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てい‐えん【庭園】‥ヱン🔗🔉

てい‐えん庭園‥ヱン 観賞・逍遥などのため、樹木を植え築山・泉池などを設けた庭。特に計画して作った庭。「日本―」「洋風―」 日本庭園 撮影:関戸 勇

てい‐ぎ【庭儀】🔗🔉

てい‐ぎ庭儀】 ①建物の外で行う儀式。 ②〔仏〕法会の時、前庭を行道して本堂に入る儀式。

てい‐きゅう【庭球】‥キウ🔗🔉

てい‐きゅう庭球‥キウ テニスのこと。

てい‐きん【庭訓】🔗🔉

てい‐きん庭訓】 [論語季氏](孔子の子伯魚が庭を通った時、孔子に呼び止められ、詩と礼の大切さを教えられた故事から)家庭の教訓。家庭教育。にわのおしえ。

ていきんおうらい【庭訓往来】‥ワウ‥🔗🔉

ていきんおうらい庭訓往来‥ワウ‥ 初学者の書簡文範例として、1年の各月の消息文を集めた往来物。文体は擬漢文体。著者は玄恵げんえとも伝えるが未詳。南北朝時代から室町初期に成り、近世末期まで広く使われた。

てい‐じゅ【庭樹】🔗🔉

てい‐じゅ庭樹】 庭に植えた木。にわき。

てい‐じょう【庭上】‥ジヤウ🔗🔉

てい‐じょう庭上‥ジヤウ 庭の表面。庭の上。平家物語5「数万の兵―に袖を連ぬといへども」

てい‐ぜん【庭前】🔗🔉

てい‐ぜん庭前】 にわさき。

てい‐ちゅう【庭中】🔗🔉

てい‐ちゅう庭中】 ①にわのなか。にわのうち。 ②庭中言上の略。 ⇒ていちゅう‐ごんじょう【庭中言上】

ていちゅう‐ごんじょう【庭中言上】‥ジヤウ🔗🔉

ていちゅう‐ごんじょう庭中言上‥ジヤウ 中世の裁判で、訴訟手続上の不法を担当の部局に出訴すること。一般的な訴えを直接将軍などに出す場合にも用いた。 ⇒てい‐ちゅう【庭中】

てい‐ない【庭内】🔗🔉

てい‐ない庭内】 にわのうち。庭中。

てい‐めん【庭面】🔗🔉

てい‐めん庭面】 にわのおも。庭上。

てい‐りょう【庭燎】‥レウ🔗🔉

てい‐りょう庭燎‥レウ 庭でたくかがり火。特に、君主の庭中でたいまつをたいて、夜中参内の諸臣を照らしたもの。にわび。

にわ【庭・場】ニハ🔗🔉

にわ庭・場ニハ ①広い場所。物事を行う場所。神武紀「霊畤まつりのにわを鳥見山とみのやまの中に立てて」。「いくさの―」「裁きの―」 ②邸内または階前の、農事に使う空地。万葉集4「―に立つ麻手刈り干し」 ③草木を植え築山・泉池などを設けて、観賞・逍遥などをする所。庭園。万葉集17「楽しき―に梅柳折りかざしてば」。「―の手入れ」 ④㋐波の平らかな(漁業を行う)海面。万葉集3「飼飯けひの海の―好くあらし」 ㋑転じて、穏やかな天候。日和ひより。〈日葡辞書〉。雨月物語1「―はかばかりよかりしものを」 ⑤家の出入口や台所などの土間。 ⑥家庭。「―の訓おしえ

にわ‐いし【庭石】ニハ‥🔗🔉

にわ‐いし庭石ニハ‥ 庭の風致を添えるために据えておく石。また、庭に設けた飛石。

にわ‐いじり【庭弄り】ニハイヂリ🔗🔉

にわ‐いじり庭弄りニハイヂリ 庭の草木や石などの手入れをすること。

にわ‐いろり【庭囲炉裡】ニハヰロリ🔗🔉

にわ‐いろり庭囲炉裡ニハヰロリ (→)「にわかまど」2に同じ。

にわ‐うめ【庭梅】ニハ‥🔗🔉

にわ‐うめ庭梅ニハ‥ バラ科サクラ属の落葉低木。中国原産で、観賞用に栽培。高さ約2メートル。春、葉に先だって淡紅色、時に白色の小さな5弁花を開き、果実は小球形。八重のものをニワザクラと呼ぶ。コウメ。漢名、郁李いくり。〈[季]春〉

にわ‐うるし【庭漆】ニハ‥🔗🔉

にわ‐うるし庭漆ニハ‥ ニガキ科の落葉高木。原産は中国大陸。大きな羽状複葉を互生。夏に緑白色の小花を多数円錐状につける。生長が早く、庭木や並木とするが、逸出して鉄道沿いなどに生える。葉がウルシに似るが全く別種。別名、神樹。

にわ‐かぐら【庭神楽】ニハ‥🔗🔉

にわ‐かぐら庭神楽ニハ‥ 舞台を設けず、地上に篝火かがりびを焚いて奏する神楽。

にわ‐がく・る【庭隠る】ニハ‥🔗🔉

にわ‐がく・る庭隠るニハ‥ 〔自下二〕 庭の物陰に隠れる。古今和歌集六帖6「―・れても匂ひけるかな」

にわ‐かまど【庭竈】ニハ‥🔗🔉

にわ‐かまど庭竈ニハ‥ ①土間に築いてあるかまど。 ②近世、正月三が日の間、入口の土間に新しい竈を築いて火を焚き、飲食して楽しんだ奈良の風習。にわいろり。〈[季]新年〉

にわ‐き【庭木】ニハ‥🔗🔉

にわ‐き庭木ニハ‥ 庭に植えてある木、または植える木。

にわ‐き【庭酒】ニハ‥🔗🔉

にわ‐き庭酒ニハ‥ (ニハは斎庭、キは酒の意)神にそなえる酒。播磨風土記「―に献たてまつりて宴うたげしき」

にわ‐きど【庭木戸】ニハ‥🔗🔉

にわ‐きど庭木戸ニハ‥ 庭の出入口に設けた木戸。

にわ‐くさ【庭草】ニハ‥🔗🔉

にわ‐くさ庭草ニハ‥ ①庭に生えている草。 ②ホウキグサの異称。

にわ‐ぐち【庭口】ニハ‥🔗🔉

にわ‐ぐち庭口ニハ‥ 庭の出入口。

にわ‐ぐら【庭蔵】ニハ‥🔗🔉

にわ‐ぐら庭蔵ニハ‥ 内蔵や金蔵に対して、庭に建てられた雑物蔵。好色五人女5「―みれば元渡りの唐織山をなし」

にわ‐げた【庭下駄】ニハ‥🔗🔉

にわ‐げた庭下駄ニハ‥ 庭先を歩くのにはく下駄。

にわ‐こ【庭子】ニハ‥🔗🔉

にわ‐こ庭子ニハ‥ 江戸時代、農村で譜代の下男と下女との間に生まれた子。転じて、代々主家に隷属する農民をいう。竈子かまご。庭宝にわだから

にわ‐こ【庭籠】ニハ‥🔗🔉

にわ‐こ庭籠ニハ‥ 庭に置いて小鳥を入れておく籠かご

にわ‐こぶ【庭瘤】ニハ‥🔗🔉

にわ‐こぶ庭瘤ニハ‥ 土間などの人の往来のはげしい部分にできた凹凸。

にわ‐さき【庭先・庭前】ニハ‥🔗🔉

にわ‐さき庭先・庭前ニハ‥ 庭の縁側に近い部分。ていぜん。「―から声をかける」 ⇒にわさき‐そうば【庭先相場】

にわさき‐そうば【庭先相場】ニハ‥サウ‥🔗🔉

にわさき‐そうば庭先相場ニハ‥サウ‥ 農家の庭先で成立する農産物の相場。農産物の生産地相場。 ⇒にわ‐さき【庭先・庭前】

にわ‐ざくら【庭桜】ニハ‥🔗🔉

にわ‐ざくら庭桜ニハ‥ ①庭前に植えた桜。いえざくら。 ②庭梅の変種。葉は狭く、春、白色または淡紅色の小形で八重咲きの花を開く。〈[季]春〉。〈倭名類聚鈔20

にわ‐ざけ【庭酒】ニハ‥🔗🔉

にわ‐ざけ庭酒ニハ‥ ⇒にわき

にわ‐し【庭師】ニハ‥🔗🔉

にわ‐し庭師ニハ‥ 庭園を作り、樹木などの手入れをする職業の人。にわつくり。場師じょうし。園丁。

にわ‐しごと【庭仕事】ニハ‥🔗🔉

にわ‐しごと庭仕事ニハ‥ ①収穫した穀類を屋敷内で処理すること。 ②にわいじり。

にわ‐じまい【庭終い】ニハジマヒ🔗🔉

にわ‐じまい庭終いニハジマヒ (「にわ」は作業場の意)秋の収穫終了の祝い。にわばらい。

にわ‐すき【庭透き】ニハ‥🔗🔉

にわ‐すき庭透きニハ‥ 問屋や小売店に、手持の在荷が少なくなること。

にわ‐すずめ【庭雀】ニハ‥🔗🔉

にわ‐すずめ庭雀ニハ‥ 庭におりて遊んでいる雀。古事記「―うずすまりゐて」

にわ‐ぜきしょう【庭石菖】ニハ‥シヤウ🔗🔉

にわ‐ぜきしょう庭石菖ニハ‥シヤウ アヤメ科の多年草。北アメリカ原産。日本に帰化し、各地で芝地に雑草化。高さ約20センチメートル。葉は線形でセキショウに似る。春、淡紫色または白色小形6弁の花を開く。実は光沢のある球形。 ニワゼキショウ 提供:OPO

にわ‐せん【庭銭】ニハ‥🔗🔉

にわ‐せん庭銭ニハ‥ ①江戸時代、宿駅の問屋場に荷物を留め置く際の保管料。駄賃のほかに徴収した。 ②遊女が水揚げ・紋日もんびなどに揚屋・置屋の召使いたちに贈る祝儀。客が負担した。 ③嫁入りの時、嫁が先方の奉公人に出す祝儀。

にわ‐そだち【庭育ち】ニハ‥🔗🔉

にわ‐そだち庭育ちニハ‥ 庭子にわことしてそだつこと。

にわ‐たうえ【庭田植】ニハ‥ウヱ🔗🔉

にわ‐たうえ庭田植ニハ‥ウヱ 小正月こしょうがつに庭先で田植のまねをする予祝行事。東北地方で広く行われる。「宵皐月よいさつき」という地方もある。

にわ‐だから【庭宝】ニハ‥🔗🔉

にわ‐だから庭宝ニハ‥ (→)庭子にわこに同じ。

にわ‐たたき【庭叩き】ニハ‥🔗🔉

にわ‐たたき庭叩きニハ‥ セキレイの異称。尾を絶えず上下に振ることからの名。〈[季]秋〉。拾遺和歌集愚草「さらぬだに霜枯れはつる草の葉をまづ打払ふ―かな」

にわ‐だち【庭立】ニハ‥🔗🔉

にわ‐だち庭立ニハ‥ ①庭上におり立つこと。 ②(→)穂立ほたてに同じ。 ③「庭立の奏」の略。 ⇒にわだち‐の‐そう【庭立の奏】

にわだち‐の‐そう【庭立の奏】ニハ‥🔗🔉

にわだち‐の‐そう庭立の奏ニハ‥ 古代、二孟の旬しゅんの旬儀に組み込まれて行われた諸奏の一つ。少納言が内裏の南庭に立って、天皇に日常的な小事を奏した便奏びんそうのこと。少納言尋常奏ともいう。→旬1 ⇒にわ‐だち【庭立】

にわ‐ちょう【庭帳】ニハチヤウ🔗🔉

にわ‐ちょう庭帳ニハチヤウ 江戸時代、年貢を納入するとき現場でその出納を記載した帳簿。

にわ‐つくり【庭作り】ニハ‥🔗🔉

にわ‐つくり庭作りニハ‥ ①庭に草木を植え、築山・泉水・岩石などをしつらえること。また、その人。 ②江戸幕府の職名。作事奉行の配下に属し、造庭の事をつかさどったもの。

にわ‐づたい【庭伝い】ニハヅタヒ🔗🔉

にわ‐づたい庭伝いニハヅタヒ こちらの庭から隣家の庭へと直接に行くこと。また、庭の中を通って行くこと。「―に裏口へまわる」

にわ‐つづき【庭続き】ニハ‥🔗🔉

にわ‐つづき庭続きニハ‥ 庭に塀や境がなくそのまま他所へ続いていること。「―の家」

にわ‐つ‐とり【庭つ鳥】ニハ‥🔗🔉

にわ‐つ‐とり庭つ鳥ニハ‥ [一]〔名〕 ニワトリの古名。万葉集12「朝けにはわびて鳴くなり―さへ」 [二]〔枕〕 「かけ(鶏)」にかかる。

にわ‐つのごけ【庭角苔】ニハ‥🔗🔉

にわ‐つのごけ庭角苔ニハ‥ ツノゴケ類ツノゴケ科の一種。葉状体は紐状または半球状、長さ1〜2センチメートルで、細胞には1個の大型の葉緑体がある。胞子体の長さは2〜4センチメートル。雌雄同株。低地の日陰の土や岩の上に生える。

にわとこ【庭常・接骨木】ニハ‥🔗🔉

にわとこ庭常・接骨木ニハ‥ スイカズラ科の落葉大低木。高さ約3〜6メートル。幹には太い髄がある。春に白色の小花を円錐花序に密生し、球状の核果が赤熟。茎葉と花は生薬とし、煎汁を温罨おんあんなど外用薬に使う。枝は小鳥の止り木に賞用。古名、たずのき。〈運歩色葉集〉→そくず にわとこ ニワトコ 提供:ネイチャー・プロダクション

にわ‐に‐たつ【庭に立つ】ニハ‥🔗🔉

にわ‐に‐たつ庭に立つニハ‥ 〔枕〕 (庭に生える意から)「あさ(麻)」にかかる。

にわ‐の‐おしえ【庭の訓】ニハ‥ヲシヘ🔗🔉

にわ‐の‐おしえ庭の訓ニハ‥ヲシヘ (「庭訓ていきん」の訓読)家庭における教訓。

にわ‐の‐はい【庭の拝】ニハ‥🔗🔉

にわ‐の‐はい庭の拝ニハ‥ 大饗だいきょうの時、殿に上る前に中庭で行う拝。宇治拾遺物語7「年老い、腰いたくて、―えすまじければ」

にわ‐の‐もの【庭の者】ニハ‥🔗🔉

にわ‐の‐もの庭の者ニハ‥ ①庭の掃除など雑用をする下級の者。室町幕府では庭奉行に、江戸幕府では若年寄に属した。 ②(→)庭子にわこに同じ。

にわ‐のり【庭乗り】ニハ‥🔗🔉

にわ‐のり庭乗りニハ‥ 庭先などで馬を乗りならすこと。平家物語4「あつぱれ、その馬は…今朝も―し候ひつる」

にわ‐の‐れい【庭の礼】ニハ‥🔗🔉

にわ‐の‐れい庭の礼ニハ‥ 客が帰る時、庭まで送って出ること。

にわ‐はたらき【庭働き】ニハ‥🔗🔉

にわ‐はたらき庭働きニハ‥ 台所の土間で働くこと。勝手仕事。好色五人女3「身をひきさげて里の仕業の―」

にわ‐ばらい【庭払い】ニハバラヒ🔗🔉

にわ‐ばらい庭払いニハバラヒ (→)「にわじまい」に同じ。

にわ‐ばん【庭番】ニハ‥🔗🔉

にわ‐ばん庭番ニハ‥ ①庭の番人。 ②(→)御庭番おにわばんに同じ。

にわ‐び【庭火・庭燎】ニハ‥🔗🔉

にわ‐び庭火・庭燎ニハ‥ 庭でたく篝火かがりび。特に、宮中で神楽の時などにたく篝火。枕草子142「―の煙の細くのぼりたるに」

にわ‐ぶぎょう【庭奉行】ニハ‥ギヤウ🔗🔉

にわ‐ぶぎょう庭奉行ニハ‥ギヤウ 室町幕府の職名。幕府庭中の掃除および営中の修繕をつかさどった。

にわ‐ふじ【庭藤】ニハフヂ🔗🔉

にわ‐ふじ庭藤ニハフヂ マメ科の多年草。高さ約1メートルの低木状で、葉は羽状複葉。小葉は長卵形で、下面は白っぽい。初夏、淡紅色または白色の蝶形花を総状につけ、フジに似るがフジとは別属。自生するが観賞用としても植える。イワフジ。〈[季]夏〉

にわ‐まわり【庭回り】ニハマハリ🔗🔉

にわ‐まわり庭回りニハマハリ ①庭の周囲。 ②庭やその周囲で木々の手入れなどの雑用をすること。また、その人。

にわみ‐ぐさ【庭見草】ニハ‥🔗🔉

にわみ‐ぐさ庭見草ニハ‥ ①ハギの異称。 ②バショウの異称。

にわ‐も【庭面】ニハ‥🔗🔉

にわ‐も庭面ニハ‥ 庭の表面。庭の上。庭。

にわ‐やき【庭焼】ニハ‥🔗🔉

にわ‐やき庭焼ニハ‥ (→)御庭焼おにわやきに同じ。 ○荷を下ろすにをおろす 負担になっているものを除く。任務を果たして気楽になる。 ⇒に【荷】

[漢]庭🔗🔉

 字形  筆順 〔广部7画/10画/教育/3677・446D〕 [] 字形 〔广部7画/10画〕 〔音〕テイ(漢) 〔訓〕にわ [意味] ①にわ。やしきの中の空き地。広場。「庭園・庭訓ていきん・校庭・径庭」 ②政事や裁判を行う所。(同)廷。「禁庭・法庭」 [解字] 形声。「广」(=いえ)+音符「廷」(=広場)。やしきの中のにわの意。 [下ツキ 営庭・掖庭・家庭・径庭・逕庭・校庭・石庭・前庭・築庭・茶庭・内庭

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