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さま・す【冷ます・覚ます・醒ます】🔗⭐🔉
さま・す【冷ます・覚ます・醒ます】
〔他五〕
①熱がさめるようにする。ひやす。「湯を―・す」
②高ぶった感情を押さえて冷静な状態にする。「興奮を―・す」
③眠りがさめるようにする。後撰和歌集夏「夜深くめをも―・しつるかな」
④迷いを解く。悟らせる。「迷妄を―・す」
⑤酔いをとりさる。
⑥興をなくする。謡曲、自然居士「説法の場にわ―・され申す恨み申しに来りたり」
◇熱や熱意など熱い状態をなくす場合には「冷」、睡眠や迷いなどから本来の正常な意識に戻す場合には「覚」、酒の酔いをなくす場合には「醒」をふつう使う。
さ・む【冷む・覚む・醒む・褪む】🔗⭐🔉
さ・む【冷む・覚む・醒む・褪む】
〔自下二〕
⇒さめる(下一)
さ・める【冷める・覚める・醒める・褪める】🔗⭐🔉
さ・める【冷める・覚める・醒める・褪める】
〔自下一〕[文]さ・む(下二)
(「寒い」と同源)
➊物体の熱、物事に対する熱意が低下してもとの状態になる。
①《冷》熱くした物の温度が普段の温度まで下がる。ぬるくなる。冷たくなる。永久百首「夜と共に下に焚く火はなけれどもしまねの御湯は―・むるよもなし」。「スープの―・めない距離」
②《冷・覚・醒》心の高ぶりがなくなり、普段の心の状態に戻る。気持が静まる。源氏物語夕顔「ただあなむつかしと思ひける心地皆―・めて、泣き惑ふさまいといみじ」。日葡辞書「ココロガサメタ」。「あの人に対する熱も―・めた」「ほとぼりが―・める」「興味が―・める」「―・めた目で見る」
➋《覚・醒》眠り・酔い・迷いなどが消え去って、普段の判断ができるようになる。
①眠った状態から起きた状態に戻る。夢からうつつにかえる。正気に戻る。万葉集19「夜よぐたちに寝―・めて居れば河瀬とめ心もしのに鳴く千鳥かも」。日本霊異記中「地にたふれて臥し嘿然しずかなり。ものいはず、やや久にありて蘇さめ起ち」。源氏物語帚木「いたづらぶしとおぼさるるに御目―・めて」。「夢から―・める」
②酒の酔いがなくなる。大鏡道隆「この殿御酔のほどよりはとく―・むることをぞせさせ給ひし」。「酔いが―・める」
③迷いがなくなり、普段の判断ができるようになる。物思いが晴れる。源氏物語槿「今日は老いも忘れ、憂き世の嘆き皆―・めぬる心地なむ」。「迷いから―・める」
➌《褪》染色などがうすれて、濃かった色が薄い色になる。色が分からなくなる。くすむ。あせる。風雅和歌集夏「風わたる田の面もの早苗色―・めて入日のこれる岡の松原」。「着物の色が―・める」
せせら‐わらい【嘲笑い・冷笑い】‥ワラヒ🔗⭐🔉
せせら‐わらい【嘲笑い・冷笑い】‥ワラヒ
せせらわらうこと。あざけりわらうこと。
つべた・い【冷たい】🔗⭐🔉
つべた・い【冷たい】
〔形〕
ひややかである。つめたい。
つめた【冷た】🔗⭐🔉
つめた【冷た】
(ツメタシの語幹)麻布の夜具または綿入れ。布子。おひえ。狂言、比丘貞「鎌倉の上臈は、すす竹の―に織物の手おほひ」
⇒つめた‐もの【冷た物】
つめた・い【冷たい】🔗⭐🔉
つめた・い【冷たい】
〔形〕[文]つめた・し(ク)
①温度が低く、ひややかに感ずる。ひややかである。つべたい。〈[季]冬〉。落窪物語1「単衣もなくていと―・ければ、単衣を脱ぎすべして起き出でたまふ」。「―・い飲み物」
②人情に薄い。冷淡である。「―・い仕打ちを受ける」「―・い目で見る」
⇒冷たくなる
つめたい‐せんそう【冷たい戦争】‥サウ🔗⭐🔉
つめたい‐せんそう【冷たい戦争】‥サウ
(cold war)(→)冷戦に同じ。
○冷たくなるつめたくなる🔗⭐🔉
○冷たくなるつめたくなる
①死ぬ。
②愛情がさめてよそよそしい態度になる。冷淡になる。
⇒つめた・い【冷たい】
つめ‐だに【爪蜱】
ツメダニ科のダニの総称。体長0.5〜0.8ミリメートルで、白色ないし黄橙色、触肢は強大に発達。屋外のわら積みや屋内の畳に発生し、コナダニなどを捕食するが、時に人体にかゆみを起こさせる。
つめた‐もの【冷た物】
(女房詞)なます。
⇒つめた【冷た】
つめ‐ちゃ【詰茶】
茶壺のすきまに詰める下等な茶。
つめ‐て【詰手】
勝負などの最終段階で、相手を負かすためにとる手段。
つめ‐て‐は【詰めては】
〔副〕
つきつめると。結局。史記抄「―たのしうなるぞ」
つめた‐もの【冷た物】🔗⭐🔉
つめた‐もの【冷た物】
(女房詞)なます。
⇒つめた【冷た】
ひえ【冷え】🔗⭐🔉
ひえ【冷え】
①ひえること。また、その程度。
②腰から下の冷える病。
③風疿かざほろしの類。瘡毒。
ひえ‐あが・る【冷え上がる】🔗⭐🔉
ひえ‐あが・る【冷え上がる】
〔自四〕
全くひえる。全くつめたくなる。好色一代女5「手足―・りて」
ひえ‐あたり【冷え中り】🔗⭐🔉
ひえ‐あたり【冷え中り】
冷気にあたって病気になること。
ひえ‐い・る【冷え入る】🔗⭐🔉
ひえ‐い・る【冷え入る】
〔自四〕
①寒さが身にしみとおる。ひえこむ。
②体温が無くなり生気が失せる。源氏物語夕顔「ただ冷えに―・りて息はとく絶え果てにけり」
ひえ‐き・る【冷え切る】🔗⭐🔉
ひえ‐き・る【冷え切る】
〔自五〕
①すっかり冷たくなる。ひえいる。「―・った体」
②愛情や熱意がすっかりなくなる。「―・った間柄」
ひえ‐くび【冷え首】🔗⭐🔉
ひえ‐くび【冷え首】
死者の首。死者から斬り取った首。
ひえ‐こ・む【冷え込む】🔗⭐🔉
ひえ‐こ・む【冷え込む】
〔自五〕
①すっかり冷たくなる。
②寒さがきつくなる。「今朝は―・んだ」
ひえ‐しょう【冷え性】‥シヤウ🔗⭐🔉
ひえ‐しょう【冷え性】‥シヤウ
冷えやすい体質。血液の循環のよくない身体。特に足・腰などの冷える女性の体質。
ひえたる‐きょく【冷えたる曲】🔗⭐🔉
ひえたる‐きょく【冷えたる曲】
(世阿弥の用語)一切の修飾を去った無心・無文むもんの中に奥深くひそむ芸の滋味で、目や耳でなく心で感じとるべきもの。能の究極。花鏡「さびさびとしたる中に、何とやらん感心のある所なり。これを―とも申すなり」
ひえ‐ちぎ・る【冷えちぎる】🔗⭐🔉
ひえ‐ちぎ・る【冷えちぎる】
〔自四〕
すっかり冷えきる。ひえいる。浄瑠璃、賀古教信七墓廻「―・つたる亡者の肌に」
ひえ‐のぼ・る【冷えのぼる】🔗⭐🔉
ひえ‐のぼ・る【冷えのぼる】
〔自四〕
すっかり冷える。全くつめたくなる。醒睡笑「頭も足も―・り」
ひえ‐ばら【冷え腹】🔗⭐🔉
ひえ‐ばら【冷え腹】
冷気のために腹が痛み、あるいは下痢をすること。
ひえ‐びえ【冷え冷え】🔗⭐🔉
ひえ‐びえ【冷え冷え】
①冷えるさま。つめたいさま。風・空気などにいう。「―とした部屋」
②心が空虚でさびしいさま。「―とした家庭」
ひえ‐もの【冷え物】🔗⭐🔉
ひえ‐もの【冷え物】
冷たい物。
⇒冷え物でござい
○冷え物でございひえものでござい
江戸時代、銭湯の浴槽へ入る時の会釈えしゃくの語。身体が冷たいが御免なさいの意。「冷え物御免」とも。
⇒ひえ‐もの【冷え物】
○冷え物でございひえものでござい🔗⭐🔉
○冷え物でございひえものでござい
江戸時代、銭湯の浴槽へ入る時の会釈えしゃくの語。身体が冷たいが御免なさいの意。「冷え物御免」とも。
⇒ひえ‐もの【冷え物】
ヒエラルキー
⇒ヒエラルヒー
ヒエラルヒー【Hierarchie ドイツ】
職務と人員がピラミッド型の上下関係に整序された組織。狭義ではカトリック教会の教階制を、広義では中世ヨーロッパの封建社会の身分構成を指すが、今日では一般に、軍隊組織や官僚制などにもいう。階統制。階層制。位階制。
ひ‐えり【日択り】
よい日をえらぶこと。よい日をえらび定めること。源氏物語葵「―して聞し召すべきことにこそ」
ひ・える【冷える】
〔自下一〕[文]ひ・ゆ(下二)
①つめたくなる。温度がさがる。〈[季]冬〉。源氏物語真木柱「雪の気色もふり出でがたくやすらひ侍りしに、身さへ―・えてなむ」。「足もとが―・える」「―・えたビール」
②愛情や熱心さがなくなる。「友好関係が―・える」
ピエロ【pierrot フランス】
①道化役者。本来はイタリアのコメディア‐デラルテの召使役ペドロリーノから生まれ、フランスの無言劇の道化役となったもの。白粉や紅を塗り、だぶだぶの衣服を着て襟飾りをつけ円い帽子をかぶる。今はサーカスの道化役のクラウンを指すことが多い。「悲しき―」
②道化者。人をおかしがらせるように振る舞う人。また、物笑いになる人。
ヒエログリフ【hieroglyph】
(「聖なる刻字」の意)古代エジプトの象形文字。聖刻文字。神聖文字。→エジプト文字→ロゼッタ石
ピエロ‐デラ‐フランチェスカ【Piero della Francesca】
イタリア、ルネサンス期の画家。厳しい形式と輝かしい色彩とで著名。作「慈悲の聖母」(ミゼリコルディア祭壇画の中央)、「十字架伝説」など。(1420頃〜1492)
ヒエロニュムス【Hieronymus ラテン】
キリスト教の教父・聖書学者。聖人。クロアチアのダルマチア出身。ローマ・アンティオキアなどで学び荒野で修行、ベツレヘムで修道院を創設。聖書のウルガタ訳を行う。(340頃〜420頃)→ウルガタ
ひ‐えん【飛燕】
①飛んでいる燕つばめ。〈[季]春〉
②剣道・槍術などで、燕の飛びかうように敏捷に身をひるがえすこと。「―の早わざ」
⇒ひえん‐そう【飛燕草】
ひ‐えん【飛簷・飛檐】
①高いのき。飛宇ひう。
②(→)「ひえんだるき」に同じ。
⇒ひえん‐だるき【飛簷垂木】
び‐えん【美艶】
美しくつやのあること。美しくなまめかしいこと。
び‐えん【鼻炎】
鼻腔粘膜の炎症。急性のものは感冒によることが多く、鼻風邪はなかぜといわれ、くしゃみ・鼻づまり・鼻水などを伴う。慢性には肥厚性と萎縮いしゅく性とがある。鼻カタル。
ひえん‐そう【飛燕草】‥サウ
キンポウゲ科の二年生観賞用植物。ヨーロッパ原産。高さ約1メートル。葉は細かく掌状に深裂。鳥の飛ぶように見える白・淡紅・青紫色を帯びた美花を総状につける。園芸上は、属の学名デルフィニウムで呼ばれる。チドリソウ。英語名ラークスパー。
⇒ひ‐えん【飛燕】
ひえん‐だるき【飛簷垂木】
仏寺建築などにおいて、地垂木の先につけた垂木。
⇒ひ‐えん【飛簷・飛檐】
ビエンチャン【Vientiane】
⇒ヴィエンチャン
ビエンナーレ【biennale イタリア】
(「2年ごとの」の意)2年に一度行われる美術展のこと。→トリエンナーレ
ひえんのきょく【飛燕の曲】
箏曲。組歌。奥許。江戸中期、安村検校作曲。李白の「清平調」を翻案して六つの歌にまとめる。前漢代の宮廷の美女飛燕が主題。
ひ‐お【氷魚】‥ヲ
⇒ひうお。〈[季]冬〉。万葉集16「吉野の山に―そ懸さがれる」
ひ‐お【緋緒】‥ヲ
緋色の緒。緋色の糸やひも。
ひ‐おい【日覆い】‥オヒ
(→)「ひおおい」に同じ。
ビオイ‐カサーレス【Adolfo Bioy Casares】
アルゼンチンの作家。幻想小説に優れ、ボルヘスとの合作もある。作「モレルの発明」など。(1914〜1999)
ひ‐おう【秘奥】‥アウ
①物事のおくそこ。秘密。
②奥深いこと。奥深くて知りにくいこと。「芸道の―をきわめる」
ひ‐おうぎ【桧扇】‥アフギ
①桧ひのきの薄板を重ね、下端の穴に糸を通して要かなめとし、上端を白や紅の糸で綴り連ねたもの。衣冠または直衣のうしの時、笏しゃくにかえて用いるもので、板の数は、近世は25枚または23枚。女房の桧扇は大翳おおかざしまたは衵扇あこめおうぎをいう。
桧扇
②アヤメ科の多年草。山野に自生し、高さ約1メートル。葉は広い剣状で密に互生し、桧扇1を開いた形に似る。夏、濃色の斑点のある黄赤色の花を多数総状に開く。黒色の種子を「ぬばたま」または「うばたま」という。観賞用に栽培。カラスオウギ。漢名、射干。〈[季]夏〉
ヒオウギ
提供:OPO
③紋所の名。桧扇1を図案化したもの。鷹の羽を加えたものなど各種ある。
⇒ひおうぎ‐あやめ【桧扇菖蒲】
⇒ひおうぎ‐がい【桧扇貝】
⇒ひおうぎ‐ずいせん【桧扇水仙】
ひおうぎ‐あやめ【桧扇菖蒲】‥アフギ‥
アヤメ科の多年草。本州中部以北の高所の湿原に自生。葉は剣状で幅も1〜2センチメートルと広い。花茎は高さ60〜70センチメートルあり、夏に枝分れして枝端にアヤメに似た紫色の花を各1個つける。
⇒ひ‐おうぎ【桧扇】
ひおうぎ‐がい【桧扇貝】‥アフギガヒ
イタヤガイ科の二枚貝。殻は扇形で表面に24本内外の放射肋があり、その上に鱗状突起が並ぶ。普通は赤褐色であるが、黄・橙・紫色など美しいものは観賞用。肉は美味で養殖される。房総半島から九州に分布。
⇒ひ‐おうぎ【桧扇】
ひおうぎ‐ずいせん【桧扇水仙】‥アフギ‥
アヤメ科の多年草。南アフリカ原産。観賞用に明治時代に輸入され、各地で自生。地下に塊茎があり、葉は細い剣状で根生し、2列に並ぶ。夏に黄色で6弁の花を多数、花穂につけ、花穂はややジグザグになる。園芸上は旧属名のモントブレチアでよぶ。同名だが別種の園芸植物もある。
⇒ひ‐おうぎ【桧扇】
びおう‐きゅう【未央宮】‥アウ‥
(「央」は尽きる意)漢の宮城の名。漢の高祖が長安の竜首山上に造営。唐代にも修復。
びおう‐の‐やなぎ【未央の柳】‥アウ‥
[白居易、長恨歌]未央宮の柳。美人の眉にたとえる。
ひ‐おおい【日覆い】‥オホヒ
①日光をさえぎるためにおおうもの。ひよけ。ひがくし。
②劇場で、舞台の奥の上につるした渡り廊下。また、舞台の前方の上につるした、黒い紙をはった簀の子ともいう。
③夏、制帽などの上部をおおう白い布。
ひ‐おおじ【曾祖父】‥オホヂ
祖父または祖母の父。ひいじじ。そうそふ。
ビオータ【biota ラテン】
(→)生物相。
ひ‐おおば【曾祖母】‥オホバ
祖父または祖母の母。ひいばば。そうそぼ。
ひおき【日置】
鹿児島県西部、薩摩半島中部の市。海岸には砂丘が発達。薩摩焼の窯元が多い。人口5万2千。
ひ‐おく【比屋】‥ヲク
家屋の立ち並ぶこと。やなみ。
ひ‐おくり【日送り】
①日をすごすこと。
②日延べ。
ひ‐おけ【火桶】‥ヲケ
丸型の木製の火鉢。桐の木などをくりぬいて作る。〈[季]冬〉。枕草子1「―の火もしろき灰がちになりてわろし」
ひ‐おこり【日瘧】
日々に発する瘧おこり、すなわちマラリアの間欠熱。〈日葡辞書〉
ビオ‐サヴァール‐の‐ほうそく【ビオサヴァールの法則】‥ハフ‥
定常電流のまわりに発生する磁場を微分形式で表した法則。積分したものはアンペールの法則と同じ。発見者のフランスの物理学者ビオ(J. B. Biot1774〜1862)とサヴァール(F. Savart1791〜1841)に因んで命名。
ひおし‐こうどう【
押坑道】‥カウダウ
鉱脈中を掘進する水平坑道で、探鉱と採掘準備を目的とするもの。石炭山では特に沿層坑道と呼ぶことが多い。
ビオス【bios】
酵母の増殖に必要な微量物質群。イノシトール・β(ベータ)‐アラニン・ビオチン・パントテン酸などがその有効成分。
ひ‐おち【火落ち】
清酒が貯蔵中に腐敗すること。また、その酒。
ビオチン【Biotin ドイツ】
ビオスから分離されたビタミンB複合体の一つ。酵母などの増殖に必要。小動物に卵白を多量に与えるとビオチンが欠乏して脱毛や皮膚炎などを来す。微生物にとっても成長に不可欠な場合が多い。ビタミンH。
ビオトープ【biotope】
野生の動植物が生態系を保って生息する環境。また、公園などに作られた、野生の小生物が生存できる環境。
ひ‐おどし【緋縅】‥ヲドシ
鎧よろいの縅の一種。はなやかな緋色に染めた革・綾・組糸の緒でおどしたもの。糸を用いたものを糸緋縅ともいう。火縅・緋威・氷魚縅とも書く。平家物語9「魚綾ぎょりょうの直垂に―の鎧着て」
⇒ひおどし‐ちょう【緋縅蝶】
ひおどし‐ちょう【緋縅蝶】‥ヲドシテフ
タテハチョウ科のチョウ。開張約7センチメートル。翅の表面は橙赤色で黒斑があり、外縁は暗褐色で、黄褐色と青色の2条がある。裏面は、基部が黒褐色、外半は黄褐色。幼虫はエノキに群棲し、葉を食う。
ひおどしちょう
ヒオドシチョウ
撮影:海野和男
⇒ひ‐おどし【緋縅】
ピオニール
⇒ピオネール
ピオネール【pioner ロシア】
ソ連の共産主義少年団。1922年創設。全連邦的に組織された。
ひお‐の‐つかい【氷魚使】‥ヲ‥ツカヒ
平安時代、9月から12月まで、山城の宇治川、近江の田上川の網代あじろから取って朝廷に上納するための氷魚を受け取る役の勅使。〈[季]冬〉
ビオフェルミン【Biofermin】
乳酸菌製剤の商品名。腸内細菌の繁殖を抑制し、整腸作用がある。
ひお‐むし【蜏】ヒヲ‥
朝に生まれ夕に死ぬという虫。カゲロウの類。源氏物語橋姫「何かはその―に争ふ心にて」
ビオメハニカ【biomekhanika ロシア】
ソ連の演出家メイエルホリドの創始した俳優訓練法。演劇の基本を俳優の肉体的訓練に置く。
ひ‐おもて【日面】
日光のあたる側。ひなた。毛吹草5「―の花は日うらの雪見哉」
ビオラ【viola イタリア】
弦楽器。バイオリンよりやや大形で5度低く調弦され、室内楽・管弦楽の中音部を受け持つ。アルト。
⇒ビオラ‐ダ‐ガンバ【viola da gamba イタリア】
⇒ビオラ‐ダモーレ【viola d'amore イタリア】
ビオラ‐ダ‐ガンバ【viola da gamba イタリア】
17〜18世紀にヨーロッパで用いられた擦弦楽器。チェロのように構え、両足の間に挟んで奏する。
ビオラ-ダ-ガンバ
⇒ビオラ【viola イタリア】
ビオラ‐ダモーレ【viola d'amore イタリア】
17〜18世紀にヨーロッパで用いられた擦弦楽器。ビオル属の楽器だが、フレットはない。6〜7本の主弦の下に同数の共鳴弦があり、余韻のある音を出す。バイオリンのようにあごで支えて奏する。
⇒ビオラ【viola イタリア】
ひ‐おり【引折】‥ヲリ
平安時代、近衛の馬場で騎射うまゆみの真手番まてつがいを行うこと。左近衛は5月5日、右近衛は5月6日を引折の日という。
ビオル【viole フランス】
16〜18世紀にヨーロッパで用いられた弓奏の擦弦楽器の総称。ビオラ‐ダ‐ガンバ、ビオラ‐ダ‐ブラッチョ(腕で支える)などがある。
ビオロン【violon フランス】
⇒バイオリン。
⇒ビオロン‐チェロ【violoncello イタリア】
ビオロン‐チェロ【violoncello イタリア】
⇒チェロ
⇒ビオロン【violon フランス】
び‐おん【美音】
美しい音または声。
び‐おん【琵音】
〔音〕アルペッジョのこと。
び‐おん【微音】
かすかな音。
び‐おん【微温】‥ヲン
ほのかにあたたかいこと。なまぬるいこと。
⇒びおん‐てき【微温的】
⇒びおん‐とう【微温湯】
び‐おん【鼻音】
〔言〕(nasal)鼻腔の共鳴を伴う音声。普通、口腔内の調音器官が閉鎖を形成し、声を伴った呼気が咽頭からすぐ鼻腔を通じて流出する場合に生ずる子音。〔m〕〔n〕〔ŋ〕の類。↔口音
びおん‐てき【微温的】‥ヲン‥
物事が中途半端で徹底しないさま。「―な処置」
⇒び‐おん【微温】
びおん‐とう【微温湯】‥ヲンタウ
温度の低い湯。ぬるまゆ。
⇒び‐おん【微温】
ひ‐か【比価】
他物と比較しての価格・価値。
ひ‐か【皮下】
表皮の下層。または皮膚の下層、すなわち真皮の下にある皮下結合組織の部分。「―注射」
ひ‐か【非家】
(その道、その職の専門の家筋でないことの意から)門外漢。しろうと。徒然草「よろづの道の人、たとひ不堪ふかんなりといへども、堪能かんのうの―の人にならぶとき、必ずまさる」
ひ‐か【飛花】‥クワ
とび散る花。特に桜の花を指すことがある。落花。〈[季]春〉。「―落葉」
ひ‐か【飛舸】
はやくはしる舟。はやぶね。軽舸。飛舟。
ひ‐か【悲歌】
①悲哀な調子の歌。死者をいたむ歌。エレジー。
②悲しみうたうこと。悲壮な歌をうたうこと。
ひ‐が【火蛾】
夏の夜、灯火に近寄ってくる蛾。
ひ‐が【彼我】
彼と我。相手と自分。「―の力関係」
ひ‐が【非我】
〔哲〕(Nicht-Ich ドイツ)我(または自我)でないもの。フィヒテ哲学の用語。我の働きに直接属することなく、かえってそれの対象として存立する世界・自然。
ひが【僻】
〔接頭〕
正当でない、または事実にたがう意、また「ひがんだ」の意を表す。「―事」「―目」
び‐か【美化】‥クワ
①美しく変化させること、また、すること。「都市の―」
②実物以上に美しく表現すること。「行為を―する」
び‐か【美果】‥クワ
①美しい果実。
②よい結果。好結果。
び‐か【微瑕】
少しのきず。わずかの欠点。微疵びし。






ひ・える【冷える】🔗⭐🔉
ひ・える【冷える】
〔自下一〕[文]ひ・ゆ(下二)
①つめたくなる。温度がさがる。〈[季]冬〉。源氏物語真木柱「雪の気色もふり出でがたくやすらひ侍りしに、身さへ―・えてなむ」。「足もとが―・える」「―・えたビール」
②愛情や熱心さがなくなる。「友好関係が―・える」
ひや【冷】🔗⭐🔉
ひや【冷】
①つめたいこと。
②つめたい水。「お―を下さい」
③燗のしていない日本酒。ひや酒。「―で一杯」
ひや‐あせ【冷汗】🔗⭐🔉
ひや‐あせ【冷汗】
甚だしく恥じ、恐れ、または気を使う時や緊張した時に出る冷たい汗。れいかん。「―をかく」「―ものだ」
ひやかし【冷かし】🔗⭐🔉
ひやかし【冷かし】
①ひやすこと。
②張見世の遊女を見歩くだけで登楼しないこと。また、その人。素見。東海道中膝栗毛2「棒の先にもつこうなどくくりつけてかつぎ歩く―あり」
③買う気がないのに売物を見たりその価を尋ねたりすること。また、その人。「―の客」
④からかうこと。なぶり辱めること。「―のことば」
ひやか・す【冷やかす】🔗⭐🔉
ひやか・す【冷やかす】
〔他五〕
①氷や水に漬けるなどして、冷えるようにする。ひやす。
②(「嬉遊笑覧」によれば、浅草山谷の紙漉業者が紙料の冷えるまで吉原を見物して来たことに出た詞)登楼せずに張見世の遊女を見歩く。
③買う気がないのに売物を見たりその価を尋ねたりする。「夜店を―・す」
④相手が恥ずかしがったり当惑したりすることを言ってからかう。なぶり辱める。「新郎を―・す」
ひや‐ざけ【冷酒】🔗⭐🔉
ひや‐ざけ【冷酒】
燗かんをしない酒。冷たいままの酒。れいしゅ。〈[季]夏〉
ひやし【冷し】🔗⭐🔉
ひやし【冷し】
①ひやすこと。また、そのもの。「―汁」
②(女房詞)水。狂言、お冷「主が暑い程に―を入れよというたを」。〈日葡辞書〉
⇒ひやし‐ちゅうか【冷し中華】
⇒ひやし‐もの【冷し物】
ひやし‐ちゅうか【冷し中華】‥クワ🔗⭐🔉
ひやし‐ちゅうか【冷し中華】‥クワ
ゆでてから冷やした中華そばの上に、錦糸卵や、生野菜・焼豚などの千切りをのせ、酢・醤油・砂糖・ゴマ油などを合わせたたれをかけたもの。涼拌麺リャンバンメン。
⇒ひやし【冷し】
ひやし‐もの【冷し物】🔗⭐🔉
ひやし‐もの【冷し物】
冷やした食物の総称。狂言、お冷「お肴の―などといふものぢや」
⇒ひやし【冷し】
ひや‐じる【冷汁】🔗⭐🔉
ひや‐じる【冷汁】
基本に小魚・胡麻ごまを使い夏野菜を具にした、つめたい味噌汁。宮崎の郷土料理が有名。
ひや・す【冷やす】🔗⭐🔉
ひや・す【冷やす】
〔他五〕
①ひえるようにする。つめたくする。宇津保物語祭使「御馬ども池に引き立てて―・し」。「ビールを―・す」
②心胆を寒からしめる。ぞっとさせる。浄瑠璃、心中宵庚申「二人は死入るばかり―・す心の奥に」。「肝を―・す」
③冷静な状態にする。「頭を―・して考える」
④刀で人を斬る。毛吹草5「暑き日のさはらば―・せ神祭」
ひや‐そうめん【冷索麺】‥サウ‥🔗⭐🔉
ひや‐そうめん【冷索麺】‥サウ‥
索麺を茹ゆでた後、冷水や氷で冷やしたもの。紫蘇しそ・生姜しょうが・葱ねぎなどの薬味を添え、冷たい付け汁で食べる。冷素麺。〈[季]夏〉
ひや‐ぞろ【冷ぞろ】🔗⭐🔉
ひや‐ぞろ【冷ぞろ】
(女房詞)冷やした索麺そうめん。また、冷麦。「つめたいぞろ」ともいう。
ひや‐つ・く【冷つく】🔗⭐🔉
ひや‐つ・く【冷つく】
〔自五〕
①ひやひやする。つめたい感じがする。
②おじおそれる。おそれる。
ひやっ‐こ・い【冷っこい】🔗⭐🔉
ひやっ‐こ・い【冷っこい】
〔形〕
つめたい。浮世風呂前「おお―・い」
ひや‐ひや【冷や冷や】🔗⭐🔉
ひや‐ひや【冷や冷や】
①冷たく感ずるさま。「背中が―する」
②物事を案じたり危険を感じたりして気が気でないさま。「無謀運転に―する」
ひや‐みず【冷水】‥ミヅ🔗⭐🔉
ひや‐みず【冷水】‥ミヅ
ひややかな水。つめたい水。れいすい。「年寄の―」
⇒冷水を浴びせる
○冷水を浴びせるひやみずをあびせる
意気込んでいる人に、傍から元気を失わせるような言動をする。
⇒ひや‐みず【冷水】
○冷水を浴びせるひやみずをあびせる🔗⭐🔉
○冷水を浴びせるひやみずをあびせる
意気込んでいる人に、傍から元気を失わせるような言動をする。
⇒ひや‐みず【冷水】
ひや‐むぎ【冷麦】
細打ちにしたうどんを茹ゆでて冷水でひやし、汁をつけて食べるもの。〈[季]夏〉
ひや‐めし【冷飯】
①冷えた飯。
②「冷飯食い」の略。
⇒ひやめし‐くい【冷飯食い】
⇒ひやめし‐ぞうり【冷飯草履】
⇒冷飯を食う
ひやめし‐くい【冷飯食い】‥クヒ
①居候いそうろう。食客。
②江戸時代に、家督を相続しない次男以下のものを卑しめて言った語。
⇒ひや‐めし【冷飯】
ひやめし‐ぞうり【冷飯草履】‥ザウ‥
藁緒わらおの粗末な藁草履。島崎藤村、春「岸本を呼留めたのは、―を穿いた寺男の老爺じいさんである」
⇒ひや‐めし【冷飯】
ひや‐やか【冷やか】🔗⭐🔉
ひや‐やか【冷やか】
①ひえびえしているさま。つめたいさま。〈[季]秋〉
②冷淡なさま。愛想のないさま。「―な返事」
れいあん‐しょ【冷暗所】🔗⭐🔉
れいあん‐しょ【冷暗所】
つめたくて暗い場所。「食料を―に保存する」
れい‐う【冷雨】🔗⭐🔉
れい‐う【冷雨】
つめたい雨。
れい‐えん【冷艶】🔗⭐🔉
れい‐えん【冷艶】
ひややかで艶つやがあり美しいさま。
れい‐おん【冷温】‥ヲン🔗⭐🔉
れい‐おん【冷温】‥ヲン
①つめたいことと、あたたかいこと。
②低い温度。低温。「―貯蔵」
れい‐か【冷夏】🔗⭐🔉
れい‐か【冷夏】
気温の低い夏。
れい‐か【冷菓】‥クワ🔗⭐🔉
れい‐か【冷菓】‥クワ
凍らせて、またはひやして作った菓子。ゼリー・アイス‐クリーム・シャーベットなど。
れい‐かい【冷灰】‥クワイ🔗⭐🔉
れい‐かい【冷灰】‥クワイ
火の気が失せてつめたい灰。
れい‐かい【冷塊】‥クワイ🔗⭐🔉
れい‐かい【冷塊】‥クワイ
つめたいかたまり。
れい‐がい【冷害】🔗⭐🔉
れい‐がい【冷害】
夏季に日射量が少なかったり寒冷な天候が続いたりしたために農作物の受ける被害。
れい‐かく【冷覚】🔗⭐🔉
れい‐かく【冷覚】
皮膚より低い温度刺激によって生じる感覚。皮膚の冷点で感じる。冷点はセ氏45度以上の温度刺激によっても興奮し、その際、冷覚と温覚とがまじって熱さの感覚となる。この冷覚を矛盾冷覚という。↔温覚
れい‐かん【冷汗】🔗⭐🔉
れい‐かん【冷汗】
ひやあせ。
⇒れいかん‐さんと【冷汗三斗】
れい‐かん【冷寒】🔗⭐🔉
れい‐かん【冷寒】
つめたくさむいこと。寒冷。
れい‐かん【冷感】🔗⭐🔉
れい‐かん【冷感】
ひやりとつめたい感じ。
⇒れいかん‐しょう【冷感症】
れい‐がん【冷眼】🔗⭐🔉
れい‐がん【冷眼】
ひややかに人を見る目つき。さげすんで人を見る目。また、冷静な目。
れいかん‐あつえん【冷間圧延】🔗⭐🔉
れいかん‐あつえん【冷間圧延】
金属の再結晶温度未満で行う圧延。↔熱間圧延
れいかん‐さんと【冷汗三斗】🔗⭐🔉
れいかん‐さんと【冷汗三斗】
(1斗は約18リットル)冷汗をたくさんかくほど、非常に恥かしいこと。または、あとで振り返って非常に恐ろしくなること。「―の思い」
⇒れい‐かん【冷汗】
れいかん‐しょう【冷感症】‥シヤウ🔗⭐🔉
れいかん‐しょう【冷感症】‥シヤウ
性交欲がなく、興味を示さないこと。
⇒れい‐かん【冷感】
れい‐き【冷気】🔗⭐🔉
れい‐き【冷気】
①つめたい空気。「朝の―」
②寒冷な気候。
⇒れいき‐こ【冷気湖】
れいき‐こ【冷気湖】🔗⭐🔉
れいき‐こ【冷気湖】
夜間、盆地や谷間に冷気が貯まる現象。
⇒れい‐き【冷気】
れい‐きゃく【冷却】🔗⭐🔉
れい‐きゃく【冷却】
ひえること。ひやすこと。
⇒れいきゃく‐き【冷却器】
⇒れいきゃく‐きかん【冷却期間】
⇒れいきゃく‐ざい【冷却材】
⇒れいきゃく‐ざい【冷却剤】
⇒れいきゃく‐すい【冷却水】
⇒れいきゃく‐ひれ【冷却鰭】
れいきゃく‐き【冷却器】🔗⭐🔉
れいきゃく‐き【冷却器】
人為的に物質や物体の熱を奪って、冷却または液化・凍結させる器械。
⇒れい‐きゃく【冷却】
れいきゃく‐きかん【冷却期間】🔗⭐🔉
れいきゃく‐きかん【冷却期間】
紛争の平和的解決をはかるため、当事者が一時紛争を中止して事態を平静に戻す期間。労働争議においては、争議権の発動に制約を加える意味を持つ。「―を置く」
⇒れい‐きゃく【冷却】
れいきゃく‐ざい【冷却材】🔗⭐🔉
れいきゃく‐ざい【冷却材】
原子炉の炉心を冷却し、熱を取り出すのに利用する流体。軽水・重水・ナトリウム・ヘリウム・空気などが使われる。
⇒れい‐きゃく【冷却】
れいきゃく‐ざい【冷却剤】🔗⭐🔉
れいきゃく‐ざい【冷却剤】
(→)冷媒に同じ。
⇒れい‐きゃく【冷却】
れいきゃく‐すい【冷却水】🔗⭐🔉
れいきゃく‐すい【冷却水】
熱を発する機械・炉などを冷やすための水。
⇒れい‐きゃく【冷却】
れいきゃく‐ひれ【冷却鰭】🔗⭐🔉
れいきゃく‐ひれ【冷却鰭】
表面積をできるだけ多くし、放熱・冷却効果を大きくするための襞ひだ状の突起。空冷式内燃機関のシリンダー外部などに設ける。冷却フィン。
⇒れい‐きゃく【冷却】
れい‐ぐう【冷遇】🔗⭐🔉
れい‐ぐう【冷遇】
冷淡な態度であしらうこと。不当に低い待遇。「会社から―される」↔厚遇
れい‐けつ【冷血】🔗⭐🔉
れい‐けつ【冷血】
①体温の低いこと。
②温情が欠けていること。
⇒れいけつ‐かん【冷血漢】
⇒れいけつ‐どうぶつ【冷血動物】
れいけつ‐かん【冷血漢】🔗⭐🔉
れいけつ‐かん【冷血漢】
他人に同情することのない男。冷酷な人間。
⇒れい‐けつ【冷血】
れいけつ‐どうぶつ【冷血動物】🔗⭐🔉
れいけつ‐どうぶつ【冷血動物】
①〔生〕(→)変温動物のこと。体温が人間の体温よりかなり低く、触れればつめたく感じるのでいう。
②冷酷な人をののしっていう語。冷血漢。
⇒れい‐けつ【冷血】
れい‐げん【冷厳】🔗⭐🔉
れい‐げん【冷厳】
つめたくきびしいこと。落ち着いておごそかなこと。「―な事実」
れい‐ご【冷語】🔗⭐🔉
れい‐ご【冷語】
冷淡な言葉。ひややかな言葉。
れい‐こう【冷光】‥クワウ🔗⭐🔉
れい‐こう【冷光】‥クワウ
①つめたく感じる光。
②〔理〕熱放射以外の発光現象。ルミネセンス。
れいこう‐いもの【冷硬鋳物】‥カウ‥🔗⭐🔉
れいこう‐いもの【冷硬鋳物】‥カウ‥
(→)チルド鋳物に同じ。
れい‐こく【冷酷】🔗⭐🔉
れい‐こく【冷酷】
思いやりがなく、むごいこと。無慈悲。「―に言い渡す」「―な仕打ち」
れい‐さい【冷菜】🔗⭐🔉
れい‐さい【冷菜】
中国料理のつめたいオードブル。
れい‐しっぷ【冷湿布】🔗⭐🔉
れい‐しっぷ【冷湿布】
冷罨法れいあんぽうのこと。
れい‐しゃぶ【冷しゃぶ】🔗⭐🔉
れい‐しゃぶ【冷しゃぶ】
(「冷たいしゃぶしゃぶ」の意)茹ゆでて冷やした薄切りの肉を、たれにつけて食う料理。
れい‐しゅ【冷酒】🔗⭐🔉
れい‐しゅ【冷酒】
①燗かんをしない酒。ひやざけ。ひや。
②燗をしないで飲めるように造った酒。冷用酒。
れい‐しょ【冷所・冷処】🔗⭐🔉
れい‐しょ【冷所・冷処】
温度の低い所。寒い所。日葡辞書「レイジョ」
れい‐しょう【冷床】‥シヤウ🔗⭐🔉
れい‐しょう【冷床】‥シヤウ
①つめたい寝床。
②人為的に温度・湿度・光線・通風などを加減しない苗床。↔温床
れい‐しょう【冷笑】‥セウ🔗⭐🔉
れい‐しょう【冷笑】‥セウ
あざわらうこと。さげすみわらうこと。「他人の―を買う」
れい‐しょく【冷色】🔗⭐🔉
れい‐しょく【冷色】
(→)寒色かんしょくに同じ。
れい‐しょく【冷食】🔗⭐🔉
れい‐しょく【冷食】
①煮たきしないものを食べること。↔火食。
②(→)寒食に同じ。
れい‐すい【冷水】🔗⭐🔉
れい‐れい【冷冷】🔗⭐🔉
れい‐れい【冷冷】
①ひややかなさま。また、清く涼しいさま。謡曲、翁「滝の水―として、夜の月鮮かに浮んだり」
②音声のひろくあふれるさま。和漢朗詠集「第三第四の絃は―たり」
[漢]冷🔗⭐🔉
冷 字形
筆順
〔冫部5画/7画/教育/4668・4E64〕
〔音〕レイ(漢)
〔訓〕つめたい・ひえる・ひやす・ひや・ひやかす・さめる・さます
[意味]
①つめたい。ひえる。ひやす。さめる。さます。(対)温・暖。「冷水・冷却・冷罨法れいあんぽう・秋冷・寒冷・水冷・空冷」
②ひややか。感情を動かさない。同情心がない。「冷静・冷淡・冷酷・冷笑」
[解字]
形声。「冫」+音符「令」(=清く澄む)。澄み切った氷の意から転じて、つめたい、の意。
[難読]
冷泉れいぜい


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