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○聞いて千金、見て一文きいてせんきんみていちもん🔗🔉

○聞いて千金、見て一文きいてせんきんみていちもん 話に聞くのと実際に見るのとは大きな相違があること。 ⇒き・く【聞く・聴く】 き‐いと生糸】 蚕の繭まゆからとった繊維をあわせて糸としたままで、まだ練らない絹糸。 ⇒きいと‐けんさじょ【生糸検査所】 ⇒きいと‐とりひきじょ【生糸取引所】 きいと‐おどし黄糸縅‥ヲドシよろいの縅の一種。黄に染めた組糸でおどしたもの。山吹縅。黄縅。 きいと‐けんさじょ生糸検査所】 輸出生糸の品位・重量を検査した国の機関。 ⇒き‐いと【生糸】 きいと‐とりひきじょ生糸取引所】 商品取引所法に基づき設立されていた生糸の清算取引を行う取引所。横浜と神戸にあったが、1990年代末それぞれ商品取引所に改組。 ⇒き‐いと【生糸】 キートンBuster Keaton】 アメリカの映画俳優・監督。無声映画時代にどたばた喜劇を得意とした。「マイホーム」「キートンの探偵学入門」「セブンチャンス」など。(1895〜1966) キートン 提供:ullstein bild/APL キートン 提供:ullstein bild/APL キー‐ノートkeynote】 ①音楽で、ある調の中心となる音。主音。主調音。トニック。トニカ。 ②基調。主眼。眼目。骨子。 きいのくに紀伊の国】 端唄・うた沢。安政(1854〜1860)頃成立か。紀州の神降ろしの祭文から説き起こし、吉原周辺の稲荷社の名を綴って狐の嫁入りを歌う。 キーパーkeeper】 ゴール‐キーパーの略称。 ⇒キーパー‐チャージ【keeper charge】 キー‐パーソンkey person】 (性差別を避けるために用いる語)(→)キーマンに同じ。 キーパー‐チャージkeeper charge】 サッカーで、ゴール‐エリア内でゴール‐キーパーの守備を妨害するプレー。反則の一つ。 ⇒キーパー【keeper】 キー‐パンチャーkey puncher】 コンピューター用のデータをキーイン(入力)する仕事に従事する人。 きい‐はんとう紀伊半島‥タウ 近畿地方南部を占める日本最大の半島。東は熊野灘、西部は紀伊水道に面し、黒潮の影響が大。大部分が山地で占められ、雨量の多い吉野・熊野地方は林業が盛ん。 キープkeep】 ①確保すること。とって置くこと。「座席を―する」「ボトル‐―」 ②競技で、球を保持すること。 ③テニスで、サーブをする選手がそのゲームに勝つこと。 キープquipu】 古代インカ帝国で、事件や数量の記録のために用いた結縄けつじょう。結び目の位置やひもの色で区別する。クイプ。 キーファーAnselm Kiefer】 ドイツの美術作家。北欧や中東の神話・伝説を主題に、藁や衣服を画面に貼った巨大な絵画、鉛を使ったオブジェなどを制作。現代社会への批判的な表現を展開する。(1945〜) キー‐ベッドkey bed】 〔地〕(→)鍵層かぎそうに同じ。 キー‐ポイントkey point】 重要な点。主眼点。物事の要点。 キー‐ボードkeyboard】 ①鍵盤けんばん。 ②鍵盤楽器の総称。特に、大衆音楽でいう。 ③コンピューターのデータ入力装置の一種。キー4を配列した盤で、押したキーに対応した信号を発生する。 キー‐ホルダーkey holder】 鍵をまとめてぶらさげる環つきの小道具。 キー‐マンkeyman】 物事の運営・進行に大きな影響力をもつ人。 きいやり 〔副〕 恐怖を感じるさま。ひやり。浄瑠璃、伽羅先代萩「すいくわを二つばつさりの、音に―」 キーリン吉林⇒きつりん キールkeel】 船の竜骨りゅうこつキールKiel】 ドイツ北部、バルト海に面するシュレースヴィヒ‐ホルシュタイン州の州都。もと海軍基地。運河がユトランド半島を横切って北海に通ずる。1918年ドイツ革命の発祥地。人口23万4千(1999)。 キールkir フランス】 白ワインにクレーム‐ド‐カシスを加えたカクテル。主に食前酒として飲む。 き・いる来居る‥ヰル 〔自上一〕 来ている。万葉集20「蘆が散る難波に―・ゐて」 ギールケOtto Friedrich von Gierke】 ドイツの法学者。ゲルマン法的団体思想の歴史的及び理論的研究に寄与。著「ドイツ団体法論」「団体理論」「ドイツ私法論」など。(1841〜1921) キールナKiruna】 スウェーデン最北部、ノールランド地方の鉱山都市。高品質の鉄鉱石を産出。キルナ。 キールン基隆】 (Jilong; Keelung)台湾北端の港湾都市。1860年天津条約によって正式に開港、台湾の重要な貿易港として発展。人口38万3千(1999)。 き‐いろ黄色】 ①黄の色。 Munsell color system: 5Y8/14 ②特に、黄金や大判・小判の色。山吹色。 ⇒きいろ‐しょうじょうばえ【黄色猩猩蠅】 ⇒きいろ‐たま‐ほこりかび【黄色玉埃黴】 きいろ・い黄色い】 〔形〕 (「黄色」の形容詞化) ①黄色である。「くちばしが―・い」 ②(声が)かん高い。主に、女性や子供の声についていう。 きいろ‐しょうじょうばえ黄色猩猩蠅‥シヤウジヤウバヘ ショウジョウバエ科のハエ。体長約2ミリメートルで、体は黄赤色。糠床や傷んだ果実などに発生。遺伝学などの実験材料として著名。 ⇒き‐いろ【黄色】 きいろ‐たま‐ほこりかび黄色玉埃黴】 細胞性粘菌の一種。無数のアメーバ状細胞は、自ら分泌する集合物質に反応して集まり、ナメクジ状の塊となって移動した後、柄細胞と胞子細胞に分化して、高さ数ミリメートル、黄色を帯びた待針状の子実体しじつたいとなる。白色の子実体はタマホコリカビ。 ⇒き‐いろ【黄色】 キーロフSergei M.Kirov】 ソ連の政治家。1920年代スターリン派として頭角をあらわし、レニングラードの共産党指導者となる。34年党中央委員会書記となるが、暗殺。(1886〜1934) キー‐ワードkeyword】 ①文意などを解く上で重要な鍵かぎとなる語。 ②情報検索の手がかりとするため、その検索対象の特徴を表すものとして索引に取り出した語。 き‐いん気韻‥ヰン 気品の高い趣。 ⇒きいん‐せいどう【気韻生動】 き‐いん紀昀】 清代の学者。河北献県の人。字は暁嵐。諡は文達。「四庫全書」の総纂官をつとめた。著「紀文達公遺集」「閲微草堂筆記」など。(1724〜1805) き‐いん帰因】 物事の原因が或るところに帰すること。「今回の事故は整備不良に―する」 き‐いん起因・基因】 物事の起こる原因となること。おこり。もと。「不注意に―する事故」 き‐いん棋院‥ヰン 囲碁の専門家の組織する団体。また、その集会所。 ぎ‐いん妓院‥ヰン 妓楼。揚屋あげやぎ‐いん偽印】 にせの印形。偽造の印判。偽判。 ぎ‐いん議員‥ヰン 国会や地方議会、その他合議制の機関を構成する人。議決に加わる権利を有する。 ⇒ぎいん‐とくてん【議員特典】 ⇒ぎいん‐りっぽう【議員立法】 ぎ‐いん議院‥ヰン ①国政を審議する場所。福沢諭吉、文明論之概略「―に出席し大切なる国事を議定するとき」 ②国会の衆議院と参議院。明治憲法の下では帝国議会の貴族院と衆議院。 ⇒ぎいん‐きそく【議院規則】 ⇒ぎいん‐しょうげん‐ほう【議院証言法】 ⇒ぎいん‐せき【議院石】 ⇒ぎいん‐ないかく‐せい【議院内閣制】 ⇒ぎいん‐ほう【議院法】 ぎいん‐きそく議院規則‥ヰン‥ 日本国憲法の下で、国会の両議院がおのおの単独に会議その他の手続及び内部の規律に関する規則を定めたもの。衆議院規則・参議院規則がある。 ⇒ぎ‐いん【議院】 ぎいん‐しょうげん‐ほう議院証言法‥ヰン‥ハフ 正確には「議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律」。日本国憲法第62条による衆参両院の国政調査のための証人喚問の手続等を定めた法律。出頭・証言の拒否や虚偽の証言は処罰される。1947年制定。 ⇒ぎ‐いん【議院】 きいん‐せいどう気韻生動‥ヰン‥ 絵や書などで、気品がいきいきと感じられること。 ⇒き‐いん【気韻】 ぎいん‐せき議院石‥ヰン‥ 広島県呉市倉橋町尾立産の花崗岩。淡紅色粗粒。国会議事堂の外装に使われたことからの名。土木・建築用。 ⇒ぎ‐いん【議院】 ぎいん‐とくてん議員特典‥ヰン‥ 国会議員の有する特典。国会の会期中は、その院の許諾がなければ逮捕されることなく、また、議院内の演説・討論・表決について院外で責任を問われないなど。議員特権。 ⇒ぎ‐いん【議員】 ぎいん‐ないかく‐せい議院内閣制‥ヰン‥ 議会の信任を内閣存立の必須条件とする制度。下院(衆議院)の多数を制する政党が内閣を組織し、その内閣が議会に対し連帯して責任をとる。特にイギリスで発達、日本国憲法はこれを明文化。→議会主義⇒ぎ‐いん【議院】 キーンベック‐びょうキーンベック病‥ビヤウ (オーストリアの放射線学者R. Kienböck1871〜1953が記載)手関節の運動痛と軽度の機能障害を示す疾病。手首の月状骨に一致する部位の腫脹を呈する。20歳前後の若年者に多い。月状骨軟化症。 ぎいん‐ほう議院法‥ヰンハフ 明治憲法の下で、帝国議会の内部組織及び運営に関し、憲法を補足した法律。1889年(明治22)制定。今の国会法に当たる。 ⇒ぎ‐いん【議院】 ぎいん‐りっぽう議員立法‥ヰン‥パフ 議会において議員の発案に基づく立法。政府提案立法に対していう。日本を始め多くの国では両者を併用しているが、アメリカでは議員立法のみを認める。 ⇒ぎ‐いん【議員】 き‐う気宇】 気がまえ。心のひろさ。「―壮大」 き‐う祈雨】 雨乞い。 き‐う喜雨】 旱魃かんばつがつづいた後に降る雨。慈雨。〈[季]夏〉 ぎう義烏】 (Yiwu)中国浙江省中部の都市。大規模な日用品卸売市場があり、国内外から商人が集まる。人口91万3千(2000)。 キヴァ‐ハンこくキヴァ汗国⇒ヒヴァ‐ハンこく キウィkiwi】 (もと、マオリ語) ①キウィ目の鳥の総称で、タテジマキウィほか3種がある。名は鳴き声に由来。大きさはニワトリぐらい。ニュー‐ジーランドの森林にすみ夜行性。無翼鳥。奇異鳥。 キウィ キウィ 撮影:小宮輝之 ②マタタビ科の落葉蔓性木本。また、その果実。果実の質感が1を連想させるのでこう呼ぶ。中国原産のシナサルナシをニュー‐ジーランドで品種改良したもの。キウィ‐フルーツ。 キウィ 撮影:関戸 勇 き‐うけ気受け】 他人がその人に接して持つ好ききらいの感じ。「客の―がいい」 きう‐そうだい気宇壮大‥サウ‥ 心意気がきわめて大きく、盛んであること。 き‐うた杵歌(→)「きねうた」に同じ。 きうち木内】 姓氏の一つ。 ⇒きうち‐そうごろう【木内惣五郎】 きうち‐そうごろう木内惣五郎‥ラウ (→)佐倉宗吾の別名。 ⇒きうち【木内】 き‐うつ気鬱】 ①気がふさいで、はればれしないこと。 ②漢方で、気のめぐりが滞った病態。のどのつかえ感、腹部の膨満感、抑鬱気分などを示す。 ⇒きうつ‐しょう【気鬱症】 きうつ‐しょう気鬱症‥シヤウ 気のふさぐ病気。憂鬱症。 ⇒き‐うつ【気鬱】 き‐うつり気移り】 気持が集中せず、他に心が移り動くこと。 き‐うつり季移り】 連歌・俳諧で、付句が前句の季と異なる季にかわってゆくこと。雑ぞうの句を間におかず直ちに他の季に移ること。 き‐うま木馬】 山地で木材運搬に用いる具。構造は橇そりに似て人力で引く。カシ・ミネバリなどの硬材で造る。きんま。 木馬 ⇒きうま‐みち【木馬路】 きうま‐みち木馬路】 丸太(盤木ばんぎ)を枕木状に並べて杭で留め、油を塗って滑りやすくし、木馬を滑走させる道。 ⇒き‐うま【木馬】 き‐うら木裏】 板目の板の、樹心に近い方の面。↔木表 き‐うり黄瓜・木瓜・胡瓜⇒きゅうり(胡瓜) き‐うるし生漆】 採取したままで精製していない漆。 き‐うるし黄漆】 ①黄色の顔料を加えた漆。 ②カクレミノの樹液。塗料に用いる。 き‐うん気運】 時勢のなりゆき。また、その中で高まろうとする一定方向への動き。「改革の―が高まる」 きうん希運⇒おうばくきうん(黄檗希運) き‐うん機運】 時のまわりあわせ。おり。時機。「―が熟する」 ぎ‐うん疑雲】 疑いのかかっているさまを雲にたとえていう語。「―につつまれる」 き‐え帰依】 神・仏などすぐれた者に服従し、すがること。帰投依伏。今昔物語集1「三宝に―し」。「仏道に―する」→帰依三宝 きえ‐あ・う消え敢ふ‥アフ 〔自下二〕 消えてしまう。すっかり消える。古今和歌集「―・へぬ雪の花と見ゆらむ」 き‐えい気鋭】 意気込みの鋭いこと。「新進―」 き‐えい帰営】 外出先から兵営に帰ること。 き‐えい機影】 飛行機の姿。また、その影。「レーダーに―が映る」 き‐えい虧盈】 欠けることと満ちること。 きえ‐い・る消え入る】 〔自五〕 ①消えてなくなる。源氏物語柏木「泡の―・るやうにてうせ給ひぬ」 ②悲しさ、苦しさ、うれしさ、恥かしさなどのあまり、人心地がなくなる。気を失う。源氏物語蜻蛉「言ふ人も―・り、え言ひやらず」 ③息が絶える。死ぬ。落窪物語4「つひに七日に―・り給ひぬ」 きえ‐う・せる消え失せる】 〔自下一〕[文]きえう・す(下二) ①消えてなくなる。全く見えなくなる。万葉集9「心さへ―・せたれやことも通はぬ」。「とっとと―・せろ」 ②命が絶える。行宗集「世に―・すと誰か知るべき」 きえ‐かえ・る消え返る‥カヘル 〔自四〕 ①「消える」を強めていう語。蜻蛉日記「さだめなく―・りつる露よりも」 ②思いつめて心が消え入りそうになる。死ぬほどに思う。宇津保物語貴宮「黄なる泉に―・り」 ③消えてはまた現れる。新古今和歌集「―・り岩間にまよふ水の泡の」 きえ‐がた消え方】 消えそうな様子。また、その時。枕草子251「雪は…すこし―になりたるほど」 きえ‐がて消え難】 消えにくいさま。古今和歌集「雪ぞ降りつつ―にする」。新千載和歌集「―の花の雪ふむ朝戸出に」 きえ‐ぎえ消え消え】 いまにも消え入ろうとするさま。生きた心地もしないさま。太平記10「目もくれ、心―となりしかど」。「―に残る雪」 きえ‐さ・る消え去る】 〔自五〕 消えてなくなる。 きえ‐さんぼう帰依三宝】 仏・法・僧の三宝に帰依することで、仏教徒の必須条件。三帰依。→帰依仏→帰依法→帰依僧 きえ・す消えす】 〔自サ変〕 (多く「消えせぬ」という打消の形で)消える。後撰和歌集「山隠れ―・せぬ雪のわびしきは」 きえ‐そう帰依僧】 三帰依の一つ。僧団に帰依すること。 きえ‐そ・める消え初める】 〔自下一〕[文]きえそ・む(下二) 消えはじめる。炭俵「初雪やまづ馬屋から―・むる」(許六) き‐えつ喜悦】 喜ぶこと。よろこび。「―満面」 きえ‐つ・く消え尽く】 〔自上二〕 消えてしまう。ことごとく消える。玉葉集釈教「空の薄霧―・きて」 キエティスムquiétisme フランス】 〔宗〕(→)静寂主義きえ‐とま・る消え止る】 〔自四〕 消えないで残りとどまる。源氏物語若菜下「―・るほどやは経べき」 きえ‐のこ・る消え残る】 〔自五〕 ①消えずに少し残る。「雪が―・る」 ②生き残る。源氏物語若菜下「女君―・りたるいとほしみに」 きえ‐は・てる消え果てる】 〔自下一〕[文]きえは・つ(下二) ①全く消える。 ②息が絶える。死ぬ。伊勢物語「我が身は今ぞ―・てぬめる」 ③関係が全く絶える。後撰和歌集「―・ててやみぬばかりか」 キエフKiev】 ウクライナの首都。ドニエプル川中流に位置する。東スラヴ最古の都市の一つで、キエフ公国の首都として繁栄。ソフィア大聖堂などの建築物群は世界遺産。人口256万7千(2001)。 キエフ 提供:JTBフォト ⇒キエフ‐こうこく【キエフ公国】 キエフ‐こうこくキエフ公国】 キエフを中心に9〜13世紀に存立した封建諸公国の連合体としての最初のロシア国家。ウラジーミル大公の時、キリスト教を受容し、交易中継地として繁栄したが、遊牧民の侵攻と内紛のため衰退。 ⇒キエフ【Kiev】 きえ‐ぶつ帰依仏】 三帰依の一つ。仏に帰依すること。 きえ‐ほう帰依法‥ホフ 〔仏〕三帰依の一つ。法すなわち仏の説く教えに帰依すること。 きえ‐まど・う消え惑ふ‥マドフ 〔自四〕 死ぬほどまでに思い迷う。源氏物語帚木「―・へるけしきいと心苦しく」 きえ‐やら‐ず消えやらず】 (消えるはずのものが)まだ消えない。平家物語灌頂「峰の白雪消えやらで」 き・える消える】 〔自下一〕[文]き・ゆ(下二) ①霜・雪などがとけて、あとかたもなくなる。融解する。万葉集2「露こそば朝あしたに置きて夕べは―・ゆといへ」 ②熱や光が絶える。源氏物語夕顔「西の妻戸にいでて戸をおしあけ給へれば、わたどのの火も―・えにけり」。「電灯が―・える」 ③事物があとかたなく亡びる。形が無くなる。竹取物語「しひて仕うまつらせ給はば―・えうせなむず」。日葡辞書「ジガキエタ」。「人影が闇の中に―・える」 ④それまでの感覚がなくなる。「鐘の音が―・える」「痛みが―・える」 ⑤それまでの心情がなくなる。解消する。源氏物語賢木「ここら思ひ集め給へるつらさも―・えぬべし」。「わだかまりが―・える」 ⑥死ぬ。源氏物語若菜上「やがて―・え給ひなば、甲斐なくなむ」。平家物語2「さすが露の命―・えやらず」 ⑦悲しみなどのために我を失う。喪心する。平家物語2「信俊目もくれ心も―・えて覚ゆる」 キェルケゴールKierkegaard⇒キルケゴール きえ‐わ・ぶ消え侘ぶ】 〔自上二〕 死ぬほどにつらく思う。俊成女集「―・びぬ命をあだにかけそめし」 き‐えん気炎・気焔】 燃え上がるような、盛んな意気。気勢。「―をあげる」「―を吐く」「怪―」 ⇒きえん‐ばんじょう【気炎万丈】 き‐えん奇縁】 思いがけない縁。不思議な因縁。「合縁あいえん―」 き‐えん帰燕】 秋に南へ渡るつばめ。また、春に南から来るつばめ。〈[季]秋〉 き‐えん棄捐】 ①すてること。 ②法令によって個人の貸借関係を破棄させること。江戸幕府・諸藩で、札差などから諸大名・旗本・御家人などに貸与した金穀の返納を免除すること。徳政。1789年(寛政1)に幕府が発したものが有名。「―令」 き‐えん機縁】 ①仏の教えを受ける衆生しゅじょうの能力(機)と、衆生と仏との関係(縁)をいう。栄華物語鶴林「―すでに尽くれば、必ず滅度に入り給」 ②きっかけ。機会。「これを―に仲直りしよう」 ぎ‐えん起縁】 「縁起」を倒置した語。吉凶の前兆。浄瑠璃、鎌倉三代記「御病人に―の悪い事いふた」 ⇒ぎえん‐なおし【起縁直し】 ぎ‐えん義捐】 (「捐」はすてる意)慈善・公益・災害救助などのために金品を寄付すること。「義援」とも書く。 ⇒ぎえん‐きん【義捐金】 ぎえん義淵‥ヱン (ギインとも)奈良前期の法相宗の僧。大和の人。元興寺の智鳳に師事。吉野に竜門寺を開いて法相宗を広め、僧正まで進む。また岡寺おかでらを開き、聖武天皇から岡連おかのむらじの姓を授けられた。門下から行基・玄昉げんぼう・良弁ろうべんなどを輩出。( 〜728) ぎ‐えん戯園‥ヱン 中国で、俗に劇場の称。 ギエンN. Guillén⇒ギジェン ぎえん‐きん義捐金】 義捐のために出す金。義金。福地桜痴、もしや草紙「およそ天変地異あるごとに―寄附金は否でも応でも醵出せざるを得ず」。「―を募る」 ⇒ぎ‐えん【義捐】 き‐えんさん希塩酸・稀塩酸】 水をまぜて希薄にした塩酸。 ぎえん‐なおし起縁直し‥ナホシ (→)「えんぎなおし」に同じ。 ⇒ぎ‐えん【起縁】 きえん‐ばんじょう気炎万丈‥ヂヤウ (「万丈」は気炎の高さの表現)盛んに気炎をあげること。 ⇒き‐えん【気炎・気焔】 きおい競い・勢キホヒ ①きおうこと。競争。きそい。源氏物語鈴虫「さる―には我も我もときしろひけれど」 ②きそいあうように事がおこる、そのいきおい。または、余勢。はずみ。源氏物語橋姫「いと荒ましき風の―に」 ③張合い。はげみ。洒落本、無益委記むだいき「ためてやつたらちつとは―にならふ」 ④(「気負い」とも書く)自分こそはと勇み立つこと。意気込み。「―があるのは若さの特権だ」 ⑤競馬きおいうまの略。 ⑥競肌きおいはだの略。浮世風呂4「むかしの―と呼ばれたる道楽ぢぢい」 ⇒きおい‐うま【競い馬】 ⇒きおい‐がお【競い顔】 ⇒きおい‐きおい‐に【競い競いに】 ⇒きおい‐ぐち【競い口】 ⇒きおい‐ぐみ【競い組】 ⇒きおい‐じし【勢獅子】 ⇒きおい‐とび【競い飛び】 ⇒きおい‐はだ【競い肌】 き‐おい木負‥オヒ 軒が二軒ふたのきになっている場合、地垂木じだるきの先に支えられた横木。 き‐おい気負い‥オヒ ⇒きおい(競い・勢)4 きおい‐うま競い馬キホヒ‥ ⇒くらべうま⇒きおい【競い・勢】 きおい‐がお競い顔キホヒガホ はりあっていきごむ顔つき。負けまいと争うさま。 ⇒きおい【競い・勢】 きおい‐かか・る競い掛るキホヒ‥ 〔自四〕 ①争っておしよせる。負けまいと争う。 ②いきごむ。勢いこむ。浄瑠璃、傾城反魂香「新枕はどうかうと―・つて行く嫁入」 きおい‐きおい‐に競い競いにキホヒキホヒ‥ 〔副〕 互いにきおうさま。互いに先を争って。夫木和歌抄11「萩が花散らまく惜しみ―」 ⇒きおい【競い・勢】 きおい‐ぐち競い口キホヒ‥ 意気込むはずみ。勢いづいた途端。調子にのった時。浄瑠璃、長町女腹切「はれやれ腹の立つ―に、伯母をも知らいで見知らしたと」 ⇒きおい【競い・勢】 きおい‐ぐみ競い組キホヒ‥ 勇み肌の連中。 ⇒きおい【競い・勢】 きおい‐こ・む競い込むキホヒ‥ 〔自五〕 (「気負い込む」とも書く)(→)「競い立つ」に同じ。 きおい‐じし勢獅子キホヒ‥ ①あらん限りの力を傾けて勇み立つ獅子。 ②歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「勢獅子劇場花罾きおいじしかぶきのはなかご」。3世瀬川如皐じょこう作詞。5世岸沢式左作曲。初世花柳寿輔振付。1851年(嘉永4)初演。祭礼物の一つで、曾我祭の趣向に獅子を取り入れたもの。 ⇒きおい【競い・勢】 きおい‐た・つ競い立つキホヒ‥ 〔自五〕 (「気負い立つ」とも書く)勇み立つ。いきごむ。きおいこむ。 きおい‐とび競い飛びキホヒ‥ 勢いをつけて飛ぶこと。狂言、飛越「それならばあれから走り掛かつて―にしませう」 ⇒きおい【競い・勢】 きおい‐はだ競い肌キホヒ‥ 勇み肌。侠客かたぎ。 ⇒きおい【競い・勢】 き‐おう既往‥ワウ 過ぎ去った時。過去。また、過去のことがら。 ⇒きおう‐しょう【既往症】 ⇒きおう‐れき【既往歴】 ⇒既往は咎めず き‐おう期央‥アウ ある期間の中央。特に、営業年度・会計年度などの中央。 きお・う競ふキホフ 〔自四〕 互いに負けまいとはりあう。きそう。万葉集20「あぢむらの騒き―・ひて」。平家物語7「郎等に楯の六郎親忠、手書に大夫房覚明、六千余騎で天台山に―・ひ登り」 きお・う気負う‥オフ 〔自四〕 (もと「競きおう」から出た語)勇み立つ。いきごむ。我こそと思う。ここ一番と思う。〈日葡辞書〉。「彼には―・った所が少しも見られない」 ぎおう祇王・妓王‥ワウ ①平家物語中の女性。京の白拍子。近江国祇王村の人という。平清盛の寵を受けたが、推参した白拍子の仏ほとけの見参を取りなし、それに寵が移って出された後、尼となり、嵯峨の往生院に隠れた。時に年21。→祇女ぎにょ。 ②能。鬘物かずらもの。平家物語に取材。 ③箏曲。山田流奥許し物。嵯峨に隠棲した祇王に取材。明治中期、中田新之丞作詞、山登万和作曲。 ⇒ぎおう‐じ【祇王寺】 きおう‐がん奇応丸‥グワン 食中毒・霍乱かくらん等に効があるという丸薬。誹風柳多留10「新造にみんな飲まれる―」 ぎおう‐じ祇王寺‥ワウ‥ 「往生院おうじょういん1」参照。 ⇒ぎおう【祇王・妓王】 きおう‐しょう既往症‥ワウシヤウ 今は回復しているが、以前にかかったことのある病気。 ⇒き‐おう【既往】

広辞苑 ページ 4629 での○聞いて千金、見て一文単語。