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おとぎぼうこ【伽婢子】‥バフ‥🔗🔉

おとぎぼうこ伽婢子‥バフ‥ 仮名草子。浅井了意作。13巻。1666年(寛文6)刊。中国の小説「剪灯新話」の翻案などから成る怪異談・奇話68話を収録。御伽婢子。 →文献資料[伽婢子]

か【伽】🔗🔉

】 (キャは慣用音)梵語の音訳に用いる。「閼―あか→とぎ(伽)

かだ【伽陀】🔗🔉

かだ伽陀】 〔仏〕(梵語gāthāの音写)(→)に同じ。

かなくら‐むし【伽那久羅虫】🔗🔉

かなくら‐むし伽那久羅虫】 仏教で想像上の虫。「大智度論」によると、微細な身であるが、風にあえば大きくなり、いかなる物をも呑みこむという。迦羅求羅虫。

かや【伽耶・伽倻】🔗🔉

かや伽耶・伽倻】 古代、朝鮮半島南東部にあった国々。諸小国全体をいう場合もあり、特定の国(金官伽耶・高霊伽耶など)を指す場合もある。562年新羅により併合。日本では多く任那みまなと呼ぶ。加羅。「―琴きん

ガヤ【Gaya・伽耶】🔗🔉

ガヤGaya・伽耶】 インド東部、ビハール州中部の都市。ガンジス川の支流に臨み、ヒンドゥー教の聖地。もと仏教の中心地で、市の南方にブッダガヤーがある。人口38万3千(2001)。ガヤー。

かや‐きん【伽倻琴】🔗🔉

かや‐きん伽倻琴】 朝鮮の撥弦楽器。箏に似た12弦の楽器。片膝に斜めに乗せて義甲を用いず、右手の親指・人差指・中指の爪ではじく。カヤグム。→新羅琴しらぎごと

カヤ‐サン【伽耶山】🔗🔉

カヤ‐サン伽耶山】 (Kaya-san)韓国南部、小白山脈の山。標高1430メートル。山中の海印寺は新羅時代の代表的寺院。

がらん【伽藍】🔗🔉

がらん伽藍】 〔仏〕(梵語saṃghārāma 僧伽藍の略。衆園・僧園と訳す) ①僧侶たちが住んで仏道を修行する、清浄閑静な所。 ②後に寺院の建築物の称。「七堂―」 ⇒がらん‐じん【伽藍神】 ⇒がらん‐せき【伽藍石】 ⇒がらん‐ちょう【伽藍鳥】 ⇒がらん‐どう【伽藍堂】 ⇒がらん‐はいち【伽藍配置】

がらん‐じん【伽藍神】🔗🔉

がらん‐じん伽藍神】 寺院の伽藍を守護する神。帝釈たいしゃく天・毘沙門びしゃもん天などインドの諸神から、日本の白山権現・三輪明神などに至るまで、おのおのの寺院によって異なり、その種類は多い。 ⇒がらん【伽藍】

がらん‐せき【伽藍石】🔗🔉

がらん‐せき伽藍石】 廃寺の礎石を移して沓脱くつぬぎや飛石とびいしとしたもの。がらんいし。 ⇒がらん【伽藍】

がらん‐ちょう【伽藍鳥】‥テウ🔗🔉

がらん‐ちょう伽藍鳥‥テウ ペリカンの別称。 ⇒がらん【伽藍】

がらん‐どう【伽藍堂】‥ダウ🔗🔉

がらん‐どう伽藍堂‥ダウ 寺院の中で、伽藍神を祭ってある堂。 ⇒がらん【伽藍】

がらん‐はいち【伽藍配置】🔗🔉

がらん‐はいち伽藍配置】 伽藍2の主要な堂塔の配置。→飛鳥寺式→四天王寺→東大寺→法隆寺→薬師寺 ⇒がらん【伽藍】

かるだい【伽留陀夷・迦留陀夷】🔗🔉

かるだい伽留陀夷・迦留陀夷】 (梵語Kālodāyin 黒光と訳す)仏弟子の一人。悪行が多く、それによって仏が種々の戒律を定めたという。

きゃら【伽羅】🔗🔉

きゃら伽羅】 ①(梵語tagara多伽羅の略)香木の一種。沈香じんこうの最上の種類。日本では最も珍重された。→木所きどころ。 ②よいものを賞めていう語。極上。隠簑「立すがた世界の―よけふの春」 ③遊郭で金銭の隠語。 ④おせじ。用捨箱「今の俗、世事をいふといふ事を―をいふ」 ⇒きゃら‐いろ【伽羅色】 ⇒きゃら‐ざいく【伽羅細工】 ⇒きゃら‐だい【伽羅代】 ⇒きゃら‐の‐あぶら【伽羅の油】 ⇒きゃら‐の‐おんかた【伽羅の御方】 ⇒きゃら‐の‐き【伽羅の木】 ⇒きゃら‐の‐じ【伽羅の字】 ⇒きゃら‐ぶき【伽羅蕗】 ⇒きゃら‐ぼく【伽羅木】 ⇒きゃら‐まくら【伽羅枕】 ⇒きゃら‐め【伽羅女】 ⇒きゃら‐もの【伽羅者】

きゃら‐いろ【伽羅色】🔗🔉

きゃら‐いろ伽羅色】 濃い茶色。 Munsell color system: 6.5YR7/6 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐ざいく【伽羅細工】🔗🔉

きゃら‐ざいく伽羅細工】 名木で種々の細工をすること。また、その人。その細工物。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐だい【伽羅代】🔗🔉

きゃら‐だい伽羅代】 江戸時代、遊郭で客から芸娼妓に与えた小遣銭。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐の‐あぶら【伽羅の油】🔗🔉

きゃら‐の‐あぶら伽羅の油】 鬢びん付け油の一種。もと、ろうそくの溶けたものに松脂まつやにを混ぜて練ったもの。のちには大白唐蝋・胡麻油・丁子・白檀・竜脳などを原料とした。正保・慶安(1644〜1652)の頃、京都室町の髭の久吉ひさよしが売り始めて広まった。きゃら油。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐の‐おんかた【伽羅の御方】🔗🔉

きゃら‐の‐おんかた伽羅の御方】 本妻の隠語。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃらのかおり【伽羅の香り】‥カヲリ🔗🔉

きゃらのかおり伽羅の香り‥カヲリ 端唄・小唄。女の恋心を伽羅の香りにからめて描く。

きゃら‐の‐き【伽羅の木】🔗🔉

きゃら‐の‐き伽羅の木】 キャラボクのこと。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐の‐じ【伽羅の字】🔗🔉

きゃら‐の‐じ伽羅の字】 金銀の隠語。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐ぶき【伽羅蕗】🔗🔉

きゃら‐ぶき伽羅蕗】 蕗ふきの茎を醤油で伽羅色になるまで煮しめた料理。伽羅煮。〈[季]夏〉 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐ぼく【伽羅木】🔗🔉

きゃら‐ぼく伽羅木】 イチイ科の常緑針葉低木。イチイの変種。幹は地に臥して直立しない。庭園・生垣に栽植。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐まくら【伽羅枕】🔗🔉

きゃら‐まくら伽羅枕】 ひきだしがあって、その中で香をたくようにした木枕。遊女などが用いた。香枕。 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐め【伽羅女】🔗🔉

きゃら‐め伽羅女】 美人。美女。浄瑠璃、心中万年草「わたしが妹にお梅と申してずんど―でござれども」 ⇒きゃら【伽羅】

きゃら‐もの【伽羅者】🔗🔉

きゃら‐もの伽羅者】 愛想のよい人。世事に巧者な人。 ⇒きゃら【伽羅】

とぎ【伽】🔗🔉

とぎ】 ①相手をつとめること。つれづれをなぐさめること。源平盛衰記43「必ず弟儲けて給へ。―にせさせん」 ②夜のつれづれなどに、そばにいて話の相手をすること。また、その人。謡曲、夜討曾我「それがしも随分お―を申したが」 ③寝所に侍ること。また、その人。「夜のと夜のと、お―にや身みが参ろ身みが参ろ」(狂言歌謡) ④看病すること。また、その人。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「妹のお才を―に遣つて置たが、鈍な事じやぞ」 ⑤御伽衆。

とぎ‐ぶね【伽船】🔗🔉

とぎ‐ぶね伽船】 近世、売春婦を乗せて売春させた船。江戸では、お千代船という。

とぎ‐ぼうこう【伽奉公】🔗🔉

とぎ‐ぼうこう伽奉公】 女中または小間使と兼ねて主人の寝所にも侍する奉公。また、その女。

めいぼくせんだいはぎ【伽羅先代萩】🔗🔉

めいぼくせんだいはぎ伽羅先代萩】 (伽羅は伊達綱宗が伽羅きゃらの下駄で吉原に通ったという巷説により、先代萩は仙台名産の萩に因む) ①歌舞伎脚本。5幕。奈河亀輔作の時代物。1777年(安永6)初演。仙台の伊達騒動を鎌倉の世界に脚色し、遊女高尾の吊つるし切り、奸臣のお家横領の計画、乳人めのと政岡の忠義などに仕組む。先代萩。 →文献資料[伽羅先代萩] ②人形浄瑠璃。松貫四ほか合作の時代物。1と同じ題材を脚色。1785年(天明5)初演。→伊達競阿国戯場だてくらべおくにかぶき

[漢]伽🔗🔉

 字形 〔人(亻・)部5画/7画/人名/1832・3240〕 〔音〕カ(漢) ガ(呉) キャ(慣) 〔訓〕とぎ [意味] 話相手をつとめる(人)。寝室で相手をする(人)。「御伽噺おとぎばなし・夜伽よとぎ」 ▷「人」+「加」と解した日本での用法。中国ではもっぱらサンスクリットの音訳に用いる。「閼伽あか・瑜伽ゆが・伽藍がらん・伽羅きゃら

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