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〔助動〕 (活用は下二段型。[活用]え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/(えよ))(奈良時代の助動詞。平安時代以後の「る」に相当した語で、四段・ナ変・ラ変の動詞の未然形に付く。また、上一段活用動詞の未然形に付いた例もある。「おぼゆ」「きこゆ」などは、それぞれ動詞「おもふ」「きく」に「ゆ」が付いたものから転じた語。平安時代以後は「いわゆる」「あらゆる」などにのみ残り、一般には「る」が使われた。命令形「えよ」の例は見当たらない) ①受身を表す。斉明紀「射ゆ鹿猪ししを認つなぐ川上かわへの若草の」。万葉集5「か行けば人に厭はえ、かく行けば人に憎まえ」 ②自発を表す。万葉集1「葦辺行く鴨の羽がひに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ」。万葉集5「瓜食めば子ども思ほゆ、栗食めばまして偲しぬはゆ」 ③(打消の意を伴い)可能を表す。万葉集20「堀江越え遠き里まで送り来る君が心は忘らゆましじ」→らゆ

広辞苑 ページ 19937 での単語。