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広辞苑の検索結果 (23)
なむ【南無】🔗⭐🔉
なむ【南無】
〔仏〕(梵語namas 帰命きみょう・敬礼きょうらいなどと訳す)三宝さんぼうに帰依・敬礼の意を表す語。南無や。那謨なも。納莫のうまく。「―三宝」
な・む【並む】🔗⭐🔉
な・む【並む】
[一]〔自四〕
ならぶ。つらなる。万葉集20「松の木けの―・みたる見れば」
[二]〔他下二〕
ならばせる。つらねる。古事記中「楯―・めて伊那佐の山の」
な・む【嘗む・舐む】🔗⭐🔉
な・む【嘗む・舐む】
〔他下二〕
⇒なめる(下一)
なむ(助動詞)🔗⭐🔉
なむ
〔助動〕
(上代東国方言)「らむ」に同じ。万葉集14「鎌倉のみなのせ河にしほ満つなむか」。万葉集20「堅めてし妹が心は動揺あよくなめかも」
な‐む(連語)🔗⭐🔉
な‐む
(完了の助動詞ヌの未然形ナに、推量の助動詞ムの付いた形)動詞の連用形に接続して未来の推量・決意・勧誘・可能・適当の意を表す。それらの意が動かす余地のないものだという強めをナが受け持つ。平安時代以後「なん」とも。
①「ぬ」の付いた内容が、これから先に起こった場合を推量して述べる。…てしまうだろう。きっと…するだろう。万葉集3「来む世には虫に鳥にも吾はなりなむ」。万葉集5「竜田山御馬近づかば忘らしなむか」。源氏物語桐壺「はかなき心地に患ひて、まかでなむとし給ふを」
②…することができよう。徒然草「かばかりになりては飛び下るとも下りなん」
③(疑問を表す語と共に用いて)…してはどうか。…しないか。源氏物語桐壺「いかにすべきわざにかとも問ひ合すべき人だになきを、忍びては参り給ひなむや」
④…の方がよい。…のが適当だ。源氏物語若紫「はや帰らせ給ひなむ」
なむ(助詞)🔗⭐🔉
なむ
〔助詞〕
➊(係助詞)(「なも」の転。ナンとも)種々の語に付き、その語の内容を強める働きをする。和歌に用いられることは少なく、会話・散文に多い。
①幾つかの中から取り立てて強調する。幾つかから選ぶために、強調したものについて述べる語は、それ以外への思いをこめて言い切りにならず、活用語の時は連体形となり、係結びの関係が生ずる。院政期に終止形・連体形の機能が同一化するのに伴い、連体形終止の独自性が失われ、係結びに乱れが生じた。古今和歌集序「柿本人麿―歌の聖なりける」。伊勢物語「男京へ―まかるとて」
②「…なむ」と後の述語を省略し、余情をこめた柔らかな物言いにする。源氏物語桐壺「かくかしこきおほせごとを光にて―、とて見給ふ」
➋(終助詞)(「なも」の転。ナンとも。動詞などの未然形に接続)話しかける相手に、動作・作用の実現を誂え望む意を表す。…してほしい。古事記上「青山に日が隠らばぬば玉の夜は出で―」。源氏物語夕顔「惟光とく参ら―とおぼす」
なむ‐あみだ【南無阿弥陀】🔗⭐🔉
なむ‐あみだ【南無阿弥陀】
「なむあみだぶつ」の略。
なむ‐あみだぶつ【南無阿弥陀仏】🔗⭐🔉
なむ‐あみだぶつ【南無阿弥陀仏】
阿弥陀仏に帰命きみょうするの意。これを唱えるのを念仏といい、それによって極楽に往生できるという。六字の名号みょうごう。
なむおみ‐どうふ【南無阿弥豆腐】🔗⭐🔉
なむおみ‐どうふ【南無阿弥豆腐】
(禅僧が多く豆腐を食べることから、その念仏の声のナムオミドウと聞こえるのにかけたしゃれことば)豆腐の異称。
なむ‐きみょう【南無帰命】‥ミヤウ🔗⭐🔉
なむ‐きみょう【南無帰命】‥ミヤウ
〔仏〕梵語namas(南無)とその漢訳語「帰命」を重ねた語。心から帰依するの意。謡曲、柏崎「―弥陀尊」
⇒なむきみょう‐ちょうらい【南無帰命頂礼】
なむきみょう‐ちょうらい【南無帰命頂礼】‥ミヤウチヤウ‥🔗⭐🔉
なむきみょう‐ちょうらい【南無帰命頂礼】‥ミヤウチヤウ‥
三宝さんぼうに帰依して仏足を頭に戴いて礼拝する意を表す語。
⇒なむ‐きみょう【南無帰命】
ナムサダン🔗⭐🔉
ナムサダン
(朝鮮語namsadang)朝鮮の旅芸人の集団。李朝時代に起こり、現在も人形劇・綱渡り・仮面劇・皿回しなどを演ずる。男寺党。
なむ‐さん【南無三】🔗⭐🔉
なむ‐さん【南無三】
〔感〕
南無三宝の略。
なむ‐さんぼう【南無三宝】🔗⭐🔉
なむ‐さんぼう【南無三宝】
[一]〔名〕
〔仏〕仏・法・僧の三宝に帰依すること。謡曲、邯鄲かんたん「げに何事も一睡の夢、――」
[二]〔感〕
驚いた時や失敗した時、また事の成功を祈る時に発する語。しまった。さあ大変だ。なむさん。狂言、入間川「―まんまとたらされた」
な‐むし【菜虫】🔗⭐🔉
な‐むし【菜虫】
大根・蕪など、菜の葉について食害する虫。〈[季]秋〉。「胡蝶にもならで秋ふる―哉」(芭蕉)
なむ‐だち【汝等】🔗⭐🔉
なむ‐だち【汝等】
〔代〕
二人称。おまえたち。おまえら。三蔵法師伝永久点「爾輩ナムタチ何人ぞ」
な‐むち【汝】🔗⭐🔉
な‐むち【汝】
〔代〕
(ナ(吾)にムチ(貴)の付いた語)なんじ。宇津保物語俊蔭「―らをさへ罪に当てむ」
なむ‐とうらいどうし【南無当来導師】‥タウ‥ダウ‥🔗⭐🔉
なむ‐とうらいどうし【南無当来導師】‥タウ‥ダウ‥
弥勒みろく菩薩に帰依することを表す語。
なむ‐なむ🔗⭐🔉
なむ‐なむ
(京都府で)平凡なさま。「―する」(平凡に暮らす)
ナムポ【南浦】🔗⭐🔉
ナムポ【南浦】
(Namp‘o)朝鮮民主主義人民共和国西部の直轄市。後背に大同江一帯の農産地をもち、平壌の外港。製鉄・紡績など工業が発達。旧称、鎮南浦。人口73万1千(1993)。
なむ‐みょうほうれんげきょう【南無妙法蓮華経】‥メウホフ‥キヤウ🔗⭐🔉
なむ‐みょうほうれんげきょう【南無妙法蓮華経】‥メウホフ‥キヤウ
日蓮宗三大秘法の一つ。妙法蓮華経に帰依する意。これを唱えれば、真理に帰依して成仏するという。題目。本門の題目。七字の題目。御題目。
な‐むら【魚群】🔗⭐🔉
な‐むら【魚群】
海中を遊泳する魚群。なぶら。なぐら。ふむら。おおね。
ナムル🔗⭐🔉
ナムル
(朝鮮語namul)日本の和え物・浸し物に相当する朝鮮料理。
大辞林の検索結果 (25)
なむ【南無】🔗⭐🔉
なむ [1] 【南無】
〔梵 namas〕
仏・菩薩・経などを信じ敬い,それに帰依することを表す語。一般に帰依の対象となる語をそのあとに付けて感動詞的に用いる。帰命(キミヨウ)。納莫(ノウマク)。なも。「―八幡大菩薩,たすけさせ給へ/平治(下)」
な・む【並む】🔗⭐🔉
な・む 【並む】
■一■ (動マ四)
並ぶ。連なる。「松の木(ケ)の―・みたる見れば/万葉 4375」
■二■ (動マ下二)
並べる。連ねる。なぶ。「楯(タタ)―・めて伊那佐の山の木の間よもい行きまもらひ/古事記(中)」「たまきはる宇智の大野に馬―・めて/万葉 4」
なむ🔗⭐🔉
なむ (助動)(○・○・なむ・なむ・なめ・○)
〔上代東国方言〕
推量の助動詞「らむ」に同じ。「橘の古婆の放髪(ハナリ)が思ふ〈なむ〉心愛(ウツク)しいで我(アレ)は行かな/万葉 3496」「まかなしみさ寝に我は行く鎌倉の水無瀬川(ミナノセガワ)に潮満つ〈なむ〉か/万葉 3366」「群玉のくるにくぎ鎖し固めとし妹(イモ)が心は動く〈なめ〉かも/万葉 4390」
〔推量の助動詞「らむ」に相当する上代東国方言には,別に「なも」の形もある〕
→なも(助動)
なむ🔗⭐🔉
なむ (係助)
〔上代の係助詞「なも」の転。平安中期以降「なん」と発音されるようになり,「なん」とも書かれた〕
体言および体言に準ずるもの,助詞などに付き,特に取りたてて強く指示する意を表す。
(1)文中にあって係りとなり,文末の活用語を連体形で結ぶ。「身はいやしながら,母―宮なりける/伊勢 84」「この北山に,限りなく響きのぼる物の音―聞こゆる/宇津保(俊蔭)」
(2)「なむ」を受ける述語を省略し,文末にあって,余情をもたせる言い方をとる。「かく聞こえたりければ,見さして帰り給ひにけりと―/伊勢 104」「ただここに,人づてならで申すべきこと―/枕草子(七一・春曙抄)」
〔「なむ」は,物語などでの会話文中に多く見られ,和歌にはほとんど用いられない〕
なむ🔗⭐🔉
なむ (終助)
〔平安中期以降「なん」と発音されるようになり,「なん」とも書かれた〕
文末にあって動詞・助動詞の未然形に接続する。ある行為・事態の実現を期待し,あつらえ望む意を表す。…てほしい。…てもらいたい。「うちなびく春とも著くうぐひすは植ゑ木の木間(コマ)を鳴き渡ら―/万葉 4495」「飛ぶ鳥の声も聞えぬ奥山の深き心を人は知ら―/古今(恋一)」「引き替へて嬉しかるらむ心にも憂かりし事は忘れざら〈なん〉/山家(雑)」
〔上代には,この語の古形「なも」も用いられた〕
→なも(終助)
な
む🔗⭐🔉
な
む (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に推量の助動詞「む」の付いたもの。「なん」とも〕
(1)動作・状態の実現すること,完了することを確認し推測する意を表す。…するようになるであろう。…することになってしまうだろう。「年を経て花の便りにこととはばいとどあだなる名をや立ち―
む/後撰(春中)」
(2)動作・状態を実現しようとする強い意志を表す。「かくだにも妹を待ち―
むさ夜ふけて出で来し月の傾(カタブ)くまでに/万葉 2820」
(3)動作・状態の実現を勧誘し,また,その実現が適当であるとする意を表す。…したらどうだろう。…したほうがよいだろう。「忍びては参り給ひ―
むや/源氏(桐壺)」「子といふものなくてあり―
ん/徒然 6」
(4)動作・状態の実現を可能であると推量し,また,許容する意を表す。…することができるだろう。…てもかまわないだろう。「かばかりになりては,飛びおるともおり―
ん/徒然 109」






なむ-あみだ【南無阿弥陀】🔗⭐🔉
なむ-あみだ [0] 【南無阿弥陀】
「南無阿弥陀仏」の略。
なむ-あみだぶつ【南無阿弥陀仏】🔗⭐🔉
なむ-あみだぶつ [5] 【南無阿弥陀仏】
阿弥陀仏に帰依するの意。浄土宗などでは,それを唱えることによって阿弥陀仏の浄土に救済されるとする。弥陀の名号。六字の名号。なむあみだ。
なむおみ-どうふ【南無阿弥豆腐】🔗⭐🔉
なむおみ-どうふ 【南無阿弥豆腐】
〔禅僧が豆腐をよく食べること,またその念仏の声が「なむおみどう」と聞こえるところから〕
「南無阿弥陀仏」をしゃれていう語。また,豆腐のこと。「―,―と奈落の鍋へ落ち入つたる湯豆腐も/浄瑠璃・御所桜」
なむ-きみょう【南無帰命】🔗⭐🔉
なむ-きみょう ―キミヤウ 【南無帰命】
〔梵語 namas(南無)とその漢訳語「帰命」を重ねた語〕
仏神に帰依する意。「―月天子/謡曲・羽衣」
なむきみょう-ちょうらい【南無帰命頂礼】🔗⭐🔉
なむきみょう-ちょうらい ―キミヤウチヤウ― 【南無帰命頂礼】
仏神を深く信じて礼拝する意。仏神を拝んだり祈念するときに,仏神の名の前に置いていう言葉。
なむ-さん【南無三】🔗⭐🔉
なむ-さん [1][0] 【南無三】 (感)
「南無三宝{■二■}」の略。「―。逃がした」「―此奴(コイツ)は失敗(シクジツ)た/鉄仮面(涙香)」
なむ-さんぼう【南無三宝】🔗⭐🔉
なむ-さんぼう [1] 【南無三宝】
■一■ (名)
仏・法・僧の三宝に帰依すること。
■二■ (感)
驚いたり失敗したりしたときなどに発する語。しまった。大変だ。なむさん。「―。…したたか斬られた/謡曲・夜討曾我」
な-むし【菜虫】🔗⭐🔉
な-むし [1] 【菜虫】
大根・かぶ・白菜などが葉を広げ始めた時期に,その葉を食い荒らす虫の総称。[季]秋。
な
むず🔗⭐🔉
な
むず (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に推量の助動詞「むず」の付いたもの。「なんず」とも〕
…てしまうだろう。…てしまうにちがいない。「しひて仕うまつらせ給はば,消えうせ―
むず/竹取」「重盛騒がば,女房たちも騒ぎ,中宮も驚かせ給ひ―
んず/平家 4」



なむ-だち【汝等】🔗⭐🔉
なむ-だち 【汝等】 (代)
〔「なむち」に「たち」の付いた「なむちたち」の転。「なむたち」とも〕
二人称。対等またはそれ以下の複数の相手に対して用いる。おまえたち。なんだち。「故に―に命ず/大唐西域記(長寛点)」
ナムチェ-バザール
Namche Bazar
🔗⭐🔉
ナムチェ-バザール
Namche Bazar
ネパール北東部の集落。海抜約3400メートル。住民の多くはシェルパ族。エベレストを中心とする周囲の山群の登山基地。


なむ-と
す🔗⭐🔉
なむ-と
す (連語)
〔連語「なむ」に格助詞「と」が付き,これにサ変動詞「す」が結合したもの。「なんとす」とも〕
…してしまおうとしている。きっと…してしまうだろう。「酔(エ)ひて入り給ひ―
す/伊勢 82」「やよひもなかば過ぎ,春もすでに暮れなんとす/平家 10」


なむ-みょうほうれんげきょう【南無妙法蓮華経】🔗⭐🔉
なむ-みょうほうれんげきょう ―メウホフレンゲキヤウ 【南無妙法 蓮華経】
〔法華経に帰依する意〕
日蓮宗で,法華経を信仰し加護を求める心持ちを表して唱える語。御題目。
な-むら【魚群】🔗⭐🔉
な-むら [0] 【魚群】
海中の魚群。なぶら。なぐら。
ナムル🔗⭐🔉
ナムル [1]
〔朝鮮語〕
朝鮮料理の一。大豆もやし・ゼンマイ・ホウレンソウなどのあえもの。
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