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しら‐じら【白白】🔗🔉

しら‐じら白白】 (シラシラとも) ①いかにも白いさま。また、夜が次第に明けて白むさま。公任集「―としらけたる夜の月影に」。「夜が―と明ける」 ②あからさまなこと。はっきり。閑吟集「面影ばかり遺して東の方へ下りし人の名は―と云ふまじ」 ③興ざめであるさま。また、そらぞらしいさま。「―とした気持」 ⇒しらじら‐あけ【白白明け】

しらじら‐あけ【白白明け】🔗🔉

しらじら‐あけ白白明け】 夜のあけゆく頃。あけがた。 ⇒しら‐じら【白白】

しらじら‐し・い【白白しい】🔗🔉

しらじら‐し・い白白しい】 〔形〕[文]しらじら・し(シク) (シラシラシとも) ①いかにも白く見える。白い。〈類聚名義抄〉 ②興ざめである。あじきない。枕草子48「美々しうてをかしき君たちも、随身なきはいと―・し」。「―・いその場の空気」 ③しらばくれている。裏の気持が見えすいている。そらぞらしい。「―・いおせじを言う」

しら‐す【白子】🔗🔉

しら‐す白子】 ①シロウオの別称。 ②カタクチイワシ・ウナギ・アユなどの稚魚の称。 ⇒しらす‐うなぎ【白子鰻】 ⇒しらす‐ぼし【白子乾し】

しら‐す【白洲・白州・白沙】🔗🔉

しら‐す白洲・白州・白沙】 ①白い砂の洲。 ②邸宅の玄関前または庭などの、白い砂の敷いてある所。玄関先。庭先。太平記10「―の上に物の具脱ぎ棄てて一面に並み居て」 ③能舞台と観覧席との間で、礫こいしを敷いてあるところ。→能舞台(図)。 ④(礫が敷いてあったからいう)訴訟を裁断し、または罪人を取り調べる場所。転じて、奉行所。法廷。おしらす。

しら‐す【白砂】🔗🔉

しら‐す白砂】 大隅・薩摩両半島、都城付近に広く分布する火山灰・軽石の層。現在の鹿児島湾を形成している昔の姶良あいら火山・阿多火山などの噴出物が堆積したもの。「―台地」

しら・す【知らす】🔗🔉

しら・す知らす】 [一]〔他五〕 ①(「しる」に尊敬の意を表す助動詞「す」の付いたもの)お治めになる。しろす。万葉集18「天の日嗣と―・しくる君の御代御代」 ②(→)「知らせる」に同じ。 [二]〔他下二〕 ⇒しらせる(下一)

広辞苑 ページ 10019