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○末席を汚すまっせきをけがす🔗⭐🔉
○末席を汚すまっせきをけがす
列座の人々の仲間に加わることを、謙遜していう語。
⇒まっ‐せき【末席】
まっ‐せつ【末節】
①老後。晩年。晩節。
②本質的でない些細な事柄。末事。「枝葉―」
まつ‐ぜみ【松蝉】
ハルゼミの別称。よく松林などで鳴くのでいう。〈[季]春〉
まっ‐その【真っ其の】
(「その」を強めていう語)まったくその。日葡辞書「マッソノワキ(脇)ニ」
まっ‐そん【末孫】
末の子孫。血筋の末。ばっそん。
マッソン【André Masson】
フランスの画家。オートマティスムを用い、神秘的で根源的な人間のイメージを追求。「絵画(人物)」など。(1896〜1987)
まっ‐た【待った】
①囲碁・将棋・相撲などで、相手の仕掛けて来た手を待ってもらう時に発する語。
②転じて、一時、進行をおしとどめること。「着工に―をかける」
⇒まった‐なし【待った無し】
まった【又】
〔接続〕
(マタの促音化)「また」を強めていう語。
まつだ【松田】
姓氏の一つ。
⇒まつだ‐うきふね【松田浮舟】
⇒まつだ‐ごんろく【松田権六】
⇒まつだ‐みちお【松田道雄】
マッターホルン【Matterhorn ドイツ】
スイス・イタリア国境にそびえる、アルプス山脈中の高峰。雄大な岩の尖峰をなし、標高4477メートル。ウィンパーらが初登頂。フランス語名モン‐セルヴァン。
マッターホルン(1)
提供:オフィス史朗
マッターホルン(2)
提供:オフィス史朗
マッターホルン(3)
提供:オフィス史朗
まった・い【全い】
〔形〕[文]まった・し(ク)
(マタイの促音化)
①欠けたところがない。そろっている。十分である。完全である。論語集解室町期点「苟いやしくも完マツタシ」。「―・き姿を残す」
②安全である。無事だ。「―・きを得る」
③愚直である。醒睡笑「如何にも―・き福人あり」
まつ‐だい【松台】
灯火用の松を焚く器。ひでばち。
まつ‐だい【松手火】‥ダヒ
(手火たひは、手に持つ灯火の意)松明たいまつのこと。
まつ‐だい【末大】
木の梢・枝が大きくなること。末の大きなこと。
まつ‐だい【末代】
①末世。源平盛衰記5「国は粟散辺土ぞくさんへんど也、時は濁世じょくせ―也」
②死んだ後の世。後世。太平記27「且つは―の物語、且つは当世の用心にもなれかし」。「人は一代、名は―」
⇒まつだい‐もの【末代物】
まつだい‐もの【末代物】
末代まで使用のできる品物。西鶴織留5「諸道具も一度の大願に―にして」
⇒まつ‐だい【末代】
まっ‐たいら【真っ平ら】‥タヒラ
「平ら」1を強めていう語。高低・凹凸・傾斜がまったくないこと。「―に削る」
まつだいら【松平】‥ダヒラ
姓氏の一つ。最も著名なのは三河国加茂郡松平から起こり、親氏ちかうじを初代とし9代家康に至って徳川氏を称した系統で、宗家のほか三家・三卿に限って徳川を許され、他は松平を称。→徳川。
⇒まつだいら‐かたもり【松平容保】
⇒まつだいら‐さだのぶ【松平定信】
⇒まつだいら‐しゅんがく【松平春岳】
⇒まつだいら‐ただなお【松平忠直】
⇒まつだいら‐ちょうしちろう【松平長七郎】
⇒まつだいら‐のぶつな【松平信綱】
⇒まつだいら‐はるさと【松平治郷】
⇒まつだいら‐よしなが【松平慶永】
まつだいら‐かたもり【松平容保】‥ダヒラ‥
幕末の会津藩主。京都守護職となり、尊攘派を弾圧、公武合体に尽力。鳥羽伏見の戦に敗れ東帰、新政府軍に抗したが降伏。鳥取藩などに永預えいあずけとなり、後に赦免され、日光東照宮宮司。(1835〜1893)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐さだのぶ【松平定信】‥ダヒラ‥
江戸後期の幕府老中。三卿の田安宗武の子。奥州白河の藩主。老中の職につき寛政の改革を断行。また、和歌・絵画に長じ、「花月草紙」「宇下人言うかのひとごと」「集古十種」などの編著がある。隠居して楽翁と号す。(1758〜1829)
→作品:『花月双紙』
→作品:『宇下人言』
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐しゅんがく【松平春岳】‥ダヒラ‥
松平慶永まつだいらよしながの号。
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐ただなお【松平忠直】‥ダヒラ‥ナホ
江戸初期の大名。結城秀康の長男。徳川家康の孫。福井藩主。大坂夏の陣では軍功をあげたが戦後の恩賞に不満を持ち、不遜な行動が多かった。その後改易され、豊後萩原に配流され病死。(1595〜1650)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐ちょうしちろう【松平長七郎】‥ダヒラチヤウ‥ラウ
講談・小説中の人物。駿河大納言徳川忠長の長男という。紀伊徳川家の庇護の下に江戸・大坂に住み、和歌山で没したとされる。
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐のぶつな【松平信綱】‥ダヒラ‥
江戸前期の幕府老中。川越藩主。伊豆守。世に知恵伊豆と称。将軍家光・家綱に仕え、島原の乱・慶安事件・明暦の大火などに善処。(1596〜1662)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐はるさと【松平治郷】‥ダヒラ‥
江戸後期の出雲松江藩主。茶人。号は不昧ふまい・一々斎・一閑子。茶道に通じ石州流不昧派を始め、また禅道・書画・和歌にも通じた。(1751〜1818)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐よしなが【松平慶永】‥ダヒラ‥
幕末の福井藩主。号は春岳。将軍継嗣問題および条約締結の件で大老井伊直弼と意見を異にし、隠居・閉門を命ぜられたが、後に赦免。明治政府の議定・民部卿・大蔵卿を歴任。(1828〜1890)
⇒まつだいら【松平】
まつだ‐うきふね【松田浮舟】
江戸初期の手品師。水芸に妙を得た。生没年未詳。
⇒まつだ【松田】
まったく【全く】
〔副〕
(マッタイの連用形から)
①ことごとく。すべて。「―死に絶えてしまった」「彼と―同意見です」
②じつに。まことに。「―君の言う通りだ」
③(下に打消の語を伴って)決して。全然。平家物語7「是は―私の火にはあらず、神火なり」。「―話にならない」
④(「―の」「―だ」の形で)まこと。本当。「―の素人しろうとだ」
⇒まったく‐の‐ところ【全くの所】
⇒まったく‐もって【全く以て】
まったく‐の‐ところ【全くの所】
「まったく」を強調した言い方。「―何の方策もない」
⇒まったく【全く】
まったく‐もって【全く以て】
「まったく」を強めていう語。「―けしからん」
⇒まったく【全く】
まつ‐たけ【松茸】
担子菌類のきのこ。アカマツの根と共生し、菌根を形成する。秋季アカマツ林の地上に自生。寒地ではエゾマツ・ツガの林に生えることもある。表面は灰褐色か淡褐色、裏面は白色。傘は初め茎の上部に球状をなして付着するが、成熟に従って次第に開く。芳香あり、美味。〈[季]秋〉
まつだ‐ごんろく【松田権六】
漆芸家。石川県生れ。東京芸大教授。文化財の修理・調査を通して古典を学び、伝統技法を生かした独特の蒔絵を制作。人間国宝。文化勲章。(1896〜1986)
松田権六
撮影:田沼武能
⇒まつだ【松田】
まっ‐ただ【真っ唯】
〔副〕
「ただ」を強めていう語。狂言、縄綯なわない「―墨で塗つたやうな顔ぢや」
まっ‐ただなか【真っ直中・真っ只中】
①まんなか。まなか。平家物語11「仁井の紀四郎親清が―をひやうふつと射て」
②まっさいちゅう。「今や対局の―」
まった‐なし【待った無し】
①囲碁・将棋・相撲などで、「待った」のできないこと。
②少しの猶予もできないこと。「―の催促」
⇒まっ‐た【待った】
まつだ‐みちお【松田道雄】‥ヲ
小児科医・評論家。茨城県生れ。京大卒。平和問題談話会等にも参加。著「育児の百科」。(1908〜1998)
⇒まつだ【松田】
まったり
①味わいがまろやかでこくのあるさま。「―した味」
②人柄が落ちついているさま。転じて、ゆっくりとくつろいでいるさま。
まっ‐たん【末端】
①物の末のはし。
②組織などの、中心から最も遠い部分。「―会員」
⇒まったん‐かかく【末端価格】
⇒まったんひだい‐しょう【末端肥大症】
まったん‐かかく【末端価格】
生産者価格・卸売価格に対して、小売価格の称。
⇒まっ‐たん【末端】
まったんひだい‐しょう【末端肥大症】‥シヤウ
(acromegaly)成長期以後、脳下垂体前葉の機能亢進こうしんにより体の末端部(手・足・顎・鼻・唇など)が異常に大きくなる疾患。肢端肥大症。尖端肥大症。
⇒まっ‐たん【末端】
マッチ【match・燐寸】
摩擦によって発火させ火を得る用具の一つ。軸木の頭薬(塩素酸カリウム・二酸化マンガン・硫黄など)と、容器などに塗付した側薬(赤燐・硫化アンチモンなど)とを摩擦させて発火する安全マッチが普通。粗面ならどこにでも摩擦させれば発火する摩擦マッチもあるが、今日ではほとんど製造されない。摺付木すりつけぎ。福沢諭吉、実業論「就中帽子、洋傘、―の如きは単に輸入品のみを用ひたりしに」。「―を擦る」
⇒マッチ‐ポンプ
マッチ【match】
①勝負。競技。試合。「タイトル‐―」
②釣り合うこと。似合うこと。調和すること。「内容に―した装丁」
⇒マッチ‐プレー【match play】
⇒マッチ‐ポイント【match point】
ま‐つち【真土】
耕作に適する良質の土。佐藤信景・信淵のぶひろによる分類。土性の精粗・土色・生産力などによって真土と擬土でもつちとに分ける。
マッチ‐プレー【match play】
ゴルフで、各ホールごとに勝敗を決めて行く競技方法。→ストローク‐プレー。
⇒マッチ【match】
マッチ‐ポイント【match point】
テニス・バレーボールなどで、勝敗を決める最後の1点。
⇒マッチ【match】
マッチ‐ポンプ
(和製語。マッチで火を付ける一方、ポンプで消火する意)意図的に自分で問題を起こしておいて自分でもみ消すこと。また、そうして不当な利益を得る人。1966年の政界の不正事件で広まる。
⇒マッチ【match・燐寸】
まっ‐ちゃ【抹茶】
茶の新芽を採り、蒸した後、そのまま乾燥してできた葉茶を臼で碾ひいて粉末にしたもの。熱湯を注ぎ掻きまぜて飲む。主として茶の湯に用いる。ひきちゃ。散茶。
⇒まっちゃ‐か【抹茶家】
まっちゃ‐か【抹茶家】
抹茶をたてる道に通じた人。
⇒まっ‐ちゃ【抹茶】
まつち‐やま【真土山・待乳山】
[一]〔名〕
①(「亦打山」とも書く)和歌山県橋本市真土。落合川を隔てた奈良県宇智郡阪合部村(現、五條市)の待乳山(待乳峠)ともいう。(歌枕)
②(「待乳山」と書く)東京都台東区浅草の本竜院(浅草寺末寺)の境内にある小丘。丘上に本竜院の本堂聖天宮があり、俗に聖天山という。古来、花柳界の信仰が厚い。
[二]〔枕〕
「待つ」にかかる。
マッチョ【macho】
男っぽいさま。特に、外面的な体形・筋肉などについていう。「―‐マン」
マッチング【matching】
①組み合わせること。調和させること。
②複数のデータをつき合わせて照合すること。
マッツィーニ【Giuseppe Mazzini】
イタリアの革命家。ジェノヴァ出身。亡命先のマルセーユで政治結社「青年イタリア」を結成、共和主義と諸国民の独立を掲げイタリア統一運動に奔走。(1805〜1872)→リソルジメント
まつ‐づくし【松尽し】
多くの松の名を数えあげること。また、それを歌に仕組んだもの。好色五人女2「京の音頭道念仁兵衛が口うつし、山くどき、―」
まっ‐てい【末弟】
すえの弟。ばってい。
マッディヤ‐プラデシュ【Madhya Pradesh】
インド中部、デカン高原にある州。主要産業は農業。鉱山資源も豊富。州都ボパール。
まつ‐ていれ【松手入れ】
松の新葉が成長する秋、余分の枝葉を剪きり捨て、丹念に姿を整えること。〈[季]秋〉
マット【mat】
①玄関や部屋の入口などに置き、履物の泥を拭うための敷物。くつふき。
②床ゆかなどに敷く敷物。また、布団の下に敷く、弾力性のあるもの。
③器械体操やボクシングのリングの床などに用いる厚い布製の敷物。
⇒マットに沈む
まっ‐と
〔副〕
もっと。も少し。狂言、宗論「―いただかせう」
まつど【松戸】
千葉県北西部の市。水戸街道の宿駅、江戸川の河港として発達。第二次大戦後、住宅地化が進行。人口47万3千。
まっ‐とう【真っ当】‥タウ
まともであること。「―なことを言う」「―に生きる」
まっとう【松任】‥タフ
石川県中部の地名。白山市に属する。金沢平野の手取川扇状地に位置し、早場米地帯。
まっとう【全う】マツタウ
〔副〕
マッタクの音便。狂言、泣尼「―杖の痛きにあらず」
まつ‐とうがい【松灯蓋】
(→)「ひでばち」に同じ。
まっとうしょう【末灯鈔】‥セウ
(末世を照らす灯火の如き書の意)本願寺3世覚如かくにょの第2子、従覚(1295〜1360)が親鸞の法語と書簡を年代順にまとめたもの。1巻22編。
まっとう・する【全うする】マツタウ‥
〔他サ変〕[文]まつたう・す(サ変)
(「まったくする」の転)完全にはたす。なしとげる。また、完全に保つ。源平盛衰記18「たとひ湯水を飲まずとも国につかんまで命を―・すべし」。「任務を―・する」
マッターホルン(2)
提供:オフィス史朗
マッターホルン(3)
提供:オフィス史朗
まった・い【全い】
〔形〕[文]まった・し(ク)
(マタイの促音化)
①欠けたところがない。そろっている。十分である。完全である。論語集解室町期点「苟いやしくも完マツタシ」。「―・き姿を残す」
②安全である。無事だ。「―・きを得る」
③愚直である。醒睡笑「如何にも―・き福人あり」
まつ‐だい【松台】
灯火用の松を焚く器。ひでばち。
まつ‐だい【松手火】‥ダヒ
(手火たひは、手に持つ灯火の意)松明たいまつのこと。
まつ‐だい【末大】
木の梢・枝が大きくなること。末の大きなこと。
まつ‐だい【末代】
①末世。源平盛衰記5「国は粟散辺土ぞくさんへんど也、時は濁世じょくせ―也」
②死んだ後の世。後世。太平記27「且つは―の物語、且つは当世の用心にもなれかし」。「人は一代、名は―」
⇒まつだい‐もの【末代物】
まつだい‐もの【末代物】
末代まで使用のできる品物。西鶴織留5「諸道具も一度の大願に―にして」
⇒まつ‐だい【末代】
まっ‐たいら【真っ平ら】‥タヒラ
「平ら」1を強めていう語。高低・凹凸・傾斜がまったくないこと。「―に削る」
まつだいら【松平】‥ダヒラ
姓氏の一つ。最も著名なのは三河国加茂郡松平から起こり、親氏ちかうじを初代とし9代家康に至って徳川氏を称した系統で、宗家のほか三家・三卿に限って徳川を許され、他は松平を称。→徳川。
⇒まつだいら‐かたもり【松平容保】
⇒まつだいら‐さだのぶ【松平定信】
⇒まつだいら‐しゅんがく【松平春岳】
⇒まつだいら‐ただなお【松平忠直】
⇒まつだいら‐ちょうしちろう【松平長七郎】
⇒まつだいら‐のぶつな【松平信綱】
⇒まつだいら‐はるさと【松平治郷】
⇒まつだいら‐よしなが【松平慶永】
まつだいら‐かたもり【松平容保】‥ダヒラ‥
幕末の会津藩主。京都守護職となり、尊攘派を弾圧、公武合体に尽力。鳥羽伏見の戦に敗れ東帰、新政府軍に抗したが降伏。鳥取藩などに永預えいあずけとなり、後に赦免され、日光東照宮宮司。(1835〜1893)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐さだのぶ【松平定信】‥ダヒラ‥
江戸後期の幕府老中。三卿の田安宗武の子。奥州白河の藩主。老中の職につき寛政の改革を断行。また、和歌・絵画に長じ、「花月草紙」「宇下人言うかのひとごと」「集古十種」などの編著がある。隠居して楽翁と号す。(1758〜1829)
→作品:『花月双紙』
→作品:『宇下人言』
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐しゅんがく【松平春岳】‥ダヒラ‥
松平慶永まつだいらよしながの号。
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐ただなお【松平忠直】‥ダヒラ‥ナホ
江戸初期の大名。結城秀康の長男。徳川家康の孫。福井藩主。大坂夏の陣では軍功をあげたが戦後の恩賞に不満を持ち、不遜な行動が多かった。その後改易され、豊後萩原に配流され病死。(1595〜1650)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐ちょうしちろう【松平長七郎】‥ダヒラチヤウ‥ラウ
講談・小説中の人物。駿河大納言徳川忠長の長男という。紀伊徳川家の庇護の下に江戸・大坂に住み、和歌山で没したとされる。
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐のぶつな【松平信綱】‥ダヒラ‥
江戸前期の幕府老中。川越藩主。伊豆守。世に知恵伊豆と称。将軍家光・家綱に仕え、島原の乱・慶安事件・明暦の大火などに善処。(1596〜1662)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐はるさと【松平治郷】‥ダヒラ‥
江戸後期の出雲松江藩主。茶人。号は不昧ふまい・一々斎・一閑子。茶道に通じ石州流不昧派を始め、また禅道・書画・和歌にも通じた。(1751〜1818)
⇒まつだいら【松平】
まつだいら‐よしなが【松平慶永】‥ダヒラ‥
幕末の福井藩主。号は春岳。将軍継嗣問題および条約締結の件で大老井伊直弼と意見を異にし、隠居・閉門を命ぜられたが、後に赦免。明治政府の議定・民部卿・大蔵卿を歴任。(1828〜1890)
⇒まつだいら【松平】
まつだ‐うきふね【松田浮舟】
江戸初期の手品師。水芸に妙を得た。生没年未詳。
⇒まつだ【松田】
まったく【全く】
〔副〕
(マッタイの連用形から)
①ことごとく。すべて。「―死に絶えてしまった」「彼と―同意見です」
②じつに。まことに。「―君の言う通りだ」
③(下に打消の語を伴って)決して。全然。平家物語7「是は―私の火にはあらず、神火なり」。「―話にならない」
④(「―の」「―だ」の形で)まこと。本当。「―の素人しろうとだ」
⇒まったく‐の‐ところ【全くの所】
⇒まったく‐もって【全く以て】
まったく‐の‐ところ【全くの所】
「まったく」を強調した言い方。「―何の方策もない」
⇒まったく【全く】
まったく‐もって【全く以て】
「まったく」を強めていう語。「―けしからん」
⇒まったく【全く】
まつ‐たけ【松茸】
担子菌類のきのこ。アカマツの根と共生し、菌根を形成する。秋季アカマツ林の地上に自生。寒地ではエゾマツ・ツガの林に生えることもある。表面は灰褐色か淡褐色、裏面は白色。傘は初め茎の上部に球状をなして付着するが、成熟に従って次第に開く。芳香あり、美味。〈[季]秋〉
まつだ‐ごんろく【松田権六】
漆芸家。石川県生れ。東京芸大教授。文化財の修理・調査を通して古典を学び、伝統技法を生かした独特の蒔絵を制作。人間国宝。文化勲章。(1896〜1986)
松田権六
撮影:田沼武能
⇒まつだ【松田】
まっ‐ただ【真っ唯】
〔副〕
「ただ」を強めていう語。狂言、縄綯なわない「―墨で塗つたやうな顔ぢや」
まっ‐ただなか【真っ直中・真っ只中】
①まんなか。まなか。平家物語11「仁井の紀四郎親清が―をひやうふつと射て」
②まっさいちゅう。「今や対局の―」
まった‐なし【待った無し】
①囲碁・将棋・相撲などで、「待った」のできないこと。
②少しの猶予もできないこと。「―の催促」
⇒まっ‐た【待った】
まつだ‐みちお【松田道雄】‥ヲ
小児科医・評論家。茨城県生れ。京大卒。平和問題談話会等にも参加。著「育児の百科」。(1908〜1998)
⇒まつだ【松田】
まったり
①味わいがまろやかでこくのあるさま。「―した味」
②人柄が落ちついているさま。転じて、ゆっくりとくつろいでいるさま。
まっ‐たん【末端】
①物の末のはし。
②組織などの、中心から最も遠い部分。「―会員」
⇒まったん‐かかく【末端価格】
⇒まったんひだい‐しょう【末端肥大症】
まったん‐かかく【末端価格】
生産者価格・卸売価格に対して、小売価格の称。
⇒まっ‐たん【末端】
まったんひだい‐しょう【末端肥大症】‥シヤウ
(acromegaly)成長期以後、脳下垂体前葉の機能亢進こうしんにより体の末端部(手・足・顎・鼻・唇など)が異常に大きくなる疾患。肢端肥大症。尖端肥大症。
⇒まっ‐たん【末端】
マッチ【match・燐寸】
摩擦によって発火させ火を得る用具の一つ。軸木の頭薬(塩素酸カリウム・二酸化マンガン・硫黄など)と、容器などに塗付した側薬(赤燐・硫化アンチモンなど)とを摩擦させて発火する安全マッチが普通。粗面ならどこにでも摩擦させれば発火する摩擦マッチもあるが、今日ではほとんど製造されない。摺付木すりつけぎ。福沢諭吉、実業論「就中帽子、洋傘、―の如きは単に輸入品のみを用ひたりしに」。「―を擦る」
⇒マッチ‐ポンプ
マッチ【match】
①勝負。競技。試合。「タイトル‐―」
②釣り合うこと。似合うこと。調和すること。「内容に―した装丁」
⇒マッチ‐プレー【match play】
⇒マッチ‐ポイント【match point】
ま‐つち【真土】
耕作に適する良質の土。佐藤信景・信淵のぶひろによる分類。土性の精粗・土色・生産力などによって真土と擬土でもつちとに分ける。
マッチ‐プレー【match play】
ゴルフで、各ホールごとに勝敗を決めて行く競技方法。→ストローク‐プレー。
⇒マッチ【match】
マッチ‐ポイント【match point】
テニス・バレーボールなどで、勝敗を決める最後の1点。
⇒マッチ【match】
マッチ‐ポンプ
(和製語。マッチで火を付ける一方、ポンプで消火する意)意図的に自分で問題を起こしておいて自分でもみ消すこと。また、そうして不当な利益を得る人。1966年の政界の不正事件で広まる。
⇒マッチ【match・燐寸】
まっ‐ちゃ【抹茶】
茶の新芽を採り、蒸した後、そのまま乾燥してできた葉茶を臼で碾ひいて粉末にしたもの。熱湯を注ぎ掻きまぜて飲む。主として茶の湯に用いる。ひきちゃ。散茶。
⇒まっちゃ‐か【抹茶家】
まっちゃ‐か【抹茶家】
抹茶をたてる道に通じた人。
⇒まっ‐ちゃ【抹茶】
まつち‐やま【真土山・待乳山】
[一]〔名〕
①(「亦打山」とも書く)和歌山県橋本市真土。落合川を隔てた奈良県宇智郡阪合部村(現、五條市)の待乳山(待乳峠)ともいう。(歌枕)
②(「待乳山」と書く)東京都台東区浅草の本竜院(浅草寺末寺)の境内にある小丘。丘上に本竜院の本堂聖天宮があり、俗に聖天山という。古来、花柳界の信仰が厚い。
[二]〔枕〕
「待つ」にかかる。
マッチョ【macho】
男っぽいさま。特に、外面的な体形・筋肉などについていう。「―‐マン」
マッチング【matching】
①組み合わせること。調和させること。
②複数のデータをつき合わせて照合すること。
マッツィーニ【Giuseppe Mazzini】
イタリアの革命家。ジェノヴァ出身。亡命先のマルセーユで政治結社「青年イタリア」を結成、共和主義と諸国民の独立を掲げイタリア統一運動に奔走。(1805〜1872)→リソルジメント
まつ‐づくし【松尽し】
多くの松の名を数えあげること。また、それを歌に仕組んだもの。好色五人女2「京の音頭道念仁兵衛が口うつし、山くどき、―」
まっ‐てい【末弟】
すえの弟。ばってい。
マッディヤ‐プラデシュ【Madhya Pradesh】
インド中部、デカン高原にある州。主要産業は農業。鉱山資源も豊富。州都ボパール。
まつ‐ていれ【松手入れ】
松の新葉が成長する秋、余分の枝葉を剪きり捨て、丹念に姿を整えること。〈[季]秋〉
マット【mat】
①玄関や部屋の入口などに置き、履物の泥を拭うための敷物。くつふき。
②床ゆかなどに敷く敷物。また、布団の下に敷く、弾力性のあるもの。
③器械体操やボクシングのリングの床などに用いる厚い布製の敷物。
⇒マットに沈む
まっ‐と
〔副〕
もっと。も少し。狂言、宗論「―いただかせう」
まつど【松戸】
千葉県北西部の市。水戸街道の宿駅、江戸川の河港として発達。第二次大戦後、住宅地化が進行。人口47万3千。
まっ‐とう【真っ当】‥タウ
まともであること。「―なことを言う」「―に生きる」
まっとう【松任】‥タフ
石川県中部の地名。白山市に属する。金沢平野の手取川扇状地に位置し、早場米地帯。
まっとう【全う】マツタウ
〔副〕
マッタクの音便。狂言、泣尼「―杖の痛きにあらず」
まつ‐とうがい【松灯蓋】
(→)「ひでばち」に同じ。
まっとうしょう【末灯鈔】‥セウ
(末世を照らす灯火の如き書の意)本願寺3世覚如かくにょの第2子、従覚(1295〜1360)が親鸞の法語と書簡を年代順にまとめたもの。1巻22編。
まっとう・する【全うする】マツタウ‥
〔他サ変〕[文]まつたう・す(サ変)
(「まったくする」の転)完全にはたす。なしとげる。また、完全に保つ。源平盛衰記18「たとひ湯水を飲まずとも国につかんまで命を―・すべし」。「任務を―・する」
広辞苑 ページ 18552 での【○末席を汚す】単語。