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きら・う【霧らふ】キラフ🔗🔉

きら・う霧らふキラフ 〔自四〕 (キ(霧)ルに接尾語フの付いた語)霧や霞かすみが立ちこめる。くもる。万葉集2「秋の田の穂の上に―・ふ朝霞」

きら・す【霧らす】🔗🔉

きら・す霧らす】 〔他四〕 雪や霧などが、空を曇らせる。視野をさえぎる。万葉集8「天―・し雪も降らぬか」

きり【霧】🔗🔉

きり】 ①地面や海面に接した気層中で水蒸気が凝結し、無数の微小な水滴となって大気中に浮遊し、煙のように見えるもの。古くは春秋ともに霞かすみとも霧ともいったが、平安時代以降、春立つのを霞、秋立つのを霧と呼び分ける。気象観測では水平視程が1キロメートル未満の場合をいい、1キロメートル以上は靄もやという。〈[季]秋〉。万葉集5「春の野に―立ち渡り」。「―がかかる」 ②人の吐く息。万葉集15「わぎもこが嘆きの―に飽かましものを」 ③液体を噴出させて(→)霧1のようにしたもの。「―を吹く」 ⇒霧不断の香を焚く

きり‐あ・う【霧り合ふ】‥アフ🔗🔉

きり‐あ・う霧り合ふ‥アフ 〔自四〕 霧があたりをおおう。夫木和歌抄2「はれやらぬ雪げの雲に―・ひて」

きり‐あめ【霧雨】🔗🔉

きり‐あめ霧雨⇒きりさめ ○義理ある仲ぎりあるなか 血族でなく、親子や兄弟姉妹の関係にある間柄。 ⇒ぎ‐り【義理】

きり‐がく・る【霧隠る】🔗🔉

きり‐がく・る霧隠る】 〔自下二〕 (奈良時代には四段活用)霧に姿が隠れる。万葉集10「秋の朝けに―・り妻呼ぶ鹿の声のさやけさ」

きり‐がくれ【霧隠れ】🔗🔉

きり‐がくれ霧隠れ】 霧に姿が隠れること。

きり‐が‐みね【霧ヶ峰】🔗🔉

きり‐が‐みね霧ヶ峰】 長野県諏訪湖の北東、車山(1925メートル)を中心とする標高1600〜1900メートルの高原地帯。夏季はグライダー練習地、冬季はスキー場として知られる。 霧ヶ峰 撮影:山梨勝弘

きり‐ぐも【霧雲】🔗🔉

きり‐ぐも霧雲】 山で霧のように低くかかる雲。 霧雲 撮影:高橋健司

きり‐くも・る【霧曇る】🔗🔉

きり‐くも・る霧曇る】 〔自四〕 霧がかかってくもる。躬恒集「―・る道は見えずもまどふかないづれか佐保の山ぢなるなむ」

きり‐さめ【霧雨】🔗🔉

きり‐さめ霧雨】 霧のようにこまかい雨。ぬかあめ。細雨。きりあめ。〈[季]秋〉

きり‐しぐれ【霧時雨】🔗🔉

きり‐しぐれ霧時雨】 霧が深くかかったさまをしぐれに見立てていう語。野ざらし紀行「―富士を見ぬ日ぞおもしろき」

きりしま【霧島】🔗🔉

きりしま霧島】 ①鹿児島県中北部の市。北部に霧島山系を有し、南は錦江湾に臨む。薩摩地方と大隅地方を結ぶ交通の要衝。人口12万7千。 ②霧島山の略。 ③霧島ツツジの略。 ⇒きりしま‐おんせん【霧島温泉】 ⇒きりしま‐かざんたい【霧島火山帯】 ⇒きりしま‐じんぐう【霧島神宮】 ⇒きりしま‐つつじ【霧島躑躅】 ⇒きりしま‐やく‐こくりつこうえん【霧島屋久国立公園】 ⇒きりしま‐やま【霧島山】

きりしま‐おんせん【霧島温泉】‥ヲン‥🔗🔉

きりしま‐おんせん霧島温泉‥ヲン‥ 霧島山の南西斜面、標高600〜850メートルに位置する温泉群。林田・丸尾・硫黄谷・湯之野など。泉質は多様。 ⇒きりしま【霧島】

きりしま‐かざんたい【霧島火山帯】‥クワ‥🔗🔉

きりしま‐かざんたい霧島火山帯‥クワ‥ 阿蘇火山を北端とし、桜島・開聞かいもん岳・南西諸島を経て台湾北端にいたる火山帯をいった語。琉球火山帯ともいう。 ⇒きりしま【霧島】

きりしま‐じんぐう【霧島神宮】🔗🔉

きりしま‐じんぐう霧島神宮】 鹿児島県霧島市にある元官幣大社。祭神は瓊瓊杵尊ににぎのみこと。 霧島神宮 撮影:山梨勝弘 ⇒きりしま【霧島】

きりしま‐つつじ【霧島躑躅】🔗🔉

きりしま‐つつじ霧島躑躅】 ツツジ科の常緑低木。野生もあるが、普通、庭園に栽培。高さ1〜5メートル。葉は倒卵形で互生、表面に光沢がある。4〜5月頃散形花序の紅色などの花をつける。〈[季]春〉 ⇒きりしま【霧島】

きりしま‐やく‐こくりつこうえん【霧島屋久国立公園】‥ヱン🔗🔉

きりしま‐やく‐こくりつこうえん霧島屋久国立公園‥ヱン 霧島山・桜島・屋久島を中心に、鹿児島・宮崎両県にまたがる国立公園。多数の火山・火山湖、ミヤマキリシマ、屋久杉、亜熱帯性植物、豊富な温泉で知られる。 生駒高原 撮影:山梨勝弘 夷守岳 撮影:山梨勝弘 ⇒きりしま【霧島】

きりしま‐やま【霧島山】🔗🔉

きりしま‐やま霧島山】 鹿児島・宮崎両県にまたがる、霧島山系中の火山群。高千穂峰(東霧島)は標高1574メートル、韓国からくに岳(西霧島)は1700メートル。 ⇒きりしま【霧島】

きりたっぷ‐しつげん【霧多布湿原】🔗🔉

きりたっぷ‐しつげん霧多布湿原】 北海道東南部、浜中町に広がる湿原。ラムサール条約登録湿地。中央部のミズゴケ泥炭地は国の天然記念物。

きりづみ‐おんせん【霧積温泉】‥ヲン‥🔗🔉

きりづみ‐おんせん霧積温泉‥ヲン‥ 群馬県安中市松井田町にある温泉。泉質は硫酸塩泉。

きり‐の‐うみ【霧の海】🔗🔉

きり‐の‐うみ霧の海】 ①霧のたちこめた海。 ②野原など一面に霧がかかったのを、海になぞらえていう語。

きり‐の‐とばり【霧の帳】🔗🔉

きり‐の‐とばり霧の帳】 霧のたちこめたさまを、とばりに見立てていう語。霧の幕。夫木和歌抄10「七夕のよとでの姿たちかくす―に秋風ぞ吹く」 ○錐の嚢中に処るがごとしきりののうちゅうにおるがごとし [史記平原君伝「夫れ賢士の世に処る也、譬うれば錐の嚢中に処るが若ごとく、其の末立ちどころに見あらわる」](錐を袋の中に入れると、すぐに先が外に突き出るように)俊才は隠れていても必ず世にあらわれることのたとえ。嚢中の錐。錐嚢。 ⇒きり【錐】

きり‐の‐まがき【霧の籬】🔗🔉

きり‐の‐まがき霧の籬】 ①霧のたちこめたまがき。霧の垣。源氏物語宿木「―より、花のいろいろ面白く見えわたる中に」 ②霧のたちこめたさまを、まがきに見立てていう語。曾丹集「山里に―の隔てずは」

きり‐の‐まぎれ【霧の紛れ】🔗🔉

きり‐の‐まぎれ霧の紛れ】 霧がたちこめて物の見わけにくいこと。夫木和歌抄14「天の原―に日は暮れて」

きり‐の‐まく【霧の幕】🔗🔉

きり‐の‐まく霧の幕(→)「きりのとばり」に同じ。

きり‐の‐まよい【霧の迷い】‥マヨヒ🔗🔉

きり‐の‐まよい霧の迷い‥マヨヒ ①霧にまぎれて物が見わけにくいこと。源氏物語野分「―はいと艶にぞ見えける」 ②心がふさいで迷うこと。源氏物語橋姫「いぶせかりし―もはるけ侍らむ」

きり‐ばこ【霧箱・霧函】🔗🔉

きり‐ばこ霧箱・霧函】 〔理〕(→)ウィルソン霧箱に同じ。

きり‐ぶえ【霧笛】🔗🔉

きり‐ぶえ霧笛⇒むてき

きり‐ふき【霧吹き】🔗🔉

きり‐ふき霧吹き】 消毒薬液・香水・水などを霧状に吹きかけること。また、その器具。噴霧器。スプレー。 ⇒きりふき‐ぞめ【霧吹き染め】

きりふき‐ぞめ【霧吹き染め】🔗🔉

きりふき‐ぞめ霧吹き染め】 霧吹きで布面に染液を吹きかけて霧降・ぼかしなどに染め出す法。 ⇒きり‐ふき【霧吹き】

きり‐ふたが・る【霧り塞がる】🔗🔉

きり‐ふたが・る霧り塞がる】 〔自四〕 ①霧が立ちこめる。源氏物語夕霧「山の陰、いかに―・りぬらん」 ②涙で目がくもり塞がる。源氏物語御法「涙のひる世なく、―・りて明かし暮し給ふ」 ○霧不断の香を焚くきりふだんのこうをたく 霧がいつも去来して、絶え間なく香を焚いているようである。平家物語灌頂「甍いらかやぶれては霧不断の香を焚き、枢とぼそおちては月常住の灯ともしびをかかぐ」 ⇒きり【霧】

○霧不断の香を焚くきりふだんのこうをたく🔗🔉

○霧不断の香を焚くきりふだんのこうをたく 霧がいつも去来して、絶え間なく香を焚いているようである。平家物語灌頂「甍いらかやぶれては霧不断の香を焚き、枢とぼそおちては月常住の灯ともしびをかかぐ」 ⇒きり【霧】 きりふ‐の‐や切斑の矢】 切斑をはいだ矢。平家物語11「―の、其日のいくさに射て少々残つたりけるを」 ⇒きり‐ふ【切斑・切生】 きりふり‐の‐たき霧降滝】 栃木県霧降高原にある滝。日光三名瀑の一つ。二段滝で高さ約75メートル、幅約15メートル。 霧降の滝 撮影:関戸 勇 きりべ‐やま切目山】 和歌山県南西部、印南いなみ町にある山。一方が海に突出して切目岬を成し、熊野街道が通じ、切目きりめ王子社がある。きりめやま。 切目山 撮影:的場 啓 きり‐ぼう切棒‥バウ (切って短くした棒の意)切棒駕籠の略。 ⇒きりぼう‐かご【切棒駕籠】 きりぼう‐かご切棒駕籠‥バウ‥ 短い棒でかつぐ駕籠。↔長棒駕籠 ⇒きり‐ぼう【切棒】 きり‐ポケット切りポケット】 衣服などの表地に切込みを入れ、内側に袋布を付けたポケット。↔パッチ‐ポケット きり‐ぼし切干し・切乾し】 大根・サツマイモなどを薄く切って日に乾かすこと。また、そのもの。〈[季]冬〉 ⇒きりぼし‐だいこん【切干し大根】 きりぼし‐だいこん切干し大根】 干し大根の一種。主に秋大根・冬大根を細く切って十分に乾燥させたもの。水に戻して煮物・酢の物などに用いる。 ⇒きり‐ぼし【切干し・切乾し】 きり‐ほど・く切り解く・斬り解く】 〔他五〕 ①結んだものを切って解きはなす。 ②切り結んだ刀をひきはなす。 きり‐まい切米】 江戸時代、幕府・大名の家臣で知行地を持たない小禄の家臣に春・夏・冬の3回に期限を切って支給された扶持米。特に、冬(10月)に支給されたものをいう場合もある。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「二石二斗は何程ぢや。昔与作が草履取馬取の―」 ⇒きりまい‐てがた‐あらためやく【切米手形改役】 きりまい‐てがた‐あらためやく切米手形改役】 江戸幕府の職名。勘定奉行に属し、浅草の役宅にあって、旗本・御家人の切米受取りの手形に押印し、また、検閲をつかさどった者。 ⇒きり‐まい【切米】 きり‐まえ切前‥マヘ 浄瑠璃の寄席で、切語りの前の番。もたれ。 きり‐まく切幕】 ①揚幕あげまく。浮世草子、新色五巻書「しとやかなる―」 ②歌舞伎芝居で、その日の最後の一幕。 きり‐まく・る切り捲る・斬り捲る】 〔他五〕 ①はげしく切り立てて相手を追いまくる。 ②舌鋒ぜっぽう鋭くいろいろな相手を論破する。 きり‐ま・す切り増す】 〔他四〕 年季奉公などの期限を、さらに何年と限って延長する。歌舞伎、傾城壬生大念仏「太夫様の年ねんを又二三年も―・します」 きり‐まと切的】 的の一種。串の長さ8寸、土へ2寸5分入れ、上部1寸に的をはさむもの。 きり‐まど切窓】 羽目板・壁などに切りあけた、明りとりの窓。 きり‐まるた切丸太】 細い方の端を切り捨てた丸太。 きり‐まわ・す切り回す‥マハス 〔他五〕 ①まわりをぐるりと切る。平家物語1「髪をかぶろに―・し」 ②あちこちと手当り次第に切る。 ③中心となって万事を処置する。巧みに物事のやりくりをする。「大所帯を―・す」 キリマンジャロKilimanjaro】 ①アフリカ東部、タンザニア北東部にある成層火山。氷河の発達する最高峰キボは標高5895メートル。アフリカ第一の高山。 キリマンジャロ 提供:オフィス史朗 ②タンザニアのキリマンジャロ州で産するコーヒー豆の名。また、同国産のアラビカ種のコーヒーの通称。 きり‐み切り身】 魚肉などを適当な大きさに切ったもの。「鮭さけの―」 きり‐みす切簾】 長押なげしから床までの長さの半分ほどに切りつめたみす。 きり‐みず切り水‥ミヅ ①打ち水。浄瑠璃、新版歌祭文「手桶の―ぱつぱつと」 ②花を切り取ってすぐに切口を水中に入れること。 きり‐みせ切店・切見世】 時間ぎめで売色した、江戸の下等な遊女屋。局見世つぼねみせ。また、その女郎。 きり‐むぎ切麦】 小麦粉でうどんのように製し、細く切ったもの。多くは夏、ゆでて水に冷やして食べる。冷麦。 きり‐むす・ぶ切り結ぶ・斬り結ぶ】 〔自五〕 互いに刀を交えて激しく切り合う。 きり‐むね切棟(→)切妻に同じ。 きり‐め切目】 ①刃物で切った跡。切ったこぐち。 ②物事のくぎり。段落。「仕事に―をつける」 ⇒きりめ‐いた【切目板】 ⇒きりめ‐えん【切目縁】 ⇒きりめ‐なげし【切目長押】 きりめ‐いた切目板】 切目縁えんの板。 ⇒きり‐め【切目】 きりめ‐えん切目縁】 縁板を縁葛えんかずらに対して直角に張った縁側。木口縁こぐちえん。↔榑縁くれえん⇒きり‐め【切目】 きりめ‐おうじ切目王子‥ワウ‥ 和歌山県日高郡印南いなみ町にある五体王子神社のこと。熊野神社末社の第一。 きり‐めし切飯】 飯を型に詰めて四角に切ったもの。携行用。 きり‐めどう切馬道‥ダウ (→)「めどう」に同じ。 きりめ‐なげし切目長押】 半長押の一種。敷居の下、縁板の上にある長押。幅の狭いことが多い。縁長押。 ⇒きり‐め【切目】 きりめ‐やま切目山⇒きりべやま きり‐めん切面】 〔建〕面の一種。材木の角を45度に削りとったもの。 きり‐もがり切虎落】 興行物などで、見物人の周囲に結んだ竹矢来たけやらいきり‐もぐさ切艾】 灸点用の艾を紙で巻き、こまかく切ったもの。 きり‐もち切餅】 ①食べよく四角に切った餅。 ②(形が1に似るからいう)江戸時代、一分銀100枚、すなわち25両を方形に紙に包んで封じたもの。 きり‐もどし切戻し】 剪定の際、昨年生などの古枝を切り取り、それが生える前の状態にいったん戻すこと。徒長や枝の老朽化による着果不良などを防ぐ目的で行う。 きり‐もの切物】 刻んで汁に入れる薬味。柚子ゆずや蜜柑の皮などを刻んだものの類。 きり‐もの切り者(→)「きりびと(切人)」に同じ。平家物語1「院中の―に西光法師といふ者あり」 きり‐もの着物(→)「きるもの」に同じ。きもの。「きりもん」とも。浮世草子、新色五巻書「倫子りんずの―」 きり‐もみ錐揉み】 ①錐を両手でもみながら穴をあけること。 ②飛行機が、失速した後、螺旋らせん状に旋回しながら急降下する状態。錐揉み降下。スピン。 きり‐もり切り盛り】 ①料理で、ほどよく食物を切ったり器に盛ったりすること。 ②ほどよく物事を処理すること。「家事の―をする」 きり‐もん桐紋⇒きり(桐)2 ギリヤークGilyak(→)ニヴヒの旧称。 き‐りゃく機略】 臨機応変の計略。「―縦横」 きり‐やぶ・る切り破る・斬り破る】 〔他五〕 ①切ってこわす。切ってばらばらにする。 ②切り込んで敵の囲みをうち破る。日葡辞書「テキヂンヲキリヤブル」 きり‐ゆ桐油(→)桐油とうゆ1に同じ。 きりゅう桐生キリフ 群馬県南東部の市。足利・伊勢崎とならぶ北関東の機業地。近年は機械・金属工業も立地。人口12万8千。 ⇒きりゅう‐おりもの【桐生織物】 きりゅう桐生キリフ 姓氏の一つ。 ⇒きりゅう‐ゆうゆう【桐生悠々】 き‐りゅう気流‥リウ 大気中に起きる空気の流れ。「上昇―」 ⇒きりゅう‐がた【気流型】 き‐りゅう寄留‥リウ ①他郷または他家に一時的に身を寄せて住むこと。かりずまい。寓宿。仮宿。仮寓。 ②〔法〕旧制で、90日以上、本籍地以外の一定の場所に居住する目的で住所または居所を有すること。森鴎外、独逸日記「三日、警察署にゆきて―証を領す」 き‐りゅう旗旒‥リウ 信号を送るのに用いる旗と吹き流し。 きりゅう‐おりもの桐生織物キリフ‥ 桐生で産する織物の総称。江戸初期以来、京都西陣の技法を取り入れた高級織物で知られる。 ⇒きりゅう【桐生】 きりゅう‐がた気流型‥リウ‥ (→)流線型に同じ。 ⇒き‐りゅう【気流】 きりゅう‐こうしょう‐がいしゃ起立工商会社‥リフ‥シヤウグワイ‥ 明治期の半官半民の貿易会社。1874年(明治7)設立。当時一流の工人を集めて工芸品を制作・輸出した。91年解散。 き‐りゅうさん希硫酸・稀硫酸‥リウ‥ 水をまぜて希薄にした硫酸。 きりゅう‐し鬼竜子】 中国・朝鮮建築の降棟くだりむねに立てた、竜の子を模した瓦製の怪獣。走獣。 きりゅう‐ゆうゆう桐生悠々キリフイウイウ ジャーナリスト。本名、政次。金沢生れ。東大卒。信濃毎日新聞主筆。雑誌「他山の石」を発刊し、軍部・戦争批判を続ける。(1873〜1941) ⇒きりゅう【桐生】 き‐りょ貴慮】 相手の考えの尊敬語。お考え。 き‐りょ羈旅・羇旅】 ①たび。旅行。また、旅人。 ②和歌・俳句の部立ぶだて。旅に関する感想を詠じたもの。 きり‐よ切節】 切った竹の節と節との間。浄瑠璃、吉野忠信「杖の―のたまり水」 き‐りょう着料‥レウ 衣服の材料。また、衣服を買うのに要する費用。 き‐りょう祈療‥レウ 祈祷と療治。太平記12「―ともに以て験有るべからず」 き‐りょう器量‥リヤウ (「器」は材の在る所、「量」は徳のみつる所の意) ①その地位・役目にふさわしい才能・人柄。保元物語「合戦の場には兄弟といふ差別候ふまじ。ただ―により候」。「人の上に立つ―がある」「―を上げる」 ②才能・力量のすぐれていること。ものの上手。平家物語4「笛の御―たるによつてこの宮御相伝ありけり」 ③(「縹緻」などとも書く)顔だち。みめ。また、容姿のすぐれていること。狂言、猿座頭「そなたの様な好い―で」。尾崎紅葉、二人比丘尼色懺悔「尼法師には勿体ない御標致きりょう」。「十人並みの―」 ⇒きりょう‐ごのみ【器量好み】 ⇒きりょう‐じまん【器量自慢】 ⇒きりょう‐じん【器量人】 ⇒きりょう‐のぞみ【器量望み】 ⇒きりょう‐まけ【器量負け】 ⇒きりょう‐よし【器量好し】 ぎ‐りょう技量・技倆・伎倆‥リヤウ うでまえ。手なみ。「すぐれた―」 ぎ‐りょう蟻量‥リヤウ 孵化ふかしたばかりの蚕の重量。 ぎ‐りょう議了‥レウ 議事の終了すること。 きりょう‐ごのみ器量好み‥リヤウ‥ 顔だちのよい女をより好みすること。面食い。「―で貰った女房」 ⇒き‐りょう【器量】 きりょう‐じまん器量自慢‥リヤウ‥ 顔だちのよいのをほこること。 ⇒き‐りょう【器量】 きりょう‐じん器量人‥リヤウ‥ 才能・力量のすぐれた人。 ⇒き‐りょう【器量】 きりょう‐のぞみ器量望み‥リヤウ‥ 顔だちのよい女を妻に望むこと。 ⇒き‐りょう【器量】 きりょう‐まけ器量負け‥リヤウ‥ ①才能があるためにかえって失敗すること。 ②顔だちがよすぎて、かえって縁遠いこと。 ⇒き‐りょう【器量】 きりょう‐よし器量好し‥リヤウ‥ 顔だちのよいこと。また、その人。美人。 ⇒き‐りょう【器量】 き‐りょく気力】 活動に堪え得る精神力。気根。また、元気。精力。「―充実」「―がみなぎる」 き‐りょく汽力】 蒸気の力。蒸気力。 き‐りょく棋力】 囲碁または将棋の技量。 きり‐よけ霧除け】 「霧除け庇びさし」の略。 ⇒きりよけ‐びさし【霧除け庇】 きりよけ‐びさし霧除け庇】 雨などを防ぐために出入口や窓の上などに張り出した小さい庇。 ⇒きり‐よけ【霧除け】 きり‐り ①物のきしる音。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「饂飩蕎麦切。――と押廻し」 ②きちんと引きしまっているさま。狂言、比丘貞「宇都の宮笠を―と召れて」。「―とした顔立」「鉢巻を―としめる」 ⇒きりり‐しゃん‐と ぎり‐り ①物のきしる音。 ②物をきつく巻くさま。ぎりぎり。 きりり‐しゃん‐と 〔副〕 かいがいしく。きりりちゃんと。きりきりしゃんと。 ⇒きり‐り キリル‐もじキリル文字】 9世紀のギリシア人宣教師キュリロスが福音書などのスラヴ語訳のために考案したグラゴール文字をもとにして、10世紀初めブルガリアで作られた文字。当時のギリシア文字の大文字が基礎で、現在のロシア文字はこれを改修したもの。 キリル文字 きり‐わ・ける切り分ける】 〔他下一〕[文]きりわ・く(下二) 切りはなして別々にする。いくつかに切って配る。 きり‐わた・る霧り渡る】 〔自五〕 霧が一面に立ちこめる。枕草子78「ありあけのいみじう―・りたる庭に」 きり‐わら切藁】 わらを切って束ねたもの。たわし。 きり‐わり切割り】 ①切って割ること。 ②山や丘などの一部を切りくずして開いた道路。 きり‐わ・る切り割る】 〔他四〕 ①切って二つとする。 ②山や丘などを切りくずして道路を作る。

きりふり‐の‐たき【霧降滝】🔗🔉

きりふり‐の‐たき霧降滝】 栃木県霧降高原にある滝。日光三名瀑の一つ。二段滝で高さ約75メートル、幅約15メートル。 霧降の滝 撮影:関戸 勇

きり‐よけ【霧除け】🔗🔉

きり‐よけ霧除け】 「霧除け庇びさし」の略。 ⇒きりよけ‐びさし【霧除け庇】

きりよけ‐びさし【霧除け庇】🔗🔉

きりよけ‐びさし霧除け庇】 雨などを防ぐために出入口や窓の上などに張り出した小さい庇。 ⇒きり‐よけ【霧除け】

きり‐わた・る【霧り渡る】🔗🔉

きり‐わた・る霧り渡る】 〔自五〕 霧が一面に立ちこめる。枕草子78「ありあけのいみじう―・りたる庭に」

き・る【霧る】🔗🔉

き・る霧る】 〔自四〕 ①霧が立つ。かすむ。曇る。万葉集1「霞たち春日の―・れるももしきの大宮どころ」 ②涙で目がかすんではっきり見えなくなる。源氏物語帚木「目も及ばぬ御書きざまも、目も―・りて」

む‐かい【霧海】🔗🔉

む‐かい霧海】 高山などで、霧が一面に深く立ちこめたのを海に見立てていう語。

む‐さん【霧散】🔗🔉

む‐さん霧散】 霧が晴れて散るように、あとかたもなく消えること。雲散霧消。

むしゃ‐じけん【霧社事件】🔗🔉

むしゃ‐じけん霧社事件】 1930年、台湾台中州霧社で発生した植民地圧制に対する高山族の武装蜂起事件。日本人134名が殺害され、軍隊・警察により武力鎮圧。鎮圧後の報復によるものも含め、約1000名の高山族住民が死亡。

む‐しょう【霧鐘】🔗🔉

む‐しょう霧鐘】 航路標識に取りつけられ、濃霧の際、自動装置で鐘を鳴らし、標識の位置を知らせるもの。

む‐ちゅう【霧中】🔗🔉

む‐ちゅう霧中】 霧にとじこめられ、視界のないこと。「五里―」 ⇒むちゅう‐しんごう【霧中信号】

むちゅう‐しんごう【霧中信号】‥ガウ🔗🔉

むちゅう‐しんごう霧中信号‥ガウ 霧などのため視界不良の時、船舶の衝突を避ける目的で、汽笛・号鐘などを用いて船の所在・動静を示す音響信号。 ⇒む‐ちゅう【霧中】

む‐てき【霧笛】🔗🔉

む‐てき霧笛】 霧中信号の一種。霧が深い時に、船舶や灯台・灯船がその位置を知らせるために鳴らす(汽)笛。きりぶえ。

む‐ひょう【霧氷】🔗🔉

む‐ひょう霧氷】 樹木の表面に水蒸気や過冷却水滴が凍結してできる白色・不透明の氷層。樹氷・樹霜・粗氷などがある。〈[季]冬〉 霧氷 撮影:高橋健司

[漢]霧🔗🔉

 字形  筆順 〔雨部11画/19画/常用/4424・4C38〕 〔音〕(呉) 〔訓〕きり [意味] 地表近くの大気中に浮かんだ、無数のこまかい水滴。きり。「濃霧・霧笛・噴霧・雲散霧消・五里霧中」▶和語の「きり」は秋のものをいい、春のは「かすみ」という。 [解字] 形声。「雨」+音符「務」。 [下ツキ 雲霧・煙霧・濃霧・噴霧・迷霧・蒙霧

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