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し‐かけ【仕掛け・仕懸け】🔗🔉

し‐かけ仕掛け・仕懸け】 ①やり方。好色一代男4「両人共に此善吉―を見ならへ」 ②行動に出ること。攻勢をかけること。浄瑠璃、神霊矢口渡「鎌倉へ―の転奕ばくち」 ③用意。特に炊事のしたく。 ④装置。からくり。また、作り具合。構え。「種も―もない」「電気―」 ⑤詐欺などの企み。特に支払いや請求に際し貨幣の相場の変動を自分に有利に運用して、あるいはごまかして利鞘を取ること。浄瑠璃、堀川波鼓「銭は―でやりました」 ⑥途中まですること。やりかけ。「―の仕事」 ⑦遊里で、うちかけをいう。また、小袖をいうこともある。洒落本、古契三娼「春子ども屋から抱へにわたす―は小袖二つづつさ」 ⇒しかけ‐ごと【仕掛け事】 ⇒しかけ‐こどうぐ【仕掛小道具】 ⇒しかけ‐てっぽう【仕掛鉄砲】 ⇒しかけ‐はなび【仕掛花火】 ⇒しかけ‐ひん【仕掛品】 ⇒しかけ‐ぶんこ【仕懸文庫】 ⇒しかけ‐もの【仕掛物】 ⇒しかけ‐もの【仕懸け者・仕掛け者】 ⇒しかけ‐やまぶし【仕掛山伏】

しかけ‐ごと【仕掛け事】🔗🔉

しかけ‐ごと仕掛け事】 しかけておいた事。たくらみごと。浄瑠璃、吉野忠信「万端かうした―、甘いも酸いもしりながら」 ⇒し‐かけ【仕掛け・仕懸け】

しかけ‐もの【仕懸け者・仕掛け者】🔗🔉

しかけ‐もの仕懸け者・仕掛け者】 ①たくらみをもって、人をだます者。日本永代蔵5「借銭の宿にもさまざまの―あり」 ②特に、色仕掛で男をだまし、金などを取る女。浮世草子、好色産毛「世に―があるは、いたづらのあまりかなとおもひよりて」 ⇒し‐かけ【仕掛け・仕懸け】

し‐か・ける【仕掛ける】🔗🔉

し‐か・ける仕掛ける】 〔他下一〕[文]しか・く(下二) ①しだす。し始める。また、途中までする。やりかける。天草本金句集「―・けた事のすまぬうちに、又べちのむつかしい事がある」。「外出の用意を―・けたところに客が来た」 ②動作をしむける。行動に出る。攻勢をかける。枕草子143「猿楽さるごう―・くるに」。「こちらから喧嘩を―・ける」 ③押しかける。乗りこむ。浮世草子、風流曲三味線「鮫鞘の大脇差を横たへ玄関へ―・け」 ④装置する。仕掛をする。用意する。仕度する。「わなを―・ける」「御飯を―・ける」 ⑤(取引用語)清算市場で、売買玉を建てる。

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