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○夷を以て夷を制すいをもっていをせいす🔗⭐🔉
○夷を以て夷を制すいをもっていをせいす
[後漢書鄧禹伝]外国を利用して他の国をおさえ、自国の安全・利益を計ること。敵を利用して他の敵を制する。以夷制夷いいせいい。
⇒い【夷】
いん【引】
①漢文文体の一つ。序の類で短いもの。また、楽府がふの曲の一類。
②俳諧で、本文の誘引となる句や文。
いん【尹】ヰン
①長官。
②弾正台の長官。
③左右京職の長官の唐名。
いん【印】
①木・牙・角・水晶・石・金などに文字などを彫刻し、文書・書画に押して証明とするもの。判はん。「―を押す」「―鑑」
②昔、中国で官職のしるしとして佩用はいようした金石類の彫刻物。「―綬」
③〔仏〕(梵語mudrā 印章の意)両手の指をさまざまに組み合わせて宗教的理念を象徴的に表現すること。ヒンドゥー教と仏教とに共通する。神像・仏像にも見られる。「―を結ぶ」
④しるし、つけること。
⑤印度インドの略。
いん【因】
①ことの起こるもと。
②〔仏〕
㋐原因。特に縁(間接的条件)に対して直接的原因をさす。↔果。
㋑理由。根拠。因明いんみょうにおいて論証の根拠を述べる部分。論理学の媒概念に当たる。
③因幡国いなばのくにの略。
いん【員】ヰン
①特に定められた人や物の数。「欠―」
②一定の任をもつ人。団体などの構成メンバー。
⇒員に備わるのみ
いん【殷】
中国の古代王朝の一つ。「商」と自称。前16世紀から前1023年まで続く。史記の殷本紀によれば、湯王が夏かを滅ぼして始めた。30代、紂ちゅう王に至って周の武王に滅ぼされた。高度の青銅器と文字(甲骨文字)を持つ。→殷墟
いん【院】ヰン
①貴人の別荘など垣をめぐらした一かまえの大きな家。伊勢物語「いま狩する交野かたのの渚なぎさの家、その―の桜ことにおもしろし」
②公共的な建物。
㋐宮殿・官舎の号。「朝堂―」
㋑上皇・法皇・女院の御所。また、そこに住む人の敬称。「建礼門―」
㋒役所。官庁。「人事―」
㋓学校の名の下に添える語。「勧学―」
㋔寺。塔頭たっちゅう。また、その名の下に添える語。「一乗―」
㋕儒者・学者の居所。また、その下に添える語。
㋖特定の人々を収容する建物・施設。「病―」
③大人の戒名(院号)に用いる語。
④大学院の略。
いん【寅】
十二支の第3。とら。
いん【淫・婬】
①みだらなこと。男女関係がふしだらなこと。「―を好む」
②精液。日葡辞書「インヲモラス」
いん【陰】
(呉音はオン)
①日かげ。日光のあたらないところ。山の北、河の南の地。「山―」↔陽。
②人目につかない、かくされたこと。「―にこもる」
③かくしどころ。男女の生殖器。
④易学で、天地の二元気の一方。陽に対して、地・女・月・夜・静・柔・偶数など消極的・受動的な事物の性質を表す。→陰陽
⇒陰にこもる
いん【飲】
のむこと。のみもの。「一瓢いっぴょうの―」
いん【隠】
(呉音はオン)
①かくれること。世をのがれること。
②隠岐国おきのくにの略。
いん【韻・韵】ヰン
①音のひびき。音色。
②おもむきのあること。風流なさま。
③(rhyme)音声の諧和美を得るため文中に一定の間隔で同一または類似の音声を用いること。「―を踏む」
④詩歌。
⑤中国の韻書における漢字分類の単位。同一または類似の韻母をもち相互に押韻できる漢字を集めたもの。隋・唐・宋では約200、近世では106の韻が立つ。
⑥韻母のこと。→韻書
⇒韻を押す
⇒韻を探る
⇒韻を踏む
イン【in】
(「中に」「中へ」「内の」の意)
①テニス・卓球などで、コートの内側。また、そこに球が入ること。
②ゴルフで、規定の18ホールの後半9ホール。
↔アウト
イン【inn】
小さくて宿泊費も安いホテル。
いん‐あく【隠悪】
表面にあらわれない悪事。
いん‐あつ【陰圧】
内部の圧力が外部より低い状態。
いん‐あん【陰暗】
くらいこと。陰気なさま。
いん‐い【因位】‥ヰ
(インニとも)〔仏〕未だ仏果を得ない菩薩の地位。因地いんじ。↔果位
いん‐い【陰萎】‥ヰ
(→)インポテンツに同じ。
いん‐イオン【陰イオン】
(anion)陰電荷をもつイオン。イオンの価数に応じ「−」の記号をつける。Cl−,SO42−の類。
いん‐いそう【尹伊桑】ヰン‥サウ
⇒ユン=イサン
いん‐いつ【淫佚・淫逸】
遊興にふけること。男女間のみだらなこと。
いん‐いつ【隠逸・隠佚】
世俗をのがれ、(山奥などに)隠れること。また、その人。〈伊呂波字類抄〉
⇒いんいつ‐か【隠逸花】
いんいつ‐か【隠逸花】‥クワ
(周敦頤の愛蓮説に「菊、花之隠逸者也」とあるによる)菊の異称。
⇒いん‐いつ【隠逸・隠佚】
いん‐いん【殷殷】
①音の盛んなさま。雷や大砲や車などの音のとどろくさま。「―たる砲声」
②憂えるさま。「憂心―」
いん‐いん【陰陰】
①薄暗くものさびしいさま。「―たる森の中」
②陰気なさま。「―とした屋敷」
⇒いんいん‐めつめつ【陰陰滅滅】
いん‐いん【隠隠】
①憂えいたむさま。ふさぎこむさま。
②かすかで明らかでないさま。
③盛んなさま。多いさま。
④とどろきひびくさま。殷々。
いんいん‐めつめつ【陰陰滅滅】
陰気で気がめいるさま。「―たる雰囲気」「―とした気分」
⇒いん‐いん【陰陰】
いん‐う【淫雨】
ながあめ。霖雨。〈伊呂波字類抄〉
いん‐う【陰雨】
①空が曇って雨の降ること。御堂関白記「雨猶不止、終日―」
②いつまでも続く陰気な雨。
いん‐うつ【陰鬱】
陰気でうっとうしいこと。気がむすぼれて晴々しくないさま。「―な天気」「―な表情」
いん‐うん【氤氳】
万物の源泉をなす気が盛んであること。
いん‐うん【陰雲】
暗く空をおおう雲。〈伊呂波字類抄〉
いん‐えい【印影】
紙などに捺おされた印のあと。
いん‐えい【陰影・陰翳】
うすぐらいかげ。くもり。転じて、平板でなく深みのあること。ニュアンス。「―をつける」「―に富む文章」
⇒いんえい‐がほう【陰影画法】
いんえい‐がほう【陰影画法】‥グワハフ
物体に陰影をつけ立体感を示す画法。
⇒いん‐えい【陰影・陰翳】
いん‐えん【因縁】
⇒いんねん
いんおう‐ごぞく【印欧語族】
(印度欧羅巴語族の略)(→)インド‐ヨーロッパ語族に同じ。
いんおう‐そご【印欧祖語】
比較言語学の手続きに従って理論的に再構成された、インド‐ヨーロッパ諸語に共通する祖語の形。
いん‐おんかい【陰音階】
日本の五音音階のうち1オクターブ内の2カ所に半音を含むもの。都節みやこぶし音階と琉球音階とがあるが、普通は前者をいう。近世邦楽で最も支配的な音階で、古くは陰旋法とも呼ばれた。↔陽音階
いん‐か【允可】
(「允」は許す意)聞きとどけること。許可。
いん‐か【引火】‥クワ
他の火熱によって可燃性の物質が発火すること。「―性」「ガソリンに―する」
⇒いんか‐てん【引火点】
いん‐か【印可】
(印信許可いんじんこかの略)
①仏が弟子の理解を承認すること。また、師僧が弟子の悟りを証明すること。允許。「―状」
②武道・芸道のゆるし。免許。日葡辞書「インカヲダス、また、トル」
いん‐か【印花】‥クワ
陶磁器の素地きじに型を用いて草花などの文様を捺おす装飾法。また、その文様。鼓花。→画花かっか。
⇒いんか‐ふ【印花布】
いん‐か【印顆】‥クワ
印。印章。印判。判。
いん‐か【姻家】
配偶者の双方の家。縁組した家。姻戚。
いん‐か【陰火】‥クワ
幽霊・妖怪などの出るとき燃えるという火。夜間、燐などの燃えるために見える火。きつねび。鬼火。
いん‐か【陰架・隠家】
茶道具の一つ。五徳形ごとくがたの蓋置の名。かくれが。
いん‐が【印画】‥グワ
印画紙やフィルムなどに焼き付けられた写真画像。普通、ネガまたはポジから焼き付けられた陽画をいう。プリント。
⇒いんが‐し【印画紙】
いん‐が【因果】‥グワ
①〔仏〕
㋐直接的原因(因)と間接的条件(縁)との組合せによってさまざまの結果(果)を生起すること。今昔物語集4「仏法を悟り―を知りて極楽に往生する」
㋑特に、善悪の業ごうによってそれに相当する果報を招くこと。また、その法則性。太平記2「―に依つて田夫は沙門と生れ、蛙は波羅奈国の大王と生れ」
㋒悪業の果報である不幸な状態。不運なめぐり合せ。昨日は今日の物語「いかなる―にて我らはかやうにあさましき事や」。「これも―とあきらめる」「―な話」
②原因と結果。
⇒いんが‐おうほう【因果応報】
⇒いんが‐かんけい【因果関係】
⇒いんが‐きょう【因果経】
⇒いんが‐ざらし【因果晒し】
⇒いんが‐せい【因果性】
⇒いんが‐と【因果と】
⇒いんが‐にん【因果人】
⇒いんが‐の‐おぐるま【因果の小車】
⇒いんが‐ほうそく【因果法則】
⇒いんが‐もの【因果者】
⇒いんが‐りつ【因果律】
⇒因果の胤を宿す
⇒因果は皿の縁
⇒因果を含める
いん‐が【院画】ヰングワ
「院体1」参照。
いん‐が【陰画】‥グワ
実物と明暗が逆になっている画像。カラー写真の陰画では、更に色彩が被写体の補色となっている。一般の写真の場合、これを印画紙やフィルムに焼き付けて陽画を得る。ネガ。↔陽画
いん‐かい【陰晦】‥クワイ
曇ってくらいこと。
いん‐かい【湮晦】‥クワイ
ほろび無くなってしまうこと。
いん‐がい【員外】ヰングワイ
(インゲとも)数の外であること。定員外。↔員内。
⇒いんがい‐かん【員外官】
いん‐がい【院外】ヰングワイ
院の外部。特に議院の外部。
⇒いんがい‐だん【院外団】
いんがい‐かん【員外官】ヰングワイクワン
奈良時代、令の規定する定員以外におかれた官。
⇒いん‐がい【員外】
いんがい‐だん【院外団】ヰングワイ‥
議院の外にあって、議席を持たない政党員によって組織された外郭団体。
⇒いん‐がい【院外】
いんが‐おうほう【因果応報】‥グワ‥
〔仏〕過去における善悪の業ごうに応じて現在における幸不幸の果報を生じ、現在の業に応じて未来の果報を生ずること。
⇒いん‐が【因果】
いんが‐かんけい【因果関係】‥グワクワン‥
原因とそれによって生ずる結果との関係。
⇒いん‐が【因果】
いんが‐きょう【因果経】‥グワキヤウ
過去現在因果経の略称。
⇒いん‐が【因果】
いん‐かく【陰核】
女性の尿道出口の前方にある小突起。男性の陰茎に相当するが、きわめて小さく、尿道につらぬかれていない。性的興奮により充血し勃起する。陰梃いんてい。
いん‐がく【韻学】ヰン‥
漢字の音韻を研究する学問。音韻学。声韻学。
いんが‐ざらし【因果晒し】‥グワ‥
(→)「業ごうさらし」に同じ。
⇒いん‐が【因果】
いんが‐し【印画紙】‥グワ‥
紙の表面に写真乳剤を塗布した印画を作るための感光材料。白黒写真用とカラー写真用がある。
⇒いん‐が【印画】
いんか‐しょくぶつ【隠花植物】‥クワ‥
胞子によって繁殖する植物及び菌類の総称。種子で繁殖する種子植物以外のすべてを含む。↔顕花植物
いんが‐せい【因果性】‥グワ‥
〔哲〕(causality イギリス・Kausalität ドイツ)二つないしそれ以上の事象の間に、原因および結果としての結びつきの関係があること。因果原理。原因性。
⇒いん‐が【因果】
いん‐がた【院方】ヰン‥
院(上皇・法皇・女院)の身内・側近、あるいは味方の人々。
いんか‐てん【引火点】‥クワ‥
可燃性の液体や固体から発生する可燃性蒸気が、小さな炎を近づけたとき瞬間的に発火するようになる最低温度。燃焼を続けるにはこれより少し高い温度(燃焼点)が必要。→発火点
⇒いん‐か【引火】
いんが‐と【因果と】‥グワ‥
不幸にも。困ったことに。因果なことに。
⇒いん‐が【因果】
いんが‐にん【因果人】‥グワ‥
前世の悪業の報いを受けた人。不運な人。因果者。
⇒いん‐が【因果】
いんが‐の‐おぐるま【因果の小車】‥グワ‥ヲ‥
因果が循環することを車輪のめぐるのにたとえていう。因果は巡る車の輪。
⇒いん‐が【因果】
広辞苑 ページ 1534 での【○夷を以て夷を制す】単語。