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かど・う【詃ふ・勾引ふ】カドフ🔗🔉

かど・う詃ふ・勾引ふカドフ 〔他四〕 (下二段活用の例もある。幸若、未来記「天狗がうしわかを、―・へけるよと思召」) ①あざむきさそう。誘惑する。後撰和歌集「山風の花の香―・ふ麓には」 ②かどわかす。誘拐する。問はず語り「江田へ―・はれたるなり」

かどわかし【勾引】カドハカシ🔗🔉

かどわかし勾引カドハカシ 子供や女をかどわかすこと。誘拐。また、かどわかす者。

かどわか・す【勾引かす】カドハカス🔗🔉

かどわか・す勾引かすカドハカス 〔他五〕 子供や女などをむりやり、または、だまして他に連れ去る。誘拐する。かどわす。かどう。浄瑠璃、神霊矢口渡「小娘を―・し神奈川へ飯盛に売つた事」

かどわ・す【勾引す】カドハス🔗🔉

かどわ・す勾引すカドハス 〔他四〕 (→)「かどわかす」に同じ。謡曲、隅田川「人商人に―・されて」

こう【鈎・勾】🔗🔉

こう鈎・勾】 〔数〕鈎股弦こうこげんの一つ。

こう‐いん【拘引・勾引】🔗🔉

こう‐いん拘引・勾引】 ①ひきよせること。とらえて無理につれていくこと。 ②かどわかすこと。 ③〔法〕(「勾引」と書く)被告人・証人その他の関係人を一定の場所に引致する強制処分。召喚に応じない場合などに限り、勾引状によって行う。 ⇒こういん‐じょう【勾引状】

こういん‐じょう【勾引状】‥ジヤウ🔗🔉

こういん‐じょう勾引状‥ジヤウ 裁判所が被告人・証人その他の関係人を勾引するために発する令状。 ⇒こう‐いん【拘引・勾引】

こう‐こ‐げん【鈎股弦・勾股弦】🔗🔉

こう‐こ‐げん鈎股弦・勾股弦】 和算で直角三角形の3辺。直角に隣る短い辺を鈎、長い辺を股、斜辺を弦という。これから直角三角形を鈎股形といった。 鈎股弦 ⇒こうこげん‐の‐ていり【鈎股弦の定理】

こうせん【勾践・句践】🔗🔉

こうせん勾践・句践】 春秋時代の越の王。父王の頃から呉と争い、父の没後、呉王闔閭こうりょを敗死させたが、前494年闔閭の子夫差に囚われ、ようやく赦されて帰り、のち范蠡はんれいと謀って前477年遂に呉を討滅。( 〜前465)→臥薪嘗胆がしんしょうたん→会稽かいけいの恥

こう‐とう【勾当】‥タウ🔗🔉

こう‐とう勾当‥タウ (もっぱら事に当たって処理する意) ①平安時代、摂関家の侍所で別当の下にあって事務をつかさどった人。また、大膳職や大蔵省の率分所りつぶんじょ・長殿ながとのおよび記録所などの職員。 ②勾当内侍こうとうのないしの略。 ③別当の下で寺務をつかさどる役僧。「―法師」 ④盲人の官の一つ。検校けんぎょうの下で、座頭の上に位した。 ⇒こうとう‐の‐ないし【勾当内侍】

こうとう‐の‐ないし【勾当内侍】‥タウ‥🔗🔉

こうとう‐の‐ないし勾当内侍‥タウ‥ ①掌侍ないしのじょう4人中の首位のもの。奏請・伝宣をつかさどる。長橋の局。長橋殿。 ②「太平記」にみえる美女。後醍醐天皇に仕えて勾当内侍となり、のち新田義貞の妻となる。義貞の戦没を聞いて琵琶湖に投身したとも剃髪して後世を弔ったとも伝える。 ⇒こう‐とう【勾当】

こう‐ばい【勾配】🔗🔉

こう‐ばい勾配】 ①傾斜面の傾きの度合。普通、傾斜面の水平方向の変化に対する水平面からの距離の比をいう。「急―」 ②斜面。傾斜。 ⇒こうばい‐おり【勾配織】 ⇒こうばい‐かいき【勾配甲斐絹】 ⇒こうばい‐ひょう【勾配標】 ⇒勾配がぬるい ⇒勾配が早い

こうばい‐おり【紅梅織・勾配織】🔗🔉

こうばい‐おり紅梅織・勾配織】 経たてまたは緯よこあるいは経緯ともに太さの違う2種以上の糸を適当に配置し、表面に畝うねをあらわした織物。高配海気こうはいかいきはその一種。 ⇒こう‐ばい【紅梅】

こうはい‐かいき【高配海気】カウ‥🔗🔉

こうはい‐かいき高配海気カウ‥ (「勾配甲斐絹」とも書く)経たてにガス糸を用いて太い筋をあらわした海気織。明治年間よりアメリカへ盛んに輸出。

○勾配がぬるいこうばいがぬるい🔗🔉

○勾配がぬるいこうばいがぬるい 傾斜がゆるい。転じて、判断がにぶい。機転がきかない。「勾配がのろい」とも。〈日葡辞書〉。誹風柳多留拾遺10「勾配がのろいと家根屋子をしかり」 ⇒こう‐ばい【勾配】

○勾配が早いこうばいがはやい🔗🔉

○勾配が早いこうばいがはやい 傾斜が急である。転じて、判断がすばやい。機転がきく。 ⇒こう‐ばい【勾配】 こうはい‐かぶ後配株】 普通株に比べ、おくれてあるいは少なく利益配当・残余財産分配などを受ける株式。日本ではその例は稀。劣後株。↔優先株 こうはい‐きん広背筋クワウ‥ 左右の下背部、腰部と上腕骨とを結ぶ三角形の筋。腕を後内方に引きつける作用をする。闊背かっぱい筋。→筋肉(図) こうばい‐くみあい購買組合‥アヒ 日常生活に必要な物品を購買しまたは生産して組合員に売却する組合。→消費生活協同組合⇒こう‐ばい【購買】 こうはい‐こうか光背効果クワウ‥カウクワ (→)ハロー効果に同じ。 ⇒こう‐はい【光背】 こうはい‐しっち後背湿地】 自然河川の流路の両側に拡がる排水不良の低地。流路とは自然堤防によって隔てられる。植物体の分解が不十分で、しばしば泥炭層ができる。 ⇒こう‐はい【後背】 こう‐ばいすう公倍数】 〔数〕(common multiple)いくつかの整数または整式が与えられたとき、それらに共通の倍数。例えば18は、3、6、9の公倍数。 こうはい‐ち後背地】 (Hinterland ドイツ)一般に、港の背後にある陸地で、その港の出入荷物資の需給関係などに密接な関係のある地域。背域。 ⇒こう‐はい【後背】 こうばい‐どの紅梅殿】 菅原道真の邸宅の名称。京都綾小路の南、西洞院大路の東。石上宅嗣いそのかみのやかつぐの芸亭うんていと並び称せられる。北野天満宮末社の飛梅とびうめを指す例もある。 ⇒こう‐ばい【紅梅】 こうばい‐におい紅梅匂‥ニホヒかさねの色目。濃い紅梅から次第に薄い色にしたもの。 ⇒こう‐ばい【紅梅】 こうばい‐の‐あめ黄梅の雨クワウ‥ 梅の実が黄熟する頃の雨。梅雨ばいうの異称。 ⇒こう‐ばい【黄梅】 こうばい‐ばかま紅梅袴】 紅梅色の袴。雅亮装束抄「―は、十六日のせちゑまでともきこえたり」 ⇒こう‐ばい【紅梅】 こうばい‐ひょう勾配標‥ヘウ 鉄道線路の勾配の変化する箇所でその勾配を示す標識。 ⇒こう‐ばい【勾配】 こうばい‐ぶ購買部】 学校などで、購買組合の制度にならって、学用品などを廉価に販売する所。 ⇒こう‐ばい【購買】 こうばい‐もち紅梅餅】 餅菓子の一種。しんこ餅を材料とし、白餅の棒を食用紅で着色した紅餅で包み、断面が梅花形になるように小口切りにしたもの。 ⇒こう‐ばい【紅梅】 こうばい‐やき紅梅焼】 小麦粉と米の粉とに砂糖をまぜて、堅めにこね、薄く延ばして梅花状に押し抜き、鉄板に胡麻油を塗って焼いたせんべい。現在は短冊形に切って焼くことが多い。 ⇒こう‐ばい【紅梅】 こうばい‐りょく購買力】 ①ある財・サービスを購入しうる資力。有効需要をいう。 ②1単位の通貨が各種の財・サービスを購入しうる能力。貨幣価値。 ⇒こう‐ばい【購買】 こうばいりょく‐へいか購買力平価】 (purchasing power parity; PPP)各国の通貨の購買力の比率で表した為替レート。カッセル(G. Cassel1866〜1945)が提唱。通貨の購買力は物価水準に反比例するので、例えばドルに対する円の購買力平価は、日本の物価水準をアメリカの物価水準で割って求める。 ⇒こう‐ばい【購買】 こう‐はく広博クワウ‥ 学識などがひろいこと。「―の俊英」 こう‐はく侯伯】 ①侯爵と伯爵。 ②封建制下の諸侯。 こう‐はく厚薄】 厚いことと薄いこと。「謝礼の―」 こう‐はく洽博カフ‥ あまねくひろいこと。 こう‐はく紅白】 くれないと白。赤色と白色。赤組と白組。「―の餅」「―に分かれる」 ⇒こうはく‐じあい【紅白試合】 こう‐はく黄白クワウ‥ ①黄と白。 ②黄金と白銀。転じて、金銭。浮世床「―には富みたいものだナ」 こう‐はく皓白カウ‥ たいへん白いこと。まっしろ。 こう‐ばく公幕】 朝廷と幕府。朝幕。公武。 こう‐ばく広漠・宏漠クワウ‥ はてしなく広いさま。「―たる大地」 こう‐ばく荒漠クワウ‥ 荒れはてて何もないさま。 こうはくうたがっせん紅白歌合戦】 NHKの歌謡番組。男女対抗形式で行う。1951年に第1回のラジオ放送。53年から大晦日の夜にテレビとラジオで同時に放送されるようになった。 こうはく‐じあい紅白試合‥アヒ 紅白両組に分かれてする試合。源平試合。 ⇒こう‐はく【紅白】 こう‐ばこ香箱カウ‥ 香を入れる箱。香合こうごう。〈日葡辞書〉 香箱 提供:ポーラ文化研究所 こう‐ばし香箸カウ‥ ⇒きょうじ こうば・し香ばし・芳ばしカウバシ 〔形シク〕 ⇒こうばしい ごう‐はじ業恥ゴフハヂ (「強恥」とも書く)大きな恥。ひどい恥。浮世床「―をはたきやがつた」 こうばし・い香ばしい・芳ばしいカウバシイ 〔形〕[文]かうば・し(シク) (カグハシの音便) ①香りがよい。においがよい。源氏物語橋姫「怪しく―・しく匂ふ風の吹きつるを」。「―・いコーヒー」 ②おもしろい。よい。美しい。顕季集「―・しき御音づれは」 ③望ましく思う。りっぱである。保元物語「此の官は先祖多田満中法師始めてなりたりしかば、そのあと―・しくは存じ候へども」 ④こんがりこげたような、よいにおいである。「せんべいを焼く―・い匂い」 こう‐はつ好発カウ‥ 発生する頻度が高いこと。「幼児に―する疾患」 こう‐はつ後発】 おくれて出発すること。「―の電車」「―メーカー」↔先発。 ⇒こうはつ‐かいはつ‐とじょうこく【後発開発途上国】 こう‐はつ黄髪クワウ‥ ①老人の黄色の髪。 ②7、80歳の老人。 こう‐ばつ功伐】 (「伐」も、てがらの意)てがら。いさお。功労。功績。 こう‐ばつ攻伐】 攻めうつこと。 こう‐ばつ攻抜】 城や砦とりでを攻め落とすこと。 ごう‐はつ毫髪ガウ‥ ①細い毛。 ②転じて、わずかなこと。いささかなこと。毫末。 ごう‐ばつ劫罰ゴフ‥ 地獄の苦しみを味わわせる罰。 こうはつ‐かいはつ‐とじょうこく後発開発途上国‥ジヤウ‥ (least-less developed countries;least developed countries)発展途上国の中でも特に開発の遅れている諸国。国連経済社会理事会が一人当りのGDP、栄養・健康・教育・識字率、経済的脆弱性などを指数化して認定基準を設けている。最貧国。LLDC LDC ⇒こう‐はつ【後発】 こう‐ばな香花カウ‥ 仏に供える香と花。こうげ。

こうばい‐ひょう【勾配標】‥ヘウ🔗🔉

こうばい‐ひょう勾配標‥ヘウ 鉄道線路の勾配の変化する箇所でその勾配を示す標識。 ⇒こう‐ばい【勾配】

こう‐ばり【強張】カウ‥🔗🔉

こう‐ばり強張カウ‥ (「甲張」「勾張」とも書く) ①家屋などを支えたり土砂の崩壊を防いだりするために支う木。つっかい棒。日葡辞書「カウバリヲカウ」 ②庇護すること。また、その人。あと押し。浄瑠璃、女殺油地獄「あんまり母があいだてない―が強うて、いよいよ心が直らぬと」 ⇒強張強くして家を倒す

こう‐らん【勾欄・鉤欄】🔗🔉

こう‐らん勾欄・鉤欄】 ①(→)高欄こうらん1に同じ。 ②江戸時代、劇場や舞台のこと。 ③(→)手摺てすり2に同じ。

こうりゅう‐しつもん【勾留質問】‥リウ‥🔗🔉

こうりゅう‐しつもん勾留質問‥リウ‥ 裁判所・裁判官が勾留の際に被疑者・被告人に事実の要旨を告げてその弁解を聞く手続。 ⇒こう‐りゅう【勾留】

こうりゅう‐じょう【勾留状】‥リウジヤウ🔗🔉

こうりゅう‐じょう勾留状‥リウジヤウ 被疑者・被告人を勾留するために裁判所・裁判官が発する令状。 ⇒こう‐りゅう【勾留】

こうりゅう‐りゆう‐の‐かいじ【勾留理由の開示】‥リウ‥イウ‥🔗🔉

こうりゅう‐りゆう‐の‐かいじ勾留理由の開示‥リウ‥イウ‥ 勾留中の被疑者・被告人、その弁護人・配偶者その他の利害関係人の請求により、裁判所・裁判官が公開の法廷で勾留の理由を告げ、関係者がそれについて意見を述べる手続。 ⇒こう‐りゅう【勾留】

こう‐ろく【鉤勒・勾勒】🔗🔉

こう‐ろく鉤勒・勾勒】 事物の形態を描くのに、その輪郭を線描でくくること。その中を彩色することを鉤勒填彩という。

て‐すり【手摺・勾欄】🔗🔉

て‐すり手摺・勾欄】 ①(すがって、手で摺るからいう)階段・橋・廊下などの縁に、腰の高さに渡した横木。欄干。 ②(テズリ・デスリとも)人形浄瑠璃の舞台前面に設けた、3段になったしきり。人形遣いの腰から下を隠し、人形が地上や座敷に立居するように見せる。転じて、その人形芝居・人形遣いのこと。 ⇒てすり‐ぶたい【手摺舞台】

まが‐たま【曲玉・勾玉】🔗🔉

まが‐たま曲玉・勾玉】 古代の装身・祭祀用の玉。C字形で、端に近く紐を通す孔がある。多くは翡翠ひすい・瑪瑙めのう・碧玉を材料とし、また、純金・水晶・琥珀こはく・ガラス・粘土などを用いた。長さ1センチメートル未満の小さいものから5センチメートル以上のものもある。形状は縄文時代の動物の犬歯に孔をうがったものから出たといい、首や襟の装飾とし、また、副葬品としても用いられた。朝鮮半島にもあり、王冠を飾る。まがりたま。古事記「八尺やさかの勾璁まがたまの五百津いおつの美須麻流みすまるの珠を纏き持ちて」 曲玉

まがり【曲り・勾り】🔗🔉

まがり曲り・勾り】 ①まがること。まがったところ。まがりかど。日葡辞書「ミチノマガリ」 ②「まがりがね」の略。 ③手綱のなかほどの部分。太平記31「手綱の―をづんと切られて」 ④(山言葉)猫を忌んでいう。 ⇒まがり‐え【曲り江】 ⇒まがり‐かど【曲り角】 ⇒まがり‐がね【曲金・曲尺】 ⇒まがり‐ざし【曲差】 ⇒まがり‐じゃく【曲尺】 ⇒まがり‐なり【曲り形】 ⇒まがりなり‐に‐も【曲り形にも】 ⇒まがり‐の‐みず【曲水】 ⇒まがり‐みち【曲り道・曲り路】 ⇒まがり‐め【曲り目】 ⇒まがり‐や【曲屋】

[漢]勾🔗🔉

 字形 〔勹部2画/4画/2491・387B〕 〔音〕コウ(漢) 〔訓〕まがる [意味] ①L型に曲がった、かぎ。(同)鉤。「勾配・勾欄」 ②かぎでひっかける。とらえる。(同)拘。「勾引・勾留」 [解字] 「勾」は「句」のくずれた字体。日本では「勾」を「コウ」、「句」を「ク」と読み、使い分ける。 [難読] 勾鼻かぎはな

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