複数辞典一括検索+

かえり‐ふ【撫生・反生】カヘリ‥🔗🔉

かえり‐ふ撫生・反生カヘリ‥ 矢羽の一種。上半部は黒く、下半部は切斑きりふになっているもの。間切斑あいきりふ

な・ず【撫づ】ナヅ🔗🔉

な・ず撫づナヅ 〔他下二〕 ⇒なでる(下一)

な・ぜる【撫ぜる】🔗🔉

な・ぜる撫ぜる】 〔他下一〕 ナデルの訛。

なだ・す【撫だす】🔗🔉

なだ・す撫だす】 〔他四〕 (スは尊敬・親愛の意を表す)お撫でになる。雄略紀「足結あよい―・すも」

なで‐あ・げる【撫で上げる】🔗🔉

なで‐あ・げる撫で上げる】 〔他下一〕[文]なであ・ぐ(下二) 撫でて上へあげる。髪を上へ撫でつける。

なで‐うし【撫牛】🔗🔉

なで‐うし撫牛】 素焼などで造った、臥した牛の像。商家などでまつる。布団の上に置き、撫でれば吉事があるといわれ、吉事あるごとに布団を作って重ねる。

なで‐おお・す【撫で生す】‥オホス🔗🔉

なで‐おお・す撫で生す‥オホス 〔他四〕 なでるようにかわいがり育てあげる。蜻蛉日記「なでしこは―・したりや」

なで‐おろ・す【撫で下ろす】🔗🔉

なで‐おろ・す撫で下ろす】 〔他五〕 ①上から下へ撫でる。 ②(「胸を―・す」の形で) ⇒むね(胸)(成句)

なで‐かく【撫角】🔗🔉

なで‐かく撫角】 ①四角形の四隅の角かどを落として、丸みのある形にしたもの。紋所のわくなどについてもいう。 ②撫角銭の略。 ⇒なでかく‐せん【撫角銭】

なでかく‐せん【撫角銭】🔗🔉

なでかく‐せん撫角銭】 撫角形の銭。主に仙台通宝をいう。 ⇒なで‐かく【撫角】

なで‐かしず・く【撫で傅く】‥カシヅク🔗🔉

なで‐かしず・く撫で傅く‥カシヅク 〔他四〕 かわいがってそだてる。源氏物語東屋「明けくれまもりて―・くこと限りなし」

なで‐がた【撫で肩】🔗🔉

なで‐がた撫で肩】 なでおろしたようになだらかに下がった肩。↔怒肩いかりがた↔差肩さしかた

なで‐ぎね【撫杵】🔗🔉

なで‐ぎね撫杵】 米つき用の大きな杵。〈日葡辞書〉

なで‐ぎり【撫で切り・撫で斬り】🔗🔉

なで‐ぎり撫で切り・撫で斬り】 ①なでるようにして切ること。 ②多くの人を片っぱしから、残らず斬り捨てること。

なで‐ぐい【撫で食い】‥グヒ🔗🔉

なで‐ぐい撫で食い‥グヒ 片っぱしから食いつくすこと。狂言、右近左近おこさこ「牛を放いておこいて、某が田を大目ほど―にさせたに依て」

なで‐ぐし【撫櫛】🔗🔉

なで‐ぐし撫櫛】 髪を撫でつける櫛。なでつけぐし。

なで‐さばき【撫で捌き】🔗🔉

なで‐さばき撫で捌き】 髪などを撫でつけ、または解きさばくこと。

なでしこ【撫子・瞿麦】🔗🔉

なでしこ撫子・瞿麦】 ①ナデシコ科の一群の草本の総称。自生種のほか園芸品種も多い。また、その一種の多年草。秋の七草の一つ。日当りのよい草地・川原などに自生。高さ数十センチメートル。葉は線形。8〜9月頃、淡紅色の花を開く。花弁は5枚で上端が深く細裂。種子は黒色で小さく、利尿に有効。カワラナデシコ。ヤマトナデシコ(同属のセキチクをカラナデシコと呼ぶのに対していう)。とこなつ。〈[季]夏〉。万葉集8「吾がやどに蒔きし―」 なでしこ ナデシコ 提供:OPO ②襲かさねの色目。表は紅、裏は薄紫。または、表は紅梅、裏は青。とこなつ。 ③紋所の名。ナデシコの花を取り合わせて描いたもの。 ④愛撫する子。和歌などで、多く植物のナデシコにかけて用いる。 ⇒なでしこ‐の‐わかば‐の‐いろ【撫子の若葉の色】

なでしこ‐の‐わかば‐の‐いろ【撫子の若葉の色】🔗🔉

なでしこ‐の‐わかば‐の‐いろ撫子の若葉の色】 襲かさねの色目。表は蘇芳すおう、裏は青。 ⇒なでしこ【撫子・瞿麦】

なで‐つくろ・う【撫で繕う】‥ツクロフ🔗🔉

なで‐つくろ・う撫で繕う‥ツクロフ 〔他五〕 髪などをなでてつくろいなおす。なでてよそおう。源氏物語薄雲「この君を―・ひつつ居たり」

なで‐つけ【撫付け】🔗🔉

なで‐つけ撫付け】 ①なでつけること。 ②撫付髪の略。 ③撫付髪にした人。誹風柳多留20「菜飯屋へ―心やすく来る」 ④撫付髪の歌舞伎鬘の名。「勧進帳」の弁慶などに用いる。 ⇒なでつけ‐がみ【撫付髪】 ⇒なでつけ‐ぐし【撫付櫛】 ⇒なでつけ‐びん【撫付鬢】

なでつけ‐がみ【撫付髪】🔗🔉

なでつけ‐がみ撫付髪】 ①後方へ撫でつけた髪。 ②髪を結ばずにときつけて後方に流したままの髪。学者・虚無僧こむそう・山伏・易者などに多い。 ⇒なで‐つけ【撫付け】

なでつけ‐ぐし【撫付櫛】🔗🔉

なでつけ‐ぐし撫付櫛】 なでぐし。 ⇒なで‐つけ【撫付け】

なでつけ‐びん【撫付鬢】🔗🔉

なでつけ‐びん撫付鬢】 撫付髪の鬢。撫鬢。 ⇒なで‐つけ【撫付け】

なで‐つ・ける【撫で付ける】🔗🔉

なで‐つ・ける撫で付ける】 〔他下一〕[文]なでつ・く(下二) ①撫でておさえつける。 ②乱れた髪を櫛や手で整える。「髪を―・ける」 ③愛撫して味方につける。手なずける。日葡辞書「ヒトヲナデツクル」

なで‐づち【撫槌】🔗🔉

なで‐づち撫槌】 米つき用の大槌。〈日葡辞書〉

なで‐づり【撫釣】🔗🔉

なで‐づり撫釣】 牛角または海松みるでつくった擬餌鉤ぎじばりをつけた短い釣糸を長い竿の先につけ、岩上などから海面を撫でるように左右に動かして釣ること。浮遊するブリなどを釣るのに用いる。

なで‐はだ・く【撫で刷く】🔗🔉

なで‐はだ・く撫で刷く】 〔他下二〕 撫でさすってよそおう。なでつくろう。保元物語「あけくれに―・け奉りて」

なで‐びん【撫鬢】🔗🔉

なで‐びん撫鬢】 撫付髪の鬢。

なで‐ぼとけ【撫仏】🔗🔉

なで‐ぼとけ撫仏】 賓頭盧びんずるの別称。病気の患部に相当する像の部分を撫でた手で自分の患部を撫でれば、病気が平癒するという俗信がある。

なで‐まく・る【撫で捲る】🔗🔉

なで‐まく・る撫で捲る】 〔他四〕 撫で斬りに斬りまくる。浄瑠璃、国性爺合戦「八方無尽にわり立てわり立て―・る」

なで‐まわ・す【撫で回す】‥マハス🔗🔉

なで‐まわ・す撫で回す‥マハス 〔他五〕 手のひらであちこちなでる。

なで‐もの【撫物・摩物】🔗🔉

なで‐もの撫物・摩物】 ①祓はらえの時に、穢けがれや災いを移し負わせる紙製の人形ひとかたやその代りに用いる小袖の類。それで体を撫でて、撫で終われば水に流す。形代。あがもの。源氏物語東屋「恋しき瀬々の―にせむ」 ②猫の称。(和訓栞) ⇒なでもの‐づかい【撫物使】

なでもの‐づかい【撫物使】‥ヅカヒ🔗🔉

なでもの‐づかい撫物使‥ヅカヒ 室町幕府の職名。祓はらえを行う時、撫物を持って祓い棄てる役。贖物役あがものやく。撫物役。 ⇒なで‐もの【撫物・摩物】

なで‐やしな・う【撫で養ふ】‥ヤシナフ🔗🔉

なで‐やしな・う撫で養ふ‥ヤシナフ 〔他四〕 かわいがってそだてる。宇津保物語俊蔭「親の―・ひ給ひし時は」

な・でる【撫でる】🔗🔉

な・でる撫でる】 〔他下一〕[文]な・づ(下二) ものの表面を心をこめてさする意。 ①手のひらでやさしくさする。万葉集20「わが母の袖持ち―・でてわが故からに泣きし心を忘らえぬかも」。平家物語5「よに暖かにかうばしき御手をもつて―・でくだし給ふ」。「子供の頭を―・でる」 ②物が他の物に触れ、静かに動く。「風が頬を―・でる」 ③いつくしむ。かわいがる。大事にする。万葉集18「老い人も女おみな童児わらわもしが願ふ心足らひに―・でたまひ治めたまへば」。平家物語5「朝夕ひまなく―・で飼はれける馬の尾に」 ④くしけずる。髪をとかす。福富長者物語「烏帽子の塵はらひて髪―・でつけ」 ⑤ひきくだく。日葡辞書「コメヲナヅル」 ⑥(斎宮の忌詞)打つ。斎宮寮式「打を撫なづと称ふ」

ぶ‐いく【撫育】🔗🔉

ぶ‐いく撫育】 いつくしみ育てること。愛し養うこと。

ぶ‐じゅつ【撫恤】🔗🔉

ぶ‐じゅつ撫恤】 いつくしみあわれむこと。

ぶ‐じゅん【撫循】🔗🔉

ぶ‐じゅん撫循】 手なずけること。

ぶじゅん【撫順】🔗🔉

ぶじゅん撫順】 (Fushun)中国遼寧省東部の都市。石炭・石油加工を中心とした重化学工業が発達。人口143万4千(2000)。 ⇒ぶじゅん‐たんでん【撫順炭田】

ぶじゅん‐たんでん【撫順炭田】🔗🔉

ぶじゅん‐たんでん撫順炭田】 中国遼寧省にある中国屈指の炭田。もと満鉄の経営。露天掘りが特色。 ⇒ぶじゅん【撫順】

ぶ‐すい【撫綏】🔗🔉

ぶ‐すい撫綏】 人民をなでやすんずること。

ぶ・する【撫する】🔗🔉

ぶ・する撫する】 〔他サ変〕[文]撫す(サ変) ①なで、さする。「腕を―・する」 ②いたわる。かわいがる。太平記1「徳窮民を―・するに足れり」 ③そっくり書き写す。書写する。

ぶ‐みん【撫民】🔗🔉

ぶ‐みん撫民】 支配者が民衆をいたわること。「―政策」

ぶ‐よう【撫養】‥ヤウ🔗🔉

ぶ‐よう撫養‥ヤウ かわいがり養うこと。

[漢]撫🔗🔉

 字形 〔手(扌)部12画/15画/4179・496F〕 〔音〕ブ(慣) フ(呉)(漢) 〔訓〕なでる [意味] なでさする。いたわり、かわいがる。「腕を撫す」「剣を撫す」「撫育・愛撫・宣撫」 [下ツキ 愛撫・慰撫・巡撫・綏撫・宣撫・鎮撫 [難読] 撫子なでしこ

広辞苑で始まるの検索結果 1-46