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かや【茅・萱】🔗🔉

かや茅・萱】 屋根を葺くのに用いる草本の総称。チガヤ・スゲ・ススキなど。小萱おがや。〈[季]秋〉。万葉集14「岡に寄せわが刈る―のさね―の」

かや【榧】🔗🔉

かや】 イチイ科の常緑高木。幹の高さ約20メートル、周囲3メートルに達する。葉は扁平線状、革質で厚く、先端は鋭い。雌雄異株。4月頃開花。実は広楕円形で、核は食用・薬用とし、また油を搾る。材は堅くて碁盤などをつくる。〈下学集〉

かや【加舎】🔗🔉

かや加舎】 姓氏の一つ。 ⇒かや‐しらお【加舎白雄】

かや【伽耶・伽倻】🔗🔉

かや伽耶・伽倻】 古代、朝鮮半島南東部にあった国々。諸小国全体をいう場合もあり、特定の国(金官伽耶・高霊伽耶など)を指す場合もある。562年新羅により併合。日本では多く任那みまなと呼ぶ。加羅。「―琴きん

か‐や【蚊屋・蚊帳】🔗🔉

か‐や蚊屋・蚊帳】 蚊を防ぐために吊り下げて寝床をおおうもの。麻布・絽・木綿などで作る。かちょう。〈[季]夏〉。伊藤左千夫、紅黄録「―の釣手は三隅だけはづして」

かや【賀陽】🔗🔉

かや賀陽】 姓氏の一つ。 ⇒かや‐の‐とよとし【賀陽豊年】

か‐や🔗🔉

か‐や 〔助詞〕 ①(詠嘆のカとヤを重ねたもの)感動の意を表す。神武紀「慨うれたき―」 ②(疑問のカと詠嘆のヤを重ねたもの。多くトカヤの形で) ㋐不確実であることを表す。源氏物語行幸「落ちぐりと―何と―、昔の人のめでたうしけるあはせの袴一具」 ㋑伝聞を表す。徒然草「梵字・漢字など云ひける者、その始めなりけると―」 ㋒疑問を表す。狂言、雷「御身は薬師の化現けげん―」 ㋓反語の意を表す。…ものか。醒睡笑「下手がこれやうに大きな字をもつものでござる―」

かや‐あめ【榧飴】🔗🔉

かや‐あめ榧飴】 カヤの実の外皮を取り去って飴をまぶしたもの。

かや‐いん【紙屋院】‥ヰン🔗🔉

かや‐いん紙屋院‥ヰン ⇒かみやいん

かや‐いん【高陽院】‥ヰン🔗🔉

かや‐いん高陽院‥ヰン ⇒かやのいん

かや‐うり【蚊屋売】🔗🔉

かや‐うり蚊屋売】 江戸市中に近江産の蚊屋を売り歩いたもの。美声の者が選ばれたという。

かや‐おい【茅負】‥オヒ🔗🔉

かや‐おい茅負‥オヒ 軒の先端で垂木たるきに支えられる横木。

かや‐がき【茅垣】🔗🔉

かや‐がき茅垣】 茅をたばねて結った垣。

かや‐が‐のき【茅が軒】🔗🔉

かや‐が‐のき茅が軒】 かやぶきの家。宴曲集3「鵜の居る岩の摂にも、葎の宿―」

か‐やき【家焼き】🔗🔉

か‐やき家焼き】 火をつけて家を焼くこと。また、その犯人。火つけ。放火。浄瑠璃、曾根崎「盗み―の身ではなし」

かや‐きん【伽倻琴】🔗🔉

かや‐きん伽倻琴】 朝鮮の撥弦楽器。箏に似た12弦の楽器。片膝に斜めに乗せて義甲を用いず、右手の親指・人差指・中指の爪ではじく。カヤグム。→新羅琴しらぎごと

か‐やく【火薬】クワ‥🔗🔉

か‐やく火薬クワ‥ 衝撃・摩擦・熱などによって急激な化学変化を起こし、多量の気体と熱とを発生することにより、推進・破壊などの作用を行う化合物、または混合物。ダイナマイト・ペントリット・ヘキソーゲンの類。 ⇒かやく‐こ【火薬庫】

か‐やく【加役】🔗🔉

か‐やく加役】 ①本職以外に臨時に課せられて勤める役。たすけ。 ②江戸時代の火付盗賊改ひつけとうぞくあらための俗称。 ③芝居で臨時に、立役が女形や老役を、女形が立役を勤めること。また、それによって支払われる割増手当。↔本役。 ④⇒かやく(加薬)2

か‐やく【加薬】🔗🔉

か‐やく加薬】 ①漢方で、主要薬に補助の薬品を加えること。また、その薬。 ②(主材料に加える意で「加役」とも書く)炊込み御飯・うどんなどに入れる肉・野菜などの具のこと。主に関西でいう。 ⇒かやく‐うどん【加薬饂飩】 ⇒かやく‐めし【加薬飯】

か‐やく【可約】🔗🔉

か‐やく可約】 〔数〕 ①整数(整式)を他の整数(整式)で整除し得ること。 ②整式を、注目している係数の範囲で二つ以上の低次の整式の積に分解できること。たとえば、x−1は(x+1)(x−1)とできる類。「―分数」

か‐やく【課役】クワ‥🔗🔉

か‐やく課役クワ‥ ⇒かえき

かやく‐うどん【加薬饂飩】🔗🔉

かやく‐うどん加薬饂飩】 椎茸・干瓢かんぴょうなど種々の具を入れたうどん。 ⇒か‐やく【加薬】

かや‐くき【鷃】🔗🔉

かや‐くき】 カヤクグリの古名。〈倭名類聚鈔18

かや‐くぐり【茅潜り】🔗🔉

かや‐くぐり茅潜り】 スズメ目イワヒバリ科の小鳥。全身ほぼ暗褐色。南千島・北海道・本州・四国の高山帯で繁殖し、冬は低地に移動する。さえずりは低いが美声。〈[季]夏〉 カヤクグリ 撮影:小宮輝之

かやく‐こ【火薬庫】クワ‥🔗🔉

かやく‐こ火薬庫クワ‥ 火薬などをおさめておくくら。比喩的に、大事件などを引き起こす危険性をはらんでいる所。 ⇒か‐やく【火薬】

かやく‐めし【加薬飯】🔗🔉

かやく‐めし加薬飯】 五目飯のこと。 ⇒か‐やく【加薬】

カヤ‐サン【伽耶山】🔗🔉

カヤ‐サン伽耶山】 (Kaya-san)韓国南部、小白山脈の山。標高1430メートル。山中の海印寺は新羅時代の代表的寺院。

かや‐じ【蚊屋地・蚊帳地】‥ヂ🔗🔉

かや‐じ蚊屋地・蚊帳地‥ヂ 蚊帳に仕立てる布地。麻糸・綿糸などを用いてあらく織ったもの。

かや‐しらお【加舎白雄】‥ヲ🔗🔉

かや‐しらお加舎白雄‥ヲ 江戸中期の俳人。名は吉春。信州上田の人。松露庵3世烏明・白井鳥酔に学び、多年各地を放浪。江戸に春秋庵を開く。隠逸潔癖、純真多感、飾りない句風を主張。著に、蕉風俳諧の作法を平易に説いた「俳諧寂栞」のほか、「白雄句集」などがある。(1738〜1791) ⇒かや【加舎】

かや‐じり【茅尻】🔗🔉

かや‐じり茅尻】 屋根をふいた茅のはし。

かや・す【返す】🔗🔉

かや・す返す】 〔他五〕 カヘスの転。狂言、腰祈「元の様にして―・せ―・せ」

か‐やす・し【か易し】🔗🔉

か‐やす・しか易し】 〔形ク〕 (カは接頭語) ①たやすい。容易である。万葉集17「手離れもをちも―・き」 ②軽々しい。手軽い。源氏物語浮舟「―・く通ひ給ふべき道ならねば」

かや‐たのもし【萱頼母子】🔗🔉

かや‐たのもし萱頼母子(→)無尽萱むじんがやに同じ。

か‐やつ【彼奴】🔗🔉

か‐やつ彼奴】 〔代〕 (三人称。卑しめていう場合に用いる)あのやつ。あいつ。きゃつ。大鏡道隆「―がかたのものどもいと多く死にけるは」

カヤック【kayak】🔗🔉

カヤックkayak】 ①エスキモーが狩猟に使う両舷漕ぎで軽量の小艇。木の枠にアザラシの皮を張り、漕ぎ手の腰のあたりの皮をひもで締めて浸水を防ぐ。 ②1に似たスポーツ用小艇。パドルで交互に漕ぐ。また、これを用いる競技。

かやつり‐ぐさ【蚊屋吊草・莎草】🔗🔉

かやつり‐ぐさ蚊屋吊草・莎草】 カヤツリグサ科の一年草。路傍に普通の雑草。高さ約30センチメートル。根生葉は狭長。初夏、茎頂に3葉を出し、その中央に黄褐色の穂を生ずる。子供が茎を裂いて蚊屋を吊る形にすることから名づける。升草ますくさ。〈[季]夏〉。〈書言字考節用集〉 かやつりぐさ カヤツリグサ 撮影:関戸 勇 ⇒かやつりぐさ‐か【莎草科】

かやつりぐさ‐か【莎草科】‥クワ🔗🔉

かやつりぐさ‐か莎草科‥クワ 単子葉植物の一科。草本。花は三数性、穂状花序。イネ科によく似るが、茎の断面は三角形、葉は狭く、基部は閉合した鞘さやをなす。葉が3列に並び、また果実は穎果えいかにならない。全世界の高山から海岸まで、分布はきわめて広く、約100属4000種余り、日本には17属約350種が知られる。 ⇒かやつり‐ぐさ【蚊屋吊草・莎草】

かや‐でら【榧寺】🔗🔉

かや‐でら榧寺】 江戸浅草黒船町にあった正覚寺の通称。増上寺の末寺。榧の大木があった。

かや‐と【茅戸】🔗🔉

かや‐と茅戸】 茅におおわれている山稜または山腹などの傾斜面。

かや‐ね【茅根】🔗🔉

かや‐ね茅根(→)「かや(茅)」に同じ。堀河百首「―刈り袂つゆけき旅の寝覚めは」

かや‐ねずみ【萱鼠】🔗🔉

かや‐ねずみ萱鼠】 ネズミ科の哺乳類。頭胴長は約5センチメートル、尾長7センチメートル。ハツカネズミより小さく、ネズミの中で最小の種類。背は明るい褐色で腹は白色。ススキ・カヤの葉で小鳥の巣に似た巣を叢の中に作る。ユーラシア中・東部に分布、日本では本州以南に生息し草の種子などを食べる。 カヤネズミ 提供:東京動物園協会

かや‐の【茅野】🔗🔉

かや‐の茅野】 茅のおい繁った野。万葉集7「葛城の高間の―早知りて」

かや‐の‐あぶら【榧の油】🔗🔉

かや‐の‐あぶら榧の油】 榧の実を圧搾して採った油。上質の植物性油。食用・灯用・理髪用とする。

かや‐の‐いん【高陽院】‥ヰン🔗🔉

かや‐の‐いん高陽院‥ヰン ①(賀陽院とも)桓武天皇の皇子賀陽親王の邸宅。中御門南・大炊御門北・堀川西・西洞院東の4町を占め、頼通以後は藤原氏が伝領し、しばしば里内裏となった。 ②鳥羽天皇の皇后泰子の院号。 ⇒かやのいん‐すいかく‐うたあわせ【賀陽院水閣歌合】

かやのいん‐すいかく‐うたあわせ【賀陽院水閣歌合】‥ヰン‥アハセ🔗🔉

かやのいん‐すいかく‐うたあわせ賀陽院水閣歌合‥ヰン‥アハセ 1035年(長元8)藤原頼通主催の歌合。10題20首。内裏から摂関家へという歌合の場の移行は時代の転換を反映。村上天皇の天徳4年(960)内裏歌合に対置される。 ⇒かや‐の‐いん【高陽院】

かや‐の‐そと【蚊帳の外】🔗🔉

かや‐の‐そと蚊帳の外】 当事者からはずれた立場。事に関与できない位置。「一人だけ―に置かれる」

かや‐の‐とよとし【賀陽豊年】🔗🔉

かや‐の‐とよとし賀陽豊年】 平安初期の官人・学者。文章博士・播磨守など。経史に精通、淡海三船と並び称される。詩文は「凌雲集」「経国集」に収める。(751〜815) ⇒かや【賀陽】

かや‐の‐みや【賀陽宮】🔗🔉

かや‐の‐みや賀陽宮】 旧宮家の一つ。1864年(元治1)伏見宮邦家親王の第4王子朝彦親王が創始。のち久邇宮くにのみやを創始し、賀陽宮は中絶していたが、92年(明治25)その王子邦憲王が宮号を復興した。1947年宮号廃止。

かや‐ば【茅場】🔗🔉

かや‐ば茅場】 ①屋根を葺く茅を刈る所。 ②まぐさを刈る所。まぐさば。

かやば‐ちょう【茅場町】‥チヤウ🔗🔉

かやば‐ちょう茅場町‥チヤウ 東京都中央区の町名。兜町の東に隣接し、証券業が多い。 ⇒かやばちょう‐の‐ゆうやくし【茅場町の夕薬師】

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