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○影踏むばかりかげふむばかり🔗🔉

○影踏むばかりかげふむばかり 極めて近いさまの形容。宇津保物語国譲下「―にて久しうなりぬれど」 ⇒かげ【影・陰・蔭・翳】 かけ‐へだた・る懸け隔たる】 〔自五〕 ①遠く離れる。はるかに距離があく。 ②格段に程度の相違がある。 かけ‐へだ・てる懸け隔てる】 〔他下一〕[文]かけへだ・つ(下二) ①かけはなれさせる。間に入って双方がへだたるようにする。保元物語「―・てられては判官のため悪しかりなん」 ②両者の間に大きく差をつける。 かけ‐べり掛減り】 秤はかりにかけた時、初めにかけた時より目方の減ること。〈日葡辞書〉 かげ‐べんけい陰弁慶】 人のいない所では強がり、面と向かうと意気地のないこと。また、そういう人。うちべんけい。 かげ‐ぼうし影法師‥ボフ‥ 光が当たって障子や地上などにうつった人の影。 かげ‐ぼし陰干し・陰乾し】 直射日光ではなく、日かげでほしてかわかすこと。 かけ‐ぼとけ懸仏】 銅などの円板上に神像・仏像の半肉彫りの鋳像をつけたり線刻したりして、内陣にかけて拝んだもの。神仏習合の信仰より生まれ、鎌倉・室町時代にかけて盛行。→御正体みしょうたい かげ‐ま陰間・蔭間】 江戸時代、まだ舞台に出ない少年俳優の称。また、宴席に侍して男色を売った少年。陰舞かげまい。蔭子。男娼。なお「陰間」は鎌倉景政の「景政」の当て字で、片目の景政から「めかけ」の意に用いたともいい、本来は男女に通用。 ⇒かげま‐ぢゃや【陰間茶屋】 かけ‐まい掛米】 ①小作米。 ②取引所で売買に用いる米。 ③清酒の醪もろみの仕込みに用いる米。 かげ‐まい陰舞‥マヒ ①江戸時代、俳優が舞台外の宴席で舞うこと。 ②(→)陰間かげまに同じ。 かけ‐まく懸けまく・掛けまく】 (マクは推量の助動詞ムのク語法)心にかけること。また、言葉に出して言うこと。万葉集2「―もゆゆしきかも言はまくもあやにかしこき」 かけ‐ま・く駆け負く】 〔自下二〕 駆け合って負ける。戦って負ける。日葡辞書「イクサニカケマケサセラレタ」 かげ‐まち影待(→)「日待」に同じ。好色五人女3「五月十四日の夜は定まつて―遊ばしける」 かげま‐ぢゃや陰間茶屋】 男色を売る茶屋。陰間を抱えて客の求めに応じて歌舞・音曲を奏し、宴席に侍らせた家。男色楼。子供屋。子供茶屋。子供宿。 ⇒かげ‐ま【陰間・蔭間】 かげ‐まつり陰祭】 ①例祭(本祭ほんまつり)を隔年に行う場合、例祭のない年に行う小祭。正式の儀式を省略した質素・簡略な祭礼。 ②江戸時代、歌舞伎で曾我狂言を演じたとき、楽屋で行う祭式。 かけ‐まと賭け的】 財物を賭けて弓で的を射ること。浮世草子、新可笑記「かぶき踊り、―、武士・民も入りみだれて」 かけ‐まもり懸け守り】 ひもで首にかけて胸に垂らす、主に筒形の守り袋。平安時代以後、女性が用いた。 懸け守り かけまわし‐ぎょせん駆回し漁船‥マハシ‥ 底引網漁船の一種。標識の樽を基点に、右舷引網・漁網・左舷引網を方形に投入し、樽を取り上げたのち、網を寄せるように巻き込み揚網する。 かけ‐まわ・る駆け回る‥マハル 〔自五〕 走りまわる。あちこちかけずりまわる。「借金に―・る」 かげ‐み影見】 岩手県地方で、満月の光による自分の影を見て、その年の吉凶を占う小正月の風習。 かげ‐み影身】 影と身。影が身に添うように離れぬこと。謡曲、元服曾我「助成の―になり給へ」 ⇒影身に添う かけ‐みず懸水‥ミヅ ①懸樋かけひを流れる水。夫木和歌抄26「水上は山の白雪とぢてけり凍りてつづく宿の―」 ②清酒・醤油などの醸造の際、米・大豆に注ぎかける水。 かげ‐みせ陰店・陰見世】 遊女が往来に面してでなく、家の中で客に見えるように並んでいること。公許でない宿駅の遊里などの風習。↔張店はりみせ かけ‐みち懸路(→)「かけじ」に同じ。 かげ‐みち陰路】 日陰の路。家裏などの路。 がけ‐みち崖道】 崖のふちを通る道。がけじ。

広辞苑 ページ 3599 での○影踏むばかり単語。