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○烏有に帰すうゆうにきす🔗⭐🔉
○烏有に帰すうゆうにきす
皆無になる。特に火災で何もなくなった時にいう。
⇒う‐ゆう【烏有】
ヴュルツブルク【Würzburg】
ドイツ南部、バイエルン州のマイン川に沿う都市。バロック様式の美しい宮殿は世界遺産。古くからワイン集散地としても著名。ロマンチック街道の北の起点。人口12万7千(1999)。
ヴュルツブルク(1)
撮影:小松義夫
ヴュルツブルク(2)
提供:JTBフォト
ヴュルテンベルク【Württemberg】
ドイツ南西部の地方。15世紀末に公国、19世紀に王国、第一次大戦後共和国の一州。現在はバーデン‐ヴュルテンベルク州の東半部。中心都市はシュトゥットガルト。
う‐よ【有余】
〔仏〕
①余りのある不完全なさま。↔無余。
②(→)有余涅槃のこと。
う‐よ【雨余】
雨のはれた後。あめあがり。雨後。
う‐よ【紆余】
①うねりまがること。「―曲折」
②ゆとりがあって、のびのびしていること。
うよ‐うよ
〔副〕
生物が気味悪いほど数多く存在するさま。「いも虫が―いる」
うよ‐きょくせつ【紆余曲折】
①まがりくねること。
②事情がこみいっていろいろ変化のあること。「―を経る」「解決までには―がある」
う‐よく【右翼】
①右のつばさ。
②隊列の右方の部分。
③(フランス革命後、議会で議長席から見て右方の席を占めたことから)保守派。また、国粋主義・ファシズムなどの立場。「―団体」
④野球で、本塁から見て外野の右方。ライト。「―手」
⑤(右に位する意)上位。上席。
↔左翼
う‐よく【羽翼】
①羽と翼。
②たすけること。たすけとなる人。補佐。六韜「王者の師を帥ゐる、必ず股肱―有り」
③植物などの一器官の左右に翼状に拡がっている付属物の総称。
うよ‐ねはん【有余涅槃】
〔仏〕一切の煩悩を断じて涅槃に入っているが、まだ肉体を残していること。有余依うよえ涅槃。有余。↔無余涅槃
うら【心】
(表に見えないものの意)こころ。おもい。古事記下「―恋ほしけむ」
⇒心も無し
うら【占】
うらない。太占ふとまに・亀卜かめのうら・易卜えきのうら・足占あしうら・石占いしうらなど多種ある。卜占ぼくせん。万葉集14「真実まさてにものらぬ君が名―に出にけり」
うら【末】
①はし。すえ。特に、上端。「―弭はず」「―木」
②草木の生長する先端。万葉集10「夕されば野べの秋萩―若み」
うら【浦】
①海や湖の湾曲して陸地に入り込んだ所。「田子の―」
②一般に、海辺。また、水際。「―の苫屋とまや」
うら【裏】
➊表面と反対の、隠れている方(にあるもの)。↔表。
①平らな物の、見えない方。裏面。拾遺和歌集賀「鏡鋳させ侍りける―に」。「コインの―が出る」
②内部。奥。万葉集15「天地のそこひの―に」
③物のかげ・うしろの側。背面。表立っていないほう。「家の―」「―の通り」
④事柄の表に現れない面。内情。内幕。「事件の―」
⑤着物の内面につける布。裏地。「―は花色木綿」
⑥裏づけ。「供述の―をとる」
⑦(家屋の裏にある)便所。せっちん。
⑧長いものの先端。すえ。
➋規準と異なるもの。
①反対。うらはら。日葡辞書「ウラヲイウ」
②〔論〕(reverse)命題P・Qから形成される「PならばQ」という条件命題に対して、「PでなければQでもない」という条件命題をはじめの条件命題の裏という。最初の条件命題が真であっても、裏は必ずしも真ではない。
➌1対のものの2番目の方のもの。↔表。
①連歌・俳諧で、懐紙を二つ折にして綴じた時、裏すなわち偶数ページになる面。
②野球の試合の各回で、後攻チームが攻撃する番。
③初会の時と同じ遊女を2回目に揚げること。「裏を返す」から出た語。
⇒裏には裏がある
⇒裏の裏を行く
⇒裏へ回る
⇒裏を言う
⇒裏を返す
⇒裏をかく
⇒裏を取る
⇒裏を封ず
うら【己】
〔代〕
(一人称)おのれ。われ。おれ。おら。好色二代男「―がといふた言葉つきもなほりて」
ウラー【ura ロシア】
歓喜・賞讃の叫び声。ばんざい。
うら‐あ・う【占合ふ】‥アフ
〔自四〕
占いが当たる。続後撰和歌集雑「わきて見む神のつかさの―・ひて」
うら‐あそび【浦遊び】
海岸に出て魚や貝などを採って遊ぶこと。謡曲、藤栄「―に出でばやと思ひ候」
うら‐あみ【裏編み】
編物で基本的な編み方の一つ。メリヤスの裏と同じ編み目のあらわれるもの。↔表編み
うら‐あわせ【裏合せ】‥アハセ
①(「心合せ」とも書く)互いに心のよく合うこと。
②裏と裏とをあわせること。背中あわせ。
うら‐いそ【浦磯】
入江の磯。はま。万葉集15「浜びより―を見つつ」
うら‐いた【裏板】
①物の裏面に張りつけた板。
②屋根裏に張りつけた板。
うら‐いちじゅん【裏一巡・裏一順】
「一巡2」参照。
うら‐いん【裏印】
①表の文面を保証するために、裏に署名・捺印すること。また、その印。
②実印の一方の端に彫った小印。裏判。
うら・う【占ふ】ウラフ
〔他下二〕
うらなう。神代紀上「太占ふとまにを以て―・ふ」
うら‐うえ【裏表】‥ウヘ
①裏と表。うらおもて。源氏物語末摘花「直衣の―ひとしうこまやかなる」
②上下。左右。前後。平家物語12「ふたりを―に置きてこそなぐさみつるに」
③裏が表に、表が裏になること。反対。うらはら。栄華物語殿上花見「祭りの日は―の色なり」
うらうず‐がい【裏渦貝】‥ウヅガヒ
リュウテンサザエ科の巻貝。直径約3センチメートル。貝殻は灰白色で、円錐形または独楽こま形。周縁に突起があり、下面からみると歯車状。ふたは石灰質。日本・中国大陸沿岸の磯に多い。
うら‐うち【裏打】
①紙・布・革などの裏面に紙や布などをはって丈夫にすること。「古文書の―」
②裏をつけた直垂ひたたれ。
③別の面からの証拠だて。うらづけ。「推理の―となる資料」
⇒うらうち‐ぐさり【裏打鎖】
うらうち‐ぐさり【裏打鎖】
家地いえじに裏をつけたくさりかたびら。
⇒うら‐うち【裏打】
うら‐うつり【裏移り】
①印刷されたインクがよく乾かずに、積み重ねた紙の表面または裏面に付いて汚れること。裏汚れ。
②(「裏写り」とも書く)印刷物で、用紙の裏面に刷ってある文字や絵が透けて見えること。
うら‐うめ【裏梅】
①襲かさねの色目。表は白、裏は蘇芳すおう。
②紋所の名。梅花を裏から見た形。→梅(図)
うら‐うら
日ざしがやわらかで、のどかなさま。万葉集19「―に照れる春日にひばりあがり」
うら‐うら【浦浦】
諸所の浦。到る所の浦。金葉和歌集恋「よもの海の―ごとにあされども」
うらえ【占へ】ウラヘ
うらなうこと。うらない。万葉集14「―肩焼き真実まさてにも告らぬ君が名卜うらに出にけり」
⇒うらえ‐た【占へ田】
うらえ‐た【占へ田】ウラヘ‥
収穫する稲を神饌しんせんとして供えるためにうらない定めた田。神代紀下「卜定田うらえたを以て号なづけて狭名田さなだと曰ふ」
⇒うらえ【占へ】
うら‐えり【裏襟・裏衿】
着物の襟の裏に縫いそえたきれ。襟裏。→和服(図)
うら‐おくみ【裏衽】
ひとえもの以外の着物の裏の衽。
うら‐おも・う【心思ふ】‥オモフ
〔自四〕
心中にかれこれと思う。心配する。また、考えが決まらずにためらう。うらもう。類聚名義抄「慮、ウラオモフ」「夷猶、ウラオモフ」
うら‐おもて【裏表】
①裏と表。内実と表面。誹風柳多留21「―ある水茶屋はよくはやり」。「選挙の―に通じた人」
②人から見えるところと見えないところで態度の違うこと。かげひなた。日葡辞書「ウラヲモテノナイヒト」
③裏と表とが反対になること。裏返し。「セーターを―に着る」
うらが【浦賀】
神奈川県横須賀市の地名。1853年(嘉永6)アメリカの提督ペリーが来航して通商を求めた地。
⇒うらが‐すいどう【浦賀水道】
⇒うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】
うら‐かいどう【裏街道】‥ダウ
①公式の街道でない道路。
②比喩的に、まともでない生き方や生活。「人生の―を歩く」
うら‐がえし【裏返し】‥ガヘシ
①裏を返して表とすること。また、その状態。「書類を―にする」
②反対。逆。「粗暴は臆病の―」
うら‐がえ・す【裏返す】‥ガヘス
〔他五〕
裏だった面を表にする。ひっくりかえす。「座蒲団を―・す」
うら‐がえ・る【裏返る】‥ガヘル
〔自五〕
①裏が表になる。栄華物語松下枝「蘆の葉の―・るべきここちこそせね」
②味方が敵となる。うらぎる。ねがえる。浄瑠璃、唐船噺今国性爺「褒美を貪り国守へ注進、―・る陶民子と見てか」
うら‐がき【裏書】
①文書などの裏面に、表面の記載に対する注記や承認・保証の旨を書くこと。また、その書かれたもの。
㋐典籍の裏に書かれた注釈・校勘など。「大鏡―」
㋑書画の軸物の裏に鑑定の結果を書いたもの。
㋒訴訟文書の裏に、判決文または召喚期日などを記したもの。→目安めやす。
㋓小切手・手形などの裏に署名・捺印し、その有効を証明すること。特に譲渡裏書のこと。
㋔小切手・手形などの支払いを受ける際、裏に住所・氏名などを書いて領収証明をすること。
②転じて、ある事実が確実であることを別の面から保証すること。「主張の正しさを―する事実」
⇒うらがき‐きんし【裏書禁止】
⇒うらがき‐じょうと【裏書譲渡】
⇒うらがき‐にん【裏書人】
うらがき‐きんし【裏書禁止】
手形・小切手その他の指図証券で、振出人または裏書人が裏書を禁止する旨を記載すること。指図禁止。→禁転小切手→禁転手形。
⇒うら‐がき【裏書】
うらがき‐じょうと【裏書譲渡】‥ジヤウ‥
証券の裏書によって、証券上の権利を他に譲り渡すこと。
⇒うら‐がき【裏書】
うらがき‐にん【裏書人】
証券に裏書をする人。
⇒うら‐がき【裏書】
うら‐か・く【裏かく】
〔自四〕
矢・刀などが裏まで通る。裏をかく。太平記9「鎧よければ、―・かする矢もなし」
うら‐がく・る【浦隠る】
〔自下二〕
(奈良時代には四段活用)入江の中に隠れる。万葉集6「都太つだの細江に―・りをり」。蜻蛉日記上「―・れみることかたきあとならば」
うら‐がしや【裏貸屋】
裏通りに建てた貸家。うらだなのかしや。好色一代女6「昼さへかうもりの飛ぶ―を隠れ住みに」
うら‐が・す
〔他四〕
慰める。楽しませる。出雲風土記「御子を船に乗せて、八十島を率いて巡りて―・し給へども」
うらが‐すいどう【浦賀水道】‥ダウ
東京湾の入口、三浦半島と房総半島との間の海峡。幅約7キロメートル。
⇒うらが【浦賀】
うら‐かぜ【浦風】
浦を吹く風。海辺を吹く風。はまかぜ。
⇒うらかぜ‐ぐさ【浦風草】
うらかぜ‐ぐさ【浦風草】
〔植〕カワラサイコの別称。
⇒うら‐かぜ【浦風】
うら‐かた【占方】
うらないをする人。陰陽師おんようじ。狂言、横座「―を頼み算を置かせたれば」
うら‐かた【占形・卜兆・占象】
うらないの結果現れたかたち。亀卜かめのうら・太占ふとまにに現れた縦横の亀裂。
うら‐かた【浦方】
(→)浦百姓うらびゃくしょうに同じ。
うら‐かた【裏方】
①貴人の妻。特に、本願寺法主の妻。
②他人の妻の敬称。
③芝居などで、舞台裏で働く人。衣装方・小道具方・大道具方など。
④比喩的に、陰の協力者。「選挙戦の―をつとめる」↔表方
うら‐かた【裏形】
裏の模様。好色一代女4「練島ねりじまの―に如何なる絵師か筆を動かせし」
うらかた‐ばんしょ【浦方番所】
江戸時代、浦々に設けられた見張所。
うら‐がつ【浦賤】
海べに住むいやしい漁夫。扶桑拾葉集11「田夫野人―山がつ」
うら‐がなし・い【心悲しい】
〔形〕[文]うらがな・し(シク)
心に悲しいと思う。何となく悲しい。万葉集8「暁あかときの―・しきに」
うら‐がね【裏曲・裏矩】
曲尺かねじゃくの裏に目盛をつけた尺度。曲尺1尺の辺をもつ正方形の対角線の長さを1尺とするもの。すなわち裏曲1尺は曲尺1尺の√2倍。うらじゃく。うらのかね。裏の目。
うら‐がね【裏金】
取引などを有利に取り運ぶため、正式の取引金額とは別に陰で相手につかませる金銭。
うら‐がね【裏鉄】
雪駄せったなどの裏面に打ちつけた鉄の板。しりがね。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「上物の―二千足」
うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の職名。遠国おんごく奉行の一つ。江戸湾出入りの船舶とその米穀・貨物などの検査をつかさどった。1720年(享保5)下田奉行を廃して設置。番所も下田から浦賀に移転。
⇒うらが【浦賀】
うらかみ【浦上】
長崎市北部の一地区。キリシタンの地として知られ、現在もカトリック信徒が多い。有名な天主堂は原爆で被災したが、のち再建。
浦上天主堂(1946年)
撮影:山端庸介
⇒うらかみ‐くずれ【浦上崩れ】
うらがみ【浦上】
姓氏の一つ。
⇒うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】
⇒うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】
うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】‥ダウ
江戸後期の文人画家。名は弼ひつ。備中鴨方藩に仕えたが、脱藩して琴と絵とを楽しみながら全国を旅した。水墨の用筆に個性を発揮し、詩情豊かな山水画を描く。作「凍雲篩雪図」。著「玉堂琴譜」。(1745〜1820)
⇒うらがみ【浦上】
うらかみ‐くずれ【浦上崩れ】‥クヅレ
(崩れは検挙事件の意)江戸後期、浦上の隠れキリシタンが露顕・検挙された事件。幕府は1790年(寛政2)・1842年(天保13)・56年(安政3)の3回の崩れではキリシタンと認めず、「異宗」として処理、1867年(慶応3)に起きた四番崩れではキリシタンと見なし、多数の牢死者を出し、後に外交問題に発展。
⇒うらかみ【浦上】
うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】
玉堂の子。父の画業を継ぎ、文人画家として聞こえた。(1779〜1846)
⇒うらがみ【浦上】
うら‐がれ【末枯れ】
うらがれること。〈[季]秋〉。万葉集14「守る山の―せなな」
うら‐が・れる【末枯れる】
〔自下一〕[文]うらが・る(下二)
草木の枝先や葉先が枯れる。清輔集「山里は庭の叢草むらくさ―・れて蝉の鳴く音も秋めきにけり」
うらかわ【浦河】‥カハ
北海道南部、太平洋岸の町。日高支庁の所在地。段丘上に日高牧場があり、沖合は海霧発生地域として知られる。
うら‐かわ【裏革・裏皮】‥カハ
(ウラガワとも)
①鼓・太鼓・三味線などの裏の皮。撥ばちを当てる反対の方。
②裏を表側にして使った皮革。
うら‐がわ【裏側】‥ガハ
裏の方。裏面の部分。隠れた部分。「社会の―」↔表側
うら‐き【末木】
樹木のさきの方。こずえ。「もと木にまさる―なし」↔本木もとき
うら‐ぎく【浦菊】
キク科の越年草。本州中部以西の塩水湿地に生ずる。茎は高さ約90センチメートル。秋、淡紫色のヨメナに似た頭状花を開く。浜紫苑はましおん。
うらぎく
うら‐ぎく【裏菊】
菊の花を裏からみた形の図案。鋲びょうで留める際の鋲頭を受ける座の文様または紋所。→菊(図)
うら‐ぎって【浦切手】
江戸時代、廻船が難破して積荷を捨てた時、もよりの浦につき次第、浦役人の検査を受けて作る残存荷物・船具の目録。浦証文。浦手形。
うら‐きど【裏木戸】
①裏手の木戸。
②芝居小屋や相撲小屋の裏手の出入口。関係者だけが出入りする。楽屋口。
うら‐ぎみ【浦君】
漁場の専有者、または漁業の支配者。おらぎみ。村君むらぎみ。
うら‐きもん【裏鬼門】
鬼門と反対の方角で、坤ひつじさるすなわち南西方の称。家相で鬼門とともに忌む。
うら‐ぎり【裏切り】
うらぎること。内応。内通。「―行為」
うら‐ぎ・る【裏切る】
〔自五〕
①敵に内通して、主人または味方にそむく。
②約束・信義に反する行為をする。人の予期に反する。「友人を―・る」「期待を―・る」
うら‐ぎれ【裏切れ】
衣服の裏につけるきれ地。
うら‐きん【裏金】
絵絹えぎぬの裏から金箔を当て柔らかい金色の効果を求める絵画の技術。裏箔。
うら・ぐ
〔自下二〕
楽しむ。愉快になる。うきたつ。古事記中「天皇この献りし大御酒おおみきに―・げて」
うら‐くぎ【裏釘】
打った釘が裏まで貫き出たもの。
⇒裏釘を返す




広辞苑 ページ 1972 での【○烏有に帰す】単語。