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き【基】🔗⭐🔉
き【基】
①もととなるもの。もとい。
②〔化〕(radical)化学反応の時、分解せずに一つのまとまった集団として振る舞うことの多い原子団。メチル基(CH3)・水酸基(OH)・硫酸基(SO4)の類。根。
③几帳・塔・機械など、据えて置くものを数える語。「石灯籠1―」「エンジン2―」
き【基】(僧名)🔗⭐🔉
き【基】
唐代の法相宗の僧。長安の人。玄奘げんじょうの門に入り、その「成唯識論」の翻訳に参加。「成唯識論述記」など著作が多く、玄奘とともに法相宗を大成した。慈恩大師。基法師。後に窺基ききと称するのは誤り。(632〜682)
きい‐じょう【基肄城】‥ジヤウ🔗⭐🔉
きい‐じょう【基肄城】‥ジヤウ
佐賀県三養基みやき郡基山町から福岡県筑紫野市にわたってあった古代の朝鮮式山城。白村江の戦で敗れた後、大宰府を防備するために築城。土塁や石塁、礎石群の大規模な遺構がある。
キールン【基隆】🔗⭐🔉
キールン【基隆】
(Jilong; Keelung)台湾北端の港湾都市。1860年天津条約によって正式に開港、台湾の重要な貿易港として発展。人口38万3千(1999)。
き‐いん【起因・基因】🔗⭐🔉
き‐いん【起因・基因】
物事の起こる原因となること。おこり。もと。「不注意に―する事故」
き‐おん【基音】🔗⭐🔉
き‐かん【基幹】🔗⭐🔉
き‐かん【基幹】
一番のおおもと。中心となるもの。
⇒きかん‐さんぎょう【基幹産業】
⇒きかん‐ぜい【基幹税】
きかん‐さんぎょう【基幹産業】‥ゲフ🔗⭐🔉
きかん‐さんぎょう【基幹産業】‥ゲフ
一国の産業の基礎をなす産業。キー‐インダストリー。
⇒き‐かん【基幹】
きかん‐ぜい【基幹税】🔗⭐🔉
きかん‐ぜい【基幹税】
主要な税。税源が確実で税収の中で大きな割合を占める税。
⇒き‐かん【基幹】
き‐ぎょう【基業】‥ゲフ🔗⭐🔉
き‐ぎょう【基業】‥ゲフ
基礎となる事業。
き‐きん【基金】🔗⭐🔉
き‐きん【基金】
一定の目的のために積み立て、または準備しておく資金。また、その運用機関にもいう。「国際通貨―」
き‐げん【基源】🔗⭐🔉
き‐げん【基源】
漢方で、生薬の基もととなる植物・動物・鉱物のこと。
き‐こん【基根】🔗⭐🔉
き‐こん【基根】
ねもと。根本。基本。
き‐ざい【基材】🔗⭐🔉
き‐ざい【基材】
製品や加工品の基となる材料。
き‐し【基址】🔗⭐🔉
き‐し【基址】
土台。基礎。
き‐じく【基軸】‥ヂク🔗⭐🔉
き‐じく【基軸】‥ヂク
物事の基本・中心となるもの。中軸。
⇒きじく‐つうか【基軸通貨】
きじく‐つうか【基軸通貨】‥ヂク‥クワ🔗⭐🔉
きじく‐つうか【基軸通貨】‥ヂク‥クワ
国際通貨として広く使用され、各国通貨の価値基準となる通貨。第二次大戦後のドルや、戦前のポンドなど。キー‐カレンシー。
⇒き‐じく【基軸】
き‐しつ【基質】🔗⭐🔉
き‐しつ【基質】
①(matrix)ある物質や構造の基盤となる物質の総称。生物では、細胞小器官に対する細胞質基質、また結合組織の細胞間にある物質。地質・鉱物では、化石や結晶を支持する岩石など。
②(substrate)酵素の作用を受けて反応する物質を、その酵素の基質という。例えば澱粉はアミラーゼの基質。
き‐じゅん【基準】🔗⭐🔉
き‐じゅん【基準】
ものごとの基礎となる標準。比較して考えるためのよりどころ。「―を設ける」「―を上まわる出来」「建築―」
⇒きじゅん‐かわせそうば【基準為替相場】
⇒きじゅん‐せん【基準線】
⇒きじゅんない‐ちんぎん【基準内賃金】
⇒きじゅん‐ひょうほん【基準標本】
⇒きじゅん‐めん【基準面】
きじゅん‐かわせそうば【基準為替相場】‥カハセサウ‥🔗⭐🔉
きじゅん‐かわせそうば【基準為替相場】‥カハセサウ‥
ある通貨の各種通貨に対する為替相場のうち、その通貨と最も取引が多く、かつ国際通貨である外国通貨との交換比率。円の対ドル相場など。→クロスレート→裁定為替相場。
⇒き‐じゅん【基準】
きじゅん‐せん【基準線】🔗⭐🔉
きじゅん‐せん【基準線】
①図面を画く場合、基準となる線。
②(→)基線に同じ。
⇒き‐じゅん【基準】
きじゅんない‐ちんぎん【基準内賃金】🔗⭐🔉
きじゅんない‐ちんぎん【基準内賃金】
種々の賃金項目のうち誰にでも共通に支払われる賃金。基本給など。→所定内賃金。
⇒き‐じゅん【基準】
きじゅん‐ひょうほん【基準標本】‥ヘウ‥🔗⭐🔉
きじゅん‐ひょうほん【基準標本】‥ヘウ‥
「模式標本」参照。
⇒き‐じゅん【基準】
きじゅん‐めん【基準面】🔗⭐🔉
きじゅん‐めん【基準面】
①水準測量において高さを0と仮定する水平面。広域にわたる測量では、ある特定の場所の平均潮位。
②万年単位での、ある期間における海面の高さ。浸食基準面。
⇒き‐じゅん【基準】
き‐すうし【基数詞】🔗⭐🔉
き‐すうし【基数詞】
「数詞」参照。
き‐せん【基線】🔗⭐🔉
き‐せん【基線】
①三角測量の基準となる線分。
②投影図で直立投影面(立画面)と水平投影面(平画面)との交線。界線。
⇒きせん‐そくりょう【基線測量】
き‐そ【基礎】🔗⭐🔉
き‐そ【基礎】
①その上に建物を建てたり大きな装置を設置したりするためにすえる土台。いしずえ。
②それを前提として事物全体が成り立つような、もとい。「―を固める」「―理論」
③建築に先立って地面をならし固めること。地形じぎょう。「―工事」
きそ‐あみ【基礎編み】🔗⭐🔉
きそ‐あみ【基礎編み】
編物の基礎をなす編み方。鉤針かぎばり編みの鎖編み・ひきぬき編み・細こま編み・長編み、棒針編みの表おもて編み・裏編みなど。
きそ‐いがく【基礎医学】🔗⭐🔉
きそ‐いがく【基礎医学】
医学の研究・教育・実践上の専門分科のうち、直接患者の診療に携わらないものの総称。現代の日本では通例、正常の人体の構造および機能を研究・教授する学問(解剖学・生理学・生化学)、臨床の基礎的事項を研究・教授する学問(病理学・薬理学・微生物学・免疫学)および社会医学(法医学・衛生学・公衆衛生学)を含む。
き‐そう【基層】🔗⭐🔉
き‐そう【基層】
ある物事の基礎となって根底に横たわっているもの。
きそ‐ごい【基礎語彙】‥ヰ🔗⭐🔉
きそ‐ごい【基礎語彙】‥ヰ
ある言語で基本となる単語の総体。それだけで日常の最低限の用を足すことができる単語の集合。
きそ‐こうじょ【基礎控除】‥ヂヨ🔗⭐🔉
きそ‐こうじょ【基礎控除】‥ヂヨ
課税所得金額を算定するに際し、総所得金額から納税者本人について認められた一定の金額を控除すること。また、その控除金額。本来の趣旨は最低生活費の免除。
きそ‐たいおん【基礎体温】‥ヲン🔗⭐🔉
きそ‐たいおん【基礎体温】‥ヲン
体温に影響する各種因子を極力除いた条件での正常の体温。正常の卵巣機能の成人女子では、排卵後黄体期に高体温を示し、卵胞期に低体温を示す。従って体温曲線から排卵および卵巣機能を推定しうる。卵巣機能検査・避妊に利用。→荻野おぎの学説
きそ‐たいしゃ【基礎代謝】🔗⭐🔉
きそ‐たいしゃ【基礎代謝】
生命を維持するのに必要な最小のエネルギー代謝。普通、仰臥安静にしている状態で一定時間に消費する熱量で表す。年齢・性により異なり日本人の成人男子で1日1400キロカロリー、成人女子では1200キロカロリーぐらい。
きそ‐だんねつ【基礎断熱】🔗⭐🔉
きそ‐だんねつ【基礎断熱】
建物の断熱方法の一つ。基礎に断熱区画を設けるもの。
きそ‐づ・ける【基礎付ける】🔗⭐🔉
きそ‐づ・ける【基礎付ける】
〔他下一〕
ある事柄の認識または存在の根拠を明らかにする。「資料によって理論を―・ける」
きそ‐ていすう【基礎定数】🔗⭐🔉
きそ‐ていすう【基礎定数】
物理学の基本法則を表す式にあらわれ、つねに一定の値を保つ基本的な定数。光速度・万有引力定数など。普遍定数。
きそ‐ねんきん【基礎年金】🔗⭐🔉
きそ‐ねんきん【基礎年金】
各種公的年金制度に共通して給付される年金。全国民(20歳以上60歳未満)の国民年金への強制加入制度に基づくもの。他の年金保険加入者は自動的に二重加入する。老齢・障害・遺族に区分。→二階建て年金
きそ‐ほう【基礎法】‥ハフ🔗⭐🔉
きそ‐ほう【基礎法】‥ハフ
(→)基本法2に同じ。
きそ‐ほうがく【基礎法学】‥ハフ‥🔗⭐🔉
きそ‐ほうがく【基礎法学】‥ハフ‥
応用科学としての実定法学・法解釈学の理論的基礎となる法哲学・法史学・法社会学・比較法学の総称。
きそ‐ボルト【基礎ボルト】🔗⭐🔉
きそ‐ボルト【基礎ボルト】
(foundation bolt)下部をコンクリート土台に埋め込み、上部に機械や建造物をナットで固定するボルト。J型・L型など抜けにくい形状になっている。
基礎ボルト

き‐たい【基体】🔗⭐🔉
き‐たい【基体】
〔哲〕(原語のラテン語substratumは「下にあるもの」の意)何かについての性質や状態を語る場合に、それらがそれについて語られているその当のもの。基体に対して、性質や状態はこれに帰属する、ないしは付帯するものとされる。
き‐だん【基壇】🔗⭐🔉
き‐だん【基壇】
建物の下に石・瓦を積み、または土を盛った壇。
き‐ち【基地】🔗⭐🔉
き‐ち【基地】
軍隊・探検隊などの行動の基点となる根拠地。「南極―」「―局」
き‐ちゅう【基柱】🔗⭐🔉
き‐ちゅう【基柱】
中心となる柱。また組織の中の重要人物。
き‐ちょう【基調】‥テウ🔗⭐🔉
き‐ちょう【基調】‥テウ
①〔音〕(→)主調に同じ。
②作品・思想・学説・行動などを一貫して流れる基本的な傾向。「青を―とした室内装飾」「―演説」
き‐てい【基底】🔗⭐🔉
き‐てい【基底】
基礎となる事柄。ものごとの基礎。基盤。「―をなす」「―部」
⇒きてい‐しょうたい【基底小体】
⇒きてい‐じょうたい【基底状態】
⇒きてい‐まく【基底膜】
⇒きてい‐れきがん【基底礫岩】
きてい‐しょうたい【基底小体】‥セウ‥🔗⭐🔉
きてい‐しょうたい【基底小体】‥セウ‥
〔生〕細胞小器官の一つ。鞭毛・繊毛の根もと(基底)の細胞膜下にあって、それらに運動を与える構造体。起原は中心小体と同じとされる。基体。基底体。
⇒き‐てい【基底】
きてい‐じょうたい【基底状態】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
きてい‐じょうたい【基底状態】‥ジヤウ‥
〔理〕量子力学で、定常状態のうち最もエネルギーの低い状態。それ以外の状態は励起状態という。
⇒き‐てい【基底】
きてい‐まく【基底膜】🔗⭐🔉
きてい‐まく【基底膜】
上皮・筋肉・神経などの組織が結合組織と接する場所に見られる膜様の構造。コラーゲンなどを含む。
⇒き‐てい【基底】
き‐てん【基点】🔗⭐🔉
き‐てん【基点】
距離をはかるときの、もととする点。基準・基礎となるところ。
き‐ばん【基板】🔗⭐🔉
き‐ばん【基板】
電子部品を組み込むプリント板。また、集積回路を組み込むシリコンの単結晶板。
き‐ばん【基盤】🔗⭐🔉
き‐ばん【基盤】
物事を支えるよりどころ。物事の土台。基礎。基本。「生活の―」「―整備」
き‐ぶ【基部】🔗⭐🔉
き‐ぶ【基部】
基礎となる部分。ねもと。どだい。
き‐ほん【基本】🔗⭐🔉
き‐ほん【基本】
物事がそれに基づいて成り立つような根本。「―を身につける」「―の型」
⇒きほん‐きゅう【基本給】
⇒きほん‐ごい【基本語彙】
⇒きほん‐ざいさん【基本財産】
⇒きほん‐ず【基本図】
⇒きほん‐すう【基本数】
⇒きほん‐せっけい【基本設計】
⇒きほん‐そしきけい【基本組織系】
⇒きほん‐ソフトウェア【基本ソフトウェア】
⇒きほん‐たんい【基本単位】
⇒きほん‐てがた【基本手形】
⇒きほんてき‐じんけん【基本的人権】
⇒きほん‐ねだん【基本値段】
⇒きほん‐ベクトル【基本ベクトル】
⇒きほん‐ほう【基本法】
きほん‐きゅう【基本給】‥キフ🔗⭐🔉
きほん‐きゅう【基本給】‥キフ
日本の給与体系の中心をなす賃金部分。本俸または本給・本人給とも呼び、諸手当・賞与・退職金などの算定基準になる。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐ごい【基本語彙】‥ヰ🔗⭐🔉
きほん‐ごい【基本語彙】‥ヰ
ある言語で使用頻度も高く、通常の生活をしていく上で不可欠と考えられる語の集り。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐ざいさん【基本財産】🔗⭐🔉
きほん‐ざいさん【基本財産】
①地方公共団体が収益のために維持する不動産・有価証券などの財産。
②土地・建物・特許料など、有形・無形の固定財産のうち経営活動の進行に伴い価値の減少しないもの。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐ず【基本図】‥ヅ🔗⭐🔉
きほん‐ず【基本図】‥ヅ
地図の一種。一定の縮尺と規格とによって測量され、全国的に整備されている地図のうち、最大縮尺のもの。日本では現在、2万5000分の1地図が基本図。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐すう【基本数】🔗⭐🔉
きほん‐そしきけい【基本組織系】🔗⭐🔉
きほん‐そしきけい【基本組織系】
〔生〕高等植物の体をつくる組織を三つに大別した組織系の一つ。葉緑体を含んで同化作用を営む組織、澱粉を貯蔵する組織、水分・糖分を含む組織などがある。他に、表皮系と維管束系の組織がある。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐ソフトウェア【基本ソフトウェア】🔗⭐🔉
きほん‐ソフトウェア【基本ソフトウェア】
(→)オペレーティング‐システムに同じ。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐てがた【基本手形】🔗⭐🔉
きほん‐てがた【基本手形】
①振出によって作成された手形。手形関係の発展の基礎となり、将来それに裏書・引受・保証などの手形行為がなされる。手形文句・手形金額・手形当事者などの記載を必要とする。
②満期を延長する前の手形。旧手形。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐ねだん【基本値段】🔗⭐🔉
きほん‐ねだん【基本値段】
商品の売価の標準となるべき価格。標準値段。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐ベクトル【基本ベクトル】🔗⭐🔉
きほん‐ベクトル【基本ベクトル】
平面および空間において座標軸上に正の向きにとった単位の長さのベクトル。
⇒き‐ほん【基本】
きほん‐ほう【基本法】‥ハフ🔗⭐🔉
きほん‐ほう【基本法】‥ハフ
①その分野の国家政策や行政の基本を定める法律。「教育―」
②憲法の意。
⇒き‐ほん【基本】
キリスト【Christo ポルトガル・基督】🔗⭐🔉
キリスト【Christo ポルトガル・基督】
(ヘブライ語のマーシーアッハ(ギリシア語形メシアス)のギリシア語訳Christosから)「油を注がれた者」の意。古代ヘブライ時代に王や祭司や預言者が任命に際して頭に油を注がれたことから、後にイスラエルを救うために神が遣わす王の意となる。キリスト教では、犯罪者として十字架刑に処せられたイエスを人類の罪を贖あがなうために神が遣わしたキリストと信ずる。→イエス。
⇒キリスト‐きょう【キリスト教】
⇒キリスト‐きょうかい【キリスト教会】
⇒キリストきょう‐しゃかいしゅぎ【キリスト教社会主義】
⇒キリストきょう‐じょしせいねんかい【キリスト教女子青年会】
⇒キリストきょう‐せいねんかい【キリスト教青年会】
⇒キリストきょう‐みんしゅとう【キリスト教民主党】
⇒キリスト‐こうたんさい【キリスト降誕祭】
⇒キリスト‐ろん【キリスト論】
キリストきょうこうよう【基督教綱要】‥ケウカウエウ🔗⭐🔉
キリストきょうこうよう【基督教綱要】‥ケウカウエウ
(Christianae Religionis Institutio ラテン)宗教改革者カルヴァンの主著。初版は1536年刊。大冊となった59年の最終版が特に有名。キリスト教神学の全領域を聖書に基づいて体系化。
キリストしゃのじゆう【基督者の自由】‥イウ🔗⭐🔉
キリストしゃのじゆう【基督者の自由】‥イウ
(Von der Freiheit eines Christenmenschen ドイツ)信仰書。ルター著。1520年成る。信仰による律法からの自由と、そこから行う隣人への愛の自由な奉仕を説く。
もと【本・元・原・基】🔗⭐🔉
もと【本・元・原・基】
「すえ(末)」に対して、物事の起こる所の意。
①はじめ。起源。万葉集9「―の如家はあらむと」。「―をたずねる」「―に戻す」「火―」
②以前。「―は警官だった」「―通りにする」
③物事の主要な部分。根幹。基礎。もとい。万葉集10「吾が恋止まず―の繁けば」。「農は国の―」「―をしっかりさせる」「事実を―に論ずる」
④(「因」とも書く)原因。「けんかの―」「口は禍わざわいの―」
⑤木の根や幹。根もと。万葉集17「―も枝えも同おやじ常磐に」。「木―竹うら」
⑥和歌の上の句。
⑦もとで。元金。資本。「―がかかる」
⑧元値もとね。原価。「―が取れない」「―を割る」
⑨(「酛」とも書く)酒母しゆぼのこと。
⑩(「素」とも書く)原料。「スープの―」「―を仕込む」
⑪(助数詞。「本」と書く)
㋐草木などを数えるのに用いる。万葉集18「一―のなでしこ植ゑし」
㋑鷹などを数えるのに用いる。羽わ。「大鷹一―」
◇ふつう「本」は3・6、「元」は1・2・4・7・8に使う。「原」は主に4、「基」は3に使う。
⇒元が切れる
⇒元も子もない
⇒元を正す
もとい【基】モトヰ🔗⭐🔉
もとい【基】モトヰ
(本居もといの意)
①土台。基礎。また、物事の根本。根拠。栄華物語音楽「紫金銀の棟、金色の扉、水精すいしょうの―」。「国の―」
②因。原因。源氏物語若菜下「女の身は皆同じ、罪深き―ぞかし」
③本拠となる所。栄華物語玉飾「昔の御―を思し忘れぬにや」
もと‐ごえ【基肥・元肥】🔗⭐🔉
もと‐ごえ【基肥・元肥】
播種はしゅ・移植など耕作時、またはそれ以前に施す肥料。ねごえ。
もと‐づ・く【基づく】🔗⭐🔉
もと‐づ・く【基づく】
〔自五〕
(本付くの意)
①基礎にする。よりどころにする。「事実に―・いて結論を出す」
②基として起こる。起因する。「感性に―・く作品」
③到達する。御伽草子、蛤の草子「此の舟に―・きしかひもなく」
④基礎が定まる。安定する。狂言、仁王「他国をすれば、―・く事でもおりやるか」
[漢]基🔗⭐🔉
基 字形
筆順
〔土部8画/11画/教育/2080・3470〕
〔音〕キ(呉)(漢)
〔訓〕もと・もとい・もとづく (名)はじめ
[意味]
①土台。根本。もと(とする)。もとづく。「基本・基調・基因・開基・培養基」
②〔化〕化学反応の際、一つのまとまりとして反応する原子団。「塩基・メチル基」
③機械・塔など、土台の上にすえられた物体を数える語。「石塔一基」
[解字]
形声。「土」+音符「其」(=四角い)。四角い土台の意。
[下ツキ
塩基・開基・洪基・鴻基・根基
[難読]
基督キリスト・基隆キールン


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