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○毛のはえた物けのはえたもの🔗🔉

○毛のはえた物けのはえたもの わずかにまさってはいるが、たいして変わらないものの意。 ⇒け【毛】 け‐のび蹴伸び】 水泳の練習で、プールの壁を両脚で蹴り、伏し浮きの姿勢で進むこと。 け‐のぼ・る気上る】 〔自四〕 のぼせる。上気する。けあがる。雨月物語4「―・りてくるしき病あれば」 ゲノムGenom ドイツ】 配偶子または生物体を構成する細胞に含まれる染色体の一組、またはその中のDNAの総体。その構成は生物の種に固有。 ⇒ゲノム‐インプリンティング ⇒ゲノム‐そうやく【ゲノム創薬】 ⇒ゲノム‐プロジェクト【genome project】 ⇒ゲノム‐ぶんせき【ゲノム分析】 ゲノム‐インプリンティング (genomic imprinting)哺乳類などの精子や卵子の形成過程において遺伝子に目印が刷り込まれ、それにしたがって父親由来の遺伝子と母親由来の遺伝子の発現に差が生じること。ゲノム刷り込み。 ⇒ゲノム【Genom ドイツ】 け‐の‐むしろ毛の席】 毛織の敷物。毛氈もうせん。氈かもゲノム‐そうやくゲノム創薬‥サウ‥ ヒトのゲノム解析で得られた遺伝子情報に基づいて行う新薬の開発。例えば、疾患を引き起こす遺伝子に作用する化合物を探索し、医薬品に利用するなど。 ⇒ゲノム【Genom ドイツ】 ゲノム‐プロジェクトgenome project】 ゲノムの全塩基配列を決定し、そこに含まれる全遺伝子を明らかにすることを目的とした国際協同プロジェクト。ヒトを中心に、マウス・ショウジョウバエ・線虫・酵母・大腸菌・イネなど多数の生物で実施されている。 ⇒ゲノム【Genom ドイツ】 ゲノム‐ぶんせきゲノム分析】 生物のゲノムの構成を明らかにすること。特に、染色体の対合を用いて種間のゲノムの相同性を調べ、ゲノムの変遷や種の由来などを分析することを指す。 ⇒ゲノム【Genom ドイツ】 ゲノン 〔動〕 ⇒グェノン け‐ば毳・毛羽】 ①布・紙などの表面がこすれたりしてできる細かい毛のようなもの。けばけば。「―が立つ」 ②蚕が繭をつくる時、足場として最初に張る糸。 ③地図で、山の形や傾斜を示すのに用いる細い楔くさび形の線。→暈滃式うんおうしき(図) げ‐ば下馬】 ①下等な馬。→上馬じょうめ→中馬ちゅうめ。 ②馬からおりること。貴人の門前、または貴人に会った時、また社寺の境内などで、敬意を表して馬からおりること。下乗。下馬落し。 ③下馬先げばさきの略。 ゲバ ゲバルトの略。「内―」 け‐はい気配】 (本来の表記は「けはひ」。「気配」は当て字。→けわい) ①何となく感じられる様子。そぶり。「隣室に人の―がする」「秋の―」「―をうかがう」 ②(取引用語)実際には取引は出来ていないが、出来ればこの辺だろうという値段。気配値。きはい。 けば・い 〔形〕 服装や化粧が過度に派手なさま。 げ‐はい下輩】 ①身分の卑しい者。しもざまの者。 ②自分より身分の低い人。目下めしたの者。↔上輩 げば‐うり下馬売】 商人が下馬先げばさきで武家の供の者などに食物を売ること。また、その商人。 けはえ‐ぐすり毛生え薬】 毛を生えさせる効力のある薬。 げば‐おとし下馬落し】 ①主人が外出の時、供の槍持が、玄関先または下馬先などで、立てた槍を横たえ穂先を主人の方へ差し出して検閲を請うこと。 ②(→)下馬2に同じ。 け‐ばく繋縛】 ①〔仏〕煩悩・妄想あるいは外界のものに束縛されて自由を失うこと。 ②転じて、束縛すること。けいばく。申楽談儀「言葉に花を咲かせんと思ふ心に―せられて」 げ‐はく下白】 下等の白米。↔上白 けば‐けば毳毳】 ①けば。また、柔らかい毛のようなものが密集しているさま。「カーペットが―になった」 ②どぎつく派手なさま。「―した化粧」 けばけば‐し・い毳毳しい】 〔形〕[文]けばけば・し(シク) 目立っている。はでやかである。また、品位なくきわだって派手である。浄瑠璃、心中重井筒「ここらで心底見せ顔に―・い仕方ども」。「―・い化粧」 け‐ばこ食箱・餉箱】 托鉢僧が首にかけて施米せまいを入れる箱。歌舞伎、名歌徳三升玉垣ト書「勧化の幡と―を首へ懸けて出て来る」 げば‐さき下馬先】 ①社寺・城門などの、下馬すべき場所。下馬札の立ててある場所。げば。 ②1で供の槍持がする身振り・足取り。 げば‐しょうぐん下馬将軍‥シヤウ‥ (邸が江戸城大手門の下馬札の前にあったからいう)酒井忠清の異名。 け‐はず・す蹴外す‥ハヅス 〔他五〕 ①蹴って、はずす。 ②蹴りそこなう。 げば‐すずめ下馬雀】 下馬評をする人々。 けば‐だ・つ毳立つ・毛羽立つ】 〔自五〕 細かい毛が起こり立つ。そそける。 け‐ばな毛花】 鷹狩の語。捕った鳥の毛が花のように散ること。また、その毛。為尹ためただ千首「み狩野やはや一よりと見えてけり―を散らす雪の夕風」 げ‐ばな夏花】 夏安居げあんごの間に仏に供える花。 け‐はなし蹴放し】 ①けはなすこと。 ②門・出入口の扉の下にあって、内外のしきりをなす溝のない敷居。↔楣まぐさ け‐はな・す蹴放す】 〔他四〕 蹴って離れさせる。また、蹴って戸などを開け放す。 げば‐はい下馬牌(→)下馬札げばふだに同じ。 げば‐ひょう下馬評‥ヒヤウ ①下馬先げばさきで、主人を待っている供の者などがしあう評判。 ②世間でのあれやこれやの評判。当事者以外の人が勝手にするうわさや批評。「次期社長の―に上がる」「―が高い」 ケバブkebabı トルコ】 中近東諸国で、焼き肉料理の総称。カバブ。 げば‐ふだ下馬札】 社寺の境内、城門外の橋などに設け、これより内への乗馬を禁ずることを記した立札。「下馬」または「下乗」と記す。下馬牌。→二字札 下馬札 ゲバ‐ぼうゲバ棒‥バウ (ゲバはゲバルトの略)学生運動で、闘争の武器として用いる棒。 けば‐や けばけばしくきわだつさま。はでやか。源平盛衰記20「義貞が装束―に見ゆ」 けば‐やき毳焼き・毛羽焼き】 紡織の整理工程の一段階。糸または織物の表面を平滑にするため、その表面のけばを焼き去ること。毛焼き。 ゲバラErnesto Che Guevara】 (Cheチェは愛称)中南米の革命家。アルゼンチン生れ。キューバ革命に参加し、カストロ政権下で要職を歴任。ボリビアでゲリラ軍の指揮中に捕らえられて銃殺。(1928〜1967) ゲバラ(1) 提供:ullstein bild/APL ゲバラ(2) 提供:Photos12/APL け‐はらい毛払い‥ハラヒ 衣服の塵などを払うために用いる刷毛はけ。木製の台に堅い獣毛を植えつけたもの。 け‐はらか・す蹴はらかす】 〔他四〕 蹴ってあらあらしく裾をさばく。浄瑠璃、日本振袖始「御前とも憚らず袴の裾―・し」 け‐ばり毛鉤】 擬餌鉤ぎじばりの一種。羽毛などを巻きつけた釣針。蚊鉤かばりゲバルトGewalt ドイツ】 (威力・暴力の意)国家権力に対する実力闘争。ゲバ。主に学生運動でいう。 け‐はれ褻晴】 私的なことと公的なこと。日常的な場と儀式ばった場。公私。徒然草「殊にうちとけぬべき折節ぞ―なくひきつくろはまほしき」 け‐ばん罫版(→)「けいばん」に同じ。 げ‐はん下阪】 東京方面から大阪にゆくこと。 げ‐はん下版】 (印刷用語)校了になった組版を印刷工程に移すこと。 げ‐び下卑】 下劣で卑しいこと。また、げびた人。洒落本、娼妓絹籭しょうぎきぬぶるい「わたくしらアそんな―はしいせん」 けびい‐し検非違使‥ヰ‥ ①平安初期から置かれ、京中の非法・非違を検察し、追捕・訴訟・行刑をつかさどった職。令外りょうげの官の一つ。今の裁判官と警察官とを兼ね、権限は強大であった。後に、国郡や伊勢神宮・鹿島神宮などにも置かれた。略して、「使」とも。 ②文楽人形の首かしらの一つ。知的な主役に用いる。けんびし。 ⇒けびいし‐ちょう【検非違使庁】 ⇒けびいし‐どころ【検非違使所】 ⇒けびいし‐の‐じょう【検非違使尉】 ⇒けびいし‐の‐べっとう【検非違使別当】 けびいし‐ちょう検非違使庁‥ヰ‥チヤウ 検非違使の事務を扱う官署。衛門府に置かれた。使の庁。靫負ゆげいの庁。 ⇒けびい‐し【検非違使】 けびいし‐どころ検非違使所‥ヰ‥ 地方諸国に置かれた検非違使の事務を扱う役所。検非違所けびいしょ⇒けびい‐し【検非違使】 けびいし‐の‐じょう検非違使尉‥ヰ‥ 衛門尉えもんのじょうで検非違使に補せられた者。単に、尉じょうとも。 ⇒けびい‐し【検非違使】 けびいし‐の‐べっとう検非違使別当‥ヰ‥タウ 検非違使庁の長官。公卿のうち、衛門府・兵衛府の督かみから任ずるのを例とし、その命令は庁宣または検非違使庁下文くだしぶみと称し、権威があった。 ⇒けびい‐し【検非違使】 け‐びき毛引】 ①鎧よろいの縅おどし方の一種。間隔の粗い素懸すがけに対し、縅毛をこまかに並列して小札こざねに綴ること。けひき。 ②証書・口供くちがきなどに、実印をおす時、毛筋1本をはさんでおすこと。 ⇒けびき‐おどし【毛引縅】 け‐びき罫引】 木工作業で、木型に線を引く器具。筋罫引と割罫引とがあり、構造は同じであるが、後者は薄板を割るときに用いる。 罫引 罫引各種 提供:竹中大工道具館 ⇒けびき‐がみ【罫引紙】 けびき‐おどし毛引縅‥ヲドシよろいを毛引におどしたもの。 ⇒け‐びき【毛引】 けびき‐がみ罫引紙】 罫を引いた紙。けいし。 ⇒け‐びき【罫引】 けひ‐じんぐう気比神宮】 福井県敦賀市曙町にある元官幣大社。祭神は伊奢沙別いざさわけ命・日本武尊・帯中津彦たらしなかつひこ命・息長帯姫おきながたらしひめ命・誉田別ほむたわけ命・豊姫命・武内宿祢。越前国一の宮。 げびすけ下卑助】 意地きたない人やげびた人を人名のようにいう語。 げびぞう下卑蔵‥ザウ (→)下卑助に同じ。 けひ‐の‐まつばら気比松原】 福井県敦賀市街の西方、敦賀港に臨む松原。景勝地。一夜松原。 け‐びょう仮病‥ビヤウ いつわって病気のふりをすること。にせの病気。つくりやまい。「―を使う」 け‐びょう花瓶・華瓶‥ビヤウ 〔仏〕三具足みつぐそく・五器の一つ。密教で、花を供えるのに用いる壺をいう。ふつう金銅こんどう製で、模様のないものが多い。びょう。かひん。 花瓶 花瓶(けびょう) 撮影:関戸 勇 け‐びらい気びらひ‥ビラヒ (ケ(気)ブ(振)ラヒの転か)様子。そぶり。けぶり。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「こんな―聞かすがいなや」 げ・びる下びる】 〔自上一〕 (「下卑る」とも書く)下品めく。下劣さをおびる。十訓抄「蔵人が申しやう、まことに―・びたりけむかし」。「―・びたまねをする」↔上じょうびる ケビンcabin⇒キャビン け‐ピン毛ピン】 ヘアピンのこと。 げ‐ひん下品】 ①品ひんの悪いこと。げびたさま。「―な人」↔上品。 ②劣った品物。→げぼん けぶ煙・烟】 (ケブリの略)けむり。けむ。 けぶ (ケウ(希有)の転)不思議。不気味。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「とんと訳が知れぬ、今日程―な日はない」 げ‐ぶ下部】 下の部分。かぶ。 ケファリンKephalin ドイツ】 アルコール不溶性のリン脂質。脳組織などから数種の物質の混合物として抽出された。ホスファチジル‐エタノールアミンの歴史的名称。 けぶ・い煙い】 〔形〕[文]けぶ・し(ク) けむたい。けむい。 ケフェウスKēpheus】 ギリシア神話で、エチオピアの王。カシオペイアの夫で、アンドロメダの父。 ⇒ケフェウス‐ざ【ケフェウス座】 ケフェウス‐ざケフェウス座】 (Cepheus ラテン)北天の星座。カシオペア座の北西、銀河中にある。秋半ばの夕方、北天高く子午線にかかる。代表的な脈動型変光星を含む。 ⇒ケフェウス【Kēpheus】 け‐ぶか・い毛深い】 〔形〕[文]けぶか・し(ク) 体毛が多く生えている。毛が濃い。 けぶ‐が・る煙がる】 〔自五〕 けむたいと思う。けむがる。けぶたがる。 けふきぐさ毛吹草】 俳書。松江重頼編。7巻5冊。自序に「戊寅の毛を吹て疵をもとめん事」とある。1645年(正保2)刊。貞門俳諧の方式について述べ、発句・付句の作例2000句余のほか、季語・俚諺・付合語彙・諸国物産などをも収録。追加3冊(1647年刊)。 けぶ‐た・い煙たい】 〔形〕[文]けぶた・し(ク) (→)「けむたい」に同じ。源氏物語梅枝「いと苦しき判者にもあたりて侍るかな、いと―・しや」 けぶ‐た‐が・る煙たがる】 〔自五〕 けむたいと思う。 け‐ぶつ化仏】 ①仏・菩薩が衆生しゅじょう救済のために、神通力によって現わし出した仮の姿。化身けしん。 ②観音菩薩の頭部などに置かれる、本地仏を示す小形の仏像。 け‐ぶとん毛蒲団】 ①毛皮の敷物。 ②鳥の毛を入れたふとん。羽根ぶとん。 げ‐ぶみ外文(→)「げぶん」に同じ。 げ‐ぶみ解文(→)1に同じ。 ケプラーJohannes Kepler】 ドイツの天文学者。ブラーエの火星観測に基づいた研究の結果、惑星の運動に関する経験的法則(ケプラーの法則)を発見。(1571〜1630) ⇒ケプラー‐の‐ほうそく【ケプラーの法則】 ケプラー‐の‐ほうそくケプラーの法則‥ハフ‥ ケプラーが、惑星運動について発見した三法則。すなわち、㈠惑星は太陽を焦点の一つとする楕円軌道を描く。㈡太陽から惑星に至る直線は等時間に等面積を描く(面積速度保存の法則)。㈢惑星の公転周期の2乗は太陽からの平均距離の3乗に比例する。 ⇒ケプラー【Johannes Kepler】 け‐ぶらい気振らひ‥ブラヒ 様子。そぶり。けぶり。浄瑠璃、伊賀越道中双六「―でも知らされぬ大事の所」 けぶり煙・烟】 (「けむり」の古形) ①火をたく時、立ちのぼる気。倭名類聚鈔12「烟、介布利」 ②かすみたなびいて、煙のように見えるもの。霞・靄もやなど。万葉集1「国原は―立ち立つ」 ③火葬の煙。徒然草「鳥部山の―、立ち去らでのみ」 ④炊煙。源氏物語蓬生「―絶えてあはれにいみじきこと多かり」 ⇒けぶり‐くらべ【煙競べ】 ⇒けぶり‐の‐なみ【煙の波】 け‐ぶり気振り】 そぶり。様子。けはい。「―にも見せない」 けぶり‐くらべ煙競べ】 (思いの火から立つ煙の意)思い焦がれる深さをくらべあうこと。源氏物語柏木「思ひ乱るる―に」 ⇒けぶり【煙・烟】 けぶり‐の‐なみ煙の波】 遠くに煙のようにかすんで見える波。また、立ちかさなって波のように見える煙。栄華物語浦々別「雲の浪―を立ち隔て」 ⇒けぶり【煙・烟】 けぶ・る煙る・烟る】 〔自五〕 (「けむる」の古形) ①けむりが立つ。くすぶる。末広鉄腸、雪中梅「御飯ごぜんを焚たいて居て余り―・りましたから」 ②ぼうっと薄くかすんで見える。源氏物語柏木「御前の木立いたう―・りて」 ③美しくにおやかに見える。源氏物語若紫「眉のわたりうち―・り」 ④火葬に付される。和泉式部続集「―・りにし人を桶火おけびの灰によそへて」 ケプロンHorace Capron】 アメリカの農政家。農務局長。1871年(明治4)日本政府の懇請により開拓使教師頭取兼顧問として来日、北海道開拓の基礎を確立した。(1804〜1885) げ‐ぶん外文】 外印げいんを捺した文書。げぶみ。↔内文 ケベードFrancisco Gómez de Quevedo】 スペインの作家。代表作はピカレスク小説「大悪党」。(1580〜1645) ゲベール‐じゅうゲベール銃】 (geweer オランダは小銃の意)1777年式オランダ歩兵銃の日本での呼称。1831年(天保2)高島秋帆が輸入して以降、大量に流入。幕末には諸藩で模造、国産化された。銃身は3個の環帯で固定され、「三つバンド」とも称した。 ケベックQuébec】 カナダ南東部の都市。同名の州の州都。セント‐ローレンス川に臨み、大西洋航路の重要港。17世紀初頭フランス人が植民地を設立、18世紀中葉にイギリス領に編入。現在でもケベック州住民の大多数がフランス系。人口16万7千(1991)。 げ‐べん外弁「内弁ないべん参照。 け‐ほう化法‥ホフ 仏が衆生しゅじょうを導くために説いた教え。→四教4 け‐ほう仮法‥ホフ 〔仏〕因縁いんねんの和合によって仮に存在して実体のない事物。↔実法 け‐ほう家抱‥ハウ 江戸時代、百姓の下人で、耕地を分けられた後まだ完全に独立しないもの。家抱百姓。家風。門百姓。庭子。名子。いえかかえ。 げ‐ほう外法‥ホフ ①〔仏〕仏法以外の教え。外道。↔内法ないほう。 ②人の髑髏どくろを用いて行う一種の妖術。→外法頭。 ③福禄寿の異名。 ④外法下駄の略。 ⇒げほう‐あたま【外法頭】 ⇒げほう‐がしら【外法頭】 ⇒げほう‐げた【外法下駄】 ⇒げほう‐さま【外法様】 ⇒げほう‐つかい【外法遣い】 ⇒げほう‐ぼとけ【外法仏】 げほう‐あたま外法頭‥ホフ‥ ①外法を行うのに用いる異形の髑髏どくろ。 ②上部が大きく下部の小さな頭。転じて、福禄寿の異名。 ⇒げ‐ほう【外法】 げほう‐がしら外法頭‥ホフ‥ (→)「げほうあたま」に同じ。 ⇒げ‐ほう【外法】 け‐ぼうき毛箒‥バウキ 鳥の羽などを束ねてつくった箒。 げほう‐げた外法下駄‥ホフ‥ かどの丸い漆塗りの下駄。江戸中期、宝永・正徳ごろ流行。 ⇒げ‐ほう【外法】 げほう‐さま外法様‥ホフ‥ 天狗てんぐの異称。外法の術を行うものとしての尊称。 ⇒げ‐ほう【外法】 け‐ぼうし毛帽子】 ①毛を植えつけた帽子。 ②毛皮などでつくった帽子。〈[季]冬〉 け‐ぼうず毛坊主‥バウ‥ 有髪で、半僧半俗の人。主に一向宗に属し、寺のない農村などで、葬儀・年忌の際に僧の役をした。 げほう‐つかい外法遣い‥ホフツカヒ 外法をつかう人。魔法つかい。 ⇒げ‐ほう【外法】 げほう‐ぼとけ外法仏‥ホフ‥ 市子いちこ・口寄くちよせなどの使う偶像。 ⇒げ‐ほう【外法】 け‐ほがい毛祝‥ホガヒ 狩人が獲物のあった際、あるいは狩猟の終りに、山の神を祭ること。また、その祭。毛祭。 げ‐ぼく下僕】 男の召使い。下男。 げ‐ほくめん下北面】 北面の武士のうち、六位の者。↔上北面 け‐ぼさつ化菩薩】 ①衆生済度しゅじょうさいどのため化現けげんした菩薩。 ②仏・菩薩の神通力によって化現した菩薩の身。 けほど‐の毛程の】 (下に打消の語を伴って)ほんのわずかの。「―瑕きずもない」 け‐ぼり毛彫】 毛髪のように細い線で模様や文字を彫ること。また、その彫ったもの。 ⇒けぼり‐ぞうがん【毛彫象嵌】 ⇒けぼり‐たがね【毛彫鏨】 げ‐ぼり牙彫】 象牙を材料とした彫刻。日本では、江戸後期から根付など精巧な細工物が特に盛んになった。げちょう。 けぼり‐ぞうがん毛彫象嵌‥ザウ‥ 色絵2にした上に、毛彫・片切彫を施した彫金。元禄ごろ、京都の細野惣左衛門政守の創案。 ⇒け‐ぼり【毛彫】 けぼり‐たがね毛彫鏨】 毛彫用の先端の細い鏨。しぶ鏨。 ⇒け‐ぼり【毛彫】 げ‐ぼん下品】 ①〔仏〕極楽浄土に往生する者の生前に積んだ功徳の違いに応じて九品を上・中・下に三分した最下位のもの。それをさらに下品上生・下品中生・下品下生に分かつ。枕草子101「九品蓮台の間には―といふとも」→九品くほん。 ②下級。下等。連理秘抄「―の句と思へども」→げひん ゲマインシャフトGemeinschaft ドイツ】 〔社〕テンニースが設定した、ゲゼルシャフトと対をなす共同生活の類型。共同社会とも訳す。成員が互いに感情的に融合し、全人格をもって結合する社会。血縁に基づく家族、地域に基づく村落、友愛に基づく都市など。テンニースは、人類の歴史はゲマインシャフトからゲゼルシャフトへと進むと考えた。 け‐まき毛巻】 丸髷まるまげの一種。元結の上に髪の毛を巻きつけて隠す。近世、江戸で行われた寡婦かふなどの髪型。 けまく (助動詞ケムのク語法)…したであろうこと。…したと思われること。万葉集18「うち嘆き語り―は」 け‐まつり毛祭(→)毛祝けほがいに同じ。 け‐まと・う蹴纏ふ‥マトフ 〔自四〕 (衣の裾などが)足にまといつく。平家物語11「袴の裾をふなばたに射付けられ―・ひて倒れ給ひたりけるを」 け‐まり蹴鞠】 ①鹿革で製し、蹴って遊ぶまり。 ②昔の貴人の遊戯。庭上で、数人が革沓かわぐつをはき、鞠を懸りの木の下枝より高く蹴上げることを続け、また受けて地に落とさないようにするもの。その場を鞠壺まりつぼまたは鞠庭まりにわといい、7間半四方が本式で東北隅には桜、東南に柳、西南に楓、西北に松を植え、四本懸りと称する。平安末期以後盛んに行われ、飛鳥井あすかい・難波なんば両家が師範。まり。まりけ。しゅうきく。 蹴鞠 けまり 提供:NHK ケマル‐アタチュルクMustafa Kemal Atatürk】 (アタチュルクは「父なるトルコ人」の意)トルコ共和国初代大統領(1923〜1938)。1920年のセーヴル条約に反対する祖国解放運動を成功させ、大国民会議を召集してオスマン帝政を廃し、共和国を樹立。ケマル=パシャ。(1881〜1938) ケマル‐パシャMustafa Kemal Paşha】 ケマル=アタチュルクの旧名。 け‐まわし蹴廻し‥マハシはかままたは衣服などの裾口。すそまわり。 け‐まん華鬘】 仏前を荘厳しょうごんするために、仏堂内陣の欄間などにかける装飾。もとインドの風俗として男女の身体を装飾するために生花の花輪を用いたものであったが、転じて仏具となった。多くは金銅こんどう製で、稀に革・木などで作り、花鳥などを透かし彫りにする。 華鬘 ⇒けまん‐そう【華鬘草】 ⇒けまん‐むすび【華鬘結び】 け‐まん懈慢】 なまけて事をなおざりにすること。怠慢。 ⇒けまん‐がい【懈慢界】 けまん‐がい懈慢界】 〔仏〕極楽浄土へ行く途中にある快楽の多い国土。極楽浄土に往生したいと願いながら、途中で懈慢の心を生じ、この国土に執着してとどまる者が多いという。 ⇒け‐まん【懈慢】 けまん‐そう華鬘草‥サウ ケシ科の観賞用多年草。中国原産。高さ約60センチメートル。葉は牡丹ぼたんに似て小さく、羽状に細裂。4〜5月頃、淡紅色・扁円のコマクサに似た美花を総状花序につけ、花茎はアーチ状に曲がる。タイツリソウ。〈[季]春〉 ⇒け‐まん【華鬘】 けまん‐むすび華鬘結び】 紐の結び方。華鬘の形に結んだもの。上と左右に三つの輪を作り、左右の輪を互いに引き抜いて作る。仏具の飾り紐などに用いる。いれひも。同心結び。 華鬘結び ⇒け‐まん【華鬘】 け‐み毛見・検見】 (「検」の字音からか)中世・近世の徴税法の一つ。米の収穫前に幕府または領主が役人を派遣して豊凶の検査をし、年貢ねんぐ高を定めること。〈[季]秋〉。→検注→検地 ケミカルchemical】 化学的。化学的に合成されたさま。 ⇒ケミカル‐シューズ【chemical shoes】 ⇒ケミカル‐パルプ【chemical pulp】 ⇒ケミカル‐ヒート‐ポンプ【chemical heat pump】 ⇒ケミカル‐レース【chemical lace】 ケミカル‐シューズchemical shoes】 合成皮革製の靴。 ⇒ケミカル【chemical】 ケミカル‐パルプchemical pulp(→)化学パルプ⇒ケミカル【chemical】 ケミカル‐ヒート‐ポンプchemical heat pump】 熱エネルギーを化学反応熱の形で蓄えるヒートポンプ。 ⇒ケミカル【chemical】 ケミカル‐レースchemical lace】 機械編みレースの一種。絹・ビニロンなどの地布に綿やウールの糸でミシン刺繍をした後、薬品で地布をとかして作る。 ⇒ケミカル【chemical】 ケミストリーchemistry】 化学。馬場辰猪、読加藤弘之君人権新説「種々ノ物品ヲ錬化セシヨリ遂ニ一種ノ結果ヲ発生シ為メニ舎密学ケミストリーノ端緒ヲ開クニ至レリ」 けみ・する閲する】 〔他サ変〕[文]けみ・す(サ変) (ケミは「検」の字音ケムの転) ①あらためみる。調べる。天智紀「大きにうじに―・す」。「書物を―・する」 ②経る。経過する。「長い年月を―・した」 け‐みち褻道】 馬術で、通常の足なみ。地道じみちけみ‐とり毛見取】 毛見の結果によって年貢を徴収すること。 ゲミュートGemüt ドイツ】 心情。情意。 け‐みょう仮名‥ミヤウ ①実名のほかに仮につけた名。通称。呼び名。平家物語11「海上はるかに隔たつて其の―実名分明ならず」 ②〔仏〕実体のないものに仮につけた名称。 け‐みょう家名‥ミヤウ 家の名。名字みょうじ。かめい。狂言、名取川「こなたの御―は名取の何某」 げ‐みょうぶ外命婦‥ミヤウ‥ 律令制で、五位以上の官人の妻の称。→命婦 げ‐みん下民】 しもじもの民。かみん。 けむ煙・烟】 (ケムリの略)けむり。 ⇒煙になる ⇒煙に巻く けむ 〔助動〕 (活用は不完全な四段型。[活用]○/○/けむ/けむ/けめ/○)活用語の連用形に付く。過去を回想する「き」の要素と推量の「む」との結合したもので、過去のことを、確かにそうと断定できないという、疑念をもって述べる語。平安中期以降、発音に従って「けん」とも表記されるようになる。 ①過去にあっただろうと推量していう。過去推量。…しただろう。…だったろう。孝徳紀「山川に鴛鴦おし二つ居てたぐひよくたぐへる妹を誰か率にけむ」。万葉集4「古にありけむ人もわがごとか妹に恋ひつつ寝ねかてずけむ」 ②自分で確かめられない、伝え聞いた過去のことを表す。…したそうだ。…したとかいう。万葉集3「いにしへにありけむ人の倭文幡しつはたの帯ときかへて伏屋ふせやたて妻問つまどいしけむ」。大鏡清和「惟喬親王の東宮あらそひし給ひけんもこの御事とこそ覚ゆれ」 ③(多く疑問を表す語と共に用いて)過去の事実について、原因・理由などを疑い、あるいは想像する意を表す。万葉集20「時々の花は咲けども何すれそ母とふ花の咲き出来ずけむ」。古今和歌集「夏山に恋しき人や入りにけむ声ふりたてて鳴くほととぎす」。古今和歌集「よそにのみ聞かましものを音羽川渡るとなしに見なれそめけむ」 けむ・い煙い】 〔形〕 ①煙のため息苦しい。また、煙が目にしみて苦しい。けむたい。けぶい。 ②気づまりな思いがする。敬遠したい気持である。黒岩涙香、幽霊「自分で心が咎めるから、お塩のことを言はれるとそれが―・いのだ」 けむ‐が・る煙がる】 〔自五〕 けむたく思う。けむたがる。けぶがる。 け‐むく‐じゃら毛むくじゃら‥ヂヤラ 毛がむくむくと生えたさま。「―の腕」 け‐むく‐だ・つ毛むく立つ】 〔自五〕 毛がむくむくと生え立つ。 け‐むし毛虫】 ①チョウやガの幼虫で毛の多いものの総称。多くは褐色または黒色で、全身に長毛を有し、植物の茎・葉を食害。〈[季]夏〉 ②いじわるな嫌われ者のたとえ。 ⇒けむし‐まゆ【毛虫眉】 けむし‐まゆ毛虫眉】 太く濃くて毛虫の形に似た眉。げじげじまゆ。 ⇒け‐むし【毛虫】 けむ‐た・い煙たい】 〔形〕[文]けむた・し(ク) ①煙のため息苦しい感じだ。けむい。けぶたい。けぶい。 ②窮屈な思いである。敬遠したい気持である。けぶたい。「―・い存在」 けむ‐た‐が・る煙たがる】 〔自五〕 ①けむたく思う。けむがる。 ②親しめず近づきにくく思う。窮屈に思う。「子供に―・られる」 けむ‐だし煙出し・烟出し(→)「けむりだし」に同じ。 け‐むつか・し気難し】 〔形シク〕 気味がわるい。そらおそろしい。今昔物語集26「人の骨などを入れて埋みたりけるにかと―・しくおぼえけれども」

広辞苑 ページ 6252 での○毛のはえた物単語。