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あげは‐もどき【擬鳳蝶・揚羽擬】🔗⭐🔉
あげは‐もどき【擬鳳蝶・揚羽擬】
アゲハモドキ科のガ。体も翅も暗色、後翅に尾状突起があり、開張約6センチメートル。昼間飛翔し、一見クロアゲハに似るが、触角は先端が細まり、雄では櫛歯状。
アゲハモドキ
撮影:海野和男
⇒あげ‐は【揚羽】

ありもどき‐ぞうむし【擬蟻象虫】‥ザウ‥🔗⭐🔉
ありもどき‐ぞうむし【擬蟻象虫】‥ザウ‥
ミツギリゾウムシ科の甲虫。体長約7ミリメートル。体形はややアリに似る。上翅は青藍色、胸や肢は赤褐色で、強い光沢がある。サツマイモの害虫として著名で、幼虫はその根を食べて育つ。
かに‐むし【擬蠍】🔗⭐🔉
かに‐むし【擬蠍】
クモ綱カニムシ目の節足動物の総称。サソリの尻尾をとったような形で、体に比して大きく発達したはさみ(触肢)をもつ。体長1〜8ミリメートル。褐色ないし黄色。落葉・土・苔の中などにすみ、肉食性で小型の節足動物を捕食する。あとびさり。あとしざり。
かまきり‐もどき【擬蟷螂】🔗⭐🔉
かまきり‐もどき【擬蟷螂】
アミメカゲロウ目カマキリモドキ科の昆虫の総称。カマキリに似て前胸が細長く、前脚は鎌状だが、翅は透明で翅脈は網目状。小虫を捕食する。
⇒かま‐きり【鎌切・蟷螂・螳螂】
ぎ‐おん【擬音】🔗⭐🔉
ぎ‐おん【擬音】
ある音に似せて人工的に作り出す音。多く映画・演劇・放送劇などに用いる。「―効果」
⇒ぎおん‐ご【擬音語】
ぎおん‐ご【擬音語】🔗⭐🔉
ぎおん‐ご【擬音語】
(onomatopoeia)実際の音をまねて言葉とした語。「さらさら」「ざあざあ」「わんわん」など。擬声語。広義には擬態語も含む。オノマトペア。オノマトペ。
⇒ぎ‐おん【擬音】
ぎかい‐の‐そう【擬階の奏】🔗⭐🔉
ぎかい‐の‐そう【擬階の奏】
平安時代、諸司の六位以下の官人について、その成績考査の結果により、太政官が位階の昇進を奏上する儀式。4月7日に行われた。
ぎ‐かく【擬革】🔗⭐🔉
ぎ‐かく【擬革】
人造皮革。
⇒ぎかく‐し【擬革紙】
ぎかく‐し【擬革紙】🔗⭐🔉
ぎかく‐し【擬革紙】
強靱な和紙またはクラフト紙に特殊加工液を塗り、凹凸模様の型付けを行なって皮革に似せたもの。袋物・書籍表紙・家具調度品などに用いる。革紙かくし。レザー‐ペーパー。
⇒ぎ‐かく【擬革】
ぎ‐ぎ【擬議】🔗⭐🔉
ぎ‐ぎ【擬議】
①あれかこれかとはかり考えること。熟考すること。
②ためらうこと。躊躇ちゅうちょ。太平記22「ちつとも―せず走り懸る」
ぎ‐けんし【擬絹糸】🔗⭐🔉
ぎ‐けんし【擬絹糸】
(→)シルケットに同じ。
ぎ‐こ【擬古】🔗⭐🔉
ぎ‐こ【擬古】
古い時代のならわし・しかたをまねること。「―文」
ぎ‐こう【擬講】‥カウ🔗⭐🔉
ぎ‐こう【擬講】‥カウ
〔仏〕
①僧侶が三会さんえの講師を拝命してから、それを勤めるまでの呼称。→已講いこう。
②浄土宗・真宗大谷派などの学階の一つ。
ぎこ‐しゅぎ【擬古主義】🔗⭐🔉
ぎこ‐しゅぎ【擬古主義】
(多く芸術表現で)過去の或る時代の形式を崇拝模倣しようとする構え。
ぎこ‐ぶん【擬古文】🔗⭐🔉
ぎこ‐ぶん【擬古文】
古代の文体をまねて作った文。特に、江戸時代の国学者が平安時代の歌・文章を模範として作った文。雅文。
ぎこ‐ものがたり【擬古物語】🔗⭐🔉
ぎこ‐ものがたり【擬古物語】
源氏物語・狭衣物語などの平安時代の王朝物語を模倣した作り物語。主に鎌倉・南北朝時代に作られ、約200編の名が知られるが現存は1割程度。貴族男女の悲恋が出家遁世で終わる類型的なものが多い。「松浦宮物語」「我身にたどる姫君」など。
ぎ‐さく【擬作】🔗⭐🔉
ぎ‐さく【擬作】
詩会や歌会に備えて、あらかじめ詩歌を作っておくこと。また、その作品。今鏡「当座に詠むことは少なき―と書きてぞ侍りける」
ぎ‐し【擬死】🔗⭐🔉
ぎ‐し【擬死】
動物が敵の目をのがれるために、または急激な刺激にあった際に、反射的に死んだような動かない姿勢をとること。哺乳類・昆虫などに広く見られる。
ぎ‐じ【疑似・擬似】🔗⭐🔉
ぎ‐じ【疑似・擬似】
本物とよく似ていて区別をつけにくいこと。「―赤痢」「―的症状」「宇宙飛行の―体験」
ぎ‐じ【擬餌】🔗⭐🔉
ぎ‐じ【擬餌】
①虫などの形に似せて作った、釣餌の役をするもの。疑似餌ぎじえ。
②擬餌鉤ぎじばりの略。
ぎじ‐え【疑似餌・擬似餌】‥ヱ🔗⭐🔉
ぎじ‐え【疑似餌・擬似餌】‥ヱ
(→)擬餌に同じ。
ぎ‐じじゅう【擬侍従】🔗⭐🔉
ぎ‐じじゅう【擬侍従】
平安以降、即位・朝賀・節会などの時、公卿・殿上人などを臨時に侍従に任じたもの。
ぎじ‐ばり【擬餌鉤】🔗⭐🔉
ぎじ‐ばり【擬餌鉤】
餌の代りに魚皮・ビニール片などをつけた釣りばり。化かし鉤。化け。
ぎ‐しょう【擬傷】‥シヤウ🔗⭐🔉
ぎ‐しょう【擬傷】‥シヤウ
地上営巣する鳥類に見られる利他的行動で、敵に対する一種のはぐらかし。敵が巣に近づくと親鳥があたかも傷つき飛べないような目立つしぐさをし、敵を遠くへおびきだす。
ぎ‐じん【擬人】🔗⭐🔉
ぎ‐じん【擬人】
①人でないものを人に見立てること。
②自然人でないものに、法律上人格を付与すること。また、その人格。法人。
⇒ぎじん‐か【擬人化】
⇒ぎじん‐かん【擬人観】
⇒ぎじん‐ほう【擬人法】
ぎ‐じんめい【擬人名】🔗⭐🔉
ぎ‐じんめい【擬人名】
性質・形状・状態などを人名になぞらえたもの。「小言幸兵衛」「石部金吉」「阪東太郎」「土左衛門」「助平」「飲ん兵衛」など。
ぎ・す【擬す】🔗⭐🔉
ぎ・す【擬す】
〔他五〕
「擬する」に同じ。
ぎ・する【擬する】🔗⭐🔉
ぎ・する【擬する】
〔他サ変〕[文]擬す(サ変)
①ある物を何かに見立てる。まねる。似せる。なぞらえる。古今著聞集20「錦の地鋪じしきを庭上に敷きて舞台に―・す」。「杜詩に―・する」
②未決定のことを仮にあててみる。あらかじめ定める。平家物語1「五節豊明の節会の夜、忠盛を闇打にせむとぞ―・せられける」。「次期社長に―・せられる」
③ある物を他の物にあてがう。さしあてる。「刀をのど元に―・する」
ぎ‐せい【擬制】🔗⭐🔉
ぎ‐せい【擬制】
(fiction)
①なぞらえること。
②〔法〕立法政策上の見地から、実際の性質が異なったものを同一のものとみなし、同一の法律上の効果を与えること。婚姻をした未成年者を成年に達したものとして扱うなどがその例。→みなし規定。
⇒ぎせい‐しほん【擬制資本】
⇒ぎせい‐しんぞく【擬制親族】
ぎ‐せい【擬勢・義勢・儀勢】🔗⭐🔉
ぎ‐せい【擬勢・義勢・儀勢】
①見せかけの勢い。うわべばかりの威力。強がり。平家物語2「―ばかりでは此の謀反かなふべうもみえざりしかば」
②意気ごみ。威勢。秋夜長物語「さしも―の天狗ども恐れわななきて」
③動物が相手をおどすために体色を変えたりしてとる態勢。
⇒擬勢を張る
ぎ‐せい【擬製】🔗⭐🔉
ぎ‐せい【擬製】
本物をまねてつくること。また、その物。
⇒ぎせい‐どうふ【擬製豆腐】
ぎせい‐ご【擬声語】🔗⭐🔉
ぎせい‐しんぞく【擬制親族】🔗⭐🔉
ぎせい‐しんぞく【擬制親族】
親族関係のない者が、両者の合意によって実の親族と同様あるいはそれ以上の親密な関係を人為的に結んだもの。日本における親方子方(親分子分)・烏帽子親えぼしおや・鉄漿親かねおや、カトリックの社会における洗礼親など。
⇒ぎ‐せい【擬制】
ぎせい‐どうふ【擬製豆腐】🔗⭐🔉
ぎせい‐どうふ【擬製豆腐】
水切りした豆腐に野菜や卵などを加えて調味し、厚焼き卵のように焼いた料理。ぎせどうふ。俚言集覧「義性豆腐」
⇒ぎ‐せい【擬製】
○擬勢を張るぎせいをはる🔗⭐🔉
○擬勢を張るぎせいをはる
①実力がないのに、勢力があるように見せる。虚勢を張る。空威張りする。
②普通以上に気を使う。
⇒ぎ‐せい【擬勢・義勢・儀勢】
き‐せかい【器世界】
〔仏〕三種世界の一つ。山河・大地・草木・城宅など、衆生しゅじょうのよりどころとなる環境世界。器世間。器界。国土世界。→三世間
きせかえ‐にんぎょう【着せ替え人形】‥カヘ‥ギヤウ
着ている紙製・布製などの衣服をとりかえて遊ぶ人形。
きせ‐か・える【着せ替える・着せ代える】‥カヘル
〔他下一〕[文]きせか・ふ(下二)
着衣を取りかえて着せる。着替えさせる。「新しい服に―・える」
きせ‐か・ける【着せ掛ける】
〔他下一〕[文]きせか・く(下二)
①着物などを体の上にかぶせる。着物を着せるようにする。「コートを―・ける」
②人に難儀・罪などを負わせる。日葡辞書「シンロウ(辛労)ヲキセカクル」
きせ‐がわ【黄瀬川・木瀬川】‥ガハ
①静岡県東部にある川。富士山東側の御殿場台地に発源、狩野川に注ぐ。
②沼津市の地名。黄瀬川が狩野川に注ぐ地。1180年(治承4)源頼朝がこの地に陣し、陸奥から来た弟義経に対面。
き‐せき【奇石】
奇妙な石。めずらしい石。「奇岩―」
き‐せき【奇跡・奇蹟】
(miracle)常識では考えられない神秘的な出来事。既知の自然法則を超越した不思議な現象で、宗教的真理の徴と見なされるもの。「―が起こる」
⇒きせき‐げき【奇蹟劇】
⇒きせき‐てき【奇跡的】
きせき【奇蹟】
文芸雑誌。1912年(大正1)9月創刊、翌年5月終刊。舟木重雄・広津和郎・谷崎精二・葛西善蔵ら早大出身者が主要同人で、自然主義の作風を継ぎ、自己の心理を追求する傾向が強い。ロシアの世紀末文学を紹介。
き‐せき【軌跡】
①車の轍わだちの跡。
②前人の行いの跡。「行動の―」
③〔数〕(locus)幾何学において、ある条件に適合する点がある図形の上にあり、この図形の上の点がすべてその与えられた条件を満足する時、この図形をその条件をみたす点の軌跡という。
き‐せき【鬼籍】
(「鬼」は死者の意)過去帳。点鬼簿。
⇒鬼籍に入る
き‐せき【帰責】
〔法〕(Zurechnung ドイツ・attribution イギリス)責せめを帰すること。或る者のせいにすること。帰属。「―事由」
き‐せき【帰籍】
ふたたび以前の戸籍にもどること。復籍。
き‐せき【貴石】
宝石のこと。
き‐せき【貴戚】
①高貴な身分の親戚。
②貴族。
き‐せき【毀瘠】
悲哀のあまり、はなはだしくやせ衰えていること。
き‐せき【輝石】
カルシウム・鉄・マグネシウムなどを含むケイ酸塩鉱物の一群。斜方晶系または単斜晶系。一般に柱状、暗緑または暗褐色・黒色。火成岩・変成岩などの中に産する。
普通輝石
撮影:松原 聰
⇒きせき‐あんざんがん【輝石安山岩】
き‐ぜき【気急き】
気のせくこと。気ぜわしいこと。こころぜき。また、そういう人。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「日足のたけたに―して」
ぎ‐せき【妓籍】
芸者としての籍。芸者の身分。「―をひかせる」
ぎ‐せき【擬石】
コンクリートやモルタルなどに砕石を混ぜ、着色して、天然の石のように造ったもの。
ぎ‐せき【議席】
議場における議員の席。転じて、議員としての資格。「―を失う」
きせき‐あんざんがん【輝石安山岩】
斑晶に輝石のある安山岩。単斜輝石と斜方輝石と両方ある場合には両輝石安山岩ということがある。日本で最も普通に見られる火山岩。
⇒き‐せき【輝石】
きせき‐げき【奇蹟劇】
(miracle-play)ヨーロッパ中世のキリスト教宗教劇の一種。聖者などの行う奇蹟を主題とする。11世紀末頃に起こってフランス・イギリスに広まり、14世紀には特に聖母の奇蹟劇が盛行。
⇒き‐せき【奇跡・奇蹟】
きせき‐てき【奇跡的】
きわめて珍しく不思議なさま。「―に生還した」
⇒き‐せき【奇跡・奇蹟】

ぎ‐せき【擬石】🔗⭐🔉
ぎ‐せき【擬石】
コンクリートやモルタルなどに砕石を混ぜ、着色して、天然の石のように造ったもの。
ぎ‐せん【擬戦】🔗⭐🔉
ぎ‐せん【擬戦】
実戦になぞらえて行ういくさ。模擬戦。
ぎ‐そう【擬生】‥サウ🔗⭐🔉
ぎ‐そう【擬生】‥サウ
擬文章生ぎもんじょうしょうの略。宇津保物語国譲下「進士よりいでたる人二十人、―も召したり」
ぎ‐そく【偽足・擬足】🔗⭐🔉
ぎ‐そく【偽足・擬足】
〔生〕(→)仮足かそくに同じ。
ぎ‐たい【擬態】🔗⭐🔉
ぎ‐たい【擬態】
①あるもののさまに似せること。
②〔生〕動物の形・色・斑紋が他の動植物または無生物に似ていること。隠蔽的擬態(模倣)すなわち環境に似せ目立たなくするもの(シャクトリムシが枝に似るなど)と、標識的擬態すなわち目立たせるようにするもの(アブがハチに似るなど)の2種類に分けられる。ミミクリ。ミメシス。
⇒ぎたい‐ご【擬態語】
⇒ぎたい‐ほう【擬態法】
ぎたい‐ご【擬態語】🔗⭐🔉
ぎたい‐ほう【擬態法】‥ハフ🔗⭐🔉
ぎたい‐ほう【擬態法】‥ハフ
修辞法の一つ。擬態語を用いて事物の姿態を具体的に表現する技法。
⇒ぎ‐たい【擬態】
ぎ‐とう【擬闘】🔗⭐🔉
ぎ‐とう【擬闘】
たたかいの演技。また、それの振り付け。
ぎ‐なんたいどうぶつ【擬軟体動物】🔗⭐🔉
ぎ‐なんたいどうぶつ【擬軟体動物】
触手動物にほぼ同じ。無脊椎動物の一群で、現在の分類では外肛動物・箒虫動物・腕足動物の3門から成る。→触手動物
ぎ‐ふうつう【擬風通】🔗⭐🔉
ぎ‐ふうつう【擬風通】
外見が風通に似た綿織物。経糸たていとと緯糸よこいとにそれぞれ色の異なったガス糸を用い、斜文組織で文様を織り出したもの。
ぎ‐ぶつ【擬物】🔗⭐🔉
ぎ‐ぶつ【擬物】
物になぞらえること。
⇒ぎぶつ‐ほう【擬物法】
○木仏金仏石仏きぶつかなぶついしぼとけ
情に動かされない人、また融通のきかない人のたとえ。
⇒き‐ぶつ【木仏】
ぎ‐べん【擬娩】🔗⭐🔉
ぎ‐べん【擬娩】
(couvade)妻の出産の前後に、夫が出産に伴う行為の模倣をする風習。クーバード。
ぎ‐ぼうし【擬宝珠】🔗⭐🔉
ぎ‐ぼうし【擬宝珠】
(ギボウシュの転)
①⇒ぎぼし。
②ユリ科の一属。多年草で、日本・中国・朝鮮半島に約30種分布。葉は葉柄長く、長楕円形。夏・秋、長い花茎に漏斗状の花を総状につける。花冠は6裂し、色は白・紫・淡紫など。若葉は食用になる。スジギボウシ・オオバギボウシ・コバノギボウシなどが普通。トクダマ・タマノカンザシなどは観賞用に栽培。ぎぼし。〈[季]夏〉
ぎぼうし
ギボウシ
提供:OPO


ぎ‐ぼうしゅ【擬宝珠】🔗⭐🔉
ぎ‐ぼく【擬木】🔗⭐🔉
ぎ‐ぼく【擬木】
自然の木を模した、コンクリートやプラスチック製の材。公園・遊歩道などに用いる。
ぎ‐ぼし【擬宝珠】🔗⭐🔉
ぎ‐ぼし【擬宝珠】
(ギボウシュの約転)
①欄干の柱頭などにつける宝珠の飾り。形は葱ねぎの花に似る。
擬宝珠
②葱の花。
③〔植〕
⇒ぎぼうし2。
⇒ぎぼし‐こうらん【擬宝珠勾欄】
⇒ぎぼし‐むし【擬宝珠虫】

ぎぼし‐こうらん【擬宝珠勾欄】🔗⭐🔉
ぎぼし‐こうらん【擬宝珠勾欄】
擬宝珠のある柱を建てた欄干。
⇒ぎ‐ぼし【擬宝珠】
ぎぼし‐むし【擬宝珠虫】🔗⭐🔉
ぎぼし‐むし【擬宝珠虫】
ギボシムシ目(腸鰓ちょうさい類)に属する半索動物の総称。体は柔らかく紐状で、長さ10センチメートル〜1メートル。体は3部分に分かれ、前体部は擬宝珠形の吻ふんとなり、中体部の前縁に口があり、長い後体部の末端に肛門がある。消化管の始部の左右に鰓裂があり、脊椎動物に類縁が近いと考えられる。ヨードホルム臭を発する。太平洋側沿岸の砂泥中にすみ、ミサキギボシムシほか数種がある。
⇒ぎ‐ぼし【擬宝珠】
ぎ‐ま【擬麻】🔗⭐🔉
ぎ‐ま【擬麻】
綿糸、特にガス糸やシルケットに加工し、麻糸に似た手触りと質感を付したもの。麻の代用織物、シャツ地・ハンカチーフ地・浴衣ゆかた地などを織る。
ぎ‐もんじょうしょう【擬文章生】‥ジヤウシヤウ🔗⭐🔉
ぎ‐もんじょうしょう【擬文章生】‥ジヤウシヤウ
律令制の大学で紀伝詩文を学び、寮試に合格した者。定員20人。さらに省試に合格すると文章生となる。擬生ぎそう。
ぎ‐ようせい【擬陽性】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
ぎ‐ようせい【擬陽性】‥ヤウ‥
ツベルクリン反応などで、陽性ではないがそれに近い反応があること。
ぎ‐ようひし【擬羊皮紙】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
ぎ‐ようひし【擬羊皮紙】‥ヤウ‥
(→)硫酸紙に同じ。
ぎ‐りつ【擬律】🔗⭐🔉
ぎ‐りつ【擬律】
裁判所が法規を具体的な事件に適用すること。「―の錯誤」
しろあり‐もどき【擬白蟻】🔗⭐🔉
しろあり‐もどき【擬白蟻】
シロアリモドキ目シロアリモドキ科の昆虫の総称。細長い小昆虫で不完全変態。前肢の跗節から糸を出して樹皮上に天幕を張り、その中で小群の集団生活を営み、植物質を食う。日本にはコケシロアリモドキだけが知られ、九州に分布。体長5〜10ミリメートル。
⇒しろ‐あり【白蟻】
なずらい【準い・准い・擬い】ナズラヒ🔗⭐🔉
なずらい【準い・准い・擬い】ナズラヒ
類すること。また、そのもの。たぐい。似たもの。源氏物語桐壺「―におぼさるるだにいとかたき世かな」
なずら・う【準ふ・准ふ・擬ふ】ナズラフ🔗⭐🔉
なずら・う【準ふ・准ふ・擬ふ】ナズラフ
[一]〔自四〕
肩を並べる。類する。なぞらう。源氏物語薄雲「ただ人は―・ふべき事にもあらず」
[二]〔他下二〕
⇒なずらえる(下一)
なずらえ【準え・准え・擬え】ナズラヘ🔗⭐🔉
なずらえ【準え・准え・擬え】ナズラヘ
なずらえること。また、そのもの。なずらい。たぐい。狭衣物語1「しばしはさりとも―なる人ありなむと」
⇒なずらえ‐うた【準え歌】
なずら・える【準える・准える・擬える】ナズラヘル🔗⭐🔉
なずら・える【準える・准える・擬える】ナズラヘル
〔他下一〕[文]なずら・ふ(下二)
同類と見なす。擬する。似せる。なぞらえる。源氏物語桐壺「今はなほ昔のかたみに―・へて」
なぞ・う【準ふ・准ふ・擬ふ】ナゾフ🔗⭐🔉
なぞ・う【準ふ・准ふ・擬ふ】ナゾフ
〔他下二〕
(古くはナソフ)同等のものと見なす。なぞらえる。万葉集11「何に―・へて妹を偲はむ」
なぞえ【準え・准え・擬え】ナゾヘ🔗⭐🔉
なぞえ【準え・准え・擬え】ナゾヘ
同等のものと見なすこと。なずらえ。伊勢物語「―なく高きいやしき苦しかりけり」
なぞら・う【準ふ・准ふ・擬ふ】ナゾラフ🔗⭐🔉
なぞら・う【準ふ・准ふ・擬ふ】ナゾラフ
[一]〔自四〕
ほぼ同じ資格・価値などを持つ。準ずる。たぐう。なずらう。後撰和歌集春「身に―・へる花にしあらば」
[二]〔他下二〕
⇒なぞらえる(下一)
なぞら・える【準える・准える・擬える】ナゾラヘル🔗⭐🔉
なぞら・える【準える・准える・擬える】ナゾラヘル
〔他下一〕[文]なぞら・ふ(下二)
①仮にそうだと考える。同類とみなす。擬する。見立てる。なずらえる。源氏物語蛍「かの監げんがゆゆしさをおぼし―・へ給ふ」。「人生を旅に―・える」
②まねる。似せる。
まがい【紛い・擬い】マガヒ🔗⭐🔉
まがい【紛い・擬い】マガヒ
①まがうこと。入りみだれること。まざって区別しにくいこと。万葉集15「黄葉もみちばの散りの―は」
②つまずくこと。あやまち。過失。祝詞、大殿祭「手の躓足の躓、古語に麻我比と云ふ」
③見分けがつかないほどよく似せてあるが劣るもの。まがいもの。また、ほとんどそのものであること。浮世床初「なんの江戸ツ子―めヱ」。「詐欺―の手口」
⇒まがい‐いと【紛い糸】
⇒まがい‐おり【紛い織】
⇒まがい‐みち【紛い道】
⇒まがい‐もの【擬い物】
⇒紛いも無い
まがい‐もの【擬い物】マガヒ‥🔗⭐🔉
まがい‐もの【擬い物】マガヒ‥
似せてつくった物。にせもの。「―をつかまされる」
⇒まがい【紛い・擬い】
もどき【擬き・抵牾・牴牾】🔗⭐🔉
もどき【擬き・抵牾・牴牾】
[一]〔名〕
①他の物に似せて作ること。また、作ったもの。まがいもの。
②とがめること。非難。源氏物語賢木「用なき振舞の積りて人の―を負はんとする事」
③日本の各種の芸能で、主役をからかったり動作をまねたりして、主に滑稽を演ずる役。
④歯のこまかな鋸。
[二]〔接尾〕
他の語に付いてその風采・風情に似たように作り立てられている意を表す。まがい。「芝居―」「梅―」「三馬―の戯文」
⇒もどき‐がお【抵牾顔】
もど・く【擬く・抵牾く・牴牾く】🔗⭐🔉
もど・く【擬く・抵牾く・牴牾く】
〔他五〕
①他の物に似せて作る。まがえる。宇津保物語俊蔭「この七歳ななとせなる子、父を―・きて高麗人こまうどと文をつくりかはしければ」
②さからって非難する。とがめる。源氏物語宿木「世の人に似ぬ心の程は皆人に―・かるまじく侍るを」
[漢]擬🔗⭐🔉
擬 字形
筆順
〔手(扌)部14画/17画/常用/2128・353C〕
〔音〕ギ(呉)(漢)
〔訓〕なぞらえる・もどき
[意味]
①本物に似せる。まねる。本物に見立ててあてはめる。なぞらえる。まがい(もの)。「次期首相に擬せられる」「擬古文・擬音・擬人法・模擬・比擬」
②物を他のものに当てる。あてがう。「短刀を胸に擬する」
[解字]
形声。「手」+音符「疑」(=ためらう)。本物かどうかまぎらわしくする意。


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