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うれい‐さんじゅう【愁三重】ウレヒ‥ヂユウ🔗🔉

うれい‐さんじゅう愁三重ウレヒ‥ヂユウ ①義太夫節で、愁嘆の場の終りに哀愁を強調する節。また、三味線の手。 ②下座音楽の一つ。三味線の独奏により、愁嘆の思い入れで主役が花道へ引っ込むときに用いる。 ⇒うれい【憂い・愁い】

うれい‐じょう【愁状】ウレヒジヤウ🔗🔉

うれい‐じょう愁状ウレヒジヤウ (→)「うれえぶみ」に同じ。 ⇒うれい【憂い・愁い】

うれい‐の‐け【愁の毛】ウレヒ‥🔗🔉

うれい‐の‐け愁の毛ウレヒ‥ 鷹の額ひたいの毛の名。わずらう時に立てるからいう。狂言、政頼せいらい「―泪をとどむ」 ⇒うれい【憂い・愁い】

うれい‐ぶし【愁節・憂い節】ウレヒ‥🔗🔉

うれい‐ぶし愁節・憂い節ウレヒ‥ ①筑前琵琶で、愁嘆の表現に用いる節。 ②古浄瑠璃の山本角太夫(京都)が創始した愁嘆表現の節。 ⇒うれい【憂い・愁い】

うれい‐まげ【愁髷】ウレヒ‥🔗🔉

うれい‐まげ愁髷ウレヒ‥ 服喪中の女子の髪型。つぶし島田が多かった。 ⇒うれい【憂い・愁い】

うれい‐むすび【愁結び】ウレヒ‥🔗🔉

うれい‐むすび愁結びウレヒ‥ 喪中の人の食う握り飯。 ⇒うれい【憂い・愁い】

うれ・う【憂ふ・愁ふ・患ふ】ウレフ🔗🔉

うれ・う憂ふ・愁ふ・患ふウレフ 〔他下二・上二〕 (下二段活用が古い形。鎌倉時代以後上二段活用があらわれた) ⇒うれえる(下一)。仮名草子、伊曾保「ある人…蝉を殺さんとす。蝉―・いていはく」。「―・ひつつ岡にのぼれば花いばら」(蕪村)

うれえ【憂え・愁え】ウレヘ🔗🔉

うれえ憂え・愁えウレヘ ①なげき訴えること。愁訴。竹取物語「かの―せしたくみをば」 ②悲しみ。なげき。心配。宇津保物語祭使「身の―ある時」。方丈記「民の―、つひにむなしからざりければ」。「後顧の―なし」 ③憂鬱で心が晴れないこと。なんとなくもの悲しく、ものうい感じ。「―をおびた顔」 ④わずらい。病気。神代紀「赤女久しく口の疾うれえあり」 ⑤忌中。服喪。天武紀「重服おやのうれえ」 ◇心配や不安、憂鬱な気持の意で「憂」、情緒的なもの悲しさの意で「愁」を使うことが多い。 ⇒うれえ‐がお【憂え顔】 ⇒うれえ‐ぶみ【愁文】 ⇒憂えを掃う玉箒

広辞苑 ページ 2030