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○易者身の上知らずえきしゃみのうえしらず🔗⭐🔉
○易者身の上知らずえきしゃみのうえしらず
易者は他人の身の上の判断はするが、かえって自分の身の上はわからない。陰陽師おんようじ身の上知らず。
⇒えき‐しゃ【易者】
えきしゅう【益州】‥シウ
中国、漢代の十三刺史部の一つ。ほぼ現在の四川省に当たる。のち成都を俗に益州と称す。
えき‐しゅう【腋臭】‥シウ
(→)「わきが」に同じ。
えき‐じゅう【液汁】‥ジフ
しる。つゆ。
えき‐しょう【液晶】‥シヤウ
(liquid crystal)分子が結晶のように比較的規則的に配列した液体。電界や温度により構造が大きく変わるので、表示装置・温度計などに使用。ネマティック・スメクティック・コレステリックの3種類がある。液状結晶。
⇒えきしょう‐ディスプレー【液晶ディスプレー】
⇒えきしょう‐テレビ【液晶テレビ】
えき‐じょう【液状】‥ジヤウ
物質が液体の状態にあること。
⇒えきじょう‐か【液状化】
えきじょう‐か【液状化】‥ジヤウクワ
砂の地盤が地震の衝撃で流れやすくなる現象。砂粒の間に飽和していた水の圧力の変化で水が動き、砂の粒間結合が破られて、砂全体が液体のようにふるまうと考えられる。地震動が大きいと液状化のため建物が被害を受け、砂が地上へ噴出し噴砂となる。特に埋立地などで見られる。
⇒えき‐じょう【液状】
えきしょう‐ディスプレー【液晶ディスプレー】‥シヤウ‥
電圧により偏光角度が変わる液晶を利用した平板状のディスプレー。コンピューターの表示装置やテレビ、携帯型の端末などに使用。
⇒えき‐しょう【液晶】
えきしょう‐テレビ【液晶テレビ】‥シヤウ‥
テレビ放送の受像機に液晶ディスプレーを使用したもの。薄型のため携帯型や壁掛け型、大画面など種々の形状が可能。
⇒えき‐しょう【液晶】
えき‐じん【疫神】
疫病をはやらせるという悪神。やくびょうがみ。
⇒えきじん‐さい【疫神祭】
えきじん‐さい【疫神祭】
陰暦3月に行う、悪疫の流行を防ぐための、疫神を鎮める祭。また、平安時代、宮城の四隅や畿内の境に疫神を祭ったこと。
⇒えき‐じん【疫神】
えきしん‐せっしゅう【役身折酬】‥シウ
律令制で、債務不履行の債務者を労役に服させること。
エキス【越幾斯】
(extract オランダの略。抽出物・浸出物の意)
①薬物または肉・骨・植物などの有効成分を水・アルコールなどに溶かし出して濃縮したもの。
②物事の精髄・本質。エッセンス。
えき・す【役す】
〔他サ変〕
①公用に人民を使う。えだつ。
②使役する。使う。雨月物語3「隠神かくれがみを―・して道なきを開き」
えき‐すい【易水】
中国河北省西部の川。太行山脈北部に発する。燕えんのために秦の始皇帝を刺そうとした壮士荊軻けいかが、ここで燕の太子丹と別れ、「風蕭蕭として易水寒し、壮士一たび去ってまた還らず」と詠った。
エキストラ【extra】
①臨時のもの。番外のもの。
②演劇や映画撮影で端役を演ずる臨時雇いの出演者。
⇒エキストラ‐イニング【extra inning】
⇒エキストラ‐ベッド【extra bed】
エキストラ‐イニング【extra inning】
野球で、延長戦の回。補回。
⇒エキストラ【extra】
エキストラ‐ベッド【extra bed】
ホテルで、客室のベッド数を超えて客が泊まるために、臨時に運び入れるベッド。
⇒エキストラ【extra】
エキスパート【expert】
ある分野で訓練・経験を積み、高度な技能や知識をもった人。熟練者。専門家。「校正の―」
⇒エキスパート‐システム【expert system】
エキスパート‐システム【expert system】
特定の分野で、専門家が行なってきた判断・操作の代行を目的としたシステム。専門家の知識をコンピューター内で体系化した規則の集まりとして表現し、これに基づいて判断・操作を行う。
⇒エキスパート【expert】
エキスパンダー【expander】
筋肉を鍛えるためのトレーニング用具。ゴムまたは金属ばね製で、手や足で引っぱり広げる。
エキスポ【expo】
(exposition)万国博覧会。国際見本市。
えき・する【益する】
〔他サ変〕[文]益す(サ変)
利益を与える。役に立つ。「世を―・し国を―・する」
えき‐せい【易世】
[魏文帝、周成漢昭論]ある王朝が滅び、新しい王朝が興ること。→易姓
えき‐せい【易姓】
[史記「王者姓を易かえ命を受くるや、必ず始初を慎む」]統治者の姓がかわること。昔、中国では王朝を1姓の業としたから、新王朝が興ることをいう。
⇒えきせい‐かくめい【易姓革命】
えき‐せい【奕世】
世を重ねること。代々。累代。「―伝来」
えき‐せい【腋生】
芽・花などが、葉腋に生じること。
えき‐せい【駅制】
律令制で、公用の旅行や緊急の通信のため、五畿七道の30里(約16キロメートル)ごとに駅(駅家)、渡し場に水駅すいえきを置き、駅長・駅子に駅馬・駅船を運営させた制度。→伝馬てんま→宿駅
えき‐ぜい【益税】
消費者が支払った消費税のうち、納税されずに、簡易課税制度を選択した事業者などの利益となるものを俗にいう語。
えきせい‐かくめい【易姓革命】
中国古代に成立した政治思想。天子は天命を受けて天下を治めるが、もしその家(姓)に不徳の者が出れば、別の有徳者が天命を受けて新しい王朝を開くということ。
⇒えき‐せい【易姓】
えき‐せん【駅船】
律令制で水駅すいえきに2〜4隻ずつ配置された官船。
エキセントリック【eccentric】
性格などが普通と著しく変わっているさま。突飛なさま。風変り。奇矯。
えき‐そう【液相】‥サウ
液体状態をなす相。
えき‐そう【繹騒】‥サウ
引き続き絶えず騒がしいこと。
エキゾースト【exhaust】
(→)排気はいき。
⇒エキゾースト‐ノイズ【exhaust noise】
⇒エキゾースト‐パイプ【exhaust pipe】
エキゾースト‐ノイズ【exhaust noise】
排気音。
⇒エキゾースト【exhaust】
エキゾースト‐パイプ【exhaust pipe】
(→)排気管。
⇒エキゾースト【exhaust】
エキゾチシズム【exoticism】
異国情緒。異国趣味。エキゾチズム。
エキゾチック【exotic】
異国的。異国情緒のあるさま。「―な顔立ち」
エキソン【exon】
〔生〕「イントロン」参照。
えき‐たい【液体】
(liquid)物質の状態の一つ。水や油のように、一定の体積をもつが一定の形状をもたないもの。
⇒えきたい‐アンモニア【液体アンモニア】
⇒えきたい‐おんどけい【液体温度計】
⇒えきたい‐くうき【液体空気】
⇒えきたい‐さんそ【液体酸素】
⇒えきたい‐ちっそ【液体窒素】
⇒えきたい‐ねんりょう【液体燃料】
⇒えきたい‐ヘリウム【液体ヘリウム】
⇒えきたい‐まさつ【液体摩擦】
えき‐たい【液態】
液体の状態。
えきたい‐アンモニア【液体アンモニア】
液体状態のアンモニア。セ氏20度で8.46気圧以上の圧力をアンモニアに加えると液化する。沸点はセ氏マイナス33.4度。溶媒・冷却用媒体として用いる。
⇒えき‐たい【液体】
えきたい‐おんどけい【液体温度計】‥ヲン‥
液体の熱膨張を利用した温度計。アルコール温度計・水銀温度計など。
⇒えき‐たい【液体】
えきたい‐くうき【液体空気】
空気を冷却圧縮して液化したもの。微青色の液体で、比重はほぼ1。沸点はセ氏マイナス約190度。放置すると、まず窒素が蒸発して酸素の濃度が増す。この性質を利用して、窒素と酸素の工業的分離が行われる。
⇒えき‐たい【液体】
えきたい‐さんそ【液体酸素】
液体状態の酸素。セ氏マイナス118度以下の温度、50気圧以上の圧力のもとで酸素を冷却圧縮して得た微青色の液体。沸点はセ氏マイナス183度。
⇒えき‐たい【液体】
えきたい‐ちっそ【液体窒素】
液体状態の窒素。沸点はセ氏マイナス約196度。無色。液体空気を分留して製する。冷却用媒体として多用する。
⇒えき‐たい【液体】
えきたい‐ねんりょう【液体燃料】‥レウ
液体状の燃料。石油系燃料(重油・軽油・灯油・ガソリン)・アルコール類・油脂類などがある。→固体燃料。
⇒えき‐たい【液体】
えきたい‐ヘリウム【液体ヘリウム】
液体状態のヘリウム。1908年カマリング=オネスが初めてヘリウムの液化に成功。沸点はセ氏マイナス268.9度(絶対温度4.2度)。1気圧下では絶対零度まで液体のまま。25気圧以上の圧力を加えないと固化しない。絶対温度2.2度以下では超流動という粘性のない状態(ヘリウムⅡ)になる。液体ヘリウムの利用により極低温における物性の研究が大いに発展した。超伝導もその一つ。
⇒えき‐たい【液体】
えきたい‐まさつ【液体摩擦】
液体の内部摩擦、すなわち粘性。
⇒えき‐たい【液体】
えぎ‐たすく【江木翼】
官僚・政治家。山口県生れ。江木千之かずゆきの養子。憲政会・民政党の知恵袋といわれる。法相・鉄道相を歴任。(1873〜1932)
⇒えぎ【江木】
えき‐だれ【液垂れ】
液体を注いだ後、注ぎ口から容器の側面へ液体が垂れること。
えき‐たん【駅站】
①中国で、官吏護送・公文書伝達などのために設けた宿場。駅伝。
②宿駅。停車場。
えき‐だん【易断】
易によって運勢・吉凶を判断すること。
えき‐ちく【役畜】
農業経営などにおいて、労役の目的で飼養する家畜。牛・馬・驢馬ろばなど。
えき‐ちゅう【益虫】
有用物質を生産し、または、害虫に対する寄生・捕食、植物の受粉の媒介など直接間接に人間生活に利益を与える、虫類。蚕・蜜蜂・蜂・カマキリの類。↔害虫
えきちゅう‐けい【液柱計】
圧力計の一種。U字形のガラス管の中に液(水・水銀・油・トルエンなど)を入れ、一端は大気(または比較すべき気体)に開放し、他端は被測定物に連ね、U字形管内の液面の差によって圧力を測定する。液柱圧力計。
えき‐ちょう【役丁】‥チヤウ
律令制で、公用の労役に使われた成年男子。役夫。
えき‐ちょう【益鳥】‥テウ
作物や樹木の害虫を捕食するために、直接間接に人間に益するとみなされる鳥類。ツバメなど。↔害鳥
えき‐ちょう【駅丁】‥チヤウ
駅戸えきこから出る馬丁。駅子えきし。
えき‐ちょう【駅長】‥チヤウ
①律令制で、駅馬・駅船をつかさどった駅の長。うまやのおさ。大鏡時平「―莫驚時変改」
②鉄道の駅の長。
えき‐てい【役丁】
①使役する人夫。人足。
②⇒えきちょう
えき‐てい【掖庭】
宮中正殿わきの御殿。皇妃・宮女などのいる所。奥御殿。後宮。後庭。
えき‐てい【駅亭】
①宿駅の建物。駅舎。駅家。
②宿場の宿。旅館。
えき‐てい【駅逓】
①宿駅から宿駅へ次々に荷物などを送ること。しゅくつぎ。うまつぎ。
②郵便の旧称。
⇒えきてい‐きょく【駅逓局】
えき‐てい【駅程】
宿駅から宿駅に至るみちのり。
えきてい‐きょく【駅逓局】
①交通・通信・為替・貯金をつかさどった官庁。1877年(明治20)設立。前身は68年設立の駅逓司。71年駅逓寮となり、前島密のもとで郵便制度を確立。85年逓信省に吸収。
②郵便局の旧称。
⇒えき‐てい【駅逓】
えき‐でん【易田】
⇒やくでん
えき‐でん【駅田】
駅起田えききでんの養老令における称。
えき‐でん【駅伝】
①(ヤクデンとも)古代の交通制度。中国では秦漢帝国以来、首都を中心に全国的に駅伝制度を施行し、清末に及んだ。日本の律令制では、唐制にならって、駅馬および伝馬てんまの制を定める。→駅制。
②遠距離を中継または交代しながら連絡すること。
③駅伝競走の略。
⇒えきでん‐きょうそう【駅伝競走】
えきでん‐きょうそう【駅伝競走】‥キヤウ‥
日本発祥の長距離のリレーレース。数人で1チームをつくり、各人が所定の区間を走り、着順または総所要時間によって勝敗を決める。
⇒えき‐でん【駅伝】
えき‐とう【駅稲】‥タウ
駅起稲えききとうの養老令における称。
えき‐とう【駅頭】
駅の付近。駅前。また、駅。「―に出迎える」
えき‐どう【駅道】‥ダウ
①宿駅から宿駅に通ずる道路。
②鉄道駅に通ずる道路。
えき‐どめ【駅留め・駅止め】
鉄道で荷物を送る時、受取人の所まで配達せず、着駅で受け取るようにすること。
えき‐なか【駅中】
駅の構内にある、店舗や行政窓口など。
え‐ぎぬ【絵衣】ヱ‥
采女うねめの着た表衣うえのきぬ。表は白練絹で雲形、松に椿の花などの彩色を施し、裏は萌葱もえぎの生絹を用いる。うねめぎぬ。
え‐ぎぬ【絵絹】ヱ‥
絵画を描くのに用いる絹織物。普通は白地の平織の生絹に礬水どうさを引いて用いるが、綾あやや絖ぬめを用いたものもある。
エキノコックス【echinococcus ラテン】
エンヨウジョウチュウ目(円葉条虫類)の小形の条虫。体長2.5〜6ミリメートル、体節数3〜4。犬・狐などの腸に寄生し、その糞を介して家畜や人間に感染する。猬粒いりゅう条虫。
⇒エキノコックス‐しょう【エキノコックス症】
エキノコックス‐しょう【エキノコックス症】‥シヤウ
キタキツネやイヌなどの糞に混在するエキノコックスの幼虫(包虫)が経口的に感染する疾患。単包条虫と多包条虫があるが、日本では多包条虫によるものが北海道で多発している。感染後十数年を経て、肝・肺・腎・脾・脳などに単胞または多胞の大きな嚢胞をつくり、嚢胞の中で包虫が発育する。嚢胞を外科的に切除するが、放置すれば全身状態が悪化し死亡する。
⇒エキノコックス【echinococcus ラテン】
えき‐ば【役馬】
農耕や運搬の労役にあてる馬。駄馬。
えき‐ば【駅馬】
律令制で、駅に用意しておいて官用に供した馬。山陽道の各駅に20匹、東海道・東山道では10匹、他の諸道では5匹。えきま。はゆま。
えき‐はかせ【易博士】
易経の博士。易占に通じた学者。のち陰陽寮おんようりょうに属した令外りょうげの官。えきはくじ。やくのはかせ。欽明紀「医博士―暦博士ら番に依りてまうできまかれ」
えき‐ばしゃ【駅馬車】
①欧米で17〜19世紀頃、主要都市間を定期的に運行した乗合馬車。開拓時代のアメリカ西部のものは有名。
②(Stagecoach)アメリカ映画の題名。J.フォード監督。1939年作。西部の開拓地を結ぶ馬車に乗り合わせた人々を、インディアン襲撃などを背景に描いた代表的西部劇。
えき‐ひ【液肥】
液状の肥料。水肥みずごえ。掛け肥。
えき‐びょう【疫病】‥ビヤウ
①流行病。伝染病。はやりやまい。
②植物の病害。鞭毛菌類の疫病菌の感染による。葉・茎などに最初暗緑色水浸状の病斑が出現し、やがて褐色となり全体に広がり枯死する。葉の表面などに白色粉状の遊走子嚢を形成する。ジャガイモ疫病など。
えき‐ビル【駅ビル】
一部を駅舎施設、他の部分をデパート・ホテルなどとして使用するビルディング。
えき‐ふ【役夫】
①公用の労役に従事する人。
②にんそく。人夫。
えき‐ふ【駅夫】
①宿駅の人夫。
②駅務掛の旧称。田村俊子、炮烙の刑「―が日光行の出ることを知らせて呼んでゐた」
えき‐べん【駅弁】
「駅売り弁当」の略。鉄道駅で乗客に売る弁当。
⇒えきべん‐だいがく【駅弁大学】
えき‐べん【液便】
液状の大便。
えきべん‐だいがく【駅弁大学】
(大宅壮一の造語)第二次大戦後の学制改革で急増した新制大学を、駅弁を売る駅のある都市には必ず大学があると揶揄やゆしていった語。
⇒えき‐べん【駅弁】
えき‐ほう【役法】‥ハフ
中国、古代より清末まで、国家の必要とする各種の労働力を人民に割り当てた力役の制度。徭役ようえき制度。
えき‐ほう【液胞】‥ハウ
植物細胞の原形質内にある袋状の構造。成長した細胞では非常に大きく、細胞の大部分を占める。内部に細胞液を満たし、各種の糖類・色素・有機酸などが溶存。代謝産物の貯蔵・分解などを行う。動物細胞では空胞ということが多い。→細胞(図)
エキホス【Exihos】
かつて用いられたパップ剤の一つ。商品名。
えき‐ほんや【駅本屋】
駅において旅客・荷物などの事務を取り扱う主要な建物。
えき‐まえ【駅前】‥マヘ
駅の正面に広がる地域。「―の商店街」
えき‐む【役務】
労働などによるつとめ。
⇒えきむ‐ばいしょう【役務賠償】
えき‐む【駅務】
駅の業務。
⇒えきむ‐がかり【駅務掛・駅務係】
えきむ‐がかり【駅務掛・駅務係】
鉄道駅で、荷物の運搬、掃除その他雑務に従事する職員。
⇒えき‐む【駅務】
えきむ‐ばいしょう【役務賠償】‥シヤウ
貨幣その他によらず、役務によって相手方に与えた損害を賠償すること。
⇒えき‐む【役務】
えき‐めん【液面】
液体の表面。
⇒えきめん‐けい【液面計】
えきめん‐けい【液面計】
槽内の液面の高さを指示させる計器。浮子の位置、底部の液圧、電気抵抗の変化などを利用する種々の型のものがあり、化学工業で、遠隔測定、自動制御装置の検出部などに用いる。
⇒えき‐めん【液面】
えき‐もん【掖門・腋門】
宮殿の正門の傍にある小門。
エキュ【écu フランス】
(もと楯の意)フランスの古い銀貨または金貨。
エキュ【ECU】
(European Currency Unit)欧州通貨単位。欧州通貨制度(EMS)によって創設された通貨単位。1999年ユーロ導入により廃止。
えき‐ゆう【益友】‥イウ
交わってためになる友人。↔損友。→三益友
エキュメニズム【ecumenism】
キリスト教の諸教派ないしは諸宗教の間の一致促進運動。
えき‐よう【役用】
労役に使用すること。
えき‐よう【奕葉】‥エフ
(「奕」は重ねる、「葉」は世の意)世を重ねること。代々。世々。累代。奕世。
え‐ぎょうじ【会行事】ヱギヤウ‥
法会ほうえなどの儀式で、その一切をつかさどる僧。会奉行。
えき‐り【疫痢】
子供、特に幼児の粘液下痢を主症状とする急性感染症。赤痢菌の感染によることが多く、高熱・痙攣けいれん・嘔吐おうと・昏睡などを起こす。死亡率が高い。日本国内では近年ほとんど見られない。
えきりん‐ぼん【易林本】
節用集の一つ。平井易林が1597年(慶長2)に刊行。→節用集
えき‐れい【疫癘】
疫病。流行病。伝染病。
えき‐れい【駅鈴】
律令制で、官人(駅使)の公務出張に際し、朝廷から支給した鈴。振り鳴らして駅子・駅馬を徴発した。えきのすず。駅路えきろの鈴。
駅鈴
えきれい‐きかん【液冷機関】‥クワン
液体を用いて冷却を行う内燃機関。エチレン‐グリコールのような沸点の高い特殊な液体を用いるものもある。
えき‐ろ【駅路】
①宿駅の設備のある道路。うまやじ。
②歌舞伎囃子の楽器。街道の馬につける鈴で、街道・宿場の場面に用いる。
⇒えきろ‐の‐すず【駅路の鈴】
えきろ‐の‐すず【駅路の鈴】
(→)駅鈴えきれいに同じ。
⇒えき‐ろ【駅路】
えき‐わ【腋窩】
⇒えきか
えきん【絵金】ヱ‥
幕末・明治初期の画家。姓は広瀬、通称金蔵。林洞意とも称す。土佐生れ。狩野派に入門。一時、藩のお抱え絵師となる。祭の台提灯だいちょうちんに描いた、残虐で滑稽味もある芝居絵が有名。(1812〜1876)
えぐヱグ
黒慈姑くろぐわいの古名。万葉集10「君がため山田の沢に―つむと」
え‐ぐ【恵供・会供】ヱ‥
正月7日の白馬節会あおうまのせちえの供物。特に、「恵供の若菜」をさす。
エクアドル【Ecuador スペイン】
(赤道の意)南米北西部、太平洋岸の赤道上にある共和国。1822年スペインから独立。先住民が多く、言語はスペイン語。面積28万3000平方キロメートル。人口1303万(2004)。首都キト。→南アメリカ(図)
えぐ・い【蘞い】ヱグイ
〔形〕[文]ゑぐ・し(ク)
①あくが強く、のどをいらいらと刺激する味がある。えがらっぽい。〈倭名類聚鈔17〉。「この里芋は少し―・い」
②気が強い。また、冷酷である。洒落本、列仙伝「おなごだてら此中間へ入り、根つからよめりせず立て歩く―・いしろもの」。洒落本、二日酔巵觶「おまへも―・い与太郎ぢや」
エクイティー【equity】
(公正・衡平の意)英米法で、コモンローを補正するために正義と衡平の観点からイギリスの大法官のもとで形成された判例法。衡平法。
⇒エクイティー‐ファイナンス【equity finance】
エクイティー‐ファイナンス【equity finance】
新株発行による資金調達。有償増資や転換社債・ワラント債の発行などがある。
⇒エクイティー【equity】
えぐ‐いも【蘞芋】ヱグ‥
①えぐ味のあるイモの総称。
②サトイモの一品種。子芋を多く生じるが、塊茎・葉柄ともに味はえぐい。越冬して軟化すればえぐ味は消えるので芽芋として食用にする。
エクサ【exa】
100京(1018)倍を表す単位の接頭語。記号E
エクササイズ【exercise】
①練習。練習問題。
②体操。特に、健康維持や美容のために行う運動。
エグザミネーション【examination】
試験。考査。
エグザンプル【example】
実例。例題。
え‐ぐしヱグシ
(笑み栄える「くし(酒)」の意)飲めば楽しくなって顔もほころびる酒。酒をほめていう。古事記中「事無酒ことなぐし―に吾れ酔ひにけり」
え‐ぐし【柄串】
(山言葉)槍やり。
エグジスタンシアリスム【existentialisme フランス】
実存主義。
エクジソン【ecdyson】
〔生〕(エクダイソンとも)昆虫ホルモンの一つ。昆虫の前胸腺から分泌されるステロイド。幼若ホルモンの作用下では幼虫の脱皮をおこし、幼若ホルモンがないと蛹化ようかをひきおこす。前胸腺ホルモン。
エクシビション【exhibition】
⇒エキジビション
エクス‐アン‐プロヴァンス【Aix-en-Provence】
フランス南東部、プロヴァンス地方の観光都市。マルセイユの北方に位置する。画家セザンヌの故郷。人口13万4千(1999)。
エクスカーション【excursion】
周遊旅行。行楽。
エクスキューズ【excuse】
弁解。言い訳。口実。
エクスクラメーション‐マーク【exclamation mark】
感嘆符。「!」
エクスクルーシブ‐オア【Exclusive OR】
論理演算の一つ。二つの命題AとBのどちらか一方のみが真であるときだけ真となる。排他的論理和。XOR
エクスタシー【ecstasy】
(もとギリシア語ekstasis(「外」と「立つ」の合成語)で魂が世界を超えてある状態)
①〔哲〕魂の脱離の意。人間が神と合一した忘我の神秘的状態。フィロン・新プラトン学派・中世神秘主義思想家の重要な概念。エクスタシス。
②忘我。有頂天。恍惚。法悦。田山花袋、髪「女は其時エクスタシイに陥つた様に男の体に取附いて泣いた」
エクスタシス【ekstasis ギリシア】
⇒エクスタシー
エクスチェンジ【exchange】
①交換。
②両替。両替所。
③為替かわせ。為替相場。
エクステリア【exterior】
(外部の意)建物の壁面や塀・門扉・垣・植木などのこと。↔インテリア
エクスパック
(和製語)切手不要の専用封筒でポストに投函できる簡易小包。
エクスプレス【express】
急行。急行列車。急行便。「オリエント‐―」
エクスプレッショニズム【expressionism】
表現主義。
エクスプレッション【expression】
①表現。表情。発想。
②言い回し。言葉づかい。措辞そじ。
エクスペディション【expedition】
探検。遠征。
エクスペリメント【experiment】
実験。
エクスポージャー【exposure】
〔経〕保有する資産や負債のうち、価格変動リスクにさらされている部分の割合。
エクスポート【export】
輸出。輸出品。
エクス‐リブリス【ex libris ラテン】
(「…の蔵書より」の意)蔵書票。書票。
エグゼクティブ【executive】
企業の上級管理職。
エクセプション【exception】
例外。除外。
エクセルギー【exergy】
有効エネルギー。外部に取り出して利用可能なエネルギー。
エクセレンス【excellence】
優秀さ。卓越性。
エグゾースト【exhaust】
⇒エキゾースト
え‐ぐそく【得具足】
(→)「えてぐそく」に同じ。〈日葡辞書〉
エクソシスト【exorcist】
キリスト教で、悪魔祓いをする人。
エクソン【Exxon】
ロックフェラー系の米国スタンダード‐オイル石油会社(ニュー‐ジャージー)を前身とする世界有数の石油会社。1972年エクソンと改称。99年モービルと合併し、エクソンモービルとなる。→メジャー2
えぐち【江口】
①大阪市東淀川区の地名。神崎川が淀川の本流から分かれる所。昔は、西海と京都との航路上の河港で、遊女もいて繁昌した。
②能。観阿弥作の原曲を世阿弥が改作した鬘物。江口の遊女が西行と歌を詠みかわしたこと、遊女が普賢菩薩の化身けしんであったという伝説などを脚色する。
⇒えぐち‐の‐きみ【江口の君】
えぐち【江口】
姓氏の一つ。
⇒えぐち‐けいいち【江口圭一】
えぐち‐けいいち【江口圭一】
日本史学者。名古屋生れ。京大卒。愛知大学教授。天皇制国家論・日本帝国主義論・民衆史論などを研究。著「十五年戦争小史」「日中アヘン戦争」など。(1932〜2003)
⇒えぐち【江口】
えぐち‐の‐きみ【江口の君】
江口にいた遊女。特に、西行と歌を詠みかわしたとされる遊女妙たえ(撰集抄)、普賢菩薩と化現したところを性空上人が見たという遊女(十訓抄・古事談)を指す。この説話によって白象に乗る遊女の姿を普賢の図とする。
⇒えぐち【江口】
えぐ‐の‐わかな【恵供の若菜】ヱ‥
正月7日の節会せちえに用いた七草ななくさ。えぐ。恵供の菜な。詞花和歌集春「雪消えば―も摘むべきに」
エグバート【Egbert】
イングランド王。802年西サクソン王、七王国を支配し、29年イングランドの統一に成功。(775頃〜839)
エクバタナ【Ecbatana】
古代ペルシアの都市。ハグマターナのギリシア語名。メディアの首都。アケメネス朝の夏の王都。現在、イラン西部のハマダーン。
エクフラシス【ekphrasis ギリシア】
(描写の意)絵や彫刻を文章で記述する文学技法。最古の例は「イリアス」18巻の「アキレウスの楯造り」の描写。
え‐くぼ【靨】ヱ‥
①(「笑窪えくぼ」の意)笑う時、ほおにできる小さいくぼみ。〈倭名類聚鈔3〉。「あばたも―」
②ほくろ。〈新撰字鏡2〉
⇒えくぼ‐もち【靨餅】
えくぼ‐もち【靨餅】ヱ‥
京都で、初潮の際の祝いに作る餅。
⇒え‐くぼ【靨】
え‐ぐみ【絵組】ヱ‥
絵の組合せ。図案。
エクメネ【Ökumene ドイツ】
地球上で、人類が永続的に居住・活動している領域。↔アネクメネ
エグモント【Egmont】
ニュー‐ジーランド北島の南西部にある火山。美しい円錐形を成す。標高2518メートル。マオリ語名、タラナキ。
エグモント【Lamoraal Egmont】
①オランダの貴族(伯爵)。スペインからの独立運動の指導者。(1522〜1568)
②㋐1を主人公としたゲーテの戯曲。1787年完成。
㋑ベートーヴェン作曲の舞台音楽。1810年初演。2㋐に付けた10曲中、序曲が有名。
エクラン【écran フランス】
映写幕。スクリーン。転じて、映画。
えぐり
潜水して採取した海草を入れる編袋。めぐり。おだ袋。
えぐり【抉り・刳り】ヱグリ
①えぐること。くじること。
②世間普通のことでは満足せず、一風かわった趣向を立てて人の意表に出ること。うがち。ひねり。浮世風呂2「女郎もいい男をすてて醜夫ぶおとこを見えにするさうだから、人もだんだん―とやらになつたのさ」
⇒えぐり‐ぶね【刳り舟】
えぐり‐だ・す【抉り出す】ヱグリ‥
〔他五〕
①えぐって取り出す。
②奥深く隠されている事実・真相をあばいて明らかにする。
エクリチュール【écriture フランス】
①書くこと。
②書き方。書体。文体。
③書かれたもの。文字。文書。
えぐり‐と・る【抉り取る】ヱグリ‥
〔他五〕
えぐって取り除く。えぐって取り出す。
えぐり‐ぶね【刳り舟】ヱグリ‥
1本の大木の中をえぐってつくる舟。独木舟まるきぶね。彫舟ほりふね。
⇒えぐり【抉り・刳り】
エクリン‐せん【エクリン腺】
〔医〕(eccrine gland)外分泌腺の一つ。開口分泌または透出分泌によって分泌物を細胞外に出す。漏出分泌腺。→汗腺
えぐ・る【抉る・刳る・剔る】ヱグル
〔他五〕
①刃物などを突きさして、まわしてくりぬく。浄瑠璃、女殺油地獄「右手より左手の太腹へ、刺いては―・り抜いては切る」。「芯を―・る」
②通り一ぺんのことではすまさず、独特のやり方をして人の意表に出る。仮名垣魯文、安愚楽鍋「見物の腹を―・りやしたぢやアごぜへやせんか」
③相手の弱点や隠されている事実などを容赦なく突く。「肺腑を―・る一言」「政界の腐敗を―・る」
エクレア【éclair フランス】
表面にチョコレートやチョコレート風味のフォンダンを塗った細長いシュー‐クリーム。エクレール。
エクレア
撮影:関戸 勇
エクレシア
⇒エケレジヤ
えぐ・れる【抉れる・刳れる】ヱグレル
〔自下一〕
ある部分がえぐり取られたようにくぼむ、または大きくあく。「―・れた傷口」
エクロジャイト【eclogite】
主として石榴ざくろ石と輝石から成る、塩基性で完晶質粒状の変成岩。地殻下部と上部マントルを構成する。榴輝岩りゅうきがん。
え‐げ【餌笥】ヱ‥
鳥のえさを入れる器。えつぼ。犬筑波「籠の内つくりつけたる―ありて」
え‐げ【会下】ヱ‥
⇒えか
え‐げ【慧解】ヱ‥
〔仏〕智慧によって物事を理解すること。
え‐げ【穢気】ヱ‥
禁忌とされる、けがれた気。死・出産などによるけがれ。十訓抄「この程北の方ふさがらず、若し―もこそあれといひて」
えけい【恵瓊】ヱ‥
安土桃山時代の臨済宗の僧。安芸国安国寺の住職。号は瑶甫。織田・毛利の間を斡旋。豊臣秀吉と毛利輝元との講和に奔走。伊予6万石に封。関ヶ原の戦に西軍に属し、徳川方に捕らえられ、京都で斬首。安国寺恵瓊。(1538?〜1600)
→資料:安国寺恵瓊書簡
えげ‐がさ【会下傘】ヱゲ‥
会下僧の用いるかさ。
えげ‐そう【会下僧】ヱゲ‥
(→)会下えかに同じ。
えげつ‐な・い
〔形〕
(もと関西方言。イゲチナイ・イゲツナイの転)
①人情味や同情心に欠けている。「―・い利己的な男」
②あくどい。露骨でいやらしい。「―・い商法」「―・い野次をとばす」
エゲディ【Ögedei】
⇒オゴタイ
エケレジヤ【ecclesia ラテン】
(キリシタン用語)教会堂。聖堂。エクレシア。ヒイデスの導師「悪人等は威光におごりて貴き―をも打崩し」
エゲレス【Engels オランダ】
江戸時代、イギリスの呼称。
え‐けん【慧剣】ヱ‥
智慧ちえの力が煩悩ぼんのうを断ち切ることを、剣にたとえていう語。太平記40「―を闘はしむる事なるに」
え‐げん【慧眼】ヱ‥
〔仏〕五眼ごげんの一つ。差別・迷執の念を離れて真理を洞察する智慧を眼にたとえたもの。
え‐こ【長子】
(「兄え子」の意)長男。孝徳紀「大臣の―の興志こごし」
え‐こ【依怙】
①[法華経普門品「観世音の浄聖は、苦悩と死厄とに於て、能く為に依怙と作ならん」]依りたのむこと。
②一方にかたよってひいきすること。かたびいき。えこひいき。平家物語5「かやうの事についてこそ、おのづから―も候へ」
③私利。天草本伊曾保物語「たばかつてするはかりことは一旦の―にはなれども」
エコ【eco】
(エコロジーの略)環境に配慮すること。「生態」「環境」「環境保護」を意味する接頭語。「―生活」
えご
①(山梨・島根・山口・高知県で)谷などの水の流れ込んだ所。山の凹地。えぎ。いご。
②(徳島・高知・福島県で)川の入江。
③(有明海沿岸などで)海水の上って来る川。
え‐ご【衛護】ヱ‥
⇒えいご
エゴ【ego ラテン】
(「私」の意)
①自我。我。
②エゴイスティック・エゴイズムの略。
え‐ごい【餌乞い】ヱゴヒ
鷹などがえさをさがし求めること。〈日葡辞書〉
えご・い【刳い・蘞い】ヱゴイ
〔形〕
(→)「えぐい」に同じ。
エゴイスティック【egoistic】
利己的。利己主義的。自分本位。
エゴイスト【egoist】
利己主義者。田山花袋、東京の三十年「君のやうな―はない、何故もつと心を開いて他に接しないのか」
エゴイズム【egoism】
利己主義。主我主義。自己中心主義。
え‐こう【回向・廻向】ヱカウ
①自ら修めた功徳を自らの悟りのために、または他者の利益のためにふりむけること。
②仏事を営んで死者の成仏を祈ること。
③浄土教で、称名念仏の功徳くどくを衆生の極楽往生のために資すること。→往相おうそう回向→還相げんそう回向。
④回向文えこうもんの略。
⇒えこう‐ちょう【回向帳】
⇒えこう‐ほつがんしん【回向発願心】
⇒えこう‐もん【回向文】
え‐こう【壊劫】ヱコフ
〔仏〕四劫しこうの第3。→四劫
えこう‐いん【回向院】ヱカウヰン
東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。寺号は無縁寺。明暦の大火(1657年)の横死者を埋葬した無縁塚に開創。開山は増上寺の貴屋。1781年(天明1)以後境内に勧進相撲を興行したのが今日の大相撲の起源。
え‐ごうし【餌合子】ヱガフ‥
鷹の餌を入れる蓋つきの椀わん。
え‐ごうし【絵合子】ヱガフ‥
絵模様のある蓋つきの椀わん。
えごう‐しゅう【会合衆】ヱガフ‥
(カイゴウシュウとも)「納屋衆なやしゅう」参照。
えこう‐ちょう【回向帳】ヱカウチヤウ
葬儀に際して、香奠こうでんとして贈られた米銭の額、贈り主の氏名などを記録しておく帳面。香奠帳。色帳いろちょう。
⇒え‐こう【回向・廻向】
えこう‐ほつがんしん【回向発願心】ヱカウ‥グワン‥
〔仏〕自分の修めた善根・功徳をふりむけて、浄土に往生しようと願う心。三心の一つ。
⇒え‐こう【回向・廻向】
えこう‐もん【回向文】ヱカウ‥
法会の終りに、その功徳を自他の成仏や往生、死者の成仏などにふり向ける意を表すために読誦するもの。回向偈えこうげ。
⇒え‐こう【回向・廻向】
え‐ごうらい【絵高麗】ヱガウ‥
透明の釉下地に鉄分質の絵具で黒く絵や模様を描いた焼物の称。朝鮮高麗時代の作のほか、中国磁州窯よう産の鉄絵陶器なども日本では絵高麗と呼んだ。
え‐こうろ【柄香炉】‥カウ‥
(エゴウロとも)縁へりに長柄をつけた捧持用の香炉。
柄香炉
柄香炉
撮影:関戸 勇
えご‐えごヱゴヱゴ
肥え太ったさま。でぶでぶ。また、太った人がゆったり動くさま。浮世風呂3「大きな腹だよのう。我ながらなぜこんなに―するだらう」
エコー【echo】
①(
chō ギリシア)ギリシア神話のニンフの名。ナルキッソスに失恋して、声だけとなって消えた。
②こだま。山彦。反響。
③残響。「―を効かせる」
⇒エコー‐キャンセラー【echo canceler】
⇒エコー‐けんさ【エコー検査】
エコー‐キャンセラー【echo canceler】
電話回線のエコーを消去する装置。着信側でつくり出した擬似エコーを重ねて差し引くことでエコーを打ち消す。
⇒エコー【echo】
エコー‐けんさ【エコー検査】
(→)超音波検査に同じ。
⇒エコー【echo】
エコール【école フランス】
①学校。
②学派。流派。画派。
⇒エコール‐ド‐パリ【École de Paris フランス】
⇒エコール‐ノルマル【école normale フランス】
エコール‐ド‐パリ【École de Paris フランス】
パリ派。広義には、パリを拠点とする画家たちの総称。狭義では、第一次大戦後パリに来住した外国の美術家群を指す。特定の流派に属さずに、それぞれ個性的な作風を形成した。シャガール・モディリアーニ・スーチン・キスリング・藤田嗣治など。
⇒エコール【école フランス】
エコール‐ノルマル【école normale フランス】
フランスの師範学校。特に、エリートを養成する国立高等師範学校(École normale supérieure)のこと。
⇒エコール【école フランス】
え‐こぎ【え漕】
舟を漕ぎながら魚を釣る漁法。手繰釣たぐりづり。さわら釣。
え‐こく【衣裓】
花を盛って諸尊に捧げる仏具。足付の箱または金属製・竹製の籠かごで、3所に紐を下げ、両手に捧げるようにしたもの。華裓。→花籠けこ
え‐こく【穢国】ヱ‥
(→)穢土えど1に同じ。
え‐ごころ【絵心】ヱ‥
①絵をかく心得。絵を解する趣味。「―がある」
②絵をかきたい気分。「―が動く」
えこ‐じ【依怙地】‥ヂ
かたいじ。いこじ。洒落本、辰巳婦言「―なことをぬかすがさいご」。「―になる」
エコ‐システム【ecosystem】
(→)生態系。
エコセーズ【écossaise フランス】
〔音〕(スコットランド風の意)4分の2拍子の舞曲。19世紀初頭に流行。
エコ‐ツーリズム【ecotourism】
地域の環境や生活文化に影響を与えないような仕方で自然や文化に触れ、それらを学ぶことを目的とする旅行。
エゴティズム【egotism】
自己吹聴ふいちょう。うぬぼれ。自分のことばかり言う性癖。自己主義。
え‐ことば【絵詞】ヱ‥
①絵にともなう詞。絵巻物の詞書ことばがき。えときのことば。
②物語を描きあらわした絵画作品。絵巻。
えご‐の‐き
(「斉墩果」の字を当てるが、これは本来オリーブの漢名)エゴノキ科の落葉小高木。高さは通常3〜5メートル。樹皮はやや赤みのある黒色で平滑。初夏、白色五弁花を下垂する。果実は小卵状球形で、熟すと殻が裂けて褐色の種子を現す。種子から油を採り、材を床柱・天井の材とし、挽物細工・玩具・杖などに造る。ロクロギ。チシャノキ。「えごの花」は〈[季]夏〉。
えごのき
エゴノキ(花)
提供:ネイチャー・プロダクション
エゴノキ(実)
撮影:関戸 勇
⇒えごのき‐か【えごのき科】
えごのき‐か【えごのき科】‥クワ
双子葉植物の一科。すべて木本で12属180種あり、東アジアと北アメリカ南東部に多く分布。アサガラ・エゴノキ・ハクウンボクなどを含む。
⇒えご‐の‐き
エコノマイザー【economizer】
〔機〕ボイラーの熱効率を上げ燃料を節約するために、燃焼ガスの余熱を利用して給水を予熱する装置。節炭器。
エコノミー【economy】
①経済。理財。
②節約。
⇒エコノミー‐クラス【economy class】
⇒エコノミークラス‐しょうこうぐん【エコノミークラス症候群】
⇒エコノミー‐サイズ【economy size】
エコノミー‐クラス【economy class】
航空運賃などの低廉な等級。
⇒エコノミー【economy】
エコノミークラス‐しょうこうぐん【エコノミークラス症候群】‥シヤウ‥
(エコノミー‐クラスの搭乗客に多く発症したことから)航空機内などで長時間狭い椅子に座り続けたために下肢の血流が阻害されて血栓ができ、急に立ち上がって運動した時に血栓塊が肺に詰まる疾患。急激な咳き込み・胸痛・血痰を催し、時にはショック・死亡
えきれい‐きかん【液冷機関】‥クワン
液体を用いて冷却を行う内燃機関。エチレン‐グリコールのような沸点の高い特殊な液体を用いるものもある。
えき‐ろ【駅路】
①宿駅の設備のある道路。うまやじ。
②歌舞伎囃子の楽器。街道の馬につける鈴で、街道・宿場の場面に用いる。
⇒えきろ‐の‐すず【駅路の鈴】
えきろ‐の‐すず【駅路の鈴】
(→)駅鈴えきれいに同じ。
⇒えき‐ろ【駅路】
えき‐わ【腋窩】
⇒えきか
えきん【絵金】ヱ‥
幕末・明治初期の画家。姓は広瀬、通称金蔵。林洞意とも称す。土佐生れ。狩野派に入門。一時、藩のお抱え絵師となる。祭の台提灯だいちょうちんに描いた、残虐で滑稽味もある芝居絵が有名。(1812〜1876)
えぐヱグ
黒慈姑くろぐわいの古名。万葉集10「君がため山田の沢に―つむと」
え‐ぐ【恵供・会供】ヱ‥
正月7日の白馬節会あおうまのせちえの供物。特に、「恵供の若菜」をさす。
エクアドル【Ecuador スペイン】
(赤道の意)南米北西部、太平洋岸の赤道上にある共和国。1822年スペインから独立。先住民が多く、言語はスペイン語。面積28万3000平方キロメートル。人口1303万(2004)。首都キト。→南アメリカ(図)
えぐ・い【蘞い】ヱグイ
〔形〕[文]ゑぐ・し(ク)
①あくが強く、のどをいらいらと刺激する味がある。えがらっぽい。〈倭名類聚鈔17〉。「この里芋は少し―・い」
②気が強い。また、冷酷である。洒落本、列仙伝「おなごだてら此中間へ入り、根つからよめりせず立て歩く―・いしろもの」。洒落本、二日酔巵觶「おまへも―・い与太郎ぢや」
エクイティー【equity】
(公正・衡平の意)英米法で、コモンローを補正するために正義と衡平の観点からイギリスの大法官のもとで形成された判例法。衡平法。
⇒エクイティー‐ファイナンス【equity finance】
エクイティー‐ファイナンス【equity finance】
新株発行による資金調達。有償増資や転換社債・ワラント債の発行などがある。
⇒エクイティー【equity】
えぐ‐いも【蘞芋】ヱグ‥
①えぐ味のあるイモの総称。
②サトイモの一品種。子芋を多く生じるが、塊茎・葉柄ともに味はえぐい。越冬して軟化すればえぐ味は消えるので芽芋として食用にする。
エクサ【exa】
100京(1018)倍を表す単位の接頭語。記号E
エクササイズ【exercise】
①練習。練習問題。
②体操。特に、健康維持や美容のために行う運動。
エグザミネーション【examination】
試験。考査。
エグザンプル【example】
実例。例題。
え‐ぐしヱグシ
(笑み栄える「くし(酒)」の意)飲めば楽しくなって顔もほころびる酒。酒をほめていう。古事記中「事無酒ことなぐし―に吾れ酔ひにけり」
え‐ぐし【柄串】
(山言葉)槍やり。
エグジスタンシアリスム【existentialisme フランス】
実存主義。
エクジソン【ecdyson】
〔生〕(エクダイソンとも)昆虫ホルモンの一つ。昆虫の前胸腺から分泌されるステロイド。幼若ホルモンの作用下では幼虫の脱皮をおこし、幼若ホルモンがないと蛹化ようかをひきおこす。前胸腺ホルモン。
エクシビション【exhibition】
⇒エキジビション
エクス‐アン‐プロヴァンス【Aix-en-Provence】
フランス南東部、プロヴァンス地方の観光都市。マルセイユの北方に位置する。画家セザンヌの故郷。人口13万4千(1999)。
エクスカーション【excursion】
周遊旅行。行楽。
エクスキューズ【excuse】
弁解。言い訳。口実。
エクスクラメーション‐マーク【exclamation mark】
感嘆符。「!」
エクスクルーシブ‐オア【Exclusive OR】
論理演算の一つ。二つの命題AとBのどちらか一方のみが真であるときだけ真となる。排他的論理和。XOR
エクスタシー【ecstasy】
(もとギリシア語ekstasis(「外」と「立つ」の合成語)で魂が世界を超えてある状態)
①〔哲〕魂の脱離の意。人間が神と合一した忘我の神秘的状態。フィロン・新プラトン学派・中世神秘主義思想家の重要な概念。エクスタシス。
②忘我。有頂天。恍惚。法悦。田山花袋、髪「女は其時エクスタシイに陥つた様に男の体に取附いて泣いた」
エクスタシス【ekstasis ギリシア】
⇒エクスタシー
エクスチェンジ【exchange】
①交換。
②両替。両替所。
③為替かわせ。為替相場。
エクステリア【exterior】
(外部の意)建物の壁面や塀・門扉・垣・植木などのこと。↔インテリア
エクスパック
(和製語)切手不要の専用封筒でポストに投函できる簡易小包。
エクスプレス【express】
急行。急行列車。急行便。「オリエント‐―」
エクスプレッショニズム【expressionism】
表現主義。
エクスプレッション【expression】
①表現。表情。発想。
②言い回し。言葉づかい。措辞そじ。
エクスペディション【expedition】
探検。遠征。
エクスペリメント【experiment】
実験。
エクスポージャー【exposure】
〔経〕保有する資産や負債のうち、価格変動リスクにさらされている部分の割合。
エクスポート【export】
輸出。輸出品。
エクス‐リブリス【ex libris ラテン】
(「…の蔵書より」の意)蔵書票。書票。
エグゼクティブ【executive】
企業の上級管理職。
エクセプション【exception】
例外。除外。
エクセルギー【exergy】
有効エネルギー。外部に取り出して利用可能なエネルギー。
エクセレンス【excellence】
優秀さ。卓越性。
エグゾースト【exhaust】
⇒エキゾースト
え‐ぐそく【得具足】
(→)「えてぐそく」に同じ。〈日葡辞書〉
エクソシスト【exorcist】
キリスト教で、悪魔祓いをする人。
エクソン【Exxon】
ロックフェラー系の米国スタンダード‐オイル石油会社(ニュー‐ジャージー)を前身とする世界有数の石油会社。1972年エクソンと改称。99年モービルと合併し、エクソンモービルとなる。→メジャー2
えぐち【江口】
①大阪市東淀川区の地名。神崎川が淀川の本流から分かれる所。昔は、西海と京都との航路上の河港で、遊女もいて繁昌した。
②能。観阿弥作の原曲を世阿弥が改作した鬘物。江口の遊女が西行と歌を詠みかわしたこと、遊女が普賢菩薩の化身けしんであったという伝説などを脚色する。
⇒えぐち‐の‐きみ【江口の君】
えぐち【江口】
姓氏の一つ。
⇒えぐち‐けいいち【江口圭一】
えぐち‐けいいち【江口圭一】
日本史学者。名古屋生れ。京大卒。愛知大学教授。天皇制国家論・日本帝国主義論・民衆史論などを研究。著「十五年戦争小史」「日中アヘン戦争」など。(1932〜2003)
⇒えぐち【江口】
えぐち‐の‐きみ【江口の君】
江口にいた遊女。特に、西行と歌を詠みかわしたとされる遊女妙たえ(撰集抄)、普賢菩薩と化現したところを性空上人が見たという遊女(十訓抄・古事談)を指す。この説話によって白象に乗る遊女の姿を普賢の図とする。
⇒えぐち【江口】
えぐ‐の‐わかな【恵供の若菜】ヱ‥
正月7日の節会せちえに用いた七草ななくさ。えぐ。恵供の菜な。詞花和歌集春「雪消えば―も摘むべきに」
エグバート【Egbert】
イングランド王。802年西サクソン王、七王国を支配し、29年イングランドの統一に成功。(775頃〜839)
エクバタナ【Ecbatana】
古代ペルシアの都市。ハグマターナのギリシア語名。メディアの首都。アケメネス朝の夏の王都。現在、イラン西部のハマダーン。
エクフラシス【ekphrasis ギリシア】
(描写の意)絵や彫刻を文章で記述する文学技法。最古の例は「イリアス」18巻の「アキレウスの楯造り」の描写。
え‐くぼ【靨】ヱ‥
①(「笑窪えくぼ」の意)笑う時、ほおにできる小さいくぼみ。〈倭名類聚鈔3〉。「あばたも―」
②ほくろ。〈新撰字鏡2〉
⇒えくぼ‐もち【靨餅】
えくぼ‐もち【靨餅】ヱ‥
京都で、初潮の際の祝いに作る餅。
⇒え‐くぼ【靨】
え‐ぐみ【絵組】ヱ‥
絵の組合せ。図案。
エクメネ【Ökumene ドイツ】
地球上で、人類が永続的に居住・活動している領域。↔アネクメネ
エグモント【Egmont】
ニュー‐ジーランド北島の南西部にある火山。美しい円錐形を成す。標高2518メートル。マオリ語名、タラナキ。
エグモント【Lamoraal Egmont】
①オランダの貴族(伯爵)。スペインからの独立運動の指導者。(1522〜1568)
②㋐1を主人公としたゲーテの戯曲。1787年完成。
㋑ベートーヴェン作曲の舞台音楽。1810年初演。2㋐に付けた10曲中、序曲が有名。
エクラン【écran フランス】
映写幕。スクリーン。転じて、映画。
えぐり
潜水して採取した海草を入れる編袋。めぐり。おだ袋。
えぐり【抉り・刳り】ヱグリ
①えぐること。くじること。
②世間普通のことでは満足せず、一風かわった趣向を立てて人の意表に出ること。うがち。ひねり。浮世風呂2「女郎もいい男をすてて醜夫ぶおとこを見えにするさうだから、人もだんだん―とやらになつたのさ」
⇒えぐり‐ぶね【刳り舟】
えぐり‐だ・す【抉り出す】ヱグリ‥
〔他五〕
①えぐって取り出す。
②奥深く隠されている事実・真相をあばいて明らかにする。
エクリチュール【écriture フランス】
①書くこと。
②書き方。書体。文体。
③書かれたもの。文字。文書。
えぐり‐と・る【抉り取る】ヱグリ‥
〔他五〕
えぐって取り除く。えぐって取り出す。
えぐり‐ぶね【刳り舟】ヱグリ‥
1本の大木の中をえぐってつくる舟。独木舟まるきぶね。彫舟ほりふね。
⇒えぐり【抉り・刳り】
エクリン‐せん【エクリン腺】
〔医〕(eccrine gland)外分泌腺の一つ。開口分泌または透出分泌によって分泌物を細胞外に出す。漏出分泌腺。→汗腺
えぐ・る【抉る・刳る・剔る】ヱグル
〔他五〕
①刃物などを突きさして、まわしてくりぬく。浄瑠璃、女殺油地獄「右手より左手の太腹へ、刺いては―・り抜いては切る」。「芯を―・る」
②通り一ぺんのことではすまさず、独特のやり方をして人の意表に出る。仮名垣魯文、安愚楽鍋「見物の腹を―・りやしたぢやアごぜへやせんか」
③相手の弱点や隠されている事実などを容赦なく突く。「肺腑を―・る一言」「政界の腐敗を―・る」
エクレア【éclair フランス】
表面にチョコレートやチョコレート風味のフォンダンを塗った細長いシュー‐クリーム。エクレール。
エクレア
撮影:関戸 勇
エクレシア
⇒エケレジヤ
えぐ・れる【抉れる・刳れる】ヱグレル
〔自下一〕
ある部分がえぐり取られたようにくぼむ、または大きくあく。「―・れた傷口」
エクロジャイト【eclogite】
主として石榴ざくろ石と輝石から成る、塩基性で完晶質粒状の変成岩。地殻下部と上部マントルを構成する。榴輝岩りゅうきがん。
え‐げ【餌笥】ヱ‥
鳥のえさを入れる器。えつぼ。犬筑波「籠の内つくりつけたる―ありて」
え‐げ【会下】ヱ‥
⇒えか
え‐げ【慧解】ヱ‥
〔仏〕智慧によって物事を理解すること。
え‐げ【穢気】ヱ‥
禁忌とされる、けがれた気。死・出産などによるけがれ。十訓抄「この程北の方ふさがらず、若し―もこそあれといひて」
えけい【恵瓊】ヱ‥
安土桃山時代の臨済宗の僧。安芸国安国寺の住職。号は瑶甫。織田・毛利の間を斡旋。豊臣秀吉と毛利輝元との講和に奔走。伊予6万石に封。関ヶ原の戦に西軍に属し、徳川方に捕らえられ、京都で斬首。安国寺恵瓊。(1538?〜1600)
→資料:安国寺恵瓊書簡
えげ‐がさ【会下傘】ヱゲ‥
会下僧の用いるかさ。
えげ‐そう【会下僧】ヱゲ‥
(→)会下えかに同じ。
えげつ‐な・い
〔形〕
(もと関西方言。イゲチナイ・イゲツナイの転)
①人情味や同情心に欠けている。「―・い利己的な男」
②あくどい。露骨でいやらしい。「―・い商法」「―・い野次をとばす」
エゲディ【Ögedei】
⇒オゴタイ
エケレジヤ【ecclesia ラテン】
(キリシタン用語)教会堂。聖堂。エクレシア。ヒイデスの導師「悪人等は威光におごりて貴き―をも打崩し」
エゲレス【Engels オランダ】
江戸時代、イギリスの呼称。
え‐けん【慧剣】ヱ‥
智慧ちえの力が煩悩ぼんのうを断ち切ることを、剣にたとえていう語。太平記40「―を闘はしむる事なるに」
え‐げん【慧眼】ヱ‥
〔仏〕五眼ごげんの一つ。差別・迷執の念を離れて真理を洞察する智慧を眼にたとえたもの。
え‐こ【長子】
(「兄え子」の意)長男。孝徳紀「大臣の―の興志こごし」
え‐こ【依怙】
①[法華経普門品「観世音の浄聖は、苦悩と死厄とに於て、能く為に依怙と作ならん」]依りたのむこと。
②一方にかたよってひいきすること。かたびいき。えこひいき。平家物語5「かやうの事についてこそ、おのづから―も候へ」
③私利。天草本伊曾保物語「たばかつてするはかりことは一旦の―にはなれども」
エコ【eco】
(エコロジーの略)環境に配慮すること。「生態」「環境」「環境保護」を意味する接頭語。「―生活」
えご
①(山梨・島根・山口・高知県で)谷などの水の流れ込んだ所。山の凹地。えぎ。いご。
②(徳島・高知・福島県で)川の入江。
③(有明海沿岸などで)海水の上って来る川。
え‐ご【衛護】ヱ‥
⇒えいご
エゴ【ego ラテン】
(「私」の意)
①自我。我。
②エゴイスティック・エゴイズムの略。
え‐ごい【餌乞い】ヱゴヒ
鷹などがえさをさがし求めること。〈日葡辞書〉
えご・い【刳い・蘞い】ヱゴイ
〔形〕
(→)「えぐい」に同じ。
エゴイスティック【egoistic】
利己的。利己主義的。自分本位。
エゴイスト【egoist】
利己主義者。田山花袋、東京の三十年「君のやうな―はない、何故もつと心を開いて他に接しないのか」
エゴイズム【egoism】
利己主義。主我主義。自己中心主義。
え‐こう【回向・廻向】ヱカウ
①自ら修めた功徳を自らの悟りのために、または他者の利益のためにふりむけること。
②仏事を営んで死者の成仏を祈ること。
③浄土教で、称名念仏の功徳くどくを衆生の極楽往生のために資すること。→往相おうそう回向→還相げんそう回向。
④回向文えこうもんの略。
⇒えこう‐ちょう【回向帳】
⇒えこう‐ほつがんしん【回向発願心】
⇒えこう‐もん【回向文】
え‐こう【壊劫】ヱコフ
〔仏〕四劫しこうの第3。→四劫
えこう‐いん【回向院】ヱカウヰン
東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。寺号は無縁寺。明暦の大火(1657年)の横死者を埋葬した無縁塚に開創。開山は増上寺の貴屋。1781年(天明1)以後境内に勧進相撲を興行したのが今日の大相撲の起源。
え‐ごうし【餌合子】ヱガフ‥
鷹の餌を入れる蓋つきの椀わん。
え‐ごうし【絵合子】ヱガフ‥
絵模様のある蓋つきの椀わん。
えごう‐しゅう【会合衆】ヱガフ‥
(カイゴウシュウとも)「納屋衆なやしゅう」参照。
えこう‐ちょう【回向帳】ヱカウチヤウ
葬儀に際して、香奠こうでんとして贈られた米銭の額、贈り主の氏名などを記録しておく帳面。香奠帳。色帳いろちょう。
⇒え‐こう【回向・廻向】
えこう‐ほつがんしん【回向発願心】ヱカウ‥グワン‥
〔仏〕自分の修めた善根・功徳をふりむけて、浄土に往生しようと願う心。三心の一つ。
⇒え‐こう【回向・廻向】
えこう‐もん【回向文】ヱカウ‥
法会の終りに、その功徳を自他の成仏や往生、死者の成仏などにふり向ける意を表すために読誦するもの。回向偈えこうげ。
⇒え‐こう【回向・廻向】
え‐ごうらい【絵高麗】ヱガウ‥
透明の釉下地に鉄分質の絵具で黒く絵や模様を描いた焼物の称。朝鮮高麗時代の作のほか、中国磁州窯よう産の鉄絵陶器なども日本では絵高麗と呼んだ。
え‐こうろ【柄香炉】‥カウ‥
(エゴウロとも)縁へりに長柄をつけた捧持用の香炉。
柄香炉
柄香炉
撮影:関戸 勇
えご‐えごヱゴヱゴ
肥え太ったさま。でぶでぶ。また、太った人がゆったり動くさま。浮世風呂3「大きな腹だよのう。我ながらなぜこんなに―するだらう」
エコー【echo】
①(
chō ギリシア)ギリシア神話のニンフの名。ナルキッソスに失恋して、声だけとなって消えた。
②こだま。山彦。反響。
③残響。「―を効かせる」
⇒エコー‐キャンセラー【echo canceler】
⇒エコー‐けんさ【エコー検査】
エコー‐キャンセラー【echo canceler】
電話回線のエコーを消去する装置。着信側でつくり出した擬似エコーを重ねて差し引くことでエコーを打ち消す。
⇒エコー【echo】
エコー‐けんさ【エコー検査】
(→)超音波検査に同じ。
⇒エコー【echo】
エコール【école フランス】
①学校。
②学派。流派。画派。
⇒エコール‐ド‐パリ【École de Paris フランス】
⇒エコール‐ノルマル【école normale フランス】
エコール‐ド‐パリ【École de Paris フランス】
パリ派。広義には、パリを拠点とする画家たちの総称。狭義では、第一次大戦後パリに来住した外国の美術家群を指す。特定の流派に属さずに、それぞれ個性的な作風を形成した。シャガール・モディリアーニ・スーチン・キスリング・藤田嗣治など。
⇒エコール【école フランス】
エコール‐ノルマル【école normale フランス】
フランスの師範学校。特に、エリートを養成する国立高等師範学校(École normale supérieure)のこと。
⇒エコール【école フランス】
え‐こぎ【え漕】
舟を漕ぎながら魚を釣る漁法。手繰釣たぐりづり。さわら釣。
え‐こく【衣裓】
花を盛って諸尊に捧げる仏具。足付の箱または金属製・竹製の籠かごで、3所に紐を下げ、両手に捧げるようにしたもの。華裓。→花籠けこ
え‐こく【穢国】ヱ‥
(→)穢土えど1に同じ。
え‐ごころ【絵心】ヱ‥
①絵をかく心得。絵を解する趣味。「―がある」
②絵をかきたい気分。「―が動く」
えこ‐じ【依怙地】‥ヂ
かたいじ。いこじ。洒落本、辰巳婦言「―なことをぬかすがさいご」。「―になる」
エコ‐システム【ecosystem】
(→)生態系。
エコセーズ【écossaise フランス】
〔音〕(スコットランド風の意)4分の2拍子の舞曲。19世紀初頭に流行。
エコ‐ツーリズム【ecotourism】
地域の環境や生活文化に影響を与えないような仕方で自然や文化に触れ、それらを学ぶことを目的とする旅行。
エゴティズム【egotism】
自己吹聴ふいちょう。うぬぼれ。自分のことばかり言う性癖。自己主義。
え‐ことば【絵詞】ヱ‥
①絵にともなう詞。絵巻物の詞書ことばがき。えときのことば。
②物語を描きあらわした絵画作品。絵巻。
えご‐の‐き
(「斉墩果」の字を当てるが、これは本来オリーブの漢名)エゴノキ科の落葉小高木。高さは通常3〜5メートル。樹皮はやや赤みのある黒色で平滑。初夏、白色五弁花を下垂する。果実は小卵状球形で、熟すと殻が裂けて褐色の種子を現す。種子から油を採り、材を床柱・天井の材とし、挽物細工・玩具・杖などに造る。ロクロギ。チシャノキ。「えごの花」は〈[季]夏〉。
えごのき
エゴノキ(花)
提供:ネイチャー・プロダクション
エゴノキ(実)
撮影:関戸 勇
⇒えごのき‐か【えごのき科】
えごのき‐か【えごのき科】‥クワ
双子葉植物の一科。すべて木本で12属180種あり、東アジアと北アメリカ南東部に多く分布。アサガラ・エゴノキ・ハクウンボクなどを含む。
⇒えご‐の‐き
エコノマイザー【economizer】
〔機〕ボイラーの熱効率を上げ燃料を節約するために、燃焼ガスの余熱を利用して給水を予熱する装置。節炭器。
エコノミー【economy】
①経済。理財。
②節約。
⇒エコノミー‐クラス【economy class】
⇒エコノミークラス‐しょうこうぐん【エコノミークラス症候群】
⇒エコノミー‐サイズ【economy size】
エコノミー‐クラス【economy class】
航空運賃などの低廉な等級。
⇒エコノミー【economy】
エコノミークラス‐しょうこうぐん【エコノミークラス症候群】‥シヤウ‥
(エコノミー‐クラスの搭乗客に多く発症したことから)航空機内などで長時間狭い椅子に座り続けたために下肢の血流が阻害されて血栓ができ、急に立ち上がって運動した時に血栓塊が肺に詰まる疾患。急激な咳き込み・胸痛・血痰を催し、時にはショック・死亡広辞苑 ページ 2157 での【○易者身の上知らず】単語。