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はて【果て】🔗🔉

はて果て】 ①はてること。おわり。すえ。かぎり。最後。古今和歌集「―はものうくなりぬべらなり」。「挙げ句の―」「旅路の―」「―が無い」 ②人の死後の忌いみ・喪の終り。通例は四十九日の終わる日。また、一周忌。天皇などの場合は諒闇の明ける年。源氏物語総角「御―のこと、いそがせ給ふ」 ③人や家筋などの年月を経た状態。特に、おちぶれた状態。謡曲、関寺小町「御身は小町が―ぞとよ」。「なれの―」 ④(「涯」とも書く)山野・海などの遠くの端はし。際涯。かぎり。「世界の―までも」

はて‐がた【果て方】🔗🔉

はて‐がた果て方】 はてに近い頃。おわりの頃。伊勢物語「よみ―に」

はて‐くち【果て口】🔗🔉

はて‐くち果て口】 命の果てるきっかけ。破滅のもと。天草本伊曾保物語「この麻が生長して羂わなとなり、網とならば、われらが―ぢや」

はて‐し【果てし】🔗🔉

はて‐し果てし】 (シは強めの助詞。打消の語を伴って)かぎり。おわり。きり。はて。〈日葡辞書〉。「―の無い話」 ⇒はてし‐な・い【果てし無い】

はてし‐な・い【果てし無い】🔗🔉

はてし‐な・い果てし無い】 〔形〕[文]はてしな・し(ク) ずっと続いて終りがない。「―・く続く戦い」 ⇒はて‐し【果てし】

はて‐だいこ【果て太鼓】🔗🔉

はて‐だいこ果て太鼓】 演劇・相撲などの終りに打つ太鼓。仕舞太鼓。打出し太鼓。

はて‐つ‐かた【果てつ方】🔗🔉

はて‐つ‐かた果てつ方】 おわりの頃。はてがた。狭衣物語3「念仏の回向の―に」

はて‐の‐こと【果ての事】🔗🔉

はて‐の‐こと果ての事(→)「はてのわざ」に同じ。

はて‐の‐つき【果ての月】🔗🔉

はて‐の‐つき果ての月】 12月。極月ごくげつ。師走しわす。蜻蛉日記「―の十日」

はて‐の‐とし【果ての年】🔗🔉

はて‐の‐とし果ての年】 諒闇りょうあんの明けた年。枕草子138「円融院の御―」

はて‐の‐はつか【果ての二十日】🔗🔉

はて‐の‐はつか果ての二十日】 (西日本で)12月20日。山仕事に行くことを忌む。

はて‐の‐わざ【果ての業】🔗🔉

はて‐の‐わざ果ての業】 死者の四十九日、または一周忌の仏事。果ての事。源氏物語「御―も、やうやう近うなり侍りにけり」

はて‐はて【果て果て】🔗🔉

はて‐はて果て果て】 はてのはて。とどのつまり。結局。拾遺和歌集「世の中をかくいひいひの―は」

は・てる【果てる】🔗🔉

は・てる果てる】 〔自下一〕[文]は・つ(下二) ①限界に行きつく。行きどまる。おわる。きわまる。万葉集10「昨日こそ年は―・てしか春霞春日の山にはや立ちにけり」。大鏡実頼「任―・ててのぼられけるに」。日葡辞書「ノウ(能)ガハテタ」 ②すっかりなくなる。失せる。竹取物語「罪の限り―・てぬればかく迎ふる」。「―・てることのない悲しみ」 ③死ぬ。源氏物語薄雲「灯火などの消え入るやうにて―・て給ひぬれば」。天草本平家物語「上より突き落せば菱につらぬかれて、遂に―・てられたと申す」。「戦場で―・てた人」 ④(動詞の連用形に付いて)すっかり…する。…しおわる。源氏物語若菜下「いふかひなくはやりかなる口ごはさにえ言ひ―・て給はで」。天草本平家物語「いつの間に変り―・てたお心ぞ」。「あきれ―・てる」「見―・てぬ夢」

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