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しち‐ど【七度】🔗⭐🔉
しち‐ど【七度】
①7回。ななたび。回数の多いことにいう。
②全音階の上で、ある音とそれから数えて7番目の音との間の音程。5個の全音と1個の半音とを含む長7度(例えばハ-ロ)、4個の全音と2個の半音とを含む短7度(例えばニ-ハ)などがある。
⇒しちど‐いり【七度入】
⇒しちど‐やき【七度焼】
しちど‐いり【七度入】🔗⭐🔉
しちど‐やき【七度焼】🔗⭐🔉
しちど‐やき【七度焼】
幾度も焼き付けて精製した上等の鍍金めっき。
⇒しち‐ど【七度】
なな‐たび【七度】🔗⭐🔉
なな‐たび【七度】
7回。また、多くの回数。
⇒七度尋ねて人を疑え
⇒七度擒えて七度縦す
○七度尋ねて人を疑えななたびたずねてひとをうたがえ
物が見つからないときは何度もよく探した上で初めて人を疑え。事実をよく確かめないうちに人を疑ってはならないという意。七度探して人を疑え。
⇒なな‐たび【七度】
○七度擒えて七度縦すななたびとらえてななたびはなす
[三国志蜀志、諸葛亮伝注]三国時代、蜀の諸葛亮が、敵将を捕らえてもその都度放してやり、ついに心服させたこと。
⇒なな‐たび【七度】
○七度尋ねて人を疑えななたびたずねてひとをうたがえ🔗⭐🔉
○七度尋ねて人を疑えななたびたずねてひとをうたがえ
物が見つからないときは何度もよく探した上で初めて人を疑え。事実をよく確かめないうちに人を疑ってはならないという意。七度探して人を疑え。
⇒なな‐たび【七度】
○七度擒えて七度縦すななたびとらえてななたびはなす🔗⭐🔉
○七度擒えて七度縦すななたびとらえてななたびはなす
[三国志蜀志、諸葛亮伝注]三国時代、蜀の諸葛亮が、敵将を捕らえてもその都度放してやり、ついに心服させたこと。
⇒なな‐たび【七度】
なな‐つ【七つ】
①数の名。なな。しち。また、7歳。
②昔の時刻の呼び方。寅の刻(今の午前4時頃)および申の刻(今の午後4時頃)。ななつどき。→時とき(図)。
⇒ななつ‐いろは【七つ以呂波】
⇒ななつ‐お【七つ緒】
⇒ななつ‐がさね【七つ襲】
⇒ななつ‐がしら【七つ頭】
⇒ななつ‐ぐち【七つ口】
⇒ななつ‐げ【七つ毛】
⇒ななつこ‐の‐かがみ【七子の鏡】
⇒ななつ‐さがり【七つ下がり】
⇒ななつさや‐の‐たち【七枝刀】
⇒ななつ‐すぎ【七つ過ぎ】
⇒ななつ‐だち【七つ立ち】
⇒ななつ‐どうぐ【七つ道具】
⇒ななつ‐どき【七つ時】
⇒ななつ‐の‐うみ【七つの海】
⇒ななつ‐の‐ほし【七つの星】
⇒ななつ‐の‐みち【七つの道】
⇒ななつ‐ばち【七つ鉢】
⇒ななつ‐はん【七つ半】
⇒ななつ‐ぶとん【七つ蒲団】
⇒ななつ‐ぼうず【七つ坊主】
⇒ななつ‐ぼし【七つ星】
⇒ななつ‐もん【七つ紋】
⇒ななつ‐や【七つ屋】
ななつ‐いろは【七つ以呂波】
習字の手本として、いろは文字を片仮名・平仮名・万葉仮名など7体に書き分けたもの。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐お【七つ緒】‥ヲ
①七つの緒。多くのひも。
②輿こし・牛車ぎっしゃなどの簾すだれに付ける7条の緒。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐がさね【七つ襲】
女房の衣服または帖紙などで、上を白にして、その下に、濃紅・淡紅・濃青・淡青および薄色の濃いもの淡いものの6枚を重ねたもの。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐がしら【七つ頭】
時刻の七つの少し前。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「時は夜明けの―」
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐ぐち【七つ口】
江戸城大奥、長局ながつぼねへの出入口の一つ。長局の廊下に通じ、夕暮の七つ時で閉鎖する。これから奥は男子禁制。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐げ【七つ毛】
①手足の指に生える毛。
②子供の時から生えている毛。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつこ‐の‐かがみ【七子の鏡】
周囲に七つの飾りを付した鏡か。神功紀「―一面ひとつ及び種々くさぐさの重宝を献る」
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐さがり【七つ下がり】
①夕暮の七つ時を過ぎた頃、すなわち今の午後4時すぎ。ななつすぎ。「―の雨」
②(暮の意から転じて)盛りを過ぎたこと。欠乏・空腹、また、古くなって衣服などの色のさめた意。七つ半。浄瑠璃、浦島年代記「我が腹は―」
⇒なな‐つ【七つ】
ななつさや‐の‐たち【七枝刀】
「七支刀しちしとう」参照。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐すぎ【七つ過ぎ】
(→)「七つ下がり」に同じ。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐だち【七つ立ち】
七つ時(今の午前4時頃)に宿所を出発すること。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐どうぐ【七つ道具】‥ダウ‥
①7種の道具。また、一組にして携える種々の小道具。「盗人の―」
㋐弁慶が背負ったという鎌・鋸・槌・斧・熊手などの7種の武器。
㋑武士が戦陣に携えたという七つの道具、具足・刀・太刀・弓・矢・母衣ほろ・兜の称。流派により小異がある。
㋒大名行列に用いた槍・長刀なぎなた・台笠・立傘・馬印・挟箱・大鳥毛の7種の用具。
㋓女性が携帯する鋏はさみ・ナイフ・針・耳かき・毛ぬき・糸巻・爪切りなどを一まとめにしたものの称。
②立花りっかの形式の役枝やくえだ中の心・正心・副そえ・請うけ・流枝ながし・見越・前置の総称。
③質種しちぐさの異称。俚言集覧「質物を―と云ふ、質を七と云ふに因て云ふ也」
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐どき【七つ時】
「七つ」2の時刻。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐の‐うみ【七つの海】
(The Seven Seas)世界の七大洋。中世の帆船航海時代、アラビア人がその支配する全海洋を指した語。すなわち、南シナ海・ベンガル湾・アラビア海・ペルシア湾・紅海・地中海・大西洋の七海洋。イギリスの詩人キプリングの同名の詩で有名となる。現在は、太平洋・大西洋を南北に分け、それにインド洋・北極海・南極海を加えた七海洋を指す。世界の海。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐の‐ほし【七つの星】
①北斗七星。
②日・月と、火・水・木・金・土の五星。七曜。七つの光。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐の‐みち【七つの道】
⇒しちどう(七道)。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐ばち【七つ鉢】
7個の鉢を入れ子にしたもの。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐はん【七つ半】
①昔の時刻の呼び方。今の午前または午後5時頃。
②(→)「七つ下がり」2に同じ。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐ぶとん【七つ蒲団】
道中、馬などに7枚重ね敷いて乗る蒲団。贅沢を尽くしたことにいう。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐ぼうず【七つ坊主】‥バウ‥
江戸末期に、寺の僧たちが毎日七つ(午後4時)頃から拍子木ひょうしぎをたたき、念仏を唱えて、江戸の町を托鉢たくはつして歩いたもの。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐ぼし【七つ星】
①北斗七星。
②紋所の名。
③〔動〕マイワシの異称。体側にならぶ斑点から出た称。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつめん【七つ面】
歌舞伎十八番の一つ。津打治兵衛・藤本斗文ら合作。1740年(元文5)市村座の「姿観すがたみ隅田川」の2番目に、2代市川団十郎が初演。面打赤右衛門がいろいろの面を付けて早替りし、悪人を幻惑する筋。
ななつ‐もん【七つ紋】
羽織や着物の背に一つ、両袖の前後に一つずつ、胸の前の両傍に一つずつ、合わせて七つの家紋があること。
⇒なな‐つ【七つ】
ななつ‐や【七つ屋】
(「七」と「質」との音が相通ずるところから)質屋しちやのこと。
⇒なな‐つ【七つ】
ななとこ‐いわい【七所祝】‥イハヒ
南九州の習俗。七つになる児が正月7日に近隣7軒から雑炊をもらい集めて食べること。ななとこ雑炊。
なな‐ところ【七所】
①7カ所。
②七所拵ごしらえの略。好色一代男7「―の大脇指少し反らして」
⇒ななところ‐がり【七所借り】
⇒ななところ‐ごしらえ【七所拵え】
ななところ‐がり【七所借り】
所々方々で借り集めること。ななとこがり。
⇒なな‐ところ【七所】
ななところ‐ごしらえ【七所拵え】‥ゴシラヘ
刀剣の拵えで、柄つかの縁金ふちがね・頭金かしらがね・目貫、鞘の帯留・栗形・裏瓦、笄こうがいを揃いの文様で作ったもの。一説に、縁金・頭金・目貫・鍔つば・小柄こづか・笄・鐺こじりの七所。
⇒なな‐ところ【七所】
なな‐なぬか【七七日】
人の死後49日目。また、その法事。四十九日。満中陰まんちゅういん。なななのか。しちしちにち。ななめぐり。
⇒なななぬか‐の‐わざ【七七日の業】
なななぬか‐の‐わざ【七七日の業】
四十九日の法事。源氏物語夕霧「みやす所の―など…ひとりあつかひ侍る」
⇒なな‐なぬか【七七日】
なな‐なのか【七七日】
⇒なななぬか
なな‐の‐さかしき‐ひと【七の賢しき人】
竹林ちくりんの七賢。万葉集3「―たちも欲ほりせしものは酒にしあるらし」
ななはか‐まいり【七墓参り】‥マヰリ
大阪で、むかし陰暦7月15日の宵から夜明けにかけて、鉦かね・太鼓を叩いて7カ所の墓地を巡拝した習俗。また、その巡拝者。ななはかめぐり。
なな‐ばけ【七化け】
歌舞伎の変化舞踊の初期の名称。元禄の女形水木辰之助(1673〜1745)の得意芸で、1697年(元禄10)狗いぬ、初冠ういこうぶりの殿上人、白髪の老人、禿かむろの小童、若衆の六方、女の怨霊、猩々の七役を早替りで踊ったのが始まりという。→七変化しちへんげ
なな‐ばしょ【七場所】
江戸深川の花街を形成する仲町、新地(大・小)、石場(新・古)、櫓下やぐらした(表・裏)、裾継すそつぎ、土橋、佃つくだ(俗にあひる)の七つの場所。
なな‐はん【七半】
エンジンの排気量が750立方センチメートルのオートバイの通称。
なな‐ひかり【七光】
主君・親などの威光で、家臣や子がその恩恵をこうむること。「親の光は―」
ななひこ‐の‐かゆ【七彦の粥】
お七夜の祝いの粥。啜すすり粥の儀などに用いた。ながひこのかゆ。
なな‐ふ【七布・七編】
敷物などの編目を7筋に編んだもの。また、それほどの広さ。
なな‐ふし【竹節虫】
ナナフシ目の昆虫の総称。中胸が長く、翅を欠くなど特異な形態のものが多い。特にコノハムシは、葉に酷似し、擬態の例として有名。その一種のナナフシは、体も脚も細長く、全身茶色または緑色を呈し、草木の枝によく似る。タケノフシムシ。
ななふし
ナナフシ
撮影:海野和男
なな‐ふしぎ【七不思議】
①ある地方で不思議な現象としてあげる七つのもの。信州・越後・遠江などにあり、越後のものが最も有名。→越後の七不思議。
②転じて、事物・人にみられる不思議な現象についてもいう。
ななふ‐すげ【七ふ菅】
7節もある長い菅の意か。斑点のある菅、笠菅ともいう。万葉集3「天なるささらの小野の―」
ななほし‐てんとう【七星瓢虫】‥タウ
テントウムシ科の甲虫。体長約8ミリメートル。背面の形は半球状。翅鞘は橙黄色で7個の黒紋がある。アブラムシを捕食する益虫。
ななほしてんとう
ナナホシテントウ
提供:ネイチャー・プロダクション
なな‐まがり【七曲り】
道や坂などが、幾重にも折れ曲がっていること。また、そのところ。羊腸。つづら折り。ななわた。
ななます‐ほし【七座星】
北斗七星の異称。夫木和歌抄19「わが恋は―に祈りみむ」
なな‐まわり【七回り】‥マハリ
年などが幾度もめぐって来ることや長寿を祝っていう語。ななめぐり。狂言、文山立「寿命は…五百八十年、―までも」
な‐なむ
(完了の助動詞ヌの未然形ナに願望の助詞ナムの付いたもの)…てしまってほしい。伊勢物語「おしなべて峰も平らになり―」
ななめ【斜め・傾】
①規準方向に対し垂直でも平行でもないこと。傾いていること。はす。はすかい。三蔵法師伝承徳点「虹のごとくに斜ナナメなり」。「広場を―に横切る」
②日が中天を過ぎて西に近づくこと。時刻などが半ばを過ぎて終りに近いこと。海道記「申さるの―に湯井の浜に落ち着きぬ」
③ひととおり。世の常。男色大鑑「―にかたほなるだに人の親の習ひいかが思ふめるに」
④(→)「ななめならず」に同じ。幸若舞曲、和田酒盛「虎、―によろこうで」
⑤(「ななめならず」を逆の意にして)機嫌の悪いこと。「御機嫌―」
⇒ななめ‐よみ【斜め読み】
⇒斜めならず
なな‐めぐり【七巡り】
①ななまわり。
②七七日なななぬか。




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