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ほろ(擬態語)🔗⭐🔉
ほろ
①ばらばらなさま。ちりぢり。万葉集19「天雲を―に踏みあだし鳴る神も今日にまさりて畏けめやも」
②涙の落ちるさま。浄瑠璃、平家女護島「―と泣いたる可愛さ」
ほろ【母衣・幌】🔗⭐🔉
ほろ【母衣・幌】
①鎧よろいの背につけて飾りとし、時に、流れ矢を防いだ具。平安末期には五幅ほどの布帛ふはくで長くなびかせるように作った。室町時代からは内部に籠かご(母衣串)を入れて風をはらんだように作り、指物さしものとして用いた。「保侶」「保衣」などとも書く。平家物語9「紅の―をかけ」
母衣
②「ほろがや」に用いる布。
③風・雨・日光などを防ぐために車につけるおおい。「―馬車」

ほ‐ろ【保呂】🔗⭐🔉
ほ‐ろ【保呂】
保呂羽ほろばの略。平家物語4「―の風切かざきりはいだる矢負はせて」
ほろ(接頭)🔗⭐🔉
ほろ
〔接頭〕
「少し」の意。「―にがい」「―酔い」
ほ‐ろう【歩廊】‥ラウ🔗⭐🔉
ほ‐ろう【歩廊】‥ラウ
①板敷ではなく、敲土たたきつちまたは敷瓦などにした廊下。
②プラットホーム。
ホロヴィッツ【Vladimir Horowitz】🔗⭐🔉
ホロヴィッツ【Vladimir Horowitz】
アメリカのピアニスト。ロシア生れ。トスカニーニの女婿。卓越した技巧と繊細な感覚で有名。(1904〜1989)
ほろ‐うま・い【ほろ旨い】🔗⭐🔉
ほろ‐うま・い【ほろ旨い】
〔形〕
ちょっとうまい。やや安易である。浄瑠璃、義経千本桜「おどしてこの場を抜けるのか。―・い、そんな事春永になされ」
ほろ‐うんどう【保路運動】🔗⭐🔉
ほろ‐うんどう【保路運動】
1911年、清朝の発した鉄道国有令と列強の鉄道権益強化に対して、四川省を中心に起こった反対運動。辛亥革命勃発の重要な契機となった。
ほろ‐えい【微酔】‥ヱヒ🔗⭐🔉
ほろ‐えい【微酔】‥ヱヒ
(→)「ほろよい」に同じ。
ほろ‐がや【母衣蚊屋】🔗⭐🔉
ほろ‐がや【母衣蚊屋】
竹または針金を骨とし、母衣の形に作った小さい蚊屋。幼児用。〈[季]夏〉
ほろ・く(自動詞)🔗⭐🔉
ほろ・く
〔自下二〕
くずれる。ぼろぼろ砕ける。〈日葡辞書〉
ほろく(副詞)🔗⭐🔉
ほろく
〔副〕
いささか。少し。今昔物語集25「翁は彼が心ばへをし―知りたれば申すなり」
ほろ‐ぐし【母衣串】🔗⭐🔉
ほろ‐ぐし【母衣串】
室町時代以後、母衣の心しんに入れた籠かご。
ホログラフィー【holography】🔗⭐🔉
ホログラフィー【holography】
物体にレーザー光などを当て、そこから得られる光と、もとの光との干渉パターンを感光材料に記録し、これに別の光を当てて物体の像を再現する方法および、これを利用した光学技術の総称。
ホロコースト【holocaust】🔗⭐🔉
ホロコースト【holocaust】
大惨害。大虐殺。特にナチスによるユダヤ人大虐殺を指すことが多い。ユダヤ教の、焼き尽くした献げ物が元の意味。
ほろさ‐も🔗⭐🔉
ほろさ‐も
〔副〕
少しも。今昔物語集19「この寺は我死なば後には亦の日あばれて、人―なくなりなむとす」
ほろし【桯・白莫】🔗⭐🔉
ほろし【桯・白莫】
ナス科の多年草マルバノホロシの略称。〈本草和名〉
ほろ‐し【疿子】🔗⭐🔉
ほろ‐し【疿子】
皮膚に小さいつぶつぶのできる限局性紅斑。ほろせ。〈日葡辞書〉
ホロスコープ【horoscope】🔗⭐🔉
ホロスコープ【horoscope】
西洋の占星術。また、それに用いる黄道十二宮図。
ほろ‐つけ【母衣付】🔗⭐🔉
ほろ‐つけ【母衣付】
筋兜すじかぶとの四天の鋲びょうの下にある穴から出してある紐の輪奈わな。俗説に母衣をつけるためという。
ほろっ‐と🔗⭐🔉
ほろっ‐と
〔副〕
①軽いもの、小粒のものがこぼれ落ちたり散ったりするさま。「涙が―こぼれる」
②わずかな苦みや酔いを快く感じるさま。「ビール一杯で―する」
③情緒を刺激されて感動するさま。「人情話に―する」
ほろ‐にが・い【ほろ苦い】🔗⭐🔉
ほろ‐にが・い【ほろ苦い】
〔形〕
多少にがみがある。「―・い味」「―・い思い出」
ほろ‐ば【保呂羽】🔗⭐🔉
ほろ‐ば【保呂羽】
鳥の左右のつばさの下に生えそろった羽。鷹のものは矢羽として珍重する。ほろけ。ほろ。
○襤褸は着てても心は錦ぼろはきててもこころはにしき
外見はみすぼらしくても、心は豊かで美しいということ。
⇒ぼろ【襤褸】
ほろ‐ばしゃ【幌馬車・母衣馬車】🔗⭐🔉
ほろ‐ばしゃ【幌馬車・母衣馬車】
幌でおおった馬車。
ほろ‐びき【母衣引】🔗⭐🔉
ほろ‐びき【母衣引】
近世の馬術の技。母衣串ほろぐしにかけた吹貫ふきぬき1反の母衣を背負って長く後方になびかせ、地につかないように疾駆するもの。
ほろ・びる【滅びる・亡びる】🔗⭐🔉
ほろ・びる【滅びる・亡びる】
〔自上一〕[文]ほろ・ぶ(上二)
①なくなる。滅亡する。消滅する。伊勢物語「いとかたはなり。身も―・びなん」。平家物語1「猛き者も遂には―・びぬ」。「文明が―・びる」
②おちぶれる。零落する。枕草子185「いとことやうに、―・びて侍る身なれば」
ほろ・ぶ【滅ぶ・亡ぶ】🔗⭐🔉
ほろ・ぶ【滅ぶ・亡ぶ】
[一]〔自五〕
「ほろびる」に同じ。
[二]〔自上二〕
⇒ほろびる(上一)
ほろ‐ぶくろ【母衣袋】🔗⭐🔉
ほろ‐ぶくろ【母衣袋】
母衣をしまい入れる袋。太平記29「或いは―より母衣取り出して」
ほろぼ・す【滅ぼす・亡ぼす】🔗⭐🔉
ほろぼ・す【滅ぼす・亡ぼす】
〔他五〕
滅びるようにする。滅亡させる。無くする。万葉集15「君が行く道の長てを繰りたたね焼き―・さむ天あめの火もがも」。平家物語1「いかにもして平家を―・し本望を遂げむ」。「身を―・す」
ほろ‐ほろ🔗⭐🔉
ほろ‐ほろ
①木の葉などが散るさま。枕草子199「黄なる葉どもの―とこぼれ落つる」
②人が散り散りになるさま。源氏物語夕霧「修法の壇こぼちて、―と出づるに」
③着物などがもろく裂け破れるさま。源氏物語紅葉賀「ほころび―と絶えぬ」
④涙のこぼれ落ちるさま。ぼろぼろ。浜松中納言物語1「いみじう哀れに我と―と泣くと思ふに」
⑤物を食う音。ぽりぽり。源氏物語宿木「栗やなどやうの物にや、―と食ふも」
⑥雉きじや山鳥の鳴き声。玉葉集釈教「山鳥の―となく声聞けば父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ」
⇒ほろほろ‐ちょう【ほろほろ鳥・珠鶏】
ほろほろ‐ちょう【ほろほろ鳥・珠鶏】‥テウ🔗⭐🔉
ほろほろ‐ちょう【ほろほろ鳥・珠鶏】‥テウ
キジ目ホロホロチョウ科の鳥。大きさ・形ともにニワトリに似る。尾羽は甚だ短い。頭は裸出、頭上に赤色の角質の突起がある。普通暗灰色で、多数の小白斑がある。アフリカの草原に群生。肉は美味で、飼養される。
ほろほろちょう
ホロホロチョウ
提供:OPO
⇒ほろ‐ほろ


ほろ‐みそ【法論味噌】🔗⭐🔉
ほろ‐みそ【法論味噌】
焼味噌を日に乾かして、細かく刻んだ胡麻・麻の実・胡桃くるみ・山椒などをまぜたもの。
⇒法論味噌売りの夕立
○法論味噌売りの夕立ほろみそうりのゆうだち
物をそこなうのをおそれるたとえ。
⇒ほろ‐みそ【法論味噌】
○法論味噌売りの夕立ほろみそうりのゆうだち🔗⭐🔉
○法論味噌売りの夕立ほろみそうりのゆうだち
物をそこなうのをおそれるたとえ。
⇒ほろ‐みそ【法論味噌】
ほろ‐むしゃ【母衣武者】
母衣をかけた武者。
ボロメーター【bolometer】
赤外線のエネルギーの測定に用いる一種の抵抗温度計。金属あるいは半導体の薄片、超伝導体、誘電体などを用いる。これに赤外線が吸収されると、温度が上昇し電気抵抗が敏感に変化するので、これから温度上昇を知る。
ぼろ‐もうけ【ぼろ儲け】‥マウケ
わずかな元手・労力で、過大な利益を得ること。
ほろ‐よい【微酔】‥ヨヒ
酒に少し酔うこと。また、その状態。
⇒ほろよい‐きげん【微酔機嫌】
ほろよい‐きげん【微酔機嫌】‥ヨヒ‥
ほろよいで機嫌のよいこと。一杯機嫌。
⇒ほろ‐よい【微酔】
ほろり
①物のもろく散り落ちるさま。
②涙の落ちるさま。
③深く感じて、涙ぐむさま。「哀れな話に―とする」
④軽く、酒に酔うさま。「―とした酔い加減」
ぼろり
まばらなさま。狂言、通円「―としたる往来の茶代りの無きぞ悲しき」
ぽろり
①小さなものがはなれて落ちるさま。また、思わずとり落とすさま。
②涙の落ちるさま。
③不用意に外に表し出すさま。「―と本音をもらす」
ほろろ
雉きじなどが鳴く声。ほろほろ。古今和歌集雑体「妻恋ひに飛び立つきじの―とぞ鳴く」
⇒ほろろ打つ
⇒ほろろを掛く
ほろ‐むしゃ【母衣武者】🔗⭐🔉
ほろ‐むしゃ【母衣武者】
母衣をかけた武者。
ほろ‐よい【微酔】‥ヨヒ🔗⭐🔉
ほろ‐よい【微酔】‥ヨヒ
酒に少し酔うこと。また、その状態。
⇒ほろよい‐きげん【微酔機嫌】
ほろよい‐きげん【微酔機嫌】‥ヨヒ‥🔗⭐🔉
ほろよい‐きげん【微酔機嫌】‥ヨヒ‥
ほろよいで機嫌のよいこと。一杯機嫌。
⇒ほろ‐よい【微酔】
ほろり🔗⭐🔉
ほろり
①物のもろく散り落ちるさま。
②涙の落ちるさま。
③深く感じて、涙ぐむさま。「哀れな話に―とする」
④軽く、酒に酔うさま。「―とした酔い加減」
ほろろ🔗⭐🔉
○ほろろ打つほろろうつ🔗⭐🔉
ほろろ・ぐ🔗⭐🔉
ほろろ・ぐ
〔他下二〕
塊かたまりを崩しわける。ばらばらにする。源氏物語鈴虫「荷葉かようの方をあはせたる名香、蜜をかくし―・げてたき匂はしたる」
○ほろろを掛くほろろをかく
(→)「ほろろ打つ」に同じ。
⇒ほろろ
○ほろろを掛くほろろをかく🔗⭐🔉
○ほろろを掛くほろろをかく
(→)「ほろろ打つ」に同じ。
⇒ほろろ
ぼろ‐わた【襤褸綿】
使い古した綿。
ホロン【holon】
(ギリシア語で全体の意のholosから)1967年、ケストラー(A. O. Koestler1905〜1983)の造語。生物における個体・器官・組織・細胞のように階層構造の中間段階にあって、一つ下段には全体として、逆に一つ上には個として働く実体に対して与えた名称。全体を見失う危険への警告の意味で提唱された。
ぼろん【勃嚕唵】
〔仏〕山伏が吹き鳴らす法螺貝ほらがいの音を表す語。ぼろおん・ぼろぼん・ぼろんぼろなどともいう。仏の獅子吼ししくに譬えられ、悪霊を鎮める力があるとされた。狂言、柿山伏「――、橋の下の菖蒲もいうて」
ボロン【boron】
(→)ホウ素。
⇒ボロン‐せんい【ボロン繊維】
ほろん‐こ
子馬。
ぼろん‐じ【梵論字・梵論師】
(→)梵論ぼろに同じ。
ボロン‐せんい【ボロン繊維】‥ヰ
ホウ素を繊維状にしたもの。軽量で強度・剛性に優れる。プラスチックとの複合材料として用いる。スポーツ用品・航空機材料などに利用。ホウ素繊維。
⇒ボロン【boron】
ホワイエ【foyer フランス】
(溜り場・娯楽室の意)
①入口から会議室やホールまでの間にある広い空間で、休憩・歓談に使われる部分。
②劇場の、入口から客席までの空間。
③(→)ロビーに同じ。
ホワイト【white】
①白。白色。
②白色の絵具。また、修整液。
⇒ホワイト‐アウト【whiteout】
⇒ホワイト‐アスパラガス【white asparagus】
⇒ホワイト‐カラー【white-collar】
⇒ホワイト‐ゴールド【white gold】
⇒ホワイト‐シャツ【white shirt】
⇒ホワイト‐ソース【white sauce】
⇒ホワイト‐タイ【white tie】
⇒ホワイト‐チョコレート【white chocolate】
⇒ホワイト‐デー
⇒ホワイト‐ノイズ【white noise】
⇒ホワイト‐ハウス【White House】
⇒ホワイト‐バランス【white balance】
⇒ホワイト‐ボード【whiteboard】
⇒ホワイト‐メタル【white metal】
⇒ホワイト‐リカー
ホワイト【Patrick White】
オーストラリアの小説家。開拓者や先住民の世界を描く。代表作「ヴォス」。ノーベル賞。(1912〜1990)
ホワイト‐アウト【whiteout】
①極地で、雪原と雲が一続きに見え、天地の識別が困難になる現象。
②吹雪や霧で視界が極端に悪くなる状態。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐アスパラガス【white asparagus】
発芽前に土寄せをして、茎を軟白にしたアスパラガス。若い茎が地上に出る前に収穫する。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐カラー【white-collar】
(肉体労働者に対し、白襟の服を着て事務所で働く人をいう)事務労働者。サラリーマン。↔ブルーカラー。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐ゴールド【white gold】
白金の代用となる装飾用合金。歯科用などにも使われる。金‐パラジウム系と、金‐ニッケル系の2種がある。模造白金。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐シャツ【white shirt】
ワイシャツのこと。小杉天外、初すがた「其のホワイト襯衣シャツの胸が…宛然さながら鏡の様にてかてか光つてる」
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐ソース【white sauce】
西洋料理の基本的なソースの一つ。色づかないように炒いためたルーを牛乳や出し汁で溶きのばし、煮詰めた白いソース。ベシャメル‐ソースなど。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐タイ【white tie】
燕尾服に用いる白の蝶ネクタイ。パーティーの招待状などに記載がある場合は燕尾服着用の意。↔ブラック‐タイ。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐チョコレート【white chocolate】
乳白色のチョコレート。カカオ脂に砂糖・乳製品を加えて作る。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐デー
(和製語white day)3月14日。バレンタイン‐デーの1カ月後に、男性から女性へお返しを贈る日として、1980年菓子業界によって始められた。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐ノイズ【white noise】
すべての周波数成分をほぼ同量ずつ含む仮想的な定常雑音。同様の周波数成分を持つ光が白色に見えることになぞらえた称。白色雑音。→ピンクノイズ。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐ハウス【White House】
①アメリカのワシントンにある大統領官邸。1792年創建。現在は4階建で、白堊はくあを塗る。白堊館。
②転じて、アメリカ合衆国政府のこと。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐バランス【white balance】
デジタル‐カメラやスキャナーなどの色調補正機能。色の不鮮明さを補正して白をより白く再現する。
⇒ホワイト【white】
ホワイトヘッド【Alfred North Whitehead】
イギリスの哲学者・数学者。ラッセルとの共著「数学原理」で記号論理学の確立者の一人となった。晩年は「永遠の対象」を措定し、有機体論的自然観に基づく独自の形而上学を唱えた。著「科学と近代世界」「過程と実在」など。(1861〜1947)
ホワイト‐ボード【whiteboard】
フェルト‐ペンなどで字や図をかくための、白くなめらかな板。白板。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐メタル【white metal】
軸受合金の一種。錫(84〜90パーセント)または鉛(60〜80パーセント)または亜鉛(50〜90パーセント)を主体とし、そのほかにアンチモン・銅を含む。板金細工の鑞ろう、活字合金などもこれに属する。錫を主体としたものはバビット‐メタルとも呼ぶ。白メタル。
⇒ホワイト【white】
ホワイト‐リカー
(和製語white liquor)焼酎の一種。主に糖蜜から蒸留した高純度のアルコールを水で薄めて造る。無色透明で無味無臭。焼酎甲類。
⇒ホワイト【white】
ボワソナード【G. E. Boissonade】
⇒ボアソナード
ほ‐わた【穂絮・穂綿】
茅花つばな・葦などの穂を綿の代用にしたもの。
ポワレ【poêler フランス】
フランス料理で、フライパンなどで肉・魚・野菜などを焼くこと。また、その料理。蒸し焼きにすることもいう。
ポワレ【Paul Poiret】
フランスの服飾デザイナー。1906年コルセットなしのドレスを発表、現代服の基礎を築く。(1879〜1944)
ボワロー【Nicolas Boileau-Despréaux】
フランスの詩人。古典主義文学理論の代表者。ホラティウスに倣った「詩学」のほか「諷刺詩」「書簡詩」など。(1636〜1711)
ポワンカレ【Poincaré】
⇒ポアンカレ
ホワンチュウ【黄酒】
(中国語)
⇒おうしゅ
ほん【本】
①中心となるもの。また、もととなるもの。主。狂言、鱸庖丁「四季折々の御遊び、中にも御狩を―とされ」
②もととしてみならうべきもの。てほん。かがみ。源氏物語若紫「やがて―にとおぼすにや、手習・絵などさまざまに書きつつ」。源氏物語藤袴「この君をなむ―にすべき」
③書籍。書物。源氏物語梅枝「さまざまの継紙つぎがみの―ども、古き新しき取りいで給へるついでに」
④まこと。正しい、正式のもの。浄瑠璃、曾根崎「たんとぶたれさんしたと聞いたが―か」
⑤(接頭語的に用いて)今問題にしているそのものの意。自分の側に属している意に用いることが多い。「―選手権」
⑥棒状の長いものを数える語。「鉛筆5―」
⑦芝居・映画・小説・記事などの作品の数を数える語。
⑧手紙や電話をかける回数などを数える語。
⑨柔剣道などの勝負を数える語。
⑩スポーツで、得点や採点の対象となる試技を数える語。「シュート3―」「1―目のジャンプ」
⑪調子笛の管の順番の数え方から、篠笛などの音の高さをいう語。「一本」が最も低い。転じて、三味線音楽の音の高さの名称。→十二律(表)
ほん【品】
(呉音)
①能力・性質などでいくつかに分けたもの。また、仏典で、章・編の意に用いる。「法華経二十八―」
②令で、親王・内親王に与えられた位。品位ほんい。
→ひん(品)
ホン
騒音計で計った騒音レベルの単位。音の大きさの感覚が周波数によって異なることを考慮してある。音の大きさのレベルを表す単位フォンとは一致しない。静かな図書館40ホン、普通の会話60ホン、トラック走行音80ホンくらい。
ぼん【坊】
(ボウの転)
①僧。狂言、薩摩守「はあ、あの―の言はします事わい」
②男児の称。坊や。
ぼん【盆】
①ひらたい瓦器がき。ひらか。
②木・金属などで作った、浅く平たい、物を載せる道具。「―に載せる」
③盂蘭盆うらぼんの略。盂蘭盆の前後数日の称。〈[季]秋〉。「お―」
④盆祭の布施物・供物・供養。枕草子307「七月十五日―たてまつるとていそぐを見給ひて」
⑤丁半博奕ちょうはんばくちをする場所。ぼんござ。また、博奕。洒落本、卯地臭意うじしゅうい「此の―は何でもおれがしるのだ」
⑥家。住居。浄瑠璃、奥州安達原「―なしなりや住んで居る内がない」
⑦回り舞台で、円形に切られている円内部分の称。
⇒盆と正月が一緒に来たよう
ぼん【梵】
①(梵語brahman)
㋐インドのバラモン教における宇宙の最高原理。ブラフマン。
㋑その原理を神格化した最高神。ブラフマー。梵天。
②天竺てんじく・仏教に関する物事に冠する語。「―語」
ボン【Bonn】
ドイツ西部の都市。西ドイツ時代の首都。ノルトライン‐ヴェストファーレン州のライン川沿岸に位置する。ボン大学、ベートーヴェンの生家などがある。人口30万1千(1999)。
ほん‐あま【本蜑】
一人前の資格を具えた海人あま。舟で磯場いそばに行き、海中に飛び込んで漁獲する。「だが蜑」に対していう。本入り。沖蜑。舟人ふねど。→ふなもぐり
ほんあみ【本阿弥】
(ホンナミとも)刀剣鑑定の家系。始祖妙本は足利尊氏の頃の人。その子孫は足利・豊臣・徳川に仕えて刀剣の手入れや研磨・鑑定に当たり、今日に及ぶ。のち、一般に鑑定家の異称。
⇒ほんあみ‐こうえつ【本阿弥光悦】
ほんあみ‐こうえつ【本阿弥光悦】‥クワウ‥
安土桃山・江戸初期の芸術家。京都の町衆。家業の刀剣の鑑定・研磨をよくすると共に、書を尊朝法親王に学び、寛永三筆の一人。また、蒔絵まきえ意匠も考案し、楽焼にも秀で、茶道をたしなむ。(1558〜1637)
⇒ほんあみ【本阿弥】
ほん‐あん【本案】
①この案。
②民事訴訟において、付随的・派生的な事項に対し、本来的な事項を指す語。最も普通には、訴えの形式的な適法性に対して、請求の内容の実体法上の当否を指す。本案審理・本案判決の類。
⇒ほんあん‐はんけつ【本案判決】
ほん‐あん【翻案】
前人の行なった事柄の大筋をまね、細かい点を変えて作り直すこと。特に、小説・戯曲などについていう。
ほんあん‐はんけつ【本案判決】
民事訴訟において、門前払いをせず、訴えによる請求または上訴による不服主張の内容の当否を判断する判決。実体判決。↔訴訟判決
⇒ほん‐あん【本案】
ほん‐い【反胃】‥ヰ
不消化物を吐く病気。〈日葡辞書〉
ほん‐い【本位】‥ヰ
①もとの位。以前の位。「―に復する」
②基本とする標準。中心になるもの。「金―制度」「品質―の店」「自分―の考え」
③勲位に対して文位をいう。神皇正統記「―ある人のこれを兼ねたるもあるべし」
⇒ほんい‐おん【本位音】
⇒ほんい‐か【本位貨】
⇒ほんい‐かへい【本位貨幣】
⇒ほんい‐きごう【本位記号】
ほん‐い【本意】
(ホイとも)
①もとからの心。本来の意思。本懐。今昔物語集6「父の―の如くに此の仏を震旦に渡し」。「―ではない」
②まことの意味。真意。平家物語5「今度の都遷りの―をいかにといふに」
③本来あるべきさま。本義。毎月抄「有心うしん体にすぎて歌の―と存ずる姿は侍らず」
ほん‐い【品位】‥ヰ
令に定められた親王・内親王の位階。一品から四品まであり、品田ほんでん・品封ほんぷを賜った。
ほん‐い【翻意】
意志をひるがえすこと。「―を促す」
ほん‐いえ【本家】‥イヘ
分家に対して本家ほんけのこと。
ほんい‐おん【本位音】‥ヰ‥
楽譜で、嬰記号(♯)や変記号(♭)を帯びない音。幹音かんおん。→音名(表)。
⇒ほん‐い【本位】
ほんい‐か【本位貨】‥ヰクワ
本位貨幣の略。
⇒ほん‐い【本位】
ほんい‐かへい【本位貨幣】‥ヰクワ‥
(standard money)一国の貨幣制度の基礎をなす貨幣。法貨のうちで中心的な地位を占め、無制限の強制通用力を持つ。金本位制度の下では金貨が本位貨幣。
⇒ほん‐い【本位】
ほんい‐きごう【本位記号】‥ヰ‥ガウ
楽譜で、変化記号で高めた、あるいは低めた音を元の音程に戻すために、その音符の前に記す♮の記号。ナチュラル。
⇒ほん‐い【本位】
ぼん‐いち【盆市】
(→)草市くさいちに同じ。
ほん‐いつ【奔逸】
①走り逃げること。速く走ること。
②自由気ままの行動をすること。
ほん‐いん【本員】‥ヰン
議員・委員・会員などの自称。
ほん‐いん【本院】‥ヰン
①この院。
②上皇や法皇が同時に二人または二人以上ある時の第1の人。一の院。増鏡「父の御門をば今は―と申す」
③分院に対して主となる院。大鏡師輔「例は―に帰らせ給ひて」
ほん‐いん【翻印】
(→)翻刻ほんこくに同じ。
ほんいんぼう【本因坊】‥バウ
江戸幕府碁所ごどころ四家の筆頭。京都寂光寺本因坊の僧算砂さんさ(1559〜1623)を祖とし、継承して21世秀哉しゅうさい(1874〜1940)に至る。1939年秀哉の引退後は、実力によって争奪される選手権の名称の一つとなる。
⇒ほんいんぼう‐あとめ‐しゅうさく【本因坊跡目秀策】
⇒ほんいんぼう‐じょうわ【本因坊丈和】
⇒ほんいんぼう‐どうさく【本因坊道策】
ほんいんぼう‐あとめ‐しゅうさく【本因坊跡目秀策】‥バウ‥シウ‥
江戸後期の囲碁棋士。安芸因島の出身。14世本因坊秀和の門下となり、その跡目となる。秀策流布石を創始。御城碁おしろごに19連勝し大才を期待されたが、コレラで病死。(1829〜1862)
⇒ほんいんぼう【本因坊】
ほんいんぼう‐じょうわ【本因坊丈和】‥バウヂヤウ‥
江戸後期の囲碁棋士。12世本因坊。名人碁所ごどころ。怪力無双の名人といわれる。(1787〜1847)
⇒ほんいんぼう【本因坊】
ほんいんぼう‐どうさく【本因坊道策】‥バウダウ‥
江戸前期の囲碁棋士。4世本因坊。石見の出身。名人碁所。段位制を確立。碁聖・棋聖と称される。(1645〜1702)
⇒ほんいんぼう【本因坊】
ほん‐う【本有】
〔仏〕
⇒ほんぬ
ぼん‐うた【盆唄】
(→)盆踊唄に同じ。
ほん‐うち【本打】
本人自ら作った面。申楽談儀「文三打の―なり」
ほん‐うば【本乳母・本姥】
授乳を専門とする乳母。西鶴織留6「―・抱媼だきうばとて二人まで、氏うじ素姓までを吟味して」
ほん‐え【本絵・本画】‥ヱ
①狩野派や土佐派の絵画。浮世絵などの町絵に対して、上流社会に支持された本格的なものとして権威づけて言った。
②(下絵に対し)完成した作品。
ぼん‐え【盆会】‥ヱ
盂蘭盆会うらぼんえの略。
ぼん‐え【盆絵】‥ヱ
(→)盆画ぼんがに同じ。
ほん‐えい【本営】
総大将のいる軍営。本陣。「大―」
ほん‐えい【本影】
(umbra)物体にさえぎられて光源からの光線の全く達しない部分。月食は月が地球の本影の内に入ることによって起こる。↔半影
ほん‐えん【本縁】
〔仏〕(ホンネンとも)事の起り。起源。由来。徒然草「仏神の―を歌ふ」
ぼん‐おう【梵王】‥ワウ
〔仏〕
①(→)梵天1に同じ。
②色界の諸天の総称。
ほん‐おく【本屋】‥ヲク
母屋おもや。ほんや。
ぼん‐おくり【盆送り】
盂蘭盆うらぼんの供物などを川や海などに棄て流す行事。灯籠流しもこれに伴った行事。精霊しょうりょう送り。盆様ぼんさま流し。棚流し。
ぼん‐おどり【盆踊】‥ヲドリ
盂蘭盆うらぼんの7月13日から16日にかけて、精霊しょうりょうを迎え慰めるために音頭または歌謡に合わせてする踊り。原始舞踊に発し、仏教渡来後は盆の儀式として行われたが、室町末期から民衆娯楽として発達、その形式は円舞式と行進式との2種がある。〈[季]秋〉
⇒ぼんおどり‐うた【盆踊唄】
ぼんおどり‐うた【盆踊唄】‥ヲドリ‥
盆踊に合わせて歌う唄。室町末期から、盆踊が隆盛に赴くと共に伊勢踊・念仏踊などの歌の系統を引いた歌詞が作られ、その後諸種の変化を経て今日に至る。盆唄。
⇒ぼん‐おどり【盆踊】
ぼん‐おん【梵音】
(ボンノンとも)
①梵天王の発する清浄な音声。仏の音声。太平記24「天花風に繽紛ひんぷんとして―雲に悠揚す」
②読経の声。
③声明しょうみょうの一種。清浄な音声で仏法僧の徳をたたえる意の歌唱。四箇しかの法要で、散華さんげの次にとなえる。太平記11「―遠く叡山の雲に響て」
④梵語の発音。
ほん‐か【本科】‥クワ
その学校の本体をなす課程。予科・別科・専攻科などに対していう。「―生」
ほん‐か【本歌】
①先人の歌の用語や語句を踏まえて和歌・連歌などを作った場合、その典拠になった歌。もとうた。毎月抄「―とり侍るやうは」
②狂歌・俳諧などに対して本来の歌。すなわち、和歌。
⇒ほんか‐どり【本歌取】
ぼん‐か【犯科】‥クワ
罪科を犯すこと。また、犯した罪科。太平記27「山賊と海賊と寄り合つて、互ひに―の得失を指し合ふがごとし」
⇒ぼんか‐にん【犯科人】
ぼん‐が【盆画】‥グワ
彩色した砂や小石で、盆の上に山水の景を描いた画。ぼんえ。
ほん‐かい【本懐】‥クワイ
(古くはホンガイ)かねてからの願い。本望。本意。平家物語2「帰洛の―をとげしめ給へ」。「男子の―」
ほん‐かいぎ【本会議】‥クワイ‥
部会・委員会などに対して、本式の会議。国会では全議員が出席して行う会議。
ぼん‐が‐いちにょ【梵我一如】
インドのウパニシャッド哲学の根本思想で、宇宙の根本原理である梵(ブラフマン)と我(アートマン)とが同一であるというもの。このことを直観すれば、輪廻りんねを超越できるとする。
ほん‐かいどう【本街道・本海道】‥ダウ
江戸時代、脇街道・間道に対して、幕府の指定し、設備した主要な街道。特に、東海道。
ぼん‐がえ【盆替え】‥ガヘ
(盆は住居の意)転宅。浄瑠璃、神霊矢口渡「コリヤ一番切替らうと鎌倉へ―」
ほん‐かく【本格】
根本の格式。もとからの正しい法式。本則。また、本来の格式を具えていること。「―派」「―化する」
⇒ほんかく‐しょうせつ【本格小説】
⇒ほんかく‐てき【本格的】
ほん‐がく【本覚】
〔仏〕衆生しゅじょうに本来そなわっている清浄な悟りの智慧。修行によって本覚を明らかにすることを始覚しかくという。もと「大乗起信論」に説く。性霊集7「金蓮の性我、―の日を孕はらんで終無きには」
⇒ほんがく‐しそう【本覚思想】
ぼん‐かく【梵閣】
てら。寺院。梵刹ぼんせつ。梵宮ぼんぐう。源平盛衰記24「東大寺と申すは一閻浮提無二無三の―」
ぼん‐がく【梵学】
①梵語の学問。
②仏教の学問。
ほんがく‐じ【本覚寺】
①鎌倉市にある日蓮宗の寺。佐渡配流から帰った日蓮が滞留した夷堂えびすどうの旧跡で、1436年(永享8)日出が寺とした。のち身延みのぶより日蓮の遺骨を分移し、東身延と称した。
②岡山市御津鹿瀬みつかせにある日蓮宗不受不施講門派の本山。元禄(1688〜1704)年間創立の妙宣庵に由来し、1882年(明治15)独立。96年以後現称。鹿瀬草庵。
ほんがく‐しそう【本覚思想】‥サウ
中世の天台宗で流行した思想潮流。口伝によって伝えられ、現実世界をすべて本覚の現れとし、現実世界の絶対的肯定を説く。本覚法門。
⇒ほん‐がく【本覚】
ほんかく‐しょうせつ【本格小説】‥セウ‥
(大正末年、中村武羅夫むらおの造語)作者の身辺に材を取った心境小説に対し、社会的現実を客観的に描くという近代小説の本来の資格をそなえている小説。
⇒ほん‐かく【本格】
ぼんがくしんりょう【梵学津梁】‥リヤウ
江戸後期の慈雲じうんが編纂した梵語研究の一大叢書。約1000巻。近代のサンスクリット研究が導入される以前の貴重な資料。全体を本詮・末詮・通詮・別詮・略詮・広詮・雑詮の7部門に分ける。大阪府南河内郡河南町の高貴寺に原本を所蔵。
ほんかく‐てき【本格的】
①本来の格式を具えているさま。本式。「―にとりくむ」
②すっかりそのようであるさま。「―な冬の訪れ」
⇒ほん‐かく【本格】
ぼん‐がしき【盆炊き】
(「かしき」は炊事の意)盆に行う贈答。
ぼん‐かたびら【盆帷子】
お盆の頃に着る帷子。お盆の祝儀の帷子。好色一代女5「正月着物してもらふ男有、―の約束もあり」
ほん‐がって【本勝手】
①床の間で、床脇が右にあるもの。右勝手。
②生花せいかで、半月形の弧(陽の方)が左側、絃側(陰の方)が右になる花型。右花。右勝手の花。
③茶道で、点茶の時、主人の右手に客座のあるもの。右勝手。
↔逆勝手
ほんか‐どり【本歌取】
和歌・連歌などで、意識的に先人の作の用語・語句などを取り入れて作ること。例えば、万葉集巻3の「苦しくも降りくる雨か三輪が崎佐野の渡に家もあらなくに」を本歌に取って、藤原定家が「駒とめて袖打ち払ふ蔭もなし佐野の渡の雪の夕暮」と詠んだ類。新古今時代に歌論的に整備された。
⇒ほん‐か【本歌】
ぼんか‐にん【犯科人】‥クワ‥
罪科を犯した人。犯人。罪人。保元物語(金刀比羅本)「独身なる―の思ひおく事なきだにも」
⇒ぼん‐か【犯科】
ほん‐がね【本印】
馬の左の股に押す鉄焼かなやき。産地の牧場の標識。
ほん‐がま【本窯】
①陶磁器で、施釉せゆうしてから本焼きする窯。素焼すやき窯・錦きん窯に対するもの。
②本家の窯。特に、楽焼らくやき本家の楽家らくけの窯。↔脇窯
ぼん‐がま【盆釜】
(→)盆勧進ぼんかんじんに同じ。
ほん‐かわ【本革】‥カハ
合成ではない、本物の革。「―のベルト」
ほん‐かわらぶき【本瓦葺き】‥カハラ‥
平瓦と丸瓦とを交互に用いて葺いた屋根。本葺き。
ほん‐かん【本官】‥クワン
①試補・見習・雇い3などでない正式の官職。
②兼官に対して、その人の本来の官職。
③もとの官職。以前の官職。
④官職にある者の自称。本職。
ほん‐かん【本貫】‥クワン
(ホンガンとも)
①令制で、本籍地。また、出身地。
②朝鮮で、氏族(男系血族)の祖先発祥の地名。姓と組み合わせて記し、他の氏族との区別を示す(例えば、安東金氏・慶州金氏)。韓国では現在も戸籍に記載する。
ほん‐かん【本管】‥クワン
上下水道・都市ガスで、公道の下に埋設される太い管。
ほん‐かん【本館】‥クワン
別館・新館などに対して、主たる、または、もとからの建物。
ほん‐がん【本願】‥グワン
①本来の念願。万葉集5「―、生しょうを彼かの浄刹に託つけむ」。「―を果たす」
②〔仏〕仏・菩薩が過去世かこぜにおいて立てた衆生しゅじょう救済の誓い。阿弥陀仏の四十八願など。誓願。宿願。本誓ほんぜい。平家物語1「弥陀の―を強く信じて」
③本願主の略。今昔物語集31「かの尊睿をぞかの山の―とは云ふなる」
⇒ほんがん‐しゅ【本願主】
⇒ほんがん‐ぼこり【本願誇り】
ぼん‐がん【凡眼】
普通の人の目。平凡な眼識。
ポンカン【椪柑・凸柑】
(ポンはインド西部の都市プネの別称プーナPoonaによる)台湾・中国南部に産するミカン類の代表的品種。原産地はインド。日本では鹿児島県などで生産。花は白色、果実は冬に熟し、大形で扁球形または球形。果皮は厚く、橙黄色。果肉は柔軟で、香気高く甘味が多い。〈[季]冬〉
ほんがん‐じ【本願寺】‥グワン‥
浄土真宗の本山。親鸞の死後、1272年(文永9)京都東山大谷に御影堂を建てたのに始まり、1478年(文明10)より蓮如が京都山科に再興。次いで大坂石山に移ったが、1602年(慶長7)に東西に分立。→西本願寺→東本願寺→石山本願寺→山科別院。
⇒ほんがんじ‐は【本願寺派】
ほんがんじ‐は【本願寺派】‥グワン‥
浄土真宗十派の一つ。正しくは浄土真宗本願寺派。京都の西本願寺をその本山とする。西本願寺派。
⇒ほんがん‐じ【本願寺】
ほんがん‐しゅ【本願主】‥グワン‥
造寺・造仏や写経など功徳となる事業の発起人。本願。願主。
⇒ほん‐がん【本願】
ぼん‐かんじん【盆勧進】‥クワン‥
盂蘭盆うらぼんのとき、子どもたちが米銭を貰い集めて、戸外で炊いて食べること。盆釜。盆飯。辻飯。河原飯。精霊飯。餓鬼飯。お夏飯。
ほんがん‐ぼこり【本願誇り】‥グワン‥
どんなに悪いことをしても、阿弥陀仏の本願の絶対的な力によって許されるとする浄土真宗の異安心いあんじんの一種。
⇒ほん‐がん【本願】
ほん‐き【本気】
まじめな心。冗談や遊びでない真剣な気持。また、そのような気持で取り組むさま。「人の話を―にする」「―で働く」
⇒本気になる
ほん‐き【本器】
枡ますの一種。収税の基準とする枡。本斗ほんと。平家物語(長門本)「白米こそ少し候へと申す。いかほどと御尋ねあり。―の五升と申す」
ほん‐ぎ【本紀】
紀伝体の歴史で、帝王の事跡や国家の大事を叙述した部分。→世家せいか2→列伝
ほん‐ぎ【本義】
本来の意義。正しい意味。根本をなす、大切な意義。
ほん‐ぎ【本儀】
本来の正当な事柄、または儀式。太平記27「世の主たる事必ず―にはあらねども」
ホロン【holon】🔗⭐🔉
ホロン【holon】
(ギリシア語で全体の意のholosから)1967年、ケストラー(A. O. Koestler1905〜1983)の造語。生物における個体・器官・組織・細胞のように階層構造の中間段階にあって、一つ下段には全体として、逆に一つ上には個として働く実体に対して与えた名称。全体を見失う危険への警告の意味で提唱された。
ほろん‐こ🔗⭐🔉
ほろん‐こ
子馬。
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