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いだ・す【出す】🔗⭐🔉
いだ・す【出す】
〔他五〕
(イヅの他動詞形)
➊内にこもっているものを外部に移動させる。
①外へ行かせる。出発させる。万葉集15「大船を荒海に―・し」
②勤めなどにおもむかせる。源氏物語須磨「宮づかへに―・し給へりしに」
③人前に示す。さし出す。提出する。竹取物語「帳のうちよりも―・さず、いつき養ふ」。土佐日記「ある女の書きて―・せる歌」
➋内にあるものを何かの形で表面に表す。
①顔色に出す。源氏物語賢木「かねての御気色にも―・し給はざりつることなれば」
②思っていることを言葉に表す。歌う。吟ずる。源氏物語行幸「世の人聞きに、しばしこの事―・さじとせちにこめ給へど」。源氏物語梅枝「拍子取りて梅が枝―・したる程」
③生じさせる。発生させる。ひきおこす。大鏡伊尹「きのふ事―・したりし童べとらふべし」
④出袿いだしうちきにする。枕草子247「あこめのくれなゐならずは、おどろおどろしき山吹を―・して」
➌(動詞の連用形に付いて)
①ある動作を内から外へ向かって行う。伊勢物語「外との方を見―・して臥せるに」
②ある動作に伴う結果が表に現れるようにする。「仰せ―・す」「作り―・す」
だ・す【出す】🔗⭐🔉
だ・す【出す】
〔他五〕
(「いだす」から転じて、室町時代以後に現れた形)
➊内にこもっているものを外へ遣やる。
①内から外に移す。「蒲団の外に足を―・す」「鼻血を―・す」「芽を―・す」
②出発させる。天草本平家物語「馬ども乗せて舟―・せとおほせらるれば」。「バスを―・す」
③身近な所から離して、他へ移す。他へさし出す。「奉公に―・す」「東京へ―・す」「息子を大学に―・す」
④送る。「手紙を―・す」
⑤あたえる。東海道中膝栗毛発端「表向きいとまを―・して」
⑥相手の前に移動させる。供する。提出する。続猿蓑「麁相そそうなる膳は―・されぬ牡丹かな」(風弦)。天草本伊曾保物語「諸人座に列つて居る所へ獣の舌ばかり調へて―・いた」。「答案を―・す」「お茶を―・す」「資金を―・す」
⑦出品する。「展覧会に絵を―・す」
⑧出版する。発行する。また、出版物に記事などをのせる。「新聞を―・す」「雑誌に小説を―・す」
⑨卒業させる。「大学を―・す」
➋内にあるものを外に表す。
①心の内を表す。日葡辞書「コトバヲダス」。「不満を口に―・す」
②露出する。日葡辞書「ハヲダス」。「肌を―・す」
③物事をはっきり示す。「証拠を―・してごらん」
④発生させる。「火事を―・す」
⑤生み出す。「この学校から健康優良児を―・した」
➌物事に手をつける。とりかかる。日葡辞書「テヲダス」。「店を―・す」
➍勢いづかせる。盛んにする。曠野「精―・してつむとも見えぬ若菜かな」(野水)。「速力を―・す」
➎(動詞の連用形に付いて)
①その動作によって外に現れるようにする。天草本平家物語「六代御前とてあるを必ず尋ね―・いて失ひ奉れ」。「照らし―・す」「探し―・す」
②その動作を始める意を表す。天草本平家物語「あさましうあわて騒いだことどもを思ひ出いて語り―・し」。猿蓑「闇の夜や子供泣き―・す蛍舟」(凡兆)。「あの男はやり―・すと早い」「走り―・す」
⇒出す事は舌を出すも嫌い
○出す事は舌を出すも嫌いだすことはしたをだすもきらい🔗⭐🔉
○出す事は舌を出すも嫌いだすことはしたをだすもきらい
出し惜しむことのたとえ。たいへんけちなことのたとえ。出すものは舌を出すのもいや。
⇒だ・す【出す】
たずさ・う【携ふ】タヅサフ
[一]〔自四〕
①互いに手をとる。連れだつ。同伴する。万葉集4「わぎもこと―・ひ行きてたぐひてをらむ」
②ある事柄にかかわる。関係する。愚管抄5「東国武士は夫ふまでも弓箭に―・ひて候へば」
[二]〔他下二〕
⇒たずさえる(下一)
たずさ・える【携える】タヅサヘル
〔他下一〕[文]たづさ・ふ(下二)
①手にさげて持って行く。身につけて持つ。さげる。奥の細道「樫の杖を―・へて我々が先に立ちて行く」。「手土産を―・えて訪れる」
②引きつれて行く。伴って行く。良寛自筆歌抄「けふもかも子らがありせば―・へて野辺の若菜を摘まましものを」。「妻子を―・えて上京する」
③(「手を―・える」の形で)手を取り合う。また、共に行動する。
たずさわ・る【携わる】タヅサハル
〔自五〕
①互いに手をとる。連れだつ。万葉集17「思ふどち馬うち群れて―・り出で立ち見れば」
②物にひっかかる。和泉式部集「難波潟みぎはの葦に―・る舟とはなしにある我が身かな」
③ある事柄に関係をもつ。従事する。徒然草「世俗の事に―・りて生涯を暮すは下愚の人なり」。「教育に―・る」
ダスター【duster】
①埃ほこりを払う布。
②(→)ダスト‐コートに同じ。
③(→)ダスト‐シュートに同じ。
⇒ダスター‐コート
ダスター‐コート
(duster coat)
⇒ダスト‐コート
⇒ダスター【duster】
たずたず・しタヅタヅシ
〔形シク〕
確かでなく心細い。おぼつかない。たどたどしい。万葉集4「夕闇は道―・し月待ちて行かせ吾が背子その間にも見む」
ダスト【dust】
ちり。ほこり。くず。「スター‐―」
⇒ダスト‐コート【dustcoat】
⇒ダスト‐シュート【dust chute】
ダスト‐コート【dustcoat】
塵除ちりよけの上着・コート。ダスター。ダスター‐コート。
⇒ダスト【dust】
ダスト‐シュート【dust chute】
高層建築物にあるごみ棄て装置。各階を通した垂直な穴で、各階で投入されたごみは下に集積される。
⇒ダスト【dust】
たず・ぬ【尋ぬ・訊ぬ】タヅヌ
〔他下二〕
⇒たずねる(下一)
たずね【尋ね】タヅネ
たずねること。「お―の件」
⇒たずね‐さた【尋ね沙汰】
⇒たずね‐びと【尋ね人】
⇒たずね‐もの【尋ね物】
たずね‐あぐ・む【尋ね倦む】タヅネ‥
〔他五〕
たずねて行き着くことができない。たどりつけない。夏目漱石、虞美人草「眼を皿に、足を棒に、―・んだ当人は」
たずね‐あ・てる【尋ね当てる】タヅネ‥
〔他下一〕
尋ねて見付けだす。苦心して目当てのものを捜しだす。
たずね‐あわ・せる【尋ね合わせる】タヅネアハセル
〔他下一〕[文]たづねあは・す(下二)
あちこち尋ねて聞き合わせる。問い合わせる。
たずね‐い・ず【尋ね出づ】タヅネイヅ
〔他下二〕
たずねだす。さがしだす。蜻蛉日記中「しほの煙は―・でずや」
たずね‐いだ・す【尋ね出す】タヅネ‥
〔他五〕
たずねだす。さがしだす。
たずね‐い・る【尋ね入る】タヅネ‥
〔自四〕
たずねて深く入りこむ。分け入って尋ねる。「山中深く―・る」
たずね‐さた【尋ね沙汰】タヅネ‥
事件の真相を調査し、適切な処置を行うこと。平家物語2「一々に召し取つて―仕るべし」
⇒たずね【尋ね】
たずね‐だ・す【尋ね出す】タヅネ‥
〔他五〕
あちこち尋ねて、さがしだす。
たずね‐と・る【尋ね取る】タヅネ‥
〔他五〕
①尋ねてひきとる。探して手に入れる。源氏物語帚木「尼にもなさで―・りたらむも」
②調べて会得する。学び取る。習い取る。源氏物語若菜下「この琴は、まことに跡のままに―・りたる昔の人は」
たずね‐びと【尋ね人】タヅネ‥
①行方をさがされている人。
②第二次世界大戦の混乱で、はなればなれになった人、消息不明になった人を尋ねるNHKのラジオ番組。1946年から16年間続いた。
⇒たずね【尋ね】
たずね‐もの【尋ね物】タヅネ‥
尋ねさがしている物。
⇒たずね【尋ね】
たず・ねる【訪ねる】タヅネル
〔他下一〕
⇒たずねる(尋)5
たず・ねる【尋ねる】タヅネル
〔他下一〕[文]たづ・ぬ(下二)
何かを手づるにして源を求めていく意。
①手がかりをつかんで先に行ったものの跡を追ってさがし求める。万葉集9「遠妻し高にありせば知らずともたづなの浜の―・ねきなまし」。「父を―・ねて旅をする」
②所在の明らかでないものをさがし求める。万葉集19「年のはに鮎し走らば辟田河鵜八つ潜かずけて河瀬―・ねむ」。天草本平家物語「なんとぞしてこの島のうちに熊野に似た所を―・ね出いて」
③手がかりをたどりつつ物事の淵源・道理をさぐり求める。万葉集20「うつせみは数なき身なり山川のさやけき見つつ道を―・ねな」。平家物語1「其の先祖を―・ぬれば、桓武天皇第五の皇子…」。「日本語の起源を―・ねる」
④(「訊ねる」とも書く)問い聞く。質問する。源氏物語玉鬘「母のおはしけむ方も知らず。―・ねとひ給はばいかが聞えむ」。徒然草「もしこの御中にいろをし房と申すぼろやおはしますと―・ねければ」。「道を―・ねる」「安否を―・ねる」
⑤(多く「訪ねる」と書く)おとずれる。訪問する。音信する。古今和歌集恋「三輪の山いかに待ちみむ年経ふとも―・ぬる人もあらじと思へば」。「友を―・ねる」
たず‐の‐き【女貞】タヅ‥
〔植〕
①ネズミモチの別称。
②ニワトコの古名。〈本草和名〉
だ‐すべ【駄すべ】
堆肥たいひ・緑肥・厩肥うまやごえなど手製の肥料。駄肥だごえ。
タスマニア【Tasmania】
オーストラリアの南東にある島。面積6万8000平方キロメートル。1642年オランダの航海家タスマン(A. J. Tasman1603〜1659)が来航。1803年イギリスの流刑地として入植が開始され、1901年オーストラリア諸州と共に連邦を組織、現在その一州。鉱業・林業・農業が盛ん。州都ホバート。人口48万5千(2005)。
⇒タスマニア‐アボリジニ【Tasmanian Aborigine】
⇒タスマニア‐デビル【Tasmanian devil】
タスマニア‐アボリジニ【Tasmanian Aborigine】
タスマニアに居住していた先住民。1876年絶滅し、奴隷出身の混血アボリジニが生存。
⇒タスマニア【Tasmania】
タスマニア‐デビル【Tasmanian devil】
フクロネコ科の有袋類。頭胴長50センチメートル、尾長25センチメートルほど。体形はクマに似るが、尾は長い。毛色は黒または黒茶色で、首に月の輪状の白斑をもつ。タスマニアの森林や川岸に生息。夜行性で、日中は岩穴などに隠れる。
タスマニアデビル
提供:東京動物園協会
⇒タスマニア【Tasmania】
たず‐むら【鶴群】タヅ‥
鶴のむれ。万葉集9「吾が子羽ぐくめ天の―」
だ・する【堕する】
〔自サ変〕[文]堕す(サ変)
よくない状態・傾向に陥る。堕落する。「貴族趣味に―・する」
た‐せ【他世】
後世ごせ。未来の世。あの世。たせい。
た‐せい【他世】
(→)「たせ」に同じ。
た‐せい【他姓】
他人の姓。たしょう。「―を冒す」
た‐せい【多世】
多くの時代。多くの年代。
た‐せい【多精】
受精の際、一つの卵に二つ以上の精子が入ること。↔単精
た‐ぜい【多勢】
(古くは清音)人数が多いこと。軍勢が多いこと。おおぜい。
⇒多勢に無勢
だ‐せい【打製】
打ってつくること。
⇒だせい‐せっき【打製石器】
だ‐せい【惰性】
①従来からのくせ。今までの習慣。「―で暮らしている」
②(→)慣性に同じ。
⇒だせい‐けい【惰性系】
たせい‐おんがく【多声音楽】
(polyphony)複数の声部から成る音楽。狭義には、独立した旋律線を同時に組み合わせた対位法による音楽。広義には、同時に複数の声部を重ねる西洋以外の音楽や、西洋音楽のホモフォニーを含める。多声部音楽。複音楽。ポリフォニー。↔単声音楽
だせい‐けい【惰性系】
〔理〕(→)慣性系に同じ。
⇒だ‐せい【惰性】
たせい‐ざっしゅ【多性雑種】
注目される2またはそれ以上の対立形質について異なる場合の雑種。後代での分離比は複雑になる。↔単性雑種
だせい‐せっき【打製石器】‥セキ‥
石を打ち欠いてつくった石器。主に石器時代の遺物。→石斧せきふ(図)
⇒だ‐せい【打製】

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