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よ‐の‐なか【世の中】🔗⭐🔉
よ‐の‐なか【世の中】
①世間。社会。また、世間の情勢。世間の人情。世間の傾向。世情。源氏物語賢木「年かへりぬれど、―今めかしきことなく静かなり」。日本永代蔵1「それ―に借銀の利息程おそろしき物はなし」。「―へ出る」「―を知らない」「物騒な―」
②この世。現世。万葉集5「―は空しきものと知る時し」
③国家の政治。治世。源氏物語桐壺「―をしり給ふべき右のおとど」
④世間普通。ありきたり。万葉集4「―の女おみなにしあらば」
⑤男女のなからい。男女間の愛情。源氏物語空蝉「―をまだ思ひ知らぬ程よりは」
⑥(社会的・自然的、またはそれらを総括した)周囲の世界。環境。あたり。蜻蛉日記下「あな寒といふ声、ここかしこに聞ゆ。風さへはやし。―いとあはれなり」。源氏物語少女「高き家の子として…―盛りに驕りならひぬれば」
⑦(「―の」「―に」の形で、格別であることを強調していう)稀に見る。この上ない。宇津保物語嵯峨院「―の色好みになんありける」
⑧農作物のできぐあい。狂言、水論聟「今年は―がようて」
⇒よのなか‐ごこち【世の中心地】
⇒世の中は相持
⇒世の中は三日見ぬ間に桜かな
広辞苑 ページ 20338 での【世の中】単語。