複数辞典一括検索+

ほん【本】🔗🔉

ほん】 ①中心となるもの。また、もととなるもの。主。狂言、鱸庖丁「四季折々の御遊び、中にも御狩を―とされ」 ②もととしてみならうべきもの。てほん。かがみ。源氏物語若紫「やがて―にとおぼすにや、手習・絵などさまざまに書きつつ」。源氏物語藤袴「この君をなむ―にすべき」 ③書籍。書物。源氏物語梅枝「さまざまの継紙つぎがみの―ども、古き新しき取りいで給へるついでに」 ④まこと。正しい、正式のもの。浄瑠璃、曾根崎「たんとぶたれさんしたと聞いたが―か」 ⑤(接頭語的に用いて)今問題にしているそのものの意。自分の側に属している意に用いることが多い。「―選手権」 ⑥棒状の長いものを数える語。「鉛筆5―」 ⑦芝居・映画・小説・記事などの作品の数を数える語。 ⑧手紙や電話をかける回数などを数える語。 ⑨柔剣道などの勝負を数える語。 ⑩スポーツで、得点や採点の対象となる試技を数える語。「シュート3―」「1―目のジャンプ」 ⑪調子笛の管の順番の数え方から、篠笛などの音の高さをいう語。「一本」が最も低い。転じて、三味線音楽の音の高さの名称。→十二律(表)

もと【本・元・原・基】🔗🔉

もと本・元・原・基】 「すえ(末)」に対して、物事の起こる所の意。 ①はじめ。起源。万葉集9「―の如家はあらむと」。「―をたずねる」「―に戻す」「火―」 ②以前。「―は警官だった」「―通りにする」 ③物事の主要な部分。根幹。基礎。もとい。万葉集10「吾が恋止まず―の繁けば」。「農は国の―」「―をしっかりさせる」「事実を―に論ずる」 ④(「因」とも書く)原因。「けんかの―」「口は禍わざわいの―」 ⑤木の根や幹。根もと。万葉集17「―も枝も同おやじ常磐に」。「木―竹うら」 ⑥和歌の上の句。 ⑦もとで。元金。資本。「―がかかる」 ⑧元値もとね。原価。「―が取れない」「―を割る」 ⑨(「酛」とも書く)酒母しゆぼのこと。 ⑩(「素」とも書く)原料。「スープの―」「―を仕込む」 ⑪(助数詞。「本」と書く) ㋐草木などを数えるのに用いる。万葉集18「一―のなでしこ植ゑし」 ㋑鷹などを数えるのに用いる。羽。「大鷹一―」 ◇ふつう「本」は3・6、「元」は1・2・4・7・8に使う。「原」は主に4、「基」は3に使う。 ⇒元が切れる ⇒元も子もない ⇒元を正す

[漢]本🔗🔉

 字形  筆順 〔木部1画/5画/教育/4360・4B5C〕 〔音〕ホン(呉)(漢) 〔訓〕もと (名)はじめ [意味] ①もと。 ㋐物事のおこり。(対)末。「本源・根本・基本・報本反始」 ㋑もとで。「資本・元本がんぽん」 ②もとづく。もととなる(ところ)。 ㋐出身である。「本国・本籍・本貫」 ㋑おおもとである。主体である。中心。「本部・本職・本家ほんけ・本給・本論」 ③もともと。元来。 ㋐もとからある。「本分・本質・本能・本望」 ㋑正式。まこと。「本に困ったわい」「本妻・本名・本格・本式」 ④この。当の。「本日・本件・本人・本辞典」 ⑤もととするもの。特に、文書・書物。「本を読む」「標本・脚本・謄本・絹本・写本・製本・流布本るふぼん」 ⑥草木のように細長いもの(を数える語)。「木本・草本・筆ふで二本・一本杉すぎ」 ⑦柔剣道などの勝負を数える語。「一本とる」「三本勝負」 ▷現代中国語では、「本子」などの形でノートの意に使う。本のことは「書」という。 [解字] 指事。「木」に根もとの部分を示す「一」を加えた字。草木の根もとの意。[夲]は俗字。 [下ツキ 一本・異本・院本・絵本・円本・合本・巻子本・刊本・完本・元本・基本・脚本・教本・欠本・闕本・献本・絹本・原本・校本・稿本・絖本・国本・根本・槧本・紙本・資本・写本・春本・抄本・正本・新本・製本・善本・千六本・草本・送本・蔵本・造本・俗本・大本・台本・拓本・駄本・張本・珍本・定本・底本・敵本主義・点本・伝本・唐本・藤本・謄本・読本・納本・農本主義・配本・抜本・板本・版本・秘本・標本・副本・複本・粉本・別本・返本・民本主義・木本・模本・訳本・洋本・藍本・臨本・類本・零本・暦本・猥本・和本・話本

広辞苑で完全一致するの検索結果 1-3