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とが【咎・科】🔗⭐🔉
とが【咎・科】
①とがめなければならない行為。あやまち。源氏物語夕顔「はぐくまむに、―あるまじきを」。「何の―もないのに責められる」
②非難されるような欠点。短所。万葉集14「悪しかる―もさね見えなくに」
③とがめ。非難。源氏物語梅枝「好き好きしき―を負ひて、世にはしたなめらりき」
④罪となる行為。罪。祝詞、大殿祭「―過あやまちあらむをば、見直し聞き直しまして」。「盗みの―で捕まる」
⑤罪によって科せられる罰。処罰。保元物語(金刀比羅本)「罪を謝し―を宥なだめらるる、王道の恵、無辺の情なり」
◇責任を負うべき過失・あやまちの場合に「咎」、法律上罪となる行いの場合に「科」と書き分けることがある。
と‐が【図画】‥グワ🔗⭐🔉
と‐が【図画】‥グワ
⇒ずが
と‐が【都雅】🔗⭐🔉
と‐が【都雅】
みやびやかなこと。「―なよそおい」
と‐がい【蠧害】🔗⭐🔉
と‐がい【蠧害】
①虫が物を食害すること。むしばみそこなうこと。
②物事をそこない害すること。太平記18「是、当家の―、釈門の残賊なるべし」
とがおい‐びくに【科負い比丘尼】‥オヒ‥🔗⭐🔉
とがおい‐びくに【科負い比丘尼】‥オヒ‥
仕える主家の娘などの過失を身代りとなって負う比丘尼。例えば娘が放屁をすると自分のしわざにして科とがを引き受ける。屁負へおい比丘尼。
とが‐おくり【咎送り・科送り】🔗⭐🔉
とが‐おくり【咎送り・科送り】
罪障の消滅。罪のつぐない。〈日葡辞書〉
とが‐おとし【咎落し】🔗⭐🔉
とが‐おとし【咎落し】
①罪のつぐない。〈日葡辞書〉
②酒宴で、種々の禁則を設け、それを破ると罰として酒を飲ませる遊戯。
と‐がき【ト書】🔗⭐🔉
と‐がき【ト書】
戯曲で、登場人物の動き、場面の情況、照明・音楽効果などの指定をせりふの間に書き入れたもの。歌舞伎脚本で「ト悲しき思入れ」などと書いたことからいう。
とがくし【戸隠】🔗⭐🔉
とがくし【戸隠】
(天手力男命あまのたぢからおのみことの投げた天岩戸の落ちた場所と伝える)長野県北部、戸隠山の麓の地。
⇒とがくし‐しょうま【戸隠升麻】
⇒とがくし‐じんじゃ【戸隠神社】
⇒とがくし‐やま【戸隠山】
とがくし‐しょうま【戸隠升麻】🔗⭐🔉
とがくし‐しょうま【戸隠升麻】
メギ科の多年草。本州中部の高山に生じ、日本特産。高さ約30センチメートル。葉は3出複葉をなし、茎頂に2枚。初夏、淡紫色星形の数花を下垂して付ける。トガクシソウ。
⇒とがくし【戸隠】
とがくし‐じんじゃ【戸隠神社】🔗⭐🔉
とがくし‐じんじゃ【戸隠神社】
戸隠にある、元国幣小社。祭神は天手力男命あまのたぢからおのみこと(奥社)。中社に天八意思兼命あまのやごころおもいかねのみこと、宝光社に天表春命あまのうわはるのみことをまつる。中世には戸隠三千坊と称し、修験道の大道場であった。
戸隠神社 中社
撮影:新海良夫
戸隠神社 奥社
撮影:新海良夫
⇒とがくし【戸隠】


とがくし‐やま【戸隠山】🔗⭐🔉
とがくし‐やま【戸隠山】
長野県北部、信越国境近くにそびえる山。標高1904メートル。古来修験道の霊場で、近年は観光地化が進む。
戸隠山とそばの花
撮影:新海良夫
戸隠山
撮影:新海良夫
⇒とがくし【戸隠】


と‐がけ【外掛】🔗⭐🔉
と‐がけ【外掛】
矢羽のうち、矢を弓弦につがえて射放した際に弓に摺れない側の羽。
とが‐さわら【栂椹】‥サハラ🔗⭐🔉
とが‐さわら【栂椹】‥サハラ
(葉がツガ(トガ)に、樹皮がサワラに似ていることから)マツ科の常緑針葉樹。日本特産で、紀伊半島と四国にのみ分布。高さ30メートルに達する。材は軽く、建築材・土木材とする。サワラトガ。カワキ。ゴヨウトガ。
とがし【富樫】🔗⭐🔉
とがし【富樫】
姓氏の一つ。加賀斎藤氏の支族。石川郡富樫郷に住んだ豪族で、在庁官人・鎌倉御家人から加賀の守護となる。室町中期以後衰え、一向一揆と戦い天正(1573〜1592)初年滅亡。謡曲「安宅」や異本「義経記」で安宅の関守として知られる。
⇒とがし‐ひろかげ【富樫広蔭】
⇒とがし‐まさちか【富樫政親】
とがし‐ひろかげ【富樫広蔭】🔗⭐🔉
とがし‐ひろかげ【富樫広蔭】
江戸末期の国学者。別姓、鬼島きじま。号は言幸舎ことさちのや。和歌山の人。本居大平・同春庭の門人。「辞てにをは玉襷」「詞玉橋」などの著があり、品詞論に卓見を遺した。(1793〜1873)
⇒とがし【富樫】
とが‐じんじゃ【砥鹿神社】🔗⭐🔉
とが‐じんじゃ【砥鹿神社】
愛知県豊川市一宮町にある元国幣小社。祭神は大己貴神おおなむちのかみ。三河国一の宮。
と‐がた【枓・斗形】🔗⭐🔉
と‐がた【枓・斗形】
(→)枡形ますがたに同じ。
とがとが・し🔗⭐🔉
とがとが・し
〔形シク〕
とげとげしい。何かと人をとがめだてして小うるさい。堤中納言物語「―・しき女聞きて」
トガトン【tongaton タガログ】🔗⭐🔉
トガトン【tongaton タガログ】
フィリピンの少数民族カリンガの楽器。長さの違う6本の竹筒を6人の演奏者が上から落として鳴らす。日本では音楽教育で使用。
とが‐にん【咎人】🔗⭐🔉
とが‐にん【咎人】
とがのある人。罪を犯した人。罪人。
とがのお【栂尾】‥ヲ🔗⭐🔉
とがのお【栂尾】‥ヲ
京都市右京区梅ヶ畑の一地区。紅葉の名所。高雄(高尾)・槙尾と共に三尾さんびと称し、栂尾はその最北。明恵みょうえ上人再興の高山寺がある。
栂尾の紅葉
撮影:的場 啓
⇒とがのお‐に【栂尾煮】

とがのお‐に【栂尾煮】‥ヲ‥🔗⭐🔉
とがのお‐に【栂尾煮】‥ヲ‥
さつまいもを、砂糖で甘く煮たもの。京都栂尾の高山寺の精進料理に出されたという説のほか、料理屋の名とも。
⇒とがのお【栂尾】
とが‐の‐き‐の【栂の木の】🔗⭐🔉
とが‐の‐き‐の【栂の木の】
〔枕〕
(音の類似から)「つぎつぎ」にかかる。万葉集6「繁しじに生ひたる―いやつぎつぎに」
と‐がま【利鎌】🔗⭐🔉
と‐がま【利鎌】
よく切れる鎌。するどい鎌。
と‐がまえ【外構え】‥ガマヘ🔗⭐🔉
と‐がまえ【外構え】‥ガマヘ
家屋・屋敷などの外面の構造。そとがまえ。
とがめ【咎め】🔗⭐🔉
とがめ【咎め】
①とがめること。なじること。そしり。非難。源氏物語末摘花「花(鼻)の―を、なほ、あるやうあらむと」。「良心の―」
②罪とされること。また、そのような行為に対する罰。源氏物語薄雲「後の世までの―あるべかりけることを」。「何のお―もなかった」
⇒とがめ‐だて【咎め立て】
とがめ‐だて【咎め立て】🔗⭐🔉
とがめ‐だて【咎め立て】
必要以上に強くとがめること。「ささいな事にも―をする」
⇒とがめ【咎め】
とが・める【咎める】🔗⭐🔉
とが・める【咎める】
[一]〔他下一〕[文]とが・む(下二)
①気にかける。取り立てて気にする。土佐日記「人の程にあはねば―・むるなり」
②取り立てて言う。万葉集18「針袋帯び続けながら里ごとにてらさひ歩けど人も―・めず」。源氏物語橋姫「似つかはしからぬ袖の香を、人ごとに―・められめでらるるなむ、なかなか所せかりける」
③取り立てて問いただす。責める。非難する。万葉集4「わがするわざを―・めたまふな」。源氏物語胡蝶「限りなく、底ひ知らぬ志なれば、人の―・むべきさまにはよもあらじ」。法華義疏長保点「審つばひらかに思はずして妄みだりがわしく仏を咎トカメタリ」。「過ちを―・める」
[二]〔自下一〕
①傷・腫物などが刺激を受けて悪化する。痛む。ヘボン初版「キズガトガメル」
②悪い事をして心に痛みを感じる。「気が―・める」
とがらか・す【尖らかす】🔗⭐🔉
とがらか・す【尖らかす】
〔他五〕
(→)「とがらす」に同じ。
とがら・す【尖らす】🔗⭐🔉
とがら・す【尖らす】
〔他五〕
物の端をとがるようにする。とがらせる。とがらかす。「口を―・す」「神経を―・す」「声を―・して叱る」
とがり【尖り】🔗⭐🔉
とがり【尖り】
とがること。また、物のとがった先端。
⇒とがり‐がお【尖り顔】
⇒とがり‐がさ【尖り笠】
⇒とがり‐ごえ【尖り声】
⇒とがり‐ね【尖根】
⇒とがり‐ねずみ【尖鼠】
⇒とがり‐や【尖矢・利雁矢】
と‐がり【鳥狩】🔗⭐🔉
と‐がり【鳥狩】
鷹を使って鳥を狩ること。たかがり。万葉集14「上志太の殿の仲子なかちし―すらしも」
とがりいし‐いせき【尖石遺跡】‥ヰ‥🔗⭐🔉
とがりいし‐いせき【尖石遺跡】‥ヰ‥
長野県茅野市にある、縄文時代中期の集落構成を示す代表的な遺跡。
とがり‐がお【尖り顔】‥ガホ🔗⭐🔉
とがり‐がお【尖り顔】‥ガホ
口先をとがらせて怒った顔つき。
⇒とがり【尖り】
とがり‐がさ【尖り笠】🔗⭐🔉
とがり‐がさ【尖り笠】
中央の高くとがっている笠。「御色が黒くは笠を召せ、笠も笠、いつきよ―おそり笠」(狂言歌謡)
⇒とがり【尖り】
とがり‐ごえ【尖り声】‥ゴヱ🔗⭐🔉
とがり‐ごえ【尖り声】‥ゴヱ
怒った時などの、かんばしった鋭い声。
⇒とがり【尖り】
とがり‐ねずみ【尖鼠】🔗⭐🔉
とがり‐ねずみ【尖鼠】
モグラ目トガリネズミ科またそのうちトガリネズミ属の哺乳類の総称。約150種を含み、哺乳類中もっとも多い。体長5〜7センチメートル。ネズミに似て小形、吻はとがり、虫類などを食う。目・耳の機能は貧弱で、触毛が発達。北半球北部の森林やツンドラに分布。日本には北海道と本州中部・四国の山岳地域にシントウトガリネズミ・オオアシトガリネズミ・アズミトガリネズミなど6種が生息。
とがりねずみ
トガリネズミ
撮影:小宮輝之
⇒とがり【尖り】


とがり‐や【尖矢・利雁矢】🔗⭐🔉
とがり‐や【尖矢・利雁矢】
鏃やじりの一種。大形で先端を鋭くとがらせたもの。また、この鏃をつけた矢。
⇒とがり【尖り】
とが‐りょう【科料】‥レウ🔗⭐🔉
とが‐りょう【科料】‥レウ
(同音の過料かりょうと区別するためにいう)
⇒かりょう(科料)
とが・る【尖る】🔗⭐🔉
とが・る【尖る】
〔自五〕
①先端が細くするどくなる。とんがる。山家集「山の峰の先の―・りたるやうなるを」
②過敏になる。「神経が―・る」
③感情的になる。おこる。法華経(竜光院本)平安後期点「心各おのおの勇いさみ鋭トカリて」。「―・った声」
とがわ【戸川】‥ガハ🔗⭐🔉
とがわ【戸川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒とがわ‐しゅうこつ【戸川秋骨】
⇒とがわ‐ゆきお【戸川幸夫】
とがわ‐しゅうこつ【戸川秋骨】‥ガハシウ‥🔗⭐🔉
とがわ‐しゅうこつ【戸川秋骨】‥ガハシウ‥
英文学者・随筆家。本名、明三。熊本県生れ。東大卒。北村透谷・島崎藤村らと親交を結び、「文学界」に参加、のち慶応大学で英文学を講じた。(1870〜1939)
⇒とがわ【戸川】
とがわ‐ゆきお【戸川幸夫】‥ガハ‥ヲ🔗⭐🔉
とがわ‐ゆきお【戸川幸夫】‥ガハ‥ヲ
小説家。佐賀県生れ。山形高校中退。動物文学の分野で活躍。作「高安犬物語」「牙王物語」「咬ませ犬」など。(1912〜2004)
⇒とがわ【戸川】
と‐がん【兎眼】🔗⭐🔉
と‐がん【兎眼】
眼瞼がんけんが完全に閉じず眼球が露出している状態。長く続くと角膜が乾燥し、糜爛びらんや角膜潰瘍かいようを起こす。顔面神経麻痺のほか眼瞼の瘢痕はんこんなどに伴う。
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