複数辞典一括検索+

ただ【徒・常・只・唯】🔗🔉

ただ徒・常・只・唯】 ①何ともないこと。取りたてて言うこともないさま。宇津保物語嵯峨院「ときてやる衣の袖の色を見よ―の涙はかかるものかは」。「―の紙切れだ」 ②なんの意味もないさま。むなしいさま。更級日記「荻の葉のこたふるまでもふきよらで―にすぎぬる笛の音ぞうき」 ③特別な人・事・物でないこと。ふつう。なみ。源氏物語少女「博士の人々は四韻、―の人はおとどを始め奉りて絶句つくりて」。源氏物語梅枝「御心のゆくかぎり、草のも―のも女手もいみじう書きつくし給ふ」 ④《只》代金がいらないこと。無料。ロハ。狂言、薩摩守「―乗せる秀句をすへて進ぜう」。「入場料は―にする」 →ただならず→ただならぬ ⇒徒でさえ ⇒徒では済まない ⇒徒なるよりは ⇒只の鼠でない ⇒只ほど安い物はない ⇒只より高い物はない

広辞苑 ページ 12150 での単語。