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○河海は細流を択ばずかかいはさいりゅうをえらばず🔗⭐🔉
○河海は細流を択ばずかかいはさいりゅうをえらばず
[史記李斯伝]黄河や海が、どんな小さな水流も受け容れて、深い水をたたえているように、大人物は度量が広く、すべての人を受け容れることのたとえ。
⇒か‐かい【河海】
がが‐いも【蘿藦】
ガガイモ科の蔓つる性多年草。長い根茎がある。葉は長心臓形、茎葉を切れば白汁が出る。夏、葉腋に淡紫色の花をつける。果実は長さ10センチメートル余の楕円形、種子に白色の長毛がある。種子を乾燥したものは生薬の蘿藦子らましで、乾葉とともに強精薬とし、また種子の毛は綿の代りに針さしや印肉に用いる。乳草。シコヘイ。ゴガミ。スズメノマクラ。クサパンヤ。
ガガイモ
提供:OPO
⇒ががいも‐か【蘿藦科】
ががいも‐か【蘿藦科】‥クワ
双子葉植物の一科。多くは蔓つる性で乳液を含む。花は両性、花冠は合弁花で5裂、雄しべは5、雌しべは分離した2個の心皮から成る。果実は紡錘状、種子には長毛がある。主に熱帯圏に分布し約150属2000種、特にアフリカに多く、いくつかの種は多肉植物として観賞用。イケマ・ガガイモ・トウワタなど。トウワタ科。
⇒がが‐いも【蘿藦】
かか・う【抱ふ】カカフ
〔他下二〕
⇒かかえる(下一)
かが・う【嬥歌ふ】カガフ
〔自四〕
嬥歌かがいをする。万葉集9「をとめ男の往き集ひ―・ふかがひに」
かが‐うめぞめ【加賀梅染】
加賀国でできた梅染。加賀染の初期のもの。
かかえ【抱え】カカヘ
①給金を与えて人をやとうこと。雇。「お―の運転手」
②一定の年季を定めて雇主に抱えられている芸娼妓。また、自前の遊女が妹分の女を新たに抱えること。馴染客が遊女の諸費用を出してやること。通言総籬つうげんそうまがき「どこかの番頭に―をしてもらつたそふだ」。↔自前。
③菊の花弁の変形の仕方の称。抱え咲き。
④「抱え帯」の略。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「マアマア上つて―も解きや」
⑤(数詞に付けて)両手で抱える程の大きさ。「二―もある大木」
⇒かかえ‐おうぎ【抱扇】
⇒かかえ‐おび【抱え帯】
⇒かかえ‐ぐるま【抱え車】
⇒かかえ‐じ【抱字】
⇒かかえ‐しゃふ【抱え車夫】
⇒かかえ‐ち【抱地】
⇒かかえ‐て【抱え手】
⇒かかえ‐でんじ【抱え田地】
⇒かかえ‐ぬし【抱え主】
⇒かかえ‐もの【抱え者】
⇒かかえ‐やしき【抱屋敷】
かかえ‐い・れる【抱え入れる】カカヘ‥
〔他下一〕[文]かかへい・る(下二)
①かかえこむ。だきこむ。
②雇い入れる。召し抱える。
かかえ‐おうぎ【抱扇】カカヘアフギ
能の動作の一つ。広げた扇を右手で持って左肩にあて、右前方の物を注視する。月の扇。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐おび【抱え帯】カカヘ‥
①江戸時代、女性が外出する時に用いた、おはしょりをとめるための細帯。腰帯。
②前で結んだ帯。前帯。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐ぐるま【抱え車】カカヘ‥
自家用の人力車。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐こ・む【抱え込む】カカヘ‥
〔他五〕
①両手で持って内に入れる。腕で囲むようにしてしっかり持つ。だきこむ。「頭を―・む」「―・んで放さない」
②自分が処理すべき仕事として引き受ける。しょいこむ。「仕事を―・む」「難問を―・む」
かかえ‐じ【抱字】カカヘ‥
俳諧で、一句の中に置くことを避けるべき二語の間に他の語を挟んで句をまとめる時、その挟んだ語の称。例えば、「降る雪や明治は遠くなりにけり」(草田男)の「や」と「けり」の二つの切字きれじの間にある助詞「は」の類。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐しゃふ【抱え車夫】カカヘ‥
自家に雇っている車夫。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐ち【抱地】カカヘ‥
①所有する土地。居住地以外に所有する屋敷地。
②江戸時代に、武士・町人が農民から買い取って所有した土地。みだりに家作などをすることは禁ぜられた。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐て【抱え手】カカヘ‥
(→)「抱え主」に同じ。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐でんじ【抱え田地】カカヘ‥ヂ
江戸時代、農民が他の村で所持している田地。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐ぬし【抱え主】カカヘ‥
雇い人や芸者などを抱えている主人。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐もの【抱え者】カカヘ‥
江戸時代、幕府または諸大名にその人一代に限って召し抱えられた者。
⇒かかえ【抱え】
かかえ‐やしき【抱屋敷】カカヘ‥
江戸時代、抱地に家屋を設けたもの。多く主君から与えられた別宅。
⇒かかえ【抱え】
かか・える【抱える】カカヘル
〔他下一〕[文]かか・ふ(下二)
(室町時代頃よりヤ行にも活用した)
①腕の中にかこいもつ。いだく。平家物語6「其の時義仲二歳なりしを、母泣く泣く―・へて信濃へ越え」。「両手で荷物を―・える」「鞄を小脇に―・える」「膝を―・える」「腹を―・えて笑う」
②囲いこむ。狂言、舟ふな「浦山を―・へまして」
③かばう。庇護する。平治物語「流罪せられよと公家に申ししかども、君―・へ仰せられしを」
④人を家臣や召使に雇い入れる。「運転手を―・える」
⑤物を所持・支配する。維持する。日葡辞書「シロヲカカユル」「フネヲカカユル」
⑥自分に課せられたものとして持つ。平家物語11「是程の大事を前に―・へながら、同士いくさ候はば」。奥の細道「遥かなる行末を―・へて斯かる病覚束なし」。「病人を―・える」「借金を―・える」「難問を―・える」
カカオ【cacao スペイン・加加阿】
(もとナワトル語)アオギリ科の常緑高木。中南米熱帯の原産。高さ約5〜10メートル。葉は長楕円形、先はとがり平滑。花は幹に直接つき、小形5弁、淡紅色。果実は逆円錐形、多肉で、熟すと橙黄または赤褐色。粘質の果肉内に50〜100個の種子を含み、種子はその脂肪を除去し、ココア、チョコレートを製造。ココアノキ。
カカオ
⇒カカオ‐し【カカオ脂】
⇒カカオ‐マス【cocoa mass】
カカオ‐し【カカオ脂】
(cacao butter)カカオの種子から採取した黄色の脂肪。ステアリン酸・パルミチン酸などのグリセリン‐エステルから成る。菓子・薬・石鹸・軟膏の製造に使用。
⇒カカオ【cacao スペイン・加加阿】
カカオ‐マス【cocoa mass】
発酵させたカカオ豆を炒ってすりつぶし、粉にしたもの。チョコレートなどの原料。
⇒カカオ【cacao スペイン・加加阿】
かが‐がさ【加賀笠】
加賀国から産した女性用のすげがさ。
かが‐ぎぬ【加賀絹】
加賀国に産する生絹。羽二重はぶたえに似て、緯糸よこいとが太く、多くは染めて裏地に用いる。
か‐かく【花客】クワ‥
①花をみる人。花見客。
②客の美称。
か‐かく【花郭】クワクワク
いろざと。遊里。
か‐かく【花閣】クワ‥
花のように美しいたかどの。花台。
か‐かく【価格】
物のねうちを金額で表したもの。あたい。ねだん。
⇒かかく‐かくめい【価格革命】
⇒かかく‐けいき【価格景気】
⇒かかく‐こうか【価格効果】
⇒かかくさ‐ほきゅうきん【価格差補給金】
⇒かかく‐せんどうしゃ【価格先導者】
⇒かかく‐はかい【価格破壊】
か‐かく【家格】
家の格式。家柄。「―を重んずる」
か‐かく【華客】クワ‥
①商家などで、得意の客。得意先。
②賓客。
か‐かく【貨客】クワ‥
⇒かきゃく
か‐かく【過客】クワ‥
①来訪した人。来客。
②通り過ぎてゆく人。旅人。奥の細道「月日は百代の―にして」
か‐かく【歌格】
①歌を詠む上での規則。
②歌の風格。
か‐かく【蝸角】クワ‥
蝸牛かたつむりの触角。転じて、狭い場所。
⇒かかく‐の‐あらそい【蝸角の争い】
かか・ぐ【掲ぐ・挑ぐ】
〔他下二〕
⇒かかげる(下一)
か‐がく【下学】
手近な所から学ぶこと。
⇒かがく‐じょうたつ【下学上達】
か‐がく【下顎】
(→)「したあご」に同じ。↔上顎。
⇒かがく‐こきゅう【下顎呼吸】
⇒かがく‐こつ【下顎骨】
か‐がく【化学】クワ‥
(chemistry)諸物質の構造・性質並びにこれら物質相互間の反応を研究する自然科学の一部門。旧称、舎密セイミ。
⇒かがく‐エネルギー【化学エネルギー】
⇒かがく‐かせき【化学化石】
⇒かがく‐がん【化学岩】
⇒かがく‐きかい【化学機械】
⇒かがく‐きごう【化学記号】
⇒かがく‐けつごう【化学結合】
⇒かがく‐げんそ【化学元素】
⇒かがく‐こうがく【化学工学】
⇒かがく‐こうぎょう【化学工業】
⇒かがく‐ごうせい【化学合成】
⇒かがく‐こうぞう【化学構造】
⇒かがく‐さよう【化学作用】
⇒かがく‐しき【化学式】
⇒かがく‐じゅようき【化学受容器】
⇒かがく‐しょうぼうしゃ【化学消防車】
⇒かがく‐しんか【化学進化】
⇒かがく‐しんわりょく【化学親和力】
⇒かがく‐せいひん【化学製品】
⇒かがく‐せん【化学戦】
⇒かがく‐せんい【化学繊維】
⇒かがく‐たんこう【化学探鉱】
⇒かがく‐ちぢみ【化学縮】
⇒かがく‐ちょうみりょう【化学調味料】
⇒かがく‐てき【化学的】
⇒かがくてき‐かんかく【化学的感覚】
⇒かがくてき‐さんそようきゅうりょう【化学的酸素要求量】
⇒かがくてき‐たいせきがん【化学的堆積岩】
⇒かがくてき‐たいせきこうしょう【化学的堆積鉱床】
⇒かがくてき‐たいせきぶつ【化学的堆積物】
⇒かがくてき‐ぼうじょ【化学的防除】
⇒かがく‐てんびん【化学天秤】
⇒かがく‐とうりょう【化学当量】
⇒かがく‐ねつりきがく【化学熱力学】
⇒かがく‐パルプ【化学パルプ】
⇒かがく‐はんのう【化学反応】
⇒かがく‐はんのうしき【化学反応式】
⇒かがく‐ひりょう【化学肥料】
⇒かがく‐ぶっしつ【化学物質】
⇒かがく‐ぶつりがく【化学物理学】
⇒かがく‐ぶんせき【化学分析】
⇒かがく‐へいき【化学兵器】
⇒かがく‐へいき‐きんし‐じょうやく【化学兵器禁止条約】
⇒かがく‐へいこう【化学平衡】
⇒かがく‐へんか【化学変化】
⇒かがく‐ほうていしき【化学方程式】
⇒かがく‐ポテンシャル【化学ポテンシャル】
⇒かがく‐めっき【化学鍍金】
⇒かがく‐やくひん【化学薬品】
⇒かがく‐りょうほう【化学療法】
⇒かがく‐りょう‐ろん【化学量論】
か‐がく【価額】
価格に相当する金額。
か‐がく【科学】クワ‥
(science フランス・ イギリス・Wissenschaft ドイツ)
①観察や実験など経験的手続きによって実証された法則的・体系的知識。また、個別の専門分野に分かれた学問の総称。物理学・化学・生物学などの自然科学が科学の典型であるとされるが、経済学・法学などの社会科学、心理学・言語学などの人間科学もある。
②狭義では自然科学と同義。
⇒かがく‐アカデミー【科学アカデミー】
⇒かがく‐かくめい【科学革命】
⇒かがくぎじゅつ‐しゃかいろん【科学技術社会論】
⇒かがく‐ぎじゅつ‐ちょう【科学技術庁】
⇒かがくぎじゅつ‐りんり【科学技術倫理】
⇒かがく‐きょういく【科学教育】
⇒かがく‐けんきゅうひ‐ほじょきん【科学研究費補助金】
⇒かがく‐し【科学史】
⇒かがく‐しゃ【科学者】
⇒かがく‐しゃかいがく【科学社会学】
⇒かがく‐しょうせつ【科学小説】
⇒かがく‐せん【科学戦】
⇒かがく‐そうさ【科学捜査】
⇒かがく‐てき【科学的】
⇒かがくてき‐かんりほう【科学的管理法】
⇒かがくてき‐しゃかいしゅぎ【科学的社会主義】
⇒かがくてき‐ほうほう【科学的方法】
⇒かがく‐てつがく【科学哲学】
⇒かがく‐はくぶつかん【科学博物館】
⇒かがく‐ばんのう【科学万能】
⇒かがく‐ひはん【科学批判】
⇒かがく‐へいき【科学兵器】
か‐がく【家学】
家に伝わり、代々おさめてきた特定の学問。特に、その家で世襲する専門的な学問。
か‐がく【歌学】
和歌の意義・本質・変遷、作歌の法則・作法・故実・文法・注解、歌人の伝記・逸話などを研究する学問。→歌論。
⇒かがく‐かた【歌学方】
⇒かがく‐しょ【歌学書】
が‐かく【画角】グワ‥
写真やビデオに映る範囲をカメラからの角度で表したもの。通常、画面の対角線方向の角度で表す。
が‐かく【画客】グワ‥
絵かき。絵師。
が‐かく【画閣】グワ‥
①美しく彩色した楼閣。
②絵にかいたような美しいたかどの。
が‐かく【賀客】
⇒がきゃく(賀客)
が‐かく【雅客】
①風雅な人。風流を解する人。
②水仙の異称。
が‐がく【画学】グワ‥
絵をえがく技術。また、絵画を研究する学。
⇒ががく‐し【画学紙】
が‐がく【画額】グワ‥
(主として明治期に用いた語)額にはめこまれた絵。森鴎外、うたかたの記「すみれ売のかほばせ霧の如く、われと―との間に立ちて障礙をなしつ」
が‐がく【雅楽】
(雅正の楽舞の意)元来は古代中国の祭祀用楽舞を指したが、日本では饗宴用楽舞をも含む宮廷の楽舞の総称。国風歌舞くにぶりのうたまい・外来楽舞・歌物うたいものに大別される。国風歌舞は、神楽かぐら・東遊あずまあそび・久米舞くめまいなど、日本古来の皇室系・神道系の祭祀用歌舞。外来楽舞は唐楽とうがくと高麗楽こまがくから成る宮廷の饗宴用楽舞で、平安初期までに伝来した楽舞に基づく。歌物は平安中期ごろ成立の饗宴用の声楽曲で、催馬楽さいばらと朗詠ろうえい。狭義の雅楽は外来楽舞を指す。
⇒ががく‐りょう【雅楽寮】
かがく‐アカデミー【科学アカデミー】クワ‥
指導的科学者を会員に任命し、研究の推進と顕彰にあたる公的機関。1666年フランスに初めて設立され、18世紀にはヨーロッパ各国に設立。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐エネルギー【化学エネルギー】クワ‥
(chemical energy)原子間の化学結合によって物質内に保有されるエネルギーの形態の一つ。化学変化に伴い、熱・光・電気などのエネルギーに変わる。
⇒か‐がく【化学】
かかく‐かくめい【価格革命】
(Price Revolution)近世初めスペイン領新大陸から貴金属、特に銀がヨーロッパへ大量に流入し、貨幣として流通していた銀の価格が3分の1以下に低下したため、物価が著しく騰貴した現象をいう。これにより毛織物その他の工業製品の生産が刺激され、ヨーロッパ諸国における資本主義の発達を促進した。
⇒か‐かく【価格】
かがく‐かくめい【科学革命】クワ‥
17世紀の西欧に起こった、力学と物理法則概念の形成を中心とした世界像の変革。転じて、社会的影響の大きい科学上の進展。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐かせき【化学化石】クワ‥クワ‥
地層や化石の中に残っている有機化合物で、古生物の生体に由来するもの。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐かた【歌学方】
江戸幕府で、歌書を修め詠歌の事をつかさどった職名。1689年(元禄2)北村季吟とその子湖春がこれに任ぜられ、子孫が相継ぐ。若年寄の支配。
⇒か‐がく【歌学】
かがく‐がん【化学岩】クワ‥
(chemical rocks)水溶液から化学的に沈殿してできた岩石の総称。岩塩・カリ塩・石膏・珪華など。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐きかい【化学機械】クワ‥
化学工業用の器具・機械・装置の総称。大別して、粉砕機・混合機・攪拌かくはん機・分離機・濾過ろか機・蒸発器・乾燥機・蒸留器・熱交換器などに分ける。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐きごう【化学記号】クワ‥ガウ
化学物質を示す記号。主として元素記号を指す。
⇒か‐がく【化学】
かがくぎじゅつ‐しゃかいろん【科学技術社会論】クワ‥クワイ‥
(science and technology studies; science, technology and society)科学技術と社会・政治・文化などとの相互の関係を学際的に取り扱う学問領域。社会学・政策論・コミュニケーション論・科学史など多方面から、理論的・実践的に研究する。STS
⇒か‐がく【科学】
かがく‐ぎじゅつ‐ちょう【科学技術庁】クワ‥チヤウ
科学技術行政を総合的に推進するため設けられた旧総理府の外局。長官には国務大臣を当てた。2001年文部省等とともに文部科学省に再編。
⇒か‐がく【科学】
かがくぎじゅつ‐りんり【科学技術倫理】クワ‥
科学や技術に関わる倫理の総称。科学技術をめぐる制度や組織、文化のあり方や、科学技術が社会にもたらす倫理的問題、科学者・技術者に課せられた倫理等。狭義には専門職業としての研究者倫理や技術者倫理、あるいは科学技術者の社会的責任論を指す。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐きょういく【科学教育】クワ‥ケウ‥
科学に関する知識・技能・関心・態度などの育成を目的とする教育。現象を科学的に観察し、処理する能力を養う。学校における理科教育だけでなく、社会教育・生涯教育も含めて1960年代から使われるようになった語。
⇒か‐がく【科学】
かかく‐けいき【価格景気】
「数量景気」参照。
⇒か‐かく【価格】
かがく‐けつごう【化学結合】クワ‥ガフ
分子や結晶を構成する各原子間の結びつき。結びつける力の性質によって、イオン結合・共有結合・金属結合などに大別する。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐けんきゅうひ‐ほじょきん【科学研究費補助金】クワ‥キウ‥
大学等の研究者または研究者グループに対して、学術の振興を目的に、文部科学省および日本学術振興会が交付する研究助成費。略称、科研費。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐げんそ【化学元素】クワ‥
化学的手段(化学的反応)によっては、それ以上に分解し得ない物質。厳密には、同一原子番号の原子だけから成る物質。金・銀・銅・鉄・水素・酸素・炭素・窒素など。元素。
⇒か‐がく【化学】
かかく‐こうか【価格効果】‥カウクワ
価格変化が生産・消費などに及ぼす影響。→所得効果。
⇒か‐かく【価格】
かがく‐こうがく【化学工学】クワ‥
化学工業における諸工程や機械・装置の設計及び運用などを研究する工学の一分科。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐こうぎょう【化学工業】クワ‥ゲフ
化学反応を基礎とした製造工業。ガラス工業・陶磁器工業・セメント工業・ソーダ工業・製油工業・精錬工業・化学肥料工業・有機合成工業・石油化学工業の類。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ごうせい【化学合成】クワ‥ガフ‥
①化学反応による合成。
②〔生〕独立栄養細菌が、光のエネルギーの代りに無機物質の酸化によるエネルギーを用いて、二酸化炭素から有機化合物を合成すること。亜硝酸菌がアンモニアを亜硝酸にする酸化反応を利用する類。→光合成。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐こうぞう【化学構造】クワ‥ザウ
分子を構成する原子・官能基の配列。一般に構造式で表す。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐こきゅう【下顎呼吸】‥キフ
下顎の上下の動きを伴った不規則な呼吸運動。瀕死の状態に出現する。
⇒か‐がく【下顎】
かがく‐こつ【下顎骨】
顔面骨の一つ。下顎を形成する馬蹄形の骨。→頭蓋とうがい骨(図)
⇒か‐がく【下顎】
かかくさ‐ほきゅうきん【価格差補給金】‥キフ‥
価格公定制のもとで消費者価格が生産者価格より低く決定された場合、その差額を国家が負担して生産者を保護するための国庫の支出金。1940年石炭を対象に発足。第二次大戦後の経済復興期に基礎産業育成の見地から石炭・鉄鋼・肥料などの重点産業に支給した。
⇒か‐かく【価格】
かがく‐さよう【化学作用】クワ‥
化学変化を起こす作用。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐し【科学史】クワ‥
科学の歴史。科学の発展の過程や科学に関する思想などの研究。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐じ【華岳寺・花岳寺】クワ‥
兵庫県赤穂市にある曹洞宗の寺。1645年(正保2)浅野長直の開創になり、浅野氏3代の墓所。大石家・四十七士の墓もある。
ががく‐し【画学紙】グワ‥
鉛筆などで絵をかくのに用いる洋紙。画用紙。
⇒が‐がく【画学】
かがく‐しき【化学式】クワ‥
元素記号を用いて物質を表示する式。実験式・分子式・示性式・構造式などを含む。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐しゃ【科学者】クワ‥
科学(特に自然科学)を研究する人。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐しゃかいがく【科学社会学】クワ‥クワイ‥
科学研究の社会的条件、科学者の社会的役割、科学技術の社会的影響などを解明する社会学の一分野。マンハイムの知識社会学によって先鞭をつけられ、アメリカの社会学者マートン(Robert King Merton1910〜2003)によって体系化された。現在では科学技術社会論と重なる面が多い。
⇒か‐がく【科学】
かがくしゅう【下学集】‥シフ
室町時代の国語辞書。2巻。著者未詳。1444年(文安1)成る。意義により天地・時節など18門に分類して漢字をあげ、片仮名で和訓をつけ、漢文体で意義・語源を簡潔に注記する。
かがく‐じゅようき【化学受容器】クワ‥
化学物質を刺激として受け取る受容器。匂いを知覚する嗅上皮、味覚器である舌粘膜上皮など。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐しょ【歌学書】
歌学に関することを記述した書籍。藤原浜成撰の「歌経標式」、藤原清輔の「袋草紙」の類。
⇒か‐がく【歌学】
かがく‐しょうせつ【科学小説】クワ‥セウ‥
(→)エスエフ(SF)に同じ。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐じょうたつ【下学上達】‥ジヤウ‥
[論語憲問]日常の身近な所から学んで、次第に深遠な学問に進んで行くこと。
⇒か‐がく【下学】
かがく‐しょうぼうしゃ【化学消防車】クワ‥セウバウ‥
化学消火剤を撒布する消防自動車。放水での消火が困難・危険な火災に対処する。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐しんか【化学進化】クワ‥クワ
①宇宙における化学物質の生成の過程。
②原始地球上で、単純な無機化合物から低分子有機化合物さらに核酸・蛋白質などが生成し、生命が発生するに至るまでの、物質の組織化の過程。→分子進化。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐しんわりょく【化学親和力】クワ‥
化学反応のとき物質の間に働くと考えられる親和性を表す大きさ。今日では、熱力学的に定義されている。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐せいひん【化学製品】クワ‥
化学工業で製造される製品。工業薬品(硫酸・塩酸・硝酸など)・化学肥料・紙・パルプ・合成繊維・ゴム製品・プラスチック・医薬・染料・石鹸・化粧品の類。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐せん【化学戦】クワ‥
化学兵器による戦闘。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐せん【科学戦】クワ‥
現代の科学的新兵器を主要な兵器として行う戦争。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐せんい【化学繊維】クワ‥ヰ
天然繊維に対して人工的につくった繊維の総称。再生繊維(天然繊維を溶解し紡糸してつくったもの。ビスコース‐レーヨンの類)、半合成繊維(天然繊維の高分子を誘導体として溶解し紡糸してつくったもの。アセテート‐レーヨンの類)、および合成繊維(分子量の小さい化合物から合成したもの。ナイロン・ポリエステルの類)に分類される。人造繊維。
⇒か‐がく【化学】
かかく‐せんどうしゃ【価格先導者】‥ダウ‥
(price leader)ある産業で価格の設定・変更を先導する企業。プライス‐リーダー。
⇒か‐かく【価格】
かがく‐そうさ【科学捜査】クワ‥サウ‥
医学・心理学・化学など、科学の専門的知識を応用して行う捜査。指紋・血液型・DNA分析などによる法医学の成果を応用することが多い。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐たんこう【化学探鉱】クワ‥クワウ
岩石・土壌・地下水・河川の水や植物・堆積物中の特定元素の濃度を分析し、鉱床の存在位置を地球化学の知識を基礎に推定する方法。地化学探査。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ちぢみ【化学縮】クワ‥
化学薬品により収縮させた縮・縮緬皺ちりめんじわ。クラップ縮緬の類。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ちょうみりょう【化学調味料】クワ‥テウ‥レウ
(→)「うま味調味料」に同じ。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐てき【化学的】クワ‥
化学により認識されるさま。物質の組成・性質・変化に関するさま。「―変化」↔物理的。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐てき【科学的】クワ‥
物事を実証的・論理的・体系的に考えるさま。また、思考が事実にもとづき、合理的・原理的に体系づけられているさま。学問的。
⇒か‐がく【科学】
かがくてき‐かんかく【化学的感覚】クワ‥
化学的刺激によって起こる感覚。嗅覚・味覚はこれに属する。
⇒か‐がく【化学】
かがくてき‐かんりほう【科学的管理法】クワ‥クワン‥ハフ
(scientific management)工場で、労働者の能率を増進させるため、一切の無駄を排除し、作業の法則・順序・性質を研究し、その管理を科学的に行う方法。アメリカのテーラー(F. W. Taylor1856〜1915)が提唱。テーラー‐システム。
⇒か‐がく【科学】
かがくてき‐さんそようきゅうりょう【化学的酸素要求量】クワ‥エウキウリヤウ
(→)シー‐オー‐ディー(COD)に同じ。
⇒か‐がく【化学】
かがくてき‐しゃかいしゅぎ【科学的社会主義】クワ‥クワイ‥
(wissenschaftlicher Sozialismus ドイツ)オーウェン・サン=シモン・フーリエらの空想的社会主義に対して、歴史および現実社会に対する科学的認識の上に立つとしたマルクスの社会主義。→マルクス主義。
⇒か‐がく【科学】
かがくてき‐たいせきがん【化学的堆積岩】クワ‥
化学的作用によって水溶液から沈殿してできた岩石の総称。岩塩・石膏などの蒸発岩のほかに、バクテリアなど微生物が関与してできた鉄鉱層など。石灰岩やチャートを含めることがある。
⇒か‐がく【化学】
かがくてき‐たいせきこうしょう【化学的堆積鉱床】クワ‥クワウシヤウ
海水や地表水に溶けていた鉱物が、化学的条件の変化によって沈殿してできた鉱床。
⇒か‐がく【化学】
かがくてき‐たいせきぶつ【化学的堆積物】クワ‥
(chemical sediments)化学的および生化学的作用が関与してできた堆積物。
⇒か‐がく【化学】
かがくてき‐ぼうじょ【化学的防除】クワ‥バウヂヨ
化学物質を用いて有害動植物・微生物を防除すること。
⇒か‐がく【化学】
かがくてき‐ほうほう【科学的方法】クワ‥ハウハフ
科学的な認識に到達するために必要な実証的・論理的な研究法。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐てつがく【科学哲学】クワ‥
(philosophy of science)科学の基礎・方法・構造などについて研究する哲学の一分野。科学一般についての方法論的研究のほか、物理学の哲学や経済学の哲学なども含まれる。狭義には論理実証主義や分析哲学の立場からの科学論をさす。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐てんびん【化学天秤】クワ‥
化学実験・分析に使用する天秤。秤量100〜200グラム、感度0.1〜1ミリグラム程度。化学はかり。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐とうりょう【化学当量】クワ‥タウリヤウ
化学反応性に基づいて定められた元素・化合物の一定量。水素原子の1モルまたは酸素原子の2分の1モルと化合または置換し得る他の元素の量をグラムで表し、元素の1当量とする。酸・塩基では、酸として作用する1当量の水素を含む酸の量およびこれを中和する塩基の量を、1当量とする。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ねつりきがく【化学熱力学】クワ‥
気体・液体・溶液などの性質や相平衡・化学平衡などを取り扱う熱力学の一部門。
⇒か‐がく【化学】
かかく‐の‐あらそい【蝸角の争い】クワ‥アラソヒ
「蝸牛かぎゅう角上の争い」に同じ。→蝸牛(成句)
⇒か‐かく【蝸角】
かかく‐はかい【価格破壊】‥クワイ
消費財の価格を大幅に引き下げること。ディスカウント‐ストアの成長、安価な輸入品の急増などが背景にある。
⇒か‐かく【価格】
かがく‐はくぶつかん【科学博物館】クワ‥クワン
自然科学の教育・啓蒙・研究に資するための博物館。→国立科学博物館。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐パルプ【化学パルプ】クワ‥
木材を化学薬品で煮てリグニンなどの不純物を溶かし去って作ったパルプ。薬品の種類によって、亜硫酸パルプ・クラフト‐パルプ・ソーダ‐パルプなどがあり、また機械的処理を併用した半化学(セミケミカル)パルプもある。→砕木パルプ。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐はんのう【化学反応】クワ‥オウ
(→)化学変化に同じ。特にその過程をいう。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ばんのう【科学万能】クワ‥
一切の問題は科学によって解決し得るという考え。しばしば精神的方面の軽視・閑却を伴う。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐はんのうしき【化学反応式】クワ‥オウ‥
化学式を用いて化学反応の内容を表した式。反応物質の化学式を左辺に、生成物質の化学式を右辺に書き、矢印・等号、2本の逆向きの矢印(
)で結ぶ。例えば2H2+O2→2H2Oなど。量的関係を示したものは化学方程式ともいう。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ひはん【科学批判】クワ‥
科学の理論的前提や方法を哲学的に検討すること。カントの認識論がその出発点であり、ドイツの新カント学派やフランスのポアンカレ・バシュラールの考察がこの名で呼ばれている。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐ひりょう【化学肥料】クワ‥レウ
化学的に製造する肥料。窒素・リン酸・カリウムの一種以上を水溶性の化合物として含む。硫安・過燐酸石灰の類。↔天然肥料。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ぶっしつ【化学物質】クワ‥
物質のうち、特に化学の研究対象となるような物質を区別していう語。化学工業で合成される物質、あるいは人工の物質という意味で使われることがあるが、本来はそのような意味はない。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ぶつりがく【化学物理学】クワ‥
物質の分子構造や、化学反応の機構などの問題を、物理学の理論・実験を導入して研究する物理学の一分野。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ぶんせき【化学分析】クワ‥
物質の検出や化学的組成の決定のための操作。定性分析と定量分析とに大別される。近年は機器分析法が広く行われる。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐へいき【化学兵器】クワ‥
毒ガスを使用する兵器。広くは発煙剤・焼夷剤・枯葉剤をも含む。→毒ガス。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐へいき【科学兵器】クワ‥
現代科学を応用した、航空兵器、化学兵器、生物兵器、電気・光学応用兵器、核兵器などの総称。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐へいき‐きんし‐じょうやく【化学兵器禁止条約】クワ‥デウ‥
正式には「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約」。化学兵器の使用のみならず開発・生産・貯蔵を全面的に禁止し、その廃棄を義務づけた国際条約。1993年採択、97年発効。日本は97年に批准。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐へいこう【化学平衡】クワ‥カウ
可逆反応において正反応の進行速度と逆反応の進行速度とが釣り合って、見かけ上反応が停止した状態。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐へんか【化学変化】クワ‥クワ
物質を構成する原子の結合の組換えを伴う変化。物体の位置・形状・大きさなどの変化に対して、物質自身の変化をいう。↔物理変化。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ほうていしき【化学方程式】クワ‥ハウ‥
化学反応式のうち、反応の内容を定量的に示したもの。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐ポテンシャル【化学ポテンシャル】クワ‥
混合物中の各成分の1モルまたは1分子に割り当てられた定温・定圧下での自由エネルギー。多成分系の平衡を支配する因子で、平衡状態では各成分の化学ポテンシャルが等しくなる。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐めっき【化学鍍金】クワ‥
電気を用いず、金属塩の水溶液に還元剤を加えて金属を析出させ、材料表面にめっきを施す方法。無電解めっき。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐やくひん【化学薬品】クワ‥
医薬品に対して、化学的用途に用いられる薬品。工業薬品と区別する時には、比較的精製されたものをいう。
⇒か‐がく【化学】
ががく‐りょう【雅楽寮】‥レウ
律令制で、治部省に属し、宮廷音楽の楽人管理・歌舞教習などをつかさどる役所。うたのつかさ。うたまいのつかさ。うたりょう。
⇒が‐がく【雅楽】
かがく‐りょうほう【化学療法】クワ‥レウハフ
微生物感染あるいは腫瘍などに有効に作用する化学物質(合成薬品・抗生物質など)を用いて治療する方法。→物理療法。
⇒か‐がく【化学】
かがく‐りょう‐ろん【化学量論】クワ‥リヤウ‥
反応に関与する物質の数量的関係を研究する化学の一部門。初めは質量保存則、定比例の法則などが主な対象であったが、後に物質の組成と物理化学的性質との間の数量的関係を研究する物理化学の一部門を意味するようになった。現在では化学反応の数量的関係自体を指して用いることが多い。
⇒か‐がく【化学】
かかぐ・る
〔自四〕
かかわりあう。苦労して、たどる。能因本枕草子したりがほなるもの「碁を打つに…こと所に―・りありくに」
かかげ‐の‐はこ【掻上の箱】
(カカゲはカキアゲの約)中古、髪結道具を入れた箱。かきあげばこ。源氏物語末摘花「鏡台の、からくしげ、―など取り出でたり」
かか・げる【掲げる・挑げる】
〔他下一〕[文]かか・ぐ(下二)
(カ(掻)キアグの約)
①垂れているものを上に持ち上げる。掻きあげる。玉葉集旅「たかみくら雲のとばりを―・ぐとて昇る御階のかひもあるかな」。日葡辞書「キルモノノスソヲカカグル」。「すだれを―・げる」
②灯火をかきたてて明るくする。灯をともす。源氏物語総角「みあかしの火けざやかに―・げさせて」。平家物語2「三百余歳の法灯を―・ぐる人もなく」
③高くあげる。さしあげる。夫木和歌抄13「秋ふかみくもりなき夜の大ぞらに誰―・げたるかがみなるらむ」。「国旗を―・げる」「たいまつを―・げる」
④人目につくように示す。「スローガンを―・げる」「目標を―・げる」「公約として―・げる」
⑤新聞・雑誌などに記事を載せる。「論文を―・げる」「巻頭に―・げる」
かが‐ごて【加賀籠手】
江戸時代、加賀産の甲冑かっちゅう用の籠手。鎖の間に花紋をつなぎ、金銀象嵌ぞうがんを施し、精巧。
かか‐ざ【嬶座】
(→)鍋座なべざに同じ。→いろり(図)
がか‐ざ【画架座】グワ‥
(Pictor ラテン)南天の星座。オリオン座の南方で、沖縄では見える。
かか‐さま【母様】
子が母を親しみ敬って呼ぶ語。
かか‐さん【母さん】
「かかさま」の転。
かかし【案山子・鹿驚】
(カガシとも。「嗅がし」の意か)
①獣肉などを焼いて串に貫き、田畑に刺し、その臭をかがせて鳥獣を退散させたもの。焼串やいぐし。焼釣やいづり。
②竹や藁わらなどで人の形を造り、田畑に立てて、鳥獣が寄るのをおどし防ぐもの。とりおどし。〈[季]秋〉。日葡辞書「カガシ」
③みかけばかりもっともらしくて役に立たない人。みかけだおし。
⇒かかし‐あげ【案山子揚げ】
⇒かかし‐ひき【案山子引き】
かか‐し【嚊衆】
(カカシュの転)妻。女房。かかあ。浮世床初「あの、また、―も―だ」
か‐がし【彼某】
〔代〕
だれそれ。人の名を知らないとき、また一々に言い表さないとき、「なにがし」と対にして使う。大鏡花山「なにがし―といふいみじき源氏の武者たち」
かかし‐あげ【案山子揚げ】
長野県の一部で行われる農事の祭。10月10日に(→)案山子2を田から移し庭先に立てて祭る。かかしひき。そめの正月。〈[季]冬〉
⇒かかし【案山子・鹿驚】
かかし‐ひき【案山子引き】
(→)「かかしあげ」に同じ。
⇒かかし【案山子・鹿驚】
か‐がしら【蚊頭】
(→)蚊鉤かばりに同じ。
かか・す【欠かす】
〔他五〕
(多く否定を伴う)おこたる。あいだを抜かす。「日課を―・したことがない」「一日も―・さずに」
かかずら・うカカヅラフ
〔自五〕
①かかわりあう。関係する。源氏物語帚木「受領といひて人の国の事に―・ひいとなみて」
②この世を、あるいはある事柄を捨てることができない。拘泥する。鶉衣「おのづから名利に―・ふ心の」。「そんなことに―・ってはいられない」
か‐がすり【蚊絣・蚊飛白】
蚊がむらがって飛ぶように見える細かい十字模様のかすり。
かがせ【案山子】
カカシの訛。浄瑠璃、吉野都女楠「片手をのべ、一突きつけば、こがらしに―の倒るる如くにて」
かが‐そ【加賀苧】
(苧はカラムシ)加賀産の苧綱おづな。かがす。
かが‐ぞうがん【加賀象嵌】‥ザウ‥
江戸時代、加賀国で発達した刀剣装飾の象嵌。京都の刀装の金工が前田家に



広辞苑 ページ 3403 での【○河海は細流を択ばず】単語。