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○筋を通すすじをとおす🔗🔉

○筋を通すすじをとおす 道理を通す。ものごとの首尾を一貫させる。 ⇒すじ【筋】 す‐じん数人】 多数の人。衆人。謡曲、鉢木「諸侍、そのほか―並みゐつつ」 ずしん 重い物が落ちる音。また、重い手ごたえのあるさま。ずしり。「―と胸を打つ言葉」 ず‐しん図心ヅ‥ 平面図形の重心。断面の重心。 すじん‐てんのう崇神天皇‥ワウ 記紀伝承上の天皇。開化天皇の第2皇子。名は御間城入彦五十瓊殖みまきいりびこいにえ→御肇国天皇はつくにしらすすめらみこと→天皇(表) すす】 ①煙に含まれて立ち上る炭素粒。また、それが屋内などに灰と共に残ったもの。たきぼこり。〈倭名類聚鈔12〉 ②「すすはき」の略。 ③「すすいろ」の略。 す・す煤す】 〔自四〕 すすける。古びる。万葉集11「なには人葦火焚く屋の―・してあれど」 す‐す為為】 (サ変動詞スの終止形を重ねた語)しつつ。しながら。万葉集14「梓弓末に玉纏きかく―そ寝なな成りにし将来おくを兼ぬ兼ぬ」 すず】 ①主として金属製で球形の鳴物。内部は空洞で、下方に細長い孔を設け、内に銅の珠などを入れ、振り動かして鳴らすもの。〈倭名類聚鈔14〉。「猫に―をつける」 ②「かぐらすず」の略。 ⇒鈴を転がすよう ⇒鈴を張ったよう すず錫・スズ】 ①(tin)金属元素の一種。元素記号Sn 原子番号50。原子量118.7。銀白色で金属光沢をもち、延性・展性に富み、錆さびを生じず、大気中で強く熱すれば酸化されるが、常温では光沢を失わない。主要な鉱石は錫石。錫箔として包装に用い、また、鉄板の表面にめっきしてブリキを製造し、また、チューブなどにする。合金に、はんだ・活字金・青銅などがある。 ②1で製した、徳利に似た口の細い酒器。歌舞伎、けいせい仏の原「―を口へ寄せ、づつと飲み」 すず篶・篠】 ①細い竹。小竹。すずだけ。新古今和歌集「―吹く風を身にしめて」 ②細いたけのこ。すずのこ。古今著聞集18「この―は鞍馬の福にて候ぞ」 すず珠洲】 石川県、能登半島北東部の市。もと海上交通の要地。耐火煉瓦・珠洲瓦を生産。能登杜氏の出身地。人口1万8千。 ず‐す豆子ヅ‥ ⇒ずつ ず・す図すヅ‥ 〔他サ変〕 図に描く。図で示す。去来抄「たとへば花を―・するに」 ず・す誦す】 〔他サ変〕 声を出して読む。ずうず。ずんず。源氏物語御法「定まりたる念仏をばさるものにて、法華経など―・せさせ給ふ」 ず‐ず数珠⇒じゅず すず‐いし錫石】 酸化錫から成る鉱物。正方晶系で、短柱状または錐形。縦に条線がある。金剛ないし脂肪光沢をもち、黄褐色・暗褐色を呈する。花崗岩や変成岩中に産する。錫の原料鉱石。しゃくせき。 すす‐いろ煤色】 煤の色。淡い黒色。 すす‐おさめ煤納め‥ヲサメ 歳末のすすはき。 すす‐おとこ煤男‥ヲトコ 暮の煤払いの日に用いる、竹竿の先に藁を結わえたもの。使用後、戸外に立てておく習俗がある。地方により、煤梵天・煤さ竹・煤掃男・掃男などと呼ぶ。 すず‐おり‥ホリ ⇒すずほり すず‐か鈴鹿】 ①牝鹿の異称。→すがる。 ②昔、皇室に代々伝えられたという和琴わごんの名器の名。 すずか鈴鹿】 三重県北部の市。伊勢の国府・国分寺があった。自動車レース場の鈴鹿サーキットがある。人口19万3千。 伊勢国分寺跡 撮影:的場 啓 鈴鹿サーキット 撮影:的場 啓 ⇒すずか‐さんみゃく【鈴鹿山脈】 ⇒すずか‐とうげ【鈴鹿峠】 ⇒すずか‐の‐せき【鈴鹿関】 すず‐がえる鈴蛙‥ガヘル カエルの一種。水辺に多く、小形で、体長4センチメートルほど。体の背面は青または褐色、黒い疣いぼが多い。腹面は赤く、黒色斑点が散在して美しい。中国東北部・朝鮮半島などに産する。 スズガエル 提供:東京動物園協会 すず‐かけ篠懸・鈴掛】 ①修験者しゅげんじゃが着る、直垂ひたたれと同じ形の麻の衣。深山の篠すずの露を防ぐためのものという。すずかけごろも。 篠懸 ②能楽で、山伏の扮装に付属する結袈裟ゆいげさのこと。 ③〔植〕(→)スズカケノキに同じ。 ⇒すずかけ‐ごろも【篠懸衣】 ⇒すずかけ‐の‐き【篠懸の木】 すずかけ‐ごろも篠懸衣(→)篠懸1に同じ。 ⇒すず‐かけ【篠懸・鈴掛】 すずかけ‐の‐き篠懸の木】 スズカケノキ科の落葉高木。普通、属の学名プラタナスで呼ばれる。高さ約10メートル。小アジア原産。庭園樹として栽培。葉は大きく、カエデに似、5〜7裂、葉柄の基部に小さい托葉がある。春、葉のつけ根に淡黄緑色の花を頭状につけ、晩秋、長い柄の先に球形の果実を下垂するのでこの名がある。材は器具用。街路樹には本種とアメリカスズカケノキとの雑種モミジバスズカケが多く使われる。「篠懸の花」は〈[季]春〉。 スズカケノキ 撮影:関戸 勇 ⇒すず‐かけ【篠懸・鈴掛】 ずずかけ‐ばと数珠掛鳩】 (ズズはジュズの直音化)シラコバトの異称。 すずか‐さんみゃく鈴鹿山脈】 三重・滋賀県境に南北に連なる山脈。最高峰は御池岳おいけがたけで、標高1247メートル。北勢アルプス。 ⇒すずか【鈴鹿】 すず‐かぜ涼風】 夏の末に吹く、秋を感じさせる涼しい風。りょうふう。〈[季]夏〉。「―やほのみか月の羽黒山」(芭蕉) すずか‐とうげ鈴鹿峠‥タウゲ 三重県亀山市と滋賀県甲賀こうか市の境にある、鈴鹿山脈南端の峠。標高357メートル(旧峠は378メートル)。古来、箱根と共に東海道の難所。 鈴鹿峠 撮影:的場 啓 ⇒すずか【鈴鹿】 すずがね‐の鈴が音の】 〔枕〕 駅鈴えきれいを振り鳴らすことから「はゆまうまや(早馬駅)」にかかる。 すずか‐の‐せき鈴鹿関】 三関の一つ。701年(大宝1)開設。三重県亀山市関町付近に比定される。東国への交通の要衝。789年(延暦8)廃止。 ⇒すずか【鈴鹿】 すず‐がも鈴鴨】 カモの一種。中形で、雄は頭から胸にかけ緑色光沢のある黒色、他はほぼ灰色で美しい。雌はほぼ褐色で嘴くちばしの根本は白色。東部シベリア・カムチャツカなどで繁殖し、秋、日本に渡来する海鴨。雌を俗に鼻白羽白はなじろはじろという。 スズガモ 撮影:小宮輝之 すずがもり鈴ヶ森】 ①江戸時代、東海道筋、品川の南、刑場があった地。今の東京都品川区南大井2丁目付近。 ②歌舞伎脚本。白井権八と幡随院長兵衛との鈴ヶ森出会いを主題とするもの。浄瑠璃「驪山めぐろ比翼塚」の中の巻から歌舞伎に移され、現在は「浮世柄づか比翼稲妻」が著名。 すすき薄・芒】 ①むらがって生える草の総称。万葉集7「妹等がりわが行く道のしの―」 ②イネ科の多年草。土手・荒地などにしばしば大群落を作る。毎年、宿根から新芽を生じ、高さ2メートルに達する。秋、花穂は十数枝を分かち、黄褐色を呈する。小穂の下部に絹糸様の白毛がある。「尾花」と称し、秋の七草の一つ。茎葉は屋根を葺くのに用いる。シマススキなど、観賞用の園芸品種もある。袖振草。〈[季]秋〉。万葉集10「さ男鹿の入野の―初尾花」 すすき ススキ 撮影:関戸 勇 ススキ(花) 撮影:関戸 勇 ⇒すすき‐の‐き【薄の木】 ⇒すすき‐の‐まる【薄の丸】 ⇒すすき‐みみずく【薄木 ⇒薄の穂にも怖じる すすぎ濯ぎ】 ①すすぐこと。「―が足りない」 ②足を洗うこと。また、そのための水または湯。 ⇒すすぎ‐せんたく【濯ぎ洗濯】 すずき (関西地方で)立木を心木として藁を積み重ねたもの。すすき。すすし。すす。すすみ。 すずき】 スズキ科の海産の硬骨魚。全長約1メートル。いわゆるスズキ型の美しい体形を持つ。背びれは2基。口は大きい。背部は暗青色で、幼時には黒褐色の小点がある。日本・中国の沿岸に産し、春夏の候には淡水にもさかのぼる。夏から初秋に美味。出世魚の一つで、幼魚をセイゴ、少し成長したものをフッコといい、釣魚として珍重。同属のヒラスズキとの混称を避けてマルスズキと呼ぶこともある。〈[季]秋〉。万葉集3「―釣る泉郎あまとか見らむ旅行く我を」 すずき スズキ 提供:東京動物園協会 すずき鈴木】 姓氏の一つ。 ⇒すずき‐あきら【鈴木朖】 ⇒すずき‐うめたろう【鈴木梅太郎】 ⇒すずき‐かんたろう【鈴木貫太郎】 ⇒すずき‐きいつ【鈴木其一】 ⇒すずき‐きさぶろう【鈴木喜三郎】 ⇒すずき‐しげたね【鈴木重胤】 ⇒すずき‐しゅんざん【鈴木春山】 ⇒すずき‐しょうさん【鈴木正三】 ⇒すずき‐しょうてん【鈴木商店】 ⇒すずき‐しんいち【鈴木鎮一】 ⇒すずき‐ぜんこう【鈴木善幸】 ⇒すずき‐だいせつ【鈴木大拙】 ⇒すずき‐ちょうきち【鈴木長吉】 ⇒すずき‐とらお【鈴木虎雄】 ⇒すずき‐はるのぶ【鈴木春信】 ⇒すずき‐ぶんじ【鈴木文治】 ⇒すずき‐ぼくし【鈴木牧之】 ⇒すずき‐まさひさ【鈴木正久】 ⇒すずき‐みえきち【鈴木三重吉】 ⇒すずき‐もさぶろう【鈴木茂三郎】 ⇒すずき‐もんど【鈴木主水】 すずき‐あきら鈴木朖】 江戸後期の漢学者・国学者。号は離屋はなれや。名古屋の人。本居宣長に学ぶ。明倫堂教授。「言語げんぎょ四種論」「雅語音声考」「希雅」「活語断続譜」などの国語学上の業績で知られる。(1764〜1837) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐うめたろう鈴木梅太郎‥ラウ 農芸化学者。静岡県生れ。東大教授。1910年(明治43)世界にさきがけてビタミンBの抽出に成功、オリザニンと命名。文化勲章。(1874〜1943) 鈴木梅太郎 提供:毎日新聞社 ⇒すずき【鈴木】 すずき‐かんたろう鈴木貫太郎‥クワン‥ラウ 軍人・政治家。海軍大将。和泉(大阪府)生れ。連合艦隊司令長官・軍令部長・侍従長・枢密顧問官。二‐二六事件で重傷。太平洋戦争末期首相となり、ポツダム宣言受諾。(1867〜1948) 鈴木貫太郎 撮影:石井幸之助 ⇒すずき【鈴木】 すずき‐きいつ鈴木其一】 江戸後期の画家。名は元長。別号、噲々かいかい・菁々せいせい・必庵・為三堂など。酒井抱一に学び、江戸における琳派の流れを受け継ぐ。(1796〜1858) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐きさぶろう鈴木喜三郎‥ラウ 司法官・政治家。武州大師河原村(川崎市)生れ。検事総長。司法界に大きな力を持つ。のち政友会に入り、総裁となる。法相・内相を歴任、社会運動を弾圧。(1867〜1940) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐しげたね鈴木重胤】 江戸末期の国学者。号は橿屋かしのや。淡路の人。大国隆正の門人、平田篤胤あつたねの没後門人。尊攘運動に関わり、江戸で暗殺。著「延喜式祝詞講義」「日本書紀伝」など。(1812〜1863) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐しゅんざん鈴木春山】 江戸末期の医師・兵学者。三河田原藩医。名は強。儒学を朝川善庵・塩谷宕陰しおのやとういんに、オランダ兵書を高野長英に学んだ。渡辺崋山と親交があった。訳書に「三兵活法」「海上攻守略説」など。(1801〜1846) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐しょうさん鈴木正三‥シヤウ‥ 江戸前期の仮名草子作者。名は重三、のち正三しょうぞう・昌三・聖三。三河の人。もと幕臣、のち出家し正三しょうさんと称。武士道精神を加味した禅をとなえ、二王禅と名付けた。作「盲安杖」「二人比丘尼」「驢鞍橋ろあんきょう」「破吉利支丹」など。(1579〜1655) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐しょうてん鈴木商店‥シヤウ‥ 昭和初年の金融恐慌激化の因となった大商社。砂糖・樟脳しょうのうの取引から出発して、金子直吉の統率下に事業を拡張。特に第一次大戦で莫大な利益を得、傘下に五十余社を擁する財閥となったが、1920年(大正9)の恐慌で打撃を受け、27年(昭和2)台湾銀行から取引を停止され、破産。 ⇒すずき【鈴木】 すずき‐しんいち鈴木鎮一】 バイオリン奏者・教育者。名古屋生れ。その教育システム「スズキ‐メソッド」が世界的に評価される。(1898〜1998) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐ぜんこう鈴木善幸‥カウ 政治家。岩手県生れ。1980〜82年自民党総裁・首相。(1911〜2004) ⇒すずき【鈴木】 すすぎ‐せんたく濯ぎ洗濯】 洗濯をすること。 ⇒すすぎ【濯ぎ】 すすぎ‐そろ・う濯ぎ汰ふ‥ソロフ 〔他下二〕 えりぬく。えりすぐる。選抜する。源平盛衰記20「家の子も郎等も―・へたる者の」 すすきだ薄田】 姓氏の一つ。 ⇒すすきだ‐きゅうきん【薄田泣菫】 ⇒すすきだ‐けんじ【薄田研二】 すずき‐だいせつ鈴木大拙】 仏教学者・思想家。石川県生れ。本名、貞太郎。学習院・大谷大学教授。禅の研究者として知られ、欧米にも大きな影響を与えた。著「禅思想史研究」「日本的霊性」のほか英文の著作も多い。文化勲章。(1870〜1966) 鈴木大拙(1) 撮影:田村 茂 鈴木大拙(2) 撮影:石井幸之助 ⇒すずき【鈴木】 すすきだ‐きゅうきん薄田泣菫‥キフ‥ 詩人。本名、淳介。岡山県生れ。象徴派詩人として、薄田泣菫・蒲原有明時代を作る。詩集「暮笛集」「ゆく春」「二十五絃」「白羊宮」のほか、随筆集「茶話ちゃばなし」など。(1877〜1945) 薄田泣菫 提供:毎日新聞社 →作品:『白羊宮』 ⇒すすきだ【薄田】 すすきだ‐けんじ薄田研二】 新劇俳優。本名、高山徳右衛門。福岡県生れ。築地小劇場・新築地劇団・東京芸術座などに参加。映画でも活躍。(1898〜1972) ⇒すすきだ【薄田】 すずき‐ちょうきち鈴木長吉‥チヤウ‥ 鋳金家。本名、嘉幸。武蔵石井村生れ。岡野東流斎に師事。蝋型技法にすぐれる。帝室技芸員。(1848〜1919) ⇒すずき【鈴木】 すずき‐とらお鈴木虎雄‥ヲ 中国文学者・漢詩人。新潟県生れ。号、豹軒。東大卒。京大教授。中国古典詩の研究で先駆的な業績をあげた。著「支那詩論史」「国訳杜少陵詩集」など。文化勲章。(1878〜1963) 鈴木虎雄 撮影:田沼武能 ⇒すずき【鈴木】 すすきの薄野】 札幌市中央区にある歓楽街の名。 すすき‐の‐き薄の木(→)グラスツリーの別称。 ⇒すすき【薄・芒】

広辞苑 ページ 10563 での○筋を通す単語。