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○文は遣りたし書く手は持たぬふみはやりたしかくてはもたぬ🔗🔉

○文は遣りたし書く手は持たぬふみはやりたしかくてはもたぬ いろはカルタの一つ。恋文をやりたいが字が書けず、人にたのむわけにもいかない。気をもむ意。(遊里の)無筆な女が嘆く言葉。文を遣るには書く手は持たぬ。 ⇒ふみ【文】 ふみ‐は・る踏み張る】 〔自四〕 足を開いて強くふむ。ふんばる。今昔物語集29「よもすがら秋の夜の永きになむ―・りて立てりければ」 ふみ‐びつ文櫃】 書物を入れておくひつ。ふびつ。 ふみ‐ひと】 (書人ふみひとの意)大和政権で文筆を職とした官。ふびと。玄奘表啓平安初期点「史文ミ人前良に曠とおぎろにして」 ふみ‐びと文人】 文芸を学び、また文筆に従事する人。特に、漢詩を作る人。ぶんじん。高光集「―召して…詩に作らせ給ふに」 ふみひらき‐づき文披月】 陰暦7月の異称。ふみづき。ふみひろげづき。 ふみ‐ひろ・ぐ踏み広ぐ】 〔他下二〕 ふんで広くする。努力して拡張する。浄瑠璃、心中宵庚申「婿たちが―・げた田地」 ふみひろげ‐づき文披月(→)「ふみひらきづき」に同じ。 ふみ‐ひろご・る踏み広ごる】 〔自四〕 足に力をこめて立つ。ふんばる。宇治拾遺物語10「車のおつると心得て牛の―・りて立てりければ」 ふみ‐ぶくろ書袋・文袋】 (フブクロとも) ①書籍を入れて携帯する袋。書嚢。 ②書状を入れる袋。状袋。源平盛衰記19「ふところより―取り出し、中なる院宣をまゐらする」 ふみ‐ほうご文反古】 (フミホンゴ・フミホウグとも)用のすんだ手紙。ふみがら。浮世草子、好色盛衰記「―のすたるを掃き集めて」 ふみ‐まくら文枕】 ①文がらを丸めて芯しんとした枕。好色一代男「むかしの―とかいやり捨てられし中に」 ②枕の下に手紙を入れて寝ること。また、その手紙。 ③枕もとに置いて見る草子類。 ふみ‐まど・う踏み惑ふ‥マドフ 〔自四〕 (→)「ふみまよう」に同じ。 ふみ‐まよ・う踏み迷う‥マヨフ 〔自五〕 (山などに)踏み入って道を失う。正しい道からはずれる。踏みまどう。後撰和歌集「山路を誰か―・ふべき」。「悪の道に―・う」 ふみみ‐ぐさ文見草】 荻おぎの異称。蔵玉集「―、荻」 ふ‐みもち不身持】 身持ちの悪いこと。不品行。「―を責める」「―な男」 ふみ‐もの踏物】 ①踏むもの。 ②軽蔑するもの。天草本伊曾保物語「いづれの人の頭かしらか我らが―にならぬがあるか」 ふみ‐や文屋】 ①学問する所。学問所。学校。ふんや。ふや。〈類聚名義抄〉 ②文屋司ふみやづかさの略。 ⇒ふみや‐づかさ【文屋司】 ⇒ふみや‐わらわ【文屋童】 ふみや‐づかさ文屋司】 大学寮の異称。ふんやのつかさ。 ⇒ふみ‐や【文屋】 ふみ‐やぶ・る踏み破る】 〔他五〕 ①ふんでやぶる。蹴破る。宇治拾遺物語15「獄の門を―・りて」 ②(「踏破とうは」の訓読)山野を跋渉ばっしょうする。 ふみやまだち文山賊・文山立】 狂言。山賊二人が果し合いを始めたが、見物もないのに死ぬのは犬死同様と書置をつくり、それを妻子が見て泣くさまを思って仲直りをする。 ふみや‐わらわ文屋童‥ワラハ 大学寮の学生。ふやわらわ。宇津保物語祭使「寮たまはれる―」 ⇒ふみ‐や【文屋】 ふみ‐よせ踏寄せ】 足裏に生ずる肉刺まめ。そこまめ。 ふみ‐わ・ける踏み分ける】 〔他下一〕[文]ふみわ・く(下二) とざされている道を、足で踏んで分け開く。古今和歌集「わが宿は雪ふりしきて道もなし―・けて訪ふ人しなければ」。「生い茂る草を―・けて進む」 ふ‐みん不眠】 眠らないこと。また、眠れないこと。 ⇒ふみん‐しょう【不眠症】 ⇒ふみん‐ふきゅう【不眠不休】 ふ‐みん富民】 ①民を富ますこと。 ②富んだ民。 ぶ‐みん部民⇒べみん ぶ‐みん撫民】 支配者が民衆をいたわること。「―政策」 ふみん‐しょう不眠症‥シヤウ 安眠のできない夜が慢性的に続く状態。精神興奮や不安・神経症、脳・呼吸器・循環器などの疾患、薬物中毒、環境条件などの原因がある。 ⇒ふ‐みん【不眠】 ふみん‐ふきゅう不眠不休‥キウ 眠ったり休憩したりしないこと。物事を一所懸命にするさまをいう。「―の努力」 ⇒ふ‐みん【不眠】 ふ・む踏む・履む・践む】 〔他五〕 ①足のうらで押し付ける。万葉集19「大殿のこのもとほりの雪な―・みそね」。平家物語9「五十騎ばかりが中へかけ入り、あぶみ―・んばり立ちあがり」。「薄氷を―・む思い」「四股を―・む」「ブレーキを―・む」 ②(地を踏む意から)歩く。源氏物語竹河「竹河謡ひて、御階のもとに―・み寄る程」 ③履く。日葡辞書「クツヲフム」 ④舞などで足で調子をつける。舞う。土佐日記「一文字をだに知らぬ者しが足は十文字に―・みてぞ遊ぶ」。軽口露がはなし「蚤に三番叟を―・まするぞ」 ⑤(「百度を―・む」などの形で)お参りする。御伽草子、唐糸草子「沼田の庄にて百日の日を―・んで、いま鎌倉へ上るとて」 ⑥(舞台をふむ意から)実演する。男色大鑑「花代も舞台―・むは銀一枚に定めぬ」 ⑦その地位に身をおく。跡をつぐ。平家物語5「庸昧の身をもつてかたじけなく皇王の位を―・む」 ⑧その地まで到達する。訪れる。平家物語10「この霊地をもいまだ―・まずして、いたづらに日月を送る身の」。「故国の土を―・む」 ⑨履行する。実践する。太平記13「伯夷叔斉が潔きを―・みにし跡よもすがら申し出で」。「人の―・み行うべき道」 ⑩貝・泥鰌どじょうなどを足で踏み当てて捕る。昨日は今日の物語「さる寺の蓮池にて…月夜に泥鰌を―・む」 ⑪その過程を通る。「大学の課程を―・む」「手続を―・んで提出する」 ⑫経験する。「場数を―・む」 ⑬値段を前もってたしかめる。値をつける。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「どうやすく―・んでも」 ⑭大よその見当をつける。推測する。「失敗すると―・む」 ⑮比率を定める。甲陽軍鑑17「知行百貫取る者、大かた五十貫は名田と申すものにて、年貢少しづつ出だし、残はその地主知行に―・みてとる」 ⑯ふみたおす。 ⑰押韻おういんする。「韻を―・む」 ⑱花札で、同種の2枚の札を持ち、場に同じ札が出た時に合わせてとっておき、残りの1枚をも自分のものにしようと計る意にいう。 ⇒踏まれた草にも花が咲く ふむ 〔感〕 軽く納得・同意を表す語。「―、なるほど」 ふ‐むき不向き】 適していないこと。向いていないこと。似つかわしくないこと。「商売には―な人だ」「若い人には―な柄がらふ‐めい不明】 ①あきらかでないこと。はっきりしないこと。「―な点を問いただす」「生死―」「行方―」 ②才知の足りないこと。事理に暗いこと。識見のないこと。「おのが―を恥じる」 ぶ‐めい武名】 武勇のほまれ。武人としての名声。「―を挙げる」 ぶ‐めい武命】 ①武家の命令。平家物語10「王命といひ―といひ、君に仕へ世に従ふ法のがれがたくして」 ②軍事上の運。武運。日葡辞書「ブメイニカナウタヒト」 ふ‐めいすう不名数】 〔数〕(→)無名数に同じ。 ふ‐めいよ不名誉】 名誉をきずつけること。恥に当たること。不面目。「―な評判」 ふ‐めいりょう不明瞭‥レウ あきらかでないこと。はっきりしないこと。「―な発音」 ふ‐めいろう不明朗‥ラウ 明朗でないこと。何か隠し事やごまかしがありそうなこと。「―な会計」 ぶ‐め・く 〔自四〕 ぶんぶんいう。ぶんぶん鳴る。宇治拾遺物語7「虻一つ―・きて顔のめぐりにあるを」 ふ‐めつ不滅】 ほろびないこと。なくならないこと。「―の記録」「霊魂―」 ふ・める 〔自下一〕 (売れば)値がつけられる。売って金にかえられる。東海道中膝栗毛「―・める物は見倒し屋へ授けて金に換へ」 ふ‐めん譜面】 ①(→)楽譜に同じ。「―台」 ②棋譜を盤面図を用いて表したもの。 ぶ‐めん部面】 事物のある部分が持つ面。局面。「経済の―から分析する」 ふ‐めんぼく不面目】 面目をけがすこと。人に顔向けできないさま。ふめんもく。「―な結果に終わる」「―を招く」 ふ‐めんもく不面目(→)「ふめんぼく」に同じ。 ぶ‐も父母】 父と母。ふぼ。日葡辞書「ブモ。チチハワ」。天草本平家物語「―の恩」 ⇒父母未生以前 ふ‐もう不毛】 ①土地がやせていて穀物その他の作物ができないこと。「―の地」 ②転じて、一般に、成果の実らないこと。「―な議論」「―の年月」 ふ‐もう誣罔・誣誷‥マウ いつわること。 ぶもうき補忘記‥マウ‥ 真言宗の論議用語彙の読みくせ・発音・アクセント、宗派間の異伝等を示した書。2巻または3巻。観応著。1687年(貞享4)刊。アクセント史研究上の貴重な資料とされる。 フモールHumor ドイツ(→)ユーモアに同じ。 ぶもおんじゅう‐きょう父母恩重経‥ヂユウキヤウ 中国で作られた偽経。1巻。父母の恩の広大なことを説く。中国・日本で広く読まれ、流布本の種類も多い。 ふ‐もじふ文字】 (女房詞)鮒ふな。また、文ふみふ‐もじ不文字】 文字を知らないこと。ふもんじ。醒睡笑「一円―なる侍」 ふもだし】 馬をつなぐ綱。ほだし。万葉集16「馬にこそ―懸くもの、牛にこそ鼻縄はくれ」 ぶ‐もち分持】 役割または資金を分けもつこと。担当。ぶんもち。 ふ‐もつ負物】 身に負う借財。借金。日葡辞書「フモッ。ヲイ(負)モノ、また、シャクモッ(借物)」 ⇒ふもつ‐にん【負物人】 ふもつ‐にん負物人】 借財を負っている人。 ⇒ふ‐もつ【負物】 ふ‐もと】 山の下方の部分。山のすそ。山麓。万葉集9「い行きあひの坂の―に咲きををる桜の花を」 ぶ‐もどし歩戻し】 支払代金の一定の割合を支払者に戻すこと。 ふもの‐ずき不物好き】 人が好まない、かわったものを好むこと。また、その人。風来六部集「蓼食ふ虫も好き好きと、生れついたる―」

広辞苑 ページ 17363 での○文は遣りたし書く手は持たぬ単語。