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かく・れる【隠れる】🔗⭐🔉
かく・れる【隠れる】
〔自下一〕[文]かく・る(下二)
(古くは四段にも活用。古事記上「青山に日が―・らば」)
①ものの陰になって見えないようになる。万葉集14「筑波山―・れぬ程に袖ば振りてな」。古今和歌集雑「あかなくにまだきも月の―・るるか山の端にげていれずもあらなむ」
②ひそむ。身を隠す。万葉集11「―・れて君が言こと待つわれぞ」。「人ごみに―・れる」
③隠遁する。古今和歌集雑「あしひきの山のまにまに―・れなむうき世の中はあるかひもなし」
④官職につかずに野やにいる。崇神紀「官おおやけに廃れたる事なく、下に―・るる民無し」。「―・れた逸材」
⑤(周囲の状況などで)物事の存在が感じられなくなる。外に現れない。古今和歌集序「この歌は―・れたる所なむなき」。源氏物語帚木「人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて―・るる事も多く」。「―・れたベストセラー」
⑥恩恵をこうむる。源氏物語関屋「かうぶりなど得しまで、この御徳に―・れたりしを」
⑦高貴な人が死ぬ。おなくなりになる。源氏物語若紫「かの按察あぜち―・れて後世を背きて侍るが」
⇒隠れたるより見わるるは莫し
⇒隠れての信は、顕われての徳
広辞苑 ページ 3570 での【隠れる】単語。