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○春惜しむはるおしむ🔗🔉

○春惜しむはるおしむ 春が過ぎて行くのを惜しむ。〈[季]春〉 ⇒はる【春】 はる‐おみなえし春女郎花‥ヲミナヘシ (→)カノコソウの別称。 はる‐か遥か】 ①距離または年月の遠くへだたっているさま。伊勢物語「京にもあらず、―なる山里に住みけり」。枕草子107「ゆくすゑ―なるもの。…産れたるちごの大人になる程」。「―な昔」 ②程度の甚だしいさま。今昔物語集4「其の間、仏法の衰へたる事―なり」。「―に大きい」 ③気持の上でかけはなれたさま。気が進まないさま。源氏物語桐壺「大床子のお物などはいと―におぼしめしたれば」 ⇒はるか‐げ【遥かげ】 パルカエParcae】 古代ローマの運命の女神たち。ギリシアのモイライに相当。単数形はパルカ。 はるか‐げ遥かげ】 はるかなさま。遠い先のさま。枕草子222「―にいひつれど、ほどなく還らせ給ふ」 ⇒はる‐か【遥か】 はるか・す晴るかす・霽るかす】 〔他四〕 はれるようにする。はらす。伊勢物語「おぼつかなく思ひつめたること、すこし―・さん」 はる‐がすみ春霞】 [一]〔名〕 春の季節に立つかすみ。春靄しゅんあい。〈[季]春〉 [二]〔枕〕 「春日かすが」「立つ」「ゐる」「おほ」などにかかる。 バルガス‐リョサMario Vargas Llosa】 ペルーの作家。国際ペンクラブ会長を務めた。小説「都会と犬ども」「緑の家」「世界終末戦争」など。(1936〜) はる‐かぜ春風】 春の季節に、東または南から吹く暖かい風。こち。しゅんぷう。〈[季]春〉。万葉集10「青柳の糸の細くわしき―に乱れぬい間に見せむ子もがも」 バルカローラbarcarola イタリア】 舟唄。ヴェネツィアのゴンドラの船頭歌。また、それを模したゆったりした8分の6拍子の舟唄風の声楽曲・器楽曲。バルカロール。 バルカンBalkan・巴爾幹】 バルカン半島一帯の地域の総称。 ⇒バルカン‐さんみゃく【バルカン山脈】 ⇒バルカン‐せんそう【バルカン戦争】 ⇒バルカン‐はんとう【バルカン半島】 バルカン‐さんみゃくバルカン山脈】 ブルガリアの中央部を東西に走る山脈。延長500キロメートル。最高峰2376メートル。ブルガリア語名スタラ‐プラニナ。 ⇒バルカン【Balkan・巴爾幹】 バルカン‐せんそうバルカン戦争‥サウ ①1912年、ロシアの支持下でブルガリア・セルビア・ギリシア・モンテネグロがバルカン同盟を結び、伊土いと戦争に敗れて窮状にあったオスマン帝国に対して行なった戦争。13年5月のロンドン条約の結果バルカン半島の大部分を割譲させた。 ②オスマン帝国の割譲した領土の分割争いから、1913年6月、バルカン同盟中のブルガリアと他の3国等との間に起こった戦争。オスマン帝国も失地回復を企て、ブルガリアが屈して8月ブカレスト条約を締結。 ⇒バルカン【Balkan・巴爾幹】 バルカン‐はんとうバルカン半島‥タウ ヨーロッパ大陸の南東部、地中海と黒海との間に突出する大半島。ブルガリア・旧ユーゴスラヴィア諸国・アルバニア・ギリシアおよびトルコの一部を含む。 ⇒バルカン【Balkan・巴爾幹】 バルカン‐ファイバー (vulcanized fiber)ぼろなどを塩化亜鉛の濃厚水溶液にひたした膠状こうじょう物を圧縮して製する皮革代用品。トランク・ランドセルなどの材料に用いる。略称、ファイバー。 バルカン‐ほうバルカン砲‥ハウ (Vulcanはローマ神話で火・鍛冶の神)アメリカの6連装回転式機関砲の通称。口径20ミリメートル。対空・戦闘機用。 はる‐き春木】 (秋田・新潟・岐阜県で)たきぎ。また、割った薪。 はる‐ぎ春着】 ①春の季節に着る衣服。春服。 ②年始に着る新しい衣服。春衣。〈[季]新年〉 バルキーbulky】 衣類や糸の、かさばった感じであるさま。「―‐セーター」 はる‐きょうげん春狂言‥キヤウ‥ 歌舞伎で、新春に上演する狂言。江戸では初期は正月2日、後に15日を初日とし、曾我物を吉例とした。京阪では二の替りといった。初春狂言。 はる・く晴るく・霽るく】 [一]〔他下二〕 ①はれるようにする。はらす。ひらく。宇津保物語俊蔭「おぼつかなからず聞え―・けむ」 ②払いのける。源氏物語総角「岩がくれに積れる紅葉の朽葉すこし―・け、遣水やりみずの水草はらはせなど」 [二]〔自四〕 はれる。ひらけとける。蜻蛉日記「物思ひ―・けるやうにぞおぼゆる」 はる‐くさ春草】 春になって萌えでる草。若草。万葉集1「―のしげくおひたる」 はる‐け・し遥けし】 〔形ク〕 はるかである。とおい。万葉集17「ほととぎすなく音おと―・し里遠みかも」 はるけ‐どころ晴るけ所】 晴らすところ。晴らしどころ。源氏物語賢木「少し物おもひの―ある心ちし給ふ」 はる‐ご春子】 ①春に生まれた子。〈日葡辞書〉 ②春にできたもの。好色五人女1「松露の―を取る」 はる‐ご春蚕】 春飼う蚕。はるこ。〈[季]春〉 パルコparco イタリア】 公園。広場。 はる‐ごえ春肥】 1月から7月までに施す肥料。 はる‐ごたつ春炬燵】 春になっても片付けてしまわずに、まだ使う炬燵。〈[季]春〉 はる‐ごと春事(→)事祭ことまつりに同じ。 バルコニーbalcony】 西洋建築で、室外へ張り出して作った、屋根のない手すり付きの台。露台。バルコン。〈[季]夏〉 はる‐ごま春駒】 (ハルコマとも) ①春の野にいる馬。後拾遺和歌集「立ち放れ沢べに荒るる―は」 ②春に生まれた若い馬。若駒。〈[季]春〉 ③年の始めに馬の頭の作り物を持ち、戸ごとに歌ったり舞ったりした門付け芸人。また、その歌。〈[季]新年〉 ④子供がまたがって遊ぶ玩具。馬の頭の形に造ったものを竹の先につけ、他端に車をつけたもの。 春駒 春駒(福岡) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 春駒(長野) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 春駒(青森) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 春駒(香川) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ⑤心の勇みはやるさまのたとえ。 はる‐ごり春樵】 春、薪にするため、樹木を伐採すること。また、その薪。実方集「―の柴つみ車牛弱み」↔秋樵あきごり バルコンbalcon フランス⇒バルコニー バルサbalsa スペイン】 (筏いかだの意)パンヤ科の常緑高木。メキシコ南部からペルーに自生。生長がきわめて早く、高さ15メートル、幹の直径40センチメートルに達する。材は非常に軽く、救命具・浮標・航空機材料や木工材料、また絶縁性が高いので冷蔵庫・防音材などに使用。 パルサーpulsar】 規則的にパルス状の電波やX線を放射する天体。超新星爆発の後に残った中性子星がパルスの周期で自転しているもので、その周期は1000分の1秒から数秒。蟹かに星雲の中心部では30分の1秒周期のパルサーが発見された。現在1500個以上観測されている。 はる‐さき春先】 春のはじめ。早春。「―の陽気」 はる‐さく春作】 春に栽培または成熟する農作物。「―の野菜」 バルザックHonoré de Balzac】 フランスの小説家。近代リアリズム文学を代表する作家。「人間喜劇」と総称する長短90編余の小説のなかに、19世紀前半のフランス社会を形作る多種多様な人間の気質を描出した。作「ゴリオ爺さん」「谷間の百合」「従兄ポンス」「絶対の探求」など。(1799〜1850) バルサミコ‐すバルサミコ酢】 (aceto balsamico イタリア)イタリアの高級醸造酢。ワイン‐ビネガーの一種。熟成期間が長く、黒みを帯びる。 はる‐さむ春寒】 立春の後の寒さ。〈[季]春〉 バルサムbalsam】 植物から分泌される樹脂が揮発性油に溶解しているものの総称。松脂まつやに・カナダ‐バルサムの類。香料などとする。含油樹脂。 はる‐さめ春雨】 ①春降る雨。特に若芽の出る頃、静かに降る細かい雨。〈[季]春〉。万葉集17「赤裳の裾の―ににほひひづちて」 ②(その形状から名づけた)緑豆りょくとうまたはジャガイモ・サツマイモの澱粉から作った透明・線状の食品。とうめん。 ③うた沢・端唄。二上りで、最も流行した曲の一つ。 はるさめものがたり春雨物語】 読本よみほん。10巻。上田秋成作。古典的教養を基礎にして、作者の歴史観・芸術観・人生観などを盛った小説。1808〜09年(文化5〜6)成る。 →文献資料[春雨物語] はる‐さ・る春さる】 〔自四〕 (サルは移動する意)春がくる。春になる。万葉集5「―・ればまづ咲く宿の梅の花」 はる‐ざれ春ざれ】 (ハルサレとも。ハルサルの名詞形ハルサリの転)春が来てうららかな景色になること。春色。浮世草子、好色産毛「野山の―眺めにあかぬ身となりて」 はる‐さんばん春三番】 二十四番の花信風のうち、初め3番の風。→二十四番花信風にじゅうしばんかしんふう ハルジー‐ちょうハルジー朝‥テウ デリー王朝の2番目。トルコ系ハルジー(Khaljī)族のジャラールッディーン=フィローズが創始。ヒルジー朝。(1290〜1320) はる‐じおん春紫菀‥ヲン キク科の越年草。北アメリカ原産の帰化植物で、大正時代に渡来。都会地周辺の雑草。5月頃開花し、花は淡紅色。ヒメジョオンに似るが、頭状花は大形で、つぼみのときに下を向く。春女苑。 はる‐しぐれ春時雨】 春の、急にぱらぱらと降ってはやむ、にわか雨。〈[季]春〉 はる‐じたく春支度・春仕度】 歳末に行う、新春を迎える準備。年用意。〈[季]冬〉 ハルシャ波斯】 ペルシアの訛。 ⇒ハルシャ‐がわ【波斯革】 ⇒ハルシャ‐ぎく【波斯菊・春車菊】 ハルシャ‐ヴァルダナHarṣa-vardhana】 インド、ヴァルダナ朝の王。グプタ朝の滅亡以来分裂していた北インドを再統一。仏教も信奉し、文芸を好み、作品を残す。その繁栄ぶりは玄奘の「大唐西域記」に見える。戒日かいじつ王。ハルシャ。(在位606頃〜647頃) ハルシャ‐がわ波斯革‥ガハ オランダ人が桃山時代にペルシアから舶載したという染革。色は黒・黄・紅・緑・赭あかなど。多く巾着きんちゃくなどをつくる。ペルシア革。五色革。 ⇒ハルシャ【波斯】 ハルシャ‐ぎく波斯菊・春車菊】 キク科の一年草。北アメリカ原産の観賞用植物。高さ50センチメートル以上。葉は羽状に裂け、裂片は狭長。よく分枝し、夏、細長い花柄にコスモスに似た頭状花を多くつける。周辺は鮮黄色、花心は濃赤褐色。園芸品種があり、花壇などに栽培。孔雀草。蛇の目草。 ハルシャギク 提供:OPO ⇒ハルシャ【波斯】 はるしらせ‐どり春知らせ鳥】 ウグイスの異称。春告鳥はるつげどりハルスFrans Hals】 オランダの画家。筆触をあらわにした描法による肖像画家として、オランダ絵画の黄金時代を代表する一人。(1582頃〜1666) はる・す晴るす・霽るす】 〔他四〕 はらす。はるかす。ひらく。祝詞、神賀詞「大御鏡の面をおし―・して」 パルスpulse】 ①脈動。脈拍。 ②極めて短い時間だけ継続する変化。電流や電波などで信号としての機能を果たすものを指すことが多い。 ⇒パルス‐かいせん【パルス回線】 パルス‐かいせんパルス回線‥クワイ‥ 電話回線の種別の一つ。ダイヤルを指止めまで回して戻るときに数値に対応する数のパルス信号を発生させ、電話番号を交換機に伝えるもの。ダイヤル回線。→トーン回線 ⇒パルス【pulse】 はる‐すすき春薄】 柳の異称。藻塩草「ふる雨の露にみたるる―」 はる‐ぜみ春蝉】 セミ科の一種。体長は25〜30ミリメートル内外。形はヒグラシに似る。雄は黒色で、雌は褐色紋を散在。4〜6月、松林で「んぎーんぎー」と鳴く。マツゼミ。〈[季]春〉 ハルゼミ 撮影:海野和男 バルセロナBarcelona】 スペイン北東部、カタルニア地方の中心都市。地中海に臨むスペイン第一の貿易港で、商工業の中心地。ガウディの代表作、神聖家族聖堂がある。人口139万3千(2001)。 はる‐た春田】 前年の秋に稲を刈りとったままの、春の田。また、鋤き起こして、まだ苗を植えてない春の田。〈[季]春〉 はる‐た墾田】 (「はる」は開墾の意)乾田。地方によっては湿田の意に用いる。 パルタイPartei ドイツ】 党。党派。日本では特に共産党を指して言った。 はる‐たうち春田打】 稲の豊作をねがう正月行事。子供などが祝言をとなえながら家々をまわって餅などをもらい歩く。田打ち正月。

広辞苑 ページ 16152 での○春惜しむ単語。