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きり【霧】🔗🔉

きり】 ①地面や海面に接した気層中で水蒸気が凝結し、無数の微小な水滴となって大気中に浮遊し、煙のように見えるもの。古くは春秋ともに霞かすみとも霧ともいったが、平安時代以降、春立つのを霞、秋立つのを霧と呼び分ける。気象観測では水平視程が1キロメートル未満の場合をいい、1キロメートル以上は靄もやという。〈[季]秋〉。万葉集5「春の野に―立ち渡り」。「―がかかる」 ②人の吐く息。万葉集15「わぎもこが嘆きの―に飽かましものを」 ③液体を噴出させて(→)霧1のようにしたもの。「―を吹く」 ⇒霧不断の香を焚く

広辞苑 ページ 5310 での単語。