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○牛の一散うしのいっさん🔗🔉

○牛の一散うしのいっさん (「一散」は一散走り)平生ぐずぐずしている人が調子に乗ってよくも考えずに決断をすることにいう。鷹筑波「よる夜中誰が乗り―ぞ」 ⇒うし【牛】 うじ‐の‐いん氏院ウヂ‥ヰン 平安初期に有力な氏族が一門の子弟のために設けた大学の付属施設。藤原氏の勧学院など。大学別曹。→三院 うじ‐の‐おおいぎみ宇治の大君ウヂ‥オホイ‥ 源氏物語宇治十帖の中の女性。宇治八の宮の長女で、薫大将に愛されたが従わないままに病没。総角あげまきの大君。 うじ‐の‐おさ氏長ウヂ‥ヲサ 「うじのかみ」参照。

○牛の籠抜けうしのかごぬけ🔗🔉

○牛の籠抜けうしのかごぬけ 鈍重なものには手ぎわのよいことはできないことのたとえ。 ⇒うし【牛】 うじ‐の‐かみ氏上・氏長・氏宗ウヂ‥ 氏の首長。大化改新以後は朝廷によって任命されるようになり、平安時代にかけては一族の宗家として、氏人を統率して朝廷に仕え、祖神の祭祀や叙爵推薦・処罰などをつかさどった。平安初期には宣旨によって氏長者うじのちょうじゃまたは氏長うじのおさという称を源・平・藤・橘の諸氏に賜ったが、室町時代以後は藤原氏の摂関となった者および源氏の征夷大将軍となった者だけがこれを称した。うじのこのかみ。 うじ‐の‐かんぱく宇治関白ウヂ‥クワン‥ 藤原頼通の通称。宇治左大臣源融とおるの旧宅に居住したことによる。 うじ‐の‐きょ氏挙ウヂ‥ 平安時代、正月6日の叙位の際、氏の長者がその氏人の叙位を申請したこと。→氏爵うじのしゃく うし‐の‐くるま牛の車】 〔仏〕声聞しょうもんや縁覚のための小乗の教えを羊や鹿の車にたとえるのに対し、大乗・一乗の教えを牛の車にたとえる。法華経譬喩品にある。→大白牛車だいびゃくごしゃ うしのこく‐まいり丑の刻参り‥マヰリ (→)「うしのときまいり」に同じ。 うじ‐の‐このかみ氏上・氏長ウヂ‥ (→)「うじのかみ」に同じ。天武紀「因りて―賜ふ」 うし‐の‐した牛舌魚】 ウシノシタ科の硬骨魚の総称。体は木の葉状で、尾端尖り、左側面に両眼がある。海底の泥の中に潜伏。アカシタビラメ・クロウシノシタなどがある。シタビラメ。鞋底魚。鰈鯊魚。謡曲、河水「白膾しらなます刺し身―」 くろうしのした クロウシノシタ 提供:東京動物園協会 うじ‐の‐しゃく氏爵ウヂ‥ 氏挙うじのきょにより五位に叙せられること。 うじ‐の‐しん氏の神ウヂ‥ (→)氏神うじがみに同じ。狂言、拾ひ大黒「これは―より福の神を下されたと思ふが」 うし‐の‐そうめん牛の索麺‥サウ‥ ネナシカズラの異称。(物類称呼) うし‐の‐たま牛の玉】 ①牛の額に生じた毛のかたまり。円く、中に堅いしんがある。牛の玉を牛王ごおうと誤って寺院などの宝物とする。 ②牛黄ごおううじ‐の‐ちょうじゃ氏長者ウヂ‥チヤウ‥ 「うじのかみ」参照。 うし‐の‐つのつき牛の角突き(→)「牛合せ」に同じ。 うしのつの‐もじ牛の角文字】 (その形が牛の角に似るからいう)「い」の字のこと。一説に「ひ」の字。徒然草「二つもじ―すぐな文字」

広辞苑 ページ 1751