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あざ【字】🔗🔉

あざ】 町村内の区画の名。大字と小字とがあり、普通は後者を単に字という。

あざ‐かい【字界】🔗🔉

あざ‐かい字界】 行政区画の字の境界。村落の境界。「―地」

あざ‐な【字】🔗🔉

あざ‐な】 ①中国で、男子が成年後実名のほかにつける別名。日本で、平安時代、成人男子が人との応答の際に名乗る名。 ②実名のほかの名。また、あだな。 ③町村内の小区画の名。あざ。

じ【字】🔗🔉

】 ①言語を表記するのに用いる符号。特に、漢字。もじ。夏目漱石、吾輩は猫である「蚊弱いとかたよわくと云ふ―だと思ひます」 ②銭1文の称。浄瑠璃、冥途飛脚「一銭一―損かけまじ」 ③賭事に用いる紅白の紙に包んだ銭。 ⇒字が差す ⇒字を留む

じ‐あまり【字余り】🔗🔉

じ‐あまり字余り】 定型の和歌・俳句などで、5音にすべき所が6音以上に、7音にすべき所が8音以上になるなど、一定の字数より多いこと。「枯枝に烏のとまりけり秋の暮」(芭蕉)の第2句などが例。↔字足らず

じ‐い【字彙】‥ヰ🔗🔉

じ‐い字彙‥ヰ 文字を類別して集めたもの。字書。

じい【字彙】‥ヰ(作品名)🔗🔉

じい字彙‥ヰ 中国の字書。12巻。明の梅膺祚ばいようその編。漢字を214の部首に分け画数によって配列。

じ‐いく【慈育・字育】🔗🔉

じ‐いく慈育・字育】 いつくしみ育てること。

じいじい‐もんもん【字字紋紋】🔗🔉

じいじい‐もんもん字字紋紋】 (幼児語)文字と絵。

じ‐おん【字音】🔗🔉

じ‐おん字音】 漢字の発音。古来、日本に伝来して国語化した漢字の音。古音・呉音・漢音・唐音などの種類がある。 ⇒じおん‐かなづかい【字音仮名遣】

じおん‐かなづかい【字音仮名遣】‥ヅカヒ🔗🔉

じおん‐かなづかい字音仮名遣‥ヅカヒ 仮名を用いて字音を表記する場合の仮名遣。「高」を「かう」、「甲」を「かふ」とする類。→国語仮名遣 ⇒じ‐おん【字音】

じおんかなづかい【字音仮字用格】‥ヅカヒ🔗🔉

じおんかなづかい字音仮字用格‥ヅカヒ 語学書。本居宣長著。1巻。1776年(安永5)刊。初めて体系的に漢字音の仮名遣を考究した書。

じ‐かい【字解】🔗🔉

じ‐かい字解】 文字の解釈。漢字の解釈。

じ‐かく【字画】‥クワク🔗🔉

じ‐かく字画‥クワク 漢字を構成する点や線。また、その数。

じ‐かく【字格】🔗🔉

じ‐かく字格】 文字を書く法則。特に、漢字の法則。

○字が差すじがさす🔗🔉

○字が差すじがさす 連歌や俳諧で用字が前句と差合さしあいになることをいう。 ⇒じ【字】 しか‐さま然様】 さよう。そのとおり。十訓抄「―にさうらふと見給ふと申しければ」 しか‐ざる鹿猿】 広島県宮島で作られる郷土玩具。宮島神社の鹿の背に猿の乗った土焼製のもの。 し‐かざん死火山‥クワ‥ 有史時代に一度も活動した記録のない火山をいった語。→活火山 じが‐さん自画讃・自画賛‥グワ‥ (→)自画自讃1に同じ。浮世草子、諸道聴耳世間猿「此間の一休の―は塩梅ようはまつたが」 しか‐し私窩子‥クワ‥ 淫売婦。私娼。 しかし然し・併し】 〔接続〕 (「しかしながら」の略か) ①すでに述べたことあるいは普通に予期されることと両立し難いようなことを、この場合には両立するとして述べるのに使う語。そうではあるが。けれども。「雨は激しくなった。―競技は続行された」 ②すでに述べたことに対比的で、ある観点からは相反するようなことを、続けて述べるのに使う語。「絵は上手だ。―字は下手だ」 ③感動を込めて話題を持ち出すのに使う。それにしても。「―大きいね」 ⇒しかし‐ながら【然し乍ら・併し乍ら】 しか‐じ如かじ】 …に及ばないだろう。…するがよかろう。今昔物語集1「―、出家して仏弟子と成らむ」 じ‐かし地貸しヂ‥ 土地を貸すこと。また、その人。 しか‐しか然然】 〔副〕 いかにもそのとおり。しかりしかり。大鏡「―さ侍りしことなり」 しか‐しか確確】 〔副〕 しっかりと。はっきりと。反故集「一足一足に―と心を踏み付け踏み付けしてありくべし」 しか‐じか然然・云云】 ①長い文句を省略して、これに代用する語。かようかよう。かくかく。うんぬん。皇極紀(岩崎本)「云々シカシカイフ」。落窪物語1「このたびだに御かへりきこえ給へ、―なむ宣ひて」。「―の内容を伝える」 ②謡本の符号。シカ。狂言の言葉の記載を省略する場合に用いる。 しか‐しき四家式(→)和歌四式に同じ。 し‐が‐じく詩画軸‥グワヂク 画面の上部の余白に、その画にちなんだ漢詩を書いた掛軸。詩軸。 しが‐しげたか志賀重昂】 地理学者。号は矧川しんせん。愛知県の人。札幌農学校卒。三宅雪嶺らと雑誌「日本人」を創刊、国粋主義を主張。世界各地を巡遊。著「日本風景論」「世界山水図説」など。(1863〜1927) ⇒しが【志賀】 じが‐じさん自画自讃・自画自賛‥グワ‥ ①自分の描いた画に自分で讃をすること。自画讃。 ②転じて、自分で自分のことをほめること。手前味噌。 しかしちろん紫家七論】 紫式部および源氏物語に関する評論。1巻。水戸の学者安藤為章(1659〜1716)著。1703年(元禄16)成る。才徳兼備・七事共具・修撰年序・文章無双・作者本意・一部大事・正伝説誤の七論。紫女七論。 じがじつげん‐せつ自我実現説】 〔哲〕最高善を目指す人間の究極目的は自我の本質の完成・実現にあるとする、グリーン・ユングなどの説。自己実現説。 しか‐して而して・然して】 〔接続〕 そうして。そうであるから。 しかし‐ながら然し乍ら・併し乍ら】 [一]〔副〕 ①そのまま。さながら。ことごとく。一切。平家物語2「重盛叙爵より、今、大臣の大将に至るまで―君の御恩ならずといふことなし」 ②要するに。結局。熊野の本地「―まるを大事とおぼしめすにこそ」 [二]〔接続〕 「しかし」のやや格式ばった言い方。「デザインはよろしい。―技術面に不満が残る」 ⇒しかし【然し・併し】 しか‐しゅう私家集‥シフ 個人の歌を集めた歌集。家集。家の集。 しか‐しゅう詞華集・詞花集‥クワシフ ①美しい詩文を選んで集めた書。アンソロジー。 ②詞花和歌集の略称。 じか‐しゅぎ時価主義】 期間損益と期末資産額の測定を、時価に基づいて統合的に行う会計上の原則。期末負債額の時価測定を含む場合もある。時価主義会計。↔原価主義 じか‐じゅせい自花受精‥クワ‥ 自家受粉によって受精すること。 じか‐じゅせい自家受精】 雌雄同体の動物で、同一個体に生じた精子と卵子との間に起こる受精。また、種子植物で自家受粉の結果行われる受精。↔他家受精 じか‐じゅふん自家受粉】 一つの植物体の雌しべの柱頭に同じ個体の花粉がつく受粉。同一の両性花内で行われる同花受粉のほかに、同一花序内で行われる隣花受粉、同一株内の同株他花受粉がある。自花受粉。↔他家受粉 じ‐がしら地頭ヂ‥ ①能の地謡じうたいの統率者。 ②能の舞台の向かって右、やや奥の位置。昔は地頭1がここに座したのでいう。地の上かみしか‐ず如かず・若かず】 (動詞シクに打消の助動詞ズの付いたもの)及ばない。劣る。「百聞は一見に―」 じ‐かず字数⇒じすう しかすがに 〔副〕 (副詞シカに動詞ス、助詞ガニの付いたもの)そうはいうものの。さすがに。万葉集5「梅の花散らくはいづく―この城の山に雪は降りつつ」 しかすが‐の‐わたり然菅の渡り】 奈良・平安時代、三河国宝飯ほい郡然菅村の吉田川(今の豊川)河口にあった渡し場。(歌枕) じか‐せい自家製】 自分の家で作ること。また、そのもの。「―のケーキ」 じか‐せん耳下腺】 唾液の分泌をつかさどる三大唾液腺中の最大のもの。外耳道の前下方にあり、上顎第二大臼歯部の頬結膜に開口する。 ⇒じかせん‐えん【耳下腺炎】 じかせん‐えん耳下腺炎】 耳下腺の炎症。患部の腫脹・疼痛を来す。流行性耳下腺炎は俗に「おたふくかぜ」といい、ウイルス性。 ⇒じか‐せん【耳下腺】 じが‐ぞう自画像‥グワザウ 自分で描いた自分の肖像画。 し‐かた (東北地方の日本海側、北陸地方などで)南西風、また西風。日方ひかたし‐かた仕方】 ①なすべき方法。やり方。手段。「運転の―」「―がない」 ②ふるまい。しうち。好色一代男2「さりとはにくき御―」 ③(「仕形」とも書く)てまね。身ぶり。軽口露がはなし「船の―」 ⇒しかた‐な・い【仕方無い】 ⇒しかた‐ばなし【仕方話・仕形噺】 ⇒しかた‐まい【仕形舞】 じ‐かた地方ヂ‥ ①室町幕府の職名。京都内外の家屋・宅地・店舗・道路および訴訟のことをつかさどった。 ②江戸時代には、「町方」に対して農村の地を指し、転じて田制の意となり、さらに広義に土地および租税制度をいい、ついで両制度に関する政務一般すなわち農政をいうに至った。 ③航海者が、沖に対して陸地に近い方をいう語。 ④舞踊で、音楽を受け持つ人々の称。↔立方たちかた⇒じかた‐さんちょう【地方三帳】 ⇒じかた‐さんやく【地方三役】 ⇒じかた‐しょ【地方書】 ⇒じかた‐ちぎょう【地方知行】 ⇒じかた‐とうにん【地方頭人】 ⇒じかた‐どり【地方取】 ⇒じかた‐ぶぎょう【地方奉行】 ⇒じかた‐もんじょ【地方文書】 じ‐かた地肩ヂ‥ 生来持っている肩の力。球を投げる力などにいう。「―が強い」 じ‐がた地形ヂ‥ ⇒じぎょう しが‐だいがく滋賀大学】 国立大学法人の一つ。1922年(大正11)創立の彦根高等商業学校(のち彦根経専)と滋賀師範・同青年師範が合併して、49年新制大学となる。2004年法人化。本部は彦根市。 じか‐だき直焚き・直炊きヂカ‥ ①容器に直接火を当ててたくこと。「―の風呂」 ②材料を下茹でしないまま煮汁に入れて煮ること。 じかた‐さんちょう地方三帳ヂ‥チヤウ 江戸時代、納税事務上の3種の重要な帳簿。取箇とりか郷帳・年貢割付・年貢皆済目録の総称。 ⇒じ‐かた【地方】 じかた‐さんやく地方三役ヂ‥ (→)村方むらかた三役に同じ。 ⇒じ‐かた【地方】 じかた‐しょ地方書ヂ‥ 江戸時代の農政に関する書物の称。 ⇒じ‐かた【地方】 じかた‐ちぎょう地方知行ヂ‥ギヤウ 江戸時代、幕府の旗本または大名の家臣に、禄高にあたる一定の土地の領主権を分与し直接支配させること。→蔵米くらまい知行⇒じ‐かた【地方】 じかた‐とうにん地方頭人ヂ‥ 室町幕府の職名。地方1の長官。→地奉行じぶぎょう⇒じ‐かた【地方】 じかた‐どり地方取ヂ‥ 江戸時代、地方知行を受けること。また、その人。知行取。高取たかどり→蔵米取⇒じ‐かた【地方】 しかた‐な・い仕方無い】 〔形〕[文]しかたな・し(ク) (手段・方法のない意から) ①やむを得ない。「運命だから―・い」 ②どうにもならない。「おかしくて―・い」 ③はなはだしく悪い。改めようがない。「―・い奴とあきらめる」 ⇒し‐かた【仕方】 じか‐だのみ直頼みヂカ‥ 直接の依頼。 しかた‐ばなし仕方話・仕形噺】 ①身ぶり・物真似によって話をすること。尾崎紅葉、八重だすき「爰ここに―と云ふのは、是は一言も言はずに手真似や身振りの働で事が解るのです」 ②身ぶりをまじえて演ずる落語。 ⇒し‐かた【仕方】 じかたはんれいろく地方凡例録ヂ‥ 地方書。高崎藩士大石久敬著。11巻。1791〜94年(寛政3〜6)成る。江戸時代の田制・徴租法をはじめ農政関係全般について記述。 じか‐たび地下足袋ヂカ‥ (「地下」は当て字。直じかに土地を踏む足袋の意)丈夫な布と厚いゴム底から成る主として労働用のはだしたび。 じかた‐ぶぎょう地方奉行ヂ‥ギヤウ 江戸幕府初期の職名。幕府直轄地の事務をつかさどった。→郡代→代官⇒じ‐かた【地方】 しかた‐まい仕形舞‥マヒ 音楽の歌詞に即した説明的所作を主とする舞。世間胸算用3「大晦日に無用の―」 ⇒し‐かた【仕方】 じ‐がため地固めヂ‥ ①建築などにとりかかる前に、地面をならし固めること。じならし。地形じぎょう。 ②転じて、物事の地盤または基礎をかためること。「政権確立のための―」 じかた‐もんじょ地方文書ヂ‥ 地方の業務に関連した史料。厳密には代官所を中心に残存したものに限定するが、広義には村方関係の史料をも含めることが多い。 ⇒じ‐かた【地方】 じか‐だん直談ヂカ‥じか談判の略。 じか‐だんぱん直談判ヂカ‥ 他人に依頼せず、直接に相手と談判すること。じかだん。じきだん。 し‐がち仕勝ち】 ①すればするだけ勝となること。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「手柄は―の軍いくさの場」 ②(ガチは接尾語)そのようなことをする傾向のあること。「ともすれば軽視―になる」 じか‐ちゅうどく‐しょう自家中毒症‥シヤウ ①自己の体内で生じた有毒物質によって起こる中毒症。尿毒にょうどく症・子癇しかん・妊娠悪阻おそ・酸血症の類。 ②小児に見られる周期性嘔吐症。自律神経の不安定な子供が疲労した時などに起こし、血中・尿中のケトン体が増加する。アセトン血性嘔吐症。 し‐かつ死活‥クワツ 死ぬことと生きること。死ぬか生きるか。「―にかかわる」 ⇒しかつ‐もんだい【死活問題】 し‐がつ四月‥グワツ 一年の4番目の月。卯月うづき⇒しがつ‐テーゼ【四月テーゼ】 ⇒しがつ‐ばか【四月馬鹿】 じ‐かつ自活‥クワツ 他からの援助をうけず、自分の力で生活すること。「就職して―する」 シガツェXigaze・日喀則】 中国チベット自治区の南部の都市。ヤルツァンポ江とニエンチュ河の合流地に位置する。チベット第2の都市で、チベット仏教四大寺の一つ、パンチェン‐ラマが座主を務めるタシルンポ寺がある。 じか‐つぎ直接ぎヂカ‥ 接木法の一つ。優良な実生苗みしょうなえを植え、翌年発芽前に、その枝を地際の少し下部から馬耳形に切り、所要品種の接ぎ穂を袋接ぎすること。 じか‐づけ直付けヂカ‥ ①直接にすること。じかであること。洒落本、辰巳婦言「流石―にはいはれぬこと故」 ②じかに寄せつけること。「車を玄関に―にする」 しかっ‐けい四角形‥カク‥ ⇒しかくけい し‐がっこう私学校‥ガクカウ ①私立学校。私学。 ②西郷隆盛が退官後、1874年(明治7)郷里鹿児島の城山に青年養成の目的で創設した学校。 しがつ‐テーゼ四月テーゼ‥グワツ‥ 1917年のロシア二月革命後、レーニンが同年4月ボリシェヴィキ党に提示した方針。党の急進化と臨時政府打倒を図り、革命派による10月の権力奪取を促した。 ⇒し‐がつ【四月】 しがつ‐ばか四月馬鹿‥グワツ‥ エープリル‐フールの訳語。〈[季]春〉 ⇒し‐がつ【四月】 しかつべ‐し・い 〔形〕 「しかつべらしい」から変化した語か。狂言、泣尼「弟子共も御座れども、―・いは学問に上し」 しかつべ‐の‐まがお鹿都部真顔‥ガホ (「鹿津部」とも書く)江戸後期の狂歌師・黄表紙作者。通称、北川嘉兵衛。別号、狂歌堂・四方歌垣。戯作名、恋川好町。江戸の人。戯文を恋川春町に、狂歌を四方赤良(大田南畝)に学ぶ。(1753〜1829) しかつべ‐らし・い 〔形〕[文]しかつべら・し(シク) (シカアリツベラシの約) ①もっともらしい。歌舞伎、毛抜「お前は―・しう出さつしやりましたが、人の命が銭金ぜにかねで売買うりかいが成まするか」 ②まじめぶっている。もったいぶっている。浄瑠璃、神霊矢口渡「アイと返事に中居が三絃。―・しく、差向さしむかひ」 しかつめ‐がおしかつめ顔‥ガホ しかつめらしい顔つき。もったいぶった顔つき。 しかつめ‐らし・い 〔形〕[文]しかつめら・し(シク) (シカツベラシから変化した語)堅苦しく形式ばっている。もっともらしい。また、態度・表情がきまじめで緊張している。「―・く話す」「―・い顔つき」 しかつ‐もんだい死活問題‥クワツ‥ 人の生き死にや物事の存亡を決するような重大な問題。 ⇒し‐かつ【死活】 シガテラciguatera】 魚類に発生する毒(シガテラ毒)による中毒。餌の藻類によるものとされる。暖海海域でのハタ・ベラ・カマスなどに見られ、神経・胃腸に障害が起こる。 しが‐でら志賀寺】 大津市滋賀にあった崇福すうふく寺の別称。 しかと (花札の紅葉の札の鹿がうしろを向き知らん顔しているように見えることからという)相手を無視すること。「―する」 しか‐と確と・聢と】 〔副〕 ①はっきりと。たしかに。しっかりと。万葉集5「―あらぬ鬚かき撫でて」。謡曲、鉢木「扨は―お貸しあるまじいにて候か」。「―頼んだぞ」 ②びっしりと。太平記3「其の国の某々と名乗つて廻廊に―並み居たり」 しかどう至花道‥クワダウ 世阿弥の能楽論書。1420年(応永27)成立。二曲三体・無主風・闌位・皮肉骨・体用たいゆうなどの問題を論ずる。 しか‐とうそう賜暇闘争‥サウ 休暇闘争の旧称。 じか‐どうちゃく自家撞着】 同じ人の言行が前と後とくいちがって、つじつまの合わないこと。「―に陥る」 しかど‐の‐へい四ヶ度の幣(→)四度官幣しどのかんぺいに同じ。 じか‐とりひき直取引ヂカ‥ ⇒じきとりひき しが‐な 〔助詞〕 (シカに詠嘆のナが付いてできた語。シカナとも。動詞の連用形に接続、また「て―」「に―」の形で用いられる)願望を表す。…たいものだ。…たいなあ。金葉和歌集「秋ならで妻よぶ鹿を聞き―をりから声の身にはしむかと」。竹取物語「いかでこのかぐや姫を得て―見て―と」。蜻蛉日記「今はいかで見聞かずにありに―と思ふに」 しがな・い 〔形〕 (サガナシの転) ①とるに足りない。つまらない。歌舞伎、与話情浮名横櫛「しがねえ恋の情が仇」。「―・い商い」 ②貧しい。乏しい。歌舞伎、三人吉三廓初買「―・い暮しの其の中で」 しが‐なおや志賀直哉‥ナホ‥ 小説家。宮城県生れ。東大中退。武者小路実篤らと雑誌「白樺」を創刊。強靱な個性による簡潔な文体は、散文表現における一到達点を示した。作「城の崎にて」「和解」「小僧の神様」「暗夜行路」など。文化勲章。(1883〜1971) 志賀直哉 撮影:田村 茂 →作品:『暗夜行路』 ⇒しが【志賀】 しか‐な‐がお然無顔‥ガホ ことばにつまって困っている顔つき。浄瑠璃、三荘太夫五人嬢「無理な無理なと―」 しか‐ながら然ながら】 〔副〕 そのまま。そっくり。全く。大和物語「―運びかへして」 しかな‐ぐさ鹿鳴草】 〔植〕ハギの異称。 じか‐に直にヂカ‥ 〔副〕 直接に。間に何も介さず。「素肌に―着る」「―話す」 じか‐にち地火日ヂクワ‥ 暦注で、地に火気があって土工・種蒔き・植樹などを忌むという日。地火じか

じ‐かず【字数】🔗🔉

じ‐かず字数⇒じすう

じ‐かん【字間】🔗🔉

じ‐かん字間】 文字と文字とのあいだ、また間隔。

じ‐がん【字眼】🔗🔉

じ‐がん字眼】 漢詩文で、その1字の巧拙が詩文の死活を決定する文字。→警策→詩眼

じ‐ぎ【字義】🔗🔉

じ‐ぎ字義】 文字の意味。

じきょう【字鏡】‥キヤウ🔗🔉

じきょう字鏡‥キヤウ 漢和字書。著者未詳。成立は院政期以前。零本。独特の部首分類により漢字を配列。漢字の注、万葉仮名・片仮名の訓を付す。世尊寺本字鏡。

じ‐ぎょう【字形】‥ギヤウ🔗🔉

じ‐ぎょう字形‥ギヤウ 文字の形。日葡辞書「ジギャウガヨイ」

じきょうしゅう【字鏡集】‥キヤウシフ🔗🔉

じきょうしゅう字鏡集‥キヤウシフ 漢和字書。7巻または20巻。伝菅原為長著。7巻本には寛元3年(1245)、20巻本には応永23年(1416)・24年の識語がある。漢字を偏へん・旁つくりによって分類し、音訓を注記。

じ‐く【字句】🔗🔉

じ‐く字句】 文字と語句。「―通りに解釈する」

じ‐くばり【字配り】🔗🔉

じ‐くばり字配り】 文字のならべかた。文字の配列。

じ‐くん【字訓】🔗🔉

じ‐くん字訓】 漢字の意味に当たる日本語が、その漢字の読みとして固定したもの。「海」を「うみ」とよむ類。訓。よみ。↔字音。 ⇒じくん‐し【字訓詩】

じくん‐し【字訓詩】🔗🔉

じくん‐し字訓詩】 毎句の第1・第2字を合して第5字とする漢詩。「禾失曾知秩、中心豈忘忠」の類。 ⇒じ‐くん【字訓】

じ‐けい【字形】🔗🔉

じ‐けい字形】 文字の形。

じ‐げん【字源】🔗🔉

じ‐げん字源】 ①個々の文字の起源。 ②文字、特に漢字の構成原理。「明」が「日」と「月」とから構成されるとする類。 ③仮名の字体の起源となった漢字。平仮名の「い」の字源を「以」とする類。

じ‐ごう【字号】‥ガウ🔗🔉

じ‐ごう字号‥ガウ 活字の大きさの番号。

じ‐さげ【字下げ】🔗🔉

じ‐さげ字下げ】 文頭または文章中で、文字を書き始める位置を行頭から下げること。特に、改行した行頭や引用文が目立つように下げること。

じ‐さし【字指し】🔗🔉

じ‐さし字指し】 漢籍の句読くとうなどをするとき、師が弟子に書中の文字を指すのに用いる細い棒。木・竹・象牙などで作る。字突き。木筆ぼくひつ。 字指し

じ‐さり【字去】🔗🔉

じ‐さり字去】 連歌・俳諧の去嫌さりきらいの一つ。同じ文字の続いて出ることを嫌うこと。

じ‐しゃく【字釈】🔗🔉

じ‐しゃく字釈】 字義を解釈すること。字解。

じ‐しゅ【字種】🔗🔉

じ‐しゅ字種】 文字の種類。特に漢字について、他と異なったものとして認識される、それぞれの文字。字形・字体の違いを含めてもいう。

じ‐しょ【字書】🔗🔉

じ‐しょ字書】 ①漢字を集めて、一定の順序に並べ、漢字の読み方・意味などを解説した書。じびき。字典。 ②(→)辞書1に同じ。

じ‐しょう【字性】‥シヤウ🔗🔉

じ‐しょう字性‥シヤウ 書かれた文字の形・ありさま。字形。浄瑠璃、艶容女舞衣「涙に―も見えがたく」

じ‐すう【字数】🔗🔉

じ‐すう字数】 文字のかず。

じ‐たい【字体】🔗🔉

じ‐たい字体】 それぞれの文字が、それによって他の文字と区別される特徴的な形。一つの字についても、字画の違いによって、新字・旧字、正字・俗字などと区別する。→書体

じ‐だこ【字凧】🔗🔉

じ‐だこ字凧】 太い文字または籠字かごじで「龍」などの文字を書いた凧。→絵凧 字凧(東京) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 祝凧(島根) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 字凧(愛媛) 撮影:薗部 澄(JCII蔵)

じ‐たらず【字足らず】🔗🔉

じ‐たらず字足らず】 定型の和歌・俳句などで、7音とすべき所が6音になるなど、規定の音数に足りないこと。↔字余り

じ‐つき【字突き】🔗🔉

じ‐つき字突き(→)「字指し」に同じ。

じ‐づくし【字尽し】🔗🔉

じ‐づくし字尽し】 文字を集め並べた、学習用の書物。

じ‐づめ【字詰め】🔗🔉

じ‐づめ字詰め】 原稿用紙・印刷物などで、1行または1枚に収まる文字の数。

じ‐づら【字面】🔗🔉

じ‐づら字面】 ①文字の構成や字くばりから受ける視覚的な感じ。 ②転じて、書かれた文章の表面的な意味。「―だけを読む」

じ‐てん【字典】🔗🔉

じ‐てん字典(→)字書1に同じ。字引。「辞典」「事典」と区別して「もじてん」ともいう。

じ‐なおし【字直し】‥ナホシ🔗🔉

じ‐なおし字直し‥ナホシ 文字を直して絵とする遊戯。 字直し

じ‐なぞ【字謎】🔗🔉

じ‐なぞ字謎】 漢字の偏・旁・冠・脚などを離したり合わせたりして作った謎。「人草木の間に在り、目竹木の傍に有り」を「茶箱」と解く類。字の謎。

じ‐の‐なぞ【字の謎】🔗🔉

じ‐の‐なぞ字の謎⇒じなぞ(字謎)

じ‐びき【字引】🔗🔉

じ‐びき字引】 ①漢字を集め、系統的に分類・配列し、その音と意味とを説明した書物。字書。 ②(→)辞書1に同じ。「生き―」 ⇒じびき‐がくもん【字引学問】 ⇒字引と首っ引き

じびき‐がくもん【字引学問】🔗🔉

じびき‐がくもん字引学問】 なんでも一通りのことは知っているが、応用がきかず深くはない知識。 ⇒じ‐びき【字引】

○字引と首っ引きじびきとくびっぴき🔗🔉

○字引と首っ引きじびきとくびっぴき 読書などの際に、いちいち字引を引きながら、かろうじて理解するさま。 ⇒じ‐びき【字引】 じびき‐まつり地曳祭ヂ‥ (→)「じびき」2に同じ。 ⇒じ‐びき【地引・地曳】 しび‐きゅう紫微宮(→)紫微に同じ。 しび・く 〔他四〕 それとなく調べる。浄瑠璃、伽羅先代萩「ちやくと袂で―・いて見、俄に作るほやほや笑顔」 じひ‐しゅっぱん自費出版】 書物を出版するのに、その費用を出版業者に負わせず、自分で負担すること。 しび‐しょう紫微省‥シヤウ 唐代、中書省を改めた呼称。 じひしん‐ちょう慈悲心鳥‥テウ (鳴き声が「じひしん」と聞こえるところから)ジュウイチの別称。〈[季]夏〉 しひ‐せい私費生】 私費で修学する学生や生徒。↔官費生↔給費生 しび‐せい紫微星】 紫微垣しびえんに属する星。紫の星。 じひ‐せい自費生】 私費生。 しび‐ちゅうだい紫微中台】 皇后宮職の改称。749年(天平勝宝1)孝謙天皇の時、皇太后となった光明皇后の意向を伝えるため、唐制にならって設置された。→紫微内相 し‐ひつ史筆】 歴史を書きあらわす筆づかい。 し‐ひつ紙匹】 抄紙機・加工機上の、または巻き取ったままの、帯状の紙。 し‐ひつ紙筆】 かみとふで。筆紙。 し‐ひつ試筆・始筆】 かきぞめ。〈[季]新年〉。「新年―」 じ‐ひつ自筆】 自ら書くこと。また、その書いたもの。自書。大鏡兼家「―に書かせ給へるなり」。「―の履歴書」 し‐びと死人】 死んだ人。しにん。 ⇒しびと‐いろ【死人色】 ⇒しびと‐がえり【死人返り】 ⇒しびと‐ばな【死人花】 しびと‐いろ死人色】 死人の青ざめてすごみのある顔色。 ⇒し‐びと【死人】 しびと‐がえり死人返り‥ガヘリ 歌舞伎の立回りで、切られた俳優が直立したままの姿勢から、主役の呼吸を待って、とんぼ返りをすること。「死しにとんぼ」とも。 ⇒し‐びと【死人】 しびと‐ばな死人花】 ヒガンバナの異称。 ⇒し‐びと【死人】 しび‐ないしょう紫微内相‥シヤウ 紫微中台の長官。757年(天平宝字1)藤原仲麻呂が任ぜられ、兵事をつかさどり、官位・賜禄は大臣に準じた。 じひ‐の‐よそおい慈悲の粧い‥ヨソホヒ 僧侶の装束。転じて、僧侶。 じ‐ひびき地響きヂ‥ ①重い物が落ちたり通過したりする際の振動で、地面が響いて音のすること。「―を立てる」 ②地震・噴火などの時に地盤の鳴り響くこと。地鳴り。 じひ‐ぶか・い慈悲深い】 〔形〕 慈悲の心を強く持っている。情け深い。「―・い笑みをたたえる」 しび‐ぶし鮪節】 マグロを鰹節と同じように製したもの。 じ‐ひめ次姫】 大嘗会だいじょうえの時、御膳に奉仕する8人の采女うねめのうち第2位の者。第1の采女に次いで取次の役をする。後取しんどりしひゃくし‐びょう四百四病‥ビヤウ 疾病の総称。仏説に、人身は地・水・火・風の四大しだいから成り、四大調和を得なければ、地大から黄病(貧血・黄疸など)、水大から痰病(浮腫・鼻汁過多など)、火大から熱病、風大から風病(感冒・神経麻痺など)が各101、計404病起こるという。 ⇒四百四病の外 ⇒四百四病より貧ほど辛いものはなし

じ‐ぼ【字母】🔗🔉

じ‐ぼ字母】 ①仮名・梵字・ローマ字など、音を表記する母体となる字。 ②中国音韻学において一つ一つの声母を表すのに用いる漢字をいう。声母〔k〕を表すのに「見」〔ken〕を用いて見母という類。通常36の字母を認める。 ③(→)母型ぼけいに同じ。

じ‐まい【字舞】‥マヒ🔗🔉

じ‐まい字舞‥マヒ 舞人が文字の形に並んで舞う雅楽。

じ‐まく【字幕】🔗🔉

じ‐まく字幕】 映画・テレビなどで、題名・配役・説明・台詞せりふなどを文字で映し出すもの。タイトル。

じ‐まわし【字回し】‥マハシ🔗🔉

じ‐まわし字回し‥マハシ 博奕ばくちの一種。文字を書いて回して当りを定めるものという。

じ‐めん【字面】🔗🔉

じ‐めん字面(→)「じづら」に同じ。日葡辞書「キャウ(経)ノジメンヲヒキワタス」

じ‐りん【字林】🔗🔉

じ‐りん字林】 漢字を集めて解釈した書物。字書。

じりん‐かん【字輪観】‥クワン🔗🔉

じりん‐かん字輪観‥クワン 〔仏〕密教の修行の一つ。修行者が自己の心臓を月輪がちりんと見立て、その心月輪上に本尊を象徴する梵字(種子しゅじ)や真言の梵字などを順に観じて、自己と本尊の融合一体化を実現する修法しゅほう

じ‐るい【字類】🔗🔉

じ‐るい字類】 漢字を、その音や意義で類別したもの。字書。 ⇒じるい‐しょう【字類抄】

じるい‐しょう【字類抄】‥セウ🔗🔉

じるい‐しょう字類抄‥セウ 「色葉いろは字類抄」の略。 ⇒じ‐るい【字類】

じ‐わけ【字分け】🔗🔉

じ‐わけ字分け】 文字の見わけ。日葡辞書「ジワケガミエヌ」

○字を留むじをとむ🔗🔉

○字を留むじをとむ 文字を敷写しに書き写す。〈日葡辞書〉 ⇒じ【字】

チーハ【字華・一八】🔗🔉

チーハ字華・一八】 (中国語)賭博の一種。罫紙に36個の熟語を記して配り、胴元の伏せた語を書かせ、当たれば賭金の30倍の賞金を払う。中国で流行、明治初め横浜の中国人居留地から日本にも伝わる。

チュノム【字喃】🔗🔉

チュノム字喃】 ベトナム語を書き表すために、漢字をもとにして作られた文字。発生時期は不明だが、11〜13世紀に完成を見た。

な【字】🔗🔉

】 (「名」に基づく)文字。敏達紀「烏の羽に書けり、―、羽の黒き随ままに既に識る者ひと無し」。「仮字かんな」「真字まな

もじ‐てん【字典・文字典】🔗🔉

もじ‐てん字典・文字典⇒じてん(字典)

[漢]字🔗🔉

 〔子部3画〕 ⇒宀部

[漢]字🔗🔉

 字形  筆順 〔宀部3画/6画/教育/2790・3B7A〕 〔音〕(呉) 〔訓〕あざ・あざな [意味] ①言語を書き表す記号。もじ。「写字・字体・ローマ字」「大の字になる」。特に、漢字。「字画・字書・俗字」。→文② ②あざな。実名のほかにつける名。「名字みょうじ」「孔子、名は丘、字あざなは仲尼ちゅうじ」▶中国の古い習慣で、実名を呼ぶことができるのは、本人のほか、親や先生に限られ、普通は、あざなで呼んだ。あざなは、実名と関連のある文字でつくることが多い。 ③あざ。市町村の中の小区分。「大字おおあざ」 [解字] もと、子部3画。形声。「宀」(=やね)+音符「子」(=こども)。家の中で子を生みふやす意。象形・指事文字から子が生まれるように形声・会意文字がふえるところから、①の意味に用いる。 [下ツキ 阿字・意字・一丁字・印字・韻字・英字・永字八法・衍字・欧字・音字・解字・外字・華字・活字・漢字・嘘字・虚字・金字塔・九字・欠字・闕字・検字・好字・国字・誤字・細字・実字・写字・習字・十字・熟字・畳字・植字・助字・真字・神字・数字・正字・俗字・題字・大字・脱字・丁字・綴字・点字・篆字・難字・巴字・邦字・梵論字・本字・梵字・名字・苗字・文字・用字・略字・類字・和字

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