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○枝を鳴らさずえだをならさず🔗⭐🔉
○枝を鳴らさずえだをならさず
[論衡「風条えだを鳴らさず、雨塊つちくれを破らず」]太平の世には樹の枝を鳴らすほどの風も吹かない。天下太平なさまをいう。謡曲、高砂「枝を鳴らさぬ御代なれや」
⇒えだ【枝】
エタン【Äthan ドイツ・ethane イギリス】
分子式C2H6 パラフィン炭化水素の一つ。天然ガス・石炭ガス・石油分解ガスなどの中に含まれる無色の気体。性状はメタンに似る。
えだん‐にりゅう【恵檀二流】ヱ‥リウ
〔仏〕日本天台宗の恵心流と檀那流の二流派。良源門下の恵心院源信と檀那院覚運が派祖で、いずれも師から弟子に秘密に伝えられる口伝法門を重んずる。
エチェガライ【José Echegaray】
スペインの劇作家。代表作「恐ろしき媒なかだち」。ノーベル賞。(1832〜1916)
エチェガライ
提供:ullstein bild/APL
エチオピア【Ethiopia】
アフリカ北東部の連邦民主共和国。「シバの女王の国」と称して世界最古の王国とされ、4世紀頃からキリスト教国となる。1936年イタリアに征服されたが、41年独立を回復。75年帝政を廃止。面積110万4000平方キロメートル。人口7107万(2004)。首都アジス‐アベバ。旧称アビシニア。→アフリカ(図)。
⇒エチオピア‐く【エチオピア区】
⇒エチオピア‐ご【エチオピア語】
⇒エチオピア‐こうげん【エチオピア高原】
エチオピア‐く【エチオピア区】
動物地理学上の区分の一つ。アフリカ大陸のサハラ砂漠より南の地域。キリン・カバ・ハゲワシなどが固有種で、爬虫類の多いことが特徴。東洋区と共通・近縁種も多いことから、現在では両者を合わせて旧熱帯区とし、それぞれを亜区としている。→動物地理区(図)。
⇒エチオピア【Ethiopia】
エチオピア‐ご【エチオピア語】
(Ethiopian)
①古代エチオピア語。ゲーズ語とも呼ばれ、4世紀頃の碑文のほか、キリスト教関係の翻訳など多くの文献をもつ。セム語派中の南西セム語群に属する。
②エチオピアで話されている80以上の言語の総称。公用語のアムハラ語のほか、ティグリニャ語が主要な言語。
⇒エチオピア【Ethiopia】
エチオピア‐こうげん【エチオピア高原】‥カウ‥
(Ethiopian Plateau)アフリカ北東部、エチオピアの主要部を占める高原。平均標高約2300メートルで、畑作が行われ都市が発達。別称、アビシニア高原。
エチオピア高原
撮影:小松義夫
⇒エチオピア【Ethiopia】
エチカ【Ethica】
(「倫理学」の意)スピノザの主著。1675年頃完成。77年刊行。幾何学の秩序にしたがって論証するという仕方で、形而上学、精神と認識、感情、倫理学、人間の自由と至福などの広い領域を体系的に論じている。
えちかわ‐や【越川屋】ヱチカハ‥
江戸上野池之端仲町にあった袋物屋。
エチケット【etiquette】
①礼儀。作法。礼法。ベルツ、ベルツの日記「日本では西洋人の間で…礼式エチケットがあまり厳格に守られておらず」。「食卓での―」「―に反する」
②ワインの瓶のラベル。
えち‐ご【越期】ヱチ‥
ある時期を越えて長く続くこと。手遅れになること。おつご。狂歌咄「さまざま薬を用ゆれども落ちず。後には―になり」
えちご【越後】ヱチ‥
旧国名。今の新潟県の大部分。古名、こしのみちのしり。
⇒えちご‐かたびら【越後帷子】
⇒えちご‐さらし【越後晒】
⇒えちご‐じし【越後獅子】
⇒えちご‐じょうふ【越後上布】
⇒えちご‐ちぢみ【越後縮】
⇒えちご‐ぬの【越後布】
⇒えちご‐の‐ななふしぎ【越後の七不思議】
⇒えちご‐ふで【越後筆】
⇒えちご‐へいや【越後平野】
⇒えちご‐や【越後屋】
⇒えちご‐ゆざわ【越後湯沢】
⇒えちご‐りゅう【越後流】
えちご‐かたびら【越後帷子】ヱチ‥
越後国小千谷おぢやから産出する上布じょうふまたは縮ちぢみのかたびら。→越後上布→越後縮ちぢみ。
⇒えちご【越後】
えちご‐さらし【越後晒】ヱチ‥
(→)越後上布に同じ。好色一代男3「二布は―、赤染にして」
⇒えちご【越後】
えちご‐じし【越後獅子】ヱチ‥
①越後国西蒲原郡の神社の里神楽の獅子舞。
②越後国西蒲原郡月潟地方から出る獅子舞。子供が小さい獅子頭をかぶり、身をそらせ、逆立ちで歩くなどの芸をしながら、銭を乞いあるく。蒲原獅子。角兵衛獅子。
③地歌。2を題材とする。天明(1781〜1789)頃、峰崎勾当作曲。箏の手付には市浦検校作曲と八重崎検校作曲の2曲がある。
④歌舞伎舞踊。長唄。七変化舞踊「遅桜手爾葉七字おそざくらてにはのななもじ」の一部。篠田金次作詞、9世杵屋六左衛門作曲。1811年(文化8)初演。地歌を取り入れたもので、越後の角兵衛獅子が浜唄・おけさ踊り・布晒ぬのざらしなどの諸芸を見せる。
⇒えちご【越後】
えちご‐じょうふ【越後上布】ヱチ‥ジヤウ‥
江戸時代、越後国小千谷おぢや付近から苧からむしの繊維を用いて織り出した上質な麻織物の総称。雪晒さらしに特徴がある。越後晒。
⇒えちご【越後】
えちご‐ちぢみ【越後縮】ヱチ‥
越後国小千谷おぢや地方から出す縮。苧からむしで織った夏着尺きじゃく。おぢやちぢみ。越後布。
⇒えちご【越後】
えちご‐ぬの【越後布】ヱチ‥
(→)越後縮ちぢみに同じ。
⇒えちご【越後】
えちご‐の‐ななふしぎ【越後の七不思議】ヱチ‥
越後地方に伝承された七つの不思議な現象。臭水くそうず(石油。柄目木がらめきの火など)・鎌鼬かまいたち・波の題目・逆さ竹・八房梅やつぶさうめ・赤坊主八滝・弘智法師遺骸ほか諸説ある。
⇒えちご【越後】
えちご‐ふで【越後筆】ヱチ‥
越後村松藩内などで製作した筆。のち見附市に移る。
⇒えちご【越後】
えちご‐へいや【越後平野】ヱチ‥
新潟平野の別称。
⇒えちご【越後】
えちご‐や【越後屋】ヱチ‥
(祖先が越後守高次といったことからの名という)伊勢商人三井高利が経営した呉服店。本店は京都。江戸・大坂に店を置く。江戸店は1673年(延宝1)江戸本町に開店、83年(天和3)日本橋駿河町に移転。今の三越の前身。
⇒えちご【越後】
えちご‐ゆざわ【越後湯沢】ヱチ‥ザハ
「湯沢2」参照。
⇒えちご【越後】
えちご‐りゅう【越後流】ヱチ‥リウ
上杉謙信の采配を規範とする軍学の一派。謙信の将、宇佐美駿河守定行を祖とする宇佐美流・神徳流、越後の沢崎主水もんどを祖とする要門流などに分流。謙信流。
⇒えちご【越後】
え‐ちず【絵地図】ヱ‥ヅ
記号を用いず、絵をかいて表した地図。
えちぜん【越前】ヱチ‥
①旧国名。今の福井県の東部。古名、こしのみちのくち。
②福井県中部の市。刃物・和紙などの伝統産業のほか、電子・機械・繊維工業も立地。人口8万8千。
⇒えちぜん‐がに【越前蟹】
⇒えちぜん‐がみ【越前紙】
⇒えちぜん‐くらげ【越前水母】
えちぜん‐がに【越前蟹】ヱチ‥
ズワイガニの、越前一帯で水揚げするものの称。
⇒えちぜん【越前】
えちぜん‐がみ【越前紙】ヱチ‥
上古以来、現今に至るまで福井県越前市今立を中心として越前各地で産出してきた和紙。奉書紙は特に優秀。
越前美術紙
撮影:関戸 勇
⇒えちぜん【越前】
えちぜん‐くらげ【越前水母】ヱチ‥
ビゼンクラゲ目の鉢虫類。傘部は厚い寒天質で、下面に口を囲んで8本の口腕がある。直径1メートル、重さ150キログラムに達する。淡褐色。東シナ海から日本海に流入し、越前では古くから知られる。食用。
⇒えちぜん【越前】
えち‐もの
姿ばかりを飾って役に立たない柔弱な者。甲陽軍鑑13「―と申すは、小袖諸道具をもいつくしくばかり思案して、女の好むやうに仕り、微若なる奴を―とて、何の役にもたたぬ臆病者にて」
エチモロジー【etymology】
①語の起源・歴史。語源。
②語源の研究。語源学。
エチュード【étude フランス】
①〔音〕楽器の練習のために作られた楽曲。芸術的なものもある。練習曲。
→エチュード 「黒鍵」Op.10-5
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
②〔美〕習作。↔タブロー
え‐ぢょうちん【絵提灯】ヱヂヤウ‥
吉野紙などの薄紙を張って絵を描いた提灯。夏の夜、軒先などに吊して点火する。岐阜提灯が有名。
エチル【Äthyl ドイツ・ethyl イギリス】
〔化〕アルキル基の一つ。化学式‐C2H5
⇒エチル‐アルコール【ethyl alcohol】
⇒エチル‐エーテル【ethyl ether】
エチル‐アルコール【ethyl alcohol】
アルコール類の一つ。分子式C2H5OH 無色透明、特有の香りと味を持つ液体。揮発しやすく燃えやすい。糖類のアルコール発酵により生成し、酒類の成分となる。工業的にはエチレンを原料として合成し、溶剤、燃料、種々の化学薬品の合成原料となる。単にアルコールともいう。酒精。エタノール。
⇒エチル【Äthyl ドイツ・ethyl イギリス】
エチル‐エーテル【ethyl ether】
分子式(C2H5)2O エーテル類の一つ。アルコールに濃硫酸を加え蒸留して製する無色の液体。特異な香気をもち、揮発しやすく燃えやすい。麻酔性がある。溶剤としての用途が広く、医薬にも用いる。ジエチル‐エーテルまたは単にエーテルともいう。
⇒エチル【Äthyl ドイツ・ethyl イギリス】
エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
分子式H2C=CH2 炭化水素の一つ。無色可燃性の気体。アルコールと濃硫酸とを熱すると生じる。工業的にはエタンの脱水素またはナフサの熱分解によって製する。石油化学工業の重要な基礎原料。また、植物中に生成し、植物ホルモンの一つとして果実の成熟、落葉・落果の促進などの生理作用を示す。生油気せいゆき。エテン。
⇒エチレン‐オキシド【ethylene oxide】
⇒エチレン‐グリコール【ethylene glycol】
⇒エチレンけい‐たんかすいそ【エチレン系炭化水素】
⇒エチレン‐ジアミン【ethylenediamine】
⇒エチレン‐ジアミン‐しさくさん【エチレンジアミン四酢酸】
⇒エチレン‐プロピレン‐ゴム
エチレン‐オキシド【ethylene oxide】
環状エーテルの一つ。分子式C2H4O 芳香のある無色の気体。反応性に富み爆発性をもつ。エチレンを触媒の存在下で酸化して合成する。石油化学工業における重要な中間体で、エチレン‐グリコールや界面活性剤(ポリエチレン‐オキシド)の製造に用いる。酸化エチレン。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐グリコール【ethylene glycol】
分子式HOCH2CH2OH 最も簡単な2価アルコール。無色粘稠ねんちゅう性の甘味ある液体。吸湿性が強い。主としてエチレン‐オキシドと水との反応により製する。エンジン冷却水の不凍液に用いるほか、合成繊維(ポリエステル)の原料。単にグリコールともいう。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレンけい‐たんかすいそ【エチレン系炭化水素】‥クワ‥
(→)オレフィンに同じ。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐ジアミン【ethylenediamine】
アンモニアのような臭気をもつ無色の液体。水とは任意の割合で混ざる。強塩基性。分子式H2NCH2CH2NH2 2座配位子として金属原子に配位して錯体をつくりやすい。配位子としてはenと略記。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐ジアミン‐しさくさん【エチレンジアミン四酢酸】
(ethylenediaminetetraacetic acid)EDTAと略記。エチレン‐ジアミンとクロロ酢酸との反応によってつくられる四塩基酸。無色の結晶性粉末。化学式(HOOCCH2)2NCH2CH2N(CH2COOH)2 水に溶け、アルカリ土類金属イオンを含む多くの金属イオンと安定な水溶性の錯体(キレート)を形成。金属イオンの分析、有毒金属の除去などに用いる。エデト酸。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐プロピレン‐ゴム
(ethylene-propyrene rubber)エチレンとプロピレンとを共重合させて得られる合成ゴム。耐熱性・耐寒性・耐水性・電気的性質に優れる。車両部品・建材・電線被覆などに利用。EPR
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
えっ
〔感〕
①呼びかける声。えい。
②意外のことに驚いて発する声。
えつ【斉魚】
カタクチイワシ科の海産の硬骨魚。食用。有明海および周辺の河川の特産。
えつ【悦】
喜ぶこと。嬉しがること。機嫌のよいこと。
⇒悦に入る
えつ【粤】ヱツ
①(「越」とも書く)中国南部に広く分布した南方系の少数民族およびその国名。百粤・於越・甌おう越・閩びん越などがある。
②広東省の別称。
えつ【越】ヱツ
①春秋戦国時代、列国の一つ。はじめ中国東南の少数民族から出たと考えられる。隣国呉と抗争、前473年、勾践こうせんは呉王夫差を破り、会稽に都し、浙江・江蘇・山東に覇を唱えたが、楚の威王に滅ぼされた。( 〜前257頃)
②浙江省の別称。
③越南の略。ベトナムのこと。「中―国境」
④越国こしのくにの略。「―中」
えつ【鉞】ヱツ
まさかり。古代中国では、青銅製の大型の斧。罪人の首や腰を斬った。「斧ふ―を加える」
えつ【謁】
貴人または目上の人に面会すること。まみえること。おめみえ。「―を賜う」
えつ【閲】
一々目を通してしらべること。「―を乞う」
え‐つう【会通】ヱ‥
〔仏〕一見矛盾対立するように見える説を合わせて互いに意味が通ずるようにさせること。調和的解釈を施すこと。会釈。
えっ‐か【液化】エキクワ
⇒えきか
エッカーマン【Johann Peter Eckermann】
ゲーテ晩年の秘書。作「ゲーテとの対話」で文豪の日常と言動を伝えた。(1792〜1854)
えっ‐かい【越階】ヱツ‥
⇒おっかい
えつ‐かいかん【粤海関】‥クワン
清代、1685年広州に設置された海関。海禁解除に伴って設立され、交易は公行という特許商人が担い、関税の徴収も引き受けた。
えっ‐き【悦喜】
喜ぶこと。好色一代女1「―鼻の先にあらはなり」
え‐つき【役調・課役】
えだちとみつぎ。古代の夫役と貢物。万葉集16「里長さとおさが―徴はたらば」
え‐づき【餌付】ヱ‥
えづくこと。
えっ‐きょう【越境】ヱツキヤウ
境界線や国境などを越えること。おっきょう。
⇒えっきょう‐にゅうがく【越境入学】
えっきょう‐にゅうがく【越境入学】ヱツキヤウニフ‥
定められた学区の境界を越えて、他の学区の学校に入学すること。
⇒えっ‐きょう【越境】
エッグ【egg】
卵。鶏卵。「スクランブル‐―」
⇒エッグ‐ノッグ【eggnog】
え‐づ・く【餌付く】ヱ‥
〔自五〕
小鳥や家畜などが、馴れてえさを食べるようになる。
え‐づくし【絵尽し】ヱ‥
江戸時代の歌舞伎・浄瑠璃の舞台面を絵画化し、文字を散らした小冊子。歌舞伎絵尽・浄瑠璃絵尽がある。江戸歌舞伎のものは絵本番付ともいう。
エックス【X・x】
①アルファベットの24番目の文字。
②数学で未知数の符号。転じて、未知の物事。
③ローマ数字の10。
エックス‐エム‐エル【XML】
(Extensible Markup Language)構造化された文書やデータを記述するための書式表現言語の一つ。SGMLの文法を簡素化し欠点を解消したもので、独自の書式を定義する機能をもつ。コンピューターのデータ送受信のほか、文書の意味の表現などにも利用。
エックスオー‐ジャン【XO醤】
(中国語)中国料理の調味料の一つ。赤唐辛子・にんにく・エシャロット・干しえび・干し貝柱などを炒め合わせたもの。
エックス‐きゃく【X脚】
直立すると下肢かしが膝のところで外側に開きX字型を示す状態。両側の外反膝。↔O脚
エックス‐せん【X線】
(X-rays)電磁波の一種。ふつう波長が0.01〜10ナノメートルの間。1895年レントゲンが発見、未知の線という意味でX線と命名。物質透過能力・電離作用・写真感光作用・化学作用・生理作用などが強く、干渉・回折などの現象を生じるので、結晶構造の研究、スペクトル分析、医療などに応用。レントゲン線。→電磁波(図)。
⇒エックスせん‐かいせつほう【X線回折法】
⇒エックスせん‐かん【X線管】
⇒エックスせん‐しゃしん【X線写真】
⇒エックスせん‐てんたい【X線天体】
⇒エックスせん‐てんもんがく【X線天文学】
⇒エックスせん‐バースト【X線バースト】
エックスせん‐かいせつほう【X線回折法】‥クワイ‥ハフ
X線を結晶で回折させ、これを解析して結晶構造を解明する方法。非晶質・液体・生物・DNAの構造解析にも利用。X線回折。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐かん【X線管】‥クワン
X線を発生させるための真空管。陰極から放出される電子を高電圧で加速し、これをタングステン・銅などの陽極(対陰極)に衝突させて、そこから発生させる。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐しゃしん【X線写真】
X線を用いて撮影した写真。レントゲン写真。
⇒エックス‐せん【X線】
エックス‐せんしょくたい【X染色体】
性染色体の一つ。Y染色体に対立する。接合子でX染色体同士が対となったとき一方の性を決定し、XYが対となったときには他方の性を決定する。普通、ホモ接合体が雌性となる場合にいい、雄性となる場合にはZ染色体とも呼ぶ。→Y染色体
エックスせん‐てんたい【X線天体】
X線を放射する天体。中性子星・ブラック‐ホール・超新星残骸・クエーサーなど。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐てんもんがく【X線天文学】
X線天体を観測・研究する天文学の一分野。人工衛星・気球などに搭載したX線検出器により観測する。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐バースト【X線バースト】
(X-ray burst)天体から短時間に爆発的にX線が放出される現象。連星系中の中性子星やブラック‐ホールが起こすと考えられる。
⇒エックス‐せん【X線】
エックス‐デー
(和製語X day)いつかは定かでないが近い将来重大な出来事が実際に起こるとされる日。また、計画を実行する予定の日。
エックスバー‐りろん【エックスバー理論】
〔言〕(X-bar theory)生成文法の用語。言語では、どの種類の句の構造も階層的な構造をなしており、その構成がよく類似している。そうした類似性を変項Xと横棒(バー)を用いて表記することにより捉えようとする理論。
エッグ‐ノッグ【eggnog】
卵・牛乳・砂糖を攪拌した飲み物。また、それにブランデーやラムを加えたカクテル。温・冷2種類がある。
⇒エッグ【egg】
エックハルト【Johannes Eckhart】
(通称Meister E.)ドイツの神学者。ドミニコ会に属する神秘主義者。新プラトン主義的な思想の流れの中で、魂の根底において神に触れることを介しての、神の子キリストとの神秘的合一を説いた。(1260頃〜1328頃)
え‐つけ【絵付】ヱ‥
陶磁器の表面に絵具で彩飾を施すこと。釉うわぐすりの下に焼きつけるのを下絵付、上に焼きつけるのを上絵付という。
え‐づけ【餌付け】ヱ‥
人に馴れにくい野生の動物を、人から餌をもらうまでに馴れさせること。
えつ‐げき【越劇】ヱツ‥
中国、浙江省紹興地方より起こった演劇。上海に進出して女優劇となる。
エッケ‐ホモ【ecce homo ラテン】
(「見よ、この人を」の意)新約聖書(ウルガタ訳)で、ピラトがイエスをユダヤ民衆の前に引き出した時の言葉。
エッケルト【Franz Eckert】
ドイツの音楽家。1879年(明治12)来日、海軍軍務局・宮内省雅楽所に勤務、また文部省音楽取調掛に出向。軍楽隊を養成。(1852〜1916)
えっ‐けん【越権】ヱツ‥
権限をこえて事を行うこと。おっけん。「―行為」
⇒えっけん‐だいり【越権代理】
えっ‐けん【謁見】
貴人または目上の人に面会すること。「大統領に―する」「―を賜る」
えっけん‐だいり【越権代理】ヱツ‥
〔法〕代理人の権限の範囲を越える代理行為。相手方がそれを権限内の行為と信じたことに正当な理由があると、その効果は本人に及ぶ。
⇒えっ‐けん【越権】
えつ‐ごく【越獄】ヱツ‥
⇒おつごく
えっさ
〔感〕
重い物を動かす時などの掛け声。また、調子をつけるはやし声。
えっ‐さい【悦哉・雀
】
〔動〕小形のタカの一種「つみ」の雄の俗称。
えっさっさ
〔感〕
物をかついで走る時の掛け声。また、そうした気持を表すはやしことば。
⇒えっさっさ‐ぶし【えっさっさ節】
えっさっさ‐ぶし【えっさっさ節】
安政(1854〜1860)の頃、大坂で流行した一種の俗謡。また、岐阜県下呂市小坂町の盆踊り歌。
⇒えっさっさ
えっさら‐おっさら
大儀そうに歩いて行くさまにいう語。御苦労にも。わざわざ。えっちらおっちら。浮世風呂2「お弁当がおそいと宿まで取りに参りますわな。さうして―お師匠様へ持つてつてたべます」
エッジ【edge】
①端はし。ふち。へり。
②スキーの滑走面の両側の角。多く金属などで補強する。また、スケート靴の氷に接する面の両角。
⇒エッジ‐ボール【edge ball】
エッジ‐ボール【edge ball】
卓球で、ボールが相手側コートの縁に当たること。
⇒エッジ【edge】
えっ‐しゃ【謁者】
客の取次をする者。
エッシャー【Maurice Cornelis Escher】
オランダの版画家。独特の幾何学的方法論を駆使して、錯視的で幻想的な小宇宙を生み出す。(1898〜1972)
えっ‐しゅう【越州】ヱツシウ
越前・越中・越後の総称。
えっしゅう‐よう【越州窯】ヱツシウエウ
中国浙江省北部(古くは越)を中心とした、後漢代から宋代にかけての青磁窯。特に晩唐・五代の頃の青磁は秘色ひそくと称され著名。
えつじん【越人】ヱツ‥
⇒おちえつじん(越智越人)
えっ・する【謁する】
〔自サ変〕[文]謁す(サ変)
貴人・目上の人に面会する。お目にかかる。「竜顔に―・する」
えっ・する【閲する】
〔他サ変〕[文]閲す(サ変)
①しらべ見る。
②目をとおす。「草案を―・する」
③時間が経過する。「はや5年を―・し」
エッセイスト【essayist】
随筆家。
エッセー【essai フランス・essay イギリス】
①随筆。自由な形式で書かれた、思索性をもつ散文。
②試論。小論。
エッセネ‐は【エッセネ派】
(Essenes)イエス時代のユダヤ教三大教派の一つ。一切の財産を共有し、厳格な律法遵守の生活を営み、終末を待望した。死海写本中のクムラン文書を生み出した教団と同一視される。→サドカイ派→ファリサイ派
エッセン【essen ドイツ】
(旧制高校の学生語)食事すること。また、食べ物。
エッセン【Essen】
ドイツ北西部、ノルトライン‐ヴェストファーレン州、ルール工業地帯の中心都市。重工業が発達。クルップ財閥の根拠地。人口60万(1999)。
エッセンシャル【essential】
本質的。必須の。
⇒エッセンシャル‐オイル【essential oil】
エッセンシャル‐オイル【essential oil】
精油。
⇒エッセンシャル【essential】
エッセンス【essence】
①物事の本質。精髄。
②植物体から抽出した芳香性の精油。また、そのアルコール溶液。香油。「バニラ‐―」
えっ‐そ【越俎】ヱツ‥
[荘子逍遥遊](料理人が料理を怠っても、神主は酒樽や俎まないたを越うばって代りをするものではない意の原文から)自分の職分を越えて他人の権限内に立ち入ること。越権。「―の罪」
えっ‐そ【越訴】ヱツ‥
⇒おっそ
えつぞうちしん【閲蔵知津】‥ザウ‥
〔仏〕中国、明末の学僧智旭(1599〜1655)が、自ら閲覧した経論や注釈書・目録など1773部について解説した書。48巻。仏書の総合解説書。
えったヱツタ
「えた」の訛。〈日葡辞書〉
エッダ【Edda】
9〜13世紀に古アイスランド語で書かれたゲルマン神話や英雄伝説の集成。1643年にアイスランドで発見された。天地創造、神と巨人族との闘争を主な内容とする。韻文の古エッダとスノッリ=スツルルソン(Snorri Sturluson1178〜1241)が編纂した散文の新エッダ(「詩学の書」)とがある。
エッチ【H・h】
①アルファベットの8番目の文字。エイチ。
②〔化〕水素の元素記号。
③(hard)鉛筆の芯の硬さを表す符号。「2H」
④インダクタンスの単位ヘンリーの略号(H)。
⑤単位の接頭語ヘクト(hecto,102)の略号(h)。
⑥時間を表す単位、時(hour)の略号(h)。
⑦プランクの定数(h)。
⑧(「変態」のローマ字書きhentaiの略)
㋐性に関する言動が露骨でいやらしいさま。
㋑俗に、性交。
エッチ‐アール‐ず【HR図】‥ヅ
〔天〕(→)ヘルツシュプルング‐ラッセル図の略。
エッチ‐アイアン‐ほう【Hアイアン法】‥ハフ
(H-iron process)直接製鉄法の一つ。粉状の鉄鉱石を、流動炉で低温高圧水素中に浮遊懸濁させ、直接還元する。鉄分98パーセント以上のものが得られ、粉末冶金・溶接用鉄粉として使用。
エッチ‐アイ‐ブイ【HIV】
(human immunodeficiency virus)ヒト免疫不全ウイルス。レトロ‐ウイルス科レンチ‐ウイルス亜科に属するRNAウイルスで、エイズの病原。
エッチ‐エス‐ケー【HSK】
(「漢語水平考試」の拼音ピンイン表記Hanyu Shuiping Kaoshiの略)中国教育部(文部科学省に相当)認定の中国語(漢語)検定試験。中国語を母語としない人を対象とする。
エッチ‐エム‐ディー【HMD】
(head mounted display)立体映像装置の一種。頭に被ってバーチャル‐リアリティーを体験するための装置で、両眼の位置に小型のディスプレーを設置してある。
エッチ‐エル‐エー‐こうげん【HLA抗原】‥カウ‥
(human leukocyte antigen)ヒト白血球抗原。ヒトの個体を免疫学的に特徴づける抗原で、臓器や組織の移植の際、拒絶反応を起こすか否かの組織適合性に関与する(主要組織適合抗原)。クラスⅠ、Ⅱに大別。それらの機能と構造を決定する遺伝子複合体は第6染色体のHLA領域に存在。→組織適合抗原
エッチがた‐こう【H形鋼】‥カウ
形鋼の一種。断面がH形で、建物の梁や地下構造物の基礎工事用などに使われる。
エッチがた‐コンベヤー【H形コンベヤー】
切羽きりは運搬機の一種。断面がH形で床面に接して設置でき、また各種の採炭機をのせて動かせるので、カッペとともに切羽の完全機械化への道を開いた。パンツァ‐コンベヤー。
エッチ‐ツー‐ブロッカー【H2 blocker】
ヒスタミンのH2受容体への結合を阻害して胃酸分泌を抑制する薬。胃・十二指腸潰瘍などの治療に用いられる。
エッチ‐ティー‐エム‐エル【HTML】
(Hyper Text Markup Language)データ記述用言語の一つ。ウェブでハイパー‐テキスト文書、すなわちホームページの文書を作製・整形するためのもの。文字のほか音声・画像の扱いが可能で、ハイパー‐リンク機能を持つ。
エッチ‐ティー‐ティー‐ピー【HTTP】
(hypertext transfer protocol)プロトコル3の一種。ウェブ‐サーバーとウェブ‐ブラウザーの間などで、ハイパー‐テキストを通信するために用いられる。これにSSL暗号機能を付加したHTTPSは、ウェブを通じた個人情報の通信に使われる。
エッチ‐に‐エー‐ロケット【H‐ⅡAロケット】
日本製のロケット。日本が独自の技術で開発したH‐Ⅱロケットの改良型。
エッチ‐ビー【HB】
鉛筆の芯の硬さと濃さとを表す符号で、硬すぎず濃すぎない標準的なもの。
エッチ‐ビー‐プロセス【H. B. process】
多色平版の製版法。すりガラス上に色分解ポジを作り、修整ののち網ネガを作成し、感光液を塗布した亜鉛板に焼きつけて版とする。発明者のアメリカ人ヒューブナー(W. Huebner1886〜1966)と協力者ブライシュタイン(Breistein)の頭文字からの命名。
エッチ‐ブイ‐ばん【HV判】
写真感光材料の大きさの一つ。8.9センチメートル×15.8センチメートルの大きさに対する慣用名。HVは縦横の比率がハイビジョンと同じ9対16であることからいう。
えっちゅう【越中】ヱツ‥
①旧国名。今の富山県。こしのみちのなか。
②越中褌ふんどしの略。
⇒えっちゅう‐おわらぶし【越中おわら節】
⇒えっちゅう‐じま【越中島】
⇒えっちゅう‐じま【越中縞】
⇒えっちゅう‐ふんどし【越中褌】
えっちゅう‐おわらぶし【越中おわら節】ヱツ‥
(→)「おわら節」に同じ。
→文献資料[越中おわら節]
⇒えっちゅう【越中】
えっちゅう‐じま【越中島】ヱツ‥
東京都江東区南西部の地区。江戸初期、榊原越中守の別邸所在地。隅田川河口東岸に位置し、1875年(明治8)日本最初の商船学校(現、東京海洋大学)が設置された。
⇒えっちゅう【越中】
えっちゅう‐じま【越中縞】ヱツ‥
越中福野・富山地方に産する縞木綿。
⇒えっちゅう【越中】
えっちゅう‐ふんどし【越中褌】ヱツ‥
(細川越中守忠興の始めたものという)長さ1メートル程の小幅の布に紐をつけたふんどし。夏目漱石、坊つちやん「丸裸の―一つになつて」
⇒えっちゅう【越中】
えっ‐ちょう【越鳥】ヱツテウ
①中国、越の国の鳥。
②クジャクの異称。
⇒越鳥南枝に巣くう
エチオピア【Ethiopia】
アフリカ北東部の連邦民主共和国。「シバの女王の国」と称して世界最古の王国とされ、4世紀頃からキリスト教国となる。1936年イタリアに征服されたが、41年独立を回復。75年帝政を廃止。面積110万4000平方キロメートル。人口7107万(2004)。首都アジス‐アベバ。旧称アビシニア。→アフリカ(図)。
⇒エチオピア‐く【エチオピア区】
⇒エチオピア‐ご【エチオピア語】
⇒エチオピア‐こうげん【エチオピア高原】
エチオピア‐く【エチオピア区】
動物地理学上の区分の一つ。アフリカ大陸のサハラ砂漠より南の地域。キリン・カバ・ハゲワシなどが固有種で、爬虫類の多いことが特徴。東洋区と共通・近縁種も多いことから、現在では両者を合わせて旧熱帯区とし、それぞれを亜区としている。→動物地理区(図)。
⇒エチオピア【Ethiopia】
エチオピア‐ご【エチオピア語】
(Ethiopian)
①古代エチオピア語。ゲーズ語とも呼ばれ、4世紀頃の碑文のほか、キリスト教関係の翻訳など多くの文献をもつ。セム語派中の南西セム語群に属する。
②エチオピアで話されている80以上の言語の総称。公用語のアムハラ語のほか、ティグリニャ語が主要な言語。
⇒エチオピア【Ethiopia】
エチオピア‐こうげん【エチオピア高原】‥カウ‥
(Ethiopian Plateau)アフリカ北東部、エチオピアの主要部を占める高原。平均標高約2300メートルで、畑作が行われ都市が発達。別称、アビシニア高原。
エチオピア高原
撮影:小松義夫
⇒エチオピア【Ethiopia】
エチカ【Ethica】
(「倫理学」の意)スピノザの主著。1675年頃完成。77年刊行。幾何学の秩序にしたがって論証するという仕方で、形而上学、精神と認識、感情、倫理学、人間の自由と至福などの広い領域を体系的に論じている。
えちかわ‐や【越川屋】ヱチカハ‥
江戸上野池之端仲町にあった袋物屋。
エチケット【etiquette】
①礼儀。作法。礼法。ベルツ、ベルツの日記「日本では西洋人の間で…礼式エチケットがあまり厳格に守られておらず」。「食卓での―」「―に反する」
②ワインの瓶のラベル。
えち‐ご【越期】ヱチ‥
ある時期を越えて長く続くこと。手遅れになること。おつご。狂歌咄「さまざま薬を用ゆれども落ちず。後には―になり」
えちご【越後】ヱチ‥
旧国名。今の新潟県の大部分。古名、こしのみちのしり。
⇒えちご‐かたびら【越後帷子】
⇒えちご‐さらし【越後晒】
⇒えちご‐じし【越後獅子】
⇒えちご‐じょうふ【越後上布】
⇒えちご‐ちぢみ【越後縮】
⇒えちご‐ぬの【越後布】
⇒えちご‐の‐ななふしぎ【越後の七不思議】
⇒えちご‐ふで【越後筆】
⇒えちご‐へいや【越後平野】
⇒えちご‐や【越後屋】
⇒えちご‐ゆざわ【越後湯沢】
⇒えちご‐りゅう【越後流】
えちご‐かたびら【越後帷子】ヱチ‥
越後国小千谷おぢやから産出する上布じょうふまたは縮ちぢみのかたびら。→越後上布→越後縮ちぢみ。
⇒えちご【越後】
えちご‐さらし【越後晒】ヱチ‥
(→)越後上布に同じ。好色一代男3「二布は―、赤染にして」
⇒えちご【越後】
えちご‐じし【越後獅子】ヱチ‥
①越後国西蒲原郡の神社の里神楽の獅子舞。
②越後国西蒲原郡月潟地方から出る獅子舞。子供が小さい獅子頭をかぶり、身をそらせ、逆立ちで歩くなどの芸をしながら、銭を乞いあるく。蒲原獅子。角兵衛獅子。
③地歌。2を題材とする。天明(1781〜1789)頃、峰崎勾当作曲。箏の手付には市浦検校作曲と八重崎検校作曲の2曲がある。
④歌舞伎舞踊。長唄。七変化舞踊「遅桜手爾葉七字おそざくらてにはのななもじ」の一部。篠田金次作詞、9世杵屋六左衛門作曲。1811年(文化8)初演。地歌を取り入れたもので、越後の角兵衛獅子が浜唄・おけさ踊り・布晒ぬのざらしなどの諸芸を見せる。
⇒えちご【越後】
えちご‐じょうふ【越後上布】ヱチ‥ジヤウ‥
江戸時代、越後国小千谷おぢや付近から苧からむしの繊維を用いて織り出した上質な麻織物の総称。雪晒さらしに特徴がある。越後晒。
⇒えちご【越後】
えちご‐ちぢみ【越後縮】ヱチ‥
越後国小千谷おぢや地方から出す縮。苧からむしで織った夏着尺きじゃく。おぢやちぢみ。越後布。
⇒えちご【越後】
えちご‐ぬの【越後布】ヱチ‥
(→)越後縮ちぢみに同じ。
⇒えちご【越後】
えちご‐の‐ななふしぎ【越後の七不思議】ヱチ‥
越後地方に伝承された七つの不思議な現象。臭水くそうず(石油。柄目木がらめきの火など)・鎌鼬かまいたち・波の題目・逆さ竹・八房梅やつぶさうめ・赤坊主八滝・弘智法師遺骸ほか諸説ある。
⇒えちご【越後】
えちご‐ふで【越後筆】ヱチ‥
越後村松藩内などで製作した筆。のち見附市に移る。
⇒えちご【越後】
えちご‐へいや【越後平野】ヱチ‥
新潟平野の別称。
⇒えちご【越後】
えちご‐や【越後屋】ヱチ‥
(祖先が越後守高次といったことからの名という)伊勢商人三井高利が経営した呉服店。本店は京都。江戸・大坂に店を置く。江戸店は1673年(延宝1)江戸本町に開店、83年(天和3)日本橋駿河町に移転。今の三越の前身。
⇒えちご【越後】
えちご‐ゆざわ【越後湯沢】ヱチ‥ザハ
「湯沢2」参照。
⇒えちご【越後】
えちご‐りゅう【越後流】ヱチ‥リウ
上杉謙信の采配を規範とする軍学の一派。謙信の将、宇佐美駿河守定行を祖とする宇佐美流・神徳流、越後の沢崎主水もんどを祖とする要門流などに分流。謙信流。
⇒えちご【越後】
え‐ちず【絵地図】ヱ‥ヅ
記号を用いず、絵をかいて表した地図。
えちぜん【越前】ヱチ‥
①旧国名。今の福井県の東部。古名、こしのみちのくち。
②福井県中部の市。刃物・和紙などの伝統産業のほか、電子・機械・繊維工業も立地。人口8万8千。
⇒えちぜん‐がに【越前蟹】
⇒えちぜん‐がみ【越前紙】
⇒えちぜん‐くらげ【越前水母】
えちぜん‐がに【越前蟹】ヱチ‥
ズワイガニの、越前一帯で水揚げするものの称。
⇒えちぜん【越前】
えちぜん‐がみ【越前紙】ヱチ‥
上古以来、現今に至るまで福井県越前市今立を中心として越前各地で産出してきた和紙。奉書紙は特に優秀。
越前美術紙
撮影:関戸 勇
⇒えちぜん【越前】
えちぜん‐くらげ【越前水母】ヱチ‥
ビゼンクラゲ目の鉢虫類。傘部は厚い寒天質で、下面に口を囲んで8本の口腕がある。直径1メートル、重さ150キログラムに達する。淡褐色。東シナ海から日本海に流入し、越前では古くから知られる。食用。
⇒えちぜん【越前】
えち‐もの
姿ばかりを飾って役に立たない柔弱な者。甲陽軍鑑13「―と申すは、小袖諸道具をもいつくしくばかり思案して、女の好むやうに仕り、微若なる奴を―とて、何の役にもたたぬ臆病者にて」
エチモロジー【etymology】
①語の起源・歴史。語源。
②語源の研究。語源学。
エチュード【étude フランス】
①〔音〕楽器の練習のために作られた楽曲。芸術的なものもある。練習曲。
→エチュード 「黒鍵」Op.10-5
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
②〔美〕習作。↔タブロー
え‐ぢょうちん【絵提灯】ヱヂヤウ‥
吉野紙などの薄紙を張って絵を描いた提灯。夏の夜、軒先などに吊して点火する。岐阜提灯が有名。
エチル【Äthyl ドイツ・ethyl イギリス】
〔化〕アルキル基の一つ。化学式‐C2H5
⇒エチル‐アルコール【ethyl alcohol】
⇒エチル‐エーテル【ethyl ether】
エチル‐アルコール【ethyl alcohol】
アルコール類の一つ。分子式C2H5OH 無色透明、特有の香りと味を持つ液体。揮発しやすく燃えやすい。糖類のアルコール発酵により生成し、酒類の成分となる。工業的にはエチレンを原料として合成し、溶剤、燃料、種々の化学薬品の合成原料となる。単にアルコールともいう。酒精。エタノール。
⇒エチル【Äthyl ドイツ・ethyl イギリス】
エチル‐エーテル【ethyl ether】
分子式(C2H5)2O エーテル類の一つ。アルコールに濃硫酸を加え蒸留して製する無色の液体。特異な香気をもち、揮発しやすく燃えやすい。麻酔性がある。溶剤としての用途が広く、医薬にも用いる。ジエチル‐エーテルまたは単にエーテルともいう。
⇒エチル【Äthyl ドイツ・ethyl イギリス】
エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
分子式H2C=CH2 炭化水素の一つ。無色可燃性の気体。アルコールと濃硫酸とを熱すると生じる。工業的にはエタンの脱水素またはナフサの熱分解によって製する。石油化学工業の重要な基礎原料。また、植物中に生成し、植物ホルモンの一つとして果実の成熟、落葉・落果の促進などの生理作用を示す。生油気せいゆき。エテン。
⇒エチレン‐オキシド【ethylene oxide】
⇒エチレン‐グリコール【ethylene glycol】
⇒エチレンけい‐たんかすいそ【エチレン系炭化水素】
⇒エチレン‐ジアミン【ethylenediamine】
⇒エチレン‐ジアミン‐しさくさん【エチレンジアミン四酢酸】
⇒エチレン‐プロピレン‐ゴム
エチレン‐オキシド【ethylene oxide】
環状エーテルの一つ。分子式C2H4O 芳香のある無色の気体。反応性に富み爆発性をもつ。エチレンを触媒の存在下で酸化して合成する。石油化学工業における重要な中間体で、エチレン‐グリコールや界面活性剤(ポリエチレン‐オキシド)の製造に用いる。酸化エチレン。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐グリコール【ethylene glycol】
分子式HOCH2CH2OH 最も簡単な2価アルコール。無色粘稠ねんちゅう性の甘味ある液体。吸湿性が強い。主としてエチレン‐オキシドと水との反応により製する。エンジン冷却水の不凍液に用いるほか、合成繊維(ポリエステル)の原料。単にグリコールともいう。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレンけい‐たんかすいそ【エチレン系炭化水素】‥クワ‥
(→)オレフィンに同じ。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐ジアミン【ethylenediamine】
アンモニアのような臭気をもつ無色の液体。水とは任意の割合で混ざる。強塩基性。分子式H2NCH2CH2NH2 2座配位子として金属原子に配位して錯体をつくりやすい。配位子としてはenと略記。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐ジアミン‐しさくさん【エチレンジアミン四酢酸】
(ethylenediaminetetraacetic acid)EDTAと略記。エチレン‐ジアミンとクロロ酢酸との反応によってつくられる四塩基酸。無色の結晶性粉末。化学式(HOOCCH2)2NCH2CH2N(CH2COOH)2 水に溶け、アルカリ土類金属イオンを含む多くの金属イオンと安定な水溶性の錯体(キレート)を形成。金属イオンの分析、有毒金属の除去などに用いる。エデト酸。
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
エチレン‐プロピレン‐ゴム
(ethylene-propyrene rubber)エチレンとプロピレンとを共重合させて得られる合成ゴム。耐熱性・耐寒性・耐水性・電気的性質に優れる。車両部品・建材・電線被覆などに利用。EPR
⇒エチレン【Äthylen ドイツ・ethylene イギリス】
えっ
〔感〕
①呼びかける声。えい。
②意外のことに驚いて発する声。
えつ【斉魚】
カタクチイワシ科の海産の硬骨魚。食用。有明海および周辺の河川の特産。
えつ【悦】
喜ぶこと。嬉しがること。機嫌のよいこと。
⇒悦に入る
えつ【粤】ヱツ
①(「越」とも書く)中国南部に広く分布した南方系の少数民族およびその国名。百粤・於越・甌おう越・閩びん越などがある。
②広東省の別称。
えつ【越】ヱツ
①春秋戦国時代、列国の一つ。はじめ中国東南の少数民族から出たと考えられる。隣国呉と抗争、前473年、勾践こうせんは呉王夫差を破り、会稽に都し、浙江・江蘇・山東に覇を唱えたが、楚の威王に滅ぼされた。( 〜前257頃)
②浙江省の別称。
③越南の略。ベトナムのこと。「中―国境」
④越国こしのくにの略。「―中」
えつ【鉞】ヱツ
まさかり。古代中国では、青銅製の大型の斧。罪人の首や腰を斬った。「斧ふ―を加える」
えつ【謁】
貴人または目上の人に面会すること。まみえること。おめみえ。「―を賜う」
えつ【閲】
一々目を通してしらべること。「―を乞う」
え‐つう【会通】ヱ‥
〔仏〕一見矛盾対立するように見える説を合わせて互いに意味が通ずるようにさせること。調和的解釈を施すこと。会釈。
えっ‐か【液化】エキクワ
⇒えきか
エッカーマン【Johann Peter Eckermann】
ゲーテ晩年の秘書。作「ゲーテとの対話」で文豪の日常と言動を伝えた。(1792〜1854)
えっ‐かい【越階】ヱツ‥
⇒おっかい
えつ‐かいかん【粤海関】‥クワン
清代、1685年広州に設置された海関。海禁解除に伴って設立され、交易は公行という特許商人が担い、関税の徴収も引き受けた。
えっ‐き【悦喜】
喜ぶこと。好色一代女1「―鼻の先にあらはなり」
え‐つき【役調・課役】
えだちとみつぎ。古代の夫役と貢物。万葉集16「里長さとおさが―徴はたらば」
え‐づき【餌付】ヱ‥
えづくこと。
えっ‐きょう【越境】ヱツキヤウ
境界線や国境などを越えること。おっきょう。
⇒えっきょう‐にゅうがく【越境入学】
えっきょう‐にゅうがく【越境入学】ヱツキヤウニフ‥
定められた学区の境界を越えて、他の学区の学校に入学すること。
⇒えっ‐きょう【越境】
エッグ【egg】
卵。鶏卵。「スクランブル‐―」
⇒エッグ‐ノッグ【eggnog】
え‐づ・く【餌付く】ヱ‥
〔自五〕
小鳥や家畜などが、馴れてえさを食べるようになる。
え‐づくし【絵尽し】ヱ‥
江戸時代の歌舞伎・浄瑠璃の舞台面を絵画化し、文字を散らした小冊子。歌舞伎絵尽・浄瑠璃絵尽がある。江戸歌舞伎のものは絵本番付ともいう。
エックス【X・x】
①アルファベットの24番目の文字。
②数学で未知数の符号。転じて、未知の物事。
③ローマ数字の10。
エックス‐エム‐エル【XML】
(Extensible Markup Language)構造化された文書やデータを記述するための書式表現言語の一つ。SGMLの文法を簡素化し欠点を解消したもので、独自の書式を定義する機能をもつ。コンピューターのデータ送受信のほか、文書の意味の表現などにも利用。
エックスオー‐ジャン【XO醤】
(中国語)中国料理の調味料の一つ。赤唐辛子・にんにく・エシャロット・干しえび・干し貝柱などを炒め合わせたもの。
エックス‐きゃく【X脚】
直立すると下肢かしが膝のところで外側に開きX字型を示す状態。両側の外反膝。↔O脚
エックス‐せん【X線】
(X-rays)電磁波の一種。ふつう波長が0.01〜10ナノメートルの間。1895年レントゲンが発見、未知の線という意味でX線と命名。物質透過能力・電離作用・写真感光作用・化学作用・生理作用などが強く、干渉・回折などの現象を生じるので、結晶構造の研究、スペクトル分析、医療などに応用。レントゲン線。→電磁波(図)。
⇒エックスせん‐かいせつほう【X線回折法】
⇒エックスせん‐かん【X線管】
⇒エックスせん‐しゃしん【X線写真】
⇒エックスせん‐てんたい【X線天体】
⇒エックスせん‐てんもんがく【X線天文学】
⇒エックスせん‐バースト【X線バースト】
エックスせん‐かいせつほう【X線回折法】‥クワイ‥ハフ
X線を結晶で回折させ、これを解析して結晶構造を解明する方法。非晶質・液体・生物・DNAの構造解析にも利用。X線回折。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐かん【X線管】‥クワン
X線を発生させるための真空管。陰極から放出される電子を高電圧で加速し、これをタングステン・銅などの陽極(対陰極)に衝突させて、そこから発生させる。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐しゃしん【X線写真】
X線を用いて撮影した写真。レントゲン写真。
⇒エックス‐せん【X線】
エックス‐せんしょくたい【X染色体】
性染色体の一つ。Y染色体に対立する。接合子でX染色体同士が対となったとき一方の性を決定し、XYが対となったときには他方の性を決定する。普通、ホモ接合体が雌性となる場合にいい、雄性となる場合にはZ染色体とも呼ぶ。→Y染色体
エックスせん‐てんたい【X線天体】
X線を放射する天体。中性子星・ブラック‐ホール・超新星残骸・クエーサーなど。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐てんもんがく【X線天文学】
X線天体を観測・研究する天文学の一分野。人工衛星・気球などに搭載したX線検出器により観測する。
⇒エックス‐せん【X線】
エックスせん‐バースト【X線バースト】
(X-ray burst)天体から短時間に爆発的にX線が放出される現象。連星系中の中性子星やブラック‐ホールが起こすと考えられる。
⇒エックス‐せん【X線】
エックス‐デー
(和製語X day)いつかは定かでないが近い将来重大な出来事が実際に起こるとされる日。また、計画を実行する予定の日。
エックスバー‐りろん【エックスバー理論】
〔言〕(X-bar theory)生成文法の用語。言語では、どの種類の句の構造も階層的な構造をなしており、その構成がよく類似している。そうした類似性を変項Xと横棒(バー)を用いて表記することにより捉えようとする理論。
エッグ‐ノッグ【eggnog】
卵・牛乳・砂糖を攪拌した飲み物。また、それにブランデーやラムを加えたカクテル。温・冷2種類がある。
⇒エッグ【egg】
エックハルト【Johannes Eckhart】
(通称Meister E.)ドイツの神学者。ドミニコ会に属する神秘主義者。新プラトン主義的な思想の流れの中で、魂の根底において神に触れることを介しての、神の子キリストとの神秘的合一を説いた。(1260頃〜1328頃)
え‐つけ【絵付】ヱ‥
陶磁器の表面に絵具で彩飾を施すこと。釉うわぐすりの下に焼きつけるのを下絵付、上に焼きつけるのを上絵付という。
え‐づけ【餌付け】ヱ‥
人に馴れにくい野生の動物を、人から餌をもらうまでに馴れさせること。
えつ‐げき【越劇】ヱツ‥
中国、浙江省紹興地方より起こった演劇。上海に進出して女優劇となる。
エッケ‐ホモ【ecce homo ラテン】
(「見よ、この人を」の意)新約聖書(ウルガタ訳)で、ピラトがイエスをユダヤ民衆の前に引き出した時の言葉。
エッケルト【Franz Eckert】
ドイツの音楽家。1879年(明治12)来日、海軍軍務局・宮内省雅楽所に勤務、また文部省音楽取調掛に出向。軍楽隊を養成。(1852〜1916)
えっ‐けん【越権】ヱツ‥
権限をこえて事を行うこと。おっけん。「―行為」
⇒えっけん‐だいり【越権代理】
えっ‐けん【謁見】
貴人または目上の人に面会すること。「大統領に―する」「―を賜る」
えっけん‐だいり【越権代理】ヱツ‥
〔法〕代理人の権限の範囲を越える代理行為。相手方がそれを権限内の行為と信じたことに正当な理由があると、その効果は本人に及ぶ。
⇒えっ‐けん【越権】
えつ‐ごく【越獄】ヱツ‥
⇒おつごく
えっさ
〔感〕
重い物を動かす時などの掛け声。また、調子をつけるはやし声。
えっ‐さい【悦哉・雀
】
〔動〕小形のタカの一種「つみ」の雄の俗称。
えっさっさ
〔感〕
物をかついで走る時の掛け声。また、そうした気持を表すはやしことば。
⇒えっさっさ‐ぶし【えっさっさ節】
えっさっさ‐ぶし【えっさっさ節】
安政(1854〜1860)の頃、大坂で流行した一種の俗謡。また、岐阜県下呂市小坂町の盆踊り歌。
⇒えっさっさ
えっさら‐おっさら
大儀そうに歩いて行くさまにいう語。御苦労にも。わざわざ。えっちらおっちら。浮世風呂2「お弁当がおそいと宿まで取りに参りますわな。さうして―お師匠様へ持つてつてたべます」
エッジ【edge】
①端はし。ふち。へり。
②スキーの滑走面の両側の角。多く金属などで補強する。また、スケート靴の氷に接する面の両角。
⇒エッジ‐ボール【edge ball】
エッジ‐ボール【edge ball】
卓球で、ボールが相手側コートの縁に当たること。
⇒エッジ【edge】
えっ‐しゃ【謁者】
客の取次をする者。
エッシャー【Maurice Cornelis Escher】
オランダの版画家。独特の幾何学的方法論を駆使して、錯視的で幻想的な小宇宙を生み出す。(1898〜1972)
えっ‐しゅう【越州】ヱツシウ
越前・越中・越後の総称。
えっしゅう‐よう【越州窯】ヱツシウエウ
中国浙江省北部(古くは越)を中心とした、後漢代から宋代にかけての青磁窯。特に晩唐・五代の頃の青磁は秘色ひそくと称され著名。
えつじん【越人】ヱツ‥
⇒おちえつじん(越智越人)
えっ・する【謁する】
〔自サ変〕[文]謁す(サ変)
貴人・目上の人に面会する。お目にかかる。「竜顔に―・する」
えっ・する【閲する】
〔他サ変〕[文]閲す(サ変)
①しらべ見る。
②目をとおす。「草案を―・する」
③時間が経過する。「はや5年を―・し」
エッセイスト【essayist】
随筆家。
エッセー【essai フランス・essay イギリス】
①随筆。自由な形式で書かれた、思索性をもつ散文。
②試論。小論。
エッセネ‐は【エッセネ派】
(Essenes)イエス時代のユダヤ教三大教派の一つ。一切の財産を共有し、厳格な律法遵守の生活を営み、終末を待望した。死海写本中のクムラン文書を生み出した教団と同一視される。→サドカイ派→ファリサイ派
エッセン【essen ドイツ】
(旧制高校の学生語)食事すること。また、食べ物。
エッセン【Essen】
ドイツ北西部、ノルトライン‐ヴェストファーレン州、ルール工業地帯の中心都市。重工業が発達。クルップ財閥の根拠地。人口60万(1999)。
エッセンシャル【essential】
本質的。必須の。
⇒エッセンシャル‐オイル【essential oil】
エッセンシャル‐オイル【essential oil】
精油。
⇒エッセンシャル【essential】
エッセンス【essence】
①物事の本質。精髄。
②植物体から抽出した芳香性の精油。また、そのアルコール溶液。香油。「バニラ‐―」
えっ‐そ【越俎】ヱツ‥
[荘子逍遥遊](料理人が料理を怠っても、神主は酒樽や俎まないたを越うばって代りをするものではない意の原文から)自分の職分を越えて他人の権限内に立ち入ること。越権。「―の罪」
えっ‐そ【越訴】ヱツ‥
⇒おっそ
えつぞうちしん【閲蔵知津】‥ザウ‥
〔仏〕中国、明末の学僧智旭(1599〜1655)が、自ら閲覧した経論や注釈書・目録など1773部について解説した書。48巻。仏書の総合解説書。
えったヱツタ
「えた」の訛。〈日葡辞書〉
エッダ【Edda】
9〜13世紀に古アイスランド語で書かれたゲルマン神話や英雄伝説の集成。1643年にアイスランドで発見された。天地創造、神と巨人族との闘争を主な内容とする。韻文の古エッダとスノッリ=スツルルソン(Snorri Sturluson1178〜1241)が編纂した散文の新エッダ(「詩学の書」)とがある。
エッチ【H・h】
①アルファベットの8番目の文字。エイチ。
②〔化〕水素の元素記号。
③(hard)鉛筆の芯の硬さを表す符号。「2H」
④インダクタンスの単位ヘンリーの略号(H)。
⑤単位の接頭語ヘクト(hecto,102)の略号(h)。
⑥時間を表す単位、時(hour)の略号(h)。
⑦プランクの定数(h)。
⑧(「変態」のローマ字書きhentaiの略)
㋐性に関する言動が露骨でいやらしいさま。
㋑俗に、性交。
エッチ‐アール‐ず【HR図】‥ヅ
〔天〕(→)ヘルツシュプルング‐ラッセル図の略。
エッチ‐アイアン‐ほう【Hアイアン法】‥ハフ
(H-iron process)直接製鉄法の一つ。粉状の鉄鉱石を、流動炉で低温高圧水素中に浮遊懸濁させ、直接還元する。鉄分98パーセント以上のものが得られ、粉末冶金・溶接用鉄粉として使用。
エッチ‐アイ‐ブイ【HIV】
(human immunodeficiency virus)ヒト免疫不全ウイルス。レトロ‐ウイルス科レンチ‐ウイルス亜科に属するRNAウイルスで、エイズの病原。
エッチ‐エス‐ケー【HSK】
(「漢語水平考試」の拼音ピンイン表記Hanyu Shuiping Kaoshiの略)中国教育部(文部科学省に相当)認定の中国語(漢語)検定試験。中国語を母語としない人を対象とする。
エッチ‐エム‐ディー【HMD】
(head mounted display)立体映像装置の一種。頭に被ってバーチャル‐リアリティーを体験するための装置で、両眼の位置に小型のディスプレーを設置してある。
エッチ‐エル‐エー‐こうげん【HLA抗原】‥カウ‥
(human leukocyte antigen)ヒト白血球抗原。ヒトの個体を免疫学的に特徴づける抗原で、臓器や組織の移植の際、拒絶反応を起こすか否かの組織適合性に関与する(主要組織適合抗原)。クラスⅠ、Ⅱに大別。それらの機能と構造を決定する遺伝子複合体は第6染色体のHLA領域に存在。→組織適合抗原
エッチがた‐こう【H形鋼】‥カウ
形鋼の一種。断面がH形で、建物の梁や地下構造物の基礎工事用などに使われる。
エッチがた‐コンベヤー【H形コンベヤー】
切羽きりは運搬機の一種。断面がH形で床面に接して設置でき、また各種の採炭機をのせて動かせるので、カッペとともに切羽の完全機械化への道を開いた。パンツァ‐コンベヤー。
エッチ‐ツー‐ブロッカー【H2 blocker】
ヒスタミンのH2受容体への結合を阻害して胃酸分泌を抑制する薬。胃・十二指腸潰瘍などの治療に用いられる。
エッチ‐ティー‐エム‐エル【HTML】
(Hyper Text Markup Language)データ記述用言語の一つ。ウェブでハイパー‐テキスト文書、すなわちホームページの文書を作製・整形するためのもの。文字のほか音声・画像の扱いが可能で、ハイパー‐リンク機能を持つ。
エッチ‐ティー‐ティー‐ピー【HTTP】
(hypertext transfer protocol)プロトコル3の一種。ウェブ‐サーバーとウェブ‐ブラウザーの間などで、ハイパー‐テキストを通信するために用いられる。これにSSL暗号機能を付加したHTTPSは、ウェブを通じた個人情報の通信に使われる。
エッチ‐に‐エー‐ロケット【H‐ⅡAロケット】
日本製のロケット。日本が独自の技術で開発したH‐Ⅱロケットの改良型。
エッチ‐ビー【HB】
鉛筆の芯の硬さと濃さとを表す符号で、硬すぎず濃すぎない標準的なもの。
エッチ‐ビー‐プロセス【H. B. process】
多色平版の製版法。すりガラス上に色分解ポジを作り、修整ののち網ネガを作成し、感光液を塗布した亜鉛板に焼きつけて版とする。発明者のアメリカ人ヒューブナー(W. Huebner1886〜1966)と協力者ブライシュタイン(Breistein)の頭文字からの命名。
エッチ‐ブイ‐ばん【HV判】
写真感光材料の大きさの一つ。8.9センチメートル×15.8センチメートルの大きさに対する慣用名。HVは縦横の比率がハイビジョンと同じ9対16であることからいう。
えっちゅう【越中】ヱツ‥
①旧国名。今の富山県。こしのみちのなか。
②越中褌ふんどしの略。
⇒えっちゅう‐おわらぶし【越中おわら節】
⇒えっちゅう‐じま【越中島】
⇒えっちゅう‐じま【越中縞】
⇒えっちゅう‐ふんどし【越中褌】
えっちゅう‐おわらぶし【越中おわら節】ヱツ‥
(→)「おわら節」に同じ。
→文献資料[越中おわら節]
⇒えっちゅう【越中】
えっちゅう‐じま【越中島】ヱツ‥
東京都江東区南西部の地区。江戸初期、榊原越中守の別邸所在地。隅田川河口東岸に位置し、1875年(明治8)日本最初の商船学校(現、東京海洋大学)が設置された。
⇒えっちゅう【越中】
えっちゅう‐じま【越中縞】ヱツ‥
越中福野・富山地方に産する縞木綿。
⇒えっちゅう【越中】
えっちゅう‐ふんどし【越中褌】ヱツ‥
(細川越中守忠興の始めたものという)長さ1メートル程の小幅の布に紐をつけたふんどし。夏目漱石、坊つちやん「丸裸の―一つになつて」
⇒えっちゅう【越中】
えっ‐ちょう【越鳥】ヱツテウ
①中国、越の国の鳥。
②クジャクの異称。
⇒越鳥南枝に巣くう
広辞苑 ページ 2207。