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したが・える【従える・随える】シタガヘル🔗🔉

したが・える従える・随えるシタガヘル 〔他下一〕[文]したが・ふ(下二) ①意のままに指図して使う。服従させる。宇津保物語藤原君「山がつらを―・へて田畑を作らむ」。平家物語5「はやはや謀反おこして、日本国―・へ給へ」。「敵を―・える」 ②供につれる。率いる。太平記5「三千余騎を―・へてたてごもらせ給ひけるとぞ聞えし」。「随員を―・えて会議に臨む」 ③(通例「身に―・う」の形で用いる)所持する。たずさえる。海道記「猛豪の三兵(弓・剣・槍)は手に―・へて互に雄称す」。「三尺の剣を身に―・う」 ▷口語では、やや古風な言い方。 ④相応するようにする。対応させる。今昔物語集1「もし願ひ思ふ事のあるか、われ願ひに―・へむ」

した‐かき【舌掻き】🔗🔉

した‐かき舌掻き】 歯みがき楊子の柄の片方を薄く削って、舌苔ぜったいを掻きとるようにしたもの。浮世床「―の付いたる…楊子でみがきながら来る」

した‐がき【下書き】🔗🔉

した‐がき下書き】 ①清書の前に試みに書くこと。また、その書いたもの。まだ修正を経ない文案・詞章・図柄など。草案。草稿。↔清書きよがき・せいしょ。 ②計画。予定。「なかなか―どおりにはいかない」

した‐がき【下掻き】🔗🔉

した‐がき下掻き(→)「したぞめ(下染)」に同じ。

した‐かげ【下陰】🔗🔉

した‐かげ下陰】 樹木などにおおわれて、かげになった所。新古今和歌集「なれなれて見しはなごりの春ぞともなど白河の花の―」 ○舌が肥えるしたがこえる おいしい物を食べ慣れていて、味のよしあしを識別する力がつくこと。 ⇒した【舌】

した‐がさね【下襲】🔗🔉

した‐がさね下襲】 ①束帯の時、半臂はんぴの下に着た衣。背後の裾きょを長くして袍ほうの下から曳く。天皇の料は後世までそのままだが(続きの下襲)、臣下は鎌倉初期から裾を別にした(別裾べつきょの下襲)。室町末期から襟をつけた大帷おおかたびらが出来、裾をこれに添え、その上に袍を着る風を生じた。地紋と色目は公卿と殿上人てんじょうびととにより、また夏と冬とにより区別があった。 下襲 ②下着したぎ。〈日葡辞書〉 ○舌がすべるしたがすべる 話の勢いで、言ってはならないことをうっかり言う。口がすべる。 ⇒した【舌】

広辞苑 ページ 8720