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○鳴く猫は鼠を捕らぬなくねこはねずみをとらぬ🔗⭐🔉
○鳴く猫は鼠を捕らぬなくねこはねずみをとらぬ
よくしゃべる者はかえって実行しないことのたとえ。
⇒な・く【泣く・鳴く・啼く】
ナグ‐ハマディ【Nag Hammadi】
エジプト、ナイル河畔の村。付近で1945年にコプト語のパピルス写本(ナグ‐ハマディ文書)が発見され、初期キリスト教・グノーシス思想の資料として貴重。
なく‐も‐がな【無くもがな】
(ガナは希望を表す助詞)なくてもいい。ない方がいい。あらずもがな。古今和歌集雑「世の中にさらぬ別れの―」。「―の弁明だ」
なぐ‐や【投矢・投箭】
⇒なげや
な‐ぐら【波座】
(宮城・茨城・静岡・和歌山県などで)波のうねり。また、沖の高波。なぐろ。
なぐり【殴り・擲り】
①なぐること。
②手をぬくこと。
③木材を手斧でけずり、凹凸のあるように仕上げること。また、そのもの。手斧目削ちょうなめけずり。
⇒なぐり‐がき【殴り書・擲り書】
⇒なぐり‐こみ【殴り込み・擲り込み】
なぐり‐かか・る【殴り掛かる】
〔自五〕
なぐろうと相手に向かって行く。
なぐり‐がき【殴り書・擲り書】
書画・文章などを乱暴に、または無造作に書くこと。また、その書いたもの。「黒板に―する」
⇒なぐり【殴り・擲り】
なぐり‐こみ【殴り込み・擲り込み】
他人の家などに暴力的に乱入すること。「―をかける」
⇒なぐり【殴り・擲り】
なぐり‐こ・む【殴り込む・擲り込む】
〔自五〕
①相手の身近に踏み込んでなぐる。
②他人の家などに押しかけ乱入する。
なぐり‐つ・ける【殴り付ける・擲り付ける】
〔他下一〕[文]なぐりつ・く(下二)
①「なぐる」を強めていう語。激しくなぐる。
②なげやりにする。いい加減にやる。
なぐり‐とば・す【殴り飛ばす・擲り飛ばす】
〔他五〕
力まかせになぐる。
なぐ・る
〔自下二〕
⇒なぐれる(下一)
なぐ・る【殴る・擲る】
〔他五〕
①(握り拳で)横ざまに力をこめて打つ。強く打つ。
②なげやりにする。手をぬく。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「ええ加減に―・つて早くしまはうねえ」
なぐる‐さ‐の【投ぐる箭の】
〔枕〕
「遠ざかる」にかかる。万葉集13「―遠さかり居て」
なぐれ
(ナグレルの連用形から)
①横にそれること。猿蓑「矢田の野や浦の―に鳴く千鳥」(凡兆)
②使い終わって不用になったもの。売れ残り。なぐれもの。誹風柳多留12「門松の―今戸で鬼を焼き」
③身を持ちくずすこと。滑稽本、花菖蒲待乳問答「若後家かかりうど浪人の―」
④とばっちり。誹風柳多留4「おのしもといふが意見の―なり」
⇒なぐれ‐もの【なぐれ者】
なぐれ‐もの【なぐれ者】
売れ残った者。身を持ちくずした者。おちぶれた者。
⇒なぐれ
なぐ・れる
〔自下一〕[文]なぐ・る(下二)
①横ざまにそれる。人情本、春色梅美婦祢「ツイ脇道へ咄しが―・れてなりやせん」
②売れ残る。誹風柳多留9「新造の―・れた市とすけん言ひ」
③おちぶれる。洒落本、列仙伝「近ごろどこからやら―・れて来た画工」
④身を持ちくずす。
な‐ぐわ・し【名細し】‥グハシ
〔形シク〕
名が美しい。名高い。枕詞と見る説もある。万葉集1「―・し吉野の山は」。万葉集3「―・しき稲見の海の」→くわし
なけ【無け】
形容詞ナシの古い未然形・已然形。万葉集12「あふとは―ど」。万葉集17「聞かぬ日―む」
なげ【投げ】
①投げること。
②相撲のわざの一つ。腰の回転を軸として、相手の体に横から力を加えて倒す。上手投げ・下手投げ・すくい投げ・小手投げ・出し投げ・首投げ・櫓やぐら投げ・一本背負いなどがある。柔道・レスリングなどでもいう。
③途中で投げ出すこと。
㋐見切りをつけて損を覚悟で売ること。
㋑囲碁・将棋で、敗勢の明らかな時、持っている石または駒を投げ出して負けを認めること。
④投節なげぶしの略。
⑤〔建〕傾斜の度合。
な‐げ【無げ】
①無さそうなさま。古今著聞集5「思ふ事―にね給へるうたてさよ」。「人も―」
②心のこもらないさま。なおざり。なげやり。後撰和歌集恋「言の葉は―なるものといひながら」。「―の答いらえ」
なげ‐あい【投げ合い】‥アヒ
互いに相手に向かって投げること。「激しい言葉の―」
なげ‐あし【投げ足】
足を投げ出して座ること。また、その足。
なげ‐あみ【投網】
①鴨を捕獲するのに用いる三角形の網。下方に長い柄を付けて、鴨の進んで来る方向に待ち構え、投げ上げるもの。
②⇒とあみ
なげ‐い・ず【投げ出づ】‥イヅ
〔他下二〕
なげだす。源氏物語東屋「東絹どもをおしまろがして―・でつ」
なげ‐いだ・す【投げ出す】
〔他五〕
(→)「なげだす」に同じ。
なげ‐いれ【投入れ・抛入れ】
華道の様式・手法の一つ。あまり人工を加えず、自然の枝ぶりのままに挿すもの。古流では折入花という。なげこみ。瓶華へいか。
⇒なげいれ‐ばな【投入花・抛入花】
なげいれ‐ばな【投入花・抛入花】
華道で、室町末期に始まり江戸中期に流行して以来、現代まで挿花の底流になっている様式。茶席の花(茶花)もこの手法で生ける。
⇒なげ‐いれ【投入れ・抛入れ】
なげ‐い・れる【投げ入れる】
〔他下一〕[文]なげい・る(下二)
投げて中へ入れる。投げこむ。投入する。
なげ‐うち【投げ打ち】
投げつけること。物を投げつけて打つこと。狂言、二千石じせんせき「かの尺八をおつ取つて、―になされたお手許と」
なげ‐う・つ【擲つ・抛つ】
〔他五〕
①(古くは下二段活用か)投げすてる。投げつける。神代紀上「其の杖みつえを―・てて」
②惜しげもなくさし出す。捨てて顧みない。日葡辞書「デウスノゴホウコウニバンジヲナゲウツ」。「身命を―・つ」
なげ‐うり【投売り】
現金を得るため、または宣伝のためなどに、損を覚悟で安価に売り放つこと。ダンピング。「店仕舞いのための―」「―商品」
なげ‐おうぎ【投扇】‥アフギ
(→)投扇興とうせんきょうに同じ。
なげ‐おろ・す【投げ下ろす】
〔他五〕
下へ投げる。「荷を―・す」
なげ‐がい【投買い】‥ガヒ
売方が投売りするのを待って買方が買うこと。
なげか・う【嘆かふ】ナゲカフ
〔自四〕
(ナゲクに接尾語フの付いたもの)しきりに嘆く。嘆き続ける。万葉集17「隠こもり居て思ひ―・ひ」
なげ‐かえ・す【投げ返す】‥カヘス
〔他五〕
相手が投げてきた物を、投げて相手に返す。相手からの働きかけに応えることにもいう。「言葉を―・す」
なげ‐かぎ【投鉤】
舟などに投げ掛けて、ひっかける鉤。
なげかく【嘆かく】
(ナゲクのク語法)嘆くこと。万葉集17「思ふそら安くあらねば―を」
なげ‐か・ける【投げ掛ける】
〔他下一〕[文]なげか・く(下二)
①相手に向けて送る。「ことばを―・ける」
②解決を必要とするような事柄を相手に持ち出して示す。「問題を―・ける」
③荒っぽくうちかけるよう着る。「肩に羽織を―・ける」
④体をもたせかける。「相手に身を―・ける」
なげか・し【嘆かし】
〔形シク〕
なげかわしい。うれわしい。竹取物語「かぐや姫のやもめなるを―・しければ」
なげ‐がね【投銀・抛銀】
①江戸初期、日本の豪商たちが、ポルトガル人・中国人および海外へ行く日本人に対して、航海貿易の資金として投機的に貸し付けた金。海上銀。
②投資。特に、うまくいくかどうかわからずに出す金。好色一代男8「日本物を買ふべき―」
→唐とうへ投銀(「唐」成句)
なげかわし・い【嘆かわしい】ナゲカハシイ
〔形〕[文]なげかは・し(シク)
いかにも悲しい。嘆きたいほど情ない。なげかし。「―・い世相」
なげき【嘆き・歎き】
①なげくこと。深く感じて溜息をつくこと。嘆息。古事記上「大きなる―したまひき」
②かなしむこと。悲嘆。万葉集2「―もいまだ過ぎぬに憶おもいもいまだ尽きねば」。「―に沈む」「―の種」「親の―」
③嘆願。哀願。哀訴。曾我物語3「一門はせあつまり、御不審の―を申上げ候ふべし」
⇒なげき‐ぐさ【嘆き種】
⇒なげき‐ことば【嘆詞】
⇒なげき‐じに【嘆き死に】
⇒なげき‐の‐いろ【嘆きの色】
⇒なげき‐の‐かべ【嘆きの壁】
⇒なげき‐の‐きり【嘆きの霧】
なげき‐あか・す【嘆き明かす】
〔他四〕
嘆いて夜をあかす。嘆いて月日をおくる。源氏物語幻「かくのみ―・し給へるあけぼの」
なげき‐あま・る【嘆き余る】
〔自四〕
嘆いても嘆ききれない。古今和歌集雑体「あはれあはれと―・りせむすべ無みに」
なげき‐い・る【嘆き入る】
〔自四〕
深く嘆く。
なげき‐ぐさ【嘆き種】
嘆きのたね。源氏物語藤裏葉「朝夕の御―なりける」
⇒なげき【嘆き・歎き】
なげき‐くら・す【嘆き暮らす】
〔他五〕
①一日中嘆いて夜を迎える。
②毎日嘆きながら暮らす。
なげき‐ことば【嘆詞】
感動詞の旧称。
⇒なげき【嘆き・歎き】
なげき‐じに【嘆き死に】
嘆きながら死ぬこと。
⇒なげき【嘆き・歎き】
なげ‐キッス【投げキッス】
指先を自分の唇に当て、その指を相手に向かって投げ送る身ぶり。
なげき‐の‐いろ【嘆きの色】
嘆き悲しむさま。和歌などで多く「投げ木(薪)」にかけていう。蜻蛉日記下「夏山の木の下露の深ければかつぞ―燃えにける」
⇒なげき【嘆き・歎き】
なげき‐の‐かべ【嘆きの壁】
エルサレムにあるユダヤ教徒の聖地。旧市街の東にある石の周壁の一部で、古代イスラエルの神殿の遺構とされ、ユダヤ教徒はその喪失を嘆き再建を祈る。現在は「西の壁」と呼ばれる。イスラム教徒も「天馬の壁」と呼び、聖地の一部とみなす。
嘆きの壁
撮影:田沼武能
⇒なげき【嘆き・歎き】
なげき‐の‐きり【嘆きの霧】
溜息によってできる霧。万葉集15「わぎもこが―に飽かましものを」
⇒なげき【嘆き・歎き】
なげき‐わた・る【嘆き渡る】
〔自四〕
長い間嘆き続ける。万葉集18「―・るか人の問ふまで」
なげき‐わ・ぶ【嘆き侘ぶ】
〔自上二〕
嘆きに堪えかねる。また、わびしく思ってなげく。源氏物語浮舟「―・び身をば捨つとも」
なげ‐ぎん【投銀】
⇒なげがね
なげ・く【嘆く・歎く】
〔自他五〕
(長い息をする意)
①(満たされない思いに)ため息をつく。嘆息する。万葉集15「君が行く海辺の宿に霧立たば我が立ち―・く息と知りませ」
②悲しく思う。悲嘆する。万葉集20「ますらをの靫ゆきとり負ひて出でて行けば別れを惜しみ―・きけむ妻」。伊勢物語「昔月日のゆくをさへ―・く男」。「友の死を―・く」
③切望する。哀願する。万葉集13「天地を―・き乞ひ祷のみ幸くあらば」。平家物語2「いかにもして漢朝へ帰らむとのみ―・けども、胡王許さねばかなはず」。ぎやどぺかどる「悪をこらし徳をかさねんことを―・かば、すなわち達したる善人となれ」
④いきどおる。文句を言う。訴える。方丈記「今移れる人は土木のわづらひあることを―・く」。「世相を―・く」
なげ‐ぐし【投げ櫛・擲げ櫛】
櫛を投げること。別れの櫛といって古来忌んだ。神代紀上「今、世の人、夜、一片之火ひとつびとぼすこと忌む、又夜、―を忌む」
なげ‐くび【投げ首】
投げ出すように首を前に傾けること。しょげたり、思案にくれたりするさまにいう。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「皆これ親に不孝の罰と―するぞ不便なる」。「思案―」
なげ‐げ【無気げ】
心のこもらないさま。なげ。新撰六帖4「―にいひし人のことのは」
なげ‐こみ【投込み】
①なげこむこと。
②なげいれ花。
③投込寺の略。また、投込寺に葬ること。
④本や新聞にさしはさむ印刷物。「―広告」
⇒なげこみ‐でら【投込寺】
なげこみ‐でら【投込寺】
身もとの知れない行き倒れや引取人のない遊女などを葬った寺。南千住の浄閑寺、浅草の土手の道哲(西方寺)、新宿の成覚寺などは遊女の投込寺として有名。
⇒なげ‐こみ【投込み】
なげ‐こ・む【投げ込む】
〔他五〕
①投げて中に入れる。投げ入れる。
②野球で、投手が十分に投球練習をする。
なげ‐ざや【投鞘】
槍の鞘の一種。毛皮などで作り、先端を長く折り垂らしておくもの。
なげ‐ざん【投げ算】
算木または銭を投げて、表裏いずれが出るかによって吉凶を占うこと。
なげし【長押】
日本建築で、柱と柱とを繋ぐ水平材。とりつける箇所によって内法うちのり長押・腰長押・切目長押・地長押などと称し、また縁板の上にあるものを縁長押という。〈倭名類聚鈔10〉
なげ‐しまだ【投島田】
女の髪の結い方。髻もとどりの根を下げて結った島田髷まげ。髷が後ろへ倒れる。初め遊里で流行。下げ島田。浄瑠璃、心中天の網島「むごや惜し気も―はらりと切つて投げ捨つる」
投島田
なげ‐ずきん【投頭巾】‥ヅ‥
頭巾の一種。四角の袋に縫ったものを後ろの方へ折ってかぶる。近世、踊りに使われ、また傀儡師かいらいし・飴売り・小児などが用いた。特に長いものは大坂の侠客などがつけた。黒船頭巾。
投頭巾
なげ‐す・てる【投げ捨てる・投げ棄てる】
〔他下一〕[文]なげす・つ(下二)
①投げてすてる。惜しげもなくすてる。うっちゃる。「吸い殻を―・てる」「財産を―・てる」
②仕事など、しなくてはいけないことをほったらかしにする。
なげ‐せん【投げ銭】
大道芸人・乞食などに投げ与える銭。なげぜに。
なげ‐たいまつ【投松明】
焼討ちなどのとき、敵陣に投げ入れる松明。
なげ‐だし【投出し】
①なげ出すこと。
②料理屋などで、客が最初に若干の金銭を出し、その金額だけでまかなわせること。
なげ‐だ・す【投げ出す】
〔他五〕
①投げて外へ出す。投げつけるようにして差し出す。ほうり出す。なげいだす。「足を―・して座る」
②命・財産などを、惜しげもなく差しだす。「慈善事業に私財を―・す」
③事が完成しないうちにあきらめてやめてしまう。「仕事を―・す」
なげ‐つ・ける【投げ付ける】
〔他下一〕[文]なげつ・く(下二)
投げてうちつける。手荒く投げる。ぶっつける。「悪罵を―・ける」
ナゲット【nugget】
①金塊。金属塊。
②鶏肉・魚などを一口大に切って衣をつけ、油で揚げた料理。「チキン‐―」
なげ‐づり【投げ釣り】
リール付きの釣竿を使い、糸先の錘おもりと鉤を竿で飛ばし、岸から遠く離れた魚を釣る釣り方。
なげ‐つるべ【投釣瓶】
釣瓶の両端に縄をつけ、二人が一方ずつ持ち、投げ入れて水を汲むもの。溝さらえや田の灌漑などに用いる。
投釣瓶
なげ‐ど【投所】
投げるところ。投げたところ。
⇒投所を見たら落所を見るな
なげ‐とば・す【投げ飛ばす】
〔他五〕
投げて飛ばす。手荒にひどく投げる。




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