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○糠を舐りて米に及ぶぬかをねぶりてこめにおよぶ🔗⭐🔉
○糠を舐りて米に及ぶぬかをねぶりてこめにおよぶ
[史記呉王濞伝]糠をなめつくせば米を食いはじめる。次第に害が広がることのたとえ。
⇒ぬか【糠】
ぬき【抜き】
①ぬくこと。除き去ること。抜いてそこをあけておくこと。「その話は―にして」「昼食―で働く」
②泥鰌どじょうなどの骨を抜くこと。また、骨を抜いた泥鰌。
③他人の小刀または目貫めぬき・笄こうがいなどを抜き取る盗賊。
④食品で普通入れるべきものを入れないもの。餅を入れない汁粉や、てんぷらそばでそばを入れないものの類。「てんぷらそばの―で一杯やる」
⑤勝ちぬくこと。「三人―」
⑥ごまかすこと。昨日は今日の物語「指に―があるぞ」
⑦栓抜せんぬきの略。
ぬき【貫】
①柱と柱とを横に貫いて連ねる部材。その位置により地貫・胴貫・内法うちのり貫・頭かしら貫などという。
②薄くて幅の狭い規格品の板。厚さ3分(9ミリメートル)、幅3寸(9センチメートル)くらいで、大きさにより大貫・中貫・二寸貫などがある。ぬきぎ。
ぬき【緯】
(貫ぬきと同源)
①織物の横糸。ぬきいと。万葉集7「誰か織りけむたて―なしに」
②縦のものと打ち違いに横にわたしてある物の称。↔経たて
ぬき‐あい【貫合】‥アヒ
双方から掘り進んだ坑穴が貫通すること。
ぬき‐あ・う【抜き合う】‥アフ
〔他五〕
互いに抜く。互いに刀を抜いて切り合う。
ぬき‐あし【抜き足】
音を立てないよう足を抜きあげるようにして歩くこと。天草本伊曾保物語「万事を謹み、天に跼せくぐまり地に―する心を持て」
⇒ぬきあし‐さしあし【抜き足差し足】
ぬきあし‐さしあし【抜き足差し足】
音のしないようにそっと歩くこと。「―忍び足」
⇒ぬき‐あし【抜き足】
ぬき‐あな【貫孔】
貫を通すために柱などにあけたあな。
ぬき‐あわ・せる【抜き合わせる】‥アハセル
〔他下一〕[文]ぬきあは・す(下二)
双方が互いに刀を抜いて構えあう。
ぬき‐い・ず【抜き出づ】‥イヅ
[一]〔自下二〕
①あらわれでる。源氏物語横笛「御寺のかたはら近き林に―・でたる筍たこうな」
②他よりすぐれる。ぬきんでる。愚管抄3「―・でたる人々有りて」
[二]〔他下二〕
①抜き出す。引き抜く。万葉集13「剣大刀鞘ゆ―・でて」
②抜擢ばってきする。江家次第8「相撲人の中、これを―・でて相撲を取らしむるなり」
ぬき‐いだ・す【抜き出す】
〔他五〕
「ぬきだす」に同じ。
ぬき‐いと【抜き糸】
着物を解いて抜きとった糸。
ぬき‐いと【緯糸】
織物の横糸。↔経糸たていと
ぬき‐い・る【貫き入る】
〔他下二〕
鞭むちのひもの輪を手首に通す。今昔物語集27「鞭、手に―・れて」
ぬき‐いれ【貫入】
鞭むちの握りの上部に通して手首を入れるのに用いる革緒。
ぬきいれ‐そで【抜入れ袖】
(→)「ぬきいれで」に同じ。
ぬきいれ‐で【抜入れ手】
手を袖から抜いてふところに入れること。ふところで。日葡辞書「ヌキイレデヲスル」
ぬき‐うち【抜打ち・抜撃ち】
①刀を抜くや否や斬りつけること。平治物語「―にしととうたれければ」
②だしぬけに事を行うこと。「―に検査する」
⇒ぬきうち‐かいさん【抜打ち解散】
⇒ぬきうち‐スト【抜打ちスト】
ぬきうち‐かいさん【抜打ち解散】
政府が都合のよい時機をねらって、何らの前触れもなく衆議院を解散すること。第二次大戦後では、1952年吉田内閣が行なったものが有名。→予告解散。
⇒ぬき‐うち【抜打ち・抜撃ち】
ぬきうち‐スト【抜打ちスト】
予告なしに行うストライキ。公益事業では労働関係調整法で違法とされる。
⇒ぬき‐うち【抜打ち・抜撃ち】
ぬき‐うつし【抜写し】
書物の中の所々を抜き出してうつしとること。ぬきがき。
ぬき‐えもん【抜衣紋】
和服の着付け方。後襟を下げて、襟足が出るように着ること。ぬきえり。のけくび。ぬぎかけ。仰衣紋のけえもん。
ぬき‐えり【抜襟】
(→)「ぬきえもん」に同じ。
ぬき‐おさ【緯筬】‥ヲサ
緯糸ぬきいとを通すおさ。
ぬき‐がき【抜書き】
①必要な箇所を抜き出して書くこと。また、その書いたもの。「論点を―する」
②歌舞伎などで、一人の俳優の出るところだけを抜き写しした略式台本。ぬきほん。
ぬぎ‐かけ【脱ぎ掛け】
①(→)抜衣紋ぬきえもんに同じ。好色一代女5「肌着は残して―して」
②着物を帯のところまで脱ぐこと。
ぬぎ‐か・ける【脱ぎ掛ける】
〔他下一〕[文]ぬぎか・く(下二)
①脱いで物や肩などに掛ける。
②肩脱ぎをする。または、抜衣紋ぬきえもんに着る。
③途中までぬぐ。
ぬき‐かざ・す【抜き翳す】
〔他五〕
刀などを抜いて頭上にふりかざす。
ぬき‐がた・い【抜き難い】
〔形〕[文]ぬきがた・し(ク)
取り去ることが難しい。「―・い不信感」
ぬき‐かぶり【繀車】
(→)糸繰車いとくりぐるまに同じ。〈倭名類聚鈔14〉
ぬき‐ぎ【貫木】
(→)「ぬき(貫)」に同じ。
ぬき‐ぐし【抜櫛】
髪を櫛で強く梳すきとおすこと。誹風柳多留2「―に引つ立てられる病み上り」
ぬき‐こじ【抜巾子】
元服の時にかぶった冠。幞頭ぼくとうと巾子とを別とした古風を伝えて、巾子と磯いそとを別として糸でからげて留めるように造ったもの。はなちこじ。
ぬきさき‐じんじゃ【貫前神社】
群馬県富岡市一ノ宮にある元国幣中社。祭神は経津主神ふつぬしのかみ。上野国一の宮。今は一之宮貫前神社と称。
ぬぎ‐さげ【脱ぎ下げ】
能装束の着方の一つ。上着の唐織・素襖などの右片袖を脱いでたらすこと。狂女・船頭などに用いる。→肩脱かたぬぎ3
ぬき‐さし【抜き差し】
①抜き出すことと差し込むこと。また、除くことと加えること。
②あれこれとやりくりすること。身動きすること。
⇒抜き差しならぬ
広辞苑 ページ 15146 での【○糠を舐りて米に及ぶ】単語。