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ふた‐ま【二間】🔗🔉

ふた‐ま二間】 ①柱間はしらま二つ。源氏物語蓬生「格子―ばかり上げて」 ②短辺柱間一つ、長辺柱間二つの室。枕草子104「登花殿のひんがしの廂ひさしの―に」 ③清涼殿の中の一室。弘徽殿こきでんの上の御局の南、夜の御殿おとどの東にある、柱間が東西一つ、南北二つの室。天皇守護の祈祷をする僧が伺候した。栄華物語歌合「中宮、一品宮は―にて御覧ず」→清涼殿(図)。 ④二つの室。二部屋。

ふた‐まえ【二前】‥マヘ🔗🔉

ふた‐まえ二前‥マヘ 二人前。二人分。醒睡笑「悋気講りんきこうならば、我も―まじらうぞ」

ふた‐また【二股・二俣】🔗🔉

ふた‐また二股・二俣】 ①もとが一つで、末の二つに分かれたもの。白氏文集天永点「今年瑞麦両岐フタマタに分れたり」。「―のソケット」 ②あれにつきこれに従い、態度の一定しないこと。ふたまたごうやく。甲陽軍鑑19「或いは―にて小身なる敵に勝ち」 ③二つのことのどちらになってもよいように、同時に、両方にかかわりをもつこと。「―を掛ける」 ⇒ふたまた‐ごうやく【二股膏薬】 ⇒ふたまた‐だいこん【二股大根】 ⇒ふたまた‐ぶし【二股武士】 ⇒ふたまた‐ぶね【二股舟】 ⇒ふたまた‐みち【二股道】

ふたまた‐おんせん【二岐温泉】‥ヲン‥🔗🔉

ふたまた‐おんせん二岐温泉‥ヲン‥ 福島県南西部、二岐山山麓にある温泉。泉質は硫酸塩泉。

ふたまた‐だいこん【二股大根】🔗🔉

ふたまた‐だいこん二股大根】 ①根の途中から二股になった大根。福が来るとして、大黒天の供物にした。浄瑠璃、心中宵庚申「けふは五日宵庚申…―のけておけ」 ②紋所の名。二股大根を図案化したもの。 ⇒ふた‐また【二股・二俣】

広辞苑 ページ 17231