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○十指の指さす所じっしのゆびさすところ🔗⭐🔉
○十指の指さす所じっしのゆびさすところ
多くの人の意見の一致すること。また、その意見の誤りのないこと。→十目じゅうもくの視る所十手のさす所
⇒じっ‐し【十指】
じっし‐び【十死日】
暦注の一つ。(→)十死一生日じっしいっしょうのひに同じ。十死。
⇒じっ‐し【十死】
じっ‐しゃ【実写】
実景・実況を写真や映画にうつすこと。また、そのうつしたもの。「―フィルム」
じっ‐しゃ【実車】
タクシー・ハイヤーなどの営業用自動車が客を乗せていること。↔空車くうしゃ
じっ‐しゃ【実者】
〔仏〕悪鬼・悪霊が身を現じて人を悩ますもの。神仏の化現けげんである権者ごんじゃに対する。源平盛衰記9「権者も―も渇仰の前に顕はれ現じ給ふ事なれば」
じっ‐しゃ【実射】
銃砲で、実弾を発射すること。実弾射撃。「―訓練」
じっ‐しゃかい【実社会】‥クワイ
(美化されたり観念的に考えられたりしたのではない)現実の社会。実世間。
しっ‐しゃく【失借】
物を貸し、また、貸した物を返してもらいしているうちになくすこと。〈日葡辞書〉
じっ‐しゅ【十種】
10の種類。
⇒じっしゅ‐うんきゅう【十種雲級】
⇒じっしゅ‐きょうぎ【十種競技】
⇒じっしゅ‐くよう【十種供養】
⇒じっしゅ‐ごう【十種香・十炷香】
じつ‐じゅ【実需】
実際の需要。
じっ‐しゅう【十宗】
〔仏〕
①南都六宗と平安二宗(天台・真言)と鎌倉二宗(浄土・禅)との総称。
②華厳宗で、釈尊の一生の間の教えを判釈して十に分類したもの。
じっ‐しゅう【実収】‥シウ
①実際の収入。総収入中から営業費・雑費などを差し引いた残りの収入。「―は名目ほどでない」
②実際の収穫高。
⇒じっしゅう‐りつ【実収率】
じっ‐しゅう【実習】‥シフ
実地または実物について学習すること。「―生」「教育―」
⇒じっしゅう‐こう【実習校】
じっしゅう‐こう【実習校】‥シフカウ
教員養成の目的で学生に教育実習をさせるために設けられた学校。
⇒じっ‐しゅう【実習】
じっしゅう‐りつ【実収率】‥シウ‥
選鉱・製錬などにおいて、鉱石中の有用成分の含有量に対する実際に採取された量の割合。
⇒じっ‐しゅう【実収】
じっしゅ‐うんきゅう【十種雲級】‥キフ
「雲級」参照。
⇒じっ‐しゅ【十種】
じっしゅ‐きょうぎ【十種競技】‥キヤウ‥
(decathlon)男子の陸上競技の一つ。一人の競技者が、連続2日間にわたり、100メートル競走・走幅跳・砲丸投・走高跳・400メートル競走(以上第1日)、110メートルハードル・円盤投・棒高跳・槍投・1500メートル競走(以上第2日)の10種目の競技を行い、総得点を争う。オリンピック種目の一つ。デカスロン。
⇒じっ‐しゅ【十種】
じっしゅ‐くよう【十種供養】‥ヤウ
[法華経法師品]大法会で一般に用いられる華・香・瓔珞ようらく・抹香・塗香・焼香・繒蓋そうがい・幢幡・衣服・伎楽をもって行う供養。繒蓋・幢幡を一つとして合掌を加えることもある。三宝に対して行う供養。
⇒じっ‐しゅ【十種】
じっしゅ‐ごう【十種香・十炷香】‥ガウ
⇒じしゅこう
⇒じっ‐しゅ【十種】
しっ‐しゅつ【蟋蟀】
「こおろぎ」「きりぎりす」の漢名。
しつ‐じゅん【湿潤】
しめりうるおうこと。湿気を帯びていること。「―な土地」
⇒しつじゅん‐だんねつ‐げんりつ【湿潤断熱減率】
しつじゅん‐だんねつ‐げんりつ【湿潤断熱減率】
水蒸気で飽和した空気塊が上昇するときの高さによる温度低下の割合。地上気温によって変化する。日本付近では100メートルにつき約0.5度。乾燥断熱減率より小さいのは、水蒸気が凝結する際に発生する潜熱が空気塊を加熱するため。
⇒しつ‐じゅん【湿潤】
しつ‐じょ【失除】‥ヂヨ
とりのぞくこと。
しつ‐じょ【悉除】‥ヂヨ
すべて取り除くこと。保元物語「衆病―の悲願をたのみて、夜もすがら祈請せられたり」
しっ‐しょう【失笑】‥セウ
(笑ってはならないような場面で)おかしさに堪えきれず、ふきだして笑うこと。「―を買う」「思わず―する」
しっ‐しょう【湿生】‥シヤウ
〔仏〕四生の一種。湿処から自然に発生すること。また、そのもの。蚊など虫の類。
しっ‐しょう【漆匠】‥シヤウ
漆塗りの職人。塗師ぬし。
じっ‐しょう【実正】‥シヤウ
①まちがいないこと。たしかなこと。偽りのないこと。正実。源平盛衰記37「―に任せて、十六歳とぞ名乗りける」
②(副詞的に)本当に。まことに。浄瑠璃、凱陣八島「―それがしとの縁組はいやの」
じっ‐しょう【実性】‥シヤウ
①〔仏〕真如しんにょのこと。
②性質が実直であること。
じっ‐しょう【実証】
①たしかな証拠。確証。「―を踏まえた論」
②事実によって証明すること。「―を尊ぶ」
③漢方で、病因と闘う生体反応が旺盛な状態。↔虚証。
⇒じっしょう‐しゅぎ【実証主義】
⇒じっしょう‐てき【実証的】
⇒じっしょう‐てつがく【実証哲学】
⇒じっしょう‐ろん【実証論】
じつ‐じょう【実状】‥ジヤウ
①本来の姿。
②実際のありさま。「―を視察する」
じつ‐じょう【実情】‥ジヤウ
①まことの心。真情。矢野竜渓、経国美談「悔悟の―を表せしめけり」
②実際の事情。ありのままの情況。「表向きはそうだが、―はこうだ」
じっしょう‐しゅぎ【実証主義】
(positivisme フランス)感覚的経験によって与えられる事実だけから出発し、それらの間の恒常的な関係・法則性を明らかにする厳密な記述を目的とし、一切の超越的・形而上学的思弁を排する立場。これを初めて体系的に説いたコントらは現象の根底にある実在を(不可知としながらも)認めたが、マッハや論理実証主義者はこのような実在を認めない。→感覚論→経験論→現象主義→論理実証主義。
⇒じっ‐しょう【実証】
しっ‐しょうちょう【失象徴】‥シヤウ‥
シンボル(言葉・身振り・記号など)を用いられなくなる状態。失語症の類。
じっしょう‐てき【実証的】
単に思考によって論証するのでなく、経験的事実の観察・実験によって積極的に証明されるさま。
⇒じっ‐しょう【実証】
じっしょう‐てつがく【実証哲学】
実証主義に基づく哲学。特にコントの立場をいう。
⇒じっ‐しょう【実証】
じっしょう‐ろん【実証論】
(→)実証主義に同じ。
⇒じっ‐しょう【実証】
しつじょ‐きゅう【室女宮】‥ヂヨ‥
〔天〕(→)処女宮に同じ。
しっ‐しょく【失職】
①それまでの職を失うこと。失業。「不況で―する」
②職務上の失策。
じっ‐しょく【十職】
千家せんけの指定により茶具を造った10家、すなわち楽焼茶碗師楽吉左衛門・塗師中村宗哲・竹細工茶杓師黒田正玄・表具師奥村吉兵衛・金物師中川浄益・指物師駒沢利斎・袋師土田友湖・一閑張師飛来一閑・釜師大西清右衛門・風炉師永楽善五郎の総称。千家十職。
しっしょ‐しょう【失書症】‥シヤウ
(agraphia)手や腕の運動はおかされず、また他に知能の障害がないのに、字が書けなくなる病的状態。失語症と関係が深い。
じっし‐れんせい【実視連星】
望遠鏡によってその軌道運動が観測される連星。↔分光連星
しっ‐しん【失心・失神】
①正気を失うこと。きぬけ。喪心。
②急激な精神感動・恐怖・驚愕などのため、または外傷・打撃により、反射的に脳貧血を起こし、一時的に意識を喪失すること。
しっ‐しん【湿疹】
皮膚表層の炎症。頭部・顔面・身体の屈側部などにでき、発赤・腫脹・灼熱感・痒かゆみを伴う。微細な小隆起を多く生じ、頂点は小水疱または小膿疱に変じ、掻破すれば漿様液・膿汁が出て患部は湿潤する。
じっ‐しん【十身】
〔仏〕仏身を十種に分けたもの。十仏ともいう。華厳経に説く。解境げきょうの十仏と行境の十仏の二種あり、前者は衆生しゅじょう身・国土身・業報身・声聞身・縁覚身・菩薩身・如来身・智身・法身・虚空身、後者は正覚仏・願仏・業報仏・住持仏・化仏・法界仏・心仏・三昧仏・性仏・如意仏。
じっ‐しん【日新】
⇒にっしん。日葡辞書「ジッシンノカウ(効)ヲハゲマス」
じつ‐しんし【実親子】
自然の血縁に基づく親子。ほんとうの親子。
じっしん‐ぶんるいほう【十進分類法】‥ハフ
(decimal classification; D.C.)図書分類法の一つ。アメリカのデューイ(Melvil Dewey1851〜1931)の創案。1876年発表。アラビア数字を図書分類の体系を表す記号として用いる。すべての主題を1から9までの九つの「類」に区分し、百科事典・一般雑誌などは総記として0とし、10の「主類」をつくる。次にその下を10の「主綱」に、その下をさらに10の「要目」に分ける。→日本十進分類法
じっしん‐ほう【十進法】‥ハフ
特定の数を表す数字または数詞を定め、数がある大きさに達すればひとまとめにして位をあげ、同じ数字や数詞を繰り返して用いて数を表す記数法において、0・1・…・9を用いて10ごとにまとめるとき、十進法という。→二進法
しっ・す【叱す】
[一]〔他サ変〕
しかる。太平記24「舎利弗一音を出してとつとつと―・し給ふに」
[二]〔自サ変〕
舌打ちをする。
しっ・す【執す】
〔他サ変〕
(シュウスとも)
①とる。にぎる。
②深く心にかける。執心する。執着する。平家物語5「先祖のみかどの、さしも―・し思しめされたる都を」
③熱心にする。打ち込んでする。風姿花伝「わが心にも、今ほど―・することなしと大事にして」
④敬意を表する。傾城禁短気「地にひざまづき―・すれば」
しっ・す【悉す】
〔他サ変〕
完全にする。こんてむつすむん地「道理をただすときんば、ほかよりもなほうちを―・すべきことなり」
しっ‐すい【直歳】
(唐音)禅寺で、1年交替で幹事の役に当たる職。また、伽藍・田畑などを管理する役僧。
しっ‐すう【湿数】
気温と露点温度の差。大気の湿り具合を表す。
じっ‐すう【実数】
①実際に存在する数量。「公称10万部、―8万の雑誌」
②〔数〕ふつうに数すうと呼ばれるもので、有理数と無理数とを合わせたもの。有理数は分数または有限小数、循環無限小数で表され、無理数は循環しない無限小数で表される。すなわち、有限・無限小数の総称が実数である。↔虚数。→数直線
じつ‐ずく【実尽】‥ヅク
誠意のあらん限りを尽くすこと。浮世床初「この位に親切を尽して、―でしてやるぜ」
しっ・する【失する】
[文]失す(サ変)
[一]〔他サ変〕
うしなう。無くする。太平記11「驕れる者は―・し」。「機会を―・した」
[二]〔自サ変〕
(「…に」を受けて)…であり過ぎる。「遅きに―・した感がある」「寛大に―・する」
しっ‐せい【叱正】
叱しかって正すこと。詩文の添削を請う時の謙譲語。斧正ふせい。「御―を乞う」
しっ‐せい【叱声】
しかりつける声。
しっ‐せい【失政】
政治の方法をあやまること。また、政治の方法の悪いこと。「―を糾弾する」
しっ‐せい【執政】
①政務を執とること。また、その職・人。
②政務担当職の唐風の異称。
㋐摂政関白。
㋑老中。
㋒家老。
㋓宰相。
③(フランス革命時代の)統領。
⇒しっせい‐かん【執政官】
⇒しっせい‐せいふ【執政政府】
しっ‐せい【湿生】
植物が湿潤な場所に生えること。
⇒しっせい‐しょくぶつ【湿生植物】
しっ‐せい【湿性】
しめっぽい性質。「―水虫」↔乾性
じっ‐せい【日星】
日と星。にっせい。
じっ‐せい【実勢】
実際の勢力、また、いきおい。
⇒じっせい‐かかく【実勢価格】
⇒じっせい‐よきん【実勢預金】
⇒じっせい‐レート【実勢レート】
じっせい‐かかく【実勢価格】
小売店で実際に売買される価格。正価を下回る場合が多い。
⇒じっ‐せい【実勢】
じっ‐せいかつ【実生活】‥クワツ
実際の日常生活。現実の生活。
しっせい‐かん【執政官】‥クワン
(consul ラテン)ローマの共和政時代における最高の政務官。定員2名、任期1年。コンスル。
⇒しっ‐せい【執政】
しっせい‐しょう【失声症】‥シヤウ
(aphonia)声帯を振動させて声を出すことができない病的状態。神経麻痺や声帯の腫瘍によるものと心因性のものとがある。
しっせい‐しょくぶつ【湿生植物】
沼沢付近・熱帯降雨林などの空気・土壌が常に湿潤な場所に生育する植物。
⇒しっ‐せい【湿生】
しっせい‐せいふ【執政政府】
(→)統領政府に同じ。
⇒しっ‐せい【執政】
じっせい‐よきん【実勢預金】
実質預金からさらに政府関係預り金を差し引いた額。政府関係の預り金は不規則に変動するので、運用可能資金量を、より確実に算出するための数字。
⇒じっ‐せい【実勢】
じっせい‐レート【実勢レート】
公定相場に対し、その時々の実際の値打を示す相場または金利。
⇒じっ‐せい【実勢】
しっ‐せき【叱責】
しかりせめること。しかりとがめること。「―を受ける」
しっ‐せき【失跡】
人の行方ゆくえがわからなくなること。失踪。
じっ‐せき【実跡・実蹟】
実際の形跡。たしかな形跡。
じっ‐せき【実積】
正味の面積・体積。
じっ‐せき【実績】
実際に示した功績または成績。「―を挙げる」
じっ‐せけん【実世間】
実際の世の中。実社会。
しつ‐ぜつ【湿舌】
〔気〕湿った暖かい気流が東シナ海方面から日本列島に向かって舌のような形で流れ込む現象。梅雨期に多く発生し、大雨をもたらす。
じっ‐せつ【十刹】
(ジッサツとも)
臨済宗で、五山に次ぐ寺格の十の大寺。中国に始まり、日本では1341年(暦応4)に制定されたが、後に改めて京都・鎌倉各別に制定された。
㋐京都の等持寺・臨川寺・真如寺・安国寺・宝幢寺・普門寺・広覚寺・妙光寺・大徳寺・竜翔寺。
㋑関東(鎌倉)の禅興寺・瑞泉寺・東勝寺・万寿寺・大慶寺・興聖寺・東漸寺・善福寺・法泉寺・長楽寺。
じっ‐せつ【実説】
作り話でないほんとうにあった話。真実の情報。太平記8「―はいまだ聞かず」
じっ‐せん【実戦】
演習などに対し、実際の戦闘。「―に強い」「―部隊」
じっ‐せん【実践】
①実際に履行すること。一般に人間が何かを行動によって実行すること。「考えを―に移す」
②〔哲〕(praxis ギリシア・practice イギリス)
㋐人間の倫理的行動。アリストテレスに始まる用法で、観想や制作と対比される。カントなどもこの意味で用いる。
㋑人間が行動を通じて環境を意識的に変化させること。この意味での実践の基本形態は物質的生産活動であり、さらに差別に対する闘争や福祉活動のような社会的実践のほか、精神的価値の実現活動のような個人的実践も含まれる。認識(理論)は実践の必要から生まれ、また認識の真理性はそれを実践に適用して検証される、という立場で実践の意義を明らかにしたのはマルクスとプラグマティズムである。↔理論。
⇒じっせん‐きゅうこう【実践躬行】
⇒じっせん‐てき【実践的】
⇒じっせんてき‐すいろん【実践的推論】
⇒じっせん‐てつがく【実践哲学】
⇒じっせん‐りせい【実践理性】
⇒じっせんりせい‐の‐ようせい【実践理性の要請】
⇒じっせん‐りんり【実践倫理】
じっ‐せん【実線】
製図上で、点線・破線などに対し、切れ目なく続いている線。
じっせん‐きゅうこう【実践躬行】‥カウ
(「躬」はみずからの意)自分で実際に行動すること。
⇒じっ‐せん【実践】
じっせん‐じょし‐だいがく【実践女子大学】‥ヂヨ‥
私立大学の一つ。1899年(明治32)下田歌子が設立した実践女学校・女子工芸学校が起源。1932年専門学校、49年新制大学。日野市。
じっせん‐てき【実践的】
実践に基づくさま。実際に行動するさま。↔理論的↔観念的。
⇒じっ‐せん【実践】
じっせんてき‐すいろん【実践的推論】
三段論法の一種。大前提に目的とする行為、小前提にその目的を実現する手段が置かれ、結論として具体的行為が導かれる。前提と結論の間に論理的必然性はないが、意図的行為の構造を明らかにするために用いられる。実践的三段論法。
⇒じっ‐せん【実践】
じっせん‐てつがく【実践哲学】
実践的なものを対象とする哲学。また、実践を理論の根底におく哲学。狭義では、道徳論・倫理学と一致し、広義では、更に経済・法律・芸術・技術など広く人間の社会的現実生活の諸断面に関する哲学的考察をも含み、また通俗的な意味では、実践生活上の指針・覚悟を与え得るような哲学を指す。↔理論哲学。
⇒じっ‐せん【実践】
じつぜん‐めいだい【実然命題】
〔論〕(assertoric judgment)あることを事実として端的に言明する命題。あることを可能なこととして言明する蓋然命題や、必然的なことと言明する必然命題から区別される。無様相命題。
じっせん‐りせい【実践理性】
(praktische Vernunft ドイツ)カントの用語。ア‐プリオリな道徳原理によって意志や行為を規定する理性。歴史的にはアリストテレスのプロネーシス(実践知)に由来する。→純粋理性。
⇒じっ‐せん【実践】
じっせんりせい‐の‐ようせい【実践理性の要請】‥エウ‥
(Postulat ドイツ)カントの用語。理論理性によっては論証しえないが、実践の基礎として意志の自由、霊魂の不死、神の存在を要請せねばならないこと。
⇒じっ‐せん【実践】
じっせん‐りんり【実践倫理】
倫理学の一領域。道徳原理の純粋理論的研究の一面に対して、その原理を具体的に応用し、実践する面を主として考究する学問。実践倫理学。
⇒じっ‐せん【実践】
しっ‐そ【質素】
①かざらないこと。質朴なこと。
②おごらず、つつましいこと。倹約なこと。「―な生活」
しっ‐そう【失踪】
行方ゆくえをくらますこと。失跡。
⇒しっそう‐せんこく【失踪宣告】
しっ‐そう【疾走】
非常に速く走ること。「全力―」
しっ‐そう【執奏】
とりついで奏上すること。また、その役の人。伝奏。太平記21「専ら諸事を―せらる」
しっ‐そう【漆瘡】‥サウ
うるしかぶれ。
じっ‐そう【実相】‥サウ
①実際の有様。真実のすがた。「生活の―」
②〔仏〕現象界の真実のすがた。真如・法性ほっしょうなどとほぼ同義。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「是ぞ―中道の仏の教、神の法」。「諸法―」
⇒じっそう‐かんにゅう【実相観入】
⇒じっそう‐むろ【実相無漏】
じっ‐そう【実装】‥サウ
装置や機器の構成部品を実際に取りつけること。「パソコンに―された部品」
じっ‐そう【実左右】‥サウ
事実の知らせ。情報。〈日葡辞書〉
じつ‐ぞう【実像】‥ザウ
①〔理〕一つの物体の各点から出た光がレンズ・鏡などを通過・反射した後、それぞれ実際に1点に集まってつくる像。物体を凸レンズの焦点より外側におく時などに生じる。
②あらわれた姿とは異なる、本来の姿。
↔虚像
じっそう‐いん【実相院】‥サウヰン
京都市左京区岩倉にある単立寺院。もと天台宗寺門派の門跡。1229年(寛喜1)静基の創建。初め紫野にあり、応永(1394〜1428)年中、現在地に移り、大雲寺の寺務を兼ね、江戸時代に宮門跡の入寺で興隆。岩倉門跡。
じっそう‐かんにゅう【実相観入】‥サウクワンニフ
斎藤茂吉の歌論で、「実相に観入して自然・自己の一元の生を写す」というもの。子規以来の写生論に一歩を進めたもので、皮相の写生に止まらず、実相に徹するをもって短歌写生道の要諦とする。
⇒じっ‐そう【実相】
しっそう‐せんこく【失踪宣告】
〔法〕一定の期間生死不明の状態が続いた者を失踪者と認定する家庭裁判所の審判で、これによりその者は死亡したものとみなされる。
⇒しっ‐そう【失踪】
じっそう‐むろ【実相無漏】‥サウ‥
〔仏〕宇宙万象の真実のすがたは、一切の煩悩・染汚を離れ清浄であるということ。十訓抄「―の大海に五塵六欲の風は吹かねども、随縁真如の波立たぬ時なし」
⇒じっ‐そう【実相】
しっ‐そく【失速】
①飛行機が飛行の続けられる速度を失うこと。飛行機の翼の迎角むかえかくが限度を越えて増すと、翼上面の境界層がはがれて揚力が減る現象。多くの場合、操縦の自由を失って危険に陥る。
②速度が急に落ちること。急に勢いがなくなること。「ゴール直前で―する」「景気が―する」
⇒しっそく‐かく【失速角】
しっ‐そく【疾足】
あしばや。はやあし。
しっ‐そく【疾速】
非常に速いこと。迅速。
じっ‐そく【実測】
実地に測量・計測すること。「距離を―する」
⇒じっそく‐ず【実測図】
しっそく‐かく【失速角】
翼が失速を起こす迎角むかえかく。失速角以下の迎角では、揚力は迎角にほぼ比例する。
⇒しっ‐そく【失速】
じっそく‐ず【実測図】‥ヅ
実測した結果を図に示したもの。
⇒じっ‐そく【実測】
じっ‐そん【実損】
実際の損失・損害。
じつ‐ぞん【実存】
①現実に存在すること。実在。
②〔哲〕(existence)
㋐現実的な存在。普遍的な本質ではなく時間・空間内にある個体的存在。スコラ哲学以来、本質存在に対比して用いられ、可能的な本質が現実化されたもの。
㋑特に人間的実存を意味し、自己の存在に関心をもつ主体的な存在、絶えざる自己超克を強いられている脱自的存在をいう。自覚存在。→実存主義。
⇒じつぞん‐しゅぎ【実存主義】
⇒じつぞん‐てつがく【実存哲学】
じつぞん‐しゅぎ【実存主義】
(existentialisme フランス)人間の本質ではなく個的実存を哲学の中心におく哲学的立場の総称。ドイツでは実存哲学と呼ばれる。科学的な方法によらず、人間を主体的にとらえようとし、人間の自由と責任とを強調し、悟性的認識には不信をもち、実存は孤独・不安・絶望につきまとわれていると考えるのがその一般的特色。その源はキルケゴール、後期シェリング、さらにパスカルにまでさかのぼるが、20世紀、特に第二次大戦後、世界的に広がった。その代表者はドイツのヤスパース・ハイデガー、フランスのサルトル・マルセルら。サルトル・カミュ・ムージルらは実存を文学・芸術によって表現しようとする。
⇒じつ‐ぞん【実存】
じつぞん‐てつがく【実存哲学】
(→)実存主義に同じ。
⇒じつ‐ぞん【実存】
しっ‐た【叱咤・叱咜】
怒気をあらわして大声でしかること。しかりつけること。
⇒しった‐げきれい【叱咤激励】
しった【悉達・悉多】
⇒しったるた(悉達多)
ジッダ【Jidda】
⇒ジェッダ
しっ‐たい【失対】
失業対策の略。「―事業」
しっ‐たい【失態・失体】
体裁を失うこと。面目をそこなうこと。また、やりそこなうこと。体裁の悪い失敗。「―を演ずる」
しっ‐たい【膝退】
ひざまずいて膝頭で退くこと。→膝行しっこう
じっ‐たい【十体】
①漢字の十種の書体、すなわち古文・大篆だいてん・籀文ちゅうぶん・小篆・八分はっぷん・隷書・章草・行書・飛白ひはく・草書の称。
②(通例ジッテイという)秀歌の十種の体。
㋐聚蝶・譴警・双本・短歌・長歌・頭古腰新・頭新腰古・頭古腰古・古事意・新意体。(歌経標式)
㋑古歌体・神妙体・直体・余情体・写思体・高情体・器量体・比興体・華艶体・両方体。(忠岑十体)
㋒幽玄様・事可然様・麗様・有心体・長高様・見様・面白様・有一節様・濃様・拉鬼体。(定家十体)
㋓たてぬきの歌・はたばりひろき歌・てには正しき歌・理至極する歌・たはれたる歌・物にすがりたる歌・古体の歌・ことばごとに心を入れたる歌・心を残す歌・物にすがらざる歌。(竹園抄)
じっ‐たい【実体】
①(名称や外形に対する)正体。本体。実質。内容。「―がつかめない」「―のない理論」
②〔哲〕(ousia ギリシア・substantia ラテン・substance イギリス)変化する諸性質の根底にある持続的な担い手と考えられるもの。それ自身によって存在するもの。世界ないし事物の実体は古来哲学の重要問題とされ、殊にギリシア哲学・スコラ哲学・デカルト・スピノザにおいて中心的役割を演じた。カントは実体を現象認識のためのカテゴリーに過ぎないと考えたが、現在では、実体ではなく関係を事物の根底に据える考え方が盛んになっている。
⇒じったい‐か【実体化】
⇒じったい‐きょう【実体鏡】
⇒じったい‐し【実体視】
⇒じったいてき‐しんじつしゅぎ【実体的真実主義】
⇒じったい‐ふりこ【実体振子】
⇒じったい‐ほう【実体法】
じっ‐たい【実態】
実際のありさま。実情。「―調査」
じったい‐か【実体化】‥クワ
(Hypostasierung ドイツ)
①単なる属性または抽象的概念内容を客体化して、独立的実体となすこと。例えば実念論は普遍概念を実体化する立場。
②現象とみられていたものが実体となること。例えば現代における映像。
⇒じっ‐たい【実体】
じったい‐きょう【実体鏡】‥キヤウ
(→)立体鏡のこと。
⇒じっ‐たい【実体】
じったい‐し【実体視】
(→)立体視に同じ。
⇒じっ‐たい【実体】
じったいてき‐しんじつしゅぎ【実体的真実主義】
〔法〕裁判の事実認定について、裁判所が客観的な真実を追求し真相の究明を図るという原則。→形式的真実主義。
⇒じっ‐たい【実体】
じったい‐ふりこ【実体振子】
水平な固定軸のまわりに自由に回転でき、重力の働きで振動するようにした剛体。物理振子。複振子。
⇒じっ‐たい【実体】
じったい‐ほう【実体法】‥ハフ
〔法〕法規の実現・確証のための手段・形式を規定する手続法・形式法に対して、権利・義務などの法律関係や内容を規定する法規。実質法。
⇒じっ‐たい【実体】
じつ‐だか【実高】
(→)内高うちだかに同じ。
しった‐か‐ぶり【知ったか振り】
それほどよくは、または、まるで知らないのに、知っているようなふうを(得意になって)すること。「―してしゃべる」
しった‐げきれい【叱咤激励】
大声で叱るように励まし、気持を奮い立たせること。
⇒しっ‐た【叱咤・叱咜】
しっ‐たつ【執達】
上意を受けて下に通達すること。
⇒しったつ‐じょう【執達状】
⇒しったつ‐り【執達吏】
しったつ‐じょう【執達状】‥ジヤウ
御教書みぎょうしょの俗称。書止めに「依仰執達如件」などとあるのでいう。
⇒しっ‐たつ【執達】
しったつ‐り【執達吏】
(執行送達をつかさどる意)執行官の旧称。島崎藤村、春「今日の―は割合温和おとなしい」
⇒しっ‐たつ【執達】
しった‐ふり【知った振り】
(→)「しったかぶり」に同じ。日葡辞書「シッタブリ、また、シッタフリ」
しったり
垂れさがったさま。また、しっとりとぬれているさま。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「尾は青柳の―したり」
しったるた【悉達多】
(梵語Siddhārtha 「目的を成就したもの」の意)釈尊の俗名。シッダールタ。悉達。悉多。悉達太子。→釈迦牟尼しゃかむに
しったん
鼓の音。水の音にもたとえる。浄瑠璃、大経師昔暦「軒の氷柱も解け渡り、谷の水音――」
しったん【悉曇】
(梵語siddham 成就・吉祥の意)梵字の字母。転じて、インドの音声に関する学問をいう。広くは摩多また(母音)と体文たいもん(子音)とを総称し、音節と同義。狭くは摩多の12韻のみを指す。中国では隋代にはじめて悉曇の称があり、日本には天平(729〜749)年間に南インドから伝わる。法隆寺の古貝葉こばいようの文字は字体がすぐれて有名。元慶(877〜885)年間の安然の著に「悉曇蔵」がある。五十音図の配列には悉曇の影響が顕著。→梵字。
⇒しったん‐じもん【悉曇字門】
じつ‐だん【実弾】
①ほんものの弾丸。実包。
②比喩的に、(買収に使う時などの)現金の俗称。
⇒じつだん‐しゃげき【実弾射撃】
しったんさんみつしょう【悉曇三密鈔】‥セウ
江戸時代における悉曇書の代表。浄厳じょうごん(覚彦)の著。7巻または8巻。1682年(天和2)刊。梵語の文法、梵字の意義を説明し、真言の教義を説く。
しったん‐じもん【悉曇字門】
密教で、悉曇文字に依託して、特殊の教義を表す方式。「阿」は一切法本不生の意を表すとする類。
⇒しったん【悉曇】
じつだん‐しゃげき【実弾射撃】
銃砲に実弾を装填そうてんして発射すること。↔空砲射撃
⇒じつ‐だん【実弾】
しっ‐ち【失地】
失った土地。敵に奪われた土地。また比喩的に、失った自分の勢力範囲。「―回復」
しっち【悉地】
〔仏〕(梵語siddhi 成就の意)密教の修行によって成就した妙果。
しっ‐ち【悉知】
知りつくすこと。知悉。
しっ‐ち【湿地】
河川・湖沼の近辺などで、地下水が地表に近く、水けの多いじめじめした土地。「―植物」
⇒しっち‐そうげん【湿地草原】
しっ‐ち【質地】
⇒しちち。
⇒しっち‐そうどう【質地騒動】
じっ‐ち【実地】
①実際の場所。現場。「―検分」
②実際の場合。「計画を―に移す」「―訓練」
⇒じっち‐けんしょう【実地検証】
⇒じっち‐しけん【実地試験】
じっ‐ち【実智】
〔仏〕真実の智。真理を照らす智。根本智。↔権智ごんち
じっ‐ちく【実竹】
マダケの地下茎が断崖より空中に突出し上方へ伸びたもの。地上茎と異なり、中空でない。杖・印材などに用いる。宮城県松島産が有名。
じっち‐けんしょう【実地検証】
犯罪が発生した現場や、その他必要とする場所で行われる検証。特に犯罪現場で行う検証を現場検証という。
⇒じっ‐ち【実地】
じっち‐しけん【実地試験】
実際の場で人の技能や製品の性能などを試す試験。
⇒じっ‐ち【実地】
しっち‐そうげん【湿地草原】‥サウ‥
湿地に発達した草原。
⇒しっ‐ち【湿地】
しっち‐そうどう【質地騒動】‥サウ‥
1722年(享保7)の幕府の質流禁止令を徳政と解釈した質入れ人らが起こした質地取り戻し騒動。幕府は騒動を鎮圧し、翌年禁止令を撤回。出羽村山郡長瀞ながとろ村と越後頸城くびき郡幕府蔵入地の事件が特に有名。
⇒しっ‐ち【質地】
しっちゃか‐めっちゃか
混乱・散乱したさまをくだけていう語。めちゃくちゃ。
しっ‐ちゃく【失着】
囲碁で、まちがった手を打つこと。転じて一般に、ある場面での対応を誤ること。しくじり。
じっ‐ちゃく【実着】
忠実でおちついていること。着実。
しっ‐ちゅう【集注】
⇒しゅうちゅう2
じっ‐ちゅう‐はっく【十中八九】
10のうち8か9かの割合で。おおかた。ほとんど。大部分。「生還は―のぞめまい」
しっ‐ちょう【失調】‥テウ
調和を失うこと。調子が狂うこと。「栄養―」
しっ‐ちょう【失聴】‥チヤウ
病気や事故などのため、聴力を失うこと。
しつ‐ちょう【室長】‥チヤウ
部屋の長。官庁・会社などで、室と名のつく組織の長。
しっ‐ちょく【質直】
質朴で正直なこと。じみでまじめなこと。
じっ‐ちょく【実直】
誠実で正直なこと。りちぎ。じってい。「―な人柄」
しっ‐ちん【七珍】
〔仏〕(→)七宝しっぽうに同じ。
⇒しっちん‐まんぽう【七珍万宝】
シッチン【繻珍】
⇒シュチン
しっちん‐まんぽう【七珍万宝】
①七珍と万宝。あらゆる宝物。平家物語1「―一として闕けたる事なし」
②2世森羅万象しんらばんしょうの前号。
⇒しっ‐ちん【七珍】
しっ‐つい【失墜】
①おとすこと。失うこと。「権威を―する」
②むだに使うこと。徒費。浪費。甲陽軍鑑10「肴買ひたる代物、―にまかり成り候」
③見落し。数えちがい。日本永代蔵1「是、観音の銭なれば、いづれも―なく返納したてまつる」
しっ‐つう【漆桶】
(「うるしを入れた桶」の意から)真っ黒で何も分からないこと。転じて、妄想や執着。また、仏法に暗い僧。
じ‐つづき【地続き】ヂ‥
間に海や川などが無く、土地が続いていること。陸つづき。また、地所が接していること。「―の家」
じっ‐て【十手】
江戸時代、同心・目明しなど捕吏の携帯した道具。長さ1尺5寸(約45センチメートル)余の鉄・真鍮の棒で、手元近くに鉤かぎがあり、柄に総紐ふさひもを垂れ、その色に紫・朱・黒などの区別を設けて捕吏の所管を明らかにし、また、犯罪者を捕縛する時、これで刀刃を防ぎ、打撃を加えた。手木てぎ。じってい。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「―ふり上げおつ取まく」
十手
しってい
砧きぬたを打ちまたは機はたを織る時などの音。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「砧に声の――」
じっ‐てい【十体】
⇒じったい
じっ‐てい【実体】
まじめで正直なこと。じっちょく。日本永代蔵2「それを―なる所帯になせば」。「―な人柄」
じっ‐てい【実弟】
同じ父母から生まれた弟。実の弟。
じってい‐ほう【実定法】‥ハフ
(positive law)定立された法というのが本来の意味で、定立という作為によらない自然法に対立する概念。広義では神が定立した法(神法)も含むが、狭義では人間が定立した法(人定法)すなわち制定法・慣習法・判例法などを指す。実証法。
じつ‐てがた【実手形】
商品を売買した場合に、買主から売主に振り出した約束手形、または売主から買主にあてた為替手形。↔空手形
しつ‐てき【質的】
質に関するさま。「生活の―向上」「―な問題」↔量的。
⇒しつてき‐ちょうさ【質的調査】
しつてき‐ちょうさ【質的調査】‥テウ‥
社会調査で、少数の事例について数量的・統計的方法によらずに個別の意味や解釈を重視した調査。事例調査。
⇒しつ‐てき【質的】
じっ‐てつ【十哲】
(「哲」は智の意)その門下における10人のすぐれた人。孔門こうもんの十哲、蕉門しょうもんの十哲、木門もくもんの十哲の類。
しっ‐てん【失点】
競技や勝負で失った点数。↔得点
しつ‐てん【質点】
〔理〕(質量だけを持つ点の意)全質量が質量中心に集中した、大きさ・形のない仮想的な物体。通常の物体(例えば地球)でも、その大きさが全体(例えば太陽系)からみて十分に小さい時には、これを質点とみなし得る。
⇒しつてん‐けい【質点系】
しつ‐でん【湿田】
排水不良のため、一年中水湿の多い田。↔乾田
しつてん‐けい【質点系】
2個以上の質点から成る力学的体系。
⇒しつ‐てん【質点】
しつ‐でんち【湿電池】
電解液を用いる電池。↔乾電池
しってん‐ばっとう【七転八倒】‥タウ
⇒しちてんばっとう
しっ‐と【嫉妬】
①自分よりすぐれた者をねたみそねむこと。「弟の才能に―する」「出世した友人を―する」
②自分の愛する者の愛情が他に向くのをうらみ憎むこと。また、その感情。りんき。やきもち。島崎藤村、藁草履「―は一種の苦痛です」。「妻の―」
⇒しっと‐ぶか・い【嫉妬深い】
⇒しっと‐もうそう【嫉妬妄想】
シッド【El Cid スペイン】
(シッドは「主君」を意味するsayyid アラビアの訛。本名Rodrigo Díaz de Vivar1043〜1099)スペイン中世の英雄。カスティリア王アルフォンソ6世の不興を買って追放された後、手勢300騎でムーア人と戦い、奪取した大都バレンシアの領主となり、国土回復戦争の英雄としてつとに伝説を生んだ。主君への絶対的忠誠を軸にしたスペイン最古の叙事詩「わがシッドの歌」(12世紀中葉に成立)は彼の武勲を描いたもの。ほぼ5世紀のち、青年期の愛と名誉心・義務との葛藤を主題にしたコルネーユの悲劇「ル‐シッド」の成功で、この主題は西欧に普及。
しつ‐ど【湿土】
しめった土。
しつ‐ど【湿度】
(humidity)大気中に含まれる水蒸気量を示す尺度。通常、大気中に実際に含まれている水蒸気の量と、その大気がその温度で含み得る最大限の水蒸気の量との比を、百分率で表す(相対湿度)。これに対し、1気圧で1立方メートルの空気中に含まれる水蒸気量をグラム数で表したものを絶対湿度という。
⇒しつど‐けい【湿度計】
じっ‐と
〔副〕
(「ぢっと」とも書いた)
①動かず何もしないさま。「―座って待つ」
②目を凝らすさま。「―見つめる」
③その事だけに神経を集中させているさま。「―こらえる」
④力をこめるさま。日葡辞書「テニジットニギル」
ジッド【Gide】
⇒ジード
しっ‐とう【失当】‥タウ
当を得ていないこと。不当。不都合。「―の措置」「―な評価」
しっ‐とう【失投】
野球で、投手が投げそこなって打者の打ちやすい球を投げてしまうこと。
しっ‐とう【失透】
(devitrification)ガラスが不透明かつ脆もろくなる現象。ガラスは元来熱力学的には準安定状態にあるので、特殊薬品に触れていたり高温に長時間保っていたりすると結晶化するために起こる。
しっ‐とう【執刀】‥タウ
①刃物を持つこと。
②特に、手術・解剖などのためにメスをとること。「院長が―する」
しっ‐とう【執当】‥タウ
(執事別当の略)延暦寺などの社寺で、諸堂の設備、諸役の補任などをつかさどる職名。
じつ‐どう【実動】
実際に行動したり、車両・機械などを動かしたりすること。「―部隊」「―台数」
じつ‐どう【実働】
実際に仕事に従事して働くこと。
⇒じつどう‐じかん【実働時間】
シットウェル【Sitwell】
⇒シトウェル
じつどう‐じかん【実働時間】
労働者が職場で、実際に労働する正味の時間。拘束時間から休憩時間を除いたもの。
⇒じつ‐どう【実働】
しっ‐とく【失徳】
道徳にはずれること。品行の修まらないこと。
じっ‐とく【十徳】
①10種の徳。多くの徳。
②(僧服の「直綴じきとつ」の転という)衣服の名。素襖すおうに似て脇を縫いつけたもの。武士は葛布くずふで白または黒、胸紐あり、中間ちゅうげん・小者・輿舁こしかきなどは布を用い胸紐がなく、四幅袴よのばかまを用いる。鎌倉末期に始まり、室町時代には旅行服とした。江戸時代には儒者・医師・絵師などの外出に用い、絽・紗などで作り、黒色無文、共切れ平絎ひらぐけの短い紐をつけ、腰から下に襞ひだをつけて袴を略した。
十徳
⇒じっとく‐よのばかま【十徳四幅袴】
じっとく【拾得】
唐代の僧。天台山の近くに寒山とともに住み、奇行が多く、豊干ぶかんに師事したと伝える。その詩は「寒山詩」中に収載。普賢の化身と称せられ、画題にされる。生没年未詳。→寒山
しつどく‐しょう【失読症】‥シヤウ
(alexia)大脳皮質の一定部位に障害が起こり、読んで理解する能力が失われる病的状態。失語症と関係が深い。
じっとく‐よのばかま【十徳四幅袴】
十徳を着て四幅袴をつけた服装。犬追物の矢取・犬牽、馬の口取、轅輿ながえこしを舁かく者などが用いた。
⇒じっ‐とく【十徳】
しつど‐けい【湿度計】
大気中の湿度を測る装置。毛髪湿度計・乾湿球湿度計・露点計・電気式湿度計などがある。
⇒しつ‐ど【湿度】
シットコム【sitcom】
(situation comedyの略)ラジオ・テレビ番組で、ある決まった場で起きる誤解や偶然などの設定によって笑わせるコメディー。
シット‐スピン【sit spin】
フィギュア‐スケートで、一方の足を前に伸ばし、しゃがんで行うスピン。ジャクソン‐スピン。ヘインズ‐スピン。
しっと‐と
〔副〕
①すき間のないさま。ぴったり。狂言、鱸庖丁「すつぱと切つては―打ちつけ」
②しっぽりと。むつまじく。浄瑠璃、女殺油地獄「―逢瀬の波枕」
しっと‐ぶか・い【嫉妬深い】
〔形〕
嫉妬心が強い。また、嫉妬しやすい。
[reference]⇒


広辞苑 ページ 8815 での【○十指の指さす所】単語。