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○引けを取るひけをとる🔗🔉

○引けを取るひけをとる おくれをとる。負ける。「努力では誰にもひけを取らない」 ⇒ひけ【引け】 ひ‐けん比肩】 肩をならべること。優劣のないこと。同等なこと。「この点では彼と―できる者はいない」 ひ‐けん丕顕】 (「丕」は大の意)大いにあきらかなこと。 ひ‐けん疋絹】 一疋の絹。ひきぎぬ。 ひ‐けん卑見・鄙見】 自分の意見の謙譲語。「―を開陳すれば」 ひ‐けん披見】 文書などをひらいて見ること。 ひ‐けん疲倦】 つかれうむこと。 ひ‐けん秘鍵】 ①秘密の奥義。秘鑰ひやく。 ②秘密の宗義。 ひ‐げん飛言】 根もないうわさ。ねなしごと。流言。飛語。 ひ‐げん鄙言】 いやしいことば。いなかことば。鄙語。 ひ‐げん鄙諺】 いやしいことわざ。ひなびたことわざ。 び‐げん美言】 ①よいことば。嘉言。美語。 ②うまくいう言葉。たくみな言葉。美辞。 び‐げん微言】 微妙な言葉。奥深くすぐれた言葉。 ひ‐げんぎょう非現業‥ゲフ 企業体などにおける一般的な管理事務部門。工場などの現場の業務に対していう。↔現業 ひけん‐しゃ被験者】 実験などの対象となる人。 ひ‐げんすう被減数】 引き算で、ひかれる方の数。abひこ】 (日子の意)男子の美称。古事記「天若日子あめわかひこ」↔姫ひめ ひこ小舌】 「のどびこ」に同じ。→口蓋垂こうがいすい ひ‐こ】 子の子。まご。うまご。〈倭名類聚鈔2ひ‐こ曾孫】 (ヒヒコの約)孫の子。ひまご。ひいまご。宇治拾遺物語11「子・孫・―・玄孫に至るまで」 ひご】 竹を細く割って削ったもの。細工物用。「―で模型を作る」 ひご肥後】 旧国名。今の熊本県。 ひご肥後】 平安末期の歌人。肥後守藤原定成の女むすめ。京極関白藤原師実家の女房。二条太皇太后宮肥後などとも。金葉集・詞花集以下の勅撰集に入集。家集「肥後集」。生没年未詳。 ひ‐ご庇護】 かばいまもること。「両親の―のもとに」 ひ‐ご卑語・鄙語】 いやしいことば。いなかびたことば。 ひ‐ご秘語】 秘密の言葉。犯罪者や秘密結社員などの間で用いる特殊な言語。 ひ‐ご蜚語・飛語】 根拠のないうわさ。無責任な評判。飛言。「流言―」 ビコGiambattista Vico⇒ヴィーコ ピコpico】 (もとラテン語で「尖った先」の意)1兆分の1(10−12)を表す単位の接頭語。記号p 「―‐ファラッド」 ピコpicot フランス⇒ピコット ひ‐ごい日乞い‥ゴヒ 晴天になることを祈ること。 ひ‐ごい緋鯉‥ゴヒ コイの一変種。真鯉まごいに対して、色のついたものの総称。全身黄赤色・紅色または白色あるいは雑色のもの、斑点のあるものなど種々の品種がある。観賞用・愛玩用として飼育。金鯉。〈[季]夏〉 ひ‐こう比考‥カウ 比べあわせて考えること。斟酌しんしゃくひ‐こう比高‥カウ ある地域内の地表の最高点と最低点との高さの差。起伏状態を表す量。 ひ‐こう披講‥カウ 詩歌の会や歌合せなどで詩歌を読み上げること。また、その役に当たる人。 ひ‐こう肥厚】 こえてあついこと。 ⇒ひこうせい‐びえん【肥厚性鼻炎】 ひ‐こう非行‥カウ ①道義にはずれた行い。不正の行為。 ②特に青少年の、法律や社会規範に反した行為。「―に走る」「―少年」 ひ‐こう飛行‥カウ ①空中をとんでゆくこと。→ひぎょう。 ②所領・所帯などをなくすこと。園太暦文和2年2月22日「別相伝所領林田庄―」 ⇒ひこう‐き【飛行機】 ⇒ひこうき‐ぐも【飛行機雲】 ⇒ひこう‐し【飛行士】 ⇒ひこう‐じょう【飛行場】 ⇒ひこうじょう‐よほう【飛行場予報】 ⇒ひこう‐せん【飛行船】 ⇒ひこう‐てい【飛行艇】 ひ‐こう飛蝗‥クワウ バッタ科のトノサマバッタ・サバクトビバッタなどが、多数群飛して移動する現象、およびその個体。広大な草原地帯で発生し、通過地域の農林作物は惨害を受ける。生息密度が低いときは群飛しないが、高密度になった世代では形態上・生理上に著しい変化が起こって飛蝗化する。とびばった。 ひ‐こう粃糠‥カウ しいなとぬか。 ⇒ひこう‐しん【粃糠疹】 ひ‐こう跛行‥カウ ハコウの誤読。 ひ‐こう罷工】 罷業。ストライキ。「同盟―」 ひ‐ごう非業‥ゴフ 〔仏〕前世の業因によらないこと。思いもかけない現在の災難によって死ぬことなどをいう。日葡辞書「ヒゴウノシニ(死)ヲスル」。「―の最期を遂げる」 ⇒ひごう‐はかせ【非業博士】 び‐こう尾行‥カウ 人のあとをこっそりつけて行くこと。特に、警察官が容疑者などのあとをつけてその行動を監視すること。 び‐こう尾鉱‥クワウ 選鉱の際に、有用成分の多いものを選別した後の低品位の鉱石。↔精鉱 び‐こう美行‥カウ よい行い。善行。 び‐こう備考‥カウ ①参考のために備えること。また、そのもの。 ②付記して本文の不足を補うこと。また、その記事。「―欄」 び‐こう備荒‥クワウ あらかじめ凶荒・災厄に対する準備をしておくこと。 ⇒びこう‐さくもつ【備荒作物】 ⇒びこう‐ちょこく【備荒貯穀】 ⇒びこう‐ちょちく【備荒貯蓄】 び‐こう微功】 わずかな手柄。 び‐こう微光‥クワウ かすかな弱い光。 び‐こう微行‥カウ 身分の高い人が、こっそりと外出すること。しのびあるき。おしのび。 び‐こう微香‥カウ かすかなにおい。 び‐こう鼻口】 ①鼻と口。 ②鼻のあなの入口。 び‐こう鼻孔】 鼻のあな。 び‐こう鼻高‥カウ 鼻高履の略。〈日葡辞書〉 ⇒びこう‐ぐつ【鼻高沓】 ⇒びこう‐り【鼻高履】 び‐こう鼻腔‥カウ 鼻の内腔。気道の始端部に当たり、嗅覚器がある。肺に流入する空気を温め、同時に適当な湿度を与える。医学ではビクウという。 び‐こう獼猴】 猿。ましら。 ひ‐こうかい非公開】 公開しないこと。おおやけには開放しないこと。「審議は―だ」「―文書」 ひこう‐き飛行機‥カウ‥ 航空機の一種。動力でプロペラを回転、または燃焼ガスの噴射で前方に推進、その間に生ずる揚力を利用して飛行するもの。1903年アメリカのライト兄弟が世界最初の動力飛行を行なった。推進機の種類によってプロペラ式・噴射式(ジェット式・ロケット式)に分かれる。石川啄木、飛行機「見よ、今日も、かの蒼空に―の高く飛べるを」 ⇒ひ‐こう【飛行】 ひこうき‐ぐも飛行機雲‥カウ‥ 大気中の温度の低い所を飛行機がとぶと、その後に尾を引くようにできる人工雲。エンジンからの排気ガス中に含まれている水蒸気が凝結してできると考えられる。 飛行機雲(1) 撮影:関戸 勇 飛行機雲(2) 提供:岩波書店 ⇒ひ‐こう【飛行】 びこう‐ぐつ鼻高沓‥カウ‥ (→)鼻高履に同じ。 ⇒び‐こう【鼻高】 ひ‐こうけん‐にん被後見人】 後見をつけられた人。 びこう‐さくもつ備荒作物‥クワウ‥ (→)救荒作物に同じ。 ⇒び‐こう【備荒】 ひこう‐し飛行士‥カウ‥ 航空機の搭乗員。特に、操縦士。 ⇒ひ‐こう【飛行】 ひ‐ごうし火格子‥ガウ‥ ボイラーで、燃焼する固体燃料を支える格子。ファイア‐グレート。 ひ‐こうしき非公式】 公式でないこと。表向きでないこと。「―に訪問する」 ひこう‐じょう飛行場‥カウヂヤウ 航空機が発着し得るような設備を有する陸地または水面の区域。 ⇒ひ‐こう【飛行】 ひこうじょう‐よほう飛行場予報‥カウヂヤウ‥ 飛行場の気象資料のうち、航空機の離着陸に必要な項目についての予報。雲底高度・視程が重視される。定められた一定の形式で表し、それを国際的に交換する。 ⇒ひ‐こう【飛行】 ひこう‐しん粃糠疹‥カウ‥ 皮膚面に角質が増加して糠ぬか状に付着している症状。鱗屑りんせつ⇒ひ‐こう【粃糠】 ひこうせい‐びえん肥厚性鼻炎】 慢性鼻炎の一種。鼻粘膜がはれ、鼻が常につまって粘液性または膿性の分泌物が出る。 ⇒ひ‐こう【肥厚】 ひこう‐せん飛行船‥カウ‥ 流線型の気嚢きのうに水素・ヘリウムなどの気体を充填して上昇し、推進機によって推進される航空機。森鴎外、不思議な鏡「あの―なんぞも、只ただ空に上がつてゐる丈では役に立たない」 ⇒ひ‐こう【飛行】 ひ‐こうせんしゃ非交戦者‥カウ‥ 戦地にいるが、戦闘に従わない者。新聞記者・布教者の類。 ひこうぞう‐ぶざい非構造部材‥ザウ‥ 建物を構成する部材のうち、鉛直荷重・水平荷重を分担しないもの。 ひこうそくしき‐ひれいだいひょう‐せい非拘束式比例代表制‥ヘウ‥ 比例代表制の一種。政党が提出する候補者名簿中の個人名の得票数に応じて、名簿登載者中の当選人となるべき順位が決定されるもの。 びこう‐ちょこく備荒貯穀‥クワウ‥ 凶年に備えるため穀物をたくわえておくこと。 ⇒び‐こう【備荒】 びこう‐ちょちく備荒貯蓄‥クワウ‥ 凶年の準備のために貯蓄すること。また、その貯蓄したもの。 ⇒び‐こう【備荒】 ひ‐こうつう費孝通‥カウ‥ (Fei Xiaotong)中国の社会学者・民族学者。江蘇呉江の人。1939年にロンドンで発表した中国農村の調査報告で著名。57年右派として批判される。のち78年以降、中国社会科学院社会学研究所長・民主同盟主席・全人代常務副委員長など歴任。(1910〜2005) ひこう‐てい飛行艇‥カウ‥ 水上飛行機の一種。機体が耐波性の大きい舟状で、水に浮揚できる構造になっている。 ⇒ひ‐こう【飛行】 ひごう‐はかせ非業博士‥ゴフ‥ 9世紀頃出現した、国学の博士の一つ。正規の試験または推薦を経て任命された受業博士に対して、その手続によらないもの。 ⇒ひ‐ごう【非業】 ひ‐ごうほう非合法‥ガフハフ ①法律の定めるところに違反すること。違法。 ②法律の許す範囲を越えてひそかに行うこと。 ⇒ひごうほう‐うんどう【非合法運動】 ひごうほう‐うんどう非合法運動‥ガフハフ‥ 非合法に行う社会運動や革命運動。 ⇒ひ‐ごうほう【非合法】 ひ‐ごうり非合理‥ガフ‥ 〔哲〕知性(悟性または理性)ではとらえられないこと。論理の法則にあてはまらないもの、情緒的なもの、超理性的なもの(超自然的な啓示)、反理性的なものなどにいう。非理性的。 ⇒ひごうり‐しゅぎ【非合理主義】 ⇒ひごうり‐せい【非合理性】 びこう‐り鼻高履‥カウ‥ 前端を高く持ち上げたふうに作った革ぐつ。奈良時代に行われ、後に僧侶の専用。鼻高。はなたかぐつ。 ⇒び‐こう【鼻高】 ひごうり‐しゅぎ非合理主義‥ガフ‥ 〔哲〕(irrationalism) ①理性・悟性によって把握し得ないもの、論理的には規定しつくされないものを究極のものとみる立場。特に生命・心的過程・歴史などについてこれが主張されることが多く、また直観や体験が重視される。 ②理性的・悟性的なものに対して感情的なものを重んずる考え方。非理性主義。 ⇒ひ‐ごうり【非合理】 ひごうり‐せい非合理性‥ガフ‥ 非合理な性質。 ⇒ひ‐ごうり【非合理】 ひこう‐りつ肥効率‥カウ‥ 2種以上の肥料の同一作物に対する増収への寄与を評価する相対比率。増収率。 ひこ‐え孫枝】 枝からさらに出た小枝。万葉集18「春されば―萌いつつ」 ひ‐ごえ乾声・失声‥ゴヱ 音声がかれて出ないこと。かれごえ。〈倭名類聚鈔3ビゴーGeorges Ferdinand Bigot】 フランスの画家・版画家。1882年(明治15)来日。エスプリのきいた諷刺で当時の日本を鮮烈に描写。99年帰国。(1860〜1927) ビゴー(1) 提供:Photos12/APL ビゴー(2) 提供:Photos12/APL ビゴー(3) 提供:Photos12/APL ひこ‐おび彦帯】 (引帯の意)小児用衣服のつけ紐。 ひこ‐がみ比古神・彦神】 男神。比売ひめ神の配偶にあたる神。祝詞、竜田風神祭「―に御服みそは明妙あかるたえ・照妙てるたえひ‐こく被告】 民事訴訟(行政事件訴訟を含む)で、訴えられた側の当事者。第一審判決手続における防御的当事者の名称で、原告の相手方。 ⇒ひこく‐にん【被告人】 ⇒ひこくにん‐しつもん【被告人質問】 ひこく‐にん被告人】 刑事事件で検察官から公訴を提起された者。 ⇒ひ‐こく【被告】 ひこくにん‐しつもん被告人質問】 公判廷で被告人に任意の供述を求めること。実務上、証拠調べ終了時に行われる。旧法下の被告人訊問じんもんの手続は廃止された。本人質問。 ⇒ひ‐こく【被告】 ひ‐こくみん非国民】 国民としての義務を守らない者。国家を裏切るような行為をする者。「―呼ばわり」 ひご‐けん庇護権】 外国からの犯罪人や政治的に迫害を受けた者を国家が庇護する権利。庇護には領域的庇護と外交的庇護とがあり、前者については犯罪人引渡条約がないかぎり、一般に庇護権が認められるが、大使館などが犯罪人をかくまったりする後者については、特別な条約がないかぎり認められない。 ひこ‐さん英彦山・彦山】 福岡県と大分県にまたがる山。標高1200メートル。古く、修験道しゅげんどうの大道場。えひこさん。えいげんさん。 ⇒ひこさん‐ごんげん【英彦山権現】 ⇒ひこさんごんげん‐ちかいのすけだち【彦山権現誓助剣】 ⇒ひこさん‐じんじゃ【英彦山神社】 ひこさん‐ごんげん英彦山権現】 英彦山神社の旧称。 ⇒ひこ‐さん【英彦山・彦山】 ひこさんごんげん‐ちかいのすけだち彦山権現誓助剣‥チカヒ‥ 浄瑠璃。梅野下風ほか合作の時代物。1786年(天明6)初演。通称「彦山」または「毛谷村六助けやむらろくすけ」。毛谷村六助の仇討物語。後に歌舞伎化。 ⇒ひこ‐さん【英彦山・彦山】 ひこさん‐じんじゃ英彦山神社】 英彦山上にある元官幣中社。主神は天忍骨命あまのおしほねのみこと。九州における護国安民の勅願所で、修験者の道場。1975年英彦山神宮と改称。英彦山権現。えひこやまじんじゃ。 ⇒ひこ‐さん【英彦山・彦山】 ひこ‐じヒコヂ (ヒコは男の美称。ジは敬称)立派なおっと。古事記「ここにその―答へて」 ひこ‐しま彦島】 山口県下関市の関門海峡西口にある島。源平合戦の平家方陣地。人工的に陸繋され、重化学工業地帯となる。面積9.8平方キロメートル。 びこ‐しゃこ 不揃いで対ついにならないこと。びっこしゃっこ。滑稽本、続膝栗毛「―して乗りにくからう」 ひこ‐じら・う引こじらふ‥ジラフ 〔他四〕 (→)「ひこじろう」に同じ。宇津保物語藤原君「なほ無礼あらしめて、―・ひやせんと思はしめし」 ひこ‐じろ・う引こじろふ‥ジロフ 〔他四〕 無理に引っぱる。引き争う。源氏物語宿木「返しなど―・ふべきにもあらねば」 ひご‐ずいき肥後芋茎】 肥後に産する蓮芋はすいもの葉茎を乾したもの。食用、また淫具として用いる。 ひこ‐ずら・う引こづらふ‥ヅラフ 〔他四〕 ①あれこれと力を入れて引っぱる。ひきずる。万葉集13「そほ舟に綱取りかけ、―・ひありなみすれど」 ②つかむ。つかむようにする。太平記36「太鼓の、…台には八竜を―・はせたるが」 ひこ‐ず・る引こづる‥ヅル 〔他四〕 引っぱる。ひきずる。俚言集覧「江戸にて引ヅル福山にてはヒコツルといふ」 ひご‐たい平江帯】 キク科の多年草。西日本の山野にまれに自生し、観賞用に栽培。茎は高さ約90センチメートル。葉は羽状に分裂し、アザミに似て刺とげがあり、裏面に白毛がある。秋、藍紫色の小花を球状につける。 ひ‐こつ腓骨】 脛骨けいこつとともに下腿骨を成す細長い骨。→骨格(図) び‐こつ尾骨】 脊柱の終りの部分を占める尾椎びついの最下部の3〜5個が退化癒合して作る骨。おのほね。尾骶骨びていこつ。尾閭骨びりょこつ。太平記38「一つの―をつき折て、天にのぼりぬ」→骨格(図) び‐こつ鼻骨】 鼻の骨。人間では鼻の付け根にあって鼻軟骨とともに鼻の形をつくる。→頭蓋骨とうがいこつ(図) ひこ‐つか・す 〔他四・下二〕 ひくひくさせる。少し動かす。東海道中膝栗毛2「蒲焼の匂ひに二人は鼻のさきを―・して」 びこつ・く 〔自四〕 ①からだをふるわせて虚勢を張る。りきむ。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「おのりや脇差さいて―・くか」 ②金持らしく見せかける。 ピコットpicot フランス】 レース編み・毛糸編みの編物あみもので、玉状・粒状の縁飾り。ピコ。ピーコー。 ひご‐つば肥後鐔】 江戸中期以後、肥後で作られた刀の鐔。林・平田・西垣・志水や幕末の神吉などの流派がある。→肥後彫ひごぼり ピコ‐デラ‐ミランドラPico della Mirandola】 イタリア、ルネサンス期の人文学者・哲学者。人間が他の被造物に優っている所以は、自らのあり方を自由に選択できる点にあるとした。博学で、ギリシア・ユダヤの思想をキリスト教哲学に統合しようとした。著「人間の尊厳について」など。(1463〜1494) ひ‐ごと日毎】 にちにち。毎日。「―に暖かくなる」「―夜毎よごとひ‐ごと火事】 火のこと。かじ。火災。〈文明本節用集〉 ひこなぎさたけうがやふきあえず‐の‐みこと彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊‥アヘ‥ ⇒うがやふきあえずのみこと ひこね彦根】 滋賀県東部、琵琶湖の東岸中央部にある市。もと井伊氏35万石の城下町で、国宝の天守閣を現存。人口11万。 彦根城 撮影:山梨勝弘 ⇒ひこね‐は【彦根派】 ⇒ひこね‐びょうぶ【彦根屏風】 ひこね‐は彦根派】 彦根の俳人森川許六きょりくの風を伝える俳諧の一派。 ⇒ひこね【彦根】 ひこね‐びょうぶ彦根屏風‥ビヤウ‥ 彦根藩主井伊家に伝わった六曲一双の風俗図屏風。京の遊里での男女遊楽のさまを描く。江戸初期風俗画中の優作。 ⇒ひこね【彦根】 ひご‐の‐かみ肥後守】 小刀の一種。折込式で柄も鉄製、「肥後守」と銘を切る。 ひこ‐ばえ】 (孫生ひこばえの意)伐った草木の根株から出た芽。またばえ。余蘖よげつ。〈[季]春〉。新撰字鏡8「荑、比古波江」 ひこばえ比古婆衣】 随筆集。日本史・文学・語学の各分野にわたる考証の集録。伴信友著。20巻。弘化4年(1847)から明治にかけて刊行。 ひこ‐ば・ゆ蘖ゆ】 〔自下二〕 伐った根株から芽が出る。曾丹集「今は春べと―・えにけり」 ひこ‐ひこ 生気なく、また気息がたえだえになって少しずつ動くさま。細かく動くさま。ひくひく。浄瑠璃、井筒業平河内通「うつぶいて鼻を―と」 びこ‐びこ 虚勢を張るさま。りきむさま。浄瑠璃、関取千両幟「何ぢや何―するのぢや」 ひこひめしき孫姫式】 歌学書。1巻。和歌四式の一つ。作者未詳。和歌の八病と長歌の歌体を説く。古今集以後の成立か。和歌式。 ひこ‐ぼし彦星】 (古くは清音)鷲座わしざの首星アルタイルの和名。俗に織女の夫として七夕に祭る。牽牛星。いぬかいぼし。いなみぼし。〈[季]秋〉。万葉集15「年にありて一夜妹に逢ふ―も」 ひこほほでみ‐の‐みこと彦火火出見尊】 記紀神話で瓊瓊杵尊ににぎのみことの子。母は木花之開耶姫このはなのさくやびめ。海幸山幸神話で海宮に赴き海神の女むすめと結婚。別名、火遠理命ほおりのみこと。山幸彦やまさちびこひご‐ぼり肥後彫】 肥後鐔ひごつばの彫刻の技法。多くは梅の木や桐などの模様を透彫すかしぼりにしたもの。 ひこ‐まご曾孫】 孫の子。 ひこ‐みこ彦御子】 男子の御子。皇子。景行紀「二ふたはしらの男ひこみこを生れます」↔姫御子ひめみこ ひ‐ごも・る日籠る】 〔自四〕 神仏に毎日参りこもる。 ひ‐ごや火小屋】 女性がけがれの期間別火を用いて住む小屋。他屋たや。火屋ひや。火喪屋ひもや。月事小屋。 ひ‐ごよみ日暦(→)「日捲めくり」に同じ。 ひ‐こり氷凝り】 氷のかたまり。氷塊。 ピコリンpicoline】 分子式C15H24 メチルピリジン。アルファ・ベータ・ガンマの異性体がある。アルファ体はコールタール・骨油中に含まれる悪臭のある液体。溶媒・有機合成用。 ピコルpicul⇒ピクル ひ‐ごろ日頃】 ①かなりの日数。幾日も。枕草子184「さぶらひ馴れ、―過ぐれば」 ②今日まで何日もの間。源氏物語夕顔「―おこたりがたくものせらるるを、やすからず嘆きわたりつるに」 ③平生。ふだん。いつも。源氏物語椎本「―も、またあひ給ふまじきことを、聞え知らせつれば」。「―の望みがかなう」「常―」 ひころ・う孛ふヒコロフ 〔自四〕 (火凝ろうの意か)光が集まる。一説に、光が四方に出る。光が放射する。天武紀「星有りて中央なかに―・へり」 ひごろも‐そう緋衣草‥サウ サルビアの別称。 ひ‐こん非婚】 結婚しないこと。また、生き方として、結婚しないことを主体的に選択すること。 ひ‐こん悲恨】 かなしみうらむこと。 ひ‐ごん非言】 非難の言葉。 ひ‐ごん秘錦(→)緋金錦ひごんきに同じ。 び‐ごん微言】 ①⇒びげん。 ②それとなく言うこと。あてこすり。また、かすかにつぶやくこと。 ひごん‐あお比金襖‥アヲ ①襲かさねの色目。表は黄ばんだ青、裏は二藍ふたあい。ひごんのう。 ②織色の名。経たては黒、緯よこは黄、または、経は黄、緯は黒青。 ひごん‐き緋金錦】 金を織りつけた錦。金襴きんらんの類。秘錦ひごん。源氏物語梅枝「綾、―どもなど」 ひさ】 ひさしいこと。永く時を経ること。万葉集17「きみが目を見ず―ならばすべなかるべし」 ひさ(→)「ひさご」に同じ。神楽歌、竈殿遊「豊竈とよへつい御遊びすらしもひさかたの天の河原に―の声する」 ひ‐さ飛砂】 砂浜や砂漠で、風により砂が移動すること。また、その砂。ひしゃ。 ひ‐さ飛梭】 力織機りきしょっきの梭。手織機ておりばたの梭に対していう。 ひざ】 ①大腿の下端と下腿の上端との間の関節部の前面。ひざがしら。 ②大腿部。もも。万葉集5「声知らむ人の―の上わが枕かむ」。「―枕」 ⇒膝が流れる ⇒膝が抜ける ⇒膝が笑う ⇒膝とも談合 ⇒膝を容れる ⇒膝を打つ ⇒膝を折る ⇒膝を屈める ⇒膝を崩す ⇒膝を屈する ⇒膝を組む ⇒膝を進める ⇒膝を抱く ⇒膝を正す ⇒膝を突き合わせる ⇒膝を交える び‐さ微差】 非常にわずかな差。こまかな差。 ビザvisa】 入国を許可する旨の旅券の裏書。短期滞在の場合、多くの国では相互免除。入国査証。 ピサPisa】 イタリア中西部の都市。アルノ川河口から11キロメートル上流。中世、トスカーナ地方の門戸として東方貿易で繁栄したが、ジェノヴァに敗れ没落。斜塔や大聖堂、古来の大学などで有名。ガリレイの生地。→ピサの斜塔 ピザpizza】 発酵させた小麦粉の生地を薄くのばし、トマトソースや野菜・魚介・チーズなどさまざまな具をのせ、焼いた食物。ピザパイ。ピッツァ。 ひさあきら‐しんのう久明親王‥ワウ 鎌倉幕府8代の将軍(在職1289〜1308)。後深草天皇の皇子。(1276〜1328) ひざ‐あて膝当て】 ①膝を覆って保護する物。 ②ズボンの膝の部分に補強などのために当てる布。 ピサーノAndrea Pisano】 イタリアの彫刻家。フィレンツェ派の始祖。(1290頃〜1348) ピサーノGiovanni Pisano】 N.ピサーノの子。イタリア、ゴシックの代表的彫刻家。(1245頃〜1314頃) ピサーノNicola Pisano】 イタリアの彫刻家・建築家。ゴシックおよび古代の要素を結合した彫刻技法を創始。(1220頃〜1280頃) ひさい久居‥ヰ 三重県津市の地名。もと久居藩5万石の城下町。近年は住宅や工業団地が立地。 ひ‐さい非才・菲才】 才能のうすいこと。鈍才。また、自分の才能をへりくだっていう語。不才。「浅学―」 ひ‐さい被災】 災難を受けること。罹災りさい⇒ひさい‐しゃ【被災者】 ⇒ひさい‐ち【被災地】 びさい尾西】 (尾張国の西部の意)愛知県西部の旧市名。2005年、一宮市に編入。尾西毛織物工業地域の中心。 び‐さい美菜】 味のよいおかず。美味な副食物。 び‐さい微才】 わずかな才。また、自分の才能をへりくだっていう語。菲才。 び‐さい微細】 ①きわめて細かいこと。甚だしくわずかなこと。「―にわたって述べる」 ②(→)微賤びせんに同じ。 び‐ざい美材】 ①美しい材木。良材。 ②すぐれてりっぱな才能。また、その人物。 び‐ざい微罪】 わずかなつみ。 ⇒びざい‐しょぶん【微罪処分】 ひ‐ざいく非細工】 細工のまずいこと。また、その人。 ⇒非細工の小刀減らし

広辞苑 ページ 16442 での○引けを取る単語。