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ふる【旧・古・故】🔗⭐🔉
ふる【旧・古・故】
①ふるいこと。年を経たこと。遠い昔のものであること。「―歌」「―道」「―狸」
②使いふるしたもの。「お―」「―道具」
ふる【柲・柯】🔗⭐🔉
ふる【柲・柯】
斧の柄。から。〈倭名類聚鈔15〉
フル【full】🔗⭐🔉
フル【full】
いっぱいであるさま。全部。十分。「―回転」「力を―に発揮する」
ふ・る【旧る】🔗⭐🔉
ふ・る【旧る】
〔自上二〕
ふるくなる。年を経てふるびる。万葉集17「奈良の都は―・りぬれど」。平家物語3「―・りたる障子なんどに書き置かれたる筆のすさみを見給ひて」
ふ・る【振る・震る】🔗⭐🔉
ふ・る【振る・震る】
[一]〔他五〕
本来は、物をゆり動かして活力を呼びおこす呪術的行為。その信仰の衰えとともに、単に物理的な振動を与える意となる。
①ゆり動かして活力を呼びさます。万葉集3「大夫の心―・りおこし剣刀つるぎたち腰に取りはき」
②神霊の活力を呼びさます。また、それを降下・鎮座させる。大鏡道長「鹿島遠しとて大和国三笠山に―・り奉りて春日明神と名づけ奉りて」
③神座をかつぐ。神輿みこしをかつぐ。平家物語1「山門の大衆、日吉の神輿を陣頭へ―・り奉る」
④一端をとって他端をゆり動かす。万葉集1「君が袖―・る」。「バットを―・る」
⑤全体をゆり動かす。左右や前後に動かす。源氏物語夕霧「もはら承け引かずと、頭―・りてただいひにいひはなてば」。仮名草子、伊曾保「尾を―・り足許に来てねぶりつき」。「腰を左右に―・る」
⑥嫌って相手にしない。はねつける。源氏物語夕顔「あやしう人に似ぬ心強さにても―・りはなれぬるかな」。遊子方言「あいらが―・られずば、―・らるる者はあるまいぢやないか」。「恋人に―・られる」
⑦むだにする。捨てる。浄瑠璃、関取千両幟「うつくしう―・つてやり、あいつに勝を譲つておいて」。「大臣の地位を棒に―・る」
⑧まきちらす。ふりまく。また、手をゆり動かして、握った物を下に投げる。四条流庖丁書「酒をかけて塩を―・りて焼きたる鳥、必ず酸すくなるなり」。「さいころを―・る」
⑨くばり当てる。割り当てる。ふり替える。顕輔集「火きりとて近江より貢御に参らするもちひは…前左衛門佐基俊の君のもとへ―・るとて」。花暦八笑人「皆を呼ばつし、役を―・つてみよう」。去来抄「行く春は行く歳にも―・るべし」。「漢字に仮名を―・る」「受付順に番号を―・る」
⑩奴やっこが左右の手を振り特有な恰好をして歩く。浄瑠璃、薩摩歌「御前が近い、競り合はず、下馬先して、―・りませい、ないと応へて―・り出だす」
⑪せんじ出す。「薬を―・る」
⑫柵・塀などを設置する。浄瑠璃、最明寺殿百人上臈「山手には、二重三重の柵を―・り」
⑬向きを移し変える。「針路を東南に―・る」「わき目も―・らず働く」
⑭大きく動かして移す。「飛車を―・る」
⑮為替かわせまたは手形などを発行する。「手形を―・る」
[二]〔自四〕
物が生命力を発揮して、生き生きと小きざみに動く意。
①(波が)たつ。おこる。万葉集11「風を痛み甚いた―・る浪の間なく吾が念もふ君は相念ふらむか」
②(風が)吹く。源氏物語順集「夜を寒みことにしもいる松風は君にひかれて千代ぞ―・るらむ」
③(大地などが)ゆれうごく。震動する。栄華物語花山「大風吹き、なゐなどさへ―・りて」
④(磁石の針などが)ゆれ動いて一定の方角をさし示す。好色二代男「方角見を取り出だし、この剣先の―・る方へ御趣向と申す」
ふ・る【降る】🔗⭐🔉
ふ・る【降る】
〔自五〕
①空から雨・雪などが落ちる。また、涙が落ちる、霜が置くことにもいう。万葉集10「今行きて聞くものにもが明日香川春雨―・りて滝つ瀬の音を」。源氏物語幻「雪いたう―・りてまめやかに積りにけり」。源氏物語桐壺「長き夜あかず―・る涙かな」。天草本平家物語「庭の萩原霜―・りて」。「夏の太陽が―・り注ぐ庭」「―・るほどの縁談」
②(多く「―・って湧く」の形で)突然に現れる。思いがけず生ずる。浄瑠璃、曾我扇八景「―・つて湧いたる御機嫌と勇み給ふぞ道理なる」。「災難が―・って湧く」
⇒降れば土砂降り
ふ・る【触る】🔗⭐🔉
ふる‐あと【旧跡・古跡】🔗⭐🔉
ふる‐あと【旧跡・古跡】
ふるいあと。物事のかつてあったあと。きゅうせき。こせき。
ふるい【震い】フルヒ🔗⭐🔉
ふるい【震い】フルヒ
①ふるえること。わななくこと。ふるえ。戦慄。好色五人女4「身に―出でて足元も定めかね」
②瘧おこりが起こること。
⇒ふるい‐ごえ【震い声】
⇒ふるい‐ふで【震い筆】
⇒ふるい‐やまい【震い病】
ふるい【篩】フルヒ🔗⭐🔉
ふるい【篩】フルヒ
粉または粒状のものをその大きさによって選り分ける道具。普通、曲物まげものの枠の底に、馬尾・銅線・絹・竹などを細かく格子状に編んで作った網を張ったもの。とおし。〈倭名類聚鈔16〉
⇒ふるい‐かん【篩管】
⇒ふるい‐ぶ【篩部】
⇒篩にかける
ふる‐い【古井】‥ヰ🔗⭐🔉
ふる‐い【古井】‥ヰ
ふるく荒れた井。長く使わなかった井戸。古井戸。為忠百首「―におろす釣瓶緒の」
ふ‐るい【不類】🔗⭐🔉
ふ‐るい【不類】
よくないこと。毛詩抄「四国が君の礼を破たは、我物ぢやほどに―なやうなれども」
ふる・い【古い・旧い・故い】🔗⭐🔉
ふる・い【古い・旧い・故い】
〔形〕[文]ふる・し(ク)
①昔のことである。源氏物語夕顔「長生殿の―・きためしはゆゆしくて」。平家物語3「この―・き詩歌を口ずさみ給へば」。「―・く栄えた町」
②存在してから長い年月をへている。以前から伝わっている。源氏物語蓬生「親の御影とまりたる心地する―・きすみか」。枕草子25「―・きものどもの、さもえ行き離るまじきは」。「―・い友人」
③長い間使いならしてふるびている。源氏物語葵「―・き枕、―・きふすま誰と共にか」。「―・い机」
④年老いている。年功をつんでいる。源氏物語蓬生「―・き女ばらなどは」。平家物語7「汝らは―・い者どもなり。軍の様をも掟おきてよ」
⑤陳腐だ。珍しくない。時代遅れである。また、現在のものより前のものである。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「何の事とはお軽、―・いが惚れた、女房になつてたもらぬか」。「頭が―・い」「―・い考え方」「型の―・い自動車」
⑥新鮮でない。「―・い魚」
⇒故きを温ね新しきを知る
ふるい‐あが・る【震ひ上がる】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐あが・る【震ひ上がる】フルヒ‥
〔自四〕
恐怖や寒さなどでちぢみ上がる。ふるえ上がる。源氏物語浮舟「あやしき童べの雪遊びしたるけはひのやうにぞ、―・りける」
ふる‐いえ【古家】‥イヘ🔗⭐🔉
ふる‐いえ【古家】‥イヘ
ふるくなった家。
ふるい‐おこ・す【奮い起こす】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐おこ・す【奮い起こす】フルヒ‥
〔他五〕
はげまして、心を引き立てる。「勇気を―・す」
ふるい‐おと・す【振るい落とす】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐おと・す【振るい落とす】フルヒ‥
〔他五〕
①振っておとす。
②(「篩い落とす」とも書く)篩ふるいにかけて落とす。転じて、多くの中からよくないものを除き捨てる。「試験で―・す」
ふる‐いけ【古池】🔗⭐🔉
ふる‐いけ【古池】
古くからあった池。ふるびた池。「―や蛙かわず飛びこむ水の音」(芭蕉)
ふるい‐ごえ【震い声】フルヒゴヱ🔗⭐🔉
ふるい‐ごえ【震い声】フルヒゴヱ
ふるえごえ。わななきごえ。
⇒ふるい【震い】
ふるい‐た・つ【奮い立つ・奮い起つ】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐た・つ【奮い立つ・奮い起つ】フルヒ‥
〔自五〕
心がいさみたつ。奮起する。「勝報に―・つ」
ふるいち【古市】🔗⭐🔉
ふるいち【古市】
姓氏の一つ。
⇒ふるいち‐こうい【古市公威】
ふるいち‐こうい【古市公威】‥ヰ🔗⭐🔉
ふるいち‐こうい【古市公威】‥ヰ
土木工学者。江戸の生れ。工科大学(現、東大工学部)学長。近代土木技術の確立、土木行政の改善、土木法規の制定などに寄与。(1854〜1934)
⇒ふるいち【古市】
ふるいち‐こふんぐん【古市古墳群】🔗⭐🔉
ふるいち‐こふんぐん【古市古墳群】
大阪府羽曳野市と藤井寺市にまたがる大古墳群。墳長約420メートルの誉田御廟山こんだごびょうやま古墳(応神天皇陵)などの前方後円墳のほか、円墳や方墳など約100基から成る。
ふるい‐つ・く【震い付く】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐つ・く【震い付く】フルヒ‥
〔自五〕
①激しくふるえる。天草本伊曾保物語「病者の言ふは、今朝こんちょうよりしたたか―・いたと」
②感情が激して、だきつく。むしゃぶりつく。森鴎外、雁「おとなしい中に意気な処ところのある、―・きたいやうな顔をしてゐた」
ふる‐いど【古井戸】‥ヰド🔗⭐🔉
ふる‐いど【古井戸】‥ヰド
ふるく荒れた井戸。ふるい。
○篩にかけるふるいにかける
多くの中からよいものだけを選び出す。選抜する。
⇒ふるい【篩】
○篩にかけるふるいにかける🔗⭐🔉
○篩にかけるふるいにかける
多くの中からよいものだけを選び出す。選抜する。
⇒ふるい【篩】
ふるい‐ぶ【篩部】フルヒ‥
〔生〕
⇒しぶ(篩部)
⇒ふるい【篩】
ふるい‐ふで【震い筆】フルヒ‥
ふるえた筆跡。特に、小野道風の書にいう。戦慄手わななきで。御伽草子、鉢かづき「道風が―もかくやらんと」
⇒ふるい【震い】
ふるい‐やまい【震い病】フルヒヤマヒ
おこり。瘧ぎゃく。
⇒ふるい【震い】
ふるい‐わ・ける【篩い分ける】フルヒ‥
〔他下一〕
篩にかけてより分ける。転じて、一定の基準で選び分ける。選別する。「品物の良し悪しを―・ける」
ふる・う【振るう・揮う・奮う】フルフ
[一]〔自五〕
(ものが自分の持つ生命力・活力を発揮して震動するのが原義)
①盛んになる。勇み立つ。発奮する。いきおいづく。地蔵十輪経元慶点「広く美うるわしき声誉ほまれ十方に流れ振フルフ」。「国力が大いに―・う」「―・って御参加下さい」
②突飛である。奇抜でおもしろい。「理由が―・っている」
[二]〔他五〕
①思うままにふり動かして活動させる。古今著聞集11「金岡、筆を―・ひて絵かける中に」。平家物語4「花の下の春の遊びには、紫毫を―・つて手づから御作を書き」
②振り動かす。ゆり動かす。枕草子259「かけ竹うち割りなどしていとかうがうしうしたてて、うち―・ひ祈ることどもいとさかし」。「采配さいはいを―・う」「拳を―・う」
③存分に発揮する。大いに駆使する。平家物語6「さしも日本一州に名を揚げ威を―・ひし人なれども」。日葡辞書「イセイ(威勢)ヲフルウ」。「腕を―・う」「熱弁を―・う」
④あるだけ全部出しきる。蕩尽とうじんする。栄華物語あさ緑「御八講せさせ給はむとてよろづこたみは我が宝―・ひてむとのたまはせて」
⑤勇みたたせる。はげます。白氏文集天永点「奮フルヒ呼ばうて死を効いたさむことを乞ふ」。「勇気を―・って立ち向かう」
⑥振り動かして払い落とす。猿蓑「蚤を―・ひに起きし初秋」(芭蕉)
⑦(普通「篩う」と書く)
㋐篩ふるいにかけて物をよりわける。西大寺本最勝王経平安初期点「一処に擣つき篩フルヒて、其の香末を取れ」。徒然草「よねつき―・ひたるに似たれば粉雪といふ」。「小麦粉を―・う」
㋑転じて、価値あるものと無いもの、優れたものと劣ったものとをえりわける。選抜する。「志願者を試験で―・う」
◇一般には「振」を使うが、[一]1、[二]1〜3では「揮」を使うことも多い。心をわきたたせる意では「奮」を使う。
ふる・う【震ふ】フルフ
〔自四〕
①人が神がかりの状態になる。枕草子一本23「久しうもあらで―・ひ出でぬれば」
②寒さ・おそれなどで、身体が小きざみにゆれ動く。わななく。日本霊異記上「皆其の難に遭ひ身―・ひ心慄おそり、たのむ所なし」。日葡辞書「コエガフルウ」
③ゆれ動く。震動する。法華経玄賛平安中期点「雷の驚き擗フルヒて」。方丈記「地―・ひ家のやぶるる音雷に異ならず」
④瘧おこりがおこる。マラリアの発作がおこる。好色一代男2「山の神見て瘧―・うたらばこれにて落すべし」
ふる・う【篩う】フルフ
〔他五〕
⇒ふるう(振・揮・奮)[二]7
ブルー【blue】
①青色。藍色。
Munsell color system: 2.5PB4/12
②憂鬱なさま。「―な気分」
⇒ブルー‐カラー【blue-collar】
⇒ブルー‐ギル【bluegill】
⇒ブルー‐グラス【bluegrass】
⇒ブルー‐ストッキング【bluestocking】
⇒ブルー‐チーズ【blue cheese】
⇒ブルー‐チップ【blue chip】
⇒ブルー‐トレイン【blue train】
⇒ブルー‐フィルム【blue film】
⇒ブルー‐ブラック【blue-black】
⇒ブルー‐プリント【blue print】
⇒ブルー‐ベリー【blueberry】
⇒ブルー‐マウンテン【Blue Mountain】
⇒ブルー‐マンデー【blue Monday】
⇒ブルー‐リボン【blue ribbon】
ぶる・うブルフ
〔自五〕
恐れてふるえる意の俗語。
ブルー‐カラー【blue-collar】
(青襟の作業衣を着るからいう)肉体労働者。現場で働く労働者。青服あおふく。↔ホワイト‐カラー。
⇒ブルー【blue】
ブルー‐ギル【bluegill】
サンフィッシュ科の淡水産硬骨魚。全長約20センチメートル。体は灰褐色で、鰓蓋えらぶた後縁に青黒色の斑紋がある。北アメリカ原産。釣り人によって湖や河川に放され、関東以西で急速に拡大。特定外来生物。
⇒ブルー【blue】
プルークボーゲン【Pflugbogen ドイツ】
スキーを逆V字形に開いたまま回転する技術。全制動回転。
ブルークマン【Karl Brugmann】
ドイツの言語学者。ギリシア語・比較言語学を研究、ボップ・シュライヒャー(A. Schleicher1821〜1868)の後を継いで、印欧語学に指導的役割を果たす。青年文法学派の中心。著「インド‐ゲルマン語比較文法綱要」。(1849〜1919)
ブルー‐グラス【bluegrass】
〔音〕(牧草の意)アメリカ合衆国ケンタッキー州の山岳地帯の民謡から1940年代に派生したカントリー‐ミュージック。バンジョー・マンドリン・ギター・フィドル(バイオリン)などで演奏。
⇒ブルー【blue】
ブルース【blues】
①19世紀末にアメリカの黒人の間に生まれた大衆歌曲。ブルーノートという独特の音階・旋法を用い、3行詩型12小節が基本型。多くは個人の苦悩や絶望感を即興的に歌った。ジャズの成立にも大きく影響。
②社交ダンス用に演奏される4分の4拍子の哀調をおびた曲。
ブルーズ【blouse フランス】
⇒ブラウス
プルースト【Marcel Proust】
フランスの小説家。その長編小説「失われた時を求めて」は、記憶と意識の持続とを核としながら、第3共和政下のフランスの上流社会とそこに生きる人びとの変容を描き出し、芸術に対する作者の理想を示したもので、20世紀の小説に決定的な影響を及ぼした。(1871〜1922)
プルースト
提供:毎日新聞社
ブルー‐ストッキング【bluestocking】
(→)青鞜せいとう。
⇒ブルー【blue】
ふる‐うた【古歌】
ふるいうた。古人のうた。こか。源氏物語蓬生「はかなき―、物語など」
ブルータス【Brutus】
⇒ブルートゥス
⇒ブルータスよ、お前もか

ふるい‐ふで【震い筆】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐ふで【震い筆】フルヒ‥
ふるえた筆跡。特に、小野道風の書にいう。戦慄手わななきで。御伽草子、鉢かづき「道風が―もかくやらんと」
⇒ふるい【震い】
ふるい‐やまい【震い病】フルヒヤマヒ🔗⭐🔉
ふるい‐やまい【震い病】フルヒヤマヒ
おこり。瘧ぎゃく。
⇒ふるい【震い】
ふるい‐わ・ける【篩い分ける】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐わ・ける【篩い分ける】フルヒ‥
〔他下一〕
篩にかけてより分ける。転じて、一定の基準で選び分ける。選別する。「品物の良し悪しを―・ける」
ふる・う【振るう・揮う・奮う】フルフ🔗⭐🔉
ふる・う【振るう・揮う・奮う】フルフ
[一]〔自五〕
(ものが自分の持つ生命力・活力を発揮して震動するのが原義)
①盛んになる。勇み立つ。発奮する。いきおいづく。地蔵十輪経元慶点「広く美うるわしき声誉ほまれ十方に流れ振フルフ」。「国力が大いに―・う」「―・って御参加下さい」
②突飛である。奇抜でおもしろい。「理由が―・っている」
[二]〔他五〕
①思うままにふり動かして活動させる。古今著聞集11「金岡、筆を―・ひて絵かける中に」。平家物語4「花の下の春の遊びには、紫毫を―・つて手づから御作を書き」
②振り動かす。ゆり動かす。枕草子259「かけ竹うち割りなどしていとかうがうしうしたてて、うち―・ひ祈ることどもいとさかし」。「采配さいはいを―・う」「拳を―・う」
③存分に発揮する。大いに駆使する。平家物語6「さしも日本一州に名を揚げ威を―・ひし人なれども」。日葡辞書「イセイ(威勢)ヲフルウ」。「腕を―・う」「熱弁を―・う」
④あるだけ全部出しきる。蕩尽とうじんする。栄華物語あさ緑「御八講せさせ給はむとてよろづこたみは我が宝―・ひてむとのたまはせて」
⑤勇みたたせる。はげます。白氏文集天永点「奮フルヒ呼ばうて死を効いたさむことを乞ふ」。「勇気を―・って立ち向かう」
⑥振り動かして払い落とす。猿蓑「蚤を―・ひに起きし初秋」(芭蕉)
⑦(普通「篩う」と書く)
㋐篩ふるいにかけて物をよりわける。西大寺本最勝王経平安初期点「一処に擣つき篩フルヒて、其の香末を取れ」。徒然草「よねつき―・ひたるに似たれば粉雪といふ」。「小麦粉を―・う」
㋑転じて、価値あるものと無いもの、優れたものと劣ったものとをえりわける。選抜する。「志願者を試験で―・う」
◇一般には「振」を使うが、[一]1、[二]1〜3では「揮」を使うことも多い。心をわきたたせる意では「奮」を使う。
ふる・う【震ふ】フルフ🔗⭐🔉
ふる・う【震ふ】フルフ
〔自四〕
①人が神がかりの状態になる。枕草子一本23「久しうもあらで―・ひ出でぬれば」
②寒さ・おそれなどで、身体が小きざみにゆれ動く。わななく。日本霊異記上「皆其の難に遭ひ身―・ひ心慄おそり、たのむ所なし」。日葡辞書「コエガフルウ」
③ゆれ動く。震動する。法華経玄賛平安中期点「雷の驚き擗フルヒて」。方丈記「地―・ひ家のやぶるる音雷に異ならず」
④瘧おこりがおこる。マラリアの発作がおこる。好色一代男2「山の神見て瘧―・うたらばこれにて落すべし」
ふる・う【篩う】フルフ🔗⭐🔉
ふる・う【篩う】フルフ
〔他五〕
⇒ふるう(振・揮・奮)[二]7
ふる‐うた【古歌】🔗⭐🔉
ふる‐うた【古歌】
ふるいうた。古人のうた。こか。源氏物語蓬生「はかなき―、物語など」
フルーツ‐ケーキ【fruitcake】🔗⭐🔉
フルーツ‐ケーキ【fruitcake】
バターケーキの生地に砂糖漬けのフルーツ・レーズン・ナッツなどを入れて焼いたケーキ。
フルーツケーキ
撮影:関戸 勇
⇒フルーツ【fruit(s)】

フルーツ‐パーラー🔗⭐🔉
フルーツ‐パーラー
(和製語fruit parlour)果物店を兼ねた喫茶店。また、果物を食べさせる喫茶店。
⇒フルーツ【fruit(s)】
フルーツ‐ポンチ🔗⭐🔉
フルーツ‐ポンチ
(fruit punch)小さく切った色々の果物にシロップ・炭酸水などを加えた冷たい飲物。洋酒・果汁などを加えることもある。
⇒フルーツ【fruit(s)】
フルーティー【fruity】🔗⭐🔉
フルーティー【fruity】
果物の香りや風味があるさま。「―な香り」
フルーティング【fluting】🔗⭐🔉
フルーティング【fluting】
ギリシア建築などで、柱や付柱つけばしらに垂直方向に刻まれた溝。
フルート【flute】🔗⭐🔉
フルート【flute】
管楽器。
①西洋の縦笛・横笛の総称。17世紀以前はリコーダーを指すことが多い。
②フラウト‐トラヴェルソ(flauto traverso イタリア)の略。18世紀以来広く芸術音楽に使われるようになった。古くは木製。ドイツのベームによる改良以来、金属製の管に鍵装置を施す。音色は柔らかで清純。管弦楽に重用される。フリュート。
フルード‐すう【フルード数】🔗⭐🔉
フルード‐すう【フルード数】
流体中の物体の速度を、重力加速度と物体の長さの積の平方根で割った数。船の模型実験の結果から実物の場合を推定するのに用いる。イギリスの造船技師フルード(William Froude1810〜1879)が発見。
ふるう‐ふるう【震ふ震ふ】フルフフルフ🔗⭐🔉
ふるう‐ふるう【震ふ震ふ】フルフフルフ
ふるえながら。わななきながら。源氏物語紅葉賀「この君をいかにしなし聞えぬるにかと、わびしさに―つと控へたり」
フルーレ【fleuret フランス】🔗⭐🔉
フルーレ【fleuret フランス】
フェンシング用の剣の一種。突きのみに用いる。また、それを使って行う競技。
ふるえ【震え】フルヘ🔗⭐🔉
ふるえ【震え】フルヘ
ふるえること。わななくこと。おののくこと。震動。動揺。「脚に―が来た」
⇒ふるえ‐ごえ【震え声】
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