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○両雄並び立たずりょうゆうならびたたず🔗🔉

○両雄並び立たずりょうゆうならびたたず [史記酈生伝]英雄は二人両立することはできず、必ず争って、どちらかが倒れる。両雄倶ともには立たず。 ⇒りょう‐ゆう【両雄】 りょう‐よう両用リヤウ‥ ①二つの方面に利用できること。兼用。「水陸―」 ②大便と小便。 りょう‐よう両様リヤウヤウ 二つの様式。ふたいろ。ふたとおり。二様。 りょう‐よう両曜リヤウエウ 太陽と月。日月。 りょうよう遼陽レウヤウ (Liaoyang)中国遼寧省の都市。瀋陽の南、旧満鉄沿線の要地。遼・金時代には東京とうけいと称した。日露戦争の激戦地。人口72万8千(2000)。 りょう‐よう療養レウヤウ 病気をなおすため、治療し養生すること。「自宅で―する」 ⇒りょうよう‐ほしょう【療養補償】 りょうよう‐ほしょう療養補償レウヤウ‥シヤウ 業務上負傷したり病気になったりした労働者が、必要な療養の費用として使用者または労災保険から受ける補償。労働者災害補償保険法では、業務災害の場合を療養補償給付、通勤災害の場合を療養給付という。船員法にも同様の規定がある。 ⇒りょう‐よう【療養】 りょう‐よく両翼リヤウ‥ ①鳥や飛行機の、左右のつばさ。 ②左右に位置するもの。陣形・建物の左右に張り出したもの。 ③野球で、左翼と右翼。 りょう‐ら綾羅】 あやぎぬとうすもの。また、美しい衣服。 ⇒りょうら‐きんしゅう【綾羅錦繍】 りょうら‐きんしゅう綾羅錦繍‥シウ 綾絹あやぎぬ・羅うすぎぬ・錦・刺繍織など、あでやかで美しい衣服。また美しく着飾ること。 ⇒りょう‐ら【綾羅】 りょう‐らく良楽リヤウ‥ (王良と伯楽。ともに馬の良否を見分けることにすぐれていたところから)馬をよく見分ける人。馬をよく御する人。 りょう‐らく寥落レウ‥ ①まばらでものさびしいこと。 ②落ちぶれたさま。あれはててすさまじいさま。 りょう‐らん撩乱・繚乱レウ‥ 入り乱れるさま。特に花が咲き乱れるさま。「百花―」 りょう‐り良吏リヤウ‥ よい役人。事務にすぐれた官吏。 りょう‐り料理レウ‥ ①はかりおさめること。物事をうまく処理すること。太平記32「本院第二の御子…南方へ取り奉らんとせられけるが、兎角―に滞つて」。「敵を―する」 ②食物をこしらえること。また、そのこしらえたもの。調理。新猿楽記「包丁・―・和歌・古歌、天下無双の者なり」。「魚を―する」「一品―」「フランス―」 ⇒りょうりいんしょくとう‐しょうひぜい【料理飲食等消費税】 ⇒りょうり‐かた【料理方】 ⇒りょうり‐ぎく【料理菊】 ⇒りょうり‐しゃ【料理者】 ⇒りょうり‐ぢゃや【料理茶屋】 ⇒りょうり‐にん【料理人】 ⇒りょうり‐ばかま【料理袴】 ⇒りょうり‐ばん【料理番】 ⇒りょうり‐や【料理屋】 りょう‐り鯪鯉・陵鯉】 〔動〕センザンコウの別称。 りょうりいんしょくとう‐しょうひぜい料理飲食等消費税レウ‥セウ‥ 料理店・貸席・飲食店・喫茶店・旅館等での遊興・飲食・宿泊・休憩などの利用行為に対して、都道府県が課する消費税。1989年の消費税導入の際、特別地方消費税と改称。 ⇒りょう‐り【料理】 りょうり‐かた料理方レウ‥ 料理をつかさどる者。板前。 ⇒りょう‐り【料理】 りょうり‐ぎく料理菊レウ‥ (→)食用菊に同じ。 ⇒りょう‐り【料理】 りょうり‐しゃ料理者レウ‥ 料理する者。天草本伊曾保物語「われは貴辺の―なれば」 ⇒りょう‐り【料理】 りょうり‐ぢゃや料理茶屋レウ‥ 客室を設け、注文に応じて客に料理を提供することを業とする店。料理屋。役者論語「坂田藤十郎心安き祇園町―へ行く」 ⇒りょう‐り【料理】 りょう‐りつ両立リヤウ‥ 双方ならび立つこと。両方とも支障なく成り立つこと。「勤労と勉学とを―させる」 りょうり‐にん料理人レウ‥ 料理することを業とする人。 ⇒りょう‐り【料理】 りょうり‐ばかま料理袴レウ‥ 正式料理の時、料理人の着ける袴。 ⇒りょう‐り【料理】 りょうり‐ばん料理番レウ‥ (→)料理人に同じ。 ⇒りょう‐り【料理】 りょうりものがたり料理物語レウ‥ 料理書。著者未詳。1冊。1643年(寛永20)刊。魚・鳥・野菜などの料理の材料76種の名称と、それに適する料理を列記し、料理法を略述。有職故実の記述ではなく、庶民の日常食を記す。 りょうり‐や料理屋レウ‥ 客の注文に応じて、料理を提供する店。 ⇒りょう‐り【料理】 りょう‐りゃく陵轢・凌轢⇒りょうれき。平家物語1「馬より取つて引き落し、散々に―して」 りょう‐りゃく領略リヤウ‥ 意味をさとること。領会りょうかいりょう‐りゅう両流リヤウリウ ①二つの水流。 ②二つの流派。正徹物語「その末流二条・冷泉―と別れ」 りょう‐りょう (女房詞)煎海鼠いりこりょう‐りょう了了レウレウ ①あきらかなさま。 ②賢いさま。理解の速いさま。 りょう‐りょう両両リヤウリヤウ ①二つずつ。 ②あれとこれと。両方。二つながら。「―相俟って」 りょう‐りょう喨喨リヤウリヤウ 音が明るく響きわたるさま。「―たるらっぱの響き」 りょう‐りょう稜稜】 ①かどだつさま。きびしいさま。「―とそそり立つ峰」 ②寒気がきびしく肌にしみわたるさま。 りょう‐りょう寥寥レウレウ ①ものさびしいさま。ひっそりしているさま。また、空虚なさま。寂寥。「―たる荒野」 ②数の少ないさま。「出席者は―たるものだ」 りょう‐りょう・じリヤウリヤウジ 〔形シク〕 「ろうろうじ(労々じ)」の転か。未詳。源氏物語紅梅「童より―・じう、花やかなる心ばへ物し給ひし人にて」 りょう‐りん両輪リヤウ‥ 車の対ついになっている二つの輪。りょうわ。両方がひとそろいになって役に立つもののたとえにもいう。「車の―」 りょう・る料るレウル 〔他四〕 (「料理」を活用させた語)料理する。「残暑しばし手毎に―・れ瓜茄子うりなすび(芭蕉) りょう‐れき陵轢・凌轢】 ①あなどりさげすむこと。しのいでふみつけにすること。りょうりゃく。 ②不和になること。軋轢あつれきりょう‐ろ涼炉リヤウ‥ 煎茶道具の一種。細長で小形の焜炉こんろりょう‐ろくはら両六波羅リヤウ‥ (南北に分かれて設置されたからいう)六波羅探題の別称。 りょう‐ろん両論リヤウ‥ 互いに異なる二つの主張・議論。「賛否―」 ⇒りょうろん‐へいき【両論併記】 りょうろん‐へいき両論併記リヤウ‥ 意見をとりまとめるとき、一つの結論を下さないまま、対立する二つの論を併せ記すこと。 ⇒りょう‐ろん【両論】 りょう‐わ両輪リヤウ‥(→)「りょうりん」に同じ。弁慶物語「義経と弁慶を車の―にぞ申ける」 ②女の髪の結い方。自髪のたて輪と髢かもじの横輪とを交叉させて重ね、小簪こかんざしでとめたもの。上方の既婚者の代表的髪型。両手髷。 両輪 りょう‐わい両淮リヤウ‥ 中国、淮水(淮河)の南の淮南と北の淮北との併称。 りょう‐わき両脇リヤウ‥ ①両方の脇の下。「荷物を―にかかえる」 ②人や物の両方の横側に接した位置。 りょう‐わけ両分けリヤウ‥ 両方にわけること。二分すること。「―の前髪」 リョーマチ ⇒リウマチ りょ‐かい旅懐‥クワイ 旅中の思い。旅思。旅情。更科紀行「―の心うくて物思ひするにやと推量し」 りょ‐がい慮外‥グワイ ①思いのほかであること。思いがけないこと。「―なことを言う」 ②だしぬけ。ぶしつけ。無礼。今昔物語集25「ひととせの―の馬咎めに射殺し候ひし男の子の」。「―な振舞い」「―ながら申し上げます」「―千万せんばん⇒りょがい‐もの【慮外者】 りょがい‐もの慮外者‥グワイ‥ ぶしつけもの。無礼者。 ⇒りょ‐がい【慮外】 りょ‐かく旅客】 ①たびびと。旅行する人。りょきゃく。 ②列車・船・飛行機など、交通機関に乗る客。 ⇒りょかく‐き【旅客機】 ⇒りょかく‐じどうしゃ【旅客自動車】 ⇒りょかく‐しゃ【旅客車】 ⇒りょかく‐せん【旅客船】 りょ‐かく虜獲‥クワク いけどりと打首。いけどって首をきること。 りょかく‐き旅客機】 旅客を輸送する飛行機。 ⇒りょ‐かく【旅客】 りょかく‐じどうしゃ旅客自動車】 旅客を輸送する設備を備えた自動車。 ⇒りょ‐かく【旅客】 りょかく‐しゃ旅客車】 旅客輸送用の鉄道車両。客車・電車・気動車の総称。 ⇒りょ‐かく【旅客】 りょ‐かくじゃく呂赫若】 (Lü Heruo)台湾の作家。本名、呂石堆。台中の人。1944年、日本語による短編集「清秋」を刊行。第二次大戦後、国民党圧制下では北京語で創作。(1914〜1950) りょかく‐せん旅客船】 旅客の輸送を主要目的とし、客室その他所要の設備をした船。客船。 ⇒りょ‐かく【旅客】 りょ‐かん旅館‥クワン 旅行者を宿泊させることを業とする家。主に和式の構造・設備を持つものにいう。やどや。はたごや。「温泉―」 りょ‐がん旅雁】 空を渡っていく雁。謡曲、砧「蘇武は―に文を付け」→雁かりの使い りょ‐き呂紀】 明代中期の宮廷画家。字は廷振。号は楽愚。浙江寧波の人。華麗な装飾的花鳥画に秀でた。日本にも作品が渡来。 りょ‐きゃく旅客⇒りょかく りょ‐ぎん旅銀】 旅行に要する金銭。旅費。路銀。 りょく⇒りき(力) り‐よく利欲】 自分の利益をむさぼる心。日葡辞書「リヨクヲカマユル」。「―に惑わされる」 りょく‐い緑衣】 下級の官人の着たみどり色の袍ほう。平家物語7「供の宮人おしなべて―の袖をぞ絞りける」→位袍 りょく‐いん緑陰】 青葉の茂ったかげ。こかげ。〈[季]夏〉。「―に憩う」 りょく‐う緑雨】 新緑のころに降る雨。 りょくう緑雨⇒さいとうりょくう(斎藤緑雨) りょ‐ぐう旅寓】 たびのやどり。旅宿。旅泊。 りょく‐えい緑営】 清朝の兵制で、漢人で編成した軍隊。旗色にみどり色を用いた。騎兵と歩兵とに分かれる。八旗に比べ、治安維持などに当たる補助的な軍隊。緑旗。 りょく‐えき力役⇒りきえき りょくえん‐こう緑鉛鉱‥クワウ 鉛と塩素とのリン酸塩鉱物。六方晶系。深緑色または黄褐色。柱状結晶または葡萄状・腎臓状。鉛鉱床の酸化帯に産する。 緑鉛鉱 撮影:松原 聰 りょくおう‐しょく緑黄色‥ワウ‥ 緑色がかった黄色。 Munsell color system: 7.5Y8/12 ⇒りょくおうしょく‐やさい【緑黄色野菜】 りょくおうしょく‐やさい緑黄色野菜‥ワウ‥ 色素含量が多く、赤・黄・緑色の強い野菜の総称。栄養学上は、カロテン含量の多い野菜をいう。ニンジン・ピーマンなど。濃色野菜。これ以外のものを淡色野菜という。→有色野菜 ⇒りょくおう‐しょく【緑黄色】 りょく‐がん緑眼】 緑色の目。「紫髯―」 りょく‐き緑旗(→)緑営に同じ。「―兵」 りょく‐ぎょく緑玉】 ①みどりの玉。 ②(→)エメラルドに同じ。 りょく‐さく力作】 ①つとめはたらくこと。労働。 ②⇒りきさく りょく‐じ緑児】 大宝律令で、3歳以下の男児の称。みどりご。→緑女 りょく‐しゅ緑酒・淥酒】 中国の、みどり色に澄んだ上等の酒。うまい酒。「紅灯―」 りょく‐じゅ緑樹】 青葉の茂った樹木。 りょくじゅ‐ほうしょう緑綬褒章‥シヤウ 褒章の一つ。自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著な者に授与される。緑色の綬で佩用。 りょく‐じょ緑女‥ヂヨ 大宝律令で、3歳以下の女児の称。→緑児 りょく‐しょく緑色】 みどりいろ。 Munsell color system: 2.5G5/10 ⇒りょくしょく‐がん【緑色岩】 ⇒りょくしょく‐しょくぶつ【緑色植物】 ⇒りょくしょく‐へんがん【緑色片岩】 りょくしょく‐がん緑色岩】 緑色の変成岩の総称。玄武岩などが変化して生じる。 ⇒りょく‐しょく【緑色】 りょくしょく‐しょくぶつ緑色植物】 葉緑素を持ち、光合成を行う緑色の植物の総称。緑藻・車軸藻・コケ・シダ・種子植物の各門が属する。 ⇒りょく‐しょく【緑色】 りょくしょく‐へんがん緑色片岩】 緑色の結晶片岩の総称。斜長石を主とし緑泥石・緑簾りょくれん石・緑閃石などに富む。 ⇒りょく‐しょく【緑色】 りょく‐ず緑豆‥ヅ ⇒りょくとう りょく‐すい緑水】 みどり色の水。碧水。みどり色の川や池。 りょく‐せん力戦⇒りきせん りょく‐せんこう緑閃光‥クワウ 日の出や日没時に、太陽の上端が緑色に見える現象。緑光。グリーン‐フラッシュ。 りょくせん‐せき緑閃石】 角閃石類の一種。緑色半透明でガラス光沢がある。変成岩中に産し、緻密なものは軟玉として装飾用。陽起石。アクチノ閃石。 りょく‐そう力争‥サウ 力ずくで争うこと。りきそう。 りょく‐そう緑草‥サウ みどり色の草。 りょくそう‐るい緑藻類‥サウ‥ クロロフィルaとbなどの光合成色素を含む葉緑体を持ち、緑色を呈する藻類。海水・淡水のほか、土壌・氷雪・樹皮や建造物の表面などに生育。地衣類など他の生物の体内にすむものもいる。陸上植物に近縁。プラシノ藻綱・アオサ藻綱・緑藻綱・車軸藻綱などを含む。約1万6000種。緑色藻類。そのうち淡水産の緑藻綱は約2500種、オオヒゲマワリ・クラミドモナス・サヤミドロなど。 りょく‐たい緑苔】 みどり色のこけ。青苔せいたい。あおごけ。 りょく‐たい緑黛】 ①緑色のまゆずみ。 ②青々とした山の形容。 りょく‐ち緑地】 草木の茂っている土地。「―化計画」 ⇒りょくち‐たい【緑地帯】 りょく‐ちく緑竹】 青々とした竹。緑筠りょくいんりょくち‐たい緑地帯】 ①一帯に緑地のある地域。特に、都市部で美観・環境保護などの目的で設けたもの。グリーン‐ベルト。 ②道路中央部や工場周辺に帯状にとった植樹帯。 ⇒りょく‐ち【緑地】 りょく‐ちゃ緑茶】 製茶の一種。茶の若葉を収穫後に熱処理をし酸化発酵を止め、みどり色を維持させる。その茶葉、また飲料。 りょくちゅう‐ぎょく緑柱玉(→)エメラルドに同じ。 りょくちゅう‐せき緑柱石】 ベリリウムとアルミニウムとを主成分とするケイ酸塩鉱物。六方晶系、六角柱状の結晶。塊状・粒状でも産出。純粋のものは無色。多くは緑色または淡青色で、やや透明、ガラス光沢がある。深緑色のエメラルド、青色のアクアマリンはその一種。ペグマタイトや黒雲母片岩などに産する。 緑柱石各種 撮影:関戸 勇 緑柱石 撮影:松原 聰 りょく‐でい緑泥】 ①濃緑色を呈する深海底沈殿物。多量の海緑石を含む。寒流と暖流とが合流するあたりの大陸棚海底などに広く分布する。 ②緑泥石の略。 ⇒りょくでい‐せき【緑泥石】 ⇒りょくでい‐へんがん【緑泥片岩】 りょくでい‐せき緑泥石】 マグネシウム・鉄・アルミニウムなどを主成分とするケイ酸塩鉱物の一群。多くは単斜晶系、みどり色で、鱗うろこ状・葉片状をなす。半透明で、真珠光沢がある。結晶片岩や鉱脈中をはじめ、角閃石や輝石の変質物としても普通に産出。種類が多い。 ⇒りょく‐でい【緑泥】 りょくでい‐へんがん緑泥片岩】 緑泥石を主成分とする緑色結晶片岩。剥離はくり性に富み、しばしば角閃石・緑簾りょくれん石・曹長石・磁鉄鉱などを含む。庭石に用いる。 ⇒りょく‐でい【緑泥】 りょく‐ど緑土】 ①草木の茂った大地。 ②近海沈殿物で、有孔虫の殻のケイ酸鉱物粒を含むために緑色を呈するもの。 ③黒雲母などが分解してできる緑色鉱物の一種。 りょく‐とう緑豆】 マメ科の一年生作物。インドに起源し、現在は広く世界各地に栽培。高さ約50センチメートル。日本には中国から渡来し、各地で栽培されたが、今はもやし用以外はほとんどない。莢さや中のみどり・灰黒色の種実を食用とするほか、豆もやしとして利用。また、その澱粉は「はるさめ」2の原料とする。飼料・緑肥にも利用。リョクズ。八重生やえなり。ブンドウ。 りょく‐どう緑道‥ダウ 都市部で、樹林や草木の間を歩くように整備した散歩道。 りょく‐ないしょう緑内障‥シヤウ 眼球の圧力(眼圧)が異常に亢進した状態。種々の原因があるが、過労・睡眠不足なども誘因となる。霧視・虹輪視(灯火の周囲に虹のような輪を見る)・眼痛・頭痛があり、重症では失明する。視力を失った瞳孔の色がみどり色に見えるのでこの名がある。あおそこひ。 りょくのう‐きん緑膿菌】 グラム陰性の通性嫌気性桿菌。色素産生能があり膿汁が緑色を呈する。健康人の皮膚や糞便からも分離されるが、感染抵抗減弱時に日和見ひよりみ感染・院内感染の形で尿路系や気道系の感染症を起こす。 りょく‐は緑波】 みどり色に見える波。青波。 りょく‐はつ緑髪】 ①女性などの頭髪の黒くつやのあるもの。みどりのくろかみ。 ②僧・尼をいう忌詞。 りょく‐ばん緑礬】 硫酸鉄(Ⅱ)の七水和物の通称。ろくばん。→硫酸鉄 りょく‐ひ緑肥】 草木の葉や茎を鮮緑のまま耕土に施し、栽培植物の栄養とする肥料。空中窒素を固定するマメ科の作物を使うことが多い。草肥。〈[季]夏〉 ⇒りょくひ‐さくもつ【緑肥作物】 りょくひ‐さくもつ緑肥作物】 緑肥にする目的で栽培する作物。レンゲソウ・ウマゴヤシ・アブラナ・クローバー・青刈り大豆の類。 ⇒りょく‐ひ【緑肥】 りょく‐ぶ緑蕪】 草が青々と生い茂っている草叢くさむらりょく‐ふう緑風】 初夏の、青葉を吹く風。 りょくふう‐かい緑風会‥クワイ 参議院の院内団体。保守系無所属の議員で構成。1947年結成、60年に参議院同志会と改称、64年再び緑風会としたが65年解散。 りょく‐べん緑便】 乳児が消化不良などのために排出するみどり色の便。 りょく‐ほう緑袍‥ハウ 位袍いほうの一つ。六位・七位の官人の着たみどり色の袍。→緑衫ろうそう りょく‐もん緑門】 杉や桧ひのきなどの青葉で包んだ弓形の門。祝典などに設ける。アーチ。 りょく‐や緑野】 草木の青々と茂った野。 りょく‐よう緑葉‥エフ みどり色の葉。青葉。 ⇒りょくよう‐かんらん【緑葉甘藍】 りょくよう‐かんらん緑葉甘藍‥エフ‥ 結球しない甘藍(キャベツ)の一種。葉は大きくて葉柄が長く、普通、縮緬ちりめん状。美麗で観賞用。羽衣甘藍。 ⇒りょく‐よう【緑葉】 りょく‐ら緑羅】 みどり色のうすもの。 りょく‐ら緑蘿】 みどり色のツタ。青々としたツタ。平家物語灌頂「―の垣、翠黛すいたいの山」 りょく‐りん緑林】 ①木の葉が青々としている林。 ②[後漢書劉玄伝](新代、王匡・王鳳らが、窮民を集め、緑林山(湖北省の大洪山)にかくれて盗賊となったことから)盗賊。海道記「この山は白楡の景にあらはれて―の人をしきる処と聞ゆれば」 りょくれん‐せき緑簾石】 アルミニウム・カルシウム・鉄の含水ケイ酸塩鉱物。単斜晶系の柱状結晶。放射状・針状の集合塊として産出。黄緑色を呈し、ガラス光沢を持つ。変成岩中に広く存在。また、熱水鉱脈や変質した安山岩中にも産出。 りょ‐けん旅券】 外国へ旅行する者の身分・国籍を証明し、その便宜供与と保護を依頼する文書。発行者は外務大臣または領事。これを所持しない者は出入国を禁止される。旅行免状。パスポート。→ビザ りょ‐こう呂后】 漢の高祖(劉邦)の皇后。名は雉、字は娥姁がく。才略があり、常に高祖に侍して画策。帝の崩後、権力をふるい、呂氏の乱の原因をなした。( 〜前180)→呂氏の乱 りょ‐こう旅行‥カウ 徒歩または交通機関によって、おもに観光・慰安などの目的で、他の地方に行くこと。たびをすること。たび。〈日葡辞書〉 ⇒りょこう‐か【旅行家】 ⇒りょこう‐き【旅行記】 ⇒りょこう‐こぎって【旅行小切手】 ⇒りょこう‐しんようじょう【旅行信用状】 ⇒りょこう‐ばと【旅行鳩】 りょ‐こう閭巷‥カウ 村里。太平記24「見物の貴賤も―に足を立てかねたり」 りょこう‐か旅行家‥カウ‥ よく旅行をする人。また、旅行を趣味とする人。 ⇒りょ‐こう【旅行】 りょこう‐き旅行記‥カウ‥ 旅行中の見聞や感想を記した文章または書物。紀行。 ⇒りょ‐こう【旅行】 りょこう‐こぎって旅行小切手‥カウ‥ 海外旅行者が旅行先で用いる定額小切手。トラベラーズ‐チェック。 ⇒りょ‐こう【旅行】 りょこう‐しんようじょう旅行信用状‥カウ‥ジヤウ 海外旅行者が旅行先で必要な金を得られるよう、銀行が発行する保証書。巡回信用状。→信用状⇒りょ‐こう【旅行】 りょこう‐ばと旅行鳩‥カウ‥ (passenger pigeonの訳)ハトの一種。全長約40センチメートル。かつて北アメリカに分布し、渡りの季節になると数日間切れ目のない大群が空を覆い地上が薄暗くなったというが、食用に大量捕殺され、1914年に絶滅。 リョコウバト 撮影:小宮輝之 ⇒りょ‐こう【旅行】 りょ‐こん旅魂】 たびびとの心。旅情。 りょ‐じ旅次】 たびのやどり。旅泊。旅宿。また、道中。 りょししゅんじゅう呂氏春秋‥ジウ 中国、戦国時代末、秦の呂不韋が食客らに作らせた書。26巻。儒家を主とし、道家・墨家の説を交え、諸種の学説を編集。呂覧。 りょし‐の‐らん呂氏の乱】 漢の高祖の皇后呂氏が、その執政に当たって同族の呂氏を諸王に封じ、劉氏をおさえて漢の天下を奪おうとしたので、呂后の崩後(前180年)斉王劉襄が陳平・周勃らと協力して呂氏一族を滅ぼした事件。 りょ‐しゃ旅舎】 やどや。はたごや。旅館。 りょ‐しゅう旅愁‥シウ 旅行中に感ずるものさびしさ。たびのうれい。「―を覚える」 りょ‐しゅう虜囚‥シウ とらわれた人。とりこ。捕虜。 りょ‐しゅく旅宿】 旅行先でとまること。また、その宿。やどや。 りょじゅん旅順】 (Lüshun)中国遼寧省、遼東半島の南西端、大連市の港湾地区。日清戦争および日露戦争に日本軍が攻略し、租借。第二次大戦後、ソ連の管理下におかれ、1955年中国に返還。 りょ‐しょ旅所】 旅行中の宿所。たびやどり。 りょ‐しょう呂尚‥シヤウ 太公望たいこうぼうの称。 りょ‐しょう旅商‥シヤウ たびあきんど。行商人。 りょ‐じょう旅情‥ジヤウ たびでのしみじみとした思い。「―をなぐさめる」 りょ‐じん旅人】 たびびと。旅客。 ⇒りょじん‐ぼく【旅人木】 ⇒りょじん‐やど【旅人宿】 りょじん‐ぼく旅人木】 (traveler's tree)オウギバショウの別称。 ⇒りょ‐じん【旅人】 りょじん‐やど旅人宿】 たびびとを泊める宿。はたごや。 ⇒りょ‐じん【旅人】 りょ‐すい旅帥】 ①周代の軍制で、兵士500人を統率する指揮官。 ②律令制の軍団で、兵士100人を統率する指揮官。→旅りょ→軍団 りょ‐せん呂旋(→)呂旋法の略。 りょ‐せんぽう呂旋法‥パフ 日本の雅楽・声明しょうみょうの七音音階の一つ。下から宮きゅう・商しょう・呂角りょかく・律角りっかく・徴・羽・律嬰羽りつえいうから成り、洋楽のソラシドレミファに当たる。雅楽の壱越調いちこつちょう・双調そうじょう・太食調たいしきちょうがこれに相当する。↔律旋法。→七声 りょ‐そう旅装‥サウ 旅行の服装。たびの身仕度。「―を解く」 りょ‐そけん呂祖謙】 南宋の儒者。字は伯恭。号は東莱とうらい。浙江金華の人。呂本中に対して小東莱と称。程朱の学に通じ、朱熹しゅきと並称され、「近思録」を共編。著「呂氏家塾読詩記」「呂東莱先生文集」「大事記」など。(1137〜1181) りょだい旅大】 (Lüda)中国、大連市の旧称。 りょ‐だん旅団】 ①旧陸軍の編制単位の一つ。通常は2個歩兵連隊からなり師団に属するが、臨時に戦車や砲兵大隊を加え独立の混成旅団として編成される場合もある。 ②陸上自衛隊に1990年代以降導入された独立の部隊単位。師団と連隊の間の規模。 →旅りょ りょ‐ちょう呂調‥テウ 雅楽で、呂旋音階による調子。↔律調 りょ‐ちょう旅鳥‥テウ ⇒たびどり りょっ‐か緑化リヨククワ 植樹によって国土のみどりを多くすること。「―運動」 りょっ‐こう力行リヨクカウ 努力して行うこと。りっこう。 りょ‐てい旅亭】 やどや。はたごや。 りょ‐てい旅程】 ①旅行の道のり。 ②旅行の日程。 りょ‐てん旅店】 はたごや。やどや。旅館。 りょ‐のう旅嚢‥ナウ 旅行に携帯するふくろ。 りょ‐はく旅泊】 たびのやどり。旅宿。 りょ‐はん侶伴】 なかま。とも。はんりょ。 りょ‐ひ旅費】 旅行に要する費用。路銀。路用。「出張―」 りょ‐ふい呂不韋‥ヰ 秦の丞相。もと河南陽翟ようてきの豪商。秦の子楚(のち荘襄王)が趙の人質となった時、これと結び、王が位につくや丞相となり、文信侯に封。のち始皇帝により罪せられて自殺。始皇帝の実の父ともいう。編著「呂氏春秋」。( 〜前235) りょ‐ほんちゅう呂本中】 宋の儒者。初名は大中。字は居仁。安徽寿州の人。家学において一家をなし、兼ねて洛学を学び、大東莱とうらいと称せられた。著「春秋解」「童蒙訓」「東莱詩集」など。(1077〜1138) りょ‐もん閭門】 むらざとの出入口の門。里門。 りょ‐よう旅用】 旅行の費用。旅費。路銀。 りょらん呂覧】 「呂氏春秋りょししゅんじゅう」の別称。 りょ‐り閭里】 むらざと。いなか。里閭。太平記6「行旅の往反路を曲げ、―の民屋扉とぼそを閉づ」 りょ‐りつ呂律】 呂の音と律の音。転じて、音階。律呂。平家物語3「更に清濁を分ち、―を知る事なし」 りょ‐りゃく虜掠】 人をとりこにし、物を掠奪すること。 りょ‐りょく膂力】 筋肉の力。腕力。 リヨンLyon】 フランス南東部、ローヌ・ソーヌ両川合流点にある都市。ローマ時代に起こり、史跡は世界遺産。大聖堂・大司教館・大学などがある。繊維・機械などの工業が発達。人口44万5千(1999)。 リヨン 提供:JTBフォト リラlilas フランス】 モクセイ科の落葉低木。南ヨーロッパの山地に自生し、高さ5メートル内外。5月頃、淡紫色で4裂した長さ約1センチメートルの花を開き、芳香を放つ。観賞用に栽培。園芸品には白・淡紅色がある。ムラサキハシドイ。ハナハシドイ。ライラック。〈[季]春〉 リラ リラ 提供:ネイチャー・プロダクション リラlira イタリア】 イタリアおよびトルコの貨幣単位。イタリアは1999年ユーロに移行。 リラlyra ギリシア】 古代ギリシア・アッシリアなどで用いた小竪琴たてごと。U字形またはV字形の枠の上方に棒をわたし弦を張る。4弦・5弦・7弦などがある。古代ギリシアでは胴に亀甲を用いた。竪琴。 リラ リライトrewrite】 (特に執筆者以外の者が)元の文章を書き直すこと。 り‐らく籬落】 まがき。かき。 リラクセーションrelaxation】 心身の緊張をときほぐすこと。リラックスすること。 リラダンA. V. de L'Isle-Adam⇒ヴィリエ=ド=リラダン リラックスrelax】 くつろぐこと。力をぬくこと。緊張をゆるめること。弛緩。 リラ‐びえリラ冷え】 北海道で、リラの花が咲く5月頃の、急に冷え込む日。 り‐らん理乱】 治まることと乱れること。治乱。海道記「朝儀国務の―は万緒の機かたがたに織りなす」 り‐り離離】 ①心が離れて親しまないさま。 ②穂や実が稔って垂れるさま。次々に並び連なるさま。 リリーlily】 百合ゆりリリーサーreleaser】 動物に種しゅ固有の行動をひき起こさせる要因。同種動物の形・色・音声・匂い・身振り、またはそれらの複合したもの。解発因。 リリースrelease】 ①捕らえた魚などを放すこと。 ②レコード・ビデオなどを売り出すこと。 ③ケーブル‐レリーズのこと。 リリーフrelief】 ①野球で、先発投手以降に救援で登板すること。また、その投手。 ②交代。交代者。 ③⇒レリーフ リリー‐マルレーンLili Marleen ドイツ】 第二次大戦中の流行歌。ライプ(Hans Leip1893〜1983)の詩にシュルツェ(Norbert Schultze1911〜2002)が作曲。ヨーロッパ戦線の連合軍・同盟軍双方が愛唱。 りりうら理里有楽】 早歌そうかの異称。 リリエンタールOtto Lilienthal】 ドイツの機械工場主。鳥の飛翔を研究し、翼をもつ滑空機を発明。飛行実験中に墜死。(1848〜1896) リリエンフェルト‐はリリエンフェルト派】 (Lilienfeldt)オーストリアの画家マチアス=ズダルスキー(M. Zdarsky1856〜1940)が1897年に完成したスキー術。1本の長い杖を持って急速回転を行うのを特徴とする。 リリカルlyrical】 抒情的。リリック。 り‐りく離陸】 ①飛行機などが陸地から空へ飛び立つこと。↔着陸。 ②〔経〕テイクオフのこと。 りり‐し・いしい・律律しい】 〔形〕[文]りり・し(シク) ①いきいきとして賢い。〈日葡辞書〉 ②きりりとひきしまっていて勇ましい。役者論語「刀の取りまはし、―・し過ぎたるは下手の仕内しうちなり」。「―・い若武者」 リリシズムlyricism】 抒情性。抒情詩的なおもむき。抒情詩風。 り‐りつ利率】 利息の元金に対する割合。利子率。年利・月利・日歩ひぶで表す。 リリックlyric】 ①抒情詩。 ②抒情的。リリカル。 り‐りっさん李立三】 (Li Lisan)中国の革命家。湖南醴陵れいりょうの人。初期共産党の指導者。1928年以後、李立三コースと呼ばれる極左路線を強行、批判されて失脚。人民共和国成立後、労働部長。(1896〜1967) リリパットLilliput】 スウィフト作「ガリヴァー旅行記」第一部に登場する小人国。 リリ‐ヤンlily yarn】 手芸材料の一つ。人造絹糸を細い打紐のようにした手芸糸。 り‐りゅうおう李笠翁‥リフヲウ 李漁りぎょの別名。 り‐りょ里閭】 ①むらの入口の門。里門。 ②むらざと。 り‐りょう吏僚‥レウ 役人。つかさびと。 り‐りょう李陵】 前漢の将軍。李広の孫。字は少卿。甘粛成紀の人。武帝の時、匈奴と戦って捕らわれ、単于ぜんうの女むすめを妻とし、その地にあること二十余年で没。親友の蘇武と唱和した詩は五言古詩の起源という。友人の司馬遷が彼を弁護して宮刑に処せられたことは有名。( 〜前74) り‐りょう驪竜】 黒色の竜。黒竜。 ⇒驪竜頷下の珠

広辞苑 ページ 20729 での○両雄並び立たず単語。