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き‐こ【旗鼓】🔗🔉

き‐こ旗鼓】 ①軍旗と太鼓。「―堂々」 ②軍隊。軍事。 ⇒旗鼓の間に相見ゆ

○旗鼓の間に相見ゆきこのかんにあいまみゆ🔗🔉

○旗鼓の間に相見ゆきこのかんにあいまみゆ 戦場で敵味方となって対決する。 ⇒き‐こ【旗鼓】 き‐コバルト‐こう輝コバルト鉱‥クワウ 硫黄・ヒ素・コバルトから成る鉱物。帯紅銀白色で金属光沢のある斜方晶系、六面体または八面体の結晶。コバルトの鉱石。 ぎこ‐ぶん擬古文】 古代の文体をまねて作った文。特に、江戸時代の国学者が平安時代の歌・文章を模範として作った文。雅文。 き‐こぼ・す着零す】 〔他四〕 袿うちき・衵あこめなどを指貫さしぬきなどに着こめず、すそを外へ出して着る。出衣いだしぎぬにする。枕草子302「葡萄染えびぞめの固紋の指貫、白き衣どもあまた、山吹・くれなゐなど―・して」 き‐こみ着込み・着籠み】 護身用に鎖帷子くさりかたびらなどを上着の下に重ねて着ること。また、その鎖帷子など。きごめ。日葡辞書「キゴミ」 き‐ごみ気込み】 物事に心をうちこみ、一心になること。意気ごみ。 き‐こ・む着込む・着籠む】 [一]〔他下二〕 着物の下にこめて着る。内へ入れて着る。源氏物語「口うちすげみて、髪―・めたるあやしの者ども」 [二]〔他五〕 ①上着の下に重ねて着る。着物をたくさん着る。「―・んで来たので寒くない」 ②「着る」を強めていう語。「タキシードを―・んで現れた」 き‐ごめ生米】 玄米。くろごめ。 き‐ごめ着籠め(→)「きこみ」に同じ。 ぎこ‐ものがたり擬古物語】 源氏物語・狭衣物語などの平安時代の王朝物語を模倣した作り物語。主に鎌倉・南北朝時代に作られ、約200編の名が知られるが現存は1割程度。貴族男女の悲恋が出家遁世で終わる類型的なものが多い。「松浦宮物語」「我身にたどる姫君」など。 き‐ごや木小屋】 材木を積んで置く小屋。木屋。 きこ・ゆ聞ゆ】 [一]〔他下二〕 (聞カユの転)音声・言語が自然と人の耳に入るところから、「聞いていただく、耳に入れていただく」というように、へりくだった立場の語として用いる。 ➊「言う」の謙譲語。 ①申す。お話し申し上げる。伊勢物語「―・ゆれば恥かし―・えねば苦し」。源氏物語帚木「思ふこと少し―・ゆべきぞとて」 ②(呼び名を)…と申し上げる。称される。伊勢物語「昔、おほきおほいまうちぎみと―・ゆるおはしけり」 ➋「やる」「おくる」の謙譲語。差し上げる。津守国基集「同じ人に大えび―・えさす」 ➌他の動詞の連用形に付いて、その動作をなす主体が対者より身分の低いことを表す謙譲語。たてまつる。まつる。まいらす。竹取物語「ここにはかく久しく遊び―・えてならひ奉れり」。源氏物語桐壺「作法世に珍しきまで、もてかしづき―・えたまへり」 [二]〔自下二〕 ⇒きこえる(下一) きこ‐ゆる聞ゆる】 〔連体〕 世間に名のとおった。有名な。名高い。評判の。平家物語8「―剛の者、大力なりければ」 きこり】 山林の木を伐ること。また、それを職業とする人。樵夫。 きこ・る樵る】 〔自四〕 (木伐るの意)山林の木を切る。薪を伐り採る。天武紀「蒭くさかり―・ること莫なかれ」 き‐ころ・す着殺す】 〔他四〕 1枚の着物をだめになるまで着る。浮世風呂3「気に入つた着物をさつさつと―・すがいいのさ」 ぎ‐ごわ義強‥ゴハ 頑固で自分の意志をまげないこと。強情なこと。洒落本、金枕遊女相談「泥酔なまよい客は―なり、聞分ききわけなし」 き‐ごわ・し気強し・木強し‥ゴハシ 〔形ク〕 ぶこつである。 き‐こん気根】 〔生〕地上の茎・幹から出て空気中に露出した根。機能は、支柱(トウモロコシ)・呼吸(タコノキ)・保水(ヘゴ)など、植物により異なる。 き‐こん気魂】 魂。精神。気魄きはくき‐こん既婚】 すでに結婚していること。「―者」↔未婚 き‐こん基根】 ねもと。根本。基本。 き‐こん機根・気根】 ①〔仏〕教えを聞いて修行しうる衆生しゅじょうの能力・素質。 ②物事に堪え得る気力。根気。 ③(「御―に」の形で)お気のままに。御自由に。 きさ(→)「きさがい」に同じ。〈倭名類聚鈔19きさ】 「ぞう」の古称。天智紀「象牙きさのききさ】 材木の木目もくめの模様。宇津保物語吹上上「―の木にくろがねの脚つけたる槽ふねき‐さ詭詐】 いつわりあざむくこと。うそ。譎詐けつさき‐さ機作】 しくみ。機序。機構。メカニズム。 きざ】 きざみ目。きざみ。歌舞伎、韓人漢文手管始「―の付いた股ぐら、歩きよいので足の早いお傾城」 き‐ざ危坐・危座】 (「危」は高い意)正しくすわること。正座。端座。 き‐ざ気障】 (「きざわり」の略) ①心にかかり、苦になること。心配。誹風柳多留5「あたらしい通ひに―な引き残り」 ②服装・態度・行動などが気取っていて、人に不快や反感を感じさせること。いやみ。「―な奴」 き‐ざ起坐・起座】 ①起きあがって、すわること。起きなおること。 ②座を立つこと。 き‐ざ帰座】 もとの座席・位置に帰ること。神霊が、もとの座所に鎮座すること。 き‐ざ跪坐・跪座】 ひざまずいて、すわること。 き‐ざ箕坐(→)箕踞ききょに同じ。 ぎざ ①のこぎりの歯のようなきざみ目。ぎざぎざ。 ②ふちにぎざぎざのある硬貨。五十銭銀貨をいった。 ギザEl Giza】 エジプト北部、ナイル川下流左岸の都市。カイロの対岸に位置し、ピラミッド三つとスフィンクスがある観光地。人口222万2千(1996)。ギーザ。ギゼー。 きさい】 (キサキの音便)皇后。中宮。源氏物語総角「みかど、―のおぼしおきつるままにもおはしまさば」 ⇒きさい‐の‐みや【后の宮】 ⇒きさいのみや‐の‐つかさ【后宮職】 ⇒きさい‐ばら【后腹】 ⇒きさい‐まち【后町】 き‐さい忌祭】 死んだ人の年忌の祭。 き‐さい奇才】 世にも珍しいすぐれた才能。また、その才能を持った人。「画壇の―」 き‐さい奇祭】 他ではあまり見られない変わったことをする祭り。珍しい祭り。 き‐さい既済】 事がすでに済んでいること。また、もはや返済してしまっていること。↔未済 き‐さい既裁】 裁決しおわっていること。↔未裁 き‐さい記載】 ①書物・書類などにしるしのせること。「台帳に―する」 ②生物の形質の特徴をくわしく記すこと。またその記録。 き‐さい起債】 ①負債をおこすこと。借金をすること。 ②公債・社債などを募集すること。 ⇒きさい‐しじょう【起債市場】 き‐さい鬼才】 人間のものとは思われないほどすぐれた才能。また、その才能を持った人。「一代の―」 き‐さい機才】 機敏に働く才気。 き‐ざい木材】 もくざい。材木。 き‐ざい基材】 製品や加工品の基となる材料。 き‐ざい器材】 器具の材料。また、器具や材料。「観測用―」 き‐ざい器財】 うつわ。器物。道具。 き‐ざい機材】 機械の材料。また、機械や材料。 きさい‐しじょう起債市場‥ヂヤウ 新たに発行される公債・社債等の募集がなされる証券市場。起債者(国家・地方公共団体・一般企業など)と応募者(投資家)とを結びつける引受業者(主に証券会社)が重要な役割を果たす。 ⇒き‐さい【起債】 きさい‐ち‐べ私部】 (キサキチベ(后部)の音便か)后妃のために置いた部。敏達天皇の時、后妃個人個人のための名代なしろの部の代りに后妃全員のために置いたという。「私」の字をあてたのは中国の古典に后妃のための官を「私官」と記したことによるか。きさいべ。 きさい‐の‐みや后の宮】 「きさき」の敬称。皇后。皇后宮。中宮。北の宮。古今和歌集「寛平の御時―の歌合せの歌」 ⇒きさい【后】 きさいのみや‐の‐つかさ后宮職】 皇后宮職しき。中宮職。 ⇒きさい【后】 きさい‐ばら后腹】 皇后の腹から生まれたこと。また、その皇子・皇女。宇津保物語蔵開中「―の五の君」 ⇒きさい【后】 きさい‐べ私部(→)「きさいちべ」に同じ。 きさい‐まち后町】 キサキマチの音便。 ⇒きさい【后】 きさ‐がい蚶貝‥ガヒ アカガイの古語という。古事記貝比売きさがいひめき‐ざかい気逆い‥ザカヒ 不快なこと。天草本伊曾保物語「少しも―のことがあれば」 きざ‐がききざ柿(→)木醂きざわしに同じ。 きさかた象潟】 秋田県南西部の海岸、由利郡(現、にかほ市)鳥海山の北西麓にあった潟湖。東西20町余、南北30町余で、湖畔に蚶満寺かんまんじ(円仁の草創)があり、九十九島・八十八潟の景勝の地で松島と並称されたが、1804年(文化1)の地震で地盤が隆起して消失。(歌枕) き‐ざかり気離り】 気の弱いこと。無気力なこと。毛詩抄「僖公きこうはちと―な人であつた」 きざ‐が・る気障がる】 〔他四〕 きざだと思う。いやがる。浮世風呂3「人を―・らせて面白がるのだが、悪い洒落さ」 きさき】 ①天皇の正妻。皇后。中宮。妻后つまぎさき。きさい。神武紀「正妃むかいめを尊びて―とす」 ②皇帝や王侯の妻。浜松中納言物語4「唐国の―」 ⇒きさき‐がね【后がね】 ⇒きさき‐ことば【后詞】 ⇒きさき‐だち【后立ち】 ⇒きさき‐づかさ【后職】 ⇒きさき‐ばら【后腹】 ⇒きさき‐まち【后町】 ⇒きさきまち‐の‐い【后町の井】 ⇒きさきまち‐の‐ろう【后町の廊】 き‐さき気先】 人の気力のすすむ所。気勢。気がまえ。「―を折る」 き‐さき機先】 ①前兆。きっさき。「―がわるい」 ②⇒きせん きさき‐がね后がね】 将来、后となる予定の人。后の候補者。宇津保物語国譲上「―などの対に住み給はんには」 ⇒きさき【后】 きざき‐こ木崎湖】 長野県北西部、大町市にある湖。糸魚川‐静岡構造線の断層活動と関連してできた堰止湖。仁科三湖の一つ。観光地化が進む。 きさき‐ことば后詞】 后が用いるのにふさわしい詞。 ⇒きさき【后】 きざ‐きざ刻刻・段段】 ①(→)「ぎざぎざ」に同じ。 ②ずたずたに切るさま。 ぎざ‐ぎざ のこぎりの歯のように凸凹が交互に並んでいること。きざきざ。きだきだ。「―をつける」「縁に―のある硬貨」 きさき‐だち后立ち】 皇后または中宮の地位につくこと。また、その儀式。立后。増鏡「やがて―あり」 ⇒きさき【后】 きさき‐づかさ后職】 皇后宮職しき。中宮職。 ⇒きさき【后】 きさき‐ばら后腹(→)「きさいばら」に同じ。 ⇒きさき【后】 きさき‐まち后町】 常寧殿の異称。きさいまち。倭名類聚鈔10「常寧殿…岐佐岐万知」 ⇒きさき【后】 きさきまち‐の‐い后町の井‥ヰ 后町の廊のわきにある井。枕草子168「井は…桜井、―」 ⇒きさき【后】 きさきまち‐の‐ろう后町の廊‥ラウ 承香殿しょうきょうでんの中央の馬道めどうから常寧殿へ至る長い廊。 ⇒きさき【后】 きさき‐もの期先物】 先物さきもの取引やオプション取引で、受渡期日が近くない物。↔期近物きぢかもの き‐さく木杓】 木製の柄杓ひしゃくき‐さく気さく】 気性がさっぱりして、物事にこだわらないこと。打ち解けて気軽なさま。狂言、末広がり「余りそなたは―な買手ぢや」。「―な人柄」「―に話しかける」 き‐さく奇策】 常人の思い及ばない、奇抜なはかりごと。奇計。「―を弄する」 き‐さく詭策】 敵をあざむくはかりごと。詭計。 きさ・ぐ刮ぐ】 〔他下二〕 削りおとす。こそぐ。古事記「かれ貝比売きさがいひめ―・げ集めて」 ぎ‐さく偽作】 別人がその作者の作とみせかけて作ること。また、その作品。まがいもの。贋作。 ぎ‐さく戯作⇒げさく ぎ‐さく擬作】 詩会や歌会に備えて、あらかじめ詩歌を作っておくこと。また、その作品。今鏡「当座に詠むことは少なき―と書きてぞ侍りける」 き‐ざくら黄桜】 サトザクラの園芸品種。花は八重で、樺茶または鬱金うこん色。 きさげ 機械仕上げ・鑢やすり仕上げを行なった面を、さらに精密に仕上げるためにけずる手工具。平きさげ・ささばきさげなどがある。スクレイパー。 きさげ き‐ざけ生酒】 まぜもののない純粋の酒。醇酒。 きさご細螺・扁螺・喜佐古】 ニシキウズガイ科の巻貝。殻は直径2センチメートル内外で、厚く固い。多数の放射火焔状の淡褐色の斑がある。食用。殻をおはじきに使った。北海道東北部を除く日本各地に分布。きしゃご。しただみ。ぜぜがい。いしゃらがい。〈[季]春〉。〈易林本節用集〉 きさご ⇒きさご‐はじき【細螺弾き】 きざ‐こきゅう起座呼吸‥キフ 左心不全や肺の疾患で呼吸困難がある場合、それを和らげるため上半身を起こしてものに寄りかかる姿勢をとること。臥位がいでは右心への静脈還流が増し、肺の鬱血うっけつが増強して呼吸困難の度が強くなる。 きさご‐はじき細螺弾き】 キサゴの殻をはじきあてて勝負を争う遊戯。きしゃご。 ⇒きさご【細螺・扁螺・喜佐古】 き‐ささぎ木豇豆】 〔植〕 ⇒きささげ き‐ささげ木豇豆】 ノウゼンカズラ科の落葉高木。中国南部原産。高さ約6メートル、樹皮は灰白色。初夏、淡黄色で暗紫斑のある大形の唇形花を多数つける。果実は長い莢さやとなりササゲに似て垂下し、腎臓疾患の利尿薬とする。種子には両端に長い軟毛が密生。街路樹に用いるのは北米産の同属のアメリカキササゲ。かわらぎり。漢名、楸。書言字考節用集「梓木、キササゲ」 きささげ きざし兆し・萌し】 ①草木が芽を出すこと。芽生え。 ②物事の起ころうとする前ぶれ。兆候。法華義疏長保点「預あらかじめ疑謗の萌キサシを杜ふさぎ」。「病気回復の―」 き‐ざし気ざし】 気持。こころざし。傾城禁短気「是非に今日は貰ふ―ぢや」 きざ・す兆す・萌す】 〔自五〕 ①草木の芽がわずかに出る。芽生える。芽ぐむ。「若芽が―・す」 ②物事が起ころうとする気配がある。また、気持が生ずる。源氏物語梅枝「このおとどの、おぼし召し―・すさまのいと殊なれば」。「復調が―・す」「疑念が―・す」 き‐さつ季札】 春秋時代、呉王寿夢の末子。徐国を通った時、徐君が彼の佩刀を欲するのを知り、帰途与えようとしたがその生前に果たすことができず、墓辺の樹に佩刀をかけて去った話(史記・蒙求)は有名。(前561頃〜前515頃) き‐さつ貴札】 相手の書いた手紙の尊敬語。貴翰。 ぎ‐さつ偽札】 ①にせの書類。 ②贋造がんぞうの紙幣。にせさつ。 きざっ‐たらし・い気障ったらしい】 〔形〕 いかにもきざな様子である。「―・い仕草」 きざっ‐ぽ・い気障っぽい】 〔形〕 きざな感じだ。きざな様子である。 きさ‐の‐き象の牙】 「ぞうげ」の古称。天智紀「―、沈水香、栴檀香及び諸の珍財」 きざ‐はし】 昇降するために造った段。階段。きだはし。平家物語4「御前の―を半なからばかり降りさせ給へるところに」 き‐さま貴様】 〔代〕 (近世中期までは目上の相手に対する敬称。以後は同輩または同輩以下に対して男子が用い、また相手をののしっていう語ともなる)貴公。おまえ。きみ。好色一代男1「―もよろづに気のつきさうなるお方様と見えて」 きざみ刻み】 ①物を刻むこと。また、刻んでできた跡。「―のある貨幣」 ②階級。等級。きだ。源氏物語帚木「下しもの―といふきはになれば殊に耳立たずかし」 ③時がたってゆくそのひと区切り。また、折。時。場合。源氏物語帚木「とあらん折もかからん―をも見過したらん中こそ」。「1分―に測る」 ④(→)「刻み煙草」に同じ。 ⑤打楽器や拍子木を細かく続けて打つこと。 ⇒きざみ‐あし【刻み足】 ⇒きざみ‐あらめ【刻み荒布】 ⇒きざみ‐いなずま【刻み稲妻】 ⇒きざみ‐うり【刻み売り】 ⇒きざみ‐がね【刻み金】 ⇒きざみ‐こんぶ【刻み昆布】 ⇒きざみ‐ざや【刻み鞘】 ⇒きざみ‐タバコ【刻み煙草】 ⇒きざみ‐づけ【刻み漬】 ⇒きざみ‐ども【刻み供】 ⇒きざみ‐ばし【刻み階】 ⇒きざみ‐ひうち【刻み燧】 ⇒きざみ‐びょうし【刻み拍子】 ⇒きざみ‐め【刻み目】 きざみ‐あし刻み足】 足の運びを細かく、急いで歩くこと。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐あらめ刻み荒布】 アラメを淡水で煮て日乾しにし、強く圧して小口から鉋かんなで削ったもの。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐いなずま刻み稲妻‥イナヅマ 稲妻形のきざみを細かくした模様。好色一代女3「黄唐茶に―の中形身せばに仕立て」 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐うり刻み売り】 少しずつ分けて売ること。切り売り。小売り。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐がね刻み金】 渡すべき金銭を少しずつ分割して渡すこと。また、その金銭。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐こ・む刻み込む】 〔他五〕 ①しっかりと刻む。彫りつける。「額に―・まれた年輪」 ②深く心に留める。「師のことばを胸に―・む」 きざみ‐こんぶ刻み昆布】 コンブを乾かし、細かく刻んだもの。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐ざや刻み鞘】 刻み目のある刀の鞘。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐タバコ刻み煙草】 細かく刻んだ葉煙草。キセルにつめて吸う。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐づけ刻み漬】 ダイコン・ウリ・ナスなどを細かく刻んで塩漬にしたもの。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐つ・ける刻み付ける】 〔他下一〕[文]きざみつ・く(下二) ①形を細かに彫りつける。「名前を木に―・ける」 ②記憶に深くとどめる。「心に―・ける」 きざみ‐ども刻み供】 江戸時代、大名行列の供勢の歩調の一種。刻み足で供をすること。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐ばし刻み階】 階段。きざはし。源平盛衰記16「殿上の―に」 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐ひうち刻み燧】 船で用いる燧。焔硝えんしょう・竜脳・樟脳しょうのうなどを焼酎で煎じて練り固めたもの。小刀で削ると発火する。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐びょうし刻み拍子‥ビヤウ‥ 能や狂言の足拍子の一つ。拍を刻むものと、間をつめるものとがある。 ⇒きざみ【刻み】 きざみ‐め刻み目】 刻みをつけた跡。また、その跡の残っている箇所。 ⇒きざみ【刻み】 きざ・む刻む】 〔他五〕 ①切って細かくする。伊勢物語「青き苔を―・みて」 ②彫刻する。彫りつける。比喩的に、記憶にとどめる。古本説話集「やうやう仏のみかたに―・みたてまつるあひだ」。「心に―・む」 ③入れ墨をする。雄略紀「面おもてを―・みて」 ④切って跡をつける。切れ目を入れる。「木の幹を―・む」 ⑤細かく区切るようにして進行する。「時を―・む」 ⑥責め苦しめる。さいなむ。万葉集の文反古「わが身を只今までいろいろに―・まれ」 き‐さめ樹雨】 濃霧のとき、森林の中で霧の微小な水滴が枝葉につき、大粒の水滴となって雨のように落下する現象。きあめ。 きさ‐やま象山】 奈良県吉野郡吉野町宮滝の南方にある山。ここを過ぎて吉野川に入る流れを「象の小川」という。(歌枕) 万葉集6「み吉野の―のまの木ぬれにはここだもさわく鳥の声かも」 き‐さやまき木鞘巻】 鞘・柄ともに塗らない木地きじのままの鞘巻。 き‐ざら木皿】 木製の皿。 きさらぎ如月・衣更着】 (「生更ぎ」の意。草木の更生することをいう。着物をさらに重ね着る意とするのは誤り)陰暦2月の異称。きぬさらぎ。〈[季]春〉。竹取物語「―十日頃に」 ⇒きさらぎ‐の‐きゅう【如月の灸】 ⇒きさらぎ‐の‐ほとけ‐の‐えん【如月の仏の縁】 ⇒きさらぎ‐の‐わかれ【如月の別れ】 きさらぎ‐こはる如月小春】 劇作家・演出家。本名、楫屋正子。東京生れ。1983年集団「NOISE」設立。(1956〜2000) きさらぎ‐の‐きゅう如月の灸‥キウ 陰暦2月2日にすえる灸。鶉衣「梅も散りて―もすめば」→二日ふつか⇒きさらぎ【如月・衣更着】 きさらぎ‐の‐ほとけ‐の‐えん如月の仏の縁】 2月15日の釈尊の入滅。転じて、涅槃会ねはんえ⇒きさらぎ【如月・衣更着】 きさらぎ‐の‐わかれ如月の別れ】 (2月に行うからいう)(→)涅槃会ねはんえのこと。 ⇒きさらぎ【如月・衣更着】 き‐ざらし木晒(→)「きざわし」に同じ。 きさらづ木更津】 千葉県中部の市。古くから房総と鎌倉・江戸とを結ぶ港町として発達。東京湾アクアラインの千葉県側の接岸地。人口12万2千。 き‐ざる生猿】 まだ飼い馴らされない猿。野生の猿。 き‐ざわし木醂・木淡‥ザハシ 木についたままで甘くなる柿。木練こねり。きざがき。きざらし。〈饅頭屋本節用集〉 き‐ざわり気障り‥ザハリ 気になること。特に、相手の服装・態度・行動などに不快を感ずること。また、そういう感じを与える、いやみのあるさま。きざ。洒落本、辰巳婦言「爰の比よく紋を見ねエ、すこし―だの」。「―な物言い」 き‐さん起蚕】 眠から起き脱皮した蚕の幼虫。おきこ。 き‐さん起算】 ある点を出発点として数え始めること。「契約日から―する」 ⇒きさん‐てん【起算点】 ⇒きさん‐び【起算日】 き‐さん帰山】 僧侶が自分の寺に帰ること。 き‐さん帰参】 長らく他所に行っていた人が帰ってくること。特に、いったん主家を去った武士が再び帰って仕えること。また、勘当された子が許されて親もとへ帰ることにもいう。「―がかなう」 き‐ざん岐山】 (Qi Shan)中国陝西省西部にある山。古公亶父たんぽが豳ひんからここに遷都、周室の基を開いたという。近くには魏と蜀の古戦場の五丈原がある。 き‐ざん祁山】 (Qi Shan)中国甘粛省東部にある山。要害で、諸葛孔明が6度攻略しようとしたが、成功しなかったという。 き‐ざん箕山】 (Ji Shan)中国河南省北部にある山。尭の時、隠者の巣父そうほ・許由・伯益がここに隠れたと伝える。 ⇒きざん‐の‐こころざし【箕山の志】 ⇒きざん‐の‐せつ【箕山の節】 ぎ‐さん蟻蚕】 卵からかえったばかりの蚕。色は普通黒色で、体の表面は剛毛で覆われ、蟻のように見える。けご。ありご。 ぎ‐さん蟻酸】 (formic acid)(アリを蒸留して得たからいう)分子式HCOOH 最も簡単なカルボン酸。アリやハチの毒腺中、植物・細菌などの生体中にある。無色透明な液体。刺すような臭気がある。皮膚に触れると激痛を感じ水疱を生じる。蓚酸しゅうさん製造・染料工業・鞣革なめしがわ工業などに用いる。メタン酸。 ぎざん義山】 江戸中期の浄土宗の学僧。浄土宗学・宗史研究の大家。字は良照、号は信阿。京都の人。浄土宗の典籍を校訂印行、また、法然伝注解書「円光大師行状画図翼賛」60巻を円智と共編。(1648〜1717) き‐さんご木珊瑚】 枝つきの珊瑚。えださんご。 き‐さんじ気散じ】 ①心の憂さをまぎらすこと。きばらし。〈日葡辞書〉。「―に外出する」 ②気苦労のないこと。気楽なこと。のんき。男色大鑑「法師ほど世に―なるものはなし」 ⇒きさんじ‐もの【気散じ者】 きさんじ‐もの気散じ者】 気苦労のない性質の人。楽天的な人間。のんき者。 ⇒き‐さんじ【気散じ】 キサンチンxanthine】 プリン塩基の一種。分子式CHNO 昇華性の結晶で、水やエチル‐アルコールに溶けにくい。コーヒー豆・茶、動物の肝臓・尿・血液などに存在し、酸化されて尿酸となる。カフェインやテオブロミンはこの誘導体。 きさん‐てん起算点】 起算の出発点。 ⇒き‐さん【起算】 キサントフィルxanthophyll】 酸素原子を含むカロテノイドの一群。初め黄葉中の黄色色素を指したが、単一の色素ではないことがわかり、現在では生物界に広く分布する同種色素の汎称。葉黄素。 キサントプロテイン‐はんのうキサントプロテイン反応‥オウ (xanthoprotein reaction)蛋白質の呈色反応の一つ。蛋白質にベンゼン環をもつアミノ酸(チロシンなど)が含まれるとき起こる。濃硝酸を加えて加熱すると黄色を呈し、冷却後アルカリ性にすると橙黄色に変わる。 きざん‐の‐こころざし箕山の志】 隠遁の志。許由が、尭が自分に天下を譲ろうとするのを聞いて、箕山に隠れ、耳がけがれたといって潁水えいすいの水で洗ったという中国の故事による。 ⇒き‐ざん【箕山】 きざん‐の‐せつ箕山の節】 許由が箕山に隠れ、尭の譲りを受けないで節操を守ったこと。自分の信念に忠実であることのたとえ。 ⇒き‐ざん【箕山】 きさん‐び起算日】 期間を計算し始める第1日。 ⇒き‐さん【起算】 きし】 ①岩石や土地などのきりたっている所。がけ。万葉集10「片山―」 ②陸地が水と接する所。みずぎわ。 きし】 姓氏の一つ。 ⇒きし‐せいいち【岸清一】 ⇒きし‐のぶすけ【岸信介】 きし吉士・吉師・吉志】 ①新羅しらぎの官名。17等中の第14等。 ②大和政権で、外交・記録などを職務とした渡来人に対する敬称。後に姓かばねの一つとなる。 き‐し奇士】 世にもめずらしいすぐれた人物。また、常人と異なった言行のある人。 き‐し季子】 末の子。まっし。 き‐し起死】 瀕死ひんしの病人を生きかえらせること。滅亡・崩壊の危機を救い、事態を好転させること。「―回生」 き‐し基址】 土台。基礎。 き‐し棋士】 囲碁または将棋を職業とする人。 き‐し棋子】 碁石。 き‐し貴使】 相手を敬って、その使者をいう語。 き‐し貴姉】 ①相手の姉を敬っていう語。 ②手紙などで、相手である年上の女性を呼ぶ尊敬語。 き‐し貴紙】 相手の手紙または相手の社の新聞などの尊敬語。 き‐し貴誌】 相手の社の雑誌などの尊敬語。 き‐し愧死】 恥じ入って死ぬこと。また、死ぬほど心苦しく思うこと。慙死ざんしき‐し棄市】 古代中国の刑罰の一種。公衆の面前で死刑に処し、その死骸を市中にさらすこと。 き‐し旗幟】 ①はたとのぼり。はたじるし。 ②表立って表明する態度・主張。「―を鮮明にする」 きし箕子】 殷の貴族。名は胥余しょよ。伝説では、紂王ちゅうおうの暴虐を諫めたが用いられず、殷が滅ぶと朝鮮に入り、朝鮮王として人民教化に尽くしたとされる。→箕子朝鮮 き‐し騎士】 ①馬に乗っている武士。騎馬の士。 ②ナイト(knight)の訳語。 き‐し譏刺】 (「譏」は、それとなくそしる意)そしること。非難すること。 きじ ⇒きぢ(黄血) きじ雉・雉子】 キジ目キジ科の鳥。雄は顔が裸出し赤色。頸・胸・下面全体は暗緑色。背面の色彩は甚だ複雑美麗。脚に距けづめを有し、尾は長く多数の黒帯がある。雌は淡褐色で、黒斑があり、尾は短い。低木林や草原にすむ。日本特産。1947年、日本鳥学会で国鳥に選定。今日では、大陸産で白い首輪のあるものと同種に扱う。古称きぎす・きぎし。なお、キジ目には、キジ科(ウズラ・シャコ・ヤマウズラ)・ライチョウ科・シチメンチョウ科・ホロホロチョウ科・ツカツクリ科などがあり、地上性の雑食性鳥類。〈[季]春〉。伊勢物語「むめのつくり枝に―をつけて奉るとて」 きじ(雄) キジ(雄) 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター ⇒雉の隠れ ⇒雉も鳴かずば打たれまい き‐じ木地‥ヂ ①木材の地質。木材の文理。もくめ。 ②ろくろびき・木彫などの細工に用いる材料の木を荒挽きしたもの。 ③漆を塗る目的で作った指物さしものまたは挽物ひきもの。塗りものの下地。 ④木地塗の略。 き‐じ生地・素地‥ヂ (「木地」とも書いた) ①人工を施さない自然のままの質。生れつきの質。素質。ひとりね「それにしたつるものは―から念の入て、骨ぐみたしかに教ふるにより」。「―が出る」 ②化粧を施していない素肌すはだ。素顔。 ③布・織物などの地質。また、布・織物。染色などの加工を施すための材料織物。「洋服の―」 ④麺やパン・菓子などを作るときの、火を通す前の状態の材料。主に小麦粉を捏ねて製する。 ⑤陶磁器の、まだ釉うわぐすりを施さないもの。陶器の骨格。 き‐じ黄地‥ヂ ①塗物・織物などの黄色の地あい。 ②鞍などの金銅を張ったもの。 き‐じ奇事】 不思議なこと。あやしい事。珍しい事。 き‐じ記事】 ①事実を書き記すこと。また、新聞や雑誌などに載る文章。記実。「三面―」 ②記事文の略。 きじ亀玆】 中国の史書に見える西域諸国の一つ。今の新疆ウイグル自治区庫車クチャ地方。後漢の班超が西域都護として駐在、唐代には安西都護府がおかれた。仏教文化が栄えた。→クチャ き‐じ喜字(→)「喜の字」に同じ。 き‐じ棋峙‥ヂ 碁盤の上に碁石を置いたように、群雄がここかしこに割拠して対峙すること。 き‐じ棄児】 すてご。 き‐じ詭辞】 いつわりの言葉。詭弁。 き‐じ機事】 ①物事をたくらむこと。巧みに行うこと。 ②機密に属する事項。 ぎ‐し技師】 ①専門技術を職業とする人。エンジニア。 ②もと技能官吏の一種。旧制官庁で技術のことをつかさどる高等官または高等官待遇の者。→技官 ぎし祇支】 尼僧が袈裟けさの下につける衣。左肩にかけ左ひじをおおい、一端を斜めに右わきに加える。宗祇支。僧祇支。 ぎ‐し義士】 ①節義をかたく守る人物。義人。 ②特に、赤穂義士をさす。「―の討入り」 ぎ‐し義子】 義理の子。養子。 ぎ‐し義姉】 ①他人同士でありながら、姉妹の約束を結んで姉となった人。 ②義理の姉。兄の妻、または配偶者の姉。 ぎ‐し義枝(→)接穂つぎほに同じ。 ぎ‐し義肢】 四肢の一部を失った時、失われた部分の機能を補う装置。義手や義足。 ぎ‐し義歯】 入れ歯。 ぎ‐し擬死】 動物が敵の目をのがれるために、または急激な刺激にあった際に、反射的に死んだような動かない姿勢をとること。哺乳類・昆虫などに広く見られる。 ぎし魏志】 中国の魏の史書。晋の陳寿撰。「三国志」の中の魏書の通称。本紀4巻、列伝26巻。→魏志倭人伝 ぎ‐じ義字(→)意字に同じ。 ぎ‐じ疑字】 ①他の字とまぎらわしく書かれた字。 ②形体が似かよっている文字。 ぎ‐じ疑弐】 うたがい。うたがって心がきまらぬこと。 ぎ‐じ疑似・擬似】 本物とよく似ていて区別をつけにくいこと。「―赤痢」「―的症状」「宇宙飛行の―体験」 ぎ‐じ疑事】 疑わしい事柄。疑うべき事柄。 ぎ‐じ疑辞】 疑わしい言葉。 ぎ‐じ擬餌】 ①虫などの形に似せて作った、釣餌の役をするもの。疑似餌ぎじえ。 ②擬餌鉤ぎじばりの略。 ぎ‐じ議事】 会合して相談すること。また、その内容。「―進行」 ぎじ‐え疑似餌・擬似餌‥ヱ (→)擬餌に同じ。 ギジェンNicolás Guillén Batista】 キューバの詩人。ムラート(混血)詩や政治詩を書く。作「ソンゴロ‐コソンゴ」「西インド有限会社」など。ギリェン。ギエン。(1902〜1989) きし‐かいせい起死回生‥クワイ‥ 死にかけていたものを生き返らせること。だめなのを立ち直らせること。「―の策」「―のホームラン」 きじ‐かくし雉隠し】 〔植〕ユリ科の多年草。アスパラガスと同属で、これに類似。山地に生じ、高さ約60センチメートル。細枝多く密に互生、各枝は三稜形で尖る。雌雄異株。春の末に、葉腋に緑白色の単性の小花を開く。果実は径約5ミリメートルの球形で秋に赤熟。漢名、竜鬚菜りゅうしゅさい。書言字考「百部根、キジカクシ」 きじ‐がさ木地笠‥ヂ‥ 木地のままで塗らない笠。男色大鑑「木の枝に懸置し―を」 き‐し‐かた来し方】 (「き」は動詞「く」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形。「こしかた」とも) ①過ぎ去った時。過去。源氏物語若菜上「さまざまに世の中を思ひ知り、―をくやしく」 ②過ぎて来た方。通過した所。後拾遺和歌集「須磨の浦を今過ぎゆけど―へ」 ⇒きしかた‐ゆくさき【来し方行く先】 ⇒きしかた‐ゆくすえ【来し方行く末】 きし‐がた・い期し難い】 〔形〕[文]きしがた・し(ク) 望んでも実現が難しい。望み薄である。森鴎外、渋江抽斎「一身の安きをだに―・い乱世の旅である」 きしかた‐ゆくさき来し方行く先(→)「きしかたゆくすえ」に同じ。 ⇒き‐し‐かた【来し方】 きしかた‐ゆくすえ来し方行く末‥スヱ 過去と未来。きしかたゆくさき。源氏物語明石「―思し合はせて」 ⇒き‐し‐かた【来し方】 きし‐かん既視感】 〔心〕(→)デジャビュに同じ。 ぎじ‐かんちく疑似患畜‥クワン‥ 病気の疑いがある家畜。また、患畜や病原体と接触したために病気に感染したおそれのある家畜。 き‐しき規式】 定まった作法。きまり。さだめ。 き‐しき器識】 器量と見識。 きじ‐き記時器】 時計の示す時刻を押印する器械。タイム‐レコーダーやタイム‐スタンプの類。刻時器。 ぎ‐しき儀式】 公事・神事・仏事または慶弔の礼などに際し、一定の規則に従って行う作法。また、その行事。「盛大に―を執り行う」 ⇒ぎしき‐がし【儀式菓子】 ⇒ぎしき‐ば・る【儀式張る】 ⇒ぎしき‐め・く【儀式めく】 ぎしき‐がし儀式菓子‥グワ‥ 儀式に用いる菓子。 ⇒ぎ‐しき【儀式】 きし‐きし きしんで鳴る音。堅いものなどの小さくすれる音。 ぎし‐ぎし ①ものを無理に押し詰めるさま。また、ものが大きくすれ合って立てる音。「―詰め込む」「マストが―ときしむ」 ②もの言いに遠慮・容赦のないさま。ずけずけ言うさま。 ぎし‐ぎし羊蹄】 タデ科の大形多年草。原野・路ばたの湿地に自生、長大な黄色の根をもつ。雌雄同株。5月頃、茎頂と葉腋に花穂を出し、節ごとに淡緑色の小花が層をなしてつく。花後、三稜の痩果そうかを結ぶ。茎・葉は蓚しゅう酸を含み酸味が強く、酸を抜けば食用となる。し。根は「しのね」といい、大黄だいおうに代用、緩下剤とする。〈[季]春〉。花は〈[季]夏〉。〈名語記9〉 ギシギシ 撮影:関戸 勇 ぎしき‐ば・る儀式張る】 〔自五〕 形式を重んじ、ものものしく体裁をかざる。 ⇒ぎ‐しき【儀式】 ぎしき‐め・く儀式めく】 〔自五〕 儀式らしく見える。体裁をかざっている。 ⇒ぎ‐しき【儀式】 き‐し・く来及く】 〔自四〕 しきりに来る。重ねて来る。万葉集4「百重ももえにも―・かぬかもと思へかも」 き‐じく基軸‥ヂク 物事の基本・中心となるもの。中軸。 ⇒きじく‐つうか【基軸通貨】 き‐じく機軸‥ヂク ①車輪や機関の軸。 ②地球の自転の回転軸。地軸。 ③活動の中心。 ④くみたて。計画。方法。「新―を出す」 きじく‐つうか基軸通貨‥ヂク‥クワ 国際通貨として広く使用され、各国通貨の価値基準となる通貨。第二次大戦後のドルや、戦前のポンドなど。キー‐カレンシー。 ⇒き‐じく【基軸】 きじ‐ぐるま雉子車】 九州地方の郷土玩具。松・桐材などで雉子の形を造り、下に車をつけて引いて遊ぶ。 雉子車(大分) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 雉子車(熊本) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 雉子車(福岡) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 雉子車(福岡) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) きじ‐こうこく記事広告‥クワウ‥ 新聞・雑誌などで、記事のような体裁で載せる広告。 きじ‐さしとめ記事差止め】 政府にとってその記事の発表が不利な時、または或る犯罪の捜査上などで必要のある時、新聞・雑誌にその記事の掲載を禁止すること。 きしざわ岸沢‥ザハ 常磐津節の芸姓。初世常磐津文字太夫の立三味線の初世岸沢式佐(1730〜1783)が祖。代々家元名は式佐で、特に5世(1806〜1866)・6世(1833〜1898)は多くの名曲を作る。 きじ‐し木地師‥ヂ‥ (→)木地屋に同じ。 ぎ‐じじゅう擬侍従】 平安以降、即位・朝賀・節会などの時、公卿・殿上人などを臨時に侍従に任じたもの。 きし‐しゅうどうかい騎士修道会‥シウダウクワイ (Ordines Militares ラテン)騎士からなる西欧中世の修道会の総称。騎士道と修道生活との一致を理念とし、聖地巡礼者の保護などにあたった。十字軍の中核となるが、14世紀以降次第に衰退。テンプル騎士団・ヨハネ騎士団・ドイツ騎士団など。宗教騎士団。 ぎじ‐しょう疑似症‥シヤウ 真性の感染症に類似した病気。

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