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こん‐ぽん【根本】🔗🔉

こん‐ぽん根本】 (古くはコンボンとも) [一]〔名〕 ①草木の根。 ②物事が成り立つ、そもそもの大本。平家物語1「世の乱れ初めける―は」。「―から間違っている」 ③元祖。ほんもと。男色大鑑「ゑびす橋筋に―浮世楊枝とて芝居若衆の定紋をうちつけ置きしに」 [二]〔副〕 もともと。本来。男色大鑑「業平も―美少人をすけるに」 ⇒こんぽん‐あく【根本悪】 ⇒こんぽん‐きはん【根本規範】 ⇒こんぽん‐しだし【根本仕出し】 ⇒こんぽん‐しゅぎ【根本主義】 ⇒こんぽん‐しりょう【根本史料】 ⇒こんぽん‐だいとう【根本大塔】 ⇒こんぽん‐てき【根本的】

こんぽん‐あく【根本悪】🔗🔉

こんぽん‐あく根本悪】 〔哲〕(Radikalböse ドイツ)カントの宗教哲学の用語。人間は自己の恣意を通そうとする自然的傾向をもち、これが道徳格率に従えば善となり、道徳法則に反する格率に従えば、根本悪として一切の悪の根拠となる。 ⇒こん‐ぽん【根本】

こんぽん‐きはん【根本規範】🔗🔉

こんぽん‐きはん根本規範】 〔法〕(Grundnorm ドイツ)実定法規範の妥当性の究極的根拠として仮定された規範。ケルゼンの純粋法学で提唱された。 ⇒こん‐ぽん【根本】

こんぽん‐しだし【根本仕出し】🔗🔉

こんぽん‐しだし根本仕出し】 新発明・新趣向の本家。浄瑠璃、大職冠「―の御奈良茶」 ⇒こん‐ぽん【根本】

こんぽん‐しゅぎ【根本主義】🔗🔉

こんぽん‐しゅぎ根本主義】 〔宗〕(→)原理主義に同じ。 ⇒こん‐ぽん【根本】

こんぽん‐しりょう【根本史料】‥レウ🔗🔉

こんぽん‐しりょう根本史料‥レウ 歴史研究の確実なよりどころとなる材料。文書・遺物の類。 ⇒こん‐ぽん【根本】

こんぽん‐だいとう【根本大塔】‥タフ🔗🔉

こんぽん‐だいとう根本大塔‥タフ 南天竺国にあったという鉄塔を模して作られた塔。密教で重要視される。多宝塔に似た2層で、根来ねごろや高野山・成田山のものが有名。 ⇒こん‐ぽん【根本】

こんぽん‐ちゅうどう【根本中堂】‥ダウ🔗🔉

こんぽん‐ちゅうどう根本中堂‥ダウ 比叡山延暦寺の中心になる堂。東塔にある。788年(延暦7)薬師像をまつった堂を最澄が建てたのが始まり。一乗止観院。 根本中堂 撮影:新海良夫

こんぽん‐てき【根本的】🔗🔉

こんぽん‐てき根本的】 根本であるさま。根本にまで及ぶさま。「―に考え直す」 ⇒こん‐ぽん【根本】

ね‐ほん【根本】🔗🔉

ね‐ほん根本】 ①歌舞伎の正本しょうほんすなわち脚本を京坂地方でいう語。 ②絵入根本の略。主として京坂で行われた絵入りの歌舞伎脚本の版本。一作品は普通6〜7冊。半紙判。毎冊数葉の挿絵がある。

ね‐もと【根本・根元】🔗🔉

ね‐もと根本・根元】 ①根の部分。根のあたり。「柱が―から折れる」 ②基本となるところ。こんぽん。

ねもと【根本】(姓氏)🔗🔉

ねもと根本】 姓氏の一つ。 ⇒ねもと‐つうめい【根本通明】

ねもと‐つうめい【根本通明】🔗🔉

ねもと‐つうめい根本通明】 幕末・明治の漢学者。羽嶽・健斎と号。秋田生れ。東大教授。著「周易復古筮法」「論語講義」「老子講義」。(1822〜1906) ⇒ねもと【根本】

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