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○借りて来た猫のようかりてきたねこのよう🔗⭐🔉
○借りて来た猫のようかりてきたねこのよう
ふだんと違って非常におとなしくしているさま。
⇒か・りる【借りる】
かり‐とうき【仮登記】
本登記をなすべき実質的または形式的要件が完備しない場合に、将来なされるべき本登記の順位を保全するためになされる登記。
⇒かりとうき‐たんぽ【仮登記担保】
かりとうき‐たんぽ【仮登記担保】
金銭債務を返済しない場合に債務者の所有物が債権者に移転する旨を合意し、仮登記をした担保。仮登記担保契約法で規律される。
⇒かり‐とうき【仮登記】
かり‐とうひょう【仮投票】‥ヘウ
投票所で、投票管理者の投票拒否の決定に対し、その決定を受けた選挙人または投票立会人が異議を申し立てた場合に、投票管理者がその選挙人に仮にさせる投票。
かり‐どこ【仮床】
仮に設けた床。
かり‐とじ【仮綴じ】‥トヂ
(→)仮製本に同じ。
かり‐どの【仮殿・権殿】
(→)移殿うつしどのに同じ。
⇒かりどの‐せんぐう【仮殿遷宮】
かりどの‐せんぐう【仮殿遷宮】
「遷宮」参照。
⇒かり‐どの【仮殿・権殿】
かり‐とり【刈取り】
稲・麦や牧草などを刈り取ること。かりいれ。
⇒かりとり‐き【刈取り機】
⇒かりとり‐けっそく‐き【刈取り結束機】
かり‐どり【借り取り】
借りたまま返さずに、自分の物とすること。
かりとり‐き【刈取り機】
稲・麦や牧草などを刈るのに用いる機械。稲・麦類用のリーパー、牧草用のモアーなどの類。
⇒かり‐とり【刈取り】
かりとり‐けっそく‐き【刈取り結束機】
(→)バインダー2に同じ。
⇒かり‐とり【刈取り】
かり‐と・る【刈り取る】
〔他五〕
①稲・麦や牧草などを刈って取り入れる。収穫する。
②刈って取り除く。切って取る。また、比喩的に、悪いものなどを取り除く。平治物語「―・りし鎌田が首の報にや」。「悪の芽を―・る」
かり‐な【仮名】
①(仮の文字の意)かな。↔まな(真名)。
②仮につけておく名。
かり‐な【借名】
他人の名を借りること。また、その名。
かり‐に【仮に】
〔副〕
①一時のまにあわせとして。暫定的に。大唐西域記長寛点「樹陰こかげに仮寝カリニネタリ」。「―付けた名前」
②現実ではないが、もしあったとして。もしも。「―雨が降るとしても」
⇒かりに‐も【仮にも】
カリニ‐はいえん【カリニ肺炎】
(carinii pneumonia)ニューモシスチス‐カリニという原虫の感染による肺炎。未熟児、免疫抑制剤や抗癌剤の使用後あるいはエイズ患者など、抵抗力の低下時に発症し、呼吸困難・チアノーゼなどを起こす。肺胞内滲出しんしゅつ液にまじって卵円形・半月状など種々の形態のカリニ嚢子のうしが見られる。
かりに‐も【仮にも】
〔副〕
①(多く下に否定の語を伴って)どんなことがあっても。決して。いささかでも。「―死ぬなんて口にするな」
②内実はともかく。いやしくも。「―教師たる者のすることか」
⇒かり‐に【仮に】
かり‐にわ【狩場】‥ニハ
かりば。古事記下「―に幸いでますべしと」
かり‐ぬい【仮縫い】‥ヌヒ
①まにあわせに縫っておくこと。
②洋服などの本仕立の前に、体型にあわせて仮に縫うこと。また、それを補正すること。したぬい。
かり‐ぬし【借り主】
借りている人。借用主。↔貸し主
かり‐ね【刈根】
刈った草木の根。和歌で多く「仮寝」にかけていう。千載和歌集恋「難波江の蘆の―の一よゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき」
かり‐ね【仮寝】
仮に寝ること。うたたね。かりぶし。また、旅寝をさすことが多い。かりまくら。かりのやどり。源氏物語夕霧「―の枕結びやはせし」。玉葉集旅「草枕―は同じ夜な夜なのつゆ」
かり‐の‐いけ【雁の池】
(梁の孝王の苑に雁池があったことに基づく)親王の異称。
かり‐の‐いのち【仮の命】
現世のはかない生命。
かり‐の‐うきよ【仮の憂き世】
はかなくつらい現世。仮の世。夫木和歌抄23「つれもなきすがたの池のまこも草―になほ乱れつつ」
かり‐の‐うつつ【仮の現】
(仏説に、現世は仮のものであるというによる)一時的なはかない現世。
かり‐の‐おや【仮の親】
⇒かりおや
かり‐の‐ぎむづけ【仮の義務付け】
義務付け訴訟の提起があった場合に、裁判所が行政庁に対し、仮の救済として仮処分をすべき旨を命ずる決定。
かり‐の‐こ【雁の子】
①雁のひな。また、コは愛称で、雁や鴨などの水鳥の称。万葉集2「とぐら立て飼ひし―巣立ちなば」
②水鳥の卵。水鳥は、カルガモ・アヒル・ガチョウなど諸説ある。蜻蛉日記上「―の見ゆるを、これ十づつ重ぬるわざを」
かり‐の‐ことじ【雁の琴柱】‥ヂ
雁の列を琴柱の並んださまにたとえていう語。夫木和歌抄12「たまづさのかきあはせたるしらべかな―に峰の松風」
かり‐の‐さしとめ【仮の差止め】
差止め訴訟の提起があった場合に、裁判所が行政庁に対し、仮の救済として仮処分をしてはならない旨を命ずる決定。
かり‐の‐ずいじん【仮の随身】
臨時に命じた近衛の随身。仮御随身かりみずいじん。源氏物語葵「大将の御―に殿上のぞうなどのすることは常の事にもあらず」
かり‐の‐たまずさ【雁の玉章】‥ヅサ
(→)「雁の使」に同じ。
かり‐の‐たより【雁の便り】
(→)「雁の使」に同じ。
かり‐の‐つかい【狩の使】‥ツカヒ
平安初期、朝廷の用にあてるため諸国へ鳥獣を狩りに遣わされた使者。伊勢物語「伊勢の国に―に行きけるに」
かり‐の‐つかい【雁の使】‥ツカヒ
[漢書蘇武伝](前漢の蘇武が匈奴に使者として行き久しく囚われた時、蘇武を帰国させるために、「蘇武からの手紙が天子の射止めた雁の脚に結ばれていた」と使者に言わせて交渉したという故事から)消息をもたらす使いの雁。転じて、おとずれ。たより。手紙。消息。雁書がんしょ。万葉集8「九月ながつきのその初―にも思ふ心は聞え来ぬかも」
かり‐の‐つて【雁の伝】
(→)「雁の使」に同じ。
かり‐の‐ふみ【雁の文】
(→)「雁の使」に同じ。
かり‐の‐ま【雁の間】
江戸城内の表座敷の一つ。襖ふすまに、刈田に雁の絵を描く高家衆こうけしゅうおよび譜代大名城主らが登城した時の詰所。等級は柳の間の次。
かり‐の‐まくら【仮の枕】
(→)仮寝かりねに同じ。
かり‐の‐もの【仮の物】
化け物。変化へんげ。源氏物語手習「人の心惑はさむとて出で来たる―にや」
かり‐の‐やど【仮の宿】
①一時のすまい。旅のやどり。堀河百首春「草の枕に行きかへる―にもとまる心ぞ」
②無常な世。現世。かりのやどり。新古今和歌集旅「―に心とむなと思ふばかりぞ」
かり‐の‐よ【仮の世】
無常な現世。はかないこの世。源氏物語幻「―はいづくもつひの常世とこよならぬに」
かり‐ば【狩場・猟場】
狩をする場所。遊猟の場所。かりくら。かりやま。かりにわ。
⇒かりば‐の‐きじ【狩場の雉】
⇒かりば‐の‐とり【狩場の鳥】
ガリバー【Gulliver】
⇒ガリヴァー
かり‐ばか【刈ばか】
稲や草などを刈るのに定めた土地の範囲。または刈り取る量ともいう。万葉集4「秋の田の穂田の―か縁りあはば」
かり‐ばかま【狩袴】
地下じげの狩衣着用の時につけた袴。堂上とうしょう所用の狩衣付属の八幅やのの指貫さしぬきに対し、六幅むのに仕立てたものをいう。
かり‐ばし【仮橋】
①橋の工事中などに、一時的に架ける代りの橋。
②転じて、臨時の出し物。浮世風呂前「先斗町が口づいて大丈夫だといふから、―を出した」
カリパス【callipers】
⇒キャリパス
カリバ‐ダム【Kariba Dam】
アフリカ南部、ザンビア・ジンバブエ国境のザンベジ川中流にあるダム。1959年完成のアーチ式ダムで、堤高128メートル。電力は銅精錬に利用。
かり‐はな【雁鼻】
「雁鼻の沓」の略。
⇒かりはな‐の‐くつ【雁鼻の沓】
かりはな‐の‐くつ【雁鼻の沓】
鼻高履びこうりの先端を切りそいだ形の沓。はなきれぐつ。かりはな。
⇒かり‐はな【雁鼻】
かり‐はなみち【仮花道】
「花道1」参照。
かり‐ばね【刈ばね】
竹や木などを刈り取ってあとに残った株。切り株。万葉集14「信濃路は今のはり道―に足踏ましなむ沓はけ我が背」
かりば‐の‐きじ【狩場の雉】
とても助からない命のたとえ。浄瑠璃、心中天の網島「―の妻ゆゑ我も首しめくくるなわ結び」
⇒かり‐ば【狩場・猟場】
かりば‐の‐とり【狩場の鳥】
鷹狩の語で、キジのこと。
⇒かり‐ば【狩場・猟場】
かり‐はや・す【刈り生やす】
〔他四〕
草木の枝葉を刈りこんで、新たによい枝葉を生じさせる。堀河百首夏「―・すま菰をさへに根こじつるかな」
かり‐ばら【借り腹】
(host mother)不妊夫婦の受精卵を妻以外の女性の子宮に移植して出産してもらうこと。→代理母
かり‐ばらい【仮払い】‥バラヒ
金額が未確定な段階で、暫定的に概算で支払うこと。仮渡し。
かりはらい‐き【刈払い機】‥ハラヒ‥
小形のエンジンで小径の丸鋸やワイヤーを回転させ、雑草などを刈り払うための機械。肩から吊し、振るようにして使う。
かり‐ばり【仮貼り】
①かりにはること。また、そのはったもの。
②表具または日本画を描く際、しわがよらないように紙・絹布を水張りにする時に用いる道具。表面に柿渋を塗った襖ふすまのようなもの。
がり‐はり【がり張り】
我がを張り通すこと。また、そのような性質の人。がむしゃ。「―者」
ガリバルディ【Giuseppe Garibaldi】
イタリアの愛国者。マッツィーニと共に政治結社「青年イタリア」で活躍。1859年、サルデーニャのイタリア統一戦争に参加、翌年千人隊(赤シャツ隊)を率いて進撃、南イタリアの統一に道を開いた。(1807〜1882)
がり‐ばん【がり版】
(ガリは鉄筆で原紙を切る音から)謄写版の俗称。「―刷」
かり‐び【借り火】
煙草を吸う時などに火を借りること。また、その火。
かり‐びし【雁菱】
(→)「かりがねびし」に同じ。
かり‐びと【猟人・狩人】
かりうど。万葉集6「あしひきの山にも野にもみ―さつ矢手挟みさわきたり見ゆ」
カリ‐ひりょう【加里肥料】‥レウ
カリウムを比較的多く含む肥料。草木灰・硫酸カリ・塩化カリの類。
かり‐ふ【刈生】
草などを刈った後に、再び芽の生えること。また、その生え出た所。夫木和歌抄22「しひてこそなほ刈り行かめいはせ野の萩の―は雪深くとも」
カリフ【calif; caliph】
(khalīfah アラビアは後継者・代理者の意)ムハンマドの後継者として、全イスラム教徒の指導者であり、教徒の共同体(ウンマ)の政治的支配者でもあるものの呼称。カリフ制は13世紀半ばに崩壊、称号としてのカリフは1924年まで用いられた。ハリーファ。
カリブー【caribou】
(アメリカ先住民の語から)北アメリカのトナカイ。
カリフォルニア【California】
アメリカ合衆国太平洋岸の州。州都サクラメント。経済規模は合衆国の州のうち最大。農業のほか電子工業・航空宇宙産業が盛ん。加州。→アメリカ合衆国(図)。
⇒カリフォルニア‐こうか‐だいがく【カリフォルニア工科大学】
⇒カリフォルニア‐だいがく【カリフォルニア大学】
⇒カリフォルニア‐はんとう【カリフォルニア半島】
⇒カリフォルニア‐ポピー【California poppy】
カリフォルニア‐こうか‐だいがく【カリフォルニア工科大学】‥クワ‥
(California Institute of Technology)カリフォルニア州パサデナにある私立大学。1891年創設。科学・技術の研究・教育の世界的な中心の一つ。略称、Caltech
⇒カリフォルニア【California】
カリフォルニア‐だいがく【カリフォルニア大学】
(The University of California)カリフォルニア州の州立総合大学群。1855年創立の私立カレッジを68年州立総合大学に改める。バークレー・ロサンゼルス・サンタ‐バーバラなど10キャンパスから成る。UC
⇒カリフォルニア【California】
カリフォルニア‐はんとう【カリフォルニア半島】‥タウ
北アメリカ大陸西岸に南南東に伸び、カリフォルニア湾を抱く半島。面積14万3000平方キロメートル。メキシコ領。アメリカ合衆国のカリフォルニア地方に対して、下カリフォルニア(Lower C.)と称する。
⇒カリフォルニア【California】
カリフォルニア‐ポピー【California poppy】
(→)ハナビシソウ。
⇒カリフォルニア【California】
カリブ‐かい【カリブ海】
(Caribbean Sea)中央アメリカ・西インド諸島・南アメリカ大陸に囲まれる大西洋の付属海。
カリブ海
撮影:小松義夫
かり‐ぶき【仮葺き】
①仮に屋根をふくこと。また、その屋根。
②板ぶきのままで、まだ瓦をのせてない屋根。
かり‐ふ・く【刈り葺く】
〔他四〕
草を刈って屋根をふく。万葉集1「秋の野のみ草―・き宿れりし」
かり‐ぶし【仮臥し】
かりね。うたたね。夫木和歌抄34「神垣のいはほの上の―にまろねの足を洗ふみやつこ」
かり‐ぶしん【仮普請】
一時のまにあわせにする普請。↔本普請
カリプソ【calypso】
西インド諸島トリニダード‐トバゴで生まれたポピュラー音楽。諷刺に富む歌と踊りやすい2拍子の演奏が特徴。
カリフラワー【cauliflower】
キャベツの一変種。葉球を結ばず、中心部に白色の蕾つぼみが大きな扁球状にかたまって現れ、これを食用にする。花甘藍はなかんらん。花椰菜はなやさい。花キャベツ。
カリフラワー
撮影:関戸 勇
がり‐べん【我利勉】
(「我利」は当て字)他のことには全く目も向けず、ひたすら勉強だけをすること。多く、あざけりの気持をこめていう。
かり‐ほ【刈穂】
刈った稲の穂。夫木和歌抄20「積める―を見るがうれしさ」
かり‐ほ【仮庵・仮廬】
(カリイホの約)
⇒かりいお
かり‐ぼうし【刈法師】‥ボフ‥
短く刈り揃えた馬のたてがみ。
かり‐ほうたいしょ【仮繃帯所】‥ハウ‥
戦場で負傷者に応急手当を施す所で、戦線のまぢかな後方に設けるもの。
かり‐ほうめん【仮放免】‥ハウ‥
①容疑者などの情状その他を考慮して、一応放免すること。
②中世の糾問手続における法定証拠主義のもとで、有罪の証拠が十分そろわないとき仮に放免し、証拠が発見されたとき再び公訴の提起を許す制度。1848年までドイツに存続。
かり‐ほこ【狩鉾】
狩猟用のほこ。浄瑠璃、国性爺合戦「―数鑓かずやり手にあたるを幸ひに投げつけ」
かりぼしきり‐うた【刈干切唄】
宮崎県の民謡。高千穂町など西臼杵地方の萱を刈り取るときの作業唄。萱刈節。
→文献資料[刈干切唄]
かり‐ほ・す【刈り干す】
〔他五〕
草木を刈って日にほす。
カリポス‐ほう【カリポス法】‥ハフ
紀元前4世紀、ギリシアの天文学者カリポス(Kallippos)が考案したという太陰暦法。メトン期の4倍から1日を減じた期間(2万7759日)を940月(76年)とし、これを1期とする。閏月のおき方はメトンと同じ。この暦法によれば1年の長さは平均365.25日となる。古代中国でもこれに相当する四分法が行われていた。
カリホルニウム【californium】
(カリフォルニア大学で発見されたことに因む)超ウラン元素の一種。元素記号Cf 原子番号98。1950年、キュリウムにアルファ線を当てて、人工的につくられた。
かり‐まいそう【仮埋葬】‥サウ
本葬を営めない場合に、死体を一時仮に埋めておくこと。かりうめ。
かり‐まくら【仮枕】
(→)仮寝かりねに同じ。
カリマコス【Kallimachos】
ヘレニズム期ギリシアの学者詩人。前4世紀末〜前3世紀半ばの人。アレクサンドリア図書館の文献目録を完成。叙事詩・抒情詩・讃歌・縁起譚などの作品を遺す。
かり‐また【狩股・雁股】
先が叉またの形に開き、その内側に刃のある鏃やじり。また、それを付けた矢。太平記12「流鏑にすげたる―を抜て」→鏃(図)。
⇒かりまた‐の‐や【狩股の矢】
かりまた‐の‐や【狩股の矢】
鏑かぶらをつけず狩股の鏃やじりだけをつけた矢。
⇒かり‐また【狩股・雁股】
カリマンタン【Kalimantan】
ボルネオのインドネシア語名。
かり‐みや【仮宮】
①仮に造った宮殿。
②(→)行宮あんぐうに同じ。
③神輿渡御の時の御旅所おたびしょ。
かり‐むしゃ【駆武者】
かり集めた武者。平治物語(金刀比羅本)「是は諸国の―どもにて候ふが」
かり‐めんきょ【仮免許】
一定の資格を得た者が、免許の確認手続がすむまで、仮に与えられる免許。仮免。
かり‐めんじょう【仮免状】‥ジヤウ
本免状を渡すまで、仮に渡しておく免状。
かり‐も【釭】
車の轂こしきの孔にはめた鉄の管。かも。〈倭名類聚鈔11〉
かり‐もがり【殯】
死人を埋葬する前、しばらくその死骸を棺に入れて安置すること。もがり。今昔物語集3「仏、涅槃ねはんに入り給ひぬれば、阿難、仏の御身を―し奉りて」
かり‐もの【借り物】
①人から借りた物。
②形だけ取り入れ、まだ自分のものになっていない、考えや意見など。「―の知識」
⇒かりもの‐ぶぎょう【借物奉行】
かりもの‐ぶぎょう【借物奉行】‥ギヤウ
室町時代、将軍を自邸に迎えるに当たり、諸大名が臨時に任命して、茶器・屏風びょうぶなど当日入用の器具を借り集めることをつかさどらせた役。
⇒かり‐もの【借り物】
かり‐もよお・す【駆り催す】‥モヨホス
〔他四〕
催促して諸方からかり集める。寄せ集める。
かり‐もり
瓜のすえなり。(和訓栞)また、白瓜しろうりともいう。
かりや【刈谷】
愛知県中央部の市。もと水野氏の城下町。自動車産業を中心とする機械工業都市。人口14万2千。
かり‐や【仮屋】
①仮に造った小屋。
②鳥取県で、雁木造がんぎづくりをいう。
③産屋うぶや。
④月経の時に入っている仮小屋。他家たや。
⑤御旅所おたびしょ。
かり‐や【狩矢】
狩に用いる矢。多くは鏑かぶらのついた狩股かりまたを用いる。野矢。
かりや【狩谷】
姓氏の一つ。
⇒かりや‐えきさい【狩谷棭斎】
かり‐や【借家】
借りた家。しゃくや。
かりや‐えきさい【狩谷棭斎】
江戸後期の考証学者。名は望之。江戸の人。和漢の古典の本文考証・注解、また金石文の蒐集に力を注ぐ。著「箋注倭名類聚抄」「日本霊異記攷証」「古京遺文」「本朝度量権衡攷」など。(1775〜1835)
⇒かりや【狩谷】
か‐りゃく【下略】
⇒げりゃく(下略)
かりゃく【嘉暦】
[旧唐書]鎌倉末期、後醍醐天皇朝の年号。正中3年4月26日(1326年5月28日)改元、嘉暦4年8月29日(1329年9月22日)元徳に改元。
かり‐やく【仮役】
①仮の役目。臨時の職。
②見習役。試補。権官。
が‐りゃく【瓦礫】グワ‥
⇒がれき。〈伊呂波字類抄〉
かり‐やくじょう【仮約定】‥ヂヤウ
本約定を締結するまで、仮に結ぶ約束。
かり‐やくそく【仮約束】
仮の約束。仮契約。
かり‐やぐら【仮櫓】
(→)代櫓かえやぐらに同じ。
かり‐やす【刈安・青茅】
①イネ科の多年草。山地・草原に自生。細い茎が直立し、高さ約1メートル。葉は線形で、カヤに似、秋、花穂を出す。穂は3〜5分岐。茎・葉は乾して黄色の染料、また、藍と併用し緑色染料を製する。ヤマカリヤス。オウミカリヤス。〈[季]秋〉。〈倭名類聚鈔14〉
②コブナグサの別称。
③刈安染の略。
⇒かりやす‐ぞめ【刈安染】
かりやす‐ぞめ【刈安染】
カリヤスで染めること。また、そのもの。かりやす。
⇒かり‐やす【刈安・青茅】
かり‐やど【仮宿】
かりのやど。かりずまい。
かり‐やなぐい【狩胡簶】‥ヤナグヒ
洛外の野行幸の供奉ぐぶや遊猟の時、狩猟用の野矢を盛って帯びるやなぐい。
かり‐やま【狩山】
①狩場かりば。
②山で鳥獣を狩ること。山狩り。
か‐りゅう【下流】‥リウ
①川の流れのしもの方。かわしも。
②下の地位。下の階級。下層。
か‐りゅう【加硫】‥リウ
〔化〕(vulcanization)生ゴムに硫黄をまぜて加熱し、目的に応じた弾性をもつゴムを製する操作。より一般的に高分子鎖を架橋する反応をいう。硫化。和硫。
⇒かりゅう‐ゴム【加硫ゴム】
か‐りゅう【花柳】クワリウ
①[王勃、詩]紅花と緑柳。美しさの形容。
②[李白、詩]遊里。いろざと。また、芸者や遊女。
⇒かりゅう‐かい【花柳界】
⇒かりゅう‐の‐ちまた【花柳の巷】
⇒かりゅう‐びょう【花柳病】
か‐りゅう【河流】‥リウ
河のながれ。
か‐りゅう【渦流】クワリウ
うずまくながれ。
か‐りゅう【顆粒・粿粒】クワリフ
①粒。「―状」
②〔生〕細胞内の微小な粒子の総称。
③〔医〕トラコーマにかかった時、結膜に生じる水泡状の粒。
⇒かりゅう‐きゅう【顆粒球】
⇒かりゅう‐はっけっきゅう【顆粒白血球】
が‐りゅう【我流】‥リウ
自分勝手の流儀。自分独自のやりかた。自己流。「―の書き方」
が‐りゅう【画竜】グワ‥
⇒がりょう
が‐りゅう【賀竜】
(He Long)中国の軍人。湖南桑植の人。北伐に参加、1927年、南昌蜂起に加わり共産党に入党。紅軍の幹部として活躍し、55年元帥、また国務院副総理となる。文化大革命中迫害され没。82年名誉回復。(1896〜1969)
かりゅう‐かい【花柳界】クワリウ‥
芸娼妓の社会。花柳の巷。田山花袋、東京の三十年「紅葉が柳橋あたりの―に遊んだことは」
⇒か‐りゅう【花柳】
かりゅう‐きゅう【顆粒球】クワリフキウ
細胞質内に多数の顆粒を含む多核白血球。顆粒の染色性により好中球・好酸球・好塩基球に分ける。
⇒か‐りゅう【顆粒・粿粒】
かりゅう‐ゴム【加硫ゴム】‥リウ‥
加硫操作を加えたゴム。含硫ゴム。→弾性ゴム
⇒か‐りゅう【加硫】
か‐りゅうさん【過硫酸】クワリウ‥
ペルオキソ二硫酸の俗称。→ペルオキソ硫酸
かりゅうど【猟人・狩人】カリウド
⇒かりうど
かりゅう‐の‐ちまた【花柳の巷】クワリウ‥
遊里。色里。花柳界。
⇒か‐りゅう【花柳】
かりゅう‐はっけっきゅう【顆粒白血球】クワリフハク‥キウ
(→)顆粒球に同じ。
⇒か‐りゅう【顆粒・粿粒】
かりゅう‐びょう【花柳病】クワリウビヤウ
(花柳界で感染する病の意)性病。
⇒か‐りゅう【花柳】
かりゆし
(嘉例吉の意)沖縄で、めでたいことや幸せをいう語。
カリュプソ【Kalypsō】
ギリシア神話で海のニンフ。トロイアから帰国するオデュッセウスを引き止め同棲した。
カリュブディス【Charybdis】
「オデュッセイア」に現れる、海の渦巻を擬人化した怪物。1日に3度船を呑み込み吐き出した。
か‐りょ【過慮】クワ‥
思いすごし。考え過ぎ。
か‐りょう【下僚】‥レウ
下役したやく。部下の役人。
か‐りょう【火竜】クワ‥
火を負う竜。炎天の形容。
か‐りょう【加療】‥レウ
病気や傷を治療すること。
か‐りょう【佳良】‥リヤウ
よいこと。普通よりまさっていること。
か‐りょう【河梁】‥リヤウ
河にかけた橋。
か‐りょう【科料】クワレウ
①罪科をあがなうための金品。〈運歩色葉集〉
②刑法の規定する主刑の一種で、軽微な犯罪に科する財産刑。現行刑法では千円以上1万円未満。とがりょう。→罰金→過料
か‐りょう【家領】‥リヤウ
家に属する土地。家門の領地。
か‐りょう【過料】クワレウ
過失罪科に科する金品。
①江戸時代、庶民の刑として過失の償いに出させた金銭。
②現刑法で、軽い禁令をおかしたものに支払わせる金銭。秩序罰・懲戒罰・執行罰としての過料がある。科料と違って刑法上の刑罰ではない。あやまちりょう。
かりょう【訶陵】
ジャワ島のシャイレンドラ朝のこと。通典つでん・唐書などに見える。
が‐りょう【画料】グワレウ
①絵をかくための材料。画材。
②絵をかいてもらったことに対する謝礼。画稿料。
が‐りょう【画竜】グワ‥
画にかいた竜。↔真竜。
⇒がりょう‐てんせい【画竜点睛】
⇒画竜点睛を欠く
が‐りょう【臥竜】グワ‥
①臥している竜。
②[三国志蜀志、諸葛亮伝「諸葛孔明なる者は臥竜也」]野やに隠れて世に知られていない大人物。
⇒がりょう‐ばい【臥竜梅】
⇒がりょう‐ほうすう【臥竜鳳雛】
が‐りょう【雅量】‥リヤウ
広く、おおらかな度量。「敵の健闘をたたえる―がほしい」「―を示す」
かり‐ようし【仮養子】‥ヤウ‥
江戸時代、武士が公用で遠国に旅する時、道中の不慮の変に備え、あらかじめ幕府に願い出た仮の養子。鶉衣「仮親―も勝手次第にて」
がりょう‐てんせい【画竜点睛】グワ‥
[歴代名画記7](梁の画家張僧繇ちょうそうようが金陵安楽寺の壁画に白竜を描いて、その睛ひとみを書きこんだところ、たちまち風雲生じて白竜は天に上ったという故事から)事物の眼目となるところ。物事を立派に完成させるための最後の仕上げ。また、わずかなことで、全体がひきたつたとえ。
⇒が‐りょう【画竜】


広辞苑 ページ 4255 での【○借りて来た猫のよう】単語。