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なむ【南無】🔗🔉

なむ南無】 〔仏〕(梵語namas 帰命きみょう・敬礼きょうらいなどと訳す)三宝さんぼうに帰依・敬礼の意を表す語。南無や。那謨なも。納莫のうまく。「―三宝」

な・む【並む】🔗🔉

な・む並む】 [一]〔自四〕 ならぶ。つらなる。万葉集20「松の木の―・みたる見れば」 [二]〔他下二〕 ならばせる。つらねる。古事記「楯―・めて伊那佐の山の」

な・む【嘗む・舐む】🔗🔉

な・む嘗む・舐む】 〔他下二〕 ⇒なめる(下一)

なむ(助動詞)🔗🔉

なむ 〔助動〕 (上代東国方言)「らむ」に同じ。万葉集14「鎌倉のみなのせ河にしほ満つなむか」。万葉集20「堅めてし妹が心は動揺あよくなめかも」

な‐む(連語)🔗🔉

な‐む (完了の助動詞ヌの未然形ナに、推量の助動詞ムの付いた形)動詞の連用形に接続して未来の推量・決意・勧誘・可能・適当の意を表す。それらの意が動かす余地のないものだという強めをナが受け持つ。平安時代以後「なん」とも。 ①「ぬ」の付いた内容が、これから先に起こった場合を推量して述べる。…てしまうだろう。きっと…するだろう。万葉集3「来む世には虫に鳥にも吾はなりなむ」。万葉集5「竜田山御馬近づかば忘らしなむか」。源氏物語桐壺「はかなき心地に患ひて、まかでなむとし給ふを」 ②…することができよう。徒然草「かばかりになりては飛び下るとも下りなん」 ③(疑問を表す語と共に用いて)…してはどうか。…しないか。源氏物語桐壺「いかにすべきわざにかとも問ひ合すべき人だになきを、忍びては参り給ひなむや」 ④…の方がよい。…のが適当だ。源氏物語若紫「はや帰らせ給ひなむ」

なむ(助詞)🔗🔉

なむ 〔助詞〕 ➊(係助詞)(「なも」の転。ナンとも)種々の語に付き、その語の内容を強める働きをする。和歌に用いられることは少なく、会話・散文に多い。 ①幾つかの中から取り立てて強調する。幾つかから選ぶために、強調したものについて述べる語は、それ以外への思いをこめて言い切りにならず、活用語の時は連体形となり、係結びの関係が生ずる。院政期に終止形・連体形の機能が同一化するのに伴い、連体形終止の独自性が失われ、係結びに乱れが生じた。古今和歌集「柿本人麿―歌の聖なりける」。伊勢物語「男京へ―まかるとて」 ②「…なむ」と後の述語を省略し、余情をこめた柔らかな物言いにする。源氏物語桐壺「かくかしこきおほせごとを光にて―、とて見給ふ」 ➋(終助詞)(「なも」の転。ナンとも。動詞などの未然形に接続)話しかける相手に、動作・作用の実現を誂え望む意を表す。…してほしい。古事記「青山に日が隠らばぬば玉の夜は出で―」。源氏物語夕顔「惟光とく参ら―とおぼす」

なむ‐あみだ【南無阿弥陀】🔗🔉

なむ‐あみだ南無阿弥陀】 「なむあみだぶつ」の略。

なむ‐あみだぶつ【南無阿弥陀仏】🔗🔉

なむ‐あみだぶつ南無阿弥陀仏】 阿弥陀仏に帰命きみょうするの意。これを唱えるのを念仏といい、それによって極楽に往生できるという。六字の名号みょうごう

なむおみ‐どうふ【南無阿弥豆腐】🔗🔉

なむおみ‐どうふ南無阿弥豆腐】 (禅僧が多く豆腐を食べることから、その念仏の声のナムオミドウと聞こえるのにかけたしゃれことば)豆腐の異称。

なむ‐きみょう【南無帰命】‥ミヤウ🔗🔉

なむ‐きみょう南無帰命‥ミヤウ 〔仏〕梵語namas(南無)とその漢訳語「帰命」を重ねた語。心から帰依するの意。謡曲、柏崎「―弥陀尊」 ⇒なむきみょう‐ちょうらい【南無帰命頂礼】

なむきみょう‐ちょうらい【南無帰命頂礼】‥ミヤウチヤウ‥🔗🔉

なむきみょう‐ちょうらい南無帰命頂礼‥ミヤウチヤウ‥ 三宝さんぼうに帰依して仏足を頭に戴いて礼拝する意を表す語。 ⇒なむ‐きみょう【南無帰命】

ナムサダン🔗🔉

ナムサダン (朝鮮語namsadang)朝鮮の旅芸人の集団。李朝時代に起こり、現在も人形劇・綱渡り・仮面劇・皿回しなどを演ずる。男寺党。

なむ‐さん【南無三】🔗🔉

なむ‐さん南無三】 〔感〕 南無三宝の略。

なむ‐さんぼう【南無三宝】🔗🔉

なむ‐さんぼう南無三宝】 [一]〔名〕 〔仏〕仏・法・僧の三宝に帰依すること。謡曲、邯鄲かんたん「げに何事も一睡の夢、――」 [二]〔感〕 驚いた時や失敗した時、また事の成功を祈る時に発する語。しまった。さあ大変だ。なむさん。狂言、入間川「―まんまとたらされた」

な‐むし【菜虫】🔗🔉

な‐むし菜虫】 大根・蕪など、菜の葉について食害する虫。〈[季]秋〉。「胡蝶にもならで秋ふる―哉」(芭蕉)

なむ‐だち【汝等】🔗🔉

なむ‐だち汝等】 〔代〕 二人称。おまえたち。おまえら。三蔵法師伝永久点「爾輩ナムタチ何人ぞ」 

な‐むち【汝】🔗🔉

な‐むち】 〔代〕 (ナ(吾)にムチ(貴)の付いた語)なんじ。宇津保物語俊蔭「―らをさへ罪に当てむ」

なむ‐とうらいどうし【南無当来導師】‥タウ‥ダウ‥🔗🔉

なむ‐とうらいどうし南無当来導師‥タウ‥ダウ‥ 弥勒みろく菩薩に帰依することを表す語。

なむ‐なむ🔗🔉

なむ‐なむ (京都府で)平凡なさま。「―する」(平凡に暮らす)

ナムポ【南浦】🔗🔉

ナムポ南浦】 (Namp‘o)朝鮮民主主義人民共和国西部の直轄市。後背に大同江一帯の農産地をもち、平壌の外港。製鉄・紡績など工業が発達。旧称、鎮南浦。人口73万1千(1993)。

なむ‐みょうほうれんげきょう【南無妙法蓮華経】‥メウホフ‥キヤウ🔗🔉

なむ‐みょうほうれんげきょう南無妙法蓮華経‥メウホフ‥キヤウ 日蓮宗三大秘法の一つ。妙法蓮華経に帰依する意。これを唱えれば、真理に帰依して成仏するという。題目。本門の題目。七字の題目。御題目。

な‐むら【魚群】🔗🔉

な‐むら魚群】 海中を遊泳する魚群。なぶら。なぐら。ふむら。おおね。

ナムル🔗🔉

ナムル (朝鮮語namul)日本の和え物・浸し物に相当する朝鮮料理。

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